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大阪日暮綴



●パナソニックミュージアム見学

 何気に訪ねたら、創立100周年で全面リニューアルして開館したばかりというタイミングでした。建物は戦前の外観のデザインを踏襲して新築したというからン十億の投資かもしれない。敷地の桜が満開とあって平日なのに多くの見学者で賑わっていました。


館は「松下幸之助歴史館」と「ものづくりイズム館」の二棟あり、質の高いディスプレイで見学者に語りかけます。印象としては、モノの歴史を伝えるというよりは、松下幸之助の企業家精神をうたうことに力をいれている感じです。学歴は小学校中退で即丁稚奉公に出され・・という人物がどうして世界的企業家に成長したのか。そのプロセスがディスプレイを見るだけで概略がわかります。ま、偉大な企業家にして実践的哲学者でもありました。唯一残念なのは、夢を託した「松下政経塾」から有能な政治家を輩出できなかったことでせうか。(入場無料・日曜休館)


戦前の本社の建物だったものを新たに作り直して展示場に。アクセスは京阪西三荘駅の西改札でてすぐ。
パナ 


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歴史館のエントランスロビー
パナ


巨大スクリーンがある展示室
パナ


生活が苦しかった時代、質屋通いもした。
パナ


死去した日には号外がでた(日経新聞)
パナ


ナショナル白黒TV第一号(1952年)価格は29万円。隣は冷蔵庫の第一号(1953年)価格は12万9000円
パナ


3球ラジオ(1931年)価格は45円
パナ


ダブルコーンのハイファイスピーカー。パナソニックの名称がついた商品の第一号
パナ


サーモスタットの開発ができて木製電気あんかを発売
パナ


このタイプのランプはほとんどの家庭でもっていたかも。
パナ


隣接する「さくら公園」も満開でした。
パナ









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閑人帳



●みんなが飢えていた時代

 図書館で借りた「大阪・焼跡 闇市」という、昭和50年発行の本を読む。終戦直後の混乱、退廃した世情をたくさんの人が書いていて、当時はまだガキだった自分もなんとなく雰囲気を察することができます。最大の問題は食糧不足。明日ではなく、今日の米、食べ物を手に入れるためにみんな必死でした。お米は配給制だったが欠配が日常でひと月で10日ぶんしか手にはいらないこともあった。足りない分はヤミで買うしかない、


守口市に住む「裕福な家庭」の主婦が、昭和21年5月の献立を日記につけていた。朝・昼・夕食のメニューはこんな具合。

5月12日
朝・・よめな入り蒸しパン
昼・・にぎりめし、蒸しパン、にしん
夕・・大豆入り飯、玉ネギ、菜っ葉煮、干しカレイ

5月13日
朝・・大豆飯、干しカレイ、梅干し
昼・・菜っ葉煮、タケノコ入り蒸しパン、にしん
夕・・タケノコ入り飯、鯨。タケノコ煮付け、漬け物

5月14日
朝・・タケノコ入り飯、鯨、タケノコ煮、漬け物
昼・・だんご入り雑炊、カレイ
夕・・干し大根、昆布、芋づる入り飯、にしん、カレイ


タケノコが大活躍ですが、これは自宅敷地に竹林があるか、近所の竹藪から掘り出したのか。裕福な家庭でこれだから、貧乏人はこれ以下、というか、一日三度の食事ができない人も普通にいた。学校は給食制度ができたけど食材がない。駄目男の記憶では、小学三年くらいでも雑草を煮たどろどろの煮物を食べた気がする。あるときはコッペぱんに赤味噌をはさんだものが出た。(普通はジャムやマーガリンをはさむ)


上のメニューに「蒸しパン」が度々登場しますが、これは誰か頭のいい人が「電気パン焼き器」を発明して普及した。普及したといっても、そんな商品があるわけでなく、各家庭で手作りする。(下の写真)板と金属板があればつくれたそうで大発明品と言われた。しかし、しょっちゅう停電するからこれもあんまりアテにできない。年輩の方なら一升瓶で米つきをしたこと覚えておられるでせう。漏斗で米を注ぎ入れ、木の棒で突く。えらく単純で退屈な作業だから、たいてい子供がやらされた。(下の写真)


酒飲みが工業用アルコールを加工?して中毒死するのは日常茶飯事だったけど、その逆もあったそうだ。名付けて「金魚酒」。酒は本物だけど、あまりに薄めすぎて金魚が平気で泳ぐ「酒」だという。笑えます。


電気パン焼き器
戦後



一升瓶米つき
戦後

昭和50年 夏の書房発行
戦後 







たなかよしゆきさんの古道紀行案内


●たなかよしゆきさんの新詩集「宇宙の愛」発行

 「文文舎」たなかさんの十二番目の詩集です。2014年いらいの作品33編を掲載しています。今回は手作りで100部限定。ご希望のかたはたなかさんに直接お申し込み下さい。頒価1000円。
 電話・FAX 0745ー79ー6452 たなかよしゆきさんへ。

 

たなかさん 詩集




ウオーキング・観光



●スモモが満開に

 久しぶりに長居公園に行くと、日曜日とあってすごい人出です。ほんとうに「公園が満員」という状態。植物園も大賑わいで家族連れ、グループが花見を楽しんでいました。酒盛りをしている人が見当たらないのは「植物園」というイメージの縛りがあるからでしょうか。今週末に満開になりそうです。バラ園の隣に一本だけあるスモモが満開、樹形もいいのでカメラファンに人気です。(3月25日)


スモモ
長居スモモ 



長居さくら



 濃いピンクの洋光桜
長居さくら 



コブシももうすぐ満開に
長居こぶし 



ウオーキング・観光



●はやっ! もう五分咲きのさくら

 近所の公園のさくら、三日前に通ったときは咲いていなかったように思うのですが、今日はもう3分~5分咲きになっていてびっくりです。この数日、べつに気温が高かったわけでもないのに、何をあわてているのでせう。これじゃ月末までに満開になりそうです。桜名所の飲食店など、かなりあわてているはず。大川端の露店も段取りくるって準備に追われていると思います。
 ふつうは学校の入学式の日あたりが満開になります。今年は葉桜というタイミングになりそうです。31日~1日の土日は各地大混雑になりますね。


さくら 

さくら 





閑人帳



●今ごろになって「本とはなにか」

 本と冊子の違いは奈辺にあるのかと気になっていたけど、ウキで「本」を開けると明快な説明がありました。そうだったのか、と納得です。「1964年のユネスコ総会で採択された国際的基準は、「本とは、表紙はページ数に入れず、本文が少なくとも49ページ以上から成る、印刷された非定期刊行物」と、定義している。5ページ以上49ページ未満は小冊子として分類している。  本と冊子の境目は49頁以上か、以下かで決まる。なんで49頁なのか、かなり議論されたことでせう。


「非定期刊行物」という定義もあるから、雑誌は本に非ずということです。では、本と書籍の違いはなにか。なんか意地の悪い問いですが、答えは「同じ」です。「本、書物、書籍、図書、典籍、現在はみな同じものを指します。 紙が作られる以前は、木や竹の札に文字を書いて紐で結わえていました、そこで竹冠の籍の字が生まれ、本のことを書籍といったのです」。 たったこれだけの単純な問いなのに答えはけっこう奥深い。尤も、英語では本、書物、書籍、図書、すべてがBOOKで表現する。シンプルでいいけど、日本語が「本」だけだったりすると困るような気もするし・・。 ちなみに、日本で一番古い本は聖徳太子の自筆といわれる「法華義疏」とされる。

読書と音楽の愉しみ



●又吉直樹著「劇場」を読む

 芥川賞受賞作「火花」は芸人の話、本書は演劇人(自称、脚本家、演出家)の話。読み始めると「火花」より読みやすくて文章もこなれている。しかし、半ば過ぎて、友人とメールで悪口兼演劇論を交わすあたりから退屈になる。難解な議論をスマホのメールでやりとりするに及んで読者のほとんどはシラけてしまうでせう。しかし、これを省けば安直なラブストーリーになってしまうから外せない。著者の自己満足であります。

ストーリーは、食うや食わずのしがない演劇人の失恋物語。自称、脚本家のくせに彼女との会話に四苦八苦し、結局、振られてしまうのでありますが、そのダメ男ぶりをいかに文学的に表現するか、がキモでせう。主人公がコテコテの大阪弁を通すことでそれなりの情感は醸し出せるのですが、もし標準語に置き換えたら陳腐この上ないメロドラマになること必定であります。又吉さんは標準語での愛の会話は生涯書けないのでは、と予感。(本人がシラけたりして)むろん、生涯、大阪弁でもかまわないのですが、物語のつまらなさが表現で救われている感は免れない。


昔、石原慎太郎が選者であったときは、作者のみみっちい世界観を「身辺10mのことしか書けない」といつもくさしていましたが、又吉さんも芸人や演劇世界に拘泥しないで、身辺100キロくらいの視野でテーマを選んでほしいと思います。(2017年 新潮社発行)

本、劇場 






閑人帳


●肩の上に顔が載っている

 豪栄道に勝ってインタビューを受けている千代丸関の姿を見て驚いた。お相撲さんはみんな首が太いけど、この人は格別、というより首がない(ように見えた)。肩の上にダイレクトに顔が載っている。なので、この人には「首投げ」という決まり手は通用しないでせう。見た目のどっしり安定感、という点では角界ナンバーワンかもしれません。

追記・・この姿、どこかで見たような、と思い巡らせてみると、石仏ファンならご存じの、木曽路の「万治の石仏」のダイナミックな容姿と似ている・・と。後半戦、頑張って下さい。鹿児島県出身。

chiyomaru 


石仏


閑人帳



●みんなが「鉄ちゃん」だった時代

 わけあって戦時中、戦後の写真を探しています。そこで見つけたのが下の鉄道写真二枚。ホンマか?と目を疑うシーンだけど、ホンマです。今なら1000%あり得ない場面ですが、終戦直後は普通でした。蒸気機関車の「C57125」写真は鉄道マニアの弟に尋ねてみると、昭和18年に宇都宮機関区に配属、東北本線などで活躍したあと千葉へ転属、房総半島のあちこちを走ったということです。こんな危ない乗り方、当然事故も多く、年間何百人も転落死したらしい。


下の貨物列車の写真、東京の郊外らしいけど路線は不明。客車と貨車を混ぜて編成するが、貨物の代わりに人間がぎっしり詰まって貨物なみの扱いです。みなさん、ちゃんと切符を買って乗車してるのでせうか。これだけの人数を改札できる駅員はいないから、大方はタダノリだと思います。何のために乗ってる? 食料の買い出しです。


kisya




kisya 







犬町・猫町情報



4月例会 ご案内
イラスト 梅本三郎

~青春81きっぷシリーズ~
小さな改札をくぐれば 大きな旅のはじまりだ
イラスト 4月号2018

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■桃見物 3月30日(金)~担当 小西~
JR桜宮駅西改札口 11時集合 弁当持参要

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■お花見ウオーク   ~担当 南さん~
 夙川駅から西宮北口駅へ  約5Km
  いくつかのお花見ポイントをめぐるウオーキングです
★ 日時:4月4日(水) 雨天中止
★ 集合:10時30分 阪急夙川駅南改札口 
★ コース:夙川駅~苦楽園口~二テコ池~震災記念碑公園(ランチ)
~越水浄水場~広田神社~新池~総合運動場~西宮北口駅
一部アップダウンありますがほぼ平坦路、疲れた方は広田神社前から
最寄鉄道駅までバスの便もあり
★要弁当持参

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■くちまめ例会 ~3月プランと同じです~
4月12日(木)とんちロード探し 約8.5KM
★集合:JR片町線 京田辺駅 9:30
★コース:駅~とんちロード~一休寺~花見山公園
~玉木橋~玉水駅着
★昼食持参のこと
*大学学内で一服できればいいんですが~

閑人帳



●歯医者さんの競争、コンビニ並み

 近くの「りくろーおじさんの店」が撤退して次は何の店になるのだろうかと思っていたら歯科医院になった。え? また歯医者さん? 駄目男が通ってる歯科医院から200mしか離れていないのに新規割り込みで開業した。近隣で量的に過剰な業種は、スーパー、コンビニ、ドラッグストア、整骨院と歯医者さん。(美容院もたくさんあるけど関心外)


家から徒歩圏(1キロ程度)で何軒の歯医者さんがあるのかと地図で調べたら20軒もありました。しかも、最近開業した医院は規模が大きい。自分が通ってる医院は診察椅子が11台もある。(開業時は7台だったが繁忙のため増やした)昔を思い出せば、普通は診察台は2~3台、先生一人と助手さん、事務員さんで対応するのが標準的なスタイルでした。週に2回くらい休診日があって急に歯痛が起きたときなんか困りました。それが今や年中無休(正月のみ休業)朝9時から夜8時ごろまで営業しています。最近は歯の健康についての関心が高まり、気軽に医院を訪れる人が増えたので、数が増えてもそこそこ繁盛しているのかも。だったら、他の地域でも似たような「過剰」状態かもしれません。


歯医者さん





ウオーキング・観光



●山田池公園の梅林 見頃

 このところ、ひどい運動不足。週間天気予報で今日明日を逃せば晴天なし、みたいな感じだったので 久しぶりに山田池公園へ。気温は20度くらいあって歩けば汗ばむくらい。300本くらいある梅もちょうど満開でした。藤阪駅から穂谷川沿いの遊歩道に植えられた河津櫻も満開です。ただ、剪定がいかにもヘタクソで樹形が見苦しい。並木は1キロくらい続きます。午後に用事があったので早々Uターンしましたが、よい運動になりました。(3月14日)


穂谷川沿いの河津桜の並木道

梅林




梅林 




梅林 







読書と音楽の愉しみ



●マックス・フォン・シュラー著
太平洋戦争 アメリカに嵌められた日本」を読む

日本が嫌いな反日分子がいるように、アメリカが嫌いなアメリカ人もほんの少しいるらしい。本書の著者もその一人で、太平洋戦争をネタにちくちくアメリカの悪口を述べている。だからといって日本人を誉めてるわけでもない。・・という、かなりひねくれた発想の日米論であります。


これといった新しいネタはないけれど、アメリカ人の日本人に対する憎悪、蔑視の感情は不変であること肝に銘じておくべし、という。かの戦争においても、米国はハナから日本を見下していた。戦争は半年もあれば米国の勝ちで終了すると読んでいた。しかし、現実は4年間もかかった上に米国兵にも何十万という死傷者を出してしまった。怒り心頭であります。いささか短絡した見方だけど、その怒り、憎悪が日本人が誇る?平和憲法に反映されている。九条の一、二項で戦争の放棄、一切の武力を持たない、交戦権を認めない、とあるのは、平和を希求する思想ゆえではなく、日本を二度と白人社会(米国)に刃向かわせないためのお仕置きとして定めたものである。これは憲法の成立に関心ある人の常識でありますが、護憲派の人は知りたがらない。原案はGHQがつくったということすら知らない人がいる。


日米安保に関する著者の考えもややひねくれている。米国が日本各地に大規模な軍事基地を配置するのは、アジア諸国に睨みをきかせることと、同盟国である日本を守るためであるというのがタテマエでありますが、著者の見方は違う。もし、米国が軍事基地を撤退して、その代わり日本が自ら軍事力を増大することになれば、かつての悪夢が・・つまり、日本が強大な軍事力を背景に米国に楯突く事態が起きるかもしれない。日米戦争の再来であります。軍事力を含めた国力において米国より強い国家の存在は許さないという基本思想は変わらない。


そんな強気の一方で米国の国力は衰退しつつあると著者は嘆く。天然資源の枯渇(特に水資源)や国民の知的レベルの低下(教育内容の劣化)などが深刻だという。移民ではないのに、英語を話せない、書けないアメリカ人が増えているなんて俄に信じがたいけど、なんとなく認めてしまっているのが現状だという。米国人が尊敬する米国人は金持ちだけであり、決して教養人ではない。そんな国がいつまで一流国でおれるのか。(2015年 ワック株式会社発行)

アメリカに






閑人帳


●そうだったのか・・NHK苦心の傑作

 新聞のテレビ蘭というのは新聞各社が編集しているのではなく、文字数、行数などの表現では鉄板といえるカッチリした原稿でテレビ側から提供されるらしい。11日(日)の朝刊テレビ蘭のなかで、NHK総合の午後の欄で文頭文字をタテ読みすると「あの日をわすれないよ」と読める。東北を応援するメッセージをこんなイキなアイデアで伝えた。(まさか、偶然ではないでせうね) とすれば、これはNHKが鉄板原稿として各社へ配信したことになります。


前日になって原稿を入力しながら考えても間に合わないかもしれず、だったらずっと前からアイデアを練っていたのでせう。そして、さりげなく原稿を送る。できれば、気がつく人がいたらうれしい。そして、気づく人もまたよくやりましたねえ。テレビ蘭をしっかり読む人がいたから気づいた。そんな人いるのか。出来レース?・・ここは素直に誉めておきたいと思います。


あの日をわすれない





閑人帳



●石ころペイントは芸術に非ず?

 Oさんは石ころに猫の絵など描くのが趣味で、猫好きの人に愛猫を描いた石をプレゼントして喜ばれています。これの発展形で大きめの石に丁寧に猫を描き、市民が応募できる作品展に出品しました。実物(下の写真)を見せてもらいましたが、毛並みの細かいところまで実にリアルに描いていて、自分が見るかぎりは立派な「作品」に見えます。


しかし、作品展では落選でした。Oさんが言うに、絵画でもクラフトでもない、ジャンル分けしにくいものだから落選したのかもとのことです。選ぶ側のセンセイ方は画家とか工芸作家だから、そのどちらでもなさそうな作品を見たら困ってしまう。で、無難なところは「落選」にすると。しかし、市民が気楽に応募できるコンペなので、そこはちょっぴりしゃれっ気、ユーモア精神で拡大解釈?して「なんか、おもろい作品」と評価出来ないかしら、と思うのであります。もし、これが一流アーティストが余技としてつくったものなら無視はされない(できない)でせう。


石ころに絵を描くのは幼稚園児でもやってるので、その延長で判断するとアートたりえないかもしれない。しかし、絵の具のノリをよくするために何時間も紙やすりで研磨するとか、下地を何回も塗り重ねるといった作業を聞くと十分に「作品」づくりの作業と認識できます。あるいは、もし、これが有名タレントが趣味でつくったものなら、芸術的評価はともかく「洒落た、楽しい作品ねえ」と誉められるはずです。なんとか、石ネコを売り込む手立てはないものか。


重さは5キロくらいあります。
isineko 





大阪日暮綴



●芽が出ますように・・左巻カヤ

 たなかさんに種を3個頂戴したので一昨日植えました。拳銃の銃弾に似たサイズと形です。カヤ(榧)自体あまり見かけないけど、左巻というのはさらに希少らしく、大木は天然記念物に指定されているものもあります。兵庫県養父市の左巻榧がその例で、昔からふるさとの象徴として大事にされています。大木だけに、実る種の数もすごくて、30~60kgになるそうです。

昔はこれを精製して食用油をつくった。大事にされる由縁です。なお、この左巻榧のある土地は京都の初代知事、北垣国道の住まいでした。なんか歴史ファンも興味をそそられる話です。


参考情報
http://www.city.yabu.hyogo.jp/3451.htm


榧

榧 






読書と音楽の愉しみ


●第158回 芥川賞受賞作品を読む

■若竹千佐子著「おらおらでひとりいぐも」

 今回は63歳と54歳の元気おばさん二人が受賞。両書ともおばさんのエネルギーが文面にも表れていて退屈せずに読むことが出来ました。東北弁のタイトルは「自分は自分でひとり生きていく」という意味らしいけど、このユニークな題名で30点くらい稼ぎましたね。著者は岩手県遠野の出身です。全文中に東北弁をどれくらいにブレンドするか、長いフレーズを使わないとかよく考えて書いてあり、ユーモアという「ふりかけ」をまぶしたような仕上がりになっています。


内容は、主人公、74歳の桃子さんの人生哲学が語られます。著者の実年齢より10歳上に設定したことで老境の何たるかはイメージしやすい。夫に先立たれ、世間並みに喪失感を味わって何を頼りに生きようぞと悩みつつ、されど子供の世話にはなりたくない。自分は自分、凡庸なおばさんなりに積極的に世間に関わっていきたい。・・これは著者の思いを桃子さんに託した生き方で、読書好きが小説講座に通う動機になり、実際、8年間も通ったのだからエライ。この地味な下地づくりが一挙に開花して芥川賞受賞に至りました。


ところで、本文の中ほどに故郷の山を懐かしむ場面があって山の名は「八角山」という。郷里を取り囲む山のなかでは一番高いけど、キリッとしない凡庸な姿で、桃子さんの子供じぶんは嫌いな山だった・・。本当に八角山はあるのだろうか。つい気になって遠野の地図をググってみると、そんな山はない。しかし「六角牛山」(ろっこうしさん)があって標高は1293m。この名前で再度ググってみたら、下の写真が見つかりました。なるほど、ハンサムではない山容だけど、どっしりした包容力のあるかたちでもある。遠野三山の盟主だそうです。大阪府民にとっての金剛山みたいな存在感ある山でせう。


岩手県遠野の六角牛山(小説では八角山)
芥川賞  


■石井遊佳著「百年泥」
 
 インドに住む大阪生まれのおばちゃんが、書くからには芥川賞とったるでえ・・と全力投球で書いたインド暮らし混沌物語。年老いて感受性鈍った駄目男にはこの混沌や話の飛躍が苦手になっていて、へ、なんの話やったん?フガフガ、と立ち止まる場面が増えた。選者のセンセイ方はしっかり理解されておられるのでせうか。本当はインド暮らしの日常を描いてるだけなのでありますが、この本では2時間ごとに大事件がおきているかのような書きぶりで、退屈はしないけどアタマがこんがらがってしまいます。


虚実ない混ぜ、という言葉があるけど、交通大渋滞のなか突然「飛翔通勤」なんてのが出てきます。サラリーマンが渋滞を避けるために翼を生やして空を飛んで会社にやってくる。え? これってSFなん? いいへ、冗談ですよ、ジョーダン。大阪のおばちゃんやゆうてまっしゃろ。
 全く文学的にどうでもいい話の羅列のなかにインドという国の暗黒面がちらちら出てき、なにはともあれインドには住みたくないな、と思ってしまう。普通は何年か住めばその国に共感や愛着が湧くものですが、石井おばさんにはそれがなさそう。アカンもんはアカン、であります。


中国やインドは国土の広さ、人口の多さ、民族の多様さゆえに、文化を一つの言葉でくくってしまうことはできない。その点、日本はなんとわかりやすい国であることか。方言はあるにせよ、どこへ行ってもワンパターンの言語でOKという有り難さを再認識しなければなりませぬ。日本の文化を語るに「混沌」という語彙は大げさかもしれない。「混合」くらいで良いのではとおもいますが。


月刊「文藝春秋」誌 3月号に掲載
芥川賞  




たなかよしゆきさんの古道紀行 催事予定


主宰はたなかよしゆきさんです。お問い合わせは
電話・ファクス 0745-79-6452
ケータイ 090-3485-6452 へお願いします。
(注)文字が小さいので拡大してご覧下さい。

●日程変更のお知らせ
 
こばこの部、8月5日(日)業平道パートⅢは
      8月12日(日)に変更します。
      ご注意下さい
。(6月12日掲載)

2018前期 おおばこの会 



犬町・猫町情報


●2月例会レポート

梅見物「日本民家集落博物館」 (2月28日)

 穏やかな晴天に恵まれ、まだ三分咲きの梅をめでながら散策しました。茅葺きの民家と梅の花という取り合わせは向井潤吉の世界、郷愁感満点の風景です。満開は10日ごろになりそう。しばしノスタルジーに浸りたい人はお運び下さい。(入館料500円・月曜日休み)


「敦賀の民家」では雛飾りも見られます。
梅 


梅


南さんのスケッチ
梅


お孫さん、璃奈 ちゃんが描いた飛騨白川の民家
梅 





閑人帳



●眞子様婚約問題・・週刊誌報道の功罪

 眞子さまと小室さんの婚約が延期になったその先は破談・・と決まったかのような書きぶりなのが週刊誌。ネガティブ情報を流す悪役を担ってると思えます。本当にけしからんメディアだと怒ってる人もいるけど、そうではないという意見もかなりありそう。


小室さんの家庭の事情を探る取材自体はべつに難しいことではないので、恐らく新聞やテレビも週刊誌と同じような情報は得ていたでせう。しかし、新聞やTVはニュースにしなかった。週刊誌だけがネガティブ情報を公開した。もし、週刊誌が両家の事情を「忖度」して報道しなかったら婚約の延期はなく、当初の日程でコトが進んだかもしれない。


小室家のあらさがしといえる週刊誌報道はないほうが良かったのか。後々のことを考えたら、判断は難しいけど、ない方が良かったと断じることはできない。本当は宮内庁でやるべき「身体検査」をさぼっていたために、代わりに週刊誌が身体検査をして公開した。いや、そうではない。宮内庁もしっかり調査したが、内容を公表するのは大いに憚られる。宮内庁が小室家に問題ありとわかって秋篠宮殿下に報告したとしても、眞子さまや世間にどうして伝えるか、これも難しい。思いっきり勘ぐっていえば、宮内庁は週刊誌が報道したことでホッとしているかもしれない。


婚約を2年間延期されたのは良い判断だと思います。2年かけて破談へソフトランディングする。まるく収まるシナリオは小室さん側からの婚約「辞退」だろうと週刊誌は書いている。むろん、予定通り結婚するという選択もあります。


週刊誌が報じた小室さんと家族のネガティブ情報は
・小室さんの生活能力(収入)の問題
・お母さんの借金問題
・父と祖父の不幸な死
・母方の新興宗教との関わり

これらの件について、秋篠宮様や宮内庁が「重大インシデント」と考えていない可能性もあるけど、小室さん自らは説明しなかったらしい。すべてマイナスの評価になる事案だから話したくない気持ちはわかるが、世間を甘くみていたのだろうか。週刊誌の報道がお二人の仲をぶっ壊した、けしからん、という非難の声があまり大きくない点に、週刊誌のポジションの微妙さを感じます。