閑人帳




認知症 週刊誌



●他人事ではない「認知症」・・どうすれば防げるか

 「週刊文春」では、1月22日号と2月5日号で認知症の現状と対策を伝える記事を掲載している。特に目新しい情報はないけど、身内や友人、知人に認知症の人が一人もいないという人は皆無、というくらい数が増えている。自分が当事者になるリスクも抱えているのだから他人事ではありません。


厚生労働省が発表した深刻なデータは、10年後の認知症患者数は730万人、65歳以上の5人に一人が患うというから気が滅入ります。
 なんとか防げないのか。予防注射すれば発症せず・・こんなクスリができればノーベル賞ものですが、現在の医学では、せいぜい「進行を遅らせる」くらいの術しかありません。それも、診断や処方を誤って、副作用等で逆効果になる場合も多い。


比率では一番多い「アルツハイマー型」の発症はほとんど運命的なもので、若い時分からのライフスタイルなんか関係ないと思っていたのですが、そうでもないらしい。原因物質のアミロイドベータの脳への蓄積は、血圧、糖尿病、体重、運動、食事といった生活習慣が関わっていることが分かってきた。ということは、これらを改善することで予防できる。40歳くらいからの生活習慣が老後の認知症の発症に関わるそうです。う~ん、駄目男はもう手遅れだ。それにしても、ほんの10年くらい前は、アルツハイマーと診断されたらお手上げ・・が常識で、予防など不可能と思われていたのだから、かなり研究が進んだと言えます。


現在、もっとも標準的な予防のための生活習慣は・・・

1・運動習慣をつける。
2・高血圧の改善
3・人的交流など、世間との交わり
4・糖尿病の改善
5・バランスの良い食事
6・適正体重の維持
7・禁煙
8・うつ病の改善 
(以上は米国国立衛生研究所の提言)


運動習慣ではウオーキングが一番手軽で効果がある。毎日バカ歩きしなくても、一回30分、週に3回程度の歩きでも効果があるそうです。但し、ある医師の話では、義務感だけで毎日同じ道を歩くのは効果がない。興味をもって楽しく歩くことが大事。足を動かしてるだけでは脳は休んだままになる。3の人的交流、例えば、グループでおしゃべりしながら歩くほうが効果的だという。


さらに大事なことは認知症についての知識をもち、理解を深めること。「最近、物忘れが多くて」を自覚するだけでは駄目。少しは自分で学ぶ積極性が必要だという。高齢になって、毎日、無為、無気力の暮らしを続けたら認知症は避けられない。家族のお荷物、社会のお荷物になって惨めな死を
迎えること、必然である。長寿社会=ハピーの概念がいつまで続くのか、怪しい。




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閑人帳



●組織がホーカイしても、朝日の反日思想は変わらない

 1月27日の記事では、現役記者が朝日新聞の組織に内部崩壊が起きていることを伝えましたが、これで朝日の思想が変わるわけではない。相変わらずの反日ぶりは健全(笑)であります。以下、産経WEBニュースを引用・参考にすると・・・


イスラム国による拘束事件に関して、1月13日の朝日のコラム「素粒子」ではこう書いた「少女に爆発物を巻き付けて自爆を強いる過激派の卑劣。70年前、特攻という人間爆弾に称賛を送った国があった」と。
 イスラムの無差別自爆テロと特攻攻撃をごっちゃにしている。のみならず、かつての朝日は、その特攻や特攻隊精神を目いっぱい持ち上げ、賞賛していたことをケロリと忘れてる。あるいは、読者が覚えてるのに、当事者、朝日は「忘れたふり」をしている。


朝日新聞は昭和19年10月29日付1面で、「身をもって神風となり、皇国悠久の大義に生きる神風特別攻撃隊五神鷲の壮挙は、戦局の帰趨(きすう)分かれんとする決戦段階に処して身を捨てて国を救わんとする皇軍の精粋である」 人間爆弾を賞賛したのは朝日新聞ではないか。軍や国民を煽りまくったのが朝日新聞だった。愚かな読者はこんなことすら知らない。


反省も謝罪もしないのが朝日の基本姿勢。しかし、それは許さんとネチネチ過去の罪業を掘り起こす人もいる。朝日の戦時中の社説を集めた本が出た。興味ある方はご一読を。


朝日社説


参考・引用記事
http://www.sankei.com/column/news/150129/clm1501290008-n1.html




ウオーキング・観光



●関西本線列車にに観光車両増結を・・という提案

 JR西日本の関西エリアで一番車窓風景の優れた路線は?と問われたら、関西本線と答えます。他には湖西線とか紀勢線を挙げる人もいるかもしれません。知名度でいえば、関西本線はサイテーですが、約50キロの全線にわたって郷愁感いっぱいの田園、里山、渓谷風景が楽しめるのは関西本線だけです。要するに、都会的風景が全くない。紀勢線の海岸風景が美しいといっても、路線中のせいぜい1~2割でせう。


この田舎風景が満喫できる路線の列車に観光用車両を増結したらウケるのでは、と想像しています。南海高野線や北近畿タンゴ鉄道で使ってるような、お洒落なデザインの車両を増結して新規客を掘り起こし、沿線の観光振興にも役立てようという魂胆です。
 一番効果のありそうなのは、三重県の東海道関宿です。田舎風景のなかをトコトコ走って歴史的町並みを訪ねる。無愛想なロングシートの車両でゆくよりずっと楽しい。観光車両だから弁当使うのに気兼ねもいらないし、コーヒーのサービスでもあれば旅気分はいっそう盛り上がります。

 下の写真見て想像してみて下さい。この風景のなかをこんな列車でのんびり走る。乗りたいと思いません?・・と押し売りする駄目男であります。外国人ツアー客にもウケると思いますよ。


JRに提案しても「ご意見、承りました」のレスしかないけど、沿線の市や町、観光団体が要望すれば、その気になるかもしれない。
 関西本線の沿線は産業振興という点では全くお呼びがかからなかった地域で、そのために美しいカントリーシーンが壊されずに残った。これって、天恵の風景遺産と考えても良いのではないか。この宝物を生かそう、ゼニもうけのネタにしようというアイデアです。


関西本線の風景と観光車両

関西




関西 


WEB引用 関西本線鉄道写真コンクール 入賞作品
関西 



関西 



北キンキタンゴ鉄道
関西本線 



南海高野線の「天空」
関西 






閑人帳




落日新聞




朝日新聞記者有志著
「朝日新聞 ~日本型組織の崩壊~」を読む


◇現役記者が朝日の組織崩壊を暴露
 慰安婦問題、吉田調書問題などで歴史に残るスキャンダルを起こした朝日新聞。その内実を現役記者が暴いたトンデモ本であります。内容もさることながら、本書は朝日の積年の仇敵、文藝春秋社から出版したというのがスゴイではありませんか。おいおい朝日有志諸君、気は確かかい?と言いたくなりますね。


複数の著者は匿名だが、ヤリ玉に挙げられた幹部や役員は実名がさらされ、コテンパンにこき下ろされてるのだからたまりません。特に、今回の立役者、木村社長(既に辞任)に対する個人攻撃が厳しい。これって、名誉毀損になるのでは?と他人事ながら危惧するものであります。
 なんにせよ、新聞の歴史上はじめての内部告発、鬱憤晴らしの本であります。今頃、社内では「有志」は誰か、陰湿な調査が行われているでありませう。本書の出版によって「クオリティペーパー」朝日新聞のイメージは完全に瓦解した。現役記者自ら「内部崩壊」のありさまを綴り、二流新聞であることを認めているのだから、もう擁護のしようもない。


有志は言う。朝日が非難されるべきは左翼思想、反日姿勢だからではない、最たる問題は腐りきった官僚型組織であり、これが醜聞の原点だと。実は、今や記者の多数は改憲や増税に賛成なのだという。(ホンマか?)
 この言いぐさは信用できない。朝日得意の「論点ずらし」だろう。本書は朝日の左翼イデオロギーを論ずるのが本意ではなく、社の内部抗争を暴露するために書いてるのだから、そっちの話は避けたいのが本音でありませう。


◇社長交代→改革試行→全部失敗(笑)
 朝日新聞は戦後まもななくから村山対上野という二人の経営権争いがあり、半世紀にわたって尾を引いた。その権力闘争はいまだに続いてる。このままではイカンと歴代の社長は体制の改革を試みてきたが、最近の木村社長まで、ことごとく失敗した。悪しき官僚型組織を葬ることができなかった。上司のご機嫌を気にするヒラメ社員の蔓延で覇気がなくなり、事なかれ主義に甘んじるだけ。かの「吉田調書」事件はこんな風潮に風穴をあけるべく、木村前社長の肝いりで特別チームをつくり、大スクープ狙いで記事を制作したが、ご覧の通り大失敗した。記者間での秘密主義、相互不信、無関心が災いして誰もあの「トンデモ記事」をセーブできなかった。


「吉田調書」問題で50頁、「慰安婦問題」で40頁を割いて「問題の深層」を描いているが、まあ、お粗末というしかない。とにかく、ヒラの記者からデスク、編集局長まで誰も責任を取ろうとしない。辞表を書いた人は一人もいない。木村社長でさえ社長を辞任しても「特別顧問」の立場で権力の温存を目論んだ。(結局はそれも辞任したが)


◇朝日の体質は変わらない
 本書が朝日の仇敵「文藝春秋社」から出版されただけでもビックリでありますが、実は、互いの反目、敵視は表面の話であって朝日の内部情報が常に文春側に漏れているという。幹部しか知らないはずの機密情報でさえいつのまにか文春に握られている。つまり、ヒラの社員にも役員クラスの幹部にも深刻なモラルハザードが起きており、あってはならない背信行為が権力闘争や自己保身の術と絡んで一層社内を陰気にしている。上も下も疑心暗鬼に駆られながら、自分のポジションをどうして守るかに汲々としている。その象徴といえる「吉田調書」事件では、社長が裸の王様状態に陥り、大恥をかいた。(誰も社長をサポートしなかった)


こんな難儀な局面を迎えて朝日は変身できるだろうか。本書には生まれ変わりへの処方箋など何も書いていない。ヒラの記者がそんな大それたこと書けるわけがない。勇ましく批判しながら保身もしたいというのが本音でありませう。本書が何十万部も売れるならともかく、ヒットしなければコップの中の嵐で終わってしまう。本書の出版により、従来よりさらに陰湿な人事が行われそうだ。


一連のスキャンダルのせいで朝日だけでなく他の各紙も販売部数を減らしてしまった。(朝日がー20万、読売がー40万)。朝日のインチキ報道が一般読者に「購読をやめる良いきっかけ」を提供してしまった。この責任は大きい。内輪モメしてる場合じゃないのですよ。(2015年1月 文藝春秋社発行)


◇対朝日訴訟に参加
 1月27日の新聞や一部のTVニュースで報じられましたが、今般の朝日の捏造報道に鑑み集団訴訟が起きました。原告の人数は8749人、引き続き参加を募っており、駄目男は第二次分に参加しました。トータルでは一万人近くになるのではと思います。訴訟に参加なんて堅苦しい話に思えますが、書面一通を原告団事務所に郵送するだけです。
 
マスコミ記事の内容はほぼ同じで、読売新聞では以下のようになります。

(引用)朝日新聞の「慰安婦」報道巡り、8749人提訴
 (2015年01月26日 21時11分)

 朝日新聞社のいわゆる従軍慰安婦問題の報道で「日本の国際的評価が低下し、国民の名誉を傷つけられた」として、渡部昇一・上智大名誉教授やジャーナリストら8749人が26日、同社に1人1万円の慰謝料と謝罪広告の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こした。

訴状によると、原告らは朝日の報道について、「『日本軍に組織的に強制連行された慰安婦』というねじ曲げられた歴史を国際社会に広め、日本が激しい非難を浴びる原因になった」と主張している。原告はインターネットなどで募り、2月にも追加提訴する予定で、最終的に1万人を超える見通し。同社広報部は「訴状をよく読んで対応を検討する」とコメントした。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150126-OYT1T50109.html

訴訟参考情報
http://samurai20.jp/2015/01/asahi-12/


落日新聞


読書と音楽の愉しみ



●大ブルックナー展

井上道義・大フィルの「8番」を聴く

指揮者、井上道義は演奏会の宣伝でこんなメッセージを寄せている。


ブルックナーは悩める若者に道を示し、
全てを見たと思ったお年寄りにもう一度青年の息吹をもたらす。
マーラーに対極しているのが、ブルックナー。
地球の裏側にはまだ見たこともない桃源郷が有ると思うか?
ない!

でもブルックナーは、人の内面にある想像力の果てしない可能性を持って崇高という字を音にして構築してくれた。

煮詰まった時には、そっとこの曲を聴きに来てから涙すればいい。
目の前の仕事なんか置いて、この世界に身を委ねてみないか?
女が嫌い?男が嫌い?人が嫌い?ならブルックナーだろう。


 開始から10小節ほど進んだところで「わ、90分かかるな」と想像。(実際、90分かかった)このテンポの遅さ、朝比奈隆をしのぎそうだ。しかし、遅いけれど、弦の繊細クリアな音色、完璧なアンサンブルは朝比奈を超えた、とも思った。朝比奈時代の朴訥、泥臭さは消えていました。満員のホールは最後までピリピリ緊張感を保ったままで、いや、お客さんもずいぶん頑張りましたねえ。拍手。


駄目男がこの曲をナマで最初に聴いたのは1980年代半ばだったか。むろん、朝比奈隆の指揮で、世の中にこんな壮大でクソややこしい交響曲があったのかと驚いたものです。この曲に競べたら、ベートーベンの交響曲なんて室内楽の類いに思えた。ワーグナーチューバという楽器も初めて見た(聴いた)


あれから三十年、何度かライブを聴いたが、今回の演奏は、少なくとも演奏技術の点ではベストだったと言えます。これが人生最後の「8番」になったとしても文句は言わない。


 マーラーの曲が醸し出す厭世感と似て非なる、えも言えぬ寂寥感を奏でつつ、終曲へ向かう。そして、ラストの2分間、指揮者も楽員も、そして聴衆もカーッとなって血圧急上昇、大団円を迎えるのであります。こんな至福のひとときを2000人の聴衆と共有できたことに感謝。(1月24日 兵庫芸セン大ホール)


ブルックナー





閑人帳



●これが共産党議員の知的レベル

 共産党の新人議員、池内さおり氏が、イスラム国による人質問題で、イスラム国への批判はせず、安部政権こそワルだとした文を投稿して炎上、志位委員長が不適切発言だとたしなめるというみっともないことになった。問題発言(投稿)は・・・

引用: 池内さおり@ikeuchi_saori

こんなにも許せないと心の底から思った政権はない。
「ゴンゴドウダン」などと、壊れたテープレコーダーの様に繰り返し、国の内外で命を軽んじ続ける安倍政権。安倍政権の存続こそ、言語道断。本当に悲しく、やりきれない夜。眠れない。


池内氏は、人命を軽んじるのは安部政権であってイスラム国ではないと悲憤慷慨。さすがにこれはマズイよと志位委員長は取り消しの談話を出した。「政府が全力を挙げて取り組んでいる最中だ。今あのような形で発信することは不適切だ」しかし、譴責とか、処分はないらしい。




池内さおり氏のHP(謝罪コメントあり)
http://saori-ikeuchi.com/


池内さおり



記事引用元
http://www.j-cast.com/2015/01/26226134.html




大阪日暮綴


●マラソンそっちのけで・・

 1月25日(日)は長居競技場を発着点にして女子国際マラソン大会が実施されました。暖かく、おだやかな天気に恵まれて絶好の競技日和でしたが、肝心のレースは熱戦とはほど遠い低級レース。折角詰めかけた見物衆も応援気分が乗らず、草原でひなたぼっこや露店での買い食いで時間つぶしをする人のほうが多かった、という冴えない大会になってしまいました。女子マラソンの人材払底、深刻みたいです。



マラソン 



マラソン 


湯村温泉から大型トラックでお湯を運んで「足湯」のサービス
マラソン 


長さ、42,195mだそうです。大人気。
マラソン 


大分県の「利休(りゅうきゅう)茶漬け」海鮮丼の一種で、最後にお茶を掛けて食べる。
マラソン 


雪も湯村温泉から運んで・・子供は大喜びで順番待ちの行列ができた。
マラソン 



マラソン 


夕食用に薩摩黒豚の串焼きを買って帰りました。500円ナリ。
マラソン 



マラソン 









大阪日暮綴


●文楽初春公演
   
人気、高まりそう・・人形遣い、吉田幸助 

 1月20日、公演期間中、最も客足の悪いと思しき日に鑑賞したが、9割超の入り。まずは幸先良いスタートです。大阪市の補助金打ち切りとか、難儀な局面のなか、お客さんのほうで危機感を抱いた人がいたのかも知れない。まあ、老いも若きも、いそいそお出かけ下さいまし。


ダシモノは・・・
・花競四季寿(はなくらべしきのことほぎ)
・彦山権現誓助剣(ひこさんごんげんちかいのすけだち)
・義経千本桜 道行初音旅

義経~で狐忠信を遣った吉田幸助が近頃人気を得てきたようですが、いわゆる華があるという印象で、今回は人形の早変わりだけでなく、自身の衣装も早変わりするというサービス演技、こんな小さい得点を重ねることも人気ブレークに役立ちます。
 父も祖父も人形遣いだったというからDNAはバッチリ、今後の活躍が楽しみです。新しい試みとして、来月は梅田グランフロントにある劇場で若手を中心に「壺坂観音霊験記」を公演。なんの因果か、在阪TV五社がバックアップするので話題になるでせう。グランフロントで文楽やて・・オジンはついていけないが、若い人たくさん集めて成功してほしい。


吉田幸助
吉田幸助






大阪日暮綴



●長居植物園「ガーデンイルミネーション」

 冬場の植物園は見るべきものなくて閑古鳥鳴く日々・・なので、なんとか客寄せしようとイルミネーションで飾り立てました。入場料500円ナリ。昨年は余りに貧弱な飾り付けで無視された感じでしたが、今年はLED球を増やして、そこそこ賑やかになっています。

 さらに、毎夕、室内でクラシックやジャズのミニコンサートを催して懸命のサービス。これで500円は安いと思うけど、宣伝不足で客足は伸びず、こちらも閑古鳥鳴きそうな不入りです。ジャズトリオとトランペット四重奏、二つの演奏を聴きましたが、なかなか楽しいライブでした。民間会社主催ならもっと集客できたのに、お役所と外郭団体の企画というのが基本的にアウトであります。(2月1日まで)


長居イルミ 



イルミ 



イルミ


ふだんは温室として使ってるホールにステージを設けて演奏。おかげで
室温は25度くらいあり、ホカホカの暖かさです。
イルミ 






読書と音楽の愉しみ



●逢坂文夫他著「コワ~イ高層マンションの話」を読む

マンション住人は死産、流産が多い
 著者の一人、逢坂氏は公衆衛生学の研究者で、この立場からマンション暮らしがもたらす健康への影響を調べてきた。悪影響はいろいろあるが、一番顕著なのは、高層(6階以上)に住む女性には、死産や流産が多いこと。6階以上はエレベータがあって、5階以下の集合住宅のように、階段の上がり下がりによる身体への負担はないはずなのに、こういうデータがでた。


なぜ、高層に住む女性は死産、流産が多いのか。原因追及は難しいが、
調査データから判明できたのは(数的表示は省略)
◇高層に住む人で飲酒頻度が高い人は要注意。
◇緊張しやすい性格の人が高層に住むとリスクが高まる。
◇運動不足(外出頻度が少ない)もリスクを高める。
◇高層階は身体に感じないが常に微妙な揺れがあり、デリケートな母胎に影響を及ぼす。これらの様々なストレスが死産、流産の原因になる。


興味深いのは、赤ちゃんの体重で、1~2階暮らしの母は平均3029gなのに、10階以上の部屋に住む母は3158gとかなりの差がある。
これは高層階に住むゆえの運動不足によって赤ちゃんが育ちすぎるからである。したがって、出産では帝王切開など異常分娩も多くなる。


デリケートな神経の持ち主が、高層階に住んで運動不足がち・・という場合、出産のリスクはかなり大きくなる、というのが著者の持論。


出産だけでなく、一般世帯の暮らしにおいても、高層階生活は、家族間、近隣住人間でもストレスが生じやすい。地べたに住むより人間関係が希薄になり「希薄」に気づくことさえないまま突然、飛び降り自殺などの悲劇を起こすことがある。わずらわしい人間関係を嫌って高層階の暮らしを選ぶ人もいるが、解決策というより、逆にリスクを高めることがある。就学まえの子供がいる家庭が高層マンションに住むのは、子供の成長にとってはマイナス面のほうが大きいことを認識してほしいと言う。


既存の高層マンションは10秒で倒壊する!
 ほかにもネタはあるけど割愛。別に、実は超オソロシイ情報がありました。1月18日の「NHKスペシャル」。途中から見たのでタイトルも忘れたけど、後半に「超高層マンションは地震で倒壊する」という、コワーイ話がありました。


上町断層直下型の地震の被害を分析するなかで、25階建て、100mのマンションが想定外の大きな周期(2~3秒)の横揺れに襲われた場合、上層階は下層階の一気の揺れについて行けず、大きくねじれた状態になり、その負荷で下層階の柱や梁が耐え切れなくなって一挙に倒壊するという・・地獄図であります。発生から倒壊まで10秒そこそこというから逃げるヒマなどありません。住人はほぼ全員即死、倒れた先の地表の家やビルも押しつぶされて助かる見込みはなしであります。


こんなエゲツナイ情報を流して委員会?と思った視聴者も多いでせう。
高層マンションの物件探しをしていた人は大いにショックを受けたはずです。いや、すでに高層マンションに住んでる人にとっては最悪の情報でした。「建物が揺れることで被害を抑える」という柔構造建築の常識は木っ端みじんです。柔構造で建築済みの建物が有する耐震性能では倒壊は避けられないと公表したに等しい。もう、次の大地震が耐震性能の範囲内の地震であることを祈るしかありません。(阪神大震災とそっくりの震度、規模なら助かります)


「想定外はあり得る」ことを東日本大震災で学んだからには、より過酷な地震への対策を作らなければならない。そんな建物があるのか。
 あります・・と番組のラストでチラリと出たのが、下の写真のマンションらしい。大阪市西区の「ザ・サンクタスタワー」という、53階建て、190mのマンションです。隣は「オリックス劇場」(旧厚生年金会館)といえば、ハハンと思う方おられるでせう。(2010年10月 宝島社発行)


西区の「ザ・サンクタスタワー」手前がオリックス劇場(旧厚生年金会館)
コワイマンション




コワイマンション 







大阪日暮綴



●金魚 de アート

アートアクアリウム展 見物

 金魚という観賞用の生きものをもっとかっこよく、芸術的に見せることに腐心した展覧会。う~ん、ここまでやるか、と感心しつつ、なんとなく金魚残酷物語みたいな印象もぬぐえない。それにしても、金魚というデリケートな魚の生態を研究して見事にコントロールするワザはすごい。容易にマネはできない、オンリーワンの表現テクニックです。


説明書きにもあるが、金魚を芸術作品として見せるためには「金魚鉢」の金魚であってはならず、思いっきり飛躍した発想で演出する必要がある。水が濁ってるとか、糞が水槽の底に貯まってるといった日常的シーンを見せてはならない。そのために、会場には大がかりな給水、浄化装置を設置し、すごく微細なレベルで水槽の管理を行う。いわば、ハイテクに支えられての演出である。しかし、フロアにむき出しで機械設備を並べるわけにはいかないので、観覧者は機械の上に設けられた床で観賞することになる。(なんで階段があるのか、不審に思う人もいるはず)


要するに、会場の設営とシステムの維持にえらくコストのかかる展示なのであります。トラブルを起こさないための裏方さんの苦労が察せられます。すると、入る前にためらった、1,000円という高い入場料もうかうか納得してしまい「しっかり儲けてや」などと応援気分になって、貧乏性のタガが外れてしまうのでありました。(阪急うめだホール 3月2日まで)



金魚の屏風
金魚 
 



金魚





 金魚



金魚 



三角の覗き窓は万華鏡になっている
金魚 



金魚が通ると、こんな感じに見える
金魚 







閑人帳


●笑うブログに福来たる
  今年もお世話になります・・フジ三太郎


 昭和51年
三太郎


 

 昭和55年
三太郎



平成3年
三太郎 



三太郎 


昭和62年
三太郎 


平成2年
三太郎


引用元
http://www.j-cast.com/



閑人帳



●93歳のばあちゃんブロガーが童話作家に

 徳島の堀江幸子さんは80歳でパソコンを習い、自力で「さっちゃんのお気楽ブログ2」を開設、楽しい文章だけでなく、自作の絵やイラストも載せて、今や10年の老舗です。一日のアクセス2000件というのも有名タレント並の人気です。


たまたまテレビ出演したのが出版社の目にとまり、ブログで表現していた内容を童話にまとめて出版しました。「青蛙のペキ」という作品です。90歳越えたら半数が認知症になるのに、この元気ハツラツぶりは凡人には「想定外」というしかありません。70、80でボケたなんてカッコワル~~です。若い頃は家族を養うために苦労されたそうだから、決して恵まれた人生ではなかったはずなのに、93歳で童話作家デビューですよ。えらい。堀江さんの辞書には「介護」や「認知症」なんて言葉は無いにちがいない。


堀江さんのブログ「さっちゃんのお気楽ブログ2」
http://plaza.rakuten.co.jp/sacchan1029/

参考情報
http://www.asahi.com/articles/ASGCG51QNGCGPUTB009.html



93 



93歳ブロガー 



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閑人帳



●こんな楽しい詩を紹介・・・

産経新聞1月17日の「朝の詩」から
栃木県さくら市 青木一夫さんの作品

*** 帰去来 ***


見様見真似で

畑仕事をしていると

道を通る人が

何を作ってるんだ

と声をかけて行く

ナス、キュウリと

詩も作っている


それ以降通るたび

詩は取れたかや


***********


作為満々という感じですが、最後の一行で笑わせる。
タイトルが「帰去来」やなんて、かなり恥ずかしい。
選者の新川和江センセも〇か×か、迷ったでせうね。


ついでに本物の陶淵明「帰去来」を読んでみる。
公務員生活にうんざりして勤めを辞め、故郷に戻るところを謳う。
 頭の「歸去來兮」を「帰りなんいざ」と訳したのが菅原道真だったとは知らなかった。ならば、遣唐使が持ち帰ったものを手に入れて読んだのか?読んだのは左遷前? いろいろ知りたくなります。 


原文*******

歸去來辭

 歸去來兮
 田園將蕪胡不歸
 既自以心爲形役
 奚惆悵而獨悲
 悟已往之不諫
 知來者之可追
 實迷途其未遠
 覺今是而昨非
 舟遙遙以輕アガリ
風飄飄而吹衣
 問征夫以前路
 恨晨光之熹微


和訳******

帰去来の辞

 歸去來兮(かえりなんいざ)

 田園 将に蕪れなんとす 胡(なん)ぞ帰らざる

既に自ら心を以て形の役と爲す

奚(なん)ぞ惆悵として獨り悲しむ

已往の諫むまじきを悟り

来る者の追ふ可きを知る

実に途に迷ふこと其れ未だ遠からず

今の是にして昨の非なるを覚りぬ

舟は遙遙として以て輕く上がり

風は飄飄として衣を吹く

征夫に問ふに前路を以ってし

晨光の熹微なるを恨む


現代語訳********

さあ故郷へ帰ろう。

故郷の田園は今や荒れ果てようとしている。

どうして帰らずにいられよう。

今までは生活のために心を押し殺してきたが、

もうくよくよしていられない。

今までが間違いだったのだ。

これから正しい道に戻ればいい。

まだ取り返しのつかないほど大きく道をはずれたわけではない。

やり直せる。

今の自分こそ正しく、

昨日までの自分は間違いだったのだ。

舟はゆらゆら揺れて軽く上下し、

風はひゅうひゅうと衣に吹き付ける。

船頭に故郷までの道のりを訪ねる。

 (行き合わせた旅人に行き先を訪ねる)

朝の光はまだぼんやりして、よく先が見えないのが ツライところだ。


引用元
http://kanshi.roudokus.com/kikyorai.html



帰去来 





閑人帳



●「週刊文春」拾い読み  (1月22日号)

「植村隆元記者の「文春提訴」本誌はこう考える」

 当ブログでは、三年くらい前から朝日新聞を批判する記事を書き続けてきましたが、昨年8月、朝日が「慰安婦問題」でとうとう誤報(実際は捏造)を認めたことでネタが増え、8月から年末までに二十数本の記事を書きました。おかげさまで、当ブログの閲覧者で朝日新聞の読者は皆無になった(かもしれない)。


ボコボコに叩かれて、朝日もそれなりに反省し、第三者による検証をするなど改善の努力はしていますが、だからといって朝日の反日体質が変わるとは思えない。反省や謝罪はポーズに過ぎない、というのが駄目男の見方です。朝日に対する不信や軽蔑の念は一生モンです。(言うても、あとチョットですけど)


年あらたまって、この件も落ち着いたのかと思えば、新ネタが出ました。
「1月9日、朝日新聞元記者の植村隆氏が「週刊文春」の記事によって名誉を傷つけられたとして、文藝春秋社と東京基督教大学教授の西岡力氏に1,650万円の損害賠償を求める訴えを起こした」。


これぞ朝日新聞記者のクオリティ、であります。上の標題は、ホンネは「アホか、お前は!」となるべきところ、そこは抑えて「本誌はこう考える」としたのでありませう。植村氏がこの訴訟を起こした経緯を簡単に書くとこうなります。

〇慰安婦問題について、週刊文春が植村氏に取材を申し込んだところ、植村氏は拒否して、記者の前から逃げ出し、取材出来なかった。
〇産経新聞ほかのメディアや西岡氏も本人に取材を申し込んだが、全て拒否した。
〇しかし、NYタイムズなど外国メディアの取材には応じた。
〇この間、植村氏は一方的に「売国奴」などと批判され、反論できる場がなかった。
〇この状況をみて、月刊誌の「文藝春秋」が植村氏に反論の機会を与えるかたちで寄稿を求め、2015年の新年号に「慰安婦問題「捏造記者」と呼ばれて」というタイトルで掲載した。
〇その文藝春秋社を植村氏は上記のように名誉毀損で訴えた。(訴えたのは「週刊文春」記事の内容についてだが、相手は文藝春秋社となる)


常識で考えると、植村氏は文藝春秋社に対して多少の恩義を感じる、となるけど、被害意識のほうがずっと大きいから訴えた。一番マズイのは、慰安婦問題についての取材を全面的に拒否しながら、つまり、自らの意見を述べないで、いきなり「名誉毀損で訴えた」ことです。


この対応に文藝春秋社はカチンときた。当たり前でせう。記事では概要こう書いている。言論人ならば、言論で反論するべきではないか。なぜ、逃げ回った挙げ句に、いきなり名誉毀損で訴訟なのか。正論です。
 自分の記事に間違いや捏造がないと言うのなら、なぜ逃げ回るのか。おまけに、この問題で家族や勤め先の大学に脅迫状が届いたとして被害者ぶっている。ま、ジャーナリストの風上におけないヘナチョコ男です。


記事はさらにこう書く。ジャーナリストが言論で戦わず、いきなり訴訟を起こすのなら、言論界は裁判だらけになってしまうと。全くその通り。
 駄目男の抱く大きな疑問は、50歳代半ばというタイミングでなぜ朝日新聞を退職したのか、ということ。有名記者なら引く手あまたでせうが、並のレベルなら定年まで勤めてしっかり退職金をもらうのがベターなはず。なんで中途半端にやめたのか。もしや、社内で慰安婦問題の検証がはじまり、自分の書いた記事に「捏造」の疑惑が起きることを恐れたのではないか。あるいは、社のほうから、将来、大問題になるから今のうちに身を引いてくれと諭されたのではないか。疑われても仕方ない。


原告、植村氏には170人もの弁護団がつくそうであります。世に言う人権派や時代遅れのサヨクの面々がバックアップする。これでもう植村氏の世評は確定したと言ってよい。さすがに、朝日新聞もこんな明快な左巻の連中を応援するわけにはいかない。植村氏を擁護する勤め先の大学の評判も、下がる事はあっても、決して上がることはない。嗚呼、エライことしてしもた~~。今頃、後悔してるかも知れませんネ。


文春訴訟 






閑人帳



●「イオンの馬鹿」

 イオンの大型店オープンのニュースを聞くたびに、戦前生まれの駄目男は「戦艦大和」や「大艦巨砲主義」という言葉を連想してしまう。ふる~~であります。これらの言葉の意味するところは「巨大にして時代遅れ」な店づくりです。いまだに、デカイことはいいことだ、の信仰にとらわれて、時代の先が読めていない。こんな懸念を抱いてるひと、多いのではないでせうか。シロウトでさえ危ぶんでいるのだから専門家はもっとリアルに懸念している。口には出さねど、イオンの主役、岡田一族って〇〇ちゃうか、と。


かつての流通業界の覇者、ダイエーはドカドカと店を作りまくって借金まみれになり、あえなくホーカイしました。ヒーロー、中内功氏は惨めな末路を迎えた。その無鉄砲ダイエーをイオンが吸収した。ダイエーの失敗を目の当たりにしているのに、あろうことか、ダイエーと同じ轍(わだち)を踏んでるのがイオンではないか。


失敗の先例に学べない、時代の先が読めない・・これで経営が安泰なら世間は甘すぎる。事情通は、すでに岡田一族は「裸の王様」になってるのでは、と思ってるかもしれない。

 流通事情に全く疎い人でも首をかしげる開発が進んでる。堺市の鉄砲町(南海本線七道駅そば)で工事中の大ショッピングセンター。敷地13万㎡と甲子園球場四つ分の広さがある。しかし、この東側わずか3,5キロの地下鉄北花田駅傍にも大規模なイオンモールがある。周辺は人口密集地では無い。ゆえに、イオンの最大の敵はイオンという奇妙なことになる。同じ例は伊丹市にもある。これで儲かりまっか?

 流通業界の「戦艦大和」イオン、数年後に傾きはじめる可能性ありです。


参考情報
http://toyokeizai.net/articles/-/57712


イオンの専門店街の設計はワンパターンが特色。
イオン








読書と音楽の愉しみ



●北大路魯山人著「魯山人味道」を読む

 この本を読み終えた1月13日の夜、Eテレの「知恵泉」という番組で魯山人を取り上げていたので楽しく拝見。下にTVの画像をアップしておきます。日本料理の恩人という視点で紹介していました。


本書は文庫本ながら400頁近いボリュウムがあって、全部読むとさすがに食傷します。同じテーマの繰り返しが多いのも煩わしい。
 それにしても凄い食通ぶりです。食材を見分ける眼の鋭さ、執拗なまでの研究心、パッとひらめくレシピのアイデア、卓越した審美眼、彼に勝るグルメ=料理人は今後出てこないと断言しても良いくらいです。


料理人の頂点に立って「自分より才能のある人物はいない」といい、美味しい食事に興味のない人間をバカにしている。こんなエグイこと、普通は書けませんけどね。自称「食通」の金持ちや有名人もカス呼ばわりです。かくして彼のつくる数々の料理は上流階級の面々を感激させ、一方でその狷介な性格は嫌われた。天は二物を与えず、であります。
 しかし、もし彼がもう少し調和のとれた性格の人物だったら「天才」の評価は得られなかったかもしれず、いや、なかなか難しい。


動物でも植物でも「これ、食えるかな」と興味をもったら食わずにおれない性分。その最たるものが「山椒魚」です。(山奥の清流に住む天然記念物)どうして手に入れたかはともかく、魯山人は大きな山椒魚をまな板に載せる。
 127頁「頭にガンと一撃を食らわせると簡単にまいって腹を割いた。途端に山椒の匂いがプーンとした。腹の内部は思いがけなくきれいなものであった。肉も非常に美しい。さすが、深山の清水の中に育ったものだという気がした。(略)それから、皮、肉をぶつ切りにしてスッポンを煮るときのように煮てみたが、簡単に煮えない・・・」以後、悪戦苦闘してようやく口にいれたが、味はスッポンの味を品良くしたもので美味であった、と続く。ほかにヒキガエルなども食べている。


魯山人の人生のピークは「星丘茶寮」という高級料亭を運営した十年くらいで、才能が花開き、好きなコトを存分に実行出来た黄金期だった。場所は国会議事堂の近く、現在、ヒルトンホテルの建つところだという。
 ここでは食器づくりにも目覚め、個性豊かな、料理に最適の器を自らデザインした。後には窯までこしらえて陶芸作家にもなる。これらの多才ぶりから不世出の料理人にしてアーティストと言ってもよいでせう。
今や世界中に進出している和食の美味しさと美しさのベースは彼がつくったと言っても過言ではない。


貧乏人の家に生まれ、捨て子同然に転々と里親のもとで極貧生活を強いられたが、9歳のときには「米飯の上手な炊き方」を自ら研究するという、食へのこだわりぶりを見せる。生涯「なんぞ旨いもん」を追求した人生の原点であった。昭和34年、76歳で不遇なまま死を迎えた。世間に彼を惜しむ人など皆目いなかったそうだ。(1980年4月 中央公論新社発行)


1月13日 Eテレ「知恵泉」のシーン
魯山人 



魯山人



魯山人の絶筆「聴雪」軸
魯山人 




魯山人 








たまには外メシ



●SABARの鯖寿司

 有名なのか無名なのか知らないが、鯖を使ったメニューしか出さないのが「SABAR」という居酒屋さん。オーナーが鯖の食材としての価値を見直し、青森県八戸沖の旨い鯖にこだわって専門店を開いた。で、店の名が「SABAR」であります。「38」のロゴも使います。


地下鉄堺筋線扇町駅から徒歩5分くらいのところにその店があるので、ランチを食べました。鯖をネタにした寿司、丼、焼き物、唐揚げ、そして鰻重ならぬ「鯖重」もあります。
 鯖寿司の旨いのって何年も食べてないので注文したのは鯖寿司です。
予想通り、写真のような分厚いネタがドテンと乗ってます。ふだん食べる鯖寿司のネタは3ミリくらいだから迫力がある。これが5貫と鯖の唐揚げ二つ、吸い物などが付いて1200円ナリ。オジンには多すぎて夕食の時間を遅らせました。


ま、感激するほどの旨さではないけど、ランチにしたのが間違いでせう。夕どきに来て、刺身と日本酒がベストメニューではないかと思いました。


店の案内はこちら・・・
http://sabar38.com/




鯖 



鯖寿司 







読書と音楽の愉しみ



●奈良タンゴ祭

 なんで、奈良でタンゴやねん? 訝りつつ、大和郡山城ホールへ。がら空きだったら気分悪いなあ・・という懸念は外れて、1000人のキャパに700人くらいの入り。これなら上々です。聴衆は30歳くらいから80歳くらいまで、明日死にそうな人もいたけど、よく来て下さったと、主催者に代わって御礼申し上げまする。


タンゴファンは「ビアソラ前」派と「ビアソラ後」派に明快に分かれているのではないか、というのが駄目男の見立てです。自分は無論「前」派で、カビの生えたような古い曲と演奏法が好き。こと、タンゴに関しては保守頑迷嗜好で、ビアソラの曲に抵抗を感じなくなったのは10年くらい前からでした。


タンゴ祭だから東西から六つのバンドが出演した。それぞれ個性豊かで楽しい。知ってるのは京都の「アストロ・リコ」だけでしたが、老舗だたらというのではないけど、演奏スタイルはやや古いと感じました。
 保守頑迷ファンがショックだったのは、全二十数曲のうち、ビアソラ前のスタンダード曲が数曲しか演奏されなかったこと。そうか、自分は消えゆくべき時代遅れのファンなのかと思い知らされたものです。


それはともかく、一番のお気に入りバンドは福岡から来た「トリオ・ロス・ファンダンゴス」です。ピアノ、アコーディオン、ヴァイオリンというシンプルな編成なのに、新鮮、パワフルな表現で聴衆を魅了しました。しかし、福岡でタンゴバンドなあ・・メシ食えるんかい?とつい貧乏性的心配をしてしまう駄目男であります。


なんで奈良でタンゴやねん・・の疑問、答えは主催者(バンドのメンバーでもある)が奈良出身で、地元の自治体に主催企画として売り込んだが叶わなかったと。(挨拶した市長が説明した)叶わなかったけど、このホールはなかなか快適です。市長さん曰く、当ホールは全国に2000余あるホールの中で「優良ホール百選」に選ばれたと言ってました。観客の心地よさだけでなく、出演者が使いやすい、ホールの技術スタッフが優良である、など多方面の要素を審査して選ばれました。奈良県ではこのホールのみです。(1月10日)

ホール外観
郡山ホール 


ホール玄関への通路
郡山ホール





犬町・猫町情報



private ・・●2015 新年会(A)

舞子ビラでわんぱく新年会(1月8日~9日)

 大阪市内から電車で約1時間、明石海峡大橋のたのとにある舞子ビラは昔の皇族、有栖川宮家の敷地に建つお手軽リゾートホテルです。正月の混雑が去り、閑散期の平日にゆくと、閑古鳥鳴きそうな静けさでとても快適。むろん、宿泊費も休日前日より大幅に安くて助かります。往復電車ちんとホテル代を合わせても1万5千円。舞子公園には移情閣や橋の博物館など、見所もあります。


ホテルは台地の上にあり「斜行エレベーター」で上がります。エレベーターとケーブルカーの合いの子みたいな、珍しい乗物です。
ビラ



ホテル玄関
ビラ



サウダージさんのスケッチ・・客室から眺める明石海峡大橋の夕景
ビラ


夜はライトアップされます
舞子ビラ



庭で記念撮影
ビラ



明くる日は舞子公園を散歩して帰りました。後ろの建物が舞子ビラ
ビラ 


     ********************


追記:斜行エレベータ・・他にもどこかにあったような、とググッてみたら、ありました。
JR福知山線の西宮名塩駅からニュータウンへのアクセスに使われています。 上下の標高差が60m、ビルの20階ぶんもあって、エスカレータは使えないのでこれを採用したらしい。エレベータは4分間隔で運行されるが、イラチの人のために並行して階段もある。イラチでなくても、停電や故障のときは階段を上下するしかない。装置の規模が大きいだけに、年間の維持費が1000万円もかかり、当然、住民がワリカンで負担する。


舞子ビラ   


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新年会(B)

なんば「治兵衛」でてっちり新年会 (1月12日)

 ネットであちこち調べたら、コースメニューでは8千円~1万円が相場。これに飲み物代を加えると、前記の「舞子ビラ」と同じような費用になります。ようやく見つけたのが難波の「治兵衛」で飲み放題つきで6500円ナリ。これっきゃ無い、と予約しました。
 食すれば、値段相応のクオリティ。もっと上等を食べたかった・・の人と、これでいいのだ・・の人、半分ずつくらいですか。


DSCN3956.jpg 





読書と音楽の愉しみ



●根深誠著「ヒマラヤのドン・キホーテ」を読む

 12月17日の記事「エベレストトレッキング大盛況」の中で名前だけ紹介したホテルのオーナー宮原 巍さんに密着取材して、彼の業績や人生観、希望などを記したドキュメント。著者自身も山男であるから、宮原さんの思想は以心伝心で受け止め、咀嚼できる。なかなかの力作であります。


宮原さんの苦労物語といえば、標高3800mの山中に「ホテル・エレベスト・ビュー」を建設したときの苦労話だと思い込んでしまうけど、本書で語られるのは政治家・宮原の苦労物語がメインになっている。
 ひたすら山にあこがれたロマンチストが、ネパール暮らしのなかで政治に目覚め、日本人をやめてまでネパールの政治改革を目指す・・これもロマンには違いないけれど、まあ、えらい変身ぶりであります。


しかし、肝心の政治の話、パスします。ネパールの国内情勢が複雑で短文で説明できない。そして、宮原さんの心情はさらに複雑であるゆえに。 前回の記事「エベレスト トレッキング大盛況」と書いたけど、この本の原稿を書いてる時点では青息吐息の経営だったらしい。順調に客を送り込むツアーのシステムが未熟だったからである。


ヒマラヤ山中に世界はじめてのホテル建設
 ホテル建設、と簡単に言うが、ヒマラヤの山深い、3800mの高地での建設工事である。ほとんどが手仕事、そして人海戦術で行われる。
1969年から3年あまりにあいだに、のべ20万人の労役が必要だった。建設資材は全部カトマンズの田舎から人力で運んだ。片道14日を要する。資材運搬どころか、職人の食料も全部遠くから担いでくる。近くの村で仕入れると村で食糧不足が起きるからである。


ホテル建設と平行して飛行場の建設も行った。こんなの、普通の観光事業ではありえない工事である。急峻な山岳地のわずかな緩斜面を利用して短い滑走路をつくった。こんな難儀な工事だったのに怪我人も出なかった。宮原さんは「神の加護」だと信じている。
 費用はいくらかかったのか。ホテルと飛行場の建設で1億4000万円。40年前の話とはいえ信じがたいほど安い。日本なら住宅数軒ぶんの金額でだ。

ようやく完成し、旅行代理店との連携もできて、世界中からトレッカーがやってくるようになった。なんといってもエベレストが眺望できる世界最高のロケーションだから満足度は高い。日本人もたくさん来る。しかし、宮原さんは嘆く。宿泊費は日本の中級ホテルの金額と変わらないのに、「このホテルは泊まり賃が高いので、石垣をさすって帰ります」とか、お金の話ばかりする。建設にどれだけ苦労したかなんて知ろうともしない。(注)現在では、こんなアホな客は減ってると思われます。


宮原さんは続いてカトマンズにもホテルを建て、さらに三軒目をポカラに建設中である。80歳にしてこの馬力。このとんでもない元気、情熱が、ホテルオーナーから政治家への転向の動機にもなった。思い込んだら猪突猛進。本のタイトルの「ヒマラヤのドン・キホーテ」はこれが由来である。


村に学校をつくって寄贈・・は偽善
 とことんネパールに関わってしまった宮原さんが苦々しく思ってることがある。日本人の発想による援助の話である
。「ネパールに学校をつくりたい」と。宮原さん曰く「ネパールに学校を建てるという、この美談のような話は偽善であり、むしろ弊害を生む。ネパールでの教育の問題は学校の建物がお粗末だということではない。政府の教育政策にある。


よしんば、学校の建物をつくったところで、その中身と先生はどうするのか。児童の教育は、本来、父兄と地域が一体となってささえなければならないはず。援助はその精神を損なうことになる。仮に、一つの村で援助によって学校をつくったとする。隣の村はどうするのか。そこには差別が生じる」 すなわち、国民の自立心と自主性をなくし、依存心を高めるのであれば、そんな援助は、むしろ国家の発展を阻む害悪ではないか」(
169頁)


正義感と慈善のココロ一杯の人が市民に呼びかけて寄金を募り、ネパールの山奥の村に学校を建てる・・・こんな話題、だれでも知ってるでせう。実際に寄付をした人もいるかもしれない。それを「偽善」だと宮原さんは言う。あたたかい慈善のココロに何の問題も無い。しかし、知識や経験の裏付けがなければ「大迷惑」になりうること、肝に銘じたい。


私たちは、ネパール国民には「純朴で善良、質素に暮らす」人たちというイメージを抱いてる。その通りだけど、これが国民性だと思うのは間違いだ。実際は、政治腐敗と怠慢の横行が国の発展を妨げている。この現状に義憤を覚えて、宮原さんは日本の国籍を捨ててまで「ドン・キホーテ」になった。しかし、本書を読む限り、宮原さんが情熱を燃やす政治改革は、ほぼ絶望である。人生最後のチャレンジは99%成就しない。それでも前進をやめない
姿を目の当たりにして、著者はページの大半を費やして「政治家・宮原」の生き方を伝えたかったのだ。なにげに本書を読み始めた人は、表紙のイメージと内容の乖離に大きな違和感を抱くかも知れないが、この本を見つけたのは、図書館の「観光ガイドブック」の棚だった。(2010年11月 中央公論新社発行)


ヒマラヤ 


大阪日暮綴



●気がつけば・・7chに偏向  ~TV視聴番組~

 三年くらい前から「開運なんでも鑑定団」をみるようになり、TVでは一番の愛好番組にしているが、気がつけば、同じ7chの他の番組も見るようになって全チャンネルで俄然一位であります。7chを最も愛好している視聴者なんてどれほどいるのか。 100人に一人くらい?


といっても、毎週必ず見ているわけでなく「鑑定団」でも2週に一度くらい。理由は単純に放送日や時間を忘れてるからです。 最近、もう一つ良く見るのは「和風総本家」モノづくりに励む職人の仕事ぶりをレポートした番組で、こんなの誰が見るんかい、と同情しつつ見ている。番組マスコットの「豆助」がとてもカワイイ。


ほかに同局の「未来世紀ジパング」「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」「美の巨人」「WBS」なんのこっちゃねん? なタイトルですが、内容は自分の興味とマッチしている。他のチャンネルでも似たような番組があるのかもしれないが、番組表見るのが億劫で・・。


7chの次に良く見るのは多分2ch(Eテレ)「日曜美術館」「クラシック音楽館」「・・・・・」「・・・」←思い出せない。
 その次がNHK総合。一番見るのは午後7時のニュース。たまに「NHKスペシャル」「クローズアップ現代」「・・・・」


ほかの民放では10chの「そこまで言って委員会」が月に2回くらい。8ch「アンカー」の青山繁晴氏の出る日。各局夕方のニュース。スポーツ番組は偏向ナシでどの局でも見ます。タイガースの試合はサンテレビがCMが少なくて見やすい。で、好感度の順は、7ch-2ch-1chーその他となります。BSはゼニ払ってるのに皆目見ない。


逆に、見ない番組のほうがずっと明快です。ドラマ全部、旅番組、グルメ番組、二流芸人がスタジオで騒いでるバラエティ番組、ワイドショー、映画・・・全部パス。それでも、なんやかんや、一週間で15~20時間くらいの視聴になりますか。 プチ・ケチ研究者の願望・・NHKの受信料、視聴時間に応じた料金(1時間10円とか)にしてくれたらええのになあ。


和風総本家
テレビ

同番組のマスコット「豆助」
テレビ







ウオーキング・観光



●そうだったのか・・神戸文学館の由緒

 関西学院の発祥の地は神戸の「原田の森」だったという説明をたびたび目にしたが、その原田って神戸のどこなのか。過日、何気に立ち寄った神戸文学館で一挙解決しました。原田の森とは文学館のあるところ、即ち、現在の王子動物園の敷地でした。


この文学館は初期関西学院にあった教会を転用したものです。明治22年(1889年)に開設したときは、教師が5人、生徒が19人という、西洋版寺子屋みたいな小規模でしたが、だんだん規模が大きくなり、昭和のはじめには西宮の上ヶ原へ引っ越します。新キャンパスはなぜか趣ががらりと変わってスパニッシュスタイルの建物で統一されます。(ヴォーリズの設計です)


この建物は戦災や阪神大震災という災厄にあいながら、しっかり保存されて、文学館として開放されています。入場無料、近くに来たときは道草をおすすめします。展示室には、神戸ゆかりの作家、百人以上の名前が記されていますが、良く見ると、大半がヨソから転居した人たちで、生粋の神戸っこは少ないことに気づきます。有名どころでは谷崎潤一郎がわかりやすい。(「細雪」などの傑作を書いた)


作家の軌跡は、何はさておき、手書きの原稿用紙で伝わりますが、これは昭和時代限りの遺産。ほぼ100%ワープロ書きになった現在、作家の個性や人物像を後世に伝えるための基本資料がなくなります。手書き原稿が残るのは、司馬遼太郎や丸谷才一くらいでおしまいになるのでせうか。ちょっと寂しい。



神戸文学館 外観
神戸文学館




神戸



礼拝堂を展示室にしている
神戸文学館

人気エッセイストだった岡部伊都子が使っていた机
神戸


谷崎潤一郎「細雪」の原稿
神戸







犬町・猫町情報


private

ウイーンフィル ニューイヤーコンサート 1月1日 Eテレ中継画面
ウイーンフィル

犬町・猫町情報 ~新年会ご案内~

あけまして おめでとうございます。
新年会の最終情報です。前回より一部変更あり、
よろしくお願いします。(メールでも案内します)


■舞子ビラ わんぱく新年会
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1月8日(木)泊 午後4時 ホテルロビーに集合。

JR又は山陽電鉄 舞子公園駅徒歩10分

下記ダイヤでお越しの方は山陽電鉄 舞子公園駅改札口で集合。
(前回の案内より難波発時刻が変わってます)

◆阪神梅田発14:45(姫路行直通特急)~舞子公園駅着15:47◆阪神なんば発14:29(尼崎行き普通)~尼崎着14:48乗り換え 同駅14:53発 姫路行き直通特急~舞子公園駅着15:47(三宮15:15着)
別行動の方は前日までにお知らせ下さい。

◆費用(宿泊費・飲み物代・個室利用費・年会費)15、000円
 ペアの方は29,000円
◆9日は、朝食後、現地解散します。
◆舞子ビラ 電話番号 078-706-7767
◆参加予定者・・13名


*************************


●「てっちり」新年会 ~難波 治兵衛~

◆集合・・1月12日(祝)午後4時40分 
地下鉄御堂筋線 難波駅南改札口(出口専用)珈琲ショップ前

◆会費(宴会費+年会費)・・7、500円 ペアの方は14,000円 
集合時に集金します(釣り銭なきよう)
治兵衛 電話番号 06-6631-0489

◆参加予定者・・17名      以上


読書と音楽の愉しみ



●北原白秋 他著「日本八景」を読む

 日本三景とか近江八景という風景観はもう古い、現代人の感覚で日本の風景を見直し、国民みんなでベストを選ぼう・・。という発想で、人気投票も加味した「日本八景」が選ばれました。
 それって、いつの話? 答えは昭和2年です。今から90年近い昔の話です。毎日新聞と東京日日新聞(現在の毎日新聞東京本社)が企画して大々的にキャンペーンを張りました。


国民にハガキでの投票を呼びかけたところ、実に9000万通もの応募がありました。当時の人口は6000万人くらいなので、一人一枚以上を投函したことになります。実際は観光地地元による組織票もあるから客観的評価ではいささか怪しいけれど、とにかく大人気企画になりました。


八景の中身は、山岳、渓谷、河川、温泉、湖沼、海岸、瀑布、平原の八つ。この本は、それぞれのジャンルでトップになった景勝地を当時の有名作家が訪ねて紀行文を書いてもらった。その文集です。

受け持ちはこうなりました。

華厳滝・・幸田露伴      上高地・・・吉田弦二郎

狩勝峠・・河東碧梧桐             室戸岬・・・田山花袋

木曽川・・北原白秋      別府温泉・・高浜虚子

雲仙岳・・菊池幽芳      十和田湖・・泉鏡花


すごい顔ぶれですね。現在、これほどのネームバリューのある作家たちをそろえるとすれば、誰の名があがるでせう。


駄目男が若い頃に好きだったのは吉田弦二郎です。どこを訪ねても、とてもロマンチックな紀行文を書く人で、古本で何冊かの文集を買いました。そして今回、何十年ぶりかで彼の「上高地」の紀行文を読みました。上手い、懐かしい・・しかし、なんか大袈裟やなあと言う気もしました。半世紀を経て、駄目男の感性、すっかりさび付いてしまったのか。ま、しゃーないか。


たとえば、松本市の島々から徳本峠を越えてゆく場面
(当時は車道がなく、一日がかりで歩いて上高地へ向かった)
「雨は沛然として岩をうち、雲は遽然として岸壁に砕けた。嶺を包む雲の奥からは縹渺として幾百条の銀糸のような滝が断崖を伝わり、直ちに天に懸かって落ちている。まさに銀河三千丈、千曲万折して天に懸かる姿である。雲は徐に徂徠しては銀河を香煙の懐につつむ」(以下略)

こんな文章を読んで感激してたのか。う~む。昭和は遠くなりにけり。


指名された作家の皆さんは、アシ付き、メシ付き、無論、原稿料たっぷり、さらに現地では地元役所の管理職が接待、案内係として随行するから、ええかげんな文章は書けない。競争意識もある。そこで、力が入りすぎたのか、紀行文としては冗長な感じもする。書きすぎ、というやつです。


こんなに大層なイベントで選んだ「日本八景」でしたが、後世に語りつがれなかった。現在でも「日本三景」はたいていの人が知っているけど「日本八景」なんて誰も知らない。駄目男も全然知らなかった。
 やはり、八景のコンセプトがあいまいだったからマズイ結果になったのでせう。山岳が富士山でなく雲仙岳というのはわかりにくいし、京都や奈良が無視されてるのもおかしい。川のトップがなぜ木曽川なのか、説明しにくいはずです。


こういう類いの選択、選集で一番わかりやすく、人気を得たのは「日本百名山」ではないでせうか。深田久弥という個人が自分の好みで選んだだけなのに、山好きの人にはバイブルのように信頼を集め、すごい実績を積んだ。もし、日本百名山をハガキ応募による「公選」で選んだら、半永久的にモメたと思います。多数の総意で選ぶ=ベストの選択になるとは限らない。(2005年3月 平凡社発行)


日本八景




ウオーキング・観光


●晦日の奈良散歩  ~奈良ドリームランドへ~

 寒さのせいにして運動不足甚だしいので、30日に奈良へ出かけました。行きたかったのはドリームランドの廃墟です。

 般若寺前でバスを降り、まず、すぐ西側の奈良少年刑務所へ。一度見たら忘れられない、古風で、ちょっと幻想的な雰囲気もある煉瓦建築で、築100年を越えます。もうとっくに重文指定されてると思ってましたが未指定なので驚きました。最近になってようやく地元の人や古建築愛好者のあいだで指定申請の運動がはじまったので期待します。耐震化など、いろいろ問題はあるけど、下の写真をご覧になれば、誰でも重文の価値ありと考えるでせう。


何十年か前、はじめてこの建物を見たときは、なぜか、E・A・ポーの「アッシャー家の崩壊」を思い出したものです。別に、作品に建物の詳しい描写はなかったはずですが、この建物の雰囲気がイメージを喚起したのだと思います。少年たちにとっても、一生忘れられない建築物になるでせう。 


この建物を設計したのが、ジャズピアニスト、山下洋輔さんの祖父というのも意外な情報です。この縁で、指定推進運動の世話係は山下さんが引き受けます。


ドリームランド跡地を公園墓地にしたら?

 刑務所から西へ行けば鴻ノ池運動公園で、その西隣がドリームランド跡地。廃墟大好きの駄目男には楽しい物件でありますが、敷地には入れない。自由に歩けるのは表門周辺のみです。
 ドリームランドは1961年に開業、最盛期には年間150万人もの客を集めたが、同業のオープンが続き、次第に人気を失って2006年に閉鎖、以後、放置されたまま廃墟になりました。


奈良市では先月、最低価格7億5千万円で競売にかけたが、誰も手を挙げなかった。30万㎡というスケールが大きすぎるのと、再開発での規制が厳しすぎるのが敬遠された理由です。


駄目男が考える再開発のアイデアは公園墓地。奈良市が斎場と墓地を企画するが、これだけでは広すぎるので半分くらいは森林公園にします。こうすれば、墓地の分譲で収入が生まれ、現在の斎場不足も解消できる。現在の廃墟(ハコモノ)は解体、粉砕して大部分は現地で埋め立てることが出来る。万博や花と緑博の跡地利用と同じような再生の方法です。
 現在の鴻ノ池運動公園は、敷地はドリームランドと同じくらい広大ですが、競技施設がたくさんあって公園というには緑が少ない。散歩や自然観賞には向かない公園です。だから、斎場+墓地+森林公園というのが望ましい・・と、ヨソモンがええ加減なこと言うてます。


しかし、報道によると、斎場の新設には地元住民の強力な反対運動があり、7300人もの反対署名を集めたという。反対の理由は「斎場なんて迷惑施設の最たるもの」らしいですが、これが住民の総意なら見当違いも甚だしい。仮に、敷地の中央に斎場を建設すれば、最も近い民家でも300mくらいの距離があり、何が迷惑なのか?と言いたくなります。


都会では斎場から民家まで100m以内とか学校に隣接してることもあるのに、別に「斎場建設反対」「出て行け」の排斥運動はない。最新型の焼却施設は煙や悪臭は全くでないからです。市街地に比べたら、このドリームランド跡地は理想に近い斎場と墓地の条件を備えているのに、なぜ強力に反対するのか、他の市民には理解できない。

 おそらく、町内会会長や役員といった、ごく一部の石頭人間が「斎場は忌まわしい施設」という固定観念にとらわれて反対運動をリードし、署名運動を進めているのではありませんか。常識のある人なら反対運動はしないと思います。

 一方で、奈良市は斎場焼却能力が不足で市民はとても困ってる、という現実がある。運が悪いと死去から二日も三日も待たされるケースもあるらしい。これこそ悲惨というしかない。(遺体はドライアイスで冷やし続けます)「NHKクローズアップ現代」には、奈良ではないけど、斎場が満員で遺体を自宅で9日間も安置した実例が報じられていた。遺族にはすごい精神的負担がかかる。こんな悪夢のような状況が各地で起きている。駄目男もずいぶん多くの葬儀に参列したけど、幸い、葬儀から焼却まで何日も待たされた話は聞いたことがない。


ごく一部の住民のエゴによって理不尽な反対運動が起き、市民全般、行政に大迷惑をかけている。斎場はガンコ爺さんだって必ず世話にな公共施設ではないか。「迷惑施設の最たるもの」なんてよく言えたものだ。
 仮に、奈良市が市民全員にドリームランド跡地での斎場と公園墓地の建設の賛否を問えば、7割以上は賛成するのではないでせうか。(反対する人は理由を明らかにするべき)一部の市民の反対にびびってる奈良市も不甲斐ない。


少年刑務所の正門
ドリームランド

本館(事務棟)
ドリーム

ドリームランドのメインゲートに通じる道
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切符売り場
ドリーム

切符売り場の内部。こんな些細な場所の片付けさえ出来ないのだから、
運営会社のクオリティが察せられる。
ドリーム

これはホテルだったのか?
ドリーム

バス停は今でも「ドリームランド前」なのが笑えます。ドリーム






閑人帳


 




      年賀状



  年中ヨタヨタ、丸出駄目男のえらいカタクルシイご挨拶です。

   今年も「快道ウオーキング」をよろしくお願いします。