閑人帳



選挙雑感 ~若者はなぜ自民党支持なのか~

 昭和時代の常識では、年配者は概ね保守党支持、若者は革新系支持というパターンが定着していました。しかし、ここ数年はこの常識が当てはまらなくなってきた。今回の選挙では全く逆転してしまった。若者は自民党支持、老人が野党支持の傾向がはっきりしました。その理由は、若者にとって一番関心が高い就職問題で、現在は失業率が大巾に改善しており、売り手市場になっている。この状況をつくっているのが自民党政権だから支持する。あえて無能な野党を支持する必然性がない。若者なりにリアリストの目で世間を見ている。


もう一つの理由は、若者の情報源が新聞やTVではなく、ネットに依拠しているからではないか。これについての調査が見あたらないので断定はできないけれど、的外れではないと考えます。そのネット世間が保守的思想の連中に支配されている。これに影響を受けているのではないか。左寄りの人からみれば「ネトウヨ(ネット右翼の略)」なる連中がのさばっているから全体に右よりの思想になるのだという。


だったら、左寄りの人もネトウヨに対抗して「ネトサヨ」?論壇を築けば良い。日本は中国のように検閲があるでなし、誰でも自由に意見を述べることができる。反自民、反安倍をテーマに批判や提案を述べればよい。しかし、現実のネット世間にはそんな左寄りの啓蒙情報が皆目無い。なぜ左翼の意見がネット世間で力を持ち得ないのか。答えはカンタン、語ることに全く説得力がないからです。それは違うと思う人は、試しに自分で原稿を書いてみればよい。分かりやすいテーマとして、例えば、憲法改正反対論を書いてみる。かくかくしかじかの理由で憲法改正には反対であると訴える。こういう人が何千人、何万人いたら、ネトウヨと勝負できるパワーになり、ネット世論の偏向を正すことができる。できるはずなのに出来ていない。これが現実です。


有権者全体での支持政党
グラフ



18、19歳の支持政党
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(日本経済新聞の10月22日の出口調査の結果による)

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自民党の世代別支持率
18、19歳   47%
 20代    49%
 30代    40%
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 40代    35%
 50代    32%
 60代    30%
 70歳以上  37%

(テレビ朝日の出口調査より)


これらの数字から、若者は自民党支持、中高年は野党支持の傾向がはっきり分かります。但し、若者世代は投票率が低い(40%程度)ので票数は少ない。しかし、今後、若者世代の投票率が高くなると、じいさん、ばあさんの支持が頼りの「希望」「立民」「共産」各党はますます苦しくなる。あと数年で団塊世代の大量死がはじまることを考えれば、なんとしても若者に魅力がある政策を打ち出さなければならない。与党の政策に「なんでも反対」を唱えるだけでは、政党自体が墓場行きになります。


引用情報
https://okonomijyoho.com/494.html




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読書と音楽の愉しみ



●「半畳雑木林」本 図書館デビュー

 ブログで数年間アップしてきた「半畳雑木林」情報を思いっきり圧縮して本のような体裁に再編集しました。36ページ、全部で5冊しかつくらない手作り本です。アナログ人間は紙情報に執着したがります(笑)。一冊を「まちライブラリー@もりのみや」に寄贈しました。目立つところに置いてくれたおかげで閲覧者が多く、読者がマネしてタネを拾い、木を育ててくれたら目論見は成功です。


こんなイチビリな本? 公立の図書館ではおそらく玄関払いになると思いますが、私設の図書館なら「こういう表現方法もあるのか」と寛容に受け入れてくれます。むろん、何でもOKではなく、常識、マナーにおいて、許容の線引きはあります。この本の狙いは、半畳雑木林オーナーを増やすことと、もう一つ、自己表現の方法の一つとして「手作り本」のサンプルになることです。小型のクリアファイルを使う点がミソで、クリアファイル=事務用品のイメージをこわすところがスタートです。


本イコール印刷物という鉄板概念をなくせば、誰でも気楽に超マイナーな本をつくることができる。なんでもデジタルの時代に逆らう楽しさもあります。


一見、本のように見える「半畳雑木林」
まちら デビュー 


読者の感想文書き込みカード
まちら。デビュー


カフェを兼ねた、まちライブラリー@もりのみや 
http://machi-library.org/where/detail/563/


まちら デビュー








犬町・猫町情報



●2017 11月例会 ご案内
イラスト 梅本三郎


イラスト11月2017

         田舎の駐車場 秋はとんぼアンテナ状態です


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11月はアウトドア行事が4回あります・・・・・
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◆藤原京跡コスモス畑から飛鳥へ(担当 小西)
 (10月例会 雨天延期のプランです)
「太子快道」を一部アレンジした平坦コース。約6キロ。
■11月01日(水) 雨天の場合02日(木)
■集合 10時30分 近鉄大阪線八木駅 改札口
■参考ダイヤ 鶴橋駅9:55分発 急行青山行き
八木駅着 10:26分
■コース 八木駅~今井町チラ見~藤原京跡 昼食(T)~飛鳥川沿い~甘樫丘下休憩所(T)~豊浦バス停~橿原神宮駅 
■弁当持参要 ■申込み不要


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◆くちまめ例会  ~担当 藤家~
■11/9(木) 伊勢街道ぶらり 約6㎞
■集 合:近鉄吉野神宮駅  10:00
■コース:駅~本善寺~大名持神社~大師山寺~大和上市駅
■*弁当持参・素敵な秋景色に会えるといいですネ 


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◆大泉緑地 de 復活<豚汁>の会 ~担当 梅本~
 春に歩いた大泉緑地で豚汁の会を企画しました。色づく木々の下で久しぶりに豚汁を楽しみましょう。徒歩は4キロ程度です。食材持参要。
■実施・・・11月17日(金) 雨天の場合は22日(水)
■集合・・・11時00分 地下鉄御堂筋線 新金岡駅改札口
                    (難波駅から25分程度)
■持参品・・豚肉・野菜などと、各自0,5~1リットルの空ペットボトル(水は現地で調達します)食器を持参して下さい。
■申込み・・前日までに梅本さんへ申し込んで下さい。


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◆たまにはカントリーウオーク ~担当 小西~
 
学園前駅~大和民俗公園~矢田寺

おなじみの大和民俗公園へ裏口から入るコースをつくりました。旧来の大和郡山駅からバスのコースより、交通の便が良いプランです。公園から矢田寺へは、一部近畿自然歩道を歩きます。少しアップダウンがありますが、カントリーシーンが楽しめるコースです。

■実施・・・11月27日(月) 雨天の場合29日(水)
■集合・・・10時25分 近鉄学園前駅 南改札口集合(奈良行きホームから地下道くぐって南改札口へ・バスは3番乗り場から10時30分発 西の京高校行きに乗車します)
参考ダイヤ・・難波発9:48・・学園前着10:13
難波発9:57・・学園前着10:24
■コース・・西の京高校前~富雄川~公園東口(公園内で昼食(T)~邪馬台国石碑~矢田寺(T)~市営グランド(T)帰途は近鉄郡山駅行き、又はJR大和小泉駅行きバスに乗ります。(徒歩6km アップダウン150m)
■申込み・・不要です。■弁当持参


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◆今年も忘年会は分散型にします。
 会費による費用補助も行う予定です。
(A)・・往路・近鉄「青の交響曲」で吉野の老舗寿司店へ(平日)
(B)・・御堂筋イルミ見物と「カンパネラ」食事(休日)
(C)・・釜ヶ﨑 KAMA-PUB ジャズライブ(未定) 
■三案とも仮案なので変わるかもしれません。
■11月中頃までに再度案内します。


◆特製トートバッグ 10月31日まで注文受付中 です ~以上~


大阪日暮綴



●国立文楽劇場 バックステージツアー参加

 いやもう・・こんな催事は大好きですね。抽選4倍の競争をくぐって見学会に参加しました。ふだんは関係者しか出入りできない舞台裏の職人の工房見学で「かしら」「床山」「衣装」の三部屋で職人さんの話を聞きました。魅力的な人形たちの解体、組み立て作業場と言えます。


かしら
 かしらは樹齢数十年の檜を彫刻してつくります。現在の在庫は約350。彫刻、メカづくり、ペイント、の作業をこなしますが、メカ仕込みはなかなかデリケートな細工で、熟練を要します。構造自体、昔と変わらず、操作は鯨のひげを使うのも昔のまま。鯨がカーボンファイバーや金属線より優れているのは、ひげをナイフで削ることでバネの強弱を微妙に調節しやすいから。祭りのからくり人形などでも使われています。


しかし、材料の調達はワシントン条約でできなくなり、国内のあちこちからかき集めて保存している。現在の在庫で100年ぶんくらいは賄えるとのことです。鯨のひげ=バネ、を考え出した人、エライ。かしらは公演ごとにファンデーションからやり直し(塗り直し)て使うが、耐用年数は20~30年だそう。新しくつくるには何ヶ月もかかる。


床山
 かつらの材料は何なのか気になっていましたが、答えは人毛とヤクという動物の毛を用いるそうです。女性の頭は人毛でつくる。誰かが「ときどきシャンプーするんですか」と質問したけど、答えは「しません」でした。びんつけ等油性品で整えることがないため、汚れることはないそうです。「道成寺」のラストシーンなどでは、ワンタッチで髷がほどけてザンバラ髪になる演出があるけど、爪楊枝のようなピン一本の操作でほどけるようにしてある。お姫様役はかんざし等の飾り物が多いので、これの組み込みは大変手間がかかる。和装の美容師さんと同じセンスが必要です。


衣装
 工房のスペースの半分くらいは衣装のストックで占められています。
人形の衣装でこんなに場所をとるのだから、歌舞伎の場合は2倍、3倍のスペースがいります。管理とメンテナンスの大変さがわかります。庶民の地味な着物は街の古着屋で適当なものを探して仕立てることもある。武将やお姫様の衣装の柄は図案から染め、織りまでオーダーメードになる。人間用では柄が大きすぎて不自然になるからです。注文は西陣などのなじみの業者にします。当然、高くつくが仕方ない。


舞台では結構酷使されるので、汚れや傷みが激しい。その場合、クリーニングするのではなく、汚れた部分に同じ生地でつくったものを貼り付ける(縫い付ける)という方法で補修する。つぎはぎ状態になるけど、観客には分からない。仕立ては今でも「鯨尺」を使う。東京公演や地方公演の場合はかしらなどとともに「行李」に詰めて送る。段ボールや袋ではなく「行李」が一番使いやすいらしい。江戸時代のコンテナが活躍しています。(10月25日 国立文楽劇場)


かしらの工房
文楽




手にしてる黒い棒が鯨のひげ
文 




加藤清正のかしら 左が通常、右は病気の状態
文 




無造作に転がっているかしら
文 



意外に若い職人さんが多い
文 




文 



この衣装を覚えるのはたいへん
文 



歌舞伎に使う「肉襦袢」とおなじ、体格を大きく見せるための下着
文 



高級衣装のクローゼット
文おqあり 








閑人帳



●割り込みおじさん、大健闘

 10月17日にアップした記事「割り込んだるねん」の候補者、中条栄太郎氏について、駄目男は「得票は3000票くらい、供託金没収の可能性大」と書きました。結果はどうだったか。意外な大健闘で、得票は16,231票、想像の5倍もありました。その上、供託金没収も免れました。有効票の10分の1以下なら没収になるところ、有効票は15万5096票だったので、きわどいながら10分の1をクリアしています。ご本人、開票を見ながら、ハラハラしたでせうね。300万円は戻って来ます。


この意外に多かった票数、選挙民は中条氏の政見、公約に共感して投票したのではなく、自民と公明との政策協定に対する嫌がらせであること明白です。中条氏が泡沫候補であること、百も承知の上で投票した。それが投票者の1割、1万数千人もいた。この数字を当事者は重く受け止めるべきです。3区の有権者は、公明党か共産党しか選択肢がないことにうんざりしているのです。(他の選挙区でも同じ協定で有権者の自由を縛っています)



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読書と音楽の愉しみ



●赤塚不二夫著「酒とバカの日々」を読む

 だれがこんなしょーもない本読むねん、とバカにしながら読んでしまった。題名はむろん「酒とバラの日々」のもじり。赤塚不二夫、ハチャメチャ人生の回顧録みたいな本です。若者よ、酒を飲め、女を口説け、金なんか貯めるな、と破滅型人生を勧めるのでありますが、残念ながら、共感する人はいないでせう。漫画家自体も、今は品行方正タイプが多くて赤塚センセは別格、アウトサイダー扱いです。(本書は死後の発行)


あの「トキワ荘」のメンバーになってから売れ出し、独自のセンスが受けて、最盛期は月収1億円くらいあったという。そのかわり、死にものぐるいの忙しさだった。なのに、毎晩のように酒場に出かけ大散財して悔いはなかった。赤塚センセの字引には「貯金」という言葉がなかったかもしれない。 1935年、中国で生まれ、引き揚げてきて奈良県の大和郡山市で子供時分を過ごした。その後、新潟に移り、ここで漫画家を目指したが、田舎ではチャンスがなく、東京に出る。この間、絵に描いたような貧乏暮らしだった。土方や映画館の看板書きで日銭を稼いだ。


タモリを発掘、育てた
10歳くらい年下のタモリを発掘したのが赤塚不二夫。埋もれた才能を見込んで自宅に住まわせるほどの厚遇だった。タモリには生涯の恩人となる。赤塚の葬儀ではタモリが弔辞を読んだ。かなり長い弔辞だが、紙には何も書かれていなかった・・というのは本当だろうか。本当なら、歌舞伎の「勧進長」の弁慶をそっくり演じたことになる。最後の言葉「私もあなたの数多くの作品の一つです」が印象深い。2008年8月2日 死去。享年72歳。(2011年 白夜書房発行)



赤塚不二夫の葬儀で白紙?の弔辞を読むタモリ
https://www.youtube.com/watch?v=0ZYooSZVW-M



編集もハチャメチャの「酒とバカの日々」
本 



本 


本



本 






読書と音楽の愉しみ



●吉田秀和著「マーラー」を読む

 マーラー作品に関するウンチクを傾けた本。なのに、本文の頭ではこう書いてある。「マーラーはむずかしい、私には」。のっけから何です?専門家がそんなこと言ってしまっては、ド素人の駄目男なんか取りつく島がないでせうが、フガフガ。勘ぐれば、マーラー作品の評論を書くのはとても難しい。でも、書かねばならないので、あらかじめ予防線を張っておく、ということでせう。音楽を言葉で語ることの難しさ、分かって下さいまし、であります。特にマーラーは。


著者は、本書がマーラー入門書になってくれたら嬉しいと言ってますが、入門書にしては内容が難しすぎる。それとも自分の頭が悪すぎるのか。まあ、後者でありませう。で、小難しいことは書かないことにして、駄目男の愛好曲は、交響曲でいえば、一番、二番、と「大地の歌」の三曲。本書で、そうだったのか、と納得したことがあって、大地の歌の冒頭、おたまじゃくし10個ぶんくらいは、シューマンのピアノ曲「交響的練習曲」の冒頭のメロディとそっくりさんだということ。両方のメロディを覚えていたので納得です。どうして今まで気づかなかったのか。剽窃か、偶然の一致か、はわからない。


マーラーファンの誰もが誉める「九番」の交響曲も聴き直してみた。あちこちに「一番」のモチーフが再現されるのがやや気になる。それと第四楽章のコーダの美しいがもったいぶった曲想が好きになれない。ブルックナーの「九番」のコーダのほうが余程感銘深い。ま、これらはあくまで個人の好みでありますが。・・というわけで、駄目男は全面的にマーラーにのめり込めないのであります。(2011年 河出書房新社発行)


本





プチ・ケチの研究



●ヒマつぶしにもなる「佃煮」づくり

 ジャコ(食べる煮干し)の安売りを見つけたら家で佃煮をつくります。フライパンに出汁を入れ、ジャコをひたひたになるくらい入れて、弱火で煮ます。出汁は「めんつゆ」がメインで、ほかに醤油や砂糖、味醂、日本酒など、テキトーに加え、水を足します。汁が無くなったら完成、ザルで余分な出汁を捨てて出来上がり。もう10回目くらいになるけど、最初のころは味が濃すぎた(醤油使いすぎ)ので、だんだん薄味になってきました。30分くらいかかるのでヒマつぶしにもなります。ナマを使う「くぎ煮」よりずっとカンタン、歯ごたえもあるから、お口の健康にも役立ちます。見栄えは良くないが、プチ・ケチ酒肴として愛用中。

jako




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たまには外メシ



●「ガスビル食堂」のランチ

 会食のメンバーの全部が「ここへ来るの何十年ぶりやなあ」というから、忘れてはいないけど、永らく来る機会がなかったことになります。高級レストランではないけど、ファミレスより上等というハンパな位置づけゆえに、庶民は気楽に使いにくいのかも。ガスビル自体が昭和8年築というレトロビルですが、今でもモダン感覚を失わない優れたデザインです。聴けば、メニューも昔ながらの定番が多いという。この「伝統」こそ当店の一番のウリかも知れません。(ビルは登録文化財に選ばれている)


当店はビーフカレーが有名ですが、「ムーサカ」というのを注文しました。牛肉と野菜をシチューふうに煮込んだもので、味はかなり濃いめ。元はギリシャの家庭料理らしい。ハンバーグを頼んだ人も濃いめ味だと言ってました。本当は濃いめではなく、ロージンだからそう感じただけかもしれない。客の8割くらいはスーツ姿のサラリーマン。今日は付き合いで来たけど、昼メシでここを使うって、自分のような年金暮らしでは無理やなあ・・どこへ行っても貧乏性で観察してしまう駄目男でありました



ムーサカ

ガスビル 


窓からの御堂筋の眺め
ガスビル 



ガスビル外観
ガスビル 




大阪日暮綴


●ダリヤとコスモスが見頃  ~長居植物園~

 雨天続きでひどい運動不足の日々。雨上がりに、久しぶりに植物園を訪ねると、さすがに森閑としていて人影が見えない。天気のせいだけでなく、今は咲いてる花が少ないのも不人気の理由です。 そんな中、ランダムに植えた各種のダリヤが鮮やかさを競っています。一般市民が自分で持ち寄って植えたそうですが、花壇としてはカオス的風景です。コスモスは雨続きで開花が遅れてるみたい。ずいぶんたくさんの種類があるのに驚きました。(10月17日)


ダリヤ
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コスモス
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大阪日暮綴



●割り込んだるねん!! ~勝手に出馬したおじさん~


勝手に割り込みおじさん・・中条氏
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 駄目男の選挙区は自民と公明の協定(裏取引)により、候補者は公明のみで自民党候補者はいない。他に共産党の女性がいるけど、勝負はいつも公明の圧勝と決まっている。要するに、自民支持者が自民の候補者に入れたくても候補者がいない。これは小選挙区制度の欠陥ではないか。こんな例はたくさんあるはずで、選挙民の「選ぶ権利」より政党の駆け引きが優先されている。


これにムカついたおじさんがいた。自民党の候補を立てないのなら、俺が候補者になると勝手に出馬した。今回も無風選挙と安心していた、自民、公明の関係者は「どひゃ~~、なんちゅうことしてくれるねん」と仰天したと思う。これが分かったのが公示直前だったから説得も出来なかったのだろう。当然、自民党非公認の出馬となる。自民党のメンツ丸つぶれであります。


街の掲示板にはおじさんのポスターが貼ってあるから、供託金300万円払って、ちゃんと手続きして出馬したと思われます。しかし、ポスターには政策とかは書いてなくて公明党の悪口を書いている。当選後に自民党から公認をとります、とも書いてあって、ご本人はイチビリ気分なんか全然ないらしい。初日だったか、大通りで街宣車から「中条」の名前が聞こえたので、それなりに選挙運動はやってるのでせうが、さて、何票入るでせうか。3000票くらい取れたら上出来みたいに思えるけど、供託金没収の可能性は大きい。ポスターの顔見て、誰かに似てるなあと思っていたら、そう、作家の百田尚樹さんに似ています。職業は不動産管理会社の社長さんらしい。



読書と音楽の愉しみ



●カズオ・イシグロ著「夜想曲集」を読む

 「日の名残り」と同時に借りて読んだ短編集。題名からクラシック音楽をテーマにした作品集かと思ったら大違い。大方は売れないB級ミュージシャンの苦労物語で、ドタバタコメディもある。よって、感銘の度合は「日の名残り」に比べるべくも無い。ジャンルが異なる読み物だから、比較すること自体が間違っている。


著者が音楽業界に詳しいのは、若い時分は音楽関係の仕事に興味があったからだという。そうであれば、ボブ・ディランがノーベル文学賞をとったことは心底嬉しかったにちがいない。この作品は「昔志した職業」への未練が動機になって書かれたのかもしれない。本書に登場する人物は国籍がばらばらで、仮に10名でバンドをつくったとしたら五カ国以上の国籍を有するメンバーの集まりになる。例えば、任意に集まった、英、仏、伊、蘭、ハンガリーの面々がアンサンブルをつくるのは大変では?と想像するけど、実際は国境や民族なんか何ほどの障害にもならないようだ。まあ、日本だって演歌の業界に日米のハーフが登場しているし。


本書も訳者は土屋政雄氏。あと何年かイシグロ氏との名コンビが続きそうですが、現在73歳なので、さすがに新しい音楽情報に通じているとはいえず、息子さんに手伝ってもらったと「あとがき」に書いてある。ビル・エバンスはともかく、ウエイン・ショーターなんて出て来たら「?」かもしれません。また、「バング&オルフセン」って言葉が二度くらいでてくるのでなんのこっちゃねん、とぐぐってみたら、デンマーク製のオーディオシステムのブランドでした。梅田「ルクア」内のツタヤ書店に商品を展示してあるそう。なんだかイシグロさんが身近になったような気がするから、ノーベル賞効果は大であります。


一番驚いたのは、204ページ「お前の演奏を・・・えらいこっちゃ、スティーブ」というセリフです。なんで関西弁なのか。土屋氏は長野県松本市出身、東大教養学部出とあるので、ほんと、珍訳としか言えない。普通は「大変だ」と訳すでせうが。もしや、土屋家では「えらいこっちゃ」が標準語になっているのかもしれない。(2011年 早川書房発行)


イシグロ氏愛用? バング&オルフセンのHP
http://stores.bang-olufsen.com/japan/bang-olufsen-japan/

アート作品のようなスピーカーシステム?
スピーカ


スピーカ 







大阪日暮綴


●見納め「大阪能楽会館」

 Sさんの案内で10年ぶり?に能楽会館へ。催しものは、俳優、串間保氏のひとり芝居「木挽きのほほえみ」と宮崎みどりさんとの対談「古事記ものがたり」ひとり芝居は能舞台では声がとてもよく通ることが確かめられました。宮崎さんは「古事記」を誰でもわかるようにソフトに解題して童話のように仕立て直し、全文にルビをうった。夫の小林晴明さんがソフトタッチのイラストを描いてさらにわかりやすい表現にした。出版は自費出版ながらロングセラーになっていて、現在、5万7000部販売しているという。今回のような小さい集会も販促に役立っている。


さて、大阪能楽会館は今年末で閉館する。公演数の減少=売上げの減少に加え、土地代(借地)の賃料の値上げを求められて応ずることができず、廃業を余儀なくされた。立派な能舞台は傷んでおらず、まだまだ使えると思われ、廃棄するのは惜しい。せめて解体保存してくれたらと思う。逆転の発想で、梅田のグランフロントや茶屋町あたりに新しい能楽堂ができたら、若い人も呼び込めると思うのですが、どなたか太っ腹のタニマチいませんかねえ。


ここへよく通ったのは40歳代後半くらいからで、大西松諷社という会(当会館の運営者でもある)の定期公演が主だったように思う。見た番組を専用の手帳に書き付けておいたが無くなってしまった。(捨て魔のせいである)大月能楽堂で見たものは数枚チケットがのこっている。


しょせん、素人のチラ見のレベルでしかなかったけど、お能の上等な鑑賞方法は半分眠りながら、肉眼で見た舞台を脳のディスプレイでは物語の舞台(現場)に変換しつつ見ること、と見巧者は言う。70歳の爺さんが楊貴妃を演じるのだから、リアルはいけません。じっさい、「松風」や「羽衣」のような、長ったらしくて動きの無いダシモノはうつらうつら見が正しい鑑賞法でありませう。その点「安宅」なんか、リアルで分かりやすくてカッコイイ。


見はじめた時分は、観世栄夫や片山博太郎(後に名前が変わった。先代井上八千代の息子?)が活躍していた時代。なぜか、片山氏の「井筒」がイメージとして脳裏に留まっている。後日、どこかの神社の境内にある「井筒」を確かめに出かけたものだ。昭和は遠くなりにけり。


今年限りで廃業の「大阪能楽会館」
能楽会館


串間氏と宮崎みどりさん
会館 





犬町・猫町情報


●17日例会延期のお知らせ

 秋雨前線が居座って、17,18両日とも雨天予報のため、例会(藤原京~)は11月 1日(水)に延期します。(雨天の場合は2日)

読書と音楽の愉しみ



●カズオ・イシグロ著「日の名残り」を読む

 久しぶりに「まちライブラリー」を訪ねたら、この本と「夜想曲集」の2冊が棚にあったので両方借りました。書店では売り切れ、中古市場では値上がりしているとか。念のために図書館の予約状況を調べると200人待ちという状況・・この本を借りるために訪ねたのではないのにラッキーな出会いでした。さらに、あくる8日の夜、Eテレで「クラシック音楽館」を見終わったあとに「文学白熱教室」という番組があり、これがイシグロ氏の学生向けレクチャーを収録したもので、彼の文学観、発想方法などの話がとても参考になりました。この二つの出会いでもう読むしかない、という感じ。ノーベル賞は、文学音痴、駄目男にも効果を及ぼしたのであります。


受賞理由で語られた選定委員の言葉「世界とつながっているという幻想的な感覚にひそむ深淵」を聞くと身構えてしまいます。しかし、読んでみると難解な言葉やもったいぶった言い回しがない文章で一安心。ただし、その平易な文の裏に仕掛けられた隠喩を探りながら読まねばならない。字面だけ追うと3ページで退屈するでせう。


ストーリーは英国の貴族、ダーリントン卿に仕えた執事の回想録として概ね一人称で語られ、最高の執事の仕事はいかにあるべきか、完全主義を目指しつつ、失敗や挫折も味わい、主が仕掛けた政治、外交の駆け引きにも巻き込まれ、ふと気がつくと時代は変わっていて誇り高い執事人生は過去のものになっていた。・・といったところですが、本書の一番の魅力は上質な文章にあります。これは翻訳者、土屋政雄氏の功績も大きい。それにしても、純粋な日本人であるイシグロ氏が、第二次大戦前の英国貴族の生活、執事や多くの使用人との主従関係のデリカシーをどうして学んだのか、この努力はたいしたものです。


そんなの驚くことはない。米国人の作家、ドナルド・キーン氏は清少納言の宮廷生活を見てきたように書いてるではないか、といわれたら、ナルホドと納得する。しかし、1930~50年ごろの英国貴族の暮らしについては、リアルに知っている英国人がごろごろいる。何より、貴族は現存する。平安時代の宮廷とは全然ちがう時代設定だから、それを純粋日本人が書くのはものすごくリスクが大きい。リアリティに瑕疵があればボロクソに批判される。しかし、そんな危惧を乗り越えて本書は「ブッカー賞」を受賞した。少なくとも日本人が英国の貴族生活を描くことによる瑕疵は無いものとされた。(注・ドナルド・キーン氏は日本に帰化した)


ラストシーン。執事は港町の桟橋のベンチに座っている。夕焼け空が美しい。隣に座ったみすぼらしい男(実は彼もB級執事だった)に、三十五年に及ぶ執事人生を回想しつつ語る。「私にはダーリントン卿がすべてでございました。持てる力を振り絞って卿にお仕えして、そして、今は・・ふりしぼろうにも、もう何も残っていません」のみならず、ずっと忠実に仕えてくれた女中頭の愛にも報いることができなかった。最高、完璧を目指した執事人生は何だったのか。しょせんは丸出駄目男でしかなかったのか。執事はさめざめと泣く。


隣の男が言う「おやおや、あんた、ハンカチがいるかね。どこかに一枚持っていたはずだ。ほら、あった。けっこうきれいだよ。朝のうちに一度鼻をかんだだけだからね。それだけだ。あんたもここにやんなさい」とハンカチを差し出す。イシグロ氏が川端康成や小津安二郎に傾倒していたとしても、このワンショットは彼らに学んだものではありますまい。川端康成が小説のラストシーンをこんなふうに描いたらドッチラケであります。ここんところはリアル英国人の感覚で書いている。
気を取り直した執事は最後にこう言う。「ダーリントンホールに帰りましたら、新しいアメリカ人の雇い主のためにジョークの練習に取り組んでみることに致します」英国の貴族社会の伝統が薄れ、アメリカ人富豪の生活感覚が浸食をはじめる・・とは書いていないけど、そういうことです。大げさにいえば、英国の没落、良き時代の終わり。


本書は英国最高の「ブッカー賞」を受賞したけど、内容は英国人にとって愉快なものではない。日本人著者が「英国は傾いてますよ」と書いてるのだから。それでも賞賛されたのは、はじめに書いたように「上質な文章」のためではないか。風景の描写からさりげない日常の会話まで、とことん気配りが行き届いた文章ゆえに読み始めたら止まらない。それを日本人が書いたというだけで拍手したくなる。


巻末の丸谷才一の解説が秀逸で解説と言うより小さなエッセイになっている。これを先に読んでしまってはしらけてしまうかもしれないが、文庫版で350ページもあるし、内容をイメージしにくい場合は大いに参考になります。訳者、土屋政雄氏の「あとがき」も楽しい文です。「THE REMAINS OF THE DAY」を「日の名残り」と訳したセンスに敬服。 (2001年 早川書房発行)




本



レクチャーのようす (Eテレ)
rekutya-  







閑人帳


●奈良まほろばソムリエの会講演会
 「創建法隆寺は焼失したか」

 ソムリエ会員の方から案内があって天理市の文化センターへ。天理駅前の風景がかなり変わっている。商店街は順調にさびれつつあるのが印象的。講師は元奈良文化財センターの田邊征夫氏。聴衆は150人くらいいて、ホールサイズからいえば盛況だった。


さて、このテーマ、法隆寺は焼失したか、しなかったか、の答えはとても難しい。田邊センセは「焼失した」派に組みしてるそうだけど、明快な結論は言わなかった。断定するだけの自信がないからです。世間では「法隆寺再建論」と「法隆寺非再建論」の争いといわれ、明治時代から100年以上続き、ようやく再建論に軍配が上がったと思ったら、どんでん返しの新情報があってワヤワヤになってしまった。 世界文化遺産、法隆寺は現存する。これは誰でも知っているけど、この法隆寺がオリジナルか、焼失、再建した二代目なのか。国民のほとんどはオリジナルと思ってるような気がします。歴史の教育ではどう教えてるのか。両論を説明せず、問題をパスしてるかもしれません。


今の法隆寺は二代目である、という再建説の発端は、日本書紀に「法隆寺は670年に、一屋残さず焼失した」という記述があるためです。とてもシンプルな話ですから、これで落着するはずでした。別の資料には、法隆寺は710年ごろに出来たとあり、40年後に再建されたことが分かります。しかし、イチャモンがついた。建築様式や寸法基準がもっと古いことがわかった。(わざわざ時代遅れの設計をするはずがない)また、火災で焼失したら仏像も焼けて無くなってるはずなのに、昔の形式の仏像が残っている。これはあり得ない。


ここから論争が激しくなります。双方が猛勉強して自説の正しさを訴えた。決着がついたと思われる大発見があったのは昭和に入ってからです。現在の伽藍の南東に別の伽藍跡が見つかった。若草伽藍といいますが、このとき、お寺の火災による瓦や土器の破片も見つかって、この若草伽藍がオリジナルの法隆寺だと落着しました。非再建派の敗北です。


ところが、最近になって「えらいこっちゃ~~」な発見がありました。五重の塔の心柱を「年輪年代法」という方法で調べたら樹齢594年と分かったのです。594年に伐採した木を100年以上後になって再建法隆寺に使ったことになります。10年くらいはあり得ますが100年もストックするなんて、あり得ないだろうと非再建派は元気百倍です。九分九厘、勝利したと思っていた再建派は「ぐぬぬ、ぎょうさん伐採しすぎて、材木余ってましたんや」くらいしか言えない。講師の再建派、田邊センセも「難儀なことになりましてん」と困惑の体であります。


論争がはじまって100年以上たつのに、いまだにピシッと決着がつかないのであります。この法隆寺の怪しさに目をつけて梅原猛センセは「隠された十字架」という本を書き、法隆寺を怨霊の寺だと唱えた。聖徳太子一族の怨霊を鎮めるために建てたというのです。残念ながら、この梅原説は大方否定されてしまいましたが、まあ、それだけ謎めいた寺であります。関連本はいっぱいあるので、興味ある方は読んで下さいまし。(10月8日 天理文化センターホール)


奈良まほろばソムリエの会のHP
http://www.stomo.jp/

会場風景
ソムリエ 


修学旅行コースの定番、法隆寺
染む類


大阪日暮綴



●おはぎの季節

 TMさんから今年もおはぎを頂戴した。T家の昔からの習慣なので、季節がくると作らずにはおれないらしい。どれくらい手間がかかるのか分からないけど、娘、孫、ひ孫と楽しみにしている人は多いから少なくとも数十個は作らねばならない。年に一回しかつくらないのに毎年味が変わらないのは、もう脳内メモリーにレシピがしっかり刷り込まれているからでせう。


TMさんは今年93歳、同い年の夫を今春亡くして一人暮らしをしている。酒飲みでわがままな夫を老老介護する日々だったけど、亡くなってみると、楽になったと思うより喪失感のほうが大きく、支えてきたつもりが、自分も支えられてきたのだと実感した、と便りに書いてあった。他人は「そうかなあ」と思うけど、93歳で初めて一人暮らしを体験するとそういう心境になるのかもしれない。最近、耳が少し遠くなったけど、認知症の気配は全くナシ。駄目男さんは私が見送ってあげるよ、という冗談?がホンマになりそうな気がしてきた。


ohagi





犬町・猫町情報



●お知らせ・ご案内

◆オリジナルトートバッグ頒布のご案内
 今春お配りした記念絵はがきのイラスト「猫の手借りた、足も」をプリントしたバッグを頒布します。厚手コットンの生地にプリントし、縫製は旧野道ネットワークの片岡さん。サイズは34W×26H×マチ10cm。値段は800円。注文ぶんしかつくりません。ご希望の方は10月中に小西までお申し込み下さい。

トートバッグ 

原画
トートバッグ 

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◆17日(18日)プラン、コース短縮します
藤原京跡コスモス畑~飛鳥のコース、バス便の都合で「甘樫丘」下=豊浦バス停をゴールにします。距離を6,5キロに短縮します。

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◆KAMA-PUB ジャズライブのご案内
  (おかまバーではありません)
□10月20日(金)19:00~
津上信子(fl)・畑ひろし(g)・佐々木善暁(b)・松田順司(ds) 
□飲食費は前払い式、チャージは投げ銭制(千円~)各自支払い。
 (千円札、小銭をご用意下さい)
□午後6時 地下鉄御堂筋線動物園前駅 東改札口集合
□ご希望の方は前日までにお知らせ下さい。(店の予約しません)

トートバッグ 

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◆川島恵美子作品展と萬集楼ランチ
□10月28日(土)
□集合・・11時30分 地下鉄中央線大阪港駅 西改札口
駅前の萬集楼でランチ(700~900円)のあとギャラリーへ
(萬集楼は野楽路会発足記念集会に使った中華料理店)
□参加の方は前日までにお知らせ下さい。

アルジーナの風景
川島作品展 

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◆10月12日 「くちまめ」例会 
◆10月26日 川中邸屋敷林(申込み要)予定通り実施します。

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閑人帳


●ポピュリズムだ、文句あっか・・希望の党

 希望の党は中身が分かるにつれ、評価を下げている感じ。今日はようやく公約が発表されたが、これに魅力を感じた人がどれくらいいるだろうか。基本が「保守」だから安倍政権との違いをはっきりさせるために「消費税凍結」「原発ゼロ」をうたっているが、この二つの政策も裏付けがない。単なる看板でしかない。また、内容は分かりやすいけど、いかにも格調の低い表現での公約になってしまった。サブテーマとして掲げた「ゼロ目標」に花粉症ゼロとか、満員電車ゼロとか・・なんですかこれは。読む方が恥ずかしくなる。


考えてみれば、希望の党の支持者は政治的見識においてトランプ政権の支持者と同じレベルではないか。政治的知見に乏しく、社会に不満を持つ庶民と小池氏のミーハーファンが支持母体になる。選ぶ側の責任なんてこれぽっちも自覚しない人たちが支持する。ポピュリズムの意味さえ知らない人が御輿を担ぐ。それでも十分票数は稼げると党は読んでいる。以前、なんどか書いた「B層」の人たちかもしれない。


●変身を迫る「踏み絵」 ~希望の党 政策協定書~
 
メディアで何度も紹介された政策協定書を読む。

希望の党が公認候補と取り交わした政策協定書の全文は次の通り。

希望の党 小池百合子代表殿
政策協定書
 私は、希望の党の公認を受けて衆院選に立候補するに当たり、下記事項を順守すること、当選した場合には希望の党の所属する会派に所属して国会活動を行うこと、希望の党党員として政治活動を行うことを誓います。

 1、希望の党の綱領を支持し、「寛容な改革保守政党」を目指すこと。
 2、現下の厳しい国際情勢に鑑み、現行の安全保障法制については、憲法にのっとり適切に運用する。その上で不断の見直しを行い、現実的な安全保障政策を支持する。
 3、税金の有効活用(ワイズ・スペンディング)を徹底し、国民が納める税の恩恵が全ての国民に行き渡る仕組みを強化すること。
 4、憲法改正を支持し、憲法改正論議を幅広く進めること。
 5、国民に負担を求める前に国会議員が身を切る改革を断行する必要があること、および、いわゆる景気弾力条項の趣旨を踏まえて、2019年10月の消費税10%への引き上げを凍結すること。
 6、外国人に対する地方参政権の付与に反対すること。
 7、政党支部において企業団体献金を受け取らないこと。
 8、希望の党の公約を順守すること。
 9、希望の党の公認候補となるに当たり、党に資金提供をすること。
 10、選挙期間が終了するまで、希望の党が選挙協力の協定を交わしている政党への批判は一切行わないこと。
 年 月 日   第48回衆院選 立候補予定者(署名欄)


「安全保障法制」と「憲法改正」を支持することと書いてある。しかし、民進党から希望の党へ移った候補者のほぼすべてはこの二つに反対していた。それが、議員のイス欲しさにコロリと変身する。街頭演説でどう説明するのか。彼らを支持してきた有権者には裏切り者にしか見えないのに。ま、そんなこと気にしてるようでは政治家やってられないでせうが。


2015年7月の安保法制案採決場面 民進党議員はテレビ映りを意識して、プラカードを掲げて反対を訴えた。2年後の今、イス欲しさに反対から賛成(容認)に転じた。
minnsinn



閑人帳



●「多死社会」を考える

 BSのニュース番組で、作家の五木寛之氏と僧侶の釈徹宗の二人をゲストに標題のテーマを論じていました。下のグラフにあるように、老人の増加とともに死者数も増え続け、ピーク時には年間160万人に達するという。人口の多い団塊世代の死が増えるからです。赤ちゃんの誕生は100万人くらいだから、この差が人口減少の要因になります。


両氏の述べるところ、長生きをした老人の死は年々軽くなっているという。これが「直葬」とか、葬式の簡略化にもなっている。高齢者が珍しかった時代の、一族の司令塔みたいだった存在感はもう無い。寝たきりとか、長い介護の果てに亡くなれば、肉親でも「やっと死んだか」の思いさえ生じる。昔は普通に棺を自宅に安置した習いも消え、そもそもそんな部屋がない現代住宅では自宅での通夜はほとんど無くなった。それどころか、一部の地域では火葬場が満員で通夜の翌日に火葬できず、三日、四日、待たされる。これに目を付け「遺体ホテル」というビジネスが生まれた。(下の写真・横浜の例)


五木氏は最近「孤独のすすめ」という本を著した。「老いてますます盛ん」とは正反対の発想を勧めている。長い人生で培ったことを回想、咀嚼し、何かを求めることより感謝の気持ちで生きよ、という趣旨の本らしい。頂く年賀状の数が年々減っていく。当たり前のことで、それを寂しがるのはさもしいと。いかに生きるか、ではなく、いかにスムースに人生の店じまいをするかが大事だと言う。サミュエル・ウルマンの生涯青春論を裏返したようなネガティブな発想もヨシであります。(10月4日 BS日テレ)


多死社会

遺体ホテル 
多死 



五木寛之氏は85歳
多死 







閑人帳



●民進党の掃きだめ「立憲民主党」

 このどさくさ紛れのなか、枝野幸男氏の提唱で立憲民主党が創立されました。その創立記者会見は枝野さん一人きり、というのがなんとも侘びしい。党の創立を一人でやったなんて初めてではないか。 一日たって参加者の顔ぶれが披露された。枝野氏のほかには、菅直人、赤松広隆、阿部知子、長妻昭、初鹿明博、辻元清美、各氏など。政治家として、もう賞味期限の切れかかった人、いかにも時代遅れを感じさせる人ばかりです。この面々をみて、日本の将来を託せる政治家というイメージは全く浮かんでこない。民進党の、ツルのいない掃きだめです。


・・と、悪口はいくらでも書けるけど、誉めたいことが一つだけある。左右ごちゃまぜだった民進党が、この新党結成ですっきり分離できたこと。明快に左向きの面々の立憲民主党と、真ん中?の面々の希望の党との区分が明快になったことです。さらに、立憲民主党の皆さんは全員「希望の党」の選別で排除される人たちでした。これでポジションがはっきりした。心機一転、選挙活動に邁進して頂きませう。・・と、言いたいところ、希望の党は彼らの選挙区に刺客を送り込むというイジワルも計画しているらしい。それでなくても人気がないのに酷い仕打ちです。


民進の人たちはハローワーク通い
 最大野党が空中分解してしまい、居場所がなくなってしまいました。そこで政界ハローワーク通いです。中には焦りまくって「公認してもらえれば何処の党でもOKです」みたいな、プライドをかなぐり捨てて、なんとか雇ってもらおうと必死の人もいます。特に、民進全滅状態の大阪はようやく息をふき返らせるチャンスが来たと思ったら、党そのものが消えてしまった。中には、希望の党で落選し、立憲民主党でもアカンと言われる人がいるかもしれない。現役中にちゃんと仕事をしてなければ不合格もあります。あたふた動き回る彼らの頭には「国家、国民のため」仕事をするという意識など、これぽっちもないでせう。



大阪日暮綴



●JR環状線駅の記念スタンプ

 たなかさんから頂いたハガキに鶴橋駅のスタンプが押してあって、これがなかなかのスグレモノ。日本最古の橋「つるの橋」記念石碑とツルの絵の手前に焼き肉も描かれている。いい匂いに誘われてツルが集まるという絵柄です。直径は8センチとかなり大ぶりのサイズです。


調べてみると、環状線では全駅にスタンプがあることがわかりました。スーパーヒマジンは一日がかりでコレクションすると良い運動になり、お金もかからない。(ホームとスタンプのある改札階を階段で往復するとかなりの運動になりそうです)それに、大阪駅ってどこにスタンプがあるのか、探すだけでもウロウロしなければなりません。これが初乗り運賃だけで楽しめます。環状線は近ごろ、車両も全部快適な新型に入れ替わったので良い記念乗車になりそうです。


駅スタンプ  





閑人帳



●新聞離れが止まらない

 2010年ごろ、読売は1000万部、朝日は800万部を死守する体制で拡販にハッパをかけていたが、ネット情報の普及でじりじり部数を減らし、2014年、朝日の「慰安婦問題」誤報、記事取り消し騒ぎが起きるとイッキに読者離れを起こした。以後、全国紙、地方紙とも回復の兆しはなく、部数を減らし続けている。下は2017年前期の部数を示す。

( )内は前年度からの増減数字 ~ABC協会データ~
朝日新聞 6,258,582 (-325,208)
毎日新聞 3,016,502(-77,111)
読売新聞 8,830,415(-186,823)
日経新聞 2,718,263(-12,331)
産経新聞 1,555,261(-24,420)

2強の朝日と読売はこの数年間で合計300万部も減らした。これって毎日新聞の部数に等しい。つまり、全国から毎日新聞が無くなったのと同じことになります。 朝日新聞の減少部数は産経新聞の発行部数より多い(笑)。数年間で180万部減らした。


朝日が毎年ドカドカと減らしてるのは読者の解約が増えただけでなく「押し紙」問題に対処しているからではないか、と駄目男は疑っています。広告主から裁判を起こされた場合に備えて、少しでも「押し紙」を減らしておいて罪を軽くしようという魂胆です。なにしろ、この不正を言い出したのは朝日社内の人間ですからね。


「押し紙」問題は近ごろ「折り込め詐欺」と言われるようになりました。「振り込め詐欺」の言い換えです。折り込みチラシの依頼会社にウソの発行部数を伝えて折り込み料金を不当に搾取する詐欺のことです。最近は折り込み依頼会社もそれを見越して、新聞は3000部発行と言われたらチラシは2000枚しか渡さないとか、自衛しているという話もあります。


駄目男宅の近所に某新聞の販売店があって、定期的に新聞社のではない2トントラックがやってきてポリ袋に包まれた紙類を積み込んでいます。新聞、チラシ、ともきちんと配達していれば、こんな場面は見られないはずです。この余分の新聞紙を「押し紙」という。上の一覧数字の2割くらいが「押し紙」と言われています。(実態はわからない)毎日毎日、トラック何十台分もの新聞、チラシがゴミとして処分されている。新聞社に環境問題を語る資格なし、と言われる由縁です。

参考情報
http://www.kokusyo.jp/oshigami/11926/

読書と音楽の愉しみ


●吹奏楽で聴く「展覧会の絵」

 ひょんなことで招待券が手に入って久しぶりに「いずみホール」へ。演奏は「フィルハーモニック・ウインズ 大阪」という初耳の団体です。本拠地は豊能町のユーベルホールというから知らなかったのは仕方ないか。そんな先入観で本番を聴いたところ、これがなかなかハイレベルな演奏なので感心しました。クラシック音楽ファンは吹奏楽というジャンルを下目に見がちだけど、それは偏見というものです。アマチュアの管弦楽団の管楽器セクションよりずっと上手い。


ラベルが管弦楽として編曲した「展覧会の絵」をさらに管楽器用に編曲する場合、弦のセクションをクラリネットかフルートに受け持たせるので、編曲は苦労しないで済むように思うけど、音量や音色のことを考えるとバランスの取り方が難しいかもしれない。といっても、この曲は主題を担当するのは大方管楽器であり、十分耳になじんでいるので、トチらない限り楽しく聴けます。指揮者、ヤン・ヴァンデルローストのもと、しっかりしたアンサンブルと心地よいテンポで、コーダも十分盛り上がり、やんやの喝采を浴びました。音量でいえば、いずみホールの容積に対してツツ一杯という感じ。聴衆の満足度、最高に近かったと思います。一つだけ「?」なこと、チューバのとなりに、なぜかコントラバスが一本あったけど、低音部の下支えにどうしても必要なのだろうか。(9月24日)


いずみホール