犬町・猫町情報



●ハルカス de ちょい呑み

 ハルカス開業三年目にしてようやく初訪問。午後5時に集合してタワーへ上がれば、昼から夕方の風景、そして夜景とキレイどころが全部見られます。一番きれいなのは夜景です。とてもラッキーだったのは酷暑去り、暑くも寒くもない心地よい空間だったことでした。平日とあってビアガーデンは客もまばらで、これも快適に過ごせる条件でせう。しかし、1500円は高い。映画のチケットより高いのは納得できないけど、ま、コレを建てるのに1500億円もかかったのだから仕方ないか。(注)特定日はシニア割引きがあって1000円でOKらしい。参加5名(8月30日) 


眼下の天王寺公園と谷町筋
ハルカス


大阪港方面 高いビルはWTC
ハルカス 


日没風景
ハルカス


60階から見た58階のビアガーデン
ハルカス


夜景
ハルカス








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アジア ウオッチング



●モノづくり 日中の逆転がはじまった

 8月28日のテレ東<未来世紀ジパング>の内容は十分に刺激の強いものだった。中国の企業が日本に工場をつくり、日本人を雇ってモノづくり、MADE IN JAPAN のモノとして中国へ輸出する・・という、これまでとは全く逆の生産、流通システムが生まれている。日本人が目にするMADE IN CHINA商品には高品質、信頼 のイメージは乏しいが、中国人にとってMADE IN JAPANは信頼のブランドである。それで値段が手頃なら確実に売れる。何十年間も培ってきた、日中のモノづくりの常識が崩れはじめた。


進出企業の一例として紹介された上海のブラシメーカーは、あのブラウンのシェーバーのブラシを生産しているくらいだからレベルは高いが、それでも社長さんは日本製にはかなわないと品質差を認めている。何年も前から日本の生産、品質管理システムを勉強し、ようやく会社を立ち上げた。生産の中心は新発想の歯ブラシなど、口腔ケアの商品である。


この逆転現象の一番の原因は中国の人件費の高騰にある。もう中国でつくれば安いという概念は通用しなくなりつつある。よって、衣料品や雑貨などはベトナムやバングラデシュに生産を移しつつあるが、高品質を求められる商品は日本でつくるという考えになってきた。大げさにいえば、日本が中国の下請けになる時代がやってきた。ただし、スマホの生産など何万人もの従業員が必要な業態は、当然、日本で対処できない。


横浜市は中国企業の誘致に熱心で、制度上の特典をつくって優遇している。もう「珍しい例」なんて言う時代ではなくなった。中国企業がこのように日本進出に熱心であることには他にも理由がある。相変わらず中国のカネは海外への流出が止まらず、政府の大きな悩みになっているが、このままだと将来、政府が強烈な資金持ち出し禁止措置をとる可能性がある。そうなったら日本への投資はできなくなる。今のうちに日本シフトをやっておこうという魂胆である。北海道で土地の爆買いをしたり、各地でリゾートホテルの買収を進めたりしているのも、今のうちに投資して仕事、生活の基盤をつくっておきたいからである。それくらい、中国人は祖国を信用していない。そのような海外進出人を昔は「華僑」といった。今は華僑の血筋でなくても自分の甲斐性で同じ事ができる。


一方、中国は相変わらず陰険で強欲な国家である。覇権主義むき出しで領土の拡張を目論んでいる。平和な国どうしのビジネス交流が進んでいるなんて認識は大間違い。いつ、何が起きるかわからない。一部のトレンドだけ見て甘い判断をしてはならない。

tyuugoku



中国 



念願叶って日本で工場を立ち上げた
中国進出 



中国企業が続々日本へ進出中
中国 








半畳雑木林


●ペーパー版「半畳雑木林」をつくってみた

 2014年からこのブログにだらだらと掲載していた「半畳雑木林」。これをうんと圧縮して本のような表現でリメイクしてみました。2L判の写真用アルバムにコピーした頁を差し込んでゆく、という作り方です。 こういう趣味もありますと他人に伝えるにはブログよりずっとシンプルでわかりやすい。紙メディアの良さを見直しました。第一、パソコン無い人にも伝えられますし。


もう一つ気づいたことは、このようなイージーな紙情報が気軽な自己表現の手段になるかもしれないということです。印刷を伴う出版ではなく、自分で、コンビニでコピーしてという超マイナーなメディアにする。全5部とか10部とか、この希少さを作り手も受け手も楽しむ。これのツボは、単にカタログ的に情報を並べるだけでなく、ストーリーがあるとか、作者のメッセージを込めることではと思います。たとえば、鉄道ファンなら、自分のこだわりのあるテーマを特集するとか。


しかし、つくって誰に伝えるのか。「半畳雑木林」は2部を民間の図書館「まち@ライブラリー」に寄贈します。(これを「植本」というらしい)1部はS医院に寄贈します。今回は写真のようなアルバムを利用するタイプとA5のバインダーファイルを利用する二種類でつくってみました。ほかにもアイデアがあると思います。

表紙

半畳 



半畳 



半畳 






読書と音楽の愉しみ



● 岩中祥史著
 「出身県でわかる人の性格」を読む

 ふだん、あまり意識しないけど、言い古された日本人論の一面であります。狭い国土を47地域に分けて、それぞれ人の性格が異なる・・信用しない人もいるけど、干支や血液型よりは信頼できるような気がします。ここでは、最近の出来事から富山県と愛知県の県民性をとりあげてみたい。具体的でわかりやすい例です。


■富山県:「不二越」会長の発言が問題化
 総合機械メーカーの不二越が、7月5日、本社の東京一本化を発表した会見の席上、本間博夫会長が採用に関し「富山で生まれ地方の大学に行ったとしても、私は極力採らない」「偏見かも分からないが、閉鎖的な考え方が強いとして、地元、富山県出身の若者は採用したくない旨の発言をした。これを聞いた学生はむろん、従業員はえらいショックを受けたと思います。現実には、従業員の8割くらいが地元、富山県の出身だから「俺らは嫌われていたのか」と受け止めたはずです。


社員の採用方針について、こんなえげつない発言は聞いたことがない。広く解釈すれば憲法に背く差別発言です。しかし、ま、そのひどい発言はヨコに置いて、本書では富山県民をどう書いているか。よく働き、よく稼ぎ、なのに消費はしない・・世帯収入額では何と日本一!、持ち家率も日本一、自宅の広さも日本一、しかし、生活消費性向は37位!・・。要するに、外面的なリッチさにおいて47都道府県でトップであります。不二越の社員が6畳一間のアパートで貧乏暮らし・・はありえない。


こんなによく働き、よく稼ぐ人たちをそしるとはなにごとか。本間会長は彼ら社員の美徳の裏側に潜む「閉鎖性」を非難したと思われます。勤勉、堅実、安定を尊ぶあまり、リスクを嫌い、進取の精神に欠ける。こんな社員はいらないと言いたかったのでせう。この考え自体はまっとうであります。何十年も社員の働きぶりを見てきて、地元出身社員の真面目だけど考えが「閉鎖的」な面に不満を募らせてきた。本間会長の発言は非難されても仕方ない。しかし、閉鎖的という不満は理解できる。バカマジメをウリにするのは日本郵便に任せておきませう。

参考情報
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170713-00082031-kitanihon-l16

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■愛知県:いつまでもつか「レゴランド」 
 大規模な集客施設が一つも無い名古屋にようやくできたレゴランド。本当に大規模なのかと思ったら、敷地はたったの9ヘクタール(笑)でも、狭くても大入り満員なら言うことなしでありますが、実はかなり厳しいらしい。施設周辺の飲食店が閑散続きではや閉店したとか、集客のためにあれこれ割引きサービス連発とか、情けない話ばかり。


著者は愛知県の県民性にはえらく辛口の評価をしている。いわく「47ある都道府県のうち愛知県ほど立派な県名をもってるところはない。知を愛する・・哲学的名称である」しかし、と続けて「県民性は哲学とは真逆、カネとモノにこだわる気風いと強し」と。さらに、トヨタの車には哲学がないと厳しい。


もし、レゴランドがこけるようなことになれば(ないと思うけど)その原因は県民性に起因すると考えてよさそう。その県民性として「遊びのセンス」が欠けていることをよく表しているのが名古屋には多数を集客できるお祭りがないことだと言う。そういえば・・知りませんねえ。東北や九州にも素晴らしいお祭りがあるのに名古屋はナシ。お祭りという、カネやモノで計れない楽しいことには興味をもてないのか。なんだか侘びしい。


レゴランドの大弱点はリピーターをつくりにくいこと。一度は行くが二度はけっこう。大人のほとんどはそうでせう。こんなこと企画時点で分かってるのにつくってしまった。ディズニーランドやUSJはリピーターが支えてる。三月、半年後に再訪しても新しいアトラクションが楽しめる。レゴランドでそれは無理だと思いますよ。
 しかし、レゴランドは愛知県民だけで企画したものではないはず、レジャービジネスのプロたちがわんさと集まってアイデアを出し合った。開業半年で黄信号がともるなら計画時点で頓挫したに違いない。ここは愛知県民のプライドをかけて頑張ってもらわねば。(2003年 草思社発行)

県民性





たまには外メシ



●裏なんば立ち飲み店「櫛羅」

  かの「獺祭」が東京銀座にアンテナショップを出したから「ほな、うちも出すで」・・なんてのは冗談ですが、とにかく千代酒造が裏なんばのメインストリート?に直営の店を出した。これが「櫛羅(くじら)」であります。銀座よりはやや劣るロケーションながら、口コミなどで順調に集客し、満員御礼のときもある盛況ぶりです。


しかし、悲しいかな、知名度は「獺祭」の一万分の一くらいしかないので、けったいな名前の立ち飲み屋くらいの感じでやってきて、トンチンカンなやりとりがいまだに続く。先日も友人を誘ってたずねたが「ここは蔵元直営の店やさかい云々」と説明しておいたのに、注文で「あの、呉春ある?」やて。ま、しゃーないか。


櫛羅とは蔵元のある地名で、葛城山の東麓に位置し、ここから東へ2~3キロには「風の森」ブランドの油長がある。よって、味は似ています。どちらも小企業なので大阪市内では一部の店でしか買えないが、質的には「獺祭」の中級品と比べたら優劣はつけにくい・・ような気がします。


立ち飲み屋といえば、安かろうまずかろうの酒がスタンダードだったのに、ここでは大吟醸や純米酒がスタンダード。あの西成の「ココルーム」でさえ大吟醸がメインになっている。〇ビ暮らしを嘆きながら、みなさん、けっこう贅沢もしているのであります。

千代酒造
http://www.chiyoshuzo.co.jp/


銀座よりは少し劣るロケーション
kujira 





たまには外メシ



●「とん蝶」って食べたことありますか

 8月下旬、恒例の「施餓鬼」でN寺へ参ると、手土産に頂くのが「とん蝶」と即席の「たまごスープ」。かれこれ30年くらい続いています。午前中にお参りして昼に帰宅して昼メシに賞味します。 「とん蝶」の正体は「おこわ」なのですが、パッケージは「ちまき」のそれに似ています。とても、もちもち感の強い食感で、この味が嫌いな人はいないのではと思います。惹句の「ふる里の味」そのもので、食べながら、しみじみ、日本人やなあ、と郷愁感に浸ったりする。しかし、ふる里の味とうたってもメーカー「絹笠」は大阪市にあり、この「ふる里」とは大阪ではなく日本という意味でせう。


値段を知って驚いた。350円もする。コンビニおにぎり3個分の値段であります。こんなに高価でも売れているのだから多くの愛用者がいるにちがいない。でも、大阪市民の9割は知らないような気もします。 味の良さは「絹笠」が和菓子のメーカーだからでせう。コンビニおにぎりのメーカーとはコンセプトが違う。賞味期限は製造当日の午後7時まで、とえらく厳しいのも、衛生上での問題ではなく、購入者が冷蔵保存して、翌日チンして食べたら風味が大きく損なわれる。これを忌避しての厳しい設定ではと思います。


で、賞味期限にこだわれば、工場から遠く離れた店では販売できない。売上げを伸ばせない。まあ、こういうメーカーがあっても悪くはないけれど・・。とん蝶の販売所は、なんば高島屋やなんばウオークにあります。十分に美味しいコンビニおにぎりに洗脳されてしまってる諸兄に味わってほしい一品であります。

絹笠のHPはこちら・・・
http://www.honke-kinugasa.jp/tontyou.html

トン超



トン超 







犬町・猫町情報


8~9月例会 ご案内
イラスト 梅本三郎


2017-9月 イラスト

        超高齢化社会につき「逢阪歩け歩け協会」は
        「負う坂 歩かない 歩けない協会」に改名いたします

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ハルカス de ちょい呑み    (担当 小西)
 地上300mで夕景、夜景を眺めながらのビアタイム。「平日限定お手軽プラン」で訪ねます。店へは予約不要。

■実施・・8月30日(水) 雨天の場合は31日(木曜日)
■集合・・5時00分 地下鉄御堂筋線 天王寺駅
西改札口出たところ右手 花屋の前に集合
■費用・・3800円+α(ハルカス展望所入場料金+ビール・ソフトドリンク+おつまみ4品)飲み物は飲み放題、αは追加フードの料金です。
■申込み・・前日までにお知らせ下さい(キャンセル可)
■最少催行人数・・3名
 現在の申込みは・・南さん、松田さん、喜多村さん、小西、です。

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くちまめ 9月プラン (担当 藤家さん)
◆9/14(木)守山宿をぶらり 
 約1.5KM

◆集 合:JR守山駅 10時
◆コース:駅~ホタル通り~街道文化交流館~
 一里塚~勝部神社~駅
◆昼食は宿場町の店でしましょ。
◆10月の予定は12日

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9月例会 (担当 辻さん)
●夏バテ予防 食事会  (申込み要)

梅田 天ぷら「まきの」

●9月21日(木)
●集合・・15時30分
 JR大阪駅 中央改札口 みどりの窓口(中央きっぷ売り場)
●食事・・まきの定食(990円)ほか
 天ぷらは揚げながら提供してくれます。酒・ビールあり。
申込み・・9月10日までに、メールで梅本さんへ申し込んで下さい。

夏バテの予防に、オイルの補給にいきましょう。なるべく並ばなくてよい時間帯に、で少し早い夕食です。覚えておくと便利な店です。カウンター席が多いので一人でもゆっくり食事できます。お昼から”グランフロント”やルクア9Fの”つたや書店”など、散歩してからの参加はどうでしょう。

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今後の予定
10月12日・・くちまめさん
10月例会・・南さん
11月例会・・梅本さん
12月忘年会・・小西 を予定しています。
他に臨時の企画があります。

大阪日暮綴



●「西山夘三のすまい採集帖」展見学
  タイトルの冠に「超絶記録!」がついているように、これは西山センセの記録魔ぶりをあらわした展示です。Tさんの紹介で、最終日にあたふたと駆けつけました。(グランフロント南館 リクシル展示場)


終戦をはさんで、昭和のはじめから終わり近くまで、日本人の住まいのありようを丁寧に記録した。その記録自体が大切で、住まいをもとにしたライフスタイルの変遷がとてもよく分かります。戦後10年ほど経って、和室中心の住まいが「DK(ダイニングキチン」スタイルに変わってゆく。これを推進したのが西山さんたちでした。洋間をつくり、寝食分離式にする。現在のDKやLDKスタイルは、今から約60年くらい前にベースができました。


・・というような住宅史的研究はさておいて、感心するのは西山センセのものすごい記録魔ぶりです。正確、詳細だけでなく、絵や文字も上手、特に絵はガキのころに漫画家を目指したというほどで、資料でありながら鑑賞価値も高いスグレモノ、京都大学のセンセとしては異色のキャラクターでせう。今なら、絵やイラストの上手さで、教授とアーティスト、二足の草鞋を履いてずいぶん稼げたはずです。教授だけで終わったのは惜しい。デジタル時代にこんな人物は二度と現れません。会場は撮影OKなので、デジカメで一部を撮影しました。


会場風景
西山

 ドヤの実態 調査のイラスト 三畳の部屋に二人が寝る 
西山


釜ケ﨑のドヤ街に張られたチラシ。立っても上のベッドで頭を打たない普通の部屋という意味 
西山 


子供のころからマンガを描いていた。(左上はリスでなくスリなので間違えないよう)
西山 



自宅で薪で風呂を沸かしてるようすをスケッチした
西山 

旅行先でも、食事から土産物まで、なんでもメモり、スケッチした。
西山 


仕事や生活のメモ帳。2ミリくらいの文字でびっしり書き込んである。
西山 







読書と音楽の愉しみ



●「9割本」がなんと451冊もあった

 先月の読書会では「伝え方が9割」という本をテーマにして意見を述べあいましたが、図書館でナントカが「9割」をうたう本を調べたところ、大阪市立図書館が蔵書にしているものだけで451冊も見つかりました。ホンマか?と疑いたくなるような多さです。
 10年くらい前に「人は見た目が9割」という本がベストセラーになったことは知っているけど、これの後追い本がたくさん出てもせいぜい10冊くらいと思ってました。9割本はぜんぜんユニークでも希少でもなかったのです。


だったら、一層のこと「10割」をアピールするほうが目立つはずです。しかし、調査では15冊しか見つかりませんでした。9割本の30分の1しかありません。読む側は10割イコール「完璧」と思ってしまうから、さすがにそこまではうたいにくいのでせう。9割だと1割の「逃げ」がある。売る側はこれで責任逃れできるわけです。 ほかの数字はどうか。8割本が73冊と結構多い。7割本は25冊、5割本が12冊とだんだん少なくなっていきます。では1割本は皆無か、というと19冊ありました。1割という数字は、駄目な人やモノを表すために使うのでせう。


実用書やビジネス本のタイトルは著者が決めるのではなく、9割方(笑)は編集者が決める。売れる、売れないは経験豊富な編集者のほうが判断能力が高いからです。むろん、インパクトの強さや好感度なども勘案して決めます。それにしても9割本は多すぎる。既刊の9割本の一部を紹介しておきます。

「男と女は打算が9割」
「出世はヨイショが9割」
「9割の会社は社長で決まる」
「会議の9割はムダ」
「女性はマナーで9割変わる」
「試験は暗記が9割」

こんな本、読みたいと思わない人が10割だったりして。


たまには外メシ



●りんごのブランデー・・CALVADOS

 ウイスキーの品不足が続いて人気の高いブランドは値上がりし、客離れを起こしている。バーもじりじり客足が遠のいてるのではないか。一月ほど前、WBSで「最近、ジン系のカクテルの人気が高まってきた」と酒場事情を伝えていたけど、正しくはジンが好まれてるのではなく、ウイスキーが足りないからジン系メニューで売上げをカバーしようとする酒場や酒販業界の戦略といえる。しかし、ウイスキーファンが急にジンファンに鞍替えするものでなし、苦しい作戦であります。


なぜ高級ウイスキーが品不足なのか。答えは、中国人やインド人がウイスキーを呑むようになったからであります。なにせ人口大国であります。日本の人口の1%は100万人だけど、中国のそれは1000万人以上だ。中国人の1%がウイスキーを呑むようになったら1000万人分の需要が生まれる。インドも然り。たちまち品不足になります。


ご存じのように、ウイスキーは需要が増えたからといって増産できるものではない。仕込みから10年、20年かかる。欧米中心の需要しか想定せずに生産してきたメーカーは対応ができない。これが実情であります。(低級ウイスキーは、半ば化学製品みたいなものだから量産できる)


閑話休題。以上は、とても長い前置きでした。久しぶりに「クルラホン」へ行くとカウンターに見慣れぬボトルが並んでいる。なんぞいな、と尋ねると「ブランデーです」と。「CALVADOS」というブランドは原料がブドウではなくリンゴだそう。なんでリンゴなのかといえば、このCALVADOS(地域の名称)はフランスの北部になり、気候の関係でブドウの栽培ができず、リンゴを発酵、蒸溜してつくる。但し、他の地域で生産するのは「アップルブランデー」と呼び、よそとちゃいますねん、と差別化している。


値段はピンキリいろいろありますが、呑んだのは万円する高級品らしい。ストレートで飲むと、いわく言いがたい味で・・まあ、初体験だから仕方ないか。甘い、辛い、苦い、酸っぱい・・自分の味覚感度の低さを棚に上げて、味を表現する言葉の貧しさを嘆く駄目男でありました。
 後日、何気にネットを見ていると、CALVADOSをはじめて飲んだという人のブログに出会った。そこには、ご本人も初体験なので言葉で味を言うの難しいとしつつ、強いて言うなら「接着剤と似ている」とあった。


「そや、それや!」と同感しました。接着剤の味(匂い)です。それも「セメダイン」とか「カネダイン」というやつ。これを液体にして飲んだらCALVADOSの味と同じや、たぶん。まことにええかげんで失礼な発想であります。利き酒の会でビリになるのは当然でありませう。
 このCALVADOSという名前、なんとなく聞き覚えがあるなあと検索すると、パリ北東部の有名観光地の名前でした。モンサン・ミッシェルとか、モネの睡蓮の池のある邸宅とか、見所たくさんあるそうです。


初めて飲んだカルバドスは○○○の味がした
かるばどす



モンサンミッシェル
カルバドス 


モネの大邸宅
karubadosu


観光案内はこちら・・・
http://jp.france.fr/ja/information/39918



読書と音楽の愉しみ


●中村紘子著「ピアニストだって冒険する」を読む

 Kさんから電話あり。「まちごうて同じ本を2冊買うてしまいましてん、一冊贈るので読んでくれますか」一体、どんなミスをすれば、こんな悔しい事態になるのか。事情はともかく、有り難く頂戴しました。何度も書くが、お酒、食料から書物まで、駄目男の暮らしは授かりもので維持されているのであります。吉田兼好は「徒然草」のなかで、好きな人物とは「物をくれる人」なんて書いていますが、ホント、吉田サンは貧乏性の大先輩であります。


中村紘子は惜しくも昨年72歳で亡くなったが、日本のピアニストの大御所でした。男女問わず、存在感の大きさにおいて、この人と肩を並べられる人はいない。本書が遺作になるなんて、何よりご本人が思っていなかったでせう。音楽ファンだけでなく、本のファンも多かった点でもエライと思います。ナントカいう本では大宅壮一賞をもらってます。


300頁にわたって、回想録、懐旧談が満載ですが、面白さでは「アルゼンチンまで潜りたい」や「ピアニストという蛮族がいる」に比べたらやや劣る。それに、このタイトルがピンとこない。
 話の中心はピアニストとしての生い立ちや内外のピアノコンクールのこと、当然、裏話がメインになるけど、ちょっと筆が滑ると個人批判になる。さりとて、平穏無難に書けばぜんぜん面白くないし・・難しいところです。幸い、といってはナンですが、登場する人物の多くが鬼籍に入っていて文句はいえないのが救いです。いや、ご自身も鬼籍に入ってしまって今ごろアチラ世界でブーイング多々、言い訳の毎日だったりして。


音楽論や業界の話は割愛。中村紘子のもう一つの才能はめちゃ多彩な人脈づくりでせう。それも、本人が積極的につくったというより、なりゆきで出来た人脈がほとんどです。本職では演奏とコンクールイベントで世界中に名を売り、本業以外でも、政治家、外交官、企業人、教育者、各界文化人、まことに間口が広い。世間に音楽ファンなんて少数なのに、実際、中村さんの演奏なんか聴いたことない人なのに「お友達」にしてしまう。生来の人徳に、もしや5%くらい「いちびり」センスも混じってるのではないか。


その多彩な人脈のハイエンドは誰か。皇太子殿下であります。十数年前、親しい小和田夫人(雅子妃の母)と雑談しているなかで「殿下はまだ鉄板焼きというものを召し上がったことがない」と聞き、それならうちで、と自宅にお招きすることになった。(夫妻を招いたが、雅子妃は例の体調不良で欠席)当日は作曲家の団伊玖磨夫妻(故人)も招き、マンションのダイニングルームでランチを楽しんだ。むろん、料理は中村サン入魂の手作り、殿下は大喜びで鉄板焼きを堪能されたそうだ。ま、小和田夫人と世間話できるという間柄がシモジモにはあり得ないのですが。


後半、「プライドと国家の品格」という堅苦しい見出しの章で書いているのは、モロに朝日新聞の悪口。紙面批判ではなく、個人批判なので書かれた当事者は辛い(既に故人ならいいけど)。名前は伏せてあるが、文章から個人の特定は容易にできる。ひと月くらい前、このブログで朝日新聞は人材の劣化が進んでると書いたけれど、昔から劣化しっぱなしの新聞社であります。


30年近く前、あるチャリティコンサートに関して朝日新聞からインタビューの申込みがあった。某編集委員が訪ねて来て、それ自体はどういうこともない内容だったが、終わりに人が変わったような口のきき方で「あんた、中卒だろ。なのに、なんで、そんな色んなこと知ってるんだ」たしかに、著者は高校中退で米国へ留学したから、中卒または高校中退の学歴である。そんな低学歴のくせに世間知が豊かなのはあり得んと。「私は一瞬、あっけにとられ、この単細胞編集委員氏にどう応えたものかと、口ごもってしまった」(198頁)


さらに、同じ編集委員がとんでもない非常識行為をやってしまった。彼の娘はヴァイオリニスト。めでたく結婚することになったが、なんという不運か、ウエディングドレスの試着に行ったその帰途に交通事故で亡くなってしまったのだ。それは100%同情に値する。しかし、彼はその悲しみを、読者を装って読者投稿欄「声」に投稿した。この投稿文を見つけた著者が「あの人に違いない」と判断し、あまりに気の毒な事故ゆえにホロリとしてお悔やみの手紙を送った。


月日が経ち、ある日、一冊の文集が送られてきた。かの娘さんを追悼する文集だった。そこには、なんの事前の断りもなく、挨拶の一言もなく、送ったお悔やみの手紙が掲載されていた。「載せてやった、光栄に思え」と言いたいのか。これが朝日新聞編集委員氏の知性と教養のレベルです。


中村御大の怒りは尤もであります。しかし、一番許せないのは、朝日の社員であるのに読者を装って自社の新聞投稿欄に投稿したことです。公私混同、新聞の私物化。こんな非常識、朝日以外ではあり得ない。 普通の音楽エッセイの本なのに、この部分3頁だけはカリカリ怒りをぶちまけている。アーティストは、普通、営業上の配慮から、メディア個々への好き嫌いを言わないものです。しかし、中村紘子は、それをムシして、朝日新聞大嫌いだと書いてしまった。中村ボスの薫陶を受けた多くのピアニストや音楽関係者もこの本を読む。メディアとの付き合いを大事にする彼らにビミョーな影響を与えるでせう。中には、口には出さねど「亡くなられてよかった」と思う人もいるに違いない。(2017年 新潮社発行)


中村紘子


大阪日暮綴


●今まで無かったのが不思議・・・
        大阪城公園の「JO テラス」開業

 JR環状線 大阪城公園駅まえに「JOーテラス」という飲食施設ができています。実に殺風景だった駅前にようやく集客施設ができました。 今までは、大阪城ホールでコンサートなど、催事があるたびに駅前の広場には露店が20軒くらい並んで「たこ焼き」などを売っていました。なので、営業中も終了後も一帯はゴミだらけ、夏は悪臭が漂うというクサイ駅前広場風景でした。


今般、あたふたと再開発事業をはじめたのは、なんといっても外国人観光客が激増したからです。天守閣界わいなんか年中外国人の方が多い。かつて、団体の主役は修学旅行生だったのに、今じゃ地味な存在です。 そこで、再開発のための組織「大阪城パークマネジメント共同事業体」を起ち上げ、公園管理は「大阪城パークセンター」が指定管理者となってサービスを行っています。要するに、お役所仕事を民間会社に任せた。これで良かったと思います。でも、大阪城公園や天守閣は今でもお役所が管理していると思ってる人が多いでせう。問い合わせやクレームの電話をするとき、つい、市役所の番号を調べたりして。


共同事業体に参加しているのは、あの「電通」をはじめとして、読売テレビ、大和ハウス、NTTなど。大和は施設の建設、管理一式を担当するのだから独占事業です。大阪市役所にとっての大きなメリットは天下り先の確保ができること。(民間会社も同じ)公園運営というノルマのない仕事だから、うってつけの天下り先です。


それはさておき、今秋には天守閣の南にある昔の陸軍施設がリニューアルされて、博物館やレストランなどが開業します。ただいま工事の真っ最中。これが完成したら、ようやく城内における「戦時中」風景が消えることになります。(他にもまだ旧施設は少し残っています)ただし、事業として成功するか否か、やや、マユツバです。他には「西の丸庭園の」迎賓館も改装されて宴会場になっています。 え~~?、知らんかったなあ。世間が気ぜわしすぎるのか、自分が鈍感だけなのか、どうでもいいことながら、こんな「知らんかったニュース」が増えてきました。


駅前のJO テラス
JO



JO


旧陸軍施設も再生工事中です
JO




完成予想図
JO





たなかよしゆきさんの古道紀行 予定表



●「古道紀行」各会 予定表

◆古道紀行 おおばこの会 こばこの部
◆古道紀行 ササユリの会
 の予定表を掲載します。

主宰はたなかよしゆきさんです。お問い合わせは
電話・ファクス 0745-79-6452
ケータイ 090-3485-6452 へお願いします。

(注)文字が小さいので拡大してご覧下さい。

こばこの部

たなか予定表 

2018年

たなか 

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ササユリの会

たなか 






プチ・ケチの研究


●卵2ケ使いOK・・ダイソーだし巻きグッズ

 先日、ダイソーの100円「だしまき」グッズを紹介しました。そのとき、これで卵が2ケ使えたら便利なのにと書いたあとで、2ヶ使いを試してみました。ただし、卵はMサイズです。グッズは1ヶ用なので、無理に2ヶ使うと容器から熱した卵が溢れ出ることを想定し、加熱時間をテキトーに調節してあふれないようにすると、なんとか出来ました。


電子レンジの調理時間は目盛りに合わせず、調理具合を見ながら、ONーOFF操作をします。これがコツです。 卵一個ずつ二回調理するよりずっと楽ちんです。また、前回書いたように味付けはダイソー指示の顆粒出汁ではなく「めんつゆ」を使用、なんの問題もありません。100円の投資でだし巻きがカンタンにできる。ダイソーさんに感謝です。


卵2個分のだし巻き
だし巻き





犬町・猫町情報



「なにわの日 うえまちコンサート」視聴記  
        
~ F ~
 
会長のお誘いでコンサートへ行ってきました。浪速区がもつ多彩な魅力の再発見とその認知度を高めるため「浪速区未来わがまちビジョン」がとりまとめられ様々なイベントが企画されています。 その中の「なにわの日 うえまちコンサート」です。


場所は大阪市立美術館エントランス。立方体の壁は全面石(に近い硬い材質)、パイプ椅子が床とぶっつかるとガシャ~~ン良く響きます特に高音が。 このようなロケーション、正に西欧の文化圏です。 聴衆は、私プラスマイナス10才、約7割方が女性です。


延原武春さんが結成されたテレマン室内オケストラの演奏で「ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲「四季」です。 この曲は以前の投稿で色々と拙い薀蓄を述べたことがあります。
 演奏前と楽章途中に懇切丁寧な説明がありましたが、出来れば演奏前にまとめてすると奏者の気分の繋がりがよいのかと余計な心配をします。 弦楽器にチェンバロを加えてましたが、可哀そうな音量、聞こえません。 ソロヴァイオリンの浅井咲乃さんは元気良く頑張った(過ぎた)演奏と感じました。 久しぶりに生演奏に接し感激。小雨そぼ降る中、公園の階段を降り家路に就きました。(8月5日)


美術館







犬町・猫町 情報


●今年も猛烈! たなかさんの「青春18きっぷ」旅

 毎年、夏場に、ロング&ハードな18きっぷ旅をしているたなかさん、今年は中国地方と九州、長崎の街を訪ねたとの便りを頂きました。おもな目当ては長崎ですが、合計で5泊6日の日程、乗車距離は何キロになるでせうか。ヒマにして旅好きな人は下の略図で計算してみて下さい。


近年はJR各線のダイヤの間引きが進んで、一日数本の列車しかない路線もあります。なので、たなかさんのような長距離移動をするには、一日12時間乗車は当たり前になります。(乗り換えの待ち時間含む)朝8時乗車なら、晩の8時まで、列車か駅の中に拘束されます。駄目男なんか、日当1万円出すと言われても「あの、辞退させてもらひます~フガフガ」と尻込みしてしまいそう。


とはいえ、知らない町を、一人でのんびり、気ままに訪ねる旅の魅力は捨てがたい。なので、一日6時間拘束、ビール付きなら・・駄目男はニコニコ出動します。ところで、各停列車に6時間乗ればモトがとれるのか。たとえば、大阪から広島まで乗車すれば、約6時間。通常運賃は5620円なので、18きっぷの2370円は半額以下になり、お得感は十分あります。夕方、知らない町の酒場で一献、という時間的余裕もあります。これが魅力。あの吉田類の酒場めぐりの雰囲気ですね。


たなかさんのようなヘビーなユーザーから、ちんたら旅派まで、いろんな使い方で多くのファンをつくってきた18きっぷ。今日も全国で、名ばかり青春の老若男女が東奔西乗しているのであります。


スタート7月28日、ゴール8月2日。最終日、三次から山陰線経由で大阪まで各停列車だけでたどりつくのはすごくハードでは、と察します。三次線の北半分は来年春に廃線決定だそうです。

たなか18きっぷ  






閑人帳


●千年前に驚きのハイテク・・投入堂

 5日のテレ東「美の巨人」は興味津々の内容でした。鳥取県三徳山の国宝「投入堂」の歴史、建築技術を紹介する内容です。私たちはあの超絶技巧の建築を見て「なんの因果でこんな険しいところにお堂をつくったのか」と怪しんでしまいます。実際、国宝に指定されてるのに、建築の目的も技術もよくわからない、困ったお宝です。


それはともかく、番組後半での解説が興味津々です。この投入堂のはるか東方、千葉県に同じ構造のお寺「笠森寺」がある。そして、投入堂の西、島根県には出雲大社がある。実は、この三カ所は位置的に一直線で結ばれているのです。その距離、約700キロ。(写真参照)
 千年も前に立てられた寺院、神社が一直線上にある。日本国の地形の輪郭さえ誰も知らなかった時代にこんなことがあり得るのか。


これだけでも凄いことなのに、さらにビックリするのは、その700キロの直線の精度の高さです。千葉の笠森寺の緯度は北緯35度23分58,6秒。投入堂の位置は北緯35度23分47秒、5秒。そして出雲大社は北緯23度23分55秒。(出雲大社はウイキによる) 笠森寺と出雲大社との緯度上でのズレは3,6秒。1秒を距離に直すと約30mなので、3,6秒は108m。たったの100mですよ!!東西700キロ離れたお寺と神社の位置の水平上でのズレが100m! ドヒャ~~~であります。どどど、どないして測りましてん。


標高900mの岩山の大岸壁をくりぬいて、その中にお堂を建てた。なんの因果でこんな険しいとこに・・という疑問の答えは「精密測量の結果、得られたピンポイント」だったのです。ここしかない、です。 企画、設計、施工に関わったのは修験道の開祖、役小角(えんのおづぬ)と言われてるけど、半分、まぼろしの人物ですから確かめようがない。そうだとしても、建築工事はたぶん普通の人間が行ったはずで、それなら、資材の加工、搬入、足場づくりなど、どうしてやったのか。専門家が研究しても分からないそうです。


あの、法隆寺を建てた世界最古の建築会社、天王寺区の「金剛組」にもオファーがあったのでせうか。「あの、ウチは大工しかいてへんから、岸壁くりぬきはでけまへん」とかいって逃げたのか。それはさておき、千年のあいだには何度か改修工事をやってるはずなので、請負の棟梁、職人の記録は残ってると思うのですが・・。


番組で説明役だった学者は、あれほど正確に位置を測量できたのは、春分の日の太陽の位置を精密に測る技術をもつ人間がいたから、と言ってましたが、本当なら神業です。紫式部や清少納言が活躍した時代に、ものすごい科学者がいた。もしや、陰陽師=科学者だったのか。

投入土居


垂直の岸壁をくりぬくだけでも大難儀なのに・・・
投入 


投入堂を軸に東西の直線を引く
投入 



西に出雲大社、東に笠森寺が一直線上に位置する。南北の誤差、100m。
豆乳 



千葉県の笠森寺 投入堂と同じ構造の建物になっている
投入 



投入 





犬町・猫町情報


●投稿 My favorite song「PLAY BACH」 ~F~
 

今から50年遡った頃バッハに興味を持ち様々の曲を聴き倒していた私に、「PLAY BACH」なるレコードにめぐり合いました。ジャック・ルーシェトリオが音楽の父といわれるバッハの宗教曲などをジャズにアレンジして演奏したもので、冷静な曲調に妙な安堵感を覚えたものです。来日公演は今は無き「サンケイホール」に出かけました。「PLAY BACH」はVOL1~VOL5までのシリーズとなりましたが、1961年頃の録音が今一パンチに乏しく物足りなさを感じていました。


そんな時、「ロココ・ジャズ」を紹介され聞いてビックリ!・・。このアルバムはバッハの曲を中心に、スカルラッティ、クープランやモーツアルトなど、ロココ時代(?)に活躍した作曲家の作品をオイゲン・キケロが取りあげたものです。アルバム全体には軽快で張りのある小気味よいタッチの演奏ですが、最後の「神よあわれみたまえ」は涙が出る程出色の出来であります。演奏と言い録音と言い正に名盤だと思います。本人は1997年57才没ですがもっと活躍してほしかったプレーヤーです。


その後「ジャズ・セバスチャン・バッハ」ザ・スウィングル・シンガーズ、「 ブルース・オン・バッハ」MJQ、「スイッチト・オン・バッハ」 ウェンディ・カーロス等のアルバムを漁りましたが、不注意(レコード無しのターンテーブルに針を落とした))でカートリッジ(DL-103S)のカンチレバーごと飛ばしてしまいました (泣き)。 これでレコードとはお別れとなり、以後CDを中心に時たまYouTubのお世話になっています。
 
さて現時点のお気に入りは2点、オイゲン・キケロ「 ロココ・ジャズ」と ジャックルーシェ「the newest Plays Bach in digtal recording」 となります。
 
■オイゲン・キケロ「 ロココ・ジャズ」
 ♪ROKOKO・JAZZ~ EUGEN CICERO / ロココ・ジャズ
~ オイゲン・キケロ ~
 
■ジャックルーシェ「 Plays Bach」
Jacques Loussier Trio play Bach - The Bach Book (complete album) 

 

jazu bahha







プチ・ケチの研究



●合格・・「だしまき」グッズ  ~ダイソー~

 先月紹介した「目玉焼き」グッズは明快に失敗作でした。開発途中で商品化してしまったという感じ。で、目玉焼きグッズがあるのなら「だし巻き」もあるのではと店員さんにきいたところ、ありました。かゆいところに手が届くというか、なんでも作ったるねん、のやる気に感心します。


グッズのカタチをみて、これは相当苦労したやろなあと想像しました。何十回の失敗の山を築いた末にようやくOKになったのでは。だし巻きのイメージに合わない四角い箱と電子レンジでつくると言う点が考案のツボでせう。レシピには、味付けに顆粒だしを1g使うと書いてありますが、ないので、めんつゆを使いました。(好みで砂糖を少し加える)やってみたら、ダイソーレシピよりこの方が簡単、手間が省けます。なんで顆粒だしを指示したのか分からない。


加熱は、500wのレンジなら30秒ずつ、二回加熱します。たった一分でできるのはありがたい。但し、形の安定にもう一分要します。技術を全く要しない(加減がいらない)ので一回目から失敗がない。欲をいえば、卵2個ぶんを作れたら作り置きができるのですが。ユーザーの要望多々なら、そのうち出来るかもしれません。


箱のサイズは80×70×105Hmm
だしまき  


こんな形に仕上がります。
だしまき 


大さじ、小さじ、の分量を量るグッズも100均グッズ
だしあき






閑人帳



●なんどす?・・ダイレクトブリアル

 「ブリアル」は葬式のこと。なので、これは「直葬」のことです。(英語にこんな言葉はないかも)チラシに「Dbプラン 8万円」をうたっているのは、直葬なら8万円から承りますと安さを宣伝している。もちろん、いろんなオプションを加えることができます。なんやかんやで、トータル50万円以上かかるケースが多いのではないでせうか。それでも、昭和時代は200万くらいかかるのが常識だったから、ずいぶん安くなったものです。


ところで、8万円で業者は儲かるのでせうか。貧乏性、駄目男は葬儀業者側にたって心配してしまいます。逝去~お迎え~御安置~打ち合わせ~納棺~火葬~お骨上げ。この流れのなかで、御安置から納棺のあいだに、いろんなオプション追加ができます。あれこれのオプションを提案されて「全部断る」場合のみ8万円だと理解できます。しかし、8万円のうち1万円は火葬料金(大阪市の場合)ですから、実質7万円の売上げです。ビジネスライクに見た場合、これはかなり厳しいと思います。


物的コストで高いのは棺桶代。最低でも1万円くらいかかりそう。すると、残り6万円で、人件費、車両費、事務所経費、通信費、などを賄わなければなりません。おまけに、葬儀屋さんは実質24時間営業です。宣伝文句は「8万円より承ります」でも、あれこれオプションをすすめて、なんとか金額のかさ上げを目論むのは当然です。


もっと安くあげる方法もある
 直葬8万円でも高くはないと思いますが、もっと安くしたい人も結構いるらしい。お葬式は遺族の義務ではありません。だったら葬儀業者抜き、即ち、自分で遺体を火葬場へ運び込む。これなら安上がりです。でも、乗用車には載らないからトラックをレンタルする必要があります。棺桶はどうするのか。通販で買えます。エコノミータイプ、Mサイズなら19,800円。(自分で組み立てます)


棺桶代+車レンタル代+火葬料=大阪市の場合、3万5000円くらいで出来そうです。しかし、こんなのお葬式とはいえないでせう。遺体処分作業一式という感じです。だから需要はないのか。本当にないのなら、ネットでわんさと棺桶の広告をするはずがない。・・でも、棺桶(らしきもの)の配達している場面なんて見たことがないし。


知り合いのAさんは、このダイレクトブリアルを利用されました。病院の霊安室から火葬場へ直行したそう。そんなに段取りよく運ぶことができるのか?と思いますが、タイミングがよければ実施可能らしい。Bさんの場合も直葬でしたが、火葬は翌日になりました。棺が一泊したのはセレモニーホールではなく、葬儀業者のオフイスです。(ホールを使うと別料金要)雑然とした事務所に棺が鎮座する光景は何とも切ない。見てはいけないものを見てしまった思いがあります。


ところで、自治体の火葬料金なんて、全国ちょぼちょぼでは、と思っていましたが、そうでもない。大阪市は1万円ですが、神戸市は1,2万円、京都市は2万円、奈良市は1万円、堺市は2万円。市外の者が使う場合、2倍~5倍とものすごく高くなります。「直葬8万円」営業は、堺市や京都市では成り立ちません。


大阪市の葬儀店のチラシ 
葬式 


棺桶の通信販売広告 「事前購入に最適です」なんて、なんとも気ぜわしい。
葬式 




読書と音楽の愉しみ



●川端康成著「古都」を読む

 よりどり100円均一の陳列台で見つけた古文庫本。ええトシして、今ごろこんな本読んでまんのか、と笑われそうですが、本自体もよれよれに古びていて何やらノスタルジーに浸りながら読みました。 巻末の解説で山本健一氏は本書を評して「・・そして作者は、美しいヒロインを、あるいはヒロイン姉妹を描こうとしたのか、京都の風物を描こうとしたのか、どちらが主でどちらが従なのか、実はよく分からないのだ。この美しい一卵性双生児の姉妹の交わりがたい運命を描くのに、京都の風土が必要だったのか。あるいは逆に、京都の風土、風物の引き立て役としてこの二人の姉妹はあるのか。私の考えではどちらかというと、後者のほうに傾いている」


山本氏は文学的価値よりは観光案内的価値のほうがやや高いと。川端文学ファンとしては納得しがたいかもしれませんが、こういう見方もある。駄目男の見立ては「五分五分やと思います」です。たしかに、京都の年中行事、観光のことを説明しすぎたという印象は否めません。それは川端センセのサービス精神ゆえかもしれないが、読者はそこまで求めていないと思います。ヒロインの切ない出会いと別れを主題にしてほしかった、と考える読者も多いでせう。


双子の姉妹の一人は北山杉の産地、清滝川沿いの小さな集落で「磨き丸太」をつくる仕事をしている、という設定になっていますが、駄目男の若いころ、といっても昭和50年代は読図の練習を兼ねてこの地域を何回も歩きました。なので、川端センセが説明する山村風景はリアルに想像できるのが楽しい。ハイキングファンなら、鷹峯~沢池~菩提滝~中川のコースを歩いた人もおられるでせう。小説では、ピンポイント的に場所や建物を特定することはありませんが、描写に間違いや不自然なところはなく、センセは何度も現地を訪ねて調査したと思われます。


小説なのに、著者は「あとがき」を書いている。本作は新聞の連載小説であったが、当時、睡眠剤の乱用で、精神、体調とも不安定だった。文章の乱れがあり、編集者を困らせたらしい。おまけに作中の会話はすべて京都弁で、これは手に負えないからその筋のプロに頼んだ。頼まれた人も大苦労したのではないか。(締めきりぎりぎりに原稿が届くので、しっかり、書き換え、校正する時間が無い)あとがき=言い訳であります。


京都の観光情報がやたら豊富で詳しいのは、1961年の執筆時、約1年間、上京区の民家を借りて暮らしたから。あれもこれも書きたい、紹介したいと思うのは仕方ないですね。(昭和43年 新潮社発行)

北山



北山杉 



北山