読書と音楽の愉しみ



●中村紘子さん死去

 中村紘子以前にも田中希代子や安川加寿子といった一流の女性ピアニストはいたけど、スター性がぜんぜん無かった。謹厳実直、カタブツのイメージの大御所的存在だった。そんな世界に新風を吹き込んだのが中村紘子であります。ショパンコンクール入賞の威光を背にたちまち人気をかっさらってしまった。コンクールの審査員をするなど、自分を売り込むビジネス的才能も大したものであります。


駄目男が演奏を聴いたのは2回?くらいしかない。デビュー以来、メイクやヘアスタイルは50年間、ずっとワンパターンで通した。だから、クラシック音楽に興味がない人でも、中村紘子というと、なんとなく顔を想像できる。変化があったのはウエストのサイズくらいでありませう。


演奏より楽しんだのがエッセイです。これだけでもメシ食えるやろ、と思うほど達意の文が書ける。しかも、ユーモアのセンスがあって、恥ずかしい失敗談もさらりと書く。『アルゼンチンまでもぐりたい』『ピアニストという蛮族がいる』の2冊は音楽ファンでなくても引き込まれてしまう楽しいエッセイだった。


どちらの本だったか忘れたが、ラフマニノフのことを書いてる文があった。彼は芸術家には珍しい「巨人症」という病気のせいで、やたら身体がでかい。ということは手もでかい。そんな彼が書いたピアノ協奏曲(1番と2番がある)を弾こうとすると、小柄な日本人はとても困ることがある。和音を弾くとき、指が届かないのであります。親指から小指まで、精一杯広げても全然届かない。はた迷惑な病気だとブツクサ言ってもはじまらない。で、中村さんほどの達者でもごまかすしかない・・そうであります。その箇所がオケと協奏する場面だったらバレないだろうとテキトーにごまかしてしまう。


ご当人自らエラソーにしているわけではないけれど、抜きんでた存在感がある・・そんな女流ピアニストは中村紘子と内田光子の両名でせう。彼女らに続く有能なピアニストはわんさといるけど、技術や芸歴の長さだけではカリスマ性は生まれない。努力よりも天性のナニカが大事なのでせうか。



中村紘子 



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閑人帳



●都知事選、勝手に予想してみる

 中身は薄いけど、雰囲気はそこそこ盛り上がってる都知事選。結局は消去法でしか選べないのが残念ですが、それはさておき、投票二日前の今日(29日)、勝手に勝敗を予想してみました。世評のコピーではなく、自分で考えた数字です。無責任、かつ、とりあえず他人事、閑人の頭の体操のつもりです。自分ならこういう数字にする・・自説をつくってみませんか。


■投票率60%の場合の予想(投票者数約680万人)

小池・・・230万
増田・・・210万
鳥越・・・140万
桜井・・・・70万
その他・無効30万      計680万票


■投票率55%の場合の予想(投票者数約620万人)

小池・・・210万
増田・・・200万
鳥越・・・120万
桜井・・・・70万
その他・無効20万   計620万票


<追記>29日夕方のYTVニュースでは、増田候補の逆転勝ちがほぼ確定と伝えていました。ならば、駄目男の予想とは逆に、増田230万、小池210万くらいを想定しているのか。10万票以下の小差なら危ないので、こんな予想はしないでせう。開票開始、即当選者決定みたいな、無愛想なレースになってほしくない。


都知事選挙 





プチ・ケチの研究



●手抜き昼メシ マルちゃん焼きそば「塩」

 ・・という商品があるのを知らなかった。試しに買って調理してみると、安価な「粉末ソース」付きのものより美味しい。麺もしっかりしているように思う。値段の差は麺の品質によるのでは・・とは想像です。豚肉とニラとグリーンピースを加えて炒めました。値段は3袋入り203円(税込み)とかなり高い。


焼きそば



やきそば新 
 




閑人帳



●「文春砲」に続く「新潮砲」で鳥越さん危うし

 「文春」に先を越されてしまった「新潮」。8月4日号では、文春が書けなかった淫行疑惑被害女性の証言記録を暴露するそう。・・ということは、鳥越陣営は週刊新潮も事実無根云々で告訴しなければならない。文春と新潮、ライバル同士なのに、新潮が文春に援護射撃するようなかたちになった。両社とも、砲弾だけでなく、小銃弾もビシバシ撃ち込んでるので、鳥越陣営は蜂の巣状態になってしまった。さらに、ネットでは、鳥越氏の学歴「京大卒」にも疑いの眼を向けている。文学部心理学科卒という経歴だけど、京大文学部には心理学科という学部はなかったと。


民進や共産の陣は鳥越さんを担ぎ出したことをどれだけ悔やんでることか。まさか、こんなにアホな候補者とは思ってなかったと応援の陰でボヤキまくりでありませう。考えたくないだろうが、最悪、集票が100万票そこそこだったら宇都宮氏を降ろした意味がなくなる。(氏は90万票くらい取っていた)しかし、投票率が50%台だったら、あり得る数字である。その宇都宮氏が鳥越氏の応援を買って出たという話は聞かないので、氏は敗戦を見越して知らん顔している?


候補者は21人もいるのに、トップ3人以外は、メディアはほとんど無視した。その他大勢の泡沫扱いだった。そこで、興味あるのは3位と4位の獲得票の差である。もし、4位が健闘したら、メディアによるひどい差別扱いは大きな問題になる。


新潮




読書と音楽の愉しみ



●木村祐一著「あらしのよるに」を読む

 たまには絵本も読んでみる。このタイトルは聞き覚えがあるけれど、内容は見当がつかなかった。読めばカンタン、嵐の夜に、狼と羊が真っ暗な小屋で出会い、普通は狼が、これ幸いと羊を食べてしまうところ、あまりに暗くてお互いを認識できず、妙な友情が生まれてしまう・・というお話です。そんなアホな、と常識を振りかざしてはいけません。


最近の作品かと思ったら、もう20年も前に出版されたもので、秀逸なイラストとあいまってベストセラーになり、絵本の枠からはみ出して、舞台化、映画化もされた。なのに、ぜんぜん知りませんでした。作者がもともとメディア世界に関わった仕事をしていたこともあり、人気上昇とともにいろんなヴァージョンを生み出すことに長けている人らしい。


物語は、この「あらしのよるに」だけではハンパに終わるため、次々と続編が出て6作になった。絵本と言えば、出版界の片隅に置かれているという、マイナーなイメージがあるけど、本書はビジネスとしても大成功した例でせう。「作る」才能だけではなく「売り込む」才能も備えた絵本作家です。なお、あべ弘士氏のイラストが魅力的で、これに惹かれて買った人も多いのではと思います。絵本が大人にも人気があるのなら、ひととき、醜いリアル世界に背を向けて「現実逃避」できるからではないか。

木村祐一氏のHP
http://www.kimura-yuuichi.com/user_data/arashi.php



あらしのよる 


あらし





閑人帳



●東京新聞クオリティ

 久しぶりに2ちゃんねるから拾った記事。7月20日の社会面の記事「シャコ貝が伝える悲劇の記憶」について、22日に「お詫びと訂正」が掲載された。その内容が下の写真のように、コラム一本に匹敵するようなボリュウムで驚く。書かれた内容のほとんどが間違いだった。それなら、記事全体を再度書き起こして再掲載するほうが読者には分かりやすい。しかし、さすがにそれはプライドが許さない。で、間違った箇所をいちいち訂正した。


生きているのに「亡くなった」と書かれた人がいた。ご本人はいかほどショックだったか。その人は法学部教授だそうだから、腹が立った、では済まないかも知れない。それにしても、なんでこんなにハデに間違えたのか。憶測ながら、もしや、取材された方が高齢で「言い間違い」があり、それと取材記者の不注意が重なって記事内容が混乱したのではないか。記者側にも言い分があるのでは、と思う。


記事内容からみて、緊急性、事件性はないから取材相手に原稿下書きを見せて確認する時間的余裕はあったと察せられる。記憶があいまいな老人への取材にはそんな配慮が必要だと思う。このようなミスは校閲部では見つけられないので、100%記者の責任になる。上役からこっぴどく叱られ、取材相手には菓子折持参で平身低頭の謝罪。2ちゃんねるには「そりゃ、頭狂新聞だもの」なんて悪口もあったが、記者さんには生涯最悪の厄日だった。今後のご健闘を祈ります。

 
コラムのような文字数の「お詫びと訂正」記事
東京新聞


元記事
東京新聞


引用元
https://pbs.twimg.com/media/Cn8riG3UsAAw-e_.jpg

大阪日暮綴



●輸送艦「くにさき」見学  ~7月23日~

 図書館の帰りに天保山桟橋で見学。輸送艦だからジミな設計ですが、今回はエアクッション艇というものをはじめて見ました。船の後部が大きく開口していてクッション艇が直接乗り込めるようになっています。捕鯨船の後部のような感じで、クジラの代わりに、水陸両用の大型ボートが自力で進入、ピタリと収まる設計です。見るからに「設計、製造に苦労しましてん」が察せられる、なんともややこしい構造の艇です。


「くにさき」は全長178m、幅26m、排水量8900トン。就役は2003年。自衛隊での輸送だけでなく、災害時や国連の平和維持活動、途上国の医療支援などでも活躍しています。隊員を運ぶときの定員は330名。


エアクッション艇は25mプールと同じくらいの大きさです。底面のゴムチューブに空気を入れて浮上、走行は大きなプロペラ(左右2基)で前進します。驚くのは強力なパワーです。エンジン出力を見ると・・・

◆親船「くにさき」の排水量 8,900トン
 エンジン出力 26,400馬力(13,200×2基)

◆子船「エアクッション艇」の排水量 100トン
 エンジン出力 16,000馬力(2軸)

わずか100トンの船を動かすために16,000馬力ものパワーが要る。ものすごい金食い、燃料食い。価格は50億円くらいらしい(不詳)海上は時速70キロの高速で航行し、そのまま上陸できます。


「くにさき」という名前は大分県の国東半島のこと。輸送艦は半島や岬の名前を使うことが慣わしだそうです。
くに


こんな見学会は男ばかりが詰めかけると思いがちですが、女性も多い。
くに 


甲板の下はがらんどう
くにさき


ビルにはあり得ないバカでかいエレベーター。戦車やヘリも載せる。
くに 


エアクッション艇のフロアから後部を見たところ
くに


構造はすべて鋼鉄製に見えるけど、強度に関係ない部分はアルミ製。
くに


1キロでも軽くしたいので、座席は布一枚というお粗末なもの。
くに


参考写真・・走行時はこんな感じ
くに 




閑人帳



●一生、行かなそうな都道府県は?

 昨夜のWBSで上記のタイトルのニュースをやってました。旅行大好き人間は全国津津浦々まで足跡を残してると思いますが、そうでもない人は生涯一度も訪れない県がありそうです。で、あまり行きたいとは思わない、もしや、一生行かないかも・・という県をアンケート調査したら、次の3県が選ばれました。

1位・・佐賀県
2位・・青森県
3位・・沖縄県

 ニュースでは、残念な1位になった佐賀県が、知事自ら東京でPRパフォーマンスに出て佐賀の宣伝に奮闘、という場面を映していました。 佐賀県?・・実は、自分も一度も訪ねたことがない、ということに気づきました。


そうか、このトシになって未だに訪ねたことがない県があるのか、と気になって記憶をたどってみると、ほかにもありました。但し、記憶はあいまいで間違ってるかもしれない。駄目男の知らない県は・・北から

◆秋田県  ◆栃木県  ◆茨城県  ◆埼玉県  ◆山梨県

◆高知県  ◆佐賀県  以上、7県もありました。

 これらの県は、鉄道やバスで通過したことはあるけど、観光や個人用件目的で訪れたことがない、というところです。山形県も未訪問では、とメモリーをくっていると、何年か前、米沢という町を訪ねたことを思い出し、未知の県ではありませんでした。この自分の「未知」ぶり、日本人の平均かな?と想像しますが、いかがでせうか。旅好きで全都道府県を訪ねた人は10人に一人くらいでせうか。もっと、多いかな? 


佐賀県が不人気なのは、やはり佐賀へ行きたいという願望、動機付けが乏しいからで、訪ねれば、景色よし、メシ旨しの魅力的なところかもしれない。ただ、九州の中では一番発信力の小さい県であること、確かだと思います。西日本では鳥取県や島根県も吸引力が小さい。交通インフラの貧弱なのが残念です。関西では和歌山県が「行かない県」のトップ。奈良県もネームバリューが大きい割りには、宿泊施設の少なさで日本一というブサイクなこともあり、京都にボロ負けしています。


東京で佐賀県の魅力を売り込む知事さん
佐賀県 




閑人帳



●予想通りの「文春砲」今回のパワーは?

 前回の文春砲は青山繁晴氏を狙い撃ちしてぜんぜん効果がなかった。今回は鳥越俊太郎氏に向かってズドン!ですが、成果はありや?「週刊新潮」も撃ったけど、いささかインパクトが弱い。さらに、本来、鳥越応援団のはずの「週刊朝日」まで鳥越氏の悪口を書いている。週刊誌三誌が足を引っ張るなんて、政策云々以前に、人柄が嫌われているせいでせう。この段階でも、説得力のある政策を示せず、ひたすらミーハー人気だけが頼りという状態です。


宇都宮氏は地団駄踏む?
 民進、共産などの支援組織は相当危機感を強めている。ひょっとしたら、落選したほうが責任問題が長引かないので助かると思ってるかもしれない。いっぽうで、民進や共産に口説かれて出馬を取り消した宇都宮氏は鳥越氏のグダグダぶりを見て地団駄踏んでると思います。年齢的にも今回が最後のチャンスだったから、もう悔しくて、毎日ヤケ酒煽ってたりして・・。


鳥越氏のスキャンダルは、野党組織で全く知らなかったのであれば鈍感過ぎる。細かく身体検査する時間がなかったと言い訳したいでせうが、何年も前から、ジャーナリスト業界で「怪しい」のうわさが流布されていたのだから、知りませんでしたでは通らない。候補者不足で軽率に飛びついてしまったこと大ハンセーです。もし、鳥越氏が落選したら、野党は宇都宮氏にどう詫びるのか。宇都宮さん、ウツの宮さんになってしまったりして。


文春NAKづり   




閑人帳



●うらやましい生き方・・永六輔・大橋巨泉逝く

 テレビ、ラジオの番組に新風を吹かせ、人気も絶大だったご両人が相次いで亡くなりました。惜しむ声が多いけど、十分活躍して、功績も残して人生を全うした。これ以上、何かを望むのは酷でありませう。


この二人が世間で評価され、好感をもたれるのは、芸人、アーティストとしての技量が優れているからだけでなく、生き方そのものがあこがれや羨望の的になるからです。そこで持ち出すのが、もう5回はここで紹介した(かもしれない)「庶民の理想の生き方」像です。竹内均氏(雑誌「ニュートン」の初代編集長・故人)が述べるのは・・・

・好きなことをして

・それでメシが食え

・しかも世間で喜ばれる

という生き方です。大橋さん、永さん、いずれもこのスタイルを貫いて人生を全うしたと言えませんか。特に、サラリーマン一筋でビジネスライフを終え、余生もあまり輝かなかった大方の人には理想の人生に思える。少なくとも非難や軽蔑のまなざしでは見ないでせう。むろん、「好きなことをして」の裏側には辛いことも多々あるにせよ、だからこそ報われる喜び、達成感も大きい。上から降りてくる仕事をこなす、という普通のライフスタイルとは無縁の「我が人生」を貫いた。天賦の才能+努力の賜ですが、努力が苦にならないのが凡人との違いです。


大橋巨泉氏でいえば、国会議員になったのが唯一のドジだった。調子に乗ってミスマッチに思いが至らなかった。当然、無責任ぶりを批判されたが、尾を引かず、なんとなくウヤムヤになって忘れられた。これも人徳?かもしれない。



大橋巨泉   永六輔

 


読書と音楽の愉しみ



●憲法文章に書き間違い?

◆とても読みやすい憲法文本
 小学館から発行した「日本国憲法」という本が100万部も売れているとは・・。1982年の初版から31年かけて、2014年に100万部に達した。(本書の帯のPR文による) 解説とか一切ないので、憲法文だけではぜんぜんボリュウムが足りず、下のような写真を30ページも加えたり、一代前の大日本帝国憲法や現憲法の英語の原文なども加えて、ようやく127ページに仕立てた。値段は500円という廉価です。


文字が大きいので、とても読みやすい。実際、デカイ文字で読んだほうが理解しやすいような気がするから妙なもんです。かつ、漢字にはすべてルビがあるので子供でも読めます。ただし、かな遣いについては、原文のまま、中途半端に旧かなづかいになっている。これは、若い人が読めば抵抗感があるかもしれないが、オジンが読むとちょっぴり郷愁感を覚えます。


◆一文字、間違えた?
 さて、憲法文の前文や問題の9条は何度も読みましたが、ただ一カ所、どうにも気になるフレーズがあります。これって「てにをは」を間違えたんじゃないか、と前々から思っています。
 前文の中程「・・平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して・・」の「信義に信頼して」は「信義を信頼して」が正しいのではないか。「信義に信頼」では意味不明でせう。皆さんはどちらが正しい(理解しやすい)と判断されますか。


こんな些細な、重箱の隅をほじくるようなアラ探しをして、ホンマにヒマジンやなあ、と妙な感心をされるかもしれない。しかし、憲法の文章は国家の意志、姿を表明する最も厳格に選ばれた文章で、一片の誤謬もあってはならない。何度も何度も精査、読み合わされた上で決定した文章だから、間違いはないハズでありますが、上記のフレーズは「まちがいとちゃうか」と気になっていました。


◆石原慎太郎氏もイチャモンをつけた
 気にすること幾星霜、ついに自分と同じ「気にする」人が現れた。6月20日、石原慎太郎が産経新聞に寄稿した「日本よ」という文のなかで、次のように指摘していた。(以下引用)

 略「誰しもが今もう一度『平和憲法』なるものを読み直してみたらいい。あの日本語として醜悪な前文なるものには文章の要ともなる助詞の誤りが数多くあるのに気づくだろう。

 私は議員としての最後の予算委員会での質問で、憲法の総合理念なるものを導き出す前文の中の一行『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して』を引用してこの『信義に』の『に』なる助詞はどう見てもおかしい、人が誰かに金を貸す時『君に信頼して』と言いはしまい。あくまで『君を』信頼してだろう。蟻の一穴というがせめてこの『に』の一字だけでもまず変える訳にはいくまいかと質したものだった、総理は首を傾げ『それは忍の一字ですな』とうまくかわしたものだったが」(略)


総理の返答「忍の一字ですな」が本当なら、シャレとして出来すぎている。それはさておき、自分以外にも気にする人がいたのであります。もしや、日本中に何千人か「気にしい」がいるかもしれない。
 仮に、間違いを指摘する人が増えて、じゃあ「に」を「を」に変えませうか、となっても、国会議員の三分の二と国民投票での過半の賛成がなければ変えられない。たった一文字の変更でも、何百億の経費と膨大な手続きが必要なのであります。憲法は一字一句たりとも変えてはなりませぬ、という護憲派の方は、この助詞のミス?も認めたくないでせう。(2013年8月 小学館発行)


引用元記事
http://www.sankei.com/politics/news/160620/plt1606200013-n2.html


前文の一部。四行目が問題
 kennpou


なんとか堅苦しさを減らそうと、こんな写真が掲載されている
憲法 


憲法 

憲法ミス





読書と音楽の愉しみ



●宝島社「世界の美しい書店」を読む

 宝島社が道楽で出したとしか思えない、ムックスタイルの本。当ブログ、5月30日の記事で、Tさんのレポートとお洒落なイラストで京都・一乗寺の書店「惠文社・一乗寺店」を紹介しました。英国ガーディアン紙が選んだ「世界中の美しい書店 ベスト10」に入った店です。


惠文社は9位だったのですが、では、1位はどんな店なのか。本書を見てビックリ、巨大なキリスト教会の聖堂が「本屋さん」に変身しているではありませんか。キリスト教信者の代わりに本の信者が堂内を埋めている。こんなのアリかい?と疑ってしまう光景です。


ついでに2位は?・・これもドヒャ~~であります。なんと、オペラハウスが本屋さんになってるのです。改装するのにどれだけ金がかかったことやら、貧乏性、駄目男は心配せずにおれないのであります。こんなリッチな店のレジで、税込み400円の「週刊新潮」一冊とか、売ってくれるのだろうか。ほとんど罪悪感すら覚えるでありませう。


大小の違いはあれど、本屋さんなんて、店内は似たり寄ったりの風景と思っていたので、これはカルチャーショックであります。それでは、日本国内の「美しい書店」は? 本書の編集部が選んだのは、「函館 蔦屋書店」「代官山 蔦屋書店」「MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店」「惠文社 一乗寺店」の4店です。ジュンク堂梅田店は床面積が2062坪で、広さでは日本一。


世界中に、こんなに美しく個性的な書店があるのなら、ブックマニアを集めて、世界の美しい書店めぐりをうたったツアーがウケそうな気がします。普通の観光ツアーのように、いちいち名所案内しなくてよく、客を書店に放り込んで、午後何時に玄関に集合、でおしまい。こんな楽なツアーはありませんよ。書店に入り浸ることが極楽と感じる連中だから、添乗員は書店への案内だけが仕事です。(2014年7月 宝島社発行)


第一位・ブックハンデル セレクシーズ・ドミニカーネン
(オランダ・マーストリヒトの書店)
書店 


ドームの真下はカフェになっている。
書店


第二位・エル・アテネオ・グラン・スプレンディド
(アルゼンチン・ブエノスアイレスの書店)

本書の表紙がこの店
書店 


書店

京都・惠文社の外観は、これをモデルにしたのか。
シェイクスピア・アンド・カンパニー
(フランス・パリの書店)
書店 


惠文社一乗寺店のイラスト
書店 





大阪日暮綴




●西岡弘治さんの個展  ~ギャラリー閑花~

 自閉症など先天的に障害をもつ人が、固有のキャラクターを発揮すると優れたアート作品を生むことがある。他者には発見、発掘の喜びが、当人には生きがいやライフワーク獲得の手段となって、世間との対話も生まれる。このような出会いと援助の仕組みづくりがNPOなどの活動で常態化して久しい。


アトリエコーナスに所属する西岡さんは40代なかばの、もうベテランといえる作家。楽譜の記号を見てインスピレーションを得、独自の作品をつくっています。常識という垢(アカ)にまみれた凡人には不可能な発想で、音符がなにげに五線からはみ出し、波紋になって広がる。波紋を描くときはもの凄い集中力を要したと思われますが、それが悦楽のときだったかも知れない。調子に乗って描き過ぎない、というところにも美意識が働いてるハズですが、それも他人の余計な詮索です。


カフェ 閑花(かんか)
7月30日まで。日祝休み
場所は大阪天満宮の東門出て50m先
電話 06-6353-8148

アトリエコーナス
http://corners-net.com/about/


コーナス 



店内
コーナス


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◆追記・7月16日の産経新聞{大阪版)夕刊に紹介記事が載っています。

西岡さんたちは、英国の団体に招かれて、9月に現地で展覧会を催すそうです。

コーナス 




プチ・ケチの研究



●ごぼ天とししとうの炒め物

 バーゲンセールで好物のししとうが安く買えたので、何かけちんぼレシピはないかとネットで探したところ、これが見つかりました。ごぼ天は煮物でしか使ったことがないので、自分には新鮮メニューです。 調理は至って簡単。油とダシで炒めるだけ。ダシはレシピでは「砂糖、醤油、味醂で・・」とあるけど、これも手抜きして「めんつゆ」だけで味付けします。(濃縮の場合は一倍に薄めて使う)
 ごぼ天は四本入りで88円。四本は多すぎるので二食分できます。少食ロージンにおいては、これでもメインディッシュ(笑)。巷の「めしや」のおかずに出てきそうな一品です。

ししとう







閑人帳



●B層が選ぶ、B級知事 ~都知事選挙~

 最低限、舛添サンよりはマシな人物を選びたい、という都民の控えめな願望すら叶えられない気がする都知事選挙。主要三候補のうち、誰が当選してもグダグダの都政になることは間違いないでせう。この予想が大外れになることを願うものであります。


来週発売の「文春」「新潮」で三人の身体検査の結果がほぼ出そろい、その内容がB層の判断に影響する。小池氏のアラ探しは大方済んでるみたいですが、増田、鳥越両人には新鮮な?情報提供があるかもしれない。堅実そうなイメージの増田氏にも、舛添並みのいかがわしい経歴があるやもしれず、ご本人が一番気にしているでせう。


ダイジョウブ?
 鳥越氏の記者会見のもようをTVで見た人の多くは「ダイジョウブか?」と心配したはず。出馬を決めたのが前日だから「政策はありません」は仕方ないにしても、こんな大事な問題を一日で決断できる、ええ加減さに驚く。しかも、出馬の最大の動機が「改憲勢力が三分の二になって危機感を覚えた」というトンチンカンなものだから、政策そこのけ、気分だけで選挙に出るらしい。これからの選挙期間中の裏方の苦労ぶりが察せられて同情してしまいます。


会見席上、東京都の出生率の低さを知らずに裏方の係員に耳打ちされるのも恥ずかしいが、自分の年齢を間違えるなんて、シモジモの民でもあり得ないミスでせう。さらに、どさくさまぎれに紙に書いた公約「がん検診100%」の文字の尋常でない拙さを見ても、ダイジョウブか?と思ってしまう。(下の写真)さりとて、今から「常識のおさらい」を勉強しても間に合わない。街頭演説などで珍発言しないよう、十分気をつけませう。

「終戦のとき20歳でした」と述べる場面。正しくは5歳(昭和15年生まれ)「空襲や防空壕へ逃げ込んだことも覚えてる」とも述べているが、幼時を過ごした福岡県吉井町は農村で、防空壕へ逃げ込むような空襲があったかどうか怪しい。
https://www.youtube.com/watch?v=SY6rTNtJLhU&feature=youtu.be&t=990
 

とはいえ、先の参院選で蓮舫氏や三原じゅん子氏に100万票を捧げてしまうのが東京都民の民度だから、知名度だけの「人気投票」で鳥越氏が勝つ可能性もあると思います。B層とD層が東京の未来を決める。 一方、東京都の職員から見れば、当選してほしいのは鳥越氏であります。未経験、無知蒙昧につけ込んで、存分に傀儡政治(行政)が行えます。小池氏や増田氏よりずっと扱いやすい。難儀な局面になれば「都民が選んだ知事」だからと被害者ぶることもできる。

 新しい知事は、能力において、マスゾエさんとチョボチョボでは選挙をする意味がない。でも、ヘタすれば、チョボチョボ、いや、それ以下もあり得る。三人以外の「その他大勢」候補のほうが有能だったりして・・。さすがに、それはないでせうが。 


鳥越候補が掲げる選挙公約

鳥越





閑人帳




●七月大歌舞伎鑑賞  ~松竹座~

 Mさんから電話あり「明日の夜の部の招待券、手に入った」「行きますう~~」で、二階の一等席で鑑賞。ダシモノは・・・

■鬼一法眼三略巻(菊畑)
■口上
■鳥辺山心中
■芋掘長者

 この興行は、五代目中村雀右衛門襲名披露の場でもあるので、一族がメインのキャスティング。これに藤十郎や仁左衛門ほかが応援出演している。日ごろ、不思議に思ってるのですが、歌舞伎界で比較的順調に親子間で襲名できるのは、ちゃんと男の子が生まれてるからで、名のある役者の子がみんな女の子という話をあまり聞かない。これって、ものすごく恵まれた親子環境で、世間の平均に比べたら、男子の比率がかなり高いような気がします。もとより「血筋」を大事にする世界ではあるけど、順調に男子の再生産ができるのも、芸の継承だけではない、優れた「血筋」でありませう。(血筋重視で閉鎖的という批判もある)


雀右衛門の出番は「鳥辺山心中」のみで、仁左衛門の若侍の恋人「お染」を演じます。実は二人合わせて130歳、なんてリアルを想像してはいけません。若い恋人どうしが手を取り合って心中に向かうところでラストになりますが、観客は「騙される快感」を味わってナンボの世界に浸るのありました。


「芋掘長者」は、狂言仕立ての舞踊もの、というコミカルな芝居。バックに長唄囃子連中がフル編成で展開し、これを聴くだけでも十分楽しい。お姫さまの前で、百姓が踊りを舞うのが見せ場で、当然、ド下手であります。しかし、本当に素人のヘタ踊りでは絵にならないので、プロの舞い手がわざとヘタに踊る。これって、意外に難しい。いわゆる「ヘタウマ」でありますが、洗練された「ヘタ踊り」でクスリと笑いをとる。達者でなければできませんね。(7月27日まで 松竹座)


**********************


●ご案内・・  シネマ歌舞伎で「研辰の討たれ」上映

   故・中村勘三郎の晩年の傑作「研辰の討たれ」が上映されます。
  7月23日~29日 12時30分より
  なんばパークスシネマにて。料金2100円(割引きはありません




中村橋之助は八代目中村芝翫を襲名する(来年1月松竹座興行で披露予定)
中村襲名 



プチ・ケチの研究



●「プチ・ケチの研究」のお役立ち品6選

 現在、当ブログに140あまりの「研究」を掲載しています。しょぼい、セコイ、が見え見え、貧乏性まるだしの研究でありますが、その中で、筆者が使い続けている商品やアイデアはいかほどありや、と探して、次のアイテムを選びました。


■低反発マットレス
 これで睡眠のクオリティ大改善。やわらかい敷き布団やマットレスにくらべ、寝入りやすい、目覚めにくい・・要するに熟睡時間が長くなった。ただし、柔らかい蒲団に慣れたひとは、当初、固さに「反発」を覚えるかもしれません。値段は近所のスーパーで買ったら6000円くらいだった。しかし、知人Aさんは「エアウイーブ」というブランドの商品を7万円で買ったという。寝心地が10倍優れてる? そんなアホな・・・。


■電動歯ブラシ(ライオン製品)
 初期費用は高いけど、品質、効果が優れていたら結局、割安になります。歯垢がつきにくい、歯茎への感触がやさしい、ブラシの寿命が長い、などのメリットは普通の歯ブラシに比べたら歴然。こういう目立たないヒット商品もあるのですね。電動タイプでは一番安いけど、いまのところ不満ナシというスグレモノです。値段は1800円くらい。
プチケチ成果 

■充電型乾電池(パナソニック製品)
 これもランニングコストで優位になる商品です。電池式シェーバーで、単三電池を使いますが、ずっと、4本入り100円の電池を使っていました。これだと年間600~700円(24本使用)必要なところ、充電池式だと、最初は充電器+電池で2000円くらい要るけど、あとはタダに近い。5年以上使ってるけど、新品と変わらぬ性能です。10年使えたら、乾電池の三分の一くらいのコストになります。

プチ 


■野菜のカット&冷凍保存
 なんどか紹介済み。調理のたびに包丁とまな板を使わなくて済む、手抜きアイデア。手間をケチるだけでなく、野菜の無駄遣い防止(お金の節約)に大いに役立ちます。ただし、冷凍に不向きな野菜もあるから、万能ではありません。

プチ


■調味料「ちょっとどんぶり(うすくち)」   
~ヒガシマル~
 インスタントの調味料で、一番満足度が高いのはこれ。長年使って全く飽きないのは、味付けの完成度が高いからだと思います。使い方も、顆粒を溶かすだけだから、失敗のしようもないスグレモノです。親子丼や玉子とじが3分くらいで出来て重宝しています。値段は4袋入りで150円くらい。

プチ

■カーテンレールでシーツを干す
 シーツやふとんカバーなど、かさばるものをカーテンレールにぶら下げて干します。カーテンランナーの余ったぶんに、ヒモや針金でクリップをぶら下げ、シーツなどを挟みます。室内だから天気や風は無関係。(Wレールの場合は、内側のレールをつかい、外側のレースカーテンで隠せば、外部から見ても見苦しくない)
 晴天の日は、ガラス越しに日光が当たり、雨天の日は、場所をとらない室内干しができる。空間をケチることができるのがウリです。

プチ





犬町・猫町情報



●選挙よりビールだ!・・ウソ   ~551蓬莱夕食会~

 投票を済ませて?難波・戎橋筋の「551蓬莱」へ・・2500~5000円まで4種あるコースメニューのうち、一番安い2500円コースと生ビールで夕食会。ロージンにはほどよいボリュウムでした。デザートのごま団子もなかなか美味しい。勘定はクーポン券利用が効いて、飲み物が2割安くなり、一人約500円のあまりが出たので、会費へ繰り入れます。(7月10日)


551蓬莱 


閑人帳




青山文春



●「文春砲」痛恨の撃ち損じ  ~7月7日号~

 甘利大臣や舛添都知事など、大物を一発撃沈して意気軒昂の文春砲でありましたが、今回の選挙で小物を撃ち損じてカッコワルイことになりました。7月7日号のトップ記事「安部自ら口説いた参院選トンデモ候補」のタイトルでヤリ玉に挙げた青山繁晴氏が、比例で早々当選してしまった。「アチャ~~」新谷編集長は頭かかえてドジを悔やんでるでせう。連戦連勝ストップ。まあ、こういうこともありますよ。


小ネタをトップ記事に格上げして大げさに青山氏を叩きまくった。しかし、ぜんぜんインパクトがない。自分も本誌を買って読んでみたが「これは無理筋、逆効果になるかもしれない」という感想でした。恐らく、ほかにネタが見つからなかったので、無理にでっち上げた苦しい取材ぶりが見え見えです。


文春砲の意図は、青山氏の記者時代の金銭疑惑を暴露して国民に警告、当選を阻止することでしたが、撃った砲弾がなぜか跳ね返って文春にドカ~ン。さらに、裁判を起こされてしまった。年中、超忙しいのに難儀なことです。文春は「記事には絶対の自信がある」と言いますが、標的の青山氏が当選してしまった以上、裁判に勝っても何ほどのネウチもありません。時間の無駄です。


昔の週刊文春の編集長だった花田紀凱氏も次のような見解を述べている。

(略)なにがトンデモなのか。いくつか挙げているが、主なものは、1996年のペルー日本大使公邸人質事件のとき共同通信記者として現地に長期派遣された青山さんが、経費を私的に使いすぎたというもの。
 いったいいくら使ったのか?
<「彼はペルー滞在の四ヶ月で約千五百万円の経費を使った。そのうち少なくとも四百五十万円に私的流用の疑いがかけられました」(元同僚)>

あの緊急時に4ヶ月で1500万ならちっとも驚かない。ホテル代も入ってるだろうし、タクシーのチャーター代だって、情報源の人物との食事だって普段以上に金はかかるものだ。金で情報を買うこともあるが、そんな時、領収書なんてもらえやしない。スクープを狙えば金はかかるのだ。ぼくの経験だって、金で情報を買ったことはいくらでもある。その筋の連中から情報をもらったからといって、領収書なんてくれるはずもない。


しかも、青山さんは会社がグダグダ言ってるので、その450万円は、退職金で相殺しているのだ。『文春』の記事、あとは青山さんの独自ネタは裏が取れない、とか、88年の「昭和天皇吐血スクープ」も違う見方をする記者もいるとか、噂話レベルの話ばっかり。『週刊文春』がきちんと検証できているわけではない。それを青山さんにぶつけ、青山さんが激怒する様子を長々と書いている。


-選挙戦真っ最中のこの時期に、このていどのネタでこのタイトルはやっぱりやり過ぎだ。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/hanadakazuyoshi/20160701-00059504/ (元記事は産経新聞)


プチ・ケチの研究



●最安?98円の冷凍・鴨だしそば  ~日清食品~

 先日、98円の冷凍カレーうどんを紹介しましたが、同じ値段で鴨だしそばも売っている。具材は一切ナシ、麺と出汁だけです。鴨出汁ふうの味はしているので、レシピを見ると、合鴨エキス、合鴨オイルとあり、まあ、信じるしかないけど、カレーうどんと同様、コストダウンにずいぶん苦労したことでせう。

 ロージンは即席ラーメンより、そばのほうが好きなはず、と考えての開発だと思います。エネルギーは300キロカロリー、これに切り餅一つを加えると400キロカロリーとなり、昼メシはこれで十分ではないか。餅を加えたコストは150円くらいです。(そばの税込み価格105円)


餅とネギは自前です
鴨だしそば 

鴨だし






読書と音楽の愉しみ



●梅原猛著「怨霊と縄文」
 法隆寺監修「救世観音」を読む

 拙ガイド「太子快道」の原稿を書くとき、聖徳太子に関する本を30冊くらい読んだけど、中でも一番刺激的だったのは、梅原猛「隠された十字架」だった。「怨霊と縄文」には、この本の著作の裏話的なことが書いてあり、懐かしい思いで読んだ。なつかしい・・といっても、10年ばかり前のことでありますが。


本職は何屋さんですの?と訊きたくなるほど、梅原センセイの仕事は多岐にわたっていて、哲学者、歴史学者、宗教学者、芸術評論家、作家、歌舞伎戯作者・・ほんま、マルチ学者であります。逆に言えば、この道一筋の学者ではないわけで、それが読者にとっては魅力なのですが、専門家からみれば、梅原流新説も「門外漢の見識」に映るらしい。


「法隆寺は怨霊の寺である」というのが「隠された十字架」の主軸になっていて、法隆寺に潜むナゾの数々は太子一族の怨霊を鎮めるために生まれたと説きます。しかし、学者からは反論がなされ、当の法隆寺は「怨霊の寺」と書かれたことに反発している。世界文化遺産の寺を「怨霊」のイメージで語られてはかなわんなあ、ということでせう。
 怨霊の寺、だけでもイメージは悪くなるのに、「聖徳太子は実在しなかった」なんて本もあるので、法隆寺も「困ったこっちゃ」と頭が痛い。


ともあれ、駄目男程度の貧しい予備知識をもって法隆寺を拝観しても、ナゾが多い、印象は暗い、とネガティブな感想をもつ人が多いのではと思います。その象徴が「救世観音」です。太子自身の姿を写したとされる、2m近いサイズの仏像ですが、第一印象は「こわ~~」でありました。仏さま見て、こわ~~なんてバチ当たりな表現ですが、正直、美しいとか慈悲に満ちた顔つきという印象をもつ人はいないでせう。仏さまよりも人間を感じてしまうのです。仏像だから、当然、抽象表現になるのですが、なんか、妙にリアルなんですね。どこが、と言われてもナンですけど・・。


観音さまなのに「こわ~~」の印象は、俗物駄目男だけでなく、1400年まえにつくられたときからもたれていたらしい。せっかく拝みにきたのに、なんだか目をそらしたくなるような仏像。
 そんな印象が昔からあったためか、普通に全身を拝む仏像ではなくなり、顔を隠したり、厨子のなかに納めたりして拝観者から遠ざかった。そして、元禄の頃には全身を長い長い木綿布でくるまれてしまった。有り難いのに見たくない・・ヘンな仏像になってしまった。そして、約200年後、明治の開花期にフェノロサや岡倉天心の手によって布が解かれ、公開された。このときは法隆寺は強硬に反対し、布を解けば、天変地異が起きると恐れた。


法隆寺は昨年から拝観料を1000円から1500円に値上げしました。こちらのほうが「こわ~~」実感でありますが、しょーもない映画に1000円投じるよりはネウチがあります。「隠された十字架」を読んだ人はぜひ訪問して梅原「怨霊説」をたしかめてみませう。救世観音の公開は春と秋の二回のみなので、日程を確かめて訪ねて下さい。(怨霊と縄文 1979年 朝日出版社発行・救世観音 法隆寺髙田良信監修 1997年 小学館発行)


救世観音 撮影・土門拳
法隆寺


法隆寺






閑人帳




●反省なき「お詫び文」掲載  ~TBS~

 6月28日に当ブログ「ここまで堕ちたか・TBSの捏造番組」で紹介した「ピラミッドダービー」における捏造を認めた謝罪文が番組案内HPに掲載されました。

文面は「6月19日放送の「双子見極めダービー」の中で、出演者の方からご指摘頂いた収録の順番や、ルール変更の経緯は、演出の一環のつもりでしたが、事前に説明や了解を得ることなく画像を加工し、行き過ぎた編集がありました。池袋絵意知氏、および視聴者の皆さまに深くお詫びいたします。」 という簡素なもの。お詫びはするけど、反省はしない、の意志がミエミエです。これで被害者の池袋氏は納得するでせうか。


インチキや捏造を「演出の一環のつもりでした」なんて、開き直りもいいとこでせう。視聴者に対しては「イヤなら、見るな」。あのフジテレビの姿勢と同じです。バラエティ番組のほとんどが「見せるアホに見るアホ」をコンセプトにして制作されてるのだから、反省してるヒマあるのなら、次のネタを考えよう、であります。

引用情報(削除されてる場合あり)
http://www.tbs.co.jp/pyramidderby/


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●MS社長もユーザーに「お詫び」

 米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」の無料更新を巡り、利用者から勝手に更新されたと問い合わせや苦情が相次いだ問題で、日本マイクロソフトの平野拓也社長は5日、「ご迷惑をお掛けした。非常に反省している」と謝罪した。経営方針を説明する記者会見で言及した。(略) 平野氏は「通知内容が分かりにくく、情報発信が不十分だった」と認め、コールセンターの人員増やサポート体制の強化で対応したと釈明した。

http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20160705/ecn1607051900009-n1.htm

「情報発信が不十分だった」やなんて、情報発信でメシを食ってる会社が言うことかい。謝罪するなら「独占経営にあぐらをかいて、消費者を無視してました」と正直に延べよ。



大阪日暮綴



●おてんとう様に部屋を覗かれた

 朝6時ごろ、玄関ドアから新聞を取り出して戻ると、暗い部屋に直径10センチくらいの灯りがともっている。ナニコレ?珍百景ふうであります。正体は玄関ドアスコープから差し込んだ太陽の光でした。正体をすぐ見抜けない人だったら、ギョッとしたかもしれません。ドアと丸い光との距離は約8mあります。 どの家でも見られるわけでなく、太陽光がドアを直射する。太陽の位置とドアとの対向角度が合い、光の先に白い壁や障子などがある・・といった条件が揃って見られる現象です。


暗い部屋に火の玉が・・・
ドアスコープ


ドア 





半畳雑木林



●今夏の半畳雑木林

 植木鉢を並べた雑木林だから、毎年メンバーが入れ替わります。今年はナンキンハゼとモミジバフウを主役にしようとタネを蒔きましたが、成長が今ひとつ。うまいこといかんもんです。
 写真に写ってるのは、この二種のほかに、クルミ、センダン、ラクウショウ、シマトネリコ、など。

半畳雑木林

きなこさんから頂いたタネが無事、発芽しました。京大構内、湯川記念館まえで拾ったそうですが、樹種不明。葉っぱはセンダンに似ているけど、タネはサイズも固さも全然ちがう。

半畳







読書と音楽の愉しみ



●京都大学交響楽団 ~第199回 定期演奏会~

 大学のオケでも創立100周年を迎えるというのだから、プロ顔負けの老舗であります。しかも、このオケは戦時中でも,敗戦時でも定期演奏会をやめなかった、ど根性オケであります。さらに言うなら、なんと運が悪いのか、二度も練習場が火災に遭い、楽器や楽譜を焼失する憂き目に遭っている。(火災に遭っても演奏会はやめなかった)


今回のダシモノは・・・
ヴェルディ 「歌劇・ナブッコ序曲」
チャイコフスキー 「眠りの森の美女」組曲
ブラームス 「交響曲第一番」
指揮 円光寺雅彦


プログラムに掲載されてる出演者の一覧表を見ると、編成を担当する裏方さんの苦労がわかります。人数が多すぎて、かなりのメンバーをふるい落とさなければならない。誰がどういう基準で、イン、アウトを決めてるのか。むろん、曲目別に振り分けるという普通の方法もあるけど、ふつうは、短い序曲より、メインの交響曲で演奏したいのが人情。


単純に年功序列で? 年長者、必ずしも上手いわけじゃなし・・。さらに言えば、文系、理系のバランスもある。男女比もある。そんなこんなで、公演本番まで、いろいろ葛藤があるでせう。まあ、最近の傾向でいえば、金管セクションでの女子の出演が増えて、チャイコの曲では、9人中6人が女子でありました。女の子がトランペットやトロンボーンの音色を好むなんて、なんか想像しにくいのですが。


ブラームスの一番。100周年の栄えある演奏会でドジな音をだしてはイカンと身構えたのか、複数のセクションのトップに他大学の学生が座っている。指揮者はこの曲をよほど振り慣れてるのか、スコアなしで演奏。おかげで、少しはテンポをゆらすゆとりもあって、アンサンブルもばっちり、立派な演奏でした。アマオケではたいていトチる、ホルン4名の腕前が素晴らしい。次の第200回記念演奏会も期待します。・・と、誉めておいて、最後に定番の一言「あんたら、勉強してるんか?」  (6月29日 兵庫県立芸術文化センター大ホール)


終演後のロビー

京大演奏会






プチ・ケチの研究



●98円・最安のカレーうどん ~日清のどん兵衛~

 こんなに安いカレーうどんがあるのを知らなかった。普通は250~350円くらいします。(イオンのトップバリュに150円のものあり)さっそく試したところ「スマン、これが限界やねん」とメーカーの言い訳が聞こえてきそうなショボイ味でした。ま、仕方ないか。


うどん自身は普通なので、スープをなんとかせにゃ。で、二回目は、カレールーを1センチ角くらいと、豚肉こまぎれ30gくらいを加えました。じゃ~ん、これだけで俄然グレードアップしました。自前ぶんの材料費50円くらい? 冷凍商品ですが、調理のしやすさではイオンのものより優れています。というわけで、ちょっと手を加えると合格点になる最安カレーうどんです。(税込み価格は105円)


カレーうどん 


これで合格
カレーうどん







大阪日暮綴

 
●ハスが見頃・・・長居植物園

 ここ数日は標準的な梅雨の天候が続いて、いささか体がだるい。今日はめずらしく開園早々の植物園をたずねてハスの見物です。泥の中からどうしてこんなにきれいな花が咲くのだろうといつも感心する。仏教ではハスに極楽浄土のイメージを重ねているけど、他のどの花よりも浄土にふさわしい気品、清浄感をかもしだしている。大きな葉っぱが泥やホコリで汚れないのは独自の表面処理がされてるからという。花の美しさを引き立てるために、葉っぱが「汚染防止加工」を発明したとすれば、ハスには美意識やプライドがあるのか・・なんちゃって、妄想した次第。


ハス 



ハス