閑人帳



●超低金利の時代から「マイナス金利」の時代へ?

 世界中の市場で低金利化が進み、行き着くところ「マイナス金利」を実施する機関が現れた。ブルームバーグが伝えるのは、とりあえず外国の例ですが、記事をコピーすると・・


スイス国立銀行(中央銀行)が市中銀行の預金にマイナス金利を課し始めたことから、このコストの顧客への転嫁を決めるスイスの銀行が増えている。 クレディ・スイス ・グループは、機関投資家と大企業から預かる資産の一部に課金する計画だとしている。UBS グループも同様の対応を検討中だという。両行とも料率などは明らかにしていない。


ジュネーブを本拠とするプライベートバンク、ロンバー・オディエは10万スイス・フラン(約1370万円)を超える現金に料金を課すと発表している。料率は中銀が市中銀行の要求払い預金に課すマイナス金利と同じ0.75%。チューリヒ州立銀行も22日、一部の大口預金に0.75%のマイナス金利を課すと発表した。貯蓄預金やその他の口座の条件を変更する可能性もあるという。(引用ここまで)

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NIKU286JIJUP01.html


これをもって「資本主義の終焉」という人もいるようですが、それはないとしても、デフレ経済もここまで来たか、という思いがします。
 銀行にお金を預けたら、たとえわずかでも利息がついて元金が増える、という鉄板モノの常識が覆されるということです。利息がつくどころか、預金からマイナス金利ぶんの金額を差し引かれる。元金がだんだん減ってゆく・・そんなアホな! 


高金利の時代、預金者は銀行の「お得意様」でした。営業マンはいかに多くの預金を集めるかに奔走したものです。この時代の常識をチェンジできない預金者が結構多いのではないでせうか。
 銀行に1000万とか2000万とかの大金を預金している人は、自分は銀行の上得意客だと思っている。しかし、銀行側にすれば、言葉は悪いが「ありがた迷惑」状態。ただ、迷惑です、なんて言えないから、それを利息(利率)で表現している。普通預金の金利が0,02%とか、人をバカにしたような利率は「有り難くない預金」だからです。預金するより、借金して下さいヨ、が銀行の本音です。


私たちが銀行にお金を預けると「預金」になります。逆に、銀行にすれば、これは「借金」になります。借金だから多少なりとも利息をつけなければならない。銀行はこの借金=資金を元手に企業向け融資や住宅ローンの資金として利ざやを稼ぐ。しかし、借り手がない、少ない。


上記のマイナス金利は日本の銀行で実施される懸念はなさそうですが、絶無とは言えないかもしれない。(金融業どうしのあいだで時々起きている)
 生涯をサラリーマンで過ごした人は、預金=善・借金=悪 / デフレ=善 インフレ=悪 の概念にとらわれがちです。自分の預金が銀行にとっては借金である、なんて思ってる人は少数でせう。



雪景色 






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ウオーキング・観光



●堺「荒山公園」の梅林

 寒さは平年並みなのに、今年の梅は少し遅れ気味みたいです。堺市の泉北ニュータウンにある「荒山(こうぜん)公園」もまだ三分咲きくらい。満開は3月10日あたりになるでせう。

 泉北高速「泉ヶ丘駅」から遊歩道をたどるだけで公園に着くのでとても便利です。片道約30分。(バスなら駅前から宮山台2丁下車)梅林の広さは大阪城公園梅林と同じくらいあり、1300本が植栽されてるそうですが、そんなにあるかな?という気もします。


駅から団地の中の遊歩道を歩きます。
梅林



梅林に隣接する多治速比命(たじはやひめ)神社
梅林



早咲きの梅
梅林 



梅林 




梅林 



公園の南300mくらいのところにある「小谷城郷土館」先祖は源平時代まで遡れる旧家の遺産。構えは立派ですが、展示物は民具中心。(有料)
梅林 





閑人帳



●こんな雪祭りがあったのか・・
                 ~ 
新潟県津南町のスカイランタン~

             
 積雪3mが普通という豪雪地の津南町、ひたすら雪に埋もれ、耐えるだけの暮らしかと想像していたら、こんなに楽しい、ハデな行事がありました。熱気球の原理で行灯を夜空に浮かばせる(飛ばせる)という、見た目にもロマンチックなイベントです。
 夜中に浮揚させるので風があれば遠くへ飛んで行ってしまい・・雪のない季節なら火事の心配をしてしまいますが、地上全面雪に覆われているから、そんな心配はいらないのか?。
(燃料がなくなったら、当然、天から落ちてくるのでせうね)誰がアイデアを出したのか知らないけど、見物するだけでなく、参加もできるので集客力は大きいと思います。動画をぜひご覧下さい。


仕組みと打ち上げ方は下記のようになります。(コピー)


スカイランタンの仕様
燃料:パームワックス
素材:桑や米などの自然素材から漉いた和紙のような油紙を竹の骨組みに張り合わせて作られています。
よって、全て地中に還る環境に優しい素材です。

打ち上げ方法
◇スカイランタンは、当日の会場で16:00から引換券を1個500円で販売いたします。(限定1,000個)
◇ライター等着火器材で中央の燃料に火をつけます。(ライター等は各自ご持参ください)
  ※予め燃料をほぐしておくと火が付きやすいです。
◇火がついたらスカイランタン上部を持ち、ふくらみがでるまでしばらく待ちます。
◇全体的にふくらみが出たら持ち手を下部の枠へ持ち替え、中の空気が暖まり浮遊力が出るまで1〜2分待ちます。
◇充分に中の空気が暖まったら浮遊力が出ますので手を放すと、自然と空中に浮かび上がります。
※浮かんでから目視できる時間は4〜5分です。


ランタン



この動画でよくわかります
https://www.youtube.com/watch?v=44uNBVw9RN4&feature=player_embedded






閑人帳



●朝日新聞社史に屈辱の1頁が加わる
              
~慰安婦問題集団訴訟の原告 23000人~

 身から出た錆で致し方ないが、朝日新聞の渡辺社長は、この先の在任中、社長でありながら「被告」の身でもあるという、憂鬱な立場で仕事をこなさなければならない。過去にスキャンダルの山を築いてきた朝日新聞でありますが、今回の訴訟の原告は業界や朝日の取引先ではなく、朝日新聞読者を含む多数の一般国民が原告という、新聞の歴史上、前例のない椿事になった。落ち目の朝日ブランドのダメージがさらに大きくなる。


裁判の結果、仮に朝日がシロの判決を得ても、23000人の国民に訴えられたという屈辱は永久に消えない。再編集される社史にも書かねばならない。大袈裟ではなく、朝日の社史=醜聞史であります。


朝日新聞は現在、三つの団体から訴訟を起こされている。

◆朝日新聞を糺す会・・昨年暮れから原告を募り、2月下旬で23000人に達した。これはNHK訴訟の10000人を抜いて、裁判史上最多。

◆朝日新聞を正す会・・朝日新聞の購読者約400人が「読者を欺いた」と訴えている。原告が朝日の読者というのが辛いではありませんか。

◆米西部のグレンデール市近郊に住む日本人3人が2月18日、朝日新聞の慰安婦に関する誤った報道で「同市などに慰安婦像が設置され、精神的苦痛を受けた」などとして、朝日新聞社に計300万円の損害賠償と国内外の新聞などに謝罪広告を掲載するよう求める訴訟を東京地裁に起こした。ほかに2143人も同様の主張をして謝罪広告の掲載を求めた。(記事を引用)


社外からは訴訟を起こされ、社内では権力闘争に勝ち抜かなければならない渡辺社長。そもそも慰安婦問題を煽ったのが渡辺社長だから、社内でも風当たりはきつい。さりとて真摯に対応しなければ社員のモチベーションに影響するかも知れず、早くも四面楚歌の状況に追い込まれているかもしれません。


http://www.j-cast.com/2015/02/19228332.html
http://www.sankei.com/affairs/news/150209/afr1502090017-n1.html
http://www.asahi.com/articles/ASH2L51YQH2LUTIL01F.html


朝日新聞訴訟 






閑人帳



●春まだ遠し、三太郎

 三太郎漫画は賞味期限がすごく長い。  いちばん新しい作品でも約30年まえ、昭和の末期のものです。モノは年々進歩しても、人情の機微やユーモアのセンスはあまり変わらないようです。


 昭和56年
三太郎  



昭和59年

三太郎




昭和60年
三太郎 




昭和61年
三太郎 





大阪日暮綴



●電車の室内照明にもLED

 ぼけ~と天井を見上げていて、地下鉄車両の照明にもLEDが使われてることに気づきました。昨年春から運用している北大阪急行、愛称「ポールスター」の 天井照明です。間接照明なので気づきにくかった。

 LEDを採用することで、省エネルギー、長寿命、というメリットのほかに、色彩を変えられるのも特色です。乗客は気づきにくいかもしれないが、夏は白色、冬はやや暖かみのある色に調節するそうです。電車の照明は蛍光灯、という鉄板に近い常識が地味にチェンジされていました。通勤電車でははじめての採用とのこと。内装の壁面が木目調なので阪急電車の仲間であることが分かります。



LED



LED 






アジア ウオッチング



●中国人観光客の「爆買い」の背景を考える

 春節休暇で来日する中国人観光客の派手な買い物がニュースになっています。有り難い話でんなあとニコニコしつつ、なんだか腑に落ちないこともたくさんある。その第一は、中国人って、いつのまにそんなに金持ちになったのかという疑問です。


中国のサラリーマンの平均年収は100万円くらい、というのが常識らしいけど、都市と地方では大きな差があるから、北京や上海では200万くらいあるかもしれない。外国へ旅行して土産物を買うには、このあたりが収入のミニマムではないでせうか。日本でいえば、年収400~500万円に相当します。


こんな庶民レベルの人が5万円の炊飯器や洗浄便座、1万円の化粧品や有名ブランドのスニーカーなどをドカドカ買うのは不自然に思えます。実は、彼らは転売を当てにして買いまくってるという情報があります。高級炊飯器を2台、3台、買うのはそのためです。5万円の炊飯器を10万円で売れば、単純計算で5万円の儲け。これで往復の航空運賃が浮きます。日本製品は2倍程度のプレミアムでも捌けるというし、友人から頼まれて買う人も多いから損することはありません。


観光は二の次、もっぱら買い物に情熱を注ぐ人は、実は、土産を買うのではなく、日本製品を仕入れているのです。大金を消費して、チャッカリ商売をしている。そう考えたら「爆買い」も納得できます。
 ということで、中国人観光客には、観光+お土産を楽しむ普通の客と、買い物専念、転売ビジネス目当てのチャッカリ派の客の二通りあることになります。


それは了解するとして、大人気の高級炊飯器で中国の低級の米を炊いて美味しいご飯ができるのだろうか、という疑問が湧く。高級炊飯器に見合う、日本の上等の米も欲しくなるのではないか。水道水の質も味に影響するかもしれないし・・。となれば、満足度よりも欲求不満が高まるだけかもしれない。

 おせっかいな心配かもしれないが、洗浄便座を買っても、中国語の「取説」が添付されてなければ、セッティングに苦労すること必至だ。(配管の口径が日本と違ったら大変だ)そもそも中国の家庭のトイレにはコンセントがないのが普通だから配線工事からはじめなければならない。日本の販売店でそんなリスクを丁寧に説明してるのだろうか。(取説はHPで公開という方法があります)


「えらいもん、買うてしもた~」と大ハンセーする中国の方、たくさんいるように思えます。「爆買い」はいっときのバブル現象で、あと一年もすれば落ち着くのではないか、というのが駄目男の予想です。
 それにしても、子供時分から徹底的に反日教育を受けて育った彼らが、喜々として日本製品を買いまくるさまは、なんかおかしい。笑えます。庶民の旅行客だけでなく、大富豪や政府の幹部までが密かに日本の不動産を購入するのも普通のこと。なんのための「反日」なのだ。しっかりして下さいよ、習近平サン。


中国人に大人気の高級炊飯器
爆買い 







読書と音楽の愉しみ



●鴨長明「方丈石」を訪ねる

 30年ぶりに「方丈記」を読んだので、これを著した庵跡も30年ぶりに再訪しました。山の中だから30年どころか、800年経っても自然環境はさほど変わっていないのがネウチです。もし、これが町なかにあれば興ざめもいいとこでせう。


住所的には京都市伏見区日野にあります。ローカル豪族、日野家の本拠です。日野家といえば「日野富子」の名が思い出されるのは歴史の教科書に登場するからですが、わがまま、横暴な悪妻として登場したように思います。山裾には日野家の菩提寺「法界寺」があり、阿弥陀堂(国宝)の阿弥陀如来座像(国宝)は大方の仏像ファンにとっては期待以上の姿ではないでせうか。方形のお堂のまん中に安置してあるので光背の裏も拝見できます。回りには壁画もたくさんあるけど劣化が進んで見づらいのが残念です。(拝観料500円)当地は浄土真宗の開祖、親鸞聖人の生誕地でもあり、これを顕彰して法界寺の隣には「日野誕生院」のお堂と少年時代の像があります。


方丈石は法界寺から東へ1キロくらい、要所に案内標識があるから迷うことはないけど、最後の300mくらいは細い山道になります。里と山の境目という環境は昔とあまり変わらないはずです。下の写真で分かるように日の当たらない木立中のわずかな平坦地です。
 ここが方丈庵のあったところ、と誰が決めたのか。800年前から「ここに、ヘンな坊さん住んではってん」という言い伝えがあったのか。なんにせよ、江戸時代にはピンポイント的に石碑が建立されたのだから、大きなハズレはないと思います。


ともあれ、方丈記はここで生まれた。鴨長明は神官の子として生まれ、成長してリクルートに失敗し、しかし、余技の琵琶の演奏では一人前だったのでアーティストとして認知された。なのに「スネ男」の性格が災いして次第に世間に疎んじられ、神官の子なのに「出家」して坊さんになった。一神教世界ではありえない変身ぶりです。では、僧として一人前になったのかというと、なれなかった、と本人が言っている。


方丈記のラストシーンは「こんな人生で委員会?」という、未だに迷妄から抜け出せない心境を吐露した文になっています。

 「静かなる暁、このことわりを思い続けて、自ら心に問いて曰く、世を逃れて山林に交わるは、心を修めて、道を行わんとなり。 しかるを汝、姿は聖人にて、心は濁りに染めり。栖はすなわち、浄明居士の跡を汚せりといえども、保つところは、僅かに周利槃特が行いにだに及ばず。もしこれ、貧賤の報いの自ら悩ますか。はたまた妄心のいたりて、狂わせるか。その時、心さらに答うることなし。ただかたわらに舌根をやとひて、不請の阿弥陀仏、両三遍申して、やみぬ」

周利槃特が行いにだに及ばず・・お釈迦さまの弟子の中で一番愚鈍な周利槃特の修業にさえ及ばぬ情けなさである。


法界寺から方丈石への道と方丈庵跡

法界寺 阿弥陀堂
方丈石 


阿弥陀如来座像(国宝)
方丈


里道を山へ向かいます。
方丈 


車道が尽きると山道になります。
方丈 


これが方丈石
方丈 



右の石碑は1712年に建立
方丈 


この小さい平地に庵を建てたのか?
方丈 



河合神社にある「方丈庵」の再現モデル
houjou

アクセスは、京阪六地蔵駅から京阪バス「日野誕生院」行きバスで終点下車。(約20分・210円) トイレは法界寺にあります。







読書と音楽の愉しみ



●鴨長明著「方丈記」を読む


名文に惹かれる
 約30年ぶりに再読。今回は、新井満著「自由訳 方丈記」と佐方郁子「新訳 方丈記」の2冊を読んだ。いずれも原文を併載、また解説文も載せていて、あらためて学習しなおすという気分で読む。800年の時差を楽しめます。(成立が1212年なので、2012年で800年になる)


人それぞれの感想があるとして、駄目男が最も惚れたのは名文ぶりです。知らない語彙や難しい言い回しがたくさんあるのに、読み出したらやめられない「かっぱえびせん」的な魅力は作文が上手いから、というしかない。「ゆく河のながれは絶えずして・・」の冒頭から一気に読み手を惹きつけ、離さない。そして、心地よい音楽を聴くような「ノリ」とともにエンディングまでゆく。その時間、長めの交響曲と同じくらいではないでせうか。(原稿用紙なら二十数枚分の長さらしい)


もう一つの魅力は、読みながら、瞬時にアタマに映像が浮かび、映画を観てるようなリアリティを楽しめること。前半の恐ろしい大火事や悲惨な飢饉のありさま、後半の山のなかの独居のようすが易々と画像化されるのは名文のなせるワザではないか、と勝手に思うのであります。
 素敵な音楽を聴くように、美しい映像を見るように誘ってくれる800年昔のエッセイ。これに勝る名文があるだろうか。あれば名乗ってみよ、と言いたくなります。


スタジオジブリも興味を?
 今回、再読するきっかけになったのは、月刊「文藝春秋」昨年12月号の巻頭エッセイで、スタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫氏が鴨長明の人物像に関する文を書いていたから。ムム、ジブリの親分が鴨長明に興味をもっているのか。もしや・・。さらに関連情報では宮崎駿氏も「方丈記」について蘊蓄を語ってるらしいとわかった。両氏とも、方丈記=映像化に興味があるのではと勘ぐりたくなります。


なぜか評判の悪い長明サン
 「方丈記」が傑作であること、誰も異を唱えない。しかし、作者、鴨長明の人物像では「なんだかなあ・・」という評価の人が多い。800年昔の男の生き方を現代に照らしてあーだこーだというのはいかがなものか、という気がするけれど、おおむね、評判はよろしくない。


かの鈴木氏も鴨長明の生き方、人物像についてはマイナスの評価だし、膨大な読書情報、松岡正剛氏の「千夜千冊」を見てもダメ男的な見方をしている。方丈庵での隠遁生活も現代人から見れば「世の中スネ男」の引きこもり人生に見えてしまうらしい。駄目男もおおむねこの見方に賛成です。もっとも、実際の暮らしでは、ときどきは都に出て「世俗の風」にも当たってるし、遠路、鎌倉まで一人旅して源実朝に会ったりしています。全く世間と没交渉ではなかった。


断捨離・シンプルライフの大先輩
 文学的評価はさておき、方丈記の後半で語られる隠遁生活は、今で言うところのシンプルライフのお手本になります。方丈(3m四方)のスペースに1LDKの庵をつくる。組み立て式の構造で、建材は荷車2台分の量だと方丈記に書いてあります。トイレなし、水は谷水を利用する。
 文章をもとに建築家が考証を重ねて設計し「こんな家とちゃうか」と再現した方丈庵があります。場所は下鴨神社の敷地の南端にある河合神社の境内。中へは入れませんが、構造や設えは分かります。けっこうお洒落なデザインです。ただし、あくまで想像の建物だから、どれほどリアルに再現しているのか、なんとも言えません。駄目男の想像では、家とは言えないような粗末な小屋だったのではないでせうか。


30年ぶりに方丈庵跡を訪ねる
 再読を機に、やはり30年ぶりに京都伏見区日野の方丈庵跡を訪ねました。次回に掲載します。


鴨長明像
方丈記 


左が新井満の自由訳「方丈記」 右が佐方郁子の新訳「方丈記」
方丈記







閑人帳



●不滅のグッドデザイン商品

 10日ほど前に85歳で亡くなった栄久庵憲司という人の名前を知らなくても、この醤油差しを知らない人はいないでせう。デザインが栄久庵氏、メーカーはキッコーマンです。日本中の家庭、食堂、だけでなく、欧米など世界のレストランにも行き渡り・・となると、累計生産数は1億本を越えてるかもしれません。瓶を見ただけで「キッコーマン」ブランドを連想してしまうのだから広告塔的な役目も大きい。


いま、この醤油差しを使ってる家庭は、割れたりしない限り、別のものに買い換える機会がなさそう気がします。発売が1961年だから、もう半世紀以上たってるのに、デザインが古くさいとか、使いにくいという不満がない。液だれしないという点でも文句なしです。
 発売30年後に国のグッドデザイン商品に選ばれ、さらに20年、半世紀経ってもモデルチェンジしない。生活雑貨のなかでは驚くべきロングライフ商品といえるでせう。ニューヨークの近代美術館が永久保存品として選定したのも頷けます。美術館にも家庭にも餃子の店にもあるグッドデザイン商品です。


栄久庵氏は鉄道ファンにも縁の深い方です。JR東日本の通勤電車や秋田新幹線「こまち」の車両デザインも請け負ってるからです。JR西日本では227系のデザインも担当、これは今春からの運用なので遺作になりました。 今まで使い古しのオンボロ電車ばかりだった広島エリアで活躍します。広島は氏のふるさとでもあります。(東京生まれ、広島育ち)


 

自宅で使ってるのも15年前に買ったもの
グッド  



今春、広島地方の山陽線でデビューする新型車両
グッドデザイン






閑人帳



●映画「マエストロ」鑑賞

 スクリーンを見ながら、これ、ひょっとしたら漫画が原作?と疑問が湧き、帰宅して調べたらその通りでした。さそうあきらという人の作品です。突飛な話のつくりかたも漫画がネタなら納得出来ます。


不況で解散したオーケストラの再起の物語。主人公は標題のマエストロ=西田敏行演じる怪しい指揮者で、なぜか大工の出で立ちで現れ、指揮棒の代わりに金槌を振り回して指揮します。彼がメンバーに嫌われながら、失業者である楽員を厳しく鍛え、なんとか演奏会を成功させるというお話です。俳優が楽器をもって演奏する場面は練習の成果か、不自然感がなくて上出来でした。しかし、肝心の指揮者、西田サンの指揮の仕方(動作)があまりに幼稚で興ざめです。もうちょっとプロらしく見えるようにトレーニング出来なかったのか、惜しい。


猛練習する曲目が「運命」と「未完成」というのもベタすぎていただけないが、漫画由来の作品ならば、これでいいかという感じ。娯楽作品としては十分楽しめます。(2月16日 アポロシネマにて)


予告編はこちら・・・
https://www.youtube.com/watch?v=ch2S4-eohDY



マエストロ 




閑人帳



●TVでちょい見・・トマ・ピケティ「21世紀の資本」授業

 Eテレでパリ経済大学の授業の収録・編集版を放送していたので、寝転んで視聴。全6回中、半分の3回しか聴かなかったからええ加減な感想です。先生はとても早口なのでウカウカ聴いてると意味が理解できないままテーマが変わってしまい、ついていくのが大変です。


富める者はますます富み、貧乏人は貧乏のままで、その格差は永久に縮まらない。よって、現在の資本主義体制のままではほとんどの国民は弱者のまま固定される。こういう指摘自体はすでに常識の類いでありますが、ピケティ先生の凄いところは、この論の根拠を過去300年のデータの集積、分析で導き出したことであります。


フランス革命のあとあたりから事業者や市民の懐勘定を調べ、各国の金の流れを追った。もちろん、日本も調査の対象になっている。この客観的数値が説得力を持つ。今まで、こういうアプローチをした学者がいなかった。しかし、データの分析が恣意的であるとか、批判もあるらしい。


貧富の格差を解消するために創造された社会主義経済は見事にコケてしまい、もう再生は難しい。よって資本主義経済の枠内で解決策を見いださねばならない。もっとも、過去100年の間には、この格差を縮める劇的なチャンスがあった。それは二度の世界大戦である。関係国は、勝つか負けるかという大事のために経済は大混乱に陥り、貧富の問題どころではなかった。また、当然なことに、国家(政府)は資本家よりずっと強かった。


この状態は終戦後もしばらくは続き、企業の所得税の税率が最高で80~90%という国も普通にあった。企業の儲けより国家の再建を優先するためにやむを得ない措置だったといえる。しかし、経済が安定してくると累進税率は徐々に低くなり、先進国では30~60%くらいになっている。(日本でも法人税率を下げる方向にある)


駄目男の低級脳では先生の言うことの半分も理解できないが、難解な話は端折っていえば、資本主義体制を維持したままで格差を縮める方法として二つの考えを示している。
 一つは法人所得に係わる累進税率のアップ。もう一つは金持ちの資産自体に課税すること。(資産保有税みたいなことか)話はカンタンでありますが、実現は難しそう。経済成長と重い課税は背反する要素でもあるから、独裁国家ならいざ知らず、民主主義国家においては抵抗が大きい。


もう一つ、先生が語る格差問題の要因は、親などから「富の相続」を受けた者は、それだけで優位なポジションにあり、相続ナシの人に比べてはじめから格差がついている。単純にいえば、親から1億円を相続した人は、これを運用するだけで相当の収入が可能であり、相続ナシの人と職業能力が同じであっても、はじめから差がついている。のみならず、ますます格差は大きくなりがちである。このアドバンテージを解消するには、資産の保有自体が負荷になるような課税のシステムがいるのではないか。


何をゆうてるのか、さっぱりワカラン?・・書いてる本人も分かってないのだから仕方ないです。要は、1%の金持ちと99%の貧乏人といった「富の偏在」を放置すると、いずれ国家や資本主義そのものを揺るがす大問題になる、とセンセイは言いたいのでありませう。
 それはともかく、本書の内容を明快に否定できる優れた反対論が登場しなければ、ノーベル賞候補になるかも知れませんね。


詳しく知りたい人は、本書を精読した人の感想文をどうぞ。(PDF)

http://takuyoshi.sakura.ne.jp/index.php?plugin=attach&refer=%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88&openfile=%EF%BC%88%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%EF%BC%89%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%80%8C%EF%BC%92%EF%BC%91%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%81%AE%E8%B3%87%E6%9C%AC%E8%AB%96%E3%80%8D%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%82%80.pdf


 

Eテレ画像
ピケティ 



ピ




ピ 









アジア ウオッチング



●お笑い・・韓国の経済ニュース

 韓国のメディアはときどき意味不明のニュースを配信して笑わせてくれます。下に紹介する記事も何を言いたいのか不明な面白い記事です。

中央日報  2015年02月12日10時22分 [ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]

韓国、1月輸入車販売1万9930台…日本を抜く

  先月の韓国輸入車販売量が日本を追い抜いたことが分かった。日本は韓国より人口が2.5倍多く、全体の自動車市場は日本550万台、韓国166万台と3.3倍の差があるが、輸入車販売量は韓国が日本を上回ったのだ。日本輸入車市場が停滞している中、韓国は関連市場が持続的に成長していて今後も韓日間の逆転現象は当分続く展望だ。


11日、日本自動車輸入組合(JAIA)によると、1月の日本輸入車販売台数は1万7112台と集計された。昨年1月の2万2台比14.5%減少した。半面、韓国輸入自動車協会(KAIDA)が集計した韓国の1月の輸入車販売量は1万9930台だった。韓国販売量が日本を2818台上回っている。

1988年、韓国輸入車市場の開放以来、月単位で韓国輸入車販売量が日本を抜いたのは昨年4月と先月の2回だけだ。2000年代以降、日本の輸入車市場は停滞している。月平均1万7000台水準だ。半面、韓国輸入車市場は2011年3月に1万290台で初めて月間1万台記録を突破した後、2012年1万904台、2013年1万3041台、昨年1万6363台など月平均販売量が急成長してその差を縮めている。こうしたなか、日本政府が消費税を5%から8%に引き上げた昨年4月、初めて月間販売量が逆転した。(以下略)引用ここまで


韓国での輸入車販売台数が、日本のそれを上回った、ということを誇らしげに書いている。日本は円安や消費税アップのせいで輸入車の販売が低迷している。しかし、韓国では順調に販売が増えて、先月は日本より2818台も多く売れた。日本を追い抜いたというのです。

 オイオイ、喜んでる場合じゃないでしょ。輸入車の販売が伸びてるということは国産車の売れ行きが落ち込んでること。国産車のピンチだと嘆くのが正しい反応ではありませんか。輸入車の販売台数が日本より多くなって何がうれしいのか、ワカラン。全文を読んでも、国産車の売れ行き不振を憂慮する言葉は全く出て来ない。のみならず、輸入車の販売比率が高くなって、アメリカやフランスなど先進国の比率に近づいてきた。メデタシ、メデタシというニュアンスなのだから笑わずにおれません。(注)実際、韓国国産車の売れ行きはジリ貧になっている。


ネタは何でも良い。とにかく日本に勝る数字が欲しい。追いつき、追い越す快感を得たいというあさましい根性がこんなトンデモ記事を書かせてしまう。そのうち、自殺率の高さや、借金の額も「日本に勝った」と自慢しそうな気がします。南無阿弥陀仏・・。


記事の全文はこちらで・・・
http://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=196576&servcode=800&sectcode=860


日本では全く売れないので有名な韓国車「ヒュンダイ」

ヒュンダイ 





たまには外メシ


宗右衛門町 竹酔庵割烹「古賀」のランチ

 昼間の宗右衛門町・・誰がこんなとこでヒルメシ食うねん、と思うシラけたロケーションです。店は、ホテルメトロの裏側、ビルとビルの隙間にひっそり佇んでいて、なにやら京都の露地奥の店の佇まい。でも、和食の店としては、これしか表現方法がなかったと思います。


夜は万札が要るメニューだけど、ランチはサービス価格で、シニアには質量とも十分な献立です。繁華街の喧噪とプッツンした静かな隠れ家ふう空間でゆっくり食事したい人には好まれるでせう。料理4品とビールで約3000円。

http://r.gnavi.co.jp/kann300/



竹酔 




竹酔 



竹酔





竹酔 





竹酔 







アジア ウオッチング


●開催危うし・・平昌オリンピック

 2月9日の7ch「未来世紀ジパング」では韓国の世相のあれこれを伝えていましたが、駄目男の関心は平昌(ピョンチャン)オリンピックが無事に開催できるかどうか、です。つい二ヶ月ほど前は、開催が危ういから日本と共催してはという議論が湧きましたが、結局、当初計画通り、問題ナシ、韓国単独開催OKとなりました。


オリンピックは2018年開催。しかし、一年前には競技施設のテストをする必要があるので、施設は2017年冬には完成させなければならない。あと2年しかありません。現状はどうなのか。
 TV取材班の画像を見ると、メーンスタジアムほか大型施設の多くが未着工又は大幅工事遅れになっています。中心部の道路は未だに用地買収さえ済んでいないとか、ひどい状態です。(下の写真参照)


今ごろ言っても遅すぎるけど、資金不足は深刻らしい。国も地方も出し渋り、民間からの調達も進まない。そもそも国民の関心が薄い。韓国国民が好きなのはフィギュアスケートだけで、スキーやそり競技には興味がない。ボブスレーなんかコース設計の技術もないから、一から勉強しなければならない。いずれも何十億という大金が要る施設です。


そもそもなんでオリンピックを誘致したのか。答えは韓国人の「見栄」です。先進国がやってるイベントはなんであれ「韓国でもできる」と見せびらかしたい、という虚栄心が開催の動機です。世界的な話題になる国際博覧会やF1レースを実力が無いのにゴリ押し開催する。そして見事にコケる。F1レースの大失敗は未だに尾をひいて、巨額の罰金が話題になっています。何をやっても二流止まりの国家なのに、身の程わきまえず一流を目指すから結果的に大恥をかく。番組でも、このことはしっかり批判していました。


冬期オリンピックも単独で開催できると見栄はってるけど、関係者は戦々恐々でせう。金がない、技術が無い、時間が無い・・内輪で責任のなすりあいをした挙げ句、日本に泣きついてくる可能性があります。そして、彼らが一番恐れているのは「雪がない」事態ではないか。もともと降雪量の少ない土地だから雪不足の心配は大きい。こればかりは何処に泣きついても解決のしようがありません。いや、もっと大きな心配がある。いびつな経済運営が災いして、オリンピック開催までに国家が傾くことです。


「未来世紀ジパング」画像
ピョンチャン

施設が出来たとしても、開催後は廃墟になる可能性が大きい。
ピョンチャン 



ピョンチャン 






ウオーキング・観光



●マルビの味方・・JR西の格安記念切符案内

 今年は山陽新幹線が開通して40年目だそうで、これを記念して大幅割引きの記念乗車券を発売しています。旅はしたし、金はナシ、の人には値打ちのあるきっぷなので紹介します。


切符代は開業当時の値段で、というのがウリです。例えば、新大阪~博多は5,610円、新大阪~鹿児島中央は8,640円、駄目男が目論んでる、新大阪~長崎は7,710円と通常価格の半額以下の値段です。ジパング割引きより更に3割くらい安い感じです。「のぞみ」や「みずほ」も利用可。在来線区間も割安になってます。


・・と、えらい美味しい話ですが、いつでも誰でも買えるのか、と調べると、やはり門を狭めてありました。JR西のネット登録会員限定、クレジットカード決済に限るという条件付きでした。購入も当然、パソコンやスマホの操作が必要です。また、キャンセルや変更はできません。


興味ある人はこちらから・・・
http://www.jr-odekake.net/goyoyaku/campaign/sanyo40/


JR割引ききっぷ 




読書と音楽の愉しみ



●オスカー・ワイルド著「幸福の王子」を読む(曾野綾子訳)

 新聞の隅っこの書籍広告のキャッチコピー「どの作家にも、この一冊を書き終えたら死んでもいい、と思う作品があるはずである。もし、私がオスカー・ワイルドなら「幸福の王子」がその作品だ」 これに釣られて購入。この惹句は、本書の「あとがき」の冒頭の文だった。


オスカー・ワイルドといえば、すぐに戯曲「サロメ」を連想し、サロメといえば、おどろおどろしい、O・ビアズリーの挿絵を思い出してしまう。19世紀世紀末の退廃、耽美趣味というイメージになってしまう。 しかし、本書は童話であります。大人なら20分で読み終えてしまう短編です。なのに、曾野綾子センセは「この一冊を書き終えたら死んでもいい」作品だと思いっきり持ち上げた。


主人公は、幸福の王子と呼ばれる金ぴかの像と、たまたま、そこに立ち寄った一羽のつばめ。語られるテーマは「無償の愛」「自己犠牲」という高邁な精神でありますが、これを小学生でも理解でき、あの世が近いロージンをも感動させる物語として完成させた、という点で曾野綾子センセは高く評価した。あの「サロメ」のイメージと全く異なる内容に駄目男の石頭脳はオヨヨと錯乱してしまったのであります。


幸福の王子とつばめは、貧しいお針子や、飢えた少年や、寒さに震えるマッチ売りの女の子などを救い、最後は与えるものが無くなって死んでしまう。その亡骸を役所の人間はゴミとして捨ててしまった。救済や慈悲の尊い行いに何の見返りもなかった。


自分は他人のために何が出来るか。他人を救うために自分の命を犠牲にする覚悟があるか・・と言う重いテーマがさらりと語られるところに本書のネウチがあります。こんな深刻なこと、私たちは日常において考えることはほとんどない。そのくせ「愛」や「平和」といった言葉は軽々しく口にする。


曾野センセは、あとがきの中でこう述べている。「もし、平和や愛の達成というものが、戦争の残酷さを語り継いだり、デモや署名活動に参加したり、いっしょに歌を歌ったり、千羽鶴を折ったりすることで達成できると思っている若者や壮年や老人がいるとしたら、平和や愛とは、そのために自分の持ち物や財産をどれだけ差し出し、自分が盲目になることや、最後には自分の命さえ与えることを承認することだ、ということを悟るはずである。平和は平和を叫ぶだけでは達成しない。そのためにどれだけの犠牲を払う覚悟があるかを自分で選ぶのだ」(以下略)。


本の「あとがき」をこんなに熱く書いてるのは珍しい。クリスチャンにしてリアリストでもある曾野センセの面目躍如たる文であります。本文の最後の一行は原文から離れて意訳したとあり、神の教えより現世の人間に寄り添った文に変えられている。


オスカー・ワイルドは毀誉褒貶の激しい人生を送り、1900年、46歳で亡くなった。退廃的かつ猥褻な絵を描き続けたビアズリーもわずか25歳で世を去った。(2006年12月 パジリコ発行)


  ビアズリーのイラスト「サロメ」の一シーン。
オスカー

 オスカーワイルド









閑人帳



●間違えそう・・・

 オモチャの一万円札の出来映えがよくて、うっかりすると間違えそうです。印刷の精緻さ、紙質、手触り、リアルに再現しています。但し、裏面は無地(印刷ナシ)です。額面は百万円、良く見ると、福沢サンの鼻下にひげが生えてたり、名前が「福来る大吉」になっていたり、いちびりやってますが、パッと見たときの印象は本物にかなり近い。


そこで、いちびりついでにこんな使い方はいかが? 強盗の心配が大きいコンビニなどで、これを10枚束ねてレジの引き出しの一番上に置いておく。(一枚は半折りして束ねる)「金を出せ!」ときたらこれを出す。半折れの札は肖像のある側を上にしておくとバレにくいから、犯人は本物と勘違いし、慌てて奪い取って逃走・・後で偽札とわかってガックリ、という案配。


試みに、プリンターでコピーすると、三分の一のサイズしか画像が出ない。スキャンをしたら「原稿をチェックして下さい」という注意書きが出て動作しなかった。本物もオモチャもコピーはしませんというガードが出来てるということです。


中国では、偽札の流通は「日常」であり、銀行のATMでも偽札が出て来る。偽札と気づいても警察へ届け出ず、そのまま買い物に使ってしまうことが多いので、国民全員が年中「ババつかみ」をやってる感じ。偽札の大量流通は国家の経済をも狂わせるわけで、全国での貨幣流通量が把握できていない。


外務省が出してる中国への旅行者あての注意メッセージ
http://www.hk.emb-japan.go.jp/jp/docs/cndollars.pdf



オモチャの札を瞬間に見分けられますか?
偽札 


見本銀行券 百万円札
偽札 






京快道ガイド



●田園風景消滅・・枚方市楠葉中之芝

 拙著「京快道」ガイドで紹介している京阪電鉄沿線の希少な田園風景が宅地開発のために消えてしまいました。楠葉~橋本駅間の線路のそばに田んぼが広がる長閑な風景でした。
 枚方市が約9㏊の規模で開発をすすめており、今年中には外形が出来上がるのではと思います。田園風景が無くなったのは残念ですが、計画では敷地の三分の一、約3㏊を使って「史跡公園」ができる予定で、これは救いになります。商業施設も出来るので、田園風景が一挙にモダンな住宅街に変身しますが、隣接する橋本駅近辺には戦前建築の元遊郭街の家並みが残っており、ニュータウンからウオークインすると、タイムスリップしたような感覚で戸惑うでせう。



田んぼが消えてしまった・・
楠葉再開発




楠葉



開発計画図 右手ブルーの部分が史跡公園予定地
楠葉 



昔の遊郭街の面影を残す橋本駅前の町並み
楠葉 







たなかよしゆきさんの部屋


  ******* 古道紀行おおばこの会 ******* 
          
2015年4月~2015年11月

古道を歩きながら、風景や人との出会いを愉しみ、
森羅万象から学ぼうというのが、この企画の目的です。
      ~案内人・たなかよしゆき~

電話・ファクス・・0745-79-6452
携帯・・・・・・・090-3485-6452
住所・・・・・・・奈良県香芝市田尻430-4 

古道紀行 2015春


大阪日暮綴



●大阪暮らしの今昔館で・・

「マスダさんちの昭和レトロ家電 ふたたび」

 以前、ここでも紹介した気がするけど、標題の催事が2月11日まで開催中です。古い家電を個人で収集している増田さんによる二度目の企画で、駄目男の年代には懐かしい商品の数々、若い人には「ナニコレ珍品」に見えるでせう。

 最近の当館は外国人見学客がすごく増えていて、大人の半分くらいは外国人です。おかげで、開館後ジリ貧だった客数が増加に転じ、地味だけど大阪名所の一つになりました。最上階に再現されてる昔の町並みは外国人にはとても印象深い見世物だと思います。


展示品紹介 手動洗濯機・・電気洗濯機が普及しはじめた頃は値段が高くて庶民は買えず、しかし、なんとか旧来の手洗いよりは進歩した洗い方をしたい・・という願望に応えた(つもり)の商品。直径25センチくらいのドラムの側面からお湯と洗剤と洗濯物を入れて、ハッチのような蓋を閉じ、二つの環状の取っ手を持ち、ゆすったり、振り回したりして洗います。実際はとても体力が要る洗い方で、残念ながら売れなかった。

マスダ


電気洗濯機の初期製品
・・最初期は米国製の輸入品だったが国産化されたのは置きやすい四角型。排水の問題で、戸建て住宅では土間、集合住宅ではベランダで使うのが普通だった。脱水はハンドローラーで行うが、疲れるわりには脱水効果はなかった。

マスダ



最新型の洗濯機はコレ!
 先月、ハイアールから発売されたのが写真の洗濯機? 小型のスプレー缶くらいのサイズで、衣類の汚れた部分に押し当てるとノズルが振動し、洗剤が出るという仕掛け。部分たたき洗い、という感じ。動画を見ると納得しますが、洗濯機というネーミングはまずいと思います。

http://4knn.tv/world-smallest-mobile-washing-machine-coton-aqua-10800-yen/

マスダ家電


テレビ型ガスストーブ・
・テレビがあこがれの商品だった昭和30年代の初期、テレビもどきの恰好をした別の製品が開発された。このガスストーブはボディにファンがあって温風が出るという珍品。冗談のように思えるけど、無論、マジメに開発したのでせうね。ナショナル製。

マスダ
 


大阪暮らしの今昔館
http://konjyakukan.com/kikakutenji.html






読書と音楽の愉しみ




マッサン 



●竹鶴政孝著「ウイスキーと私」を読む

 古本市で見つけた珍しい本。ニッカの竹鶴社長が日本経済新聞の「私の履歴書」に連載した文をまとめた。文庫版でハードカバーという珍しい体裁で非売品。取引先や友人知己に配ったらしい。昭和47年発行。


NHKの朝ドラ「マッサン」は全然見ていないので、これがどれくらいリアルに竹鶴政孝の人生を描いてるのか見当がつかないが、視聴率を稼ぐために、あれこれ作り話を散りばめてるのではありませんか。


ドラマはさておき、この本で日本のウイスキーづくりの歴史のあらましが分かりました。竹鶴と鳥井信治郞(寿屋・サントリー)のつながり方も納得です。両人とも日本製の本格ウイスキーづくりのパイオニアですが、竹鶴が「いかに旨いウイスキーを作るか」に没頭し、鳥井は「いかに上手にたくさん売るか」に情熱を注いだ。このキャラクターの違いがウイスキー隆盛に大いに貢献した。二人が似たようなキャラだったら、単なる商売敵の関係でしかなかったでせう。


ウイスキー製造技術は100%コピー?
 明治の文明開化以来、舶来商品がどっと輸入されて、たちまち模造品も世間に流通した。ワインやウイスキーと称する洋酒も国産品が生まれたが、みんなインチキ商品だった。かなり有名品になった寿屋の「赤玉ポートワイン」や、自称?ウイスキーもみんな化学合成品。アルコールに甘味料や着色剤、カルメラ、などを混ぜ合わせて「洋酒」と称して売っていた。昔はウイスキーにも等級別があって、最低の三級は「原酒の混合率が5%以内」が規定であり、原酒がゼロでもウイスキーと名乗ることができたのだから、トンデモルールがまかり通っていた時代でした。 戦後に販売された「トリス」も全くのインチキで、「ウイスキー」のラベルを貼った化学合成飲料だった。誰が呑んでもマズイのは当たり前。


竹鶴は本物のウイスキーづくりを学ぶためスコットランドへ渡り、グラスゴー大学で学ぶとともにウイスキーメーカーの現場で職人にまじって作業を行い、製造工程や設備を克明に記録する。一から十まで本場技術のコピーでウイスキーの基礎をつくった。当時、スコットランドに日本人は一人もおらず、竹鶴は風体、人相でスペイン人と間違われたという。この留学期間中に、後に妻となる、ジェシー・リタ・カウンと知り合う。(きっかけを作ったのはリタの妹だった)


今でこそスコットランドはウイスキーづくりの聖地みたいに思われているが、19世紀はじめごろまでは「密造酒」の産地だった。当局の許可を取らず、税金も払わずに流通させていたからである。役所の取り締まりを逃れるために、従業員は重い樽を背負って秘密の山道をたどってセールスに出かけた。そのシークレットコースが、今では観光用のウオーキングコースとして残されてるのが面白い。竹鶴が実習した蒸留所の一つ「グレンリベット」のHPで紹介されてる。(下の写真)


密造酒を運んだ山道
マッサン



サントリーの山崎工場は竹鶴が適地と判断して選び、工場長として操業開始まで現場指導した。ウイスキー工場のシンボルといえる「ポット・スチル」は大阪市西区の工場でつくったが、なにしろ大きい(直径3,4m、高さ5,1m)のでトラックでは運べず、台船に乗せて淀川を遡り、山崎で陸揚げし、大人数を動員し、コロにのせて馬に引かせて運んだが、工場近くに国鉄の線路があって、これを越えるのが難しい。結局、駅と交渉して深夜の一番列車の少ない時間帯に踏切の遮断機を上げっぱなしにして線路を越えたという。(当時は非電化だったので、架線が障害になる心配はなかった)かくして日本初の本物のウイスキー生産工場が完成した。


「寿屋」を退職、北海道で起業
山崎工場を立ち上げた後、寿屋を退職して独立、念願の自社工場を北海道の余市につくる。この際の出資者のメインが加賀正太郎と芝川又四郎の二人、いずれも「近所づきあい」が縁で付き合いが始まった。加賀の別荘は現在「アサヒビール大山崎山荘美術館」になっている。また、淀屋橋近くにある文化財の「芝川ビル」は芝川又四郎一族がオーナーである。


大山崎山荘美術館
マッサン



ウイスキーメーカーの難儀な点は、創業して数年間は全く売上げがないこと。原酒を樽に仕込んだあとは倉庫で貯蔵するだけだから売るモノが無い。これじゃとても持ちこたえられないので、リンゴなど果物のジュースを製造販売して資金繰りをした。だから、最初の社名は「大日本果汁(株)」後年、この日本果汁の名前を縮めて日果=ニッカとした。
 会社の創業は昭和9年だが、ウイスキーの発売は昭和15年、戦争の一年前だった。

性格が本田宗一郎と似ている
 本書を読んで思ったことは、竹鶴サンの性格って自動車の本田宗一郎と良く似てることです。いずれも猪突猛進タイプの情熱家、研究熱心。欠点としての商売センスのなさ、ゼニ勘定の苦手なことまで本当によく似ています。一つだけ全く違う点を挙げれば「服装」でせう。本田社長が常に作業服で仕事をしたのに対して、竹鶴は仕事中はむろん、趣味でクマ撃ちや海釣りに出かけるときもワイシャツにネクタイという堅苦しい服装だった(写真参照)これは単純に欧州ファッションのコピーでせう。


ウイスキーは神秘の宿る商品
 この道一筋ン十年・・技術者、経営者を経て最後に最も難しい仕事が残る。名ブレンダーと言われることである。五感を総動員し、神の啓示みたいなひらめきを得て「これで行こう」とレシピを決める。ときに、メーカーそのものの評価を決する場合もあるから責任重大であります。自動車の場合、性能はある程度は数値で評価ができるが、お酒はそれができない。値段やストック量も勘案しなければならないので「味」が全てでもない。これが出来る人、日本で数人しかいないのではないか。
 スコットランドへ出かけてから約100年、今じゃ本場モンを凌ぐ高級酒を作れるようになりました。興味ある人は「竹鶴」17年又は21年を試して下さいまし。(12年は×)


新婚当時の写真(本書から)
マッサン

リタ 19歳の写真
真サン 



海釣りに出かけるときもネクタイ着用
マッサン 



工場では白衣姿の社長。後ろの装置が「ポット・スチル」という蒸溜設備
マッサン 



晩年の肖像
マッサン 









大阪日暮綴



●こちらはキタの節分会

 堂島のジュンク堂へ行くと、隣の堂島薬師堂で節分会「お水汲み」行事をやってました。奈良・西の京の薬師寺からお坊さんが出張しての法要・・でも、なにしろ場所が場所だから仏様も影が薄くて有り難みは三割引きというところ。法要を奉賛する主体が北新地料飲組合、協賛企業がサントリー、電通、NTTという顔ぶれだから、下町のおばちゃんの参拝客はゼロでおます。


全面ミラー貼りの堂島薬師堂。開基が聖徳太子というのは、昨日紹介のあびこ観音と同じです。(堂島という島にあったから堂島薬師堂という)
堂島



キレイどころをそろえるのはワケないから、大夫、禿、新造、みんなホステスさんが勤めます。禿が年取りすぎですね。
堂島



「こんなとこでスマホいじるなよ、興ざめやんか~」隣の爺さんがボヤイてました。
堂島



これから何か行事があるみたいですが、パスして帰りました。
堂島







大阪日暮綴



●あびこ観音の節分会

 賑やかな商店街やスーパーに接してるこの寺は、節分会のときだけ半世紀昔の農村風景にタイムスリップするような趣があります。参詣人が地下鉄駅よりJR阪和線駅利用者のほう圧倒的に多いのも不思議な感じがします。(駅からの距離は変わらないのに)
 大阪南部の人は、正月は住吉大社、明けには今宮戎神社、節分にあびこ観音、と三点セットのお参りを習わしにしているのかもしれない。


日本中が「厄災」気分に落ち込んだ昨日今日、いつにも増して真摯に厄除け祈願をしたことでせう。


あびこ観音 



あびこ



あびこ 



あびこ 



なつかしい「カラメル焼き」を買いました。200円。
 あびこ








犬町・猫町情報



private


            3月号表紙 by ぽんさん


3月号表紙

            

             あり得ない 無人販売所


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●復活・・3月豚汁例会

*三月例会ご案内  ~担当 ぽんさん~

*豚汁ウオーク・・・壺阪山
*豚汁はもうおわりやで~と言っていましたが習慣とは何と恐ろしい・・長年にわたり豚汁が体にしみこんでいました。
 今回は近鉄壺阪山駅から歩き、丁度三月の「町屋のひな巡り」が開催されていますので、ひな飾りを観たり 白酒の匂いをかぎながら豚汁の場所「上子島砂防公園」までウオーク、帰路は少し戻り飛鳥駅に出ます。
 

*日時・・・3月7日(土)小雨決行(豚汁の場所 屋根があります)
*集合・・・近鉄南大阪線 壺阪山駅 改札口に 10時10分です。
*参考ダイヤ・・阿倍野橋駅 8:50-壺阪山駅9:37 急行吉野行き 又は9:20発-10:05着 急行吉野行き

*コース・・壺阪山駅ー町並み(土佐街道といいます)-上子島砂防公園(ブタ汁)-町並みーキトラ古墳ー高松塚古墳ー飛鳥駅
*約8キロ  高低差 50m
*持ち物  お弁当 豚汁具材 マイコップ、 水・トイレは有ります。