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読書と音楽の愉しみ



●ジャズライブ in 西成

 西成の安酒場でジャズライブをやってる・・というニュースを耳にしてネットで探したところ、3カ所見つかったので、そのなかの二つの、正しい安酒場に行ってみました。いずれも気楽な店です(当たり前や!)


■Donna Lee
 2軒とも、ライブは松田順司さんというドラマーが主宰しているようです。当店は動物園前一番街を南へ、かの飛田新地のすぐ近くにあり、うっかりすると通り過ごしてしまうジミでうらぶれた店構え。

ほんまにここか?と怪しみつつ入ると、メンバーが打ち合わせしてるところでした。この日の出演は、鈴木久美子(as)、山田静香(p)、浦田和史(b)、松田順司(ds)のカルテット。Mチャージは投げ銭式。プレイヤー4人でリスナー7人では、千円札以下の投げ入れは人情的にできない雰囲気であります。しかし、となりの中年夫婦は、オッサンが千円札、オバチャンは100円玉2ケをチャリンといれていたので、一人600円の勘定。いやもう・・・もしや、常連かも知れないと善意で考える。飲食代は、焼酎に枝豆、ドライカレーの小盛り、約1000円。
こんな小商いで、どうして続けられるのか。


西成ライブ



ライブ



■KAMAPUB
 太子交差点のすぐ近くにあるので、店探しの苦労なしです。チエーン食堂「宮本むなし」のとなりにあります。ライブは毎週水曜日の午後9時半から。その前に、近くの「難波屋」という立ち飲みの店でもライブをやっている。当日の出演は、服部利一(ts)、工藤隆(p) 原田昌世(b) 松田順司(ds)。グリーンスリーブスなどポピュラーな曲もあったが、うたい文句はコルトレーン特集でありました。


この店は昨年12月にオープンしたそうで、店のつくりは外国人の利用をあてこみ、よって、カウンターの椅子がやたら高くて、短足駄目男はよじ登らなければならない。まあ、インバウンドの恩恵がこの西成にも及んでいるのであります。いつか紹介した「OSAKA TACOS」も同じコンセプトの店です。ゆえに、店名がヨコ文字なのは当然で、本名は「釜が崎パブ」であります。当店もチャージは「投げ銭」式。


となりに座った韓国人と話がはずんだ。20代後半の陽気な青年で、個人で輸入代行業のような仕事をしているらしい(不詳)月に2回くらい来日し、大阪では西成の安宿をベースにしている。大学を出ても大企業に入社できる可能性はほとんどないため、こんな個人ビジネスで稼ぐ若者が多いそうだ。日本語習得は、日本語学校には通わず、大学の後輩に個人教授のかたちで教えてもらったというが、それにしては感心する上手さであります。


かねてから知りたいと思っていたことを尋ねてみた。「自分の名前、漢字で書ける?」彼「あの、今酔っ払ってるから書けない。でも・・醒めても正しく書く自信ありません」「あなたのお父さんは、あなたの名前、書ける?」「う~ん、書けないような気がします」(彼の名前は鄭〇〇)
 彼の生年が1990年ごろとすれば、政府の方針で、漢字とハングル混用からハングルだけの表記に移っていた時代。以後、四半世紀を経て、韓国での漢字文化は形骸化がすすみ、漢字の読み書きができる人は、一部の学者など、極端に少なくなっている。図書館へ行っても1980年以前に出版された本の殆どは読めない、という難儀なことになっています。


「韓国の若者は国の将来に希望をもてないでいる」が彼がくり返し言ったこと。大学を出ても仕事にありつけない。その上、徴兵制度があって2年間は兵隊生活、それは仕方ないとしても、兵隊での給料は一ヶ月八千円。ハッセンエンですよ!、と目を剝いていう。(現在は一万円超に上がってるもよう)ちなみに、陸上自衛隊二等兵の初任給は約16万円。


うだうだ世間話をしていると、三十路後半と思しき女性が割り込んできて、昔、韓国へ語学留学したことがあるという。久しぶりに韓国語がしゃべれてご機嫌でした。しかし、彼女の留学生活はツイてなかった。韓国の慶州で暮らしてるとき、政府がデフォルト(経済破綻)国はIMFの管理下におかれ、窮乏生活を余儀なくされて楽しい思い出はつくれなかった。(97~98年頃のこと)今は西成で介護の仕事をしているという。


なんたらかんたら、よもやま話をしているうちに11時をまわり、お開きに。きょう飲んだのは日本酒「獺祭」「八海山」「占張鶴」。 当店の奥、トイレの横には、酒場ではあり得ない、ドヒャー級巨大遺物が鎮座していてビックリ。この店の正体見たり・・でありました。


ライブ 



ライブ 



ライブ



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NHK「かんさい熱視線」に登場?

西成・釜ケ崎の現状と、松田さんのライブ活動も紹介される?番組がNHKで放送されます。興味もったら上記のライブ酒場へどうぞ。
NHK<かんさい熱視線>
7月1日 金曜日 午後7時30分~
再放送 7月2日 土曜日 午前10時55分


ライブのスケジュールはこちら・地図もあります。
http://nishinarijazz.blog133.fc2.com/ 





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関西 お好み散歩道情報



●「関西 お好み散歩道」情報

「田尻歴史館」が閉鎖になっています
 「関西 お好み散歩道」ガイドで紹介している「泉南・田尻漁港からりんくう公園へ」のコースの見学先「田尻歴史館」が4月より長期閉鎖になっていて利用できません。耐震調査~工事なら一年以上かかると思われます。ご留意下さい。(KY様から報告を頂きました)


休館になった田尻歴史館
田尻歴史館

田尻 



田尻 





読書と音楽の愉しみ



●適菜収著「日本をダメにしたB層の研究」

 哲学者といえど、ゴリゴリの堅物ばかりではなく、著者のような軟派?もいる。一般人に哲学的見地からモノを言うには、硬派より軟派のほうが理解されやすい。それで本書を著したのでありますが、まあ、残念ながら、世間ではあまりウケなかったみたいで・・。いかにも、の軽薄な装丁も「軽さ」をアピールしたのかもしれないが、効果はイマイチでせう。


著者が言いたいことは、一言でいえば「民主主義への懐疑」であります。わ、そんな難しいテーマでっか? 読むの、やーめた、になりそうなところ、我慢して読む。で、その難儀な大命題はとりあえずヨコへおいといて、書名にあるB層とは何か、であります。ご存じの方もおられると思いますが、これは小泉政権のとき、選挙民の動向を調べるために、ある広告会社が便宜的につくった分析方法で、有権者の階層化を試みた。IQレベルと生活態度の組み合わせで、ABCDの4パターンをつくり、どの層をヨイショすれば得票を稼げるか、と研究したのであります。この調査自体、国民の差別化をはかるものとして批判されたが、著者はこの考え方を借りて、日本をよくする国民とは?、日本をダメにする国民とは?どんなタイプであるかを考察した。う~ん、なんだか感想文の書きにくい本ではあります。


日本をダメにするB層って、具体的にどんな人なのか。著者の言うところを単純化して書くとこうなります。

・小泉政権の郵政改革等、自民党の改革路線を是とした人。

・2009年の選挙で民主党(当時)に投票した人。

・橋下徹の支持者、 古舘伊知郎のファン。

・世間の潮流に敏感。ボランティアなどの社会活動に積極的。


これらに当てはまる人は模範的B層であると。加えて著者が言うに「B層はIQは低いけれど、新聞は読むし、テレビの報道番組もよく見る。その程度で自分は常識をわきまえた社会人だとカン違いしている」要は、世間の上っ面だけ見て、分かったつもりになっている人のことをいう。
 問題は、この類いの人が少数派ではなく、多数派であること。ゆえに、民主主義国家においては、こういう知的レベルの人たちが国家の行く末を決めてしまうことになる。


で、大命題「民主主義への懐疑」に戻るのであります。民主主義を支えてる大衆(の知性)を疑え、であります。まして、議会政治ではなく、国民投票による選択の場合、良い結果を生めば問題ないが、失敗した場合、個人は責任のとりようがない。


この大試練に、今まさに直面しているのが英国の国民投票であります。議会でなく、国民の直接投票によってEUの残留、離脱が決まる。議会制度の歴史、成熟度において日本よりずっとクオリティが高いと思っていた英国で大衆(英国に於けるB層)の知性が試される。


「民主主義への懐疑」につづいて「民主主義が独裁政治を生む」これも著者の持論であります。なじみにくい言いぐさであるが、フランス革命に於けるロベスピエール、ナチスにおけるヒトラーなどを例に、良かれと思った大衆の選択、判断がひどい独裁政治、独裁主義者を生んだことを思い起こせ、という。チャラチャラした今日の情報を仕入れるより、まずは歴史から学べ、というのですが、まあ、なかなか荷の重いテーマであります。


本書を読みながら、昔々、「文明が衰亡するとき」( 高坂正堯/著)という本を読んだことを思い出した。ローマ時代から現代まで、それぞれの時代の先進国で民主主義というシステムをこしらえ、経済的発展も遂げるが、それを維持することが如何に困難であったかを述べた本です。


引き合いに出されるオランダやベネチアという小国の繁栄と衰亡は、日本にとって他人事にあらずで、為政者も国民も一所懸命に頑張ったのに、国家の衰亡は避けられなかった。文明史という大きなスパンで見ると、いかなる国も繁栄は続かないという覚悟が要る。まして変転めまぐるしい現代においては、5年先のことも見通せない。平和で安定した国を築き、維持するためには、優れた政治家や学者の存在は当然として、ベースに民度の高い国民が求められる。つまり、B層のレベルアップです。


100年先はAIが世界を支配している可能性が高いけど、とりあえず我々は何をなすべきなのか。著者が言うのは「しょーもない新聞や本を読むな、テレビをみるな。 賢くなりたければ古典を読め」であります。文中、盛んに引用されるのは、ニーチェ、ゲーテ、ショーペンハウエル、キルケゴール、オルテガ、マックス・ヴェーバー・・・。
 あ、12時や、そろそろ昼メシにしまひょ。(2012年10月 講談社発行)


ここで言うABCD層は上から下への序列ではなく、単なる記号。B層がC層より優れているという意味ではない。
 
B層 


B層




たまには外メシ



梅雨のさなかでも・・・・・・・・・

●レディーたち de で埋められる・・GALWAY

  毎年、梅雨どきはえも言えぬ倦怠感に悩まされるのが常で、気分転換に、久しぶりにGALWAYへ行く。月はじめの水曜日というハンパな日なのに、9時ごろには満席の盛況。ジロリ、カウンターを見渡すと、むむむ、9人中、6人は女性ではありませんか。ワインバーならともかく、オーセンティックなバーでこの風景は尋常ではありませぬ。彼女たち、男性に同伴したのは一人で、他は一人客。


隣席の40代と思しき姐さんの言うことが凄い。「昔からウイスキーが好きだった。理想は、アードベックをデイリーで飲ることだった」「・・・」言うべき言葉が浮かばない。ま、なんでおます、そんな嗜好に合わせてくれる男性はいない、ということは分かりますけど。
 当店が女性に好まれるのは、マスター、藤田さんの人柄によるところが大きい。一言でいえば「安心感」ですね。ビギナー、飲んべえ、分け隔てなく、親身に応じてくれるソフトな対応がモテる。それが口コミで伝わる。「あそこは女一人でも気兼ねなく行けるわよ」。それと、ネオン街ではなく、四天王寺そばの住宅街にあるというロケーションも幸いしている。親しみやすさと安心感、これで繁盛しています。


はじめて飲んだ「マクリモア」 ブランド=地名で、有名な遺跡、ストーンサークルがある地域らしい。こんな土地でつくられてる酒なんだ。


ゴルウエイ 


ゴル 

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●ブラームス de で盛り上がる・・COCOROOM

 いずれ捨てることになる所蔵本をセレクトして、店へ持ち込んでいます。今日が三回目、最終、20冊くらい寄贈するつもりです。当店のウリは音楽バーだけど、クラシック音楽ファンだけで集客するのは難しい。なので、カウンターに古本を並べておけば、読書ファンも来るかもしれない。本は無料で貸し出す。すると、原則、返しに来なければならない。つまり、リピーターになる、という甘い考えによる「古本持ち寄り酒場」であります。今日は、梅原猛「怨霊と縄文」を借りました。


 店には先客が4人、後で二人加わって、計7人に。二人はオヤジさんと息子で、オヤジさんは自分と同年代の戦前生まれ。どこかで情報を仕入れて、息子が音楽好きのオヤジを連れて、守口市からやってきた。オヤジさん、開口一番、愚痴をひとくさり。引退までン十年、トラック運転手一筋だった。仲間にクラシック音楽好きなんか一人もいなかった。その上、女房(故人)も全然、無関心。のみならず、俺を変人扱いにした・・なんたら、かんたら、楽しくないけど、聞いてあげましたよ。


閑話休題。4人組の一人がブラームスの交響曲第4番をリクエストしたことで、ブラームス談義になり、それじゃ、いろんなタイプの4番の第一楽章の聞きくらべをしようということになる。店主、佐竹さんにとって「待ってました!」の場面であります。彼は、こんな客と、こんな雰囲気で「酒と音楽」を共有したいのであります。
 何人かの棒で聴いて、皆さんの評価は「カルロス・クライバーがウイーンフィルを振った」のが一番ええ、でありました。駄目男も異議なし。しかし、西成の場末感満点のボロ酒場でブラームス論議をするなんて・・ミョーな気分ですなあ。


バーボン「ブッカーズ」 サントリーが買収した「ジム・ビーム社」の高級バーボン。62度。ハイボールにしたら、スカみたいな味でアウト。

ゴル





ウオーキング・観光



●大阪市内の「坂道商店街」を歩く

 大阪市は市内全体がほぼフラットな地形なので、坂道のある町並みは珍しい。まして、商店街に限定すると極めて少ない。それでも、なんとか探してみると三つの商店街が見つかった。三つとも知ってる人(歩いたことある人)は稀だと思いますので、簡単に紹介。


■桃谷商店街
 JR環状線の桃谷駅前から東へ延びる商店街。二つの組織でできていて、駅から離れるほど寂れている。坂道商店街といっても、傾斜はゆるやかなので、無意識に歩くと「坂」に気づかないかもしれない。10年くらい前「太子快道」コースの調査をしたときに「坂道」に気づいた。


桃谷商店街(西から東方向を見る)このあたりは傾斜が分かりにくい
坂道商店街 


「とびこめ」寿司店。変わった名前だけど、ここの老店主が大変なウオーキングファンで、「西国三快道」マップを買ってくれた。
坂道 



■空堀商店街
 大阪の坂道商店街といえば、まずこの名前が出る。谷町筋から松屋町筋に向かって明瞭な下りの傾斜があり、谷町筋に近いところは、商店街と交差する道は北側、南側とも急な下りになっていて、地形的には、商店街は東西方向の尾根の上にあることが分かる。
 戦前築の民家がかなり残っていて、入り組んだ路地がつくる古びた町並みはなかなか魅力的。商店街の南北に、民家を生かした個性的な酒場や雑貨店が点在し、ミニサイズながら「直木三十五記念館」というカルチャーシーンもある。


空堀商店街(はいからほり)
坂 


商店街の北側への道
坂 


商店街の南側への道
坂 


民家を改造した小さな店。界隈の改造店舗の多くは、地元の「六波羅真建築研究室」の設計による。オーナー、六波羅雅一(ろくはら・まさかず)氏は街作り組織のリーダーとして活躍している。 


坂 


有名?なチョコレート専門店「エクチュア」も古民家を生かした店舗
坂 


直木三十五記念館も六波羅氏の設計
坂 


記念館の展示

坂

直木三十五(なおき さんじゅうご)
坂 


昔の銭湯の建物が残っている
坂 


郷愁を感じる路地裏風景
坂 



■あべのマルシェ
 飛田新地とあべのキューズモールを結ぶ再開発団地群の中につくられた、長さ200mくらいの坂道商店街だが、ほとんどシャッター通り化してしまい、賑わいがないのが残念。傾斜はかなりきついので、通りは階段とスロープの併用で歩行の不便を減らす工夫をしている。こんな風景はここ以外には見られない。
 この商店街が企画されたときは、キューズモールの出現など想定外だったから、近隣住民の買い物に役立つハズとされたけど、すでに商店街そのものが衰微しつつある時代だったことを考えると、しょせんはお役人の発想でしかなかった・・と、言われても仕方ない。


あべのマルシェ 残念ながら、さびれてシャッター通りになっている
坂 


店舗の玄関をフラットにするために苦心の設計になった。
坂 


キューズモールの開発がはじまるまでは、あべのマルシェの北側、写真の道に「旭通り」という古びた坂道商店街があったが、開発で消えてしまった。左の建物がアポロビル、ルシアスビル、右側がキューズモールになる。
坂 



なお、この商店街の西に接する「新開筋商店街」もビミョーながら坂道になっていて、南北方向の「動物園前商店街」に接している。
 以上、三カ所の坂道商店街を紹介しましたが、ほかにもあるのだろうか。ちなみに、大阪市外(府下)での坂道商店街では「石切神社参道商店街」がピカイチですね。傾斜の大きさ、長さ、商店の業態からみて、とてもユニークな町並みです。(近鉄奈良線石切駅下車)



ウオーキング・観光



●残念「てんしば」が「砂漠」に変身 ~天王寺公園~

 昨年秋、天王寺公園のリニューアル工事で、中央の広場が緑の芝生広場になって多くの行楽客に喜ばれてきました。特に、子供づれの家族に人気がありました。それが・・半年あまり経ったいま、芝生の緑はすっかり消えて「土の広場」になっています。知らずに訪ねてきた人はガッカリでせう。


見事に消えた芝生。緑のテントは行楽客用の日よけ
てんしば


あまりに見事に変身しているので、何か事情があって、人為的に芝をはがしたのではないかと思い、現場の警備員に尋ねたところ、剥がしたのではなく、自然に消えてしまったとのことです。消えた理由は、たくさんの人が来たから、だそうです。つまり、芝の耐久性、再生能力を遙かに超える人数が訪れて踏みまくったから、消えてしまった。残念。


当地は大阪市が管理する公園ですが、利用価値を高めるため、運営を民間に委託するかたちで近鉄グループの企業へ20年間の期限付きで委託しました。企業は利益をあげるため、当然、従来より多くの利用者をあつめる工夫をします。その最たる方法が芝生広場(てんしば)でした。
これで行楽客を集め、広場周辺につくったレストランやカフェで売上げを目論む。この企画はアタリでした。連日、大賑わいです。新しく大型バス用の駐車場もつくったので、小学生の遠足団体もドドドと来場。


そして、大繁盛の結果がこれです。芝生広場の砂漠化。うまいこと行きませんなあ。これじゃ、折角ネーミングした「てんしば=天王寺公園の芝生広場」もカタなしです。リピーターが多いから、緑が美しいころに来た人が再訪したら仰天するでせう。詐欺ちゃうか、と言われそうです。


むろん、近鉄の当事者はものすごくアセって対策を考えてると思います。そもそも、芝生の負荷を計算せずに無料開放したのが大失敗なのですが、基本的には設計者の単純な想定ミスだと察します。
 再度、公園を閉鎖して工事のやり直しは許されないでせう。営業しながら、利用者に嫌われない方法でリニューアルする必要があります。ま、その辺はプロだから上手に解決すると思います。ただ、これまでのように、大人、子供が自由に走り回れるという利用法は無理かもしれない。さりとて、人工芝の採用はアウトでせう。逆効果になりかねません。自分ならどうするか、散歩好き,公園ファンの方、頭の体操のつもりで考えてみて下さい。


昨年10月のオープンセレモニー
てんしば  


「てんしば」という名前も分かりやすくて良かったのに・・・
てんしば 


この酷使に耐えられなかった
てんしば 


てんしば 




プチ・ケチの研究



●アルミ鍋の黒ずみをクエン酸で取り除く

 アルミの鍋は使い込むとだんだん黒ずんできて、洗剤、スポンジでシコシコ洗っても取れない。ある日、クエン酸を使えば除去できると何かに書いてあったことを思いだし、さっそく試してみた。 小鍋(600cc)にほぼ満水の水を入れ、小さじ3杯、30gくらいのクエン酸を溶かして沸かし、10分煮る(すべて、当てずっぽうの処理)。さて・・と火を止めると、少しはきれいになったが、期待はずれだった。鍋が中国産の安物なので、もともとアルマイトの品質が悪いせいだろうと判断した。


ま、しゃーないかと諦めてふだん通り使い続けたが、数日後、底面の黒ずみが薄れてきてることに気づく。(原因は不明)そこで、再び、前回と同じようにクエン酸を溶かして沸騰すること20分。おお、今度はずいぶんきれいになってるではありませんか。ビフォア&アフターは写真の通りです。側面の黒ずみはかなり残ってるけど、底面は新品のように美しくなりました。これで当分気持ち良く使えます。


クエン酸がどういう風に作用するのか知らない・・まま、試してみたのですが、ネットには詳しい説明があります。何年も前にこんな情報を読んで、漠然と記憶していたのでは、と思います。
 あまりに古い鍋には効果がなさそうですが、お金も手間もかからないので、試してみるネウチはあります。クエン酸はドラッグストアで買えます。


http://wakaba-kakeibo.com/main/setsuyaku/kuensan.html


ビフォア(一年程度使用)
アルミ鍋



アフター
アルミ

読書と音楽の愉しみ



●辛酸なめ子・竹田恒泰著
 「皇室へのソボクなギモン」を読む

 ミョーな名前の辛酸なめ子氏は皇室ファンだそうで、日ごろから皇室に関していろんなコトに興味と疑問をもっている。それで、旧皇族では一番くだけた?というか、メディアの露出度が高い、竹田恒泰氏に会って、大事なことから、しょーもないコトまで、失礼を顧みずあれこれ尋ねてみた。その対話を本にしたものです。


以前に書いたような気がするけど、現在の天皇や皇族の方々は、唯物的にみれば、普通の人間なのですが、国家の象徴という立場でみると、なんだか不思議な存在であり、世界に例のない希有な係累をもっている。
 ごく下世話なところから見ても、天皇陛下には名字がない。住民票もない。選挙権もない・・ので、おそらくマイナンバーカードも作れないのでは、と、しょーもないこと想像してしまいます。(そんなの必要もないけれど)これって、差別ではないか、と思う人もいるでせう。そこんところは超法規的存在であらせられる。


辛酸なめ子氏の疑問は「皇族方は名刺をお持ちですか」といったソボクなものから「神道は宗教なのですか」という、かなりハイレベルなものまであり、竹田氏は誠実に、ときにユーモアを交えて答えています。
 駄目男がいちばん興味をもったのは、世俗に近い日常生活のことではなく、宮中祭祀といわれる、伝統的なしきたりやそれに関わる人たちの存在です。天皇が天皇である由縁を形にした行事の数々ですが、国民がどんなに望んでも、生涯接することがない、宮中の「奥の奥」のしきたりです。


そんな行事の核を担う者に「女官」があって、仕事は天皇のそばで祭祀を司る人だから、国家公務員募集で採用するわけにはいかない。かなりオープンになった皇室の人事であっても、この人たちは「その筋」の家柄で選ばれる。週休二日、8時間勤務、残業無し、の仕事であるはずがなく、どんな仕事(祭祀)をしているのか、はむろん、そんな人がいることさえ世間にしられていない。
 21世紀の今、十二単や大垂髪(おすべらかし)、つまり、ひな人形の女官のスタイルで神事に奉仕する姿なんて庶民には想像外の場面でありませう。


十二単については、こんな面白い会話があります。(192頁)
竹田:「十二単をどんどん脱がせていくと、最後は巫女さんの格好になります。それが内衣白小袖(うちきぬしろこそで)に紅の打袴です。ですから、あれはもう完全な下着ですね」
なめ子:「そうだったのですか。薄着だなあと思っていたのですが、あれは神さまに下着で仕えているということなのですね」
竹田:そういうことになります(笑)


皇室予算のことも書いてありますが、これは宮内庁のHPでも掲載しているので、最新の数字がわかります。天皇陛下と皇太子殿下の生活費が約3億2千万円、皇族(四家)の生活費が約2億3千万円、合計、約5億5千万円。皇族は一人当たりの予算額も決まっていて、例えば佳子様の場合は915万円。マルビとは言えないまでも、意外にシブい金額です。(2012年4月 扶桑社発行)

皇室予算の内容
http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/kunaicho/yosan.html

nameko