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読書感想文

読書感想文
01 /28 2020


●坂口安吾著「桜の森の満開の下」を読む

 何十年か前に著者の人気作「堕落論」を読んだことがある。敗戦後の国民総茫然自失の時期にしょーもない忠君愛国思想を捨てよと明快に述べた評論でベストセラーになった。この論を戦時中に公表したら国賊としてタイホ投獄必然でありませう。
 今回読んだのは短編小説集で表題の「桜の森の・・」は芥川龍之介の寓話、例えば「羅生門」を十倍くらい残酷物語にしたような物語。著者の意図が那辺にあるのか凡人には測りかねる。男女ペアの和製ドラキュラ(吸血鬼)がいて夜な夜な都で人を殺しては・・。

 「二流の人」は戦国武将、黒田如水(官兵衛)の生き方を描いている。どちらかといえば肯定的に描かれる人物ですが、著者は基本的に嫌悪感を抱いてるみたいで、如水の軍師としての才能を認めつつ、所詮、二流の人物だったと締めくくる。その語り口がまるで講談を聞いてるようで言いたいことがいっぱいありすぎて言葉が追いつかないといった感じ。
 如水のような戦争大好き人間は平和で安定した世間では存在感がなくなってしまうので、戦乱が一段落するとニセ情報や讒言によって争いのネタを作らねばならない。もめ事が起きれば待ってましたと調停役やそそのかし役で登場するわけだ。戦国時代のワンマンビジネス、ベンチャー企業みたいな存在でありますが、リスク=死、というところがヤバイ。

 信長、秀吉、家康、という天下取り三人に仕えたのだから戦略家として有能であったこと確かでありませうが、だからといって三人が彼を全面的に信用していたわけでもなさそうだ。特に、家康は如水の本心を見抜いて彼の「ええとこ取り」をした。うんと悪くいえば便利屋。いや、それは言い過ぎだろうと如水ファンは怒りそうですが、これは坂口安吾センセの見立てですからね。(1989年 講談社発行)


桜の森の・・ 






 

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ウオーキング・観光  

ウオーキング・観光
01 /23 2020


手づくりガイド誌「ハルカスまでアルカス」完成

 西成のホテル街などはインバウンドには親しみやすい街として評判が良いのに、日本人は今でも偏見と差別視が払拭されず、観光情報誌も知らん顔しています。昔の「西成暴動」などのイメージが強く残る大阪市民が一番冷淡かもしれません。
 しかし、西成も変わりつつあります。行政や民間団体などの地味な努力が実って「怖い、汚い、臭い」街ではなくなりました。ヤクザがぶいぶいいわしてたのも昔の話。なのに、ジャンジャン町でさえ「気色わるい」と蔑視する市民がいる。彼らこそ時代遅れの「田舎もん」です。

 さりとて筆者は西成になんの義理もないのですが、街歩き新コースとして「ハルカスまでアルカス」というイチビリネームでガイドをつくりました。本町から天王寺(阿倍野)まで全長5200mぜんぶが商店街というコースで、後半は新世界から西成の商店街を通って天王寺へゴールします。日本一長い商店街を歩いて、日本一高いビルに上がろう・・・ハルカスさんにも何の義理もございませんが、イチビリ宣伝文句のネタに使わせてもらいました。(当ガイドは非売品です)

harukasu






閑人帳

閑人帳
01 /21 2020



●いろいろなタイプがある「敬老パス」

 全国の都市で定着した敬老パス、どの街でも同じようなシステムだろうと想像していたが、そうではありませんでした。大都市では大阪市のシステムが一番単純ではないかと思われます。この問題に関心をもったのは、横浜市が敬老パス問題で悩んでることを知ったからです。

 何が悩みか。一つは高齢者の増加により、市の財政負担が増え、金額が100億円を超えたこと。もう一つは、驚くべきことに横浜市の敬老パスは未だに「紙製」であること。紙製で使用者の顔写真もないため、不正使用が多発してもチェックできないという原始的なシステムのまま。これをICカードに進化させるためには50億円以上の費用がかかる・・という悩みであります。

 一番気になる利用者負担はどうなっているか。大阪市の場合、JRや私鉄も利用できるICカードシステムで、地下鉄もバスも一回乗車ごとに50円を負担する。堺市の中百舌鳥駅や吹田市の江坂駅まで乗っても50円。大阪メトロの路線なら行政区域は関係ない。大阪市民が堺の中百舌鳥駅から吹田の江坂駅まで乗っても50円だが、同じ区間を堺市民が乗ると380円かかる。大阪市民の8倍近い運賃になる。

 大阪市のシステムが単純というワケは利用者の年収を全く反映しない点が挙げられる。年収100万円の人も1000万円の人も「一回50円」という負担額は変わらない。大阪市民はこの単純システムに慣れてしまって文句を言う人は少ないが、他の大都市ではこれじゃ不公平だと考えて年収額によって負担金にランクをつけている。
 横浜の場合を例にとると・・・・

(1)身体障害者は無料として、それ以外の人たちの年間負担金は
(2) 世帯員全員が市民税非課税の方及び生活保護受給者→3,200円
(3) 本人が市民税非課税で同一世帯に課税者がいる方→4,000円
(4) 市民税課税の方で合計所得金額150万円未満 →7,000円
(5) 市民税課税の方で合計所得金額150万円以上250万円未満 →    8,000円
(6) 市民税課税の方で合計所得金額250万円以上500万円未満 → 
   9,000円
(7) 市民税課税の方で合計所得金額500万円以上700万円未満
   → 10,000円
(8) 市民税課税の方で合計所得金額700万円以上→ 20,500円

横浜はこんなにこまかくランク分けしている。当然のこと、所得金額は年によって変化するから人によっては毎年のように負担額が変わることもある。毎年、何十万人もの所得を追跡、通知する役所の仕事も大変だ。大阪市のICカードは5年間更新しないから運用コストには天地の差がある。横浜はこんなややこしいシステムを「紙製カード」で運用している。不正が横行するのは当たり前で、不正使用による市の損失額は莫大ではないか。しかし、負担の公平性という点では一律50円ポッキリの大阪市よりこのほうが優れているともいえる。関西では京都市が同じような「年収別負担金」システムを使っている。但し、最高負担額は横浜の20,500円に対し、15,000円と安い。(年収700万円は同じ)

 神戸市は大阪市と似た割引制度で一回の乗車金額が「上限を110円とする子供料金」となっている。なんでこんなに回りくどい考えになったのだろうか。これでは大阪市の「50円」に見劣りするので、補完政策として低所得者には別途に補助制度をつくり無料パスを給付してさらにややこしいシステムにしている。「大阪市のシステムが一番単純」ということお分かり頂けたと思います。

 ロージンには有り難い敬老パス。さぞや多くの人が活用しているだろうと思いますが、70歳以上の人の利用率は50%台です。半分近くの人は滅多に地下鉄やバスに乗らない暮らしをしている。子供にマイカーで送り迎えしてもらえる恵まれた人がたくさんいるとも思えないので、実情は、外出するアテもなくて、ひっそり暮らしてる老人が意外に多いのかもしれない。

横浜市の紙製敬老パス
yokohama keirou pasu 




閑人超

閑人帳
01 /15 2020


●難波 元精華小学校の変身ぶり

 長い工事期間を経て戦前建築の精華小学校は商業ビルに変身、家電店のエディオンがメインのテナントになっています。昔の校舎に愛着のある人がまだ生存しているので跡形なしにぶっ壊すには抵抗が大きかったらしく、建物のすみっこにメモリアルルームをつくって昔の姿を写真で展示しています。これもいずれは無くなるでせう。卒業生でなくても、文化活動で利用した人も多いので一度訪ねてみてはいかがでせうか。


在りし日の精華小学校全景
精華小学校 


この風景は覚えています。
精華 


ビルの外壁の一部に校舎の外観の面影を残している。
精華 


難波高島屋玄関前からの風景 左が戎橋商店街、右が南海通りの入り口。
信号渡った先には長年「りくろーおじさんの店」があった。
精華




たまには外メシ

たまには外メシ
01 /15 2020



●新年ミニひるめし会
 
 忘年会に参加できなかった人にチャンス。千日前通りのお好み焼き店「京ちゃばな」でランチ、あと、懐かしい「純喫茶 アメリカン」でコーヒータイム。コーヒーが570円もするのに年中混雑してるのは不思議ですが、同じ業態が近くにないからでせう。


法善寺水掛け不動にお参りして・・・
京ちゃばな  


トマトお好み焼きとアボガドお好み焼きを賞味。
京ちゃばな 



DSCN0362_2020011521200514f.jpg 






読書感想文

読書感想文
01 /10 2020



●正岡子規著「病牀六尺」を読む

 著者の代表作なのに読んだことがなかった。「病牀」の牀の字が見つからずに苦労しました。今どき、こんな文字使わないでせう。子規は結核を患い、それが昂じて脊椎カリエスになり、猛烈な痛みのために絶えずモルヒネを使いながら最後の一年を過ごした。その日常生活を短文で綴った作品。確実に死が迫ってると悟りながら、痛みさえなければ明るく落ち着いた文章が続く。好奇心旺盛で子供みたいな知りたがりでもあり、例えば、亡くなる4ヶ月前にこんなことを書いている。

 近ごろは寝たきりに近い状態なので都会へ出る機会が無くなったが、もし、叶うならこんなものを見物、体験したいと・・・
・活動写真
・自転車の競争及び曲乗り
・浅草水族館
・自動電話及び紅色郵便箱
・ビヤホール
・女剣舞及び様式演劇 (一部略)見物を希望している。

明治35年のことだけど、すでに自動電話が開発されていたのだろうか。ビヤホールもあったのですねえ。(子規は下戸でほとんど飲めなかった)こんな他愛ないこと書いてるかと思えば、むろん、まじめな俳句論、芸術論もあり、教育論では女子教育の大事さを述べている。

 病状が進むにつれて当然ながら苦痛のため不機嫌な日が多くなった。普通なら見舞い客など敬遠したくなるところなのに、子規は逆に来客を望んだ。その客の前で苦痛のため大声で喚き散らすこともあった。お客さん、どれほど困惑したことか。恐らく、半分こわごわで見舞いにきた常連客が高浜虚子と河東碧梧桐の両名。後に俳諧の双璧をなす人物である。愛媛・松山が俳句王国みたいによばれるのは、子規とこの二人のブランド力のおかげであります。

 苦痛は日々増すばかりで全身に浮腫が現れ、足は象の脚みたいに腫れ上がった。遂に覚悟した子規は妹に身体を支えられて画板に貼った紙に絶筆を記す。最後に「をとといの へちまの水も 取らざりき」と書いて力尽きた。享年35歳。もし、子規が50歳くらいまで生きたら、友人の夏目漱石に並ぶくらいの作家、文化人として日本人に大きな影響力をもったかもしれない。(1993年 岩波書店発行)


正岡子規 





閑人帳

閑人帳
01 /04 2020



●悪質なネット広告を除去する方法

 ネット閲覧中に突然見覚えのない広告が表れて困ることありませんか。たいていはセキュリティや情報更新に関するものですが、今すぐ当社のソフトを申し込まないとパソコン操作に不具合が起きるとかの文言で誘導するものが多い。これらの中には×印で消しても再度現れたり、中には×印で消せない悪質なものもあります。どうしたら消せるのか。OCNのオペレーターに教えてもらいました。手順は以下の通りです。

不要広告が画面に表れた状態で操作します。

1・パソコン画面右下に日付、時刻の表示があります。この時刻数字にマウスを合わせてクリックします。

2・別ウインドが出たら「タスクマネージャー」をクリック。

3・また別のウインドが出ます。「インターネットエクスプローラー」の文字をクリックします。

4・別ウインドの「タスクの終了」をクリック。
    これで広告は消えます。画面右上の×を押して操作終了。クリック4回のうち、1と3は右クリックなので注意して下さい。

   
●「スクリプトエラー」も消せますが・・・・
 このウインドが出て困ってる人もおられるかもしれません。これも同じ方法で消すことができますが、根治はできません。

無知な筆者には原因が理解できませんが、IE(インターネットエクスプローラー)自体が宿す病気?みたいなものらしい。これを避けるにはIEをやめて「エッジ」に乗り換えるのがベターという説明でした。

参考
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/microsoft-edge

これを試してみました。確かにスクリプトエラー表示は出ません。しかし、IEに慣れてしまったものにはデザインが馴染みにくい。また、「お気に入り」の欄が画面の右側にしか出ないので慣れるのに時間がかかります。エッジはwindows10のために開発されたソフトで、時代遅れになったIEは将来なくなるかもしれません。ロージンは進化についていけない・・・を実感させられます。

閑人帳

閑人帳
01 /03 2020



●18年前のイチビリ年賀状

 古いファイルを整理していたらぽろりと落ちたのがこの年賀状。2002年といえば、ワープロをパソコンに買い替えた時期ではなかったかと思う。(ワープロは「書院」だった)以後、パソコンと付き合ってるのですが、今でも気持ちはアナログ人間。 戦前生まれの人はみんな同じ感覚かも知れません。穴馬、アナログの穴をあけるために日本橋の工具店へポンチを買いに行ったこと、思い出しました。


2002年の年賀状
itibiri nenngajou






 dameo

■10年続けた<快道ウオーキング>を改題しました。
■《手づくり本》の研究は、大事なことは紙に記録しようという、アナログ爺のレジスタンスです。お問い合わせは【拍手ボタン】押してコメント欄からどうぞ。内容は非公開です。
■下記のカテゴリーが趣味をあらわしています。
■ニックネームはdameo(丸出駄目男)です。
■1939年大阪生まれ