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読書と音楽の愉しみ



●養老孟司:隈研吾著
 「日本人はどう住まうべきか」を読む

 隈氏はいうまでもなく、オリンピックスタジアムの設計者。(この本を出したときは、五輪の話はまだなかった)両者の因縁はなにかというと、共に栄光学園というカトリック系の中高校出身であること。どうやら、養老センセが隈氏の仕事ぶりに興味をもってこの本が出来たらしい。


2011年の東日本大震災から10ヶ月ほどたって、日本人はどこにどんな住まい方をすれば良いのか、改めて考えてみようという反省や希望を自由に語っている対談本です。しかし、壮大かつ抽象的テーマなので両名とも言いたいこと言いっぱなしの感があり、オチがつかない。まあ、結論に導く必要もないのですが。


日本人の住まいに関するスタイルは未だに高度成長期のマイホーム感覚を引きずっている。郊外の一戸建てか、都会のマンションか、先祖から引き継ぐ土地、家の継承か、であります。そして持ち家の主の多くは生涯の大半を住宅ローンで縛られる。どこへ住もうと全く自由なのに、不自由に耐えてしがみついてる人が多い。そこで、養老センセは「参勤交代」という暮らし方を提案する。江戸時代の殿様のように、本家と別宅(江戸)を行ったり来たりする暮らし、現代でいえば、都会とローカルを上手に住み分けるライフスタイルをすすめます。


お金持ちは、それを別荘というかたちで実現しているが、庶民も別荘はムリでも田舎の別宅の感覚で実現しては、という。これで都会の過密と田舎の過疎の問題解決に少し役立つのではないか。過疎地の不動産価格がどんどん安くなっていることを考えれば、庶民でも実現できるのでは、とのたまうのであります。ま、御説ご尤もで、在宅ワーク等の働き方改革が進めば普及するかもしれません。しかし、二軒の家を所有しつつの参勤交代は余程不動産価格の低下がなければ難しい。そこんところは「だまし、だまし」の柔らかい発想で対応しようと言うのですが。


それはさておき、隈氏のデザインする建築は、安藤忠雄氏と対照的な表現であることから、当分は人気を二分する建築家として知名度を高めると思います。丹下健三や黒川紀章のように大家ぶらないところが隈氏のよいところで、なんか年中Tシャツ姿で仕事してるみたいな印象がある。読んだことないけど、「負ける建築」なんて本を書いてるのもこの人らしい。大阪では朝日放送の社屋が氏の設計です。(2012年 日経BP社発行)


yourou takesi honn  





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たまには外メシ



●そば切り「岳空」    ~空堀~

 M君の案内で中学校のミニ同窓会。空堀商店街といっても谷町筋の東側にある。通好み、和モダンのインテリアで、カウンター10席のみ。あえて「そば屋」を表現しないスタイルらしい。付きだし三品、天ぷらと盛りそばを注文。そばはコリコリするくらい腰あり、かつ、細い。酒は青森の「華想い」で。よい取り合わせでした。二次会があるので、これで十分。席数すくなく、営業時間も短いというハンディは、回転率の良さでカバーできるのかもしれない。

https://www.sobakiri-gakuu.com/
そば屋

そば屋



そば屋 




そば屋 



そば屋 





ウオーキング・観光



●大阪城の入場者数が日本一に

 インバウンドのおかげで、姫路城を抜いて大阪城がトップになりました。広くもない天守閣に一日平均7000人もの人が来るなんて、十年まえには想像もできなかった。文化財的価値は無いに等しいのに、外国のお客さんはそんなこと気にしないのでせう。中に入ってエレベーターがあることにビックリするかもしれません。大阪を訪れる外国人観光客は一日に約3万人。ということは,そのうちの2割くらいは大阪城を見物する。たいへんな集客装置です。


2017年:全国で人気の高いお城の訪問者数は・・・

1 大阪城・・・ ・・2,557,394  前年比 109.4%
2 姫路城 ・・・・・2,112,189  前年比  73.7%
3 名古屋城 ・・・・1,920,000  前年比 110.5%
4 首里城 ・・・・・1,886,939  前年比 100.6%
5 二条城 ・・・・・1,827,843  前年比 102.9%
6 上田城・・・ ・・1,035,208  前年比 1076.5%
7 松本城 ・・・・・  990,361  前年比 106.8%
8 小田原城 ・・・・  775,406  前年比 522.8%
9 彦根城 ・・・・・  774,727  前年比 105.4%
10 会津若松城 ・・・ 593,177  前年比 93.5%


大阪城がトップになったのは、一昨年に大改修して再オープンした姫路城が二年目で反動減したせいもあります。(姫路城2016年は287万人)6位の上田城が103万人も集めたのは,言うまでもなく大河ドラマの恩恵によります。前年比1076%増、つまり10倍もの客を集めて国宝の松本城を抜いたのだからエライ。今年はズズズ~~と落ちてランク外確実です。小田原城は大改修、ニューオープンで前年比5倍もの客を集めました。今年はランク外かな?


国宝指定の城に限れば人気ランクはどうなるでせうか。
 1位:姫路城 2位:松本城 3位:彦根城 4位:犬山城 5位:松江城 となります。松江城は国宝として新顔で、犬山城とともに年間入場者は約50万人です。お城ファンでなくても、観光でこれらの城を訪ねた人は多いでせう。これらのランクから判断すれば、人気(入場者数)と規模、文化財価値の高さで姫路城が名実ともナンバーワンといえます。

https://kojodan.jp/blog/story/3106.html



大阪城







犬町・猫町情報



●新しいデザインのトートバッグ販売

 一年まえに猫のイラストがあるトートバッグを案内しましたが、このたび写真のような楽しいイラストで二代目のバッグができました。値段は前回とおなじで800円です。購入希望の方は梅本さんへ申し込んで下さい。


猫のバッグ






読書と音楽の愉しみ



●筆坂秀世著「日本共産党と中韓」を読む

 18歳で日本共産党に入党、以来約40年間活動し、党内で第4位の政策委員長まで務めた筆者が、党の歴史やもろもろの内情に愛想をつかして離党し、今じゃ共産党とは真逆の保守の立場でモノを言ってるのだから、まあ、難儀な人であります。本人は生涯に全く異なる二つの思想を学ぶ希有の体験ができたとハンセーしているようすもない。こんな人物を出世させた共産党も人を見る目がなかった。離党するだけでなく、本書では堂々と共産党の悪口を述べてるのだから、くそ、どついたろか、このがきゃ~~、と切歯扼腕であります。日本以外の国でこんなに変身したら暗殺される可能性もある。


■根っからの「護憲政党」はウソ
 共産党は最も強力に「護憲」を唱えてる政党であります。二言目には「平和憲法を守ろう」と言ってる。なので、筋金入りの護憲派みたいに思ってしまうけど、それは間違い。逆に、唯一「改憲」を唱えていた党だった。
 新憲法の草案に関して、1946年8月に野坂参三はこんな演説をしている。天皇制の存続には反対、というのはわかるが、憲法九条の草案については「当草案は戦争一般の抛棄を規定しております。これに対して共産党は他国との戦争の抛棄のみを規定することを要求しました。さらに、他国間の戦争に絶対に参加しないことも要求しましたが、これらの要求は否定されました。この問題は我が国と民族の将来にとって極めて重要な問題であります。ことに、現在の如き国際的不安定の状態のもとにおいては特に重要である。現在の日本にとって、これ(第九条の草案)は一個の空文に過ぎない。われわれは、このような平和主義の空文を弄する代わりに、今日の日本にとって相応しい、また、実質的な態度をとるべきと考えるのであります。要するに、当憲法九条の二項は我が国の自衛権を放棄して民族の独立を危うくする危険がある。それゆえに、わが党は民族独立のためにこの憲法に反対しなければならない」(223頁)


なんのことはない、自衛のための軍事力は必要だ、と主張している。以後の共産党とは真逆の思想であります。「一貫して護憲を唱えていた」なんてウソでした。現在よりずっとリアルに世情を見ていたとも言える。こんなカッコ悪い前歴があること、今の党員さん知ってるのでせうか。


■東京裁判を〇とする共産党
 反米を看板にしている共産党なのに、米国が主導した東京裁判(極東国際軍事裁判)には文句を言わない。なにもかも日本が悪かった、の見方にハイその通りと従順であります。ま、戦前、戦時中に弾圧された恨みがあるから、心情はわかりますけどね。今さら異を唱えても仕方ない裁判でありますが、東京裁判を不当とする考えはずっとくすぶっている。どんな裁判であれ、基本のキは中立の立場で行われるべきなのに、東京裁判は勝者が敗者を裁いた裁判だった。日本への復讐を正当化するための裁判といってよい。


それなら、もし、日、独、伊の連盟が勝者になったばあい、この三国で米、英、仏、等の敗者を一方的に裁いてよいということになる。米英仏にどんな罪をかぶせて裁くのか。ヒトラーが勝者側にいるなんて悪夢でありませう。ほとんどの日本人は東京裁判の正当性になにほどの疑問ももたないが、これこそGHQによる洗脳の効果であります。


■原爆は人類に有益ともいった共産党
 原子力発電所は廃止、も日本共産党の看板政策であります。東日本大震災以後は原発=悪と決めつけている。しかし、歴史を遡ればこれもウソでした。敗戦時点では原爆や原子力に関する知識が十分ではなかったために、おそろしく次元の低い原子力論がまかり通っていた。今なら小学生にも笑われそうなお粗末な話がある。1948~1950年ごろに共産党は「原爆パンフ」等の啓蒙誌で原爆(原子力)の怖さと有用性をPRしている。


「独占資本主義のもとでは原子力は動力源として使えず、爆弾としてしか使えない。なぜなら、原子力(発電)を動力源にすると、資本主義は生産過剰になり、世界恐慌に突入する。それに対して、社会主義のソ連では平和産業が発展する」「原爆で大きな川の流れを逆にするとか、大きな山を取っ払って、これまで不毛の地といわれた広い土地が有効に使われる」云々・・。同じ原子力(原爆)でも,資本主義国が使うと不幸をもたらすが、社会主義国が使うと、平和と繁栄に役立つ、そうであります。読む方が赤面するような幼稚な原爆論を当時の最高幹部が書いていた。(183頁)


共産党は野党のなかでは一番の老舗であります。老舗のわりには不細工な過去しかないということを本書は暴いている。それはさしおいて共産党に明るい未来はあるのか、といえば、ありませんね。党員、シンパの高齢化が進んでるのに若者は明快に共産党が嫌いであります。財政難で党の運営もままならなくなり、政府に政党交付金を申請する事態になるかもしれない。そのとき、日本共産党は「死んだ」といわれるでせう。(2015年 ワニブックス発行)


日本共産党 







大阪日暮綴


●500円 de 「大阪の酒」試飲会

 まちライブラリー@もりのみや のイベントの一つとして首題の催しがあります。飲むのが目当てではなく、集まった面々とおしゃべりするのが楽しみみたいな行事です。参加希望の方は下記へ申し込んで下さい。

■4月30日(祝日)
17:00~18:20まで。参加費500円
大阪の文化、酒などに関する本の寄贈あればベター。
参加申込み
http://machi-library.org/event/detail/4045/

プチ・ケチの研究



●もち焼き用トレー

 昼食をつくるのが面倒なとき、おもちを二つ焼いて昼食代わり、という場面に使うアルミのトレー。底面に穴を開け、かつ、ヒーター側は黒色にすることで熱を吸収しやすくする。これで、餅をひっくり返さずに焼けるというのが売り文句であります。
 試してみると、下面はやや熱が不足で両面ともこんがり、という焼け具合にはならないが、ひっくり返すほどではないのでヨシとしませう。2枚入りで289円(税別)は少々高い気がするけど、何度も使えるのでまあええか、と愛用しています。メーカーは東洋アルミエコープロダクツという大阪の会社。早晩、100均に出回ると思います。


もちやき 


もちやき






ウオーキング・観光



●堺市浅香山のツツジ、はや満開

 例年、GWごろが満開なのに、今年は10日くらい早く満開になりました。ポスター等の宣伝では4月28日から5月6日までが「つつじ祭り」として案内しているので、これをアテにして行くとガッカリすることになります。大阪造幣局の「通り抜け」も開催初日には花吹雪が舞っていました。開花時期にあわせて柔軟な対応ができないのか、と不満を言う人がいるけど、印刷物の準備や警備員の手配を考えると直前の変更は難しい。通り抜けなどは警備員が100名くらい配置されるので、この人数を間際になって変更するのは無理でせう。主催者や露店業者など、今年は想定外の開花時期に振り回されてエライ目に合ったと思います。

この写真の撮影は4月21日です。
(浄水場のオープンは28日から)


asakayama 



asakayama 



asakayama 








読書と音楽の愉しみ



●加藤達也著「なぜ私は韓国に勝てたか」を読む

 2014年7月に起きた「セウオル号沈没事件」に関して産経新聞ソウル支局長の加藤氏が朝鮮日報の記事を引用してパク大統領の行動をチクるようなコラムを書いた。事件当日、国中が大騒ぎをしている中、事態の率先指揮をとらねばならない大統領が数時間も行方不明だったのはなぜか。もしや、ある男性と会っていたのではと半分推測で書いたのが大統領や韓国政府要人の逆鱗にふれ、起訴された。しかし、ネタ元である朝鮮日報にはなんのお咎めもなかった。


一番無難な解決法は起訴事実を認め、韓国政府に謝罪することですが、加藤氏はその方法をとらなかった。無罪を主張して争う姿勢をとり、結局、500日くらい裁判を続けて無罪を勝ち取った。そのレポートが本書であります。相手が文明文化においていまだに三流国である韓国なので、いわゆる常識や正論が通らない。何が事実かで争うのではなく、基本は検察や国民の感情におもねるのだからタイヘンであります。露骨には書いてないけど、大統領から一般国民まで、韓国人の民度の低さに辟易したでせう。


客観的事実より国民感情を優先して物事を決めるのが韓国人であります。それは朴政権だけでなく、歴代政権すべてがそうだった。2005年、盧武鉉大統領の時代には「親日反民族行為者財産の国家帰属に関する特別法」という法律をつくった。日本が統治した時代に、親日思想の韓国人が日本相手の貿易などで得た財産は国家が没収してもよい、というトンデモ法です。過去に遡って親日派だった韓国人の罪を問い、財産を没収する。しかも、この「感情優先」の法律は憲法より優先してもよいと。まあ、アフリカの途上国でもこんなけったいな法律はつくりませんけどね。


100年昔の「親日」は厳しく罰する。しかし、昨日、今日の「反日」行為は大甘で見逃す。これが韓国政府の思想であり、国民の世論だから付き合いきれない。そんな世論を吸い上げて「反日」思想をあおるのが韓国メディアで官、民、メディアが一体になって日本憎しのボルテージを上げる。で、検察は加藤氏をなんとか有罪にしようと苦労を重ねるが、ネタが揃わない。とうとうネットの「2ちゃんねる」の投稿文まで持ち出して「韓国大統領の名誉を傷つけた」と主張する始末。結局、検察の努力空しく、加藤氏は無罪となった。加藤氏ならずとも「アホクサ」の一語に尽きる下らない裁判だった。


時は過ぎ、当の朴前大統領はムショ暮らしの身となった。加藤氏の裁判なんかどうでも良かった。自らの不始末で懲役24年、罰金18億円の実刑判決を受けた。刑の満期時は90歳になる。彼女を重罪に陥れた文大統領もいずれはミジメな末路をたどる。そうならないために、目下、北朝鮮との平和ごっこに邁進中であります。(平成28年 産経新聞出版発行)


加藤達也本








閑人帳



●東京ラビリンス

 鉄道が四通八達した東京の中心部は便利さが増すと同時にややこしさも増し、ヨソもんや外国人旅行者にはラビリンス(迷宮)になりつつあります。そのややこしさを生む原因は路線の多さが一番だけど、もう一つ路線表示にナナメのラインが多数あるためでは、と考えます。どんなに複雑でも碁盤のようにタテ、ヨコの線のみで表示できればとてもわかりやすい。大阪市内中心部の地下鉄路線がほぼ碁盤の目になってることと比べたら、その違いがはっきりします。


いろんな地下鉄路線図があるけど、これはもっともわかりにくい表現の地図かもしれない。よ~く見ると、JR山手線も表示されてるのですが、目を凝らさないと見つからない。利用者は使いにくさにうんざりするでせう。スマホで検索してもイライラするのでは、と察します。


地下鉄だけでこのややこしさ
東京


そこで、少しでも見やすくするために「大江戸線」の表示を強調したのがこの路線図です。上の図よりはマシですが、ナナメラインはそのままでラビリンス感覚は残ります。タテ・ヨコの碁盤の目型の表現は不可能なのか。過去にいろいろ研究したはずなので、不可能はキマリかもしれない。

大江戸線を強調した路線図 楕円形のグリーンは皇居
東京ラビリンス


東京の路線図がかくもややこしいのは地形のせいと思われます。地下鉄より歴史の古いJRや私鉄の路線はとりあえず地形から判断して線路を敷きやすい路線にした。後発の地下鉄はそれを無視して碁盤の目型の路線にできない。で、くねくね路線にならざるを得なかった。


●大阪ラクチン図

 大阪の場合、南北に上町台地が通じ、その西側はフラットな埋め立て地が多いので、苦労せずに碁盤の目型の路線が敷けた。この単純な地形が幸いしています。タテ線とヨコ線が交わるところに必ず駅がある。覚えやすい、探しやすい、と言う点で東京よりずっと有利です。この図ではJR大阪環状線との接続もわかります。私鉄各線もラインだけながら、一応表示できています。ようするに、大阪では東西南北の感覚があれば、現在位置や行くべき方向が概ね判断できます。

大阪市の地下鉄路線図 JR大阪環状線ほかも表示してある。
東京







閑人帳



●低山ハンター 加藤さん、YTVに出演

 全国の低山登山 ならまかしとき、という加藤さんから連絡があって、4月21日(土)の深夜01時28分からの読売テレビ「ワケありレッドゾーン」に出演します。関西の低山ガイドというテーマで、天保山や蘇鉄山、唐船山などを紹介するそうです。ヒマジンは御視聴を。

番組案内
http://www.ytv.co.jp/wakeari/

加藤さんのブログ
http://home.k00.itscom.net/tozan/index.htm








読書と音楽の愉しみ



●冨野治彦著「円空を旅する」を読む

 日本の歴史上でスーパーマンと言える人物3人を挙げよ、と言われたら、空海、役小角、円空、の名をあげます。身体能力抜群のうえに霊感をまとった超俗の人、という条件で考えるとこの三人です。と、いいながら、円空については皆目知らないので本書を読みました。三人のなかで最も新しい時代に生きたので情報もたくさんあるのですが、それでも「?」がけっこうある。出自、生い立ちについても諸説あってよくわからない。


「わしは生涯に12万体の仏像を彫るぞ」と言って全国行脚し、大は2mくらいの大作から、2,3センチの、キーホルダーみたいな小さい「木っ端仏」まで彫りまくったのであります。12万を数えた人がいるのか不明ですが、現在でも5000体くらいの像が残っているから、12万はホラ、ハッタリとも言えない。・・と、書きながら、円空さん自身、ちゃんと数をカウントしたのかしら、と素朴な疑問も湧きます。(10万目に達した、という本人の墨書きがあるので、本当に数えていたかも)


なにしろスーパーマンですから、新幹線も自転車もないのに、北海道から東北、関東、東海、近畿まで、歩きに歩いて、かつ現地で彫刻作品を残した。宿なんかなくても、洞窟や崖下で雨露をしのいだ。霊感を得るために厳しい山登りもいとわず、青森の恐山や大峰の山上岳にも登っている。美濃生まれの円空だから、伊吹山は「ふるさとの山」だった。


経歴はさておき、円空作品の魅力は、伝統様式や時代感覚にとらわれない優れた造形力にあります。木を見つめ、木のクセを読んでイッキに鉈(ナタ)で彫り、刻む。作業をはじめたら最後までノンストップで掘り続ける、という感じです。ゆっくりと、丁寧に・・の真逆の制作方法だと思います。そのスピード感や力強さが造形に反映される。300年前の制作とは思えないモダン感覚が観る者を魅了します。


円空は彫刻作品制作だけでなく、約1600首もの歌を詠んでいる。12万の仏を刻み、1600の歌を詠み、経典にも詳しい・・のであれば大変な教養人でもあります。いったい、どこでそんな修養を積んだのか。空海とともに、スーパーマンの上に「インテリ」の冠を載せてもいい偉人です。1695年(元禄8年)64歳で没。(2005年 産経ニュースサービス発行)


円空 


秋葉大権現像
円空 



閑人帳

 

●豪華客船の「排泄」が気になる

 先日、天保山岸壁に係留した14万トンの客船を「まるで大型マンションみたい」と紹介しました。乗客と乗員合わせて5000人が「同じ釜のメシ」を食いながら旅をする。それはいいけど、5000人が使う水の調達や糞尿の処理はどうしているのだろう。ゴーカ旅行に無縁の貧乏人は余計なことが気になるのであります。


排水はどう処理されるか。入浴とシャワー、洗濯に使った水はそのまま海へ放流される。糞尿と恐らく調理の排水はバクテリアによる分解等、処理してから海へ放流する。まさか、港に停泊中にやるとは思えないので、外海に出てから海へ流すのでせう。しかし、太平洋、大西洋といった大海ならともかく、エーゲ海とか瀬戸内海といった、キャパの小さい海で航行中にやったら、海洋汚染は避けられない。


水の補給はどうするのか。方法は二つあって、寄港地の給水業者から購入するか、船に造水装置を設けて、海水を真水に変える。または、二つの方法を併用する。(飲料水のみ給水業者から購入するとか)どちらの方法にしても陸上の水道料金に比べてずっと高価になる。船内では、水は貴重品という認識が乗船客にも必要です。ここから、料金の安い船室ではバスタブがないのは当然という発想になります。トイレの便器も最新型の節水タイプを採用しているでせう。


では、港で水道水を買えば、値段はいくら? 大阪市の場合、1トンあたり640円で売っています。1000トン買えば64万円。これは桟橋から直接給水する場合で、水専用運搬船から買えば1トン900円とずいぶん高くつきます。短い停泊時間に大量の水を買う場合、二つの方法で給水することもある。大型客船だからといって長期間寄港せずに航海できないのは、水の補給の問題があるからと言えます。


上記の水の値段を大阪市の水道料金と比べるとどうか。家庭使用の場合、即ち、駄目男宅の場合、一ヶ月10トン使用で料金は1100円でした。1トンあたり110円。ゴーカ客船の6分の1~9分の1の料金です。船では水は大事に使わねば、の意味、納得できます。
 乗客のほとんどが日本人という船なら、入浴は大浴場で、というシステムが合理的です。水の節約になるばかりか、船室のバススペースが省け、室内面積に余裕ができます。(国内の大型フェリーがこれを採用)


一般のゴミはどうしているのか。一部は船内で焼却し、生ゴミなどは寄港地で業者に引き取ってもらう。これにもお金がかかります。というわけで、貧乏性はあれこれ気になって、ゴーカクルージングは似合わないのであります。


参考情報
http://www.city.osaka.lg.jp/port/page/0000431324.html
http://tabiyukeba.com/contents-purifier/



豪華客船







閑人帳


●なぜか珍名が多いカープの選手

 昔、カープには外古場や北別府という投手がいて「変わった名前やなあ」と思っていたのですが、名監督といわれた古葉竹識さんも(こばたけし)珍しい名前だった。カープに珍名の選手が多い理由なんて、いくら考えても答えは出ない。先日、TVで何気にカープの試合を見ていたら下水流という選手が出ていて、わ、また珍名選手登場としょーもない感心をしました。この人は「しもづる」と読みます。でも、カープの珍名選手で一番インパクトの強い選手は「梵」さんでせう。野球に関心がない人はほとんど読めないのではないか。読み方は「そよぎ」です。現在、主砲として活躍している「丸」さんだって珍しい名前だと思います。


カープの珍名選手、ほかに
千代丸・・・銭村・・・苫米地・・・井生・・・鞘師
鈴衛・・・畝さんなど、珍しい名前の選手がいます。
(読み方は・・ちよまる・・・ぜにむら・・・とまべち
・・・いおう・・・さやし・・・すずえ・・・うね)


文字は月並みなのに読み方が特殊という選手もいて、巨人の長野(ちょうの)や阪神の岩崎(いわざき)も、知らなければ「ながの」「いわさき」と読んでしまいます。試合中継のアナウンサーは絶対間違えてはいけないので、珍しい名前、珍しい読み方の選手を口にするときは少しプレッシャーを感じてるかもしれません。


阪神 岩崎投手
岩崎選手



ウオーキング・観光


●嗚呼、気ぜわしい ~長居植物園花ごよみ~

 花の見頃が桜以外でもどんどん前倒しになって気ぜわしい。シャクナゲは例年GW前ごろに咲いていたと思うけど、もう満開です。桜が散ってから10日も経たないのに。ぼたんも来週あたりから見頃になりそう。なんとか例年通りなのはツツジでせうか。(まだ咲いていない)


長居 


ライラック
長居 


シャクナゲ
長居




長居 



池のほとりに立つ樹木に毛糸で編んだ服?を着せてアート作品として展示しています。造形的に楽しい表現になっていますが、こんなの、よく考えるなあと感心。ペインティングの代わりと思えばいいのでせうか。これで樹木が傷むということはなさそうです。


長居 


長居






閑人帳


●73年前の記憶のカケラを発掘調査
   
~「1945 大阪大空襲」ノート~

     
 あの世が近づくと、人は懐旧譚を好むようになります。駄目男の場合、6歳時に体験した空襲に関する記憶をボケるまえに発掘、整理したいと思い、文献やネット情報を集めて時系列と場所を特定しました。今さらこんなことしても生活には何の役にも立たないのですが、モヤモヤしていた記憶がまとまってスッキリしました。やって良かったと思います。同時に、記憶には間違いが多いことも分かりました。勝手な思い込みを事実とカン違いしてしまうのです。ハンセー。


6歳の体験だから記憶といってもカケラばかりです。映画でいえばワンシーンだけ覚えてる感じです。ワンシーンから連鎖的に記憶が蘇ることを期待しましたがダメでした。73年経って脳みそが化石になっています。そんな、至って中身の薄い内容ですが、時系列順にノートにまとめてみました。1945年2月から10月くらいまでの出来事です。空襲がらみの記憶しかないのは不幸というしかないけど仕方ありません。


昨年の「半畳雑木林」につづいて、一冊を「まちライブラリー@もりのみや」に寄贈(植本)しました。同世代の人が見て下さったら、あれこれ記憶が蘇ると思います。人生店じまいの前に、簡単でもいいから自分流に記録しておいてはいかがでせうか。意外に少ない自筆の遺書の良いネタになると思います。この「1945 大阪大空襲」ノートも不特定少数の他人あての遺書になります。


手づくり本 A5バインダーノート 40頁
大空襲本

一番鮮烈な記憶は四天王寺五重塔炎上シーン
大空襲本 







読書と音楽の愉しみ



●「相撲」江戸時代は女人禁制ではなかった

 三田村鳶魚(みたむらえんぎょ)は江戸風俗研究の大家で膨大な文献を残したが、そのコンパクト版が稲垣史生編集の「江戸生活事典」。コンパクトといっても500頁に細かい文字がぎっしり詰まっているので読むのは大変であります。自らは明治生まれなのに、江戸の市井の細部を自分で見てきたかのように書く。現代でいえば、杉浦日向子さん(故人)のような「江戸のことなら何でも訊いてんか」の博学者でありました。


江戸時代の相撲についてもあれこれ書いていて、現代の相撲の原形は元禄時代に成立したと述べている。原形とは勧進相撲、すなわち「興行」としての相撲が世間に広まったとことをいう。勧進元(プロモーター)と力士と観客による興行で、現代と同じです。しかし、大事なことが違っている。興行する場所が国技館や体育館ではなく、神社やお寺の境内だった。浄瑠璃や歌舞伎は専門の芝居小屋を作って興行するが、相撲にはそんな発想がなく、神社、お寺で場所を借りるのが普通になった。そのベースになったのが深川八幡宮だそうです。


現代でも横綱が明治神宮などで土俵入りのセレモニーを披露することがあるのはその流れでせう。神さまに奉納するから神事というイメージが浮かぶけど、本書には相撲が神事という要素をもつことは触れていない。基本的に芝居と同じように娯楽だった。少なくとも観客は娯楽として楽しんだ。興行期間は10日間が普通だった。


今問題になっている土俵への女人禁制、江戸時代は「女相撲」もあったから当時は禁制もナシだったが、いっとき大人気を博したことでかえって風俗上の問題が起き、結局、幕府によって禁止された。風俗のなにがダメだったのかは書いてない。女人禁制の風習は明治以後にできたことになります。今どき女人禁制なんて時代錯誤も甚だしい。全部撤廃するべきという考えに賛成でありますが、たとえば、歌舞伎にこれを認めると歌舞伎のシステム自体が崩壊してしまうことになり、歌舞伎を見たことがない人は大方賛成するでせうが、少なくとも多数決で決めるものではない。歌舞伎を女性に開放せよ、と言う人は、当然、宝塚を男性に開放せよ、も言わなければならない。理屈と現実の乖離はなかなかに大きいのであります。

江戸事典

閑人帳



●お宝ぞくぞく・・開運なんでも鑑定団

 4月10日はなぜか2時間の拡大版でドッキリのお宝が出現しました。田中一村の障壁画が3000万円(購入額1200万円)、伊藤若冲の掛け軸が1500万円(購入額不明 数十万円?)、そして、板谷波山の壺が7000万円(購入額700万円)。こういう名品が無名の個人の手元にあったことが信じがたい。みんな美術館に収まっていい傑作であります。


田中一村の作品は、アメリカのコレクターの手にわたる直前に情報を得た奄美大島のホテルのオーナー(大島紬のメーカーでもある)が大慌てで銀行に借金をして入手した。1200万円はものすごく安い買い物になった。「一村の作品があるホテル」で俄然、ステータスが上がります。


田中一村の作品(部分)
kannteidann


伊藤若冲の作品
kannteidann


板谷波山の作品
kannteidann






閑人帳



●そこまで刷って委員会?

 聖教新聞の発行部数550万部 がハッタリでなければ、押紙込みで600万部の朝日新聞を抜いて読売新聞に次ぐ国内2位の発行部数になる。そんなに大部数の新聞を印刷する工場が創価学会にはない。全部アウトソーシング(外注)であります。どこへ発注しているのか。かなりの部分が大手新聞社、というのが気になります。


部数で一番たくさん受注しているのが毎日新聞社。下の引用記事にあるように聖教新聞を下請受注していることを公にしている。部数の減少に悩む毎日新聞にとっては、創価学会は救世主かもしれない。ほかに、読売や朝日も聖教新聞を印刷している。阪神地方は朝日新聞が請け負ってるらしい。地方もそれぞれ地元紙がアルバイトみたいに聖教新聞を印刷している。(各社とも印刷工場は本社とは別の組織にしている)


なぜ自社工場をつくって印刷しないのか。その意図は明白、創価学会や公明党への批判を封じることができるからです。実際、各紙が創価学会を記事にすることは極めて少ないし、自民党の小判鮫である公明党の振る舞いを批判する記事はほとんどない。要するに注文主に「忖度」している。これはまずいよ、と思っても、背に腹は替えられぬ、売上げ維持のためには仕方ないという状況にある。公明党の存在自体が憲法違反の疑いがあると考えてる人も多いはずですが、それを論ずる新聞社はひとつも無い。TVで創価学会のCMを見ることが稀にあるけど、委員会?と思うのも駄目男だけではないでせう。


参考記事
http://mainichisc.jp/info/seikyo_komei/
https://www.seikyoonline.com/
http://nippon-senmon.tripod.com/soukagakkai/katsudou/sinbunsya_yuchaku.html

聖教新聞埼玉版の印刷開始を伝える毎日新聞の写真
聖教新聞 




犬町・猫町情報



●5月例会 ご案内

 イラスト 梅本三郎
 青春81シリーズ  「宿につくまで 旅は道草」


4月例会


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■南さん宅でバーベキュー(日程は4月に繰り上げ)
                        
「バーベキューパーティー」 担当 山本、辻、南

 のらくろ会25周年も記念した標記行事が雨で中止でした。再度山本さん、
辻さんの協力を得て以下のように計画しました。今春は気温が例年より高く、つるバラなどの開花も早くなりそうなので時期を前倒しにしました。

日時:4月25日(水)雨天中止
場所:南宅庭
集合:山陽電車板宿駅改札口 12時30分
参考ダイヤ 阪神梅田発特急 11時40分  板宿着 12時29分             
定員:申し込み先着順10名 南まで
費用:材料費割り勘 2,000円程度?

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■くちまめ 5月例会
 5月10日(木) プランは追ってメールでお知らせします。

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■童心にかえって動物園見学・・と「風月」お好み焼き

□5月17日(木) ~雨天の場合18日(金)~
□集合・・・午後2時30分
地下鉄御堂筋線 天王寺駅西改札口出て右手花屋の前
(動物園へは「天芝」を歩いて「天芝ゲート」から入ります)
□入園料500円 市内在住65歳~は無料(要証明)
4時~ごろ「風月」新世界店へ
□動物園見学のみの参加もOKです。

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●4月例会 レポート 

□夙川~広田神社 お花見ウオーキング ~担当 南さん~

 夙川の桜並木は概ね葉桜でしたが、午後に訪ねた臨時公開の浄水場では八重桜などが満開でした。想定外の見ものは広田神社境内の「コバノミツバツツジ」ちょうど満開で、こんなにたくさんの群落を見るのははじめて。紫がかったピンクの花びらがなんともエレガントでゴージャス。みなさん大満足でした。環境の悪化で衰退が続いていたのを見て保存会が発足、丹精の結果、見事に蘇り、今後も植栽を続けるそうです。(4月4日)


貯水池から見た甲山(右手)池の向こうの森の大半は松下幸之助旧邸の敷地。
4月 


震災記念碑公園の犠牲者の銘板
4月


広田神社鳥居
4月


満開のコバノミツバツツジ
4月


4月



南さんのスケッチ
4月 




ウオーキング・観光



●紛らわしい風景

 大阪市港区に大型マンション完成・・しかし、良く見ると、間取りは狭いワンルームばかりのように見えます。とカン違いする人もいても仕方ない。本当にマンションみたいに見えるのだから。


マンションではなく、大型クルーズ船の外観です。船籍は英国ですが、設計は中国人向きにデザインされたカジュアルタイプのクルーズ船。サイドの外観がワンルームマンションみたいに見えるのは、室内面積が20~25㎡とまさにワンルームマンションサイズです。乗客定員3560人、乗員1350人、計5000人が乗るのだから、ちょっとした町の人口に等しい。


「マジェスティック・プリンセス」 14万3000トン。全長330m、全巾38m。このような大型船になると、どうしても「内側船室」を設けざるを得ず、料金は安いけど海が見えない船室が多数できます。せっかくのクルージングツアーでストレスが貯まったりします。(笑)

この船の案内はこちら・・・
http://www.princesscruises.jp/ships/majestic/


マンションが出来たのか・・とカン違いしそう
クルーズ船



ワンルームタイプがずらり

クルーズ 



クルーズ


久しぶりに天保山公園を訪ねて名残の桜を愛でつつ「風の森」を頂きました。

クルーズ






読書と音楽の愉しみ


●畑尾一知著「新聞社崩壊」

 著者は朝日新聞の販売局に定年まで勤めた人だけど、タイトルで言う新聞社崩壊は朝日新聞のことではなく、新聞業界全体の崩壊を懸念するもの。販売サイドから見た業界の実情をレポートしています。

新聞の購読部数はドカドカ減っている。
2005年には5000万人の読者がいた。
2015年には3700万人まで減った。
2025年には2600万人まで減ると予測する。
 つまり、20年間に読者は半分に減ってしまう。全国には90社の新聞社があるが、いかほどが生き残れるのか。現在、購読者の中心は60~70歳代ととても高齢化している。2015年の調査では、50歳代の購読は40%しかない。一番読んでほしい世代が新聞を読まないという結果は衝撃的であります。


なぜ新聞はこれほど嫌われるのか。
・値段が高い
・記事が劣化した
・新聞社自体が嫌われている

こんな紙の新聞なんか読まなくても、情報はネットで得ることができるから不要。こうした風潮が一般化して新聞はアナログ老人御愛用の読み物になってしまった。しかし、ネット情報の多くは新聞社の取材によるものというのも事実であります。ここんところの案配が難しい。


全国紙5社で生き残れるのはどこか。
勝ち組・・朝日・読売・日経
負け組・・毎日・産経
 販売部数、生産性。財務内容からみてこれは決まりです。逆転はほぼあり得ない。問題はいつギブアップするかでせう。もっとも、毎日は十年以上前からコケそうと言われてきたが、まだ踏ん張っている。産経は東京と大阪しか拠点がないから実質ローカル紙でせう。自己資本比率など基礎体力の面で両社は常にアブナイ状態です。


なんで負け組になってしまったのか。毎日は戦中、戦後の業績が絶好調で慢心が生まれ、次世代での投資をさぼったことで朝日と読売に大差をつけられた。焦って追いかけたが時既に遅し、借金ばかり増えてピンチに陥る。産経は大阪発祥だが調子にのって東京に進出したものの、部数は伸びず、拡販資金も足りない。無理に先行投資した負い目がいまだに経営を圧迫している。中日新聞のように大阪で頑張れば良かった。


若者から見れば、新聞社って[将来性のない企業」の見本みたいで優秀な人材を取り込むのはきわめて難しい。で、著者が言うには今の経営形態をがらりと変える、例えば全く別の資本がオーナーになるとかの革新が必要だ。しかし、かのマードックがそれをやってゴタゴタだけ残した例もある。ただ、旧来の新聞社がオーナーであることは必須ではない。なんらかの大転換は必要であります。ま、すでに計画を練ってる社があるかもしれない。


新聞を読まない人が増えるとどんなことが起きるか。選挙の投票率が下がるという事態が起きる。これはなんとなく分かります。選挙情報は今でも新聞に頼るところが多い。世間の有り様が一目でパッとわかる・・これは新聞の強みです。スマホでは感得しにくいでせう。

 著者は新聞の改革で以下のような提案をしています。

・値下げ
・夕刊の廃止
・サイズを小さくする(現在の半分にする)
・人件費の抑制
・販売店の経営多角化 など。

これらの提案には賛成です。上の三項目はぜひ実現してほしい。

honn





閑人帳



●アートの始まりは〇△?

 1日夜のEテレ「日曜美術館」は縄文時代から古墳時代までの祭祀に関わる造形において地域を問わず〇□△が普通に用いられていることを伝えていました。例えば、人体を簡略に表現するとき、この三つの記号の組み合わせで大方の形状が表せる。要するに抽象表現ですが、そのシンプルな技で描いたものがとても魅力的です。かの岡本太郎が縄文土器の美しさにぞっこん惚れ込んだワケがわかります。


〇□△というあまりに単純なカタチゆえに、古いとか新しいとか、時代性を感じない。さりとて誰でも美しい造形ができたかというと、恐らくそうではない。千年、二千年を経て見る者を惹きつけるワザがあるはずですが、それを考えるとアタマがわやわやとなります。昨年、京都博物館で国宝の縄文土器を見たけれど、作り手が芸術作品を作ろうと意図したことはないとしても、出来たものは時空を超えて一級のアート作品であります。〇□△のあしらい方に教育や教養は無縁でありませう。だとすれば、カギになるのは宗教? 合理的思考ではどうにもなりませぬ


縄文 



縄文 




縄文 




縄文 






大阪日暮綴



●まだやってます・・花見の場所取り

 西区靫公園のさくら広場では近隣の小企業が花見の宴兼新入社員の歓迎会を行います。そのため、場所取りが必要で、ブルーシートを敷いた専有スペースに社員が1~2名張り付いています。 仕事よりこっちのほうが大事ってことですか。なかには段ボール箱を30個くらい積み上げた会社もあり、何をするのでせうか。


こんな古典的花見、若い社員には不評?とりわけブルーシートに座らせられる女子社員には嫌われてると思うのですが、なぜか無くならない。たぶん、ワンマン社長の好みで習慣的にやってるのでせう。第一、レストランを予約してやるよりずっと安上がりですし。以前は新入社員の初仕事がこれで、真新しいスーツのにいさんが所在なげに座っていたものですが、今回は年長の人もいました。宴会部長かもしれません。


花見場所取り 






犬町・猫町情報



●桜満開、人も満開 ~3月例会レポート~

 お花見日和としてはこれ以上がないと言える快晴、微風のなか、JR桜宮駅から大川端を散歩して大阪城へ。平日なのにえらい人出で驚いたのですが、人出の半分くらいはインバウンドみたい。特に大阪城は7割くらいが外国人だと思われました。昨年、大阪を訪れた外国人は1111万人。一日に3万人が来た勘定です。大阪城へも数千人は来るでせうから混雑は当然です。満開の桜を愛でることができ、よい思い出になったと思います。(3月30日)担当 小西


南さんのスケッチ「源八橋からの大川の眺め」
花見例会2018


クルーズ船も屋根をはずして観光
花見


藤田邸庭園にて
花見


大川端の桜のトンネル
花見


桃と桜を同時に愛でることができました。
花見