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読書と音楽の愉しみ



●坂野昭彦著「一文無しが贋札造って捕まって」を読む

 2005年3月、埼玉県で偽一万円札が流布した。のべ50枚見つかった半年後に容疑者が捕まった。その本人、坂野昭彦が書いたドキュメンタリーであります。犯罪歴などない、ごく普通の市民が事業の失敗から経済的に破綻し、追い詰められていく。離婚して妻子と絶縁し、認知症の母親は介護の末に亡くなって孤立無援になる。


 もう金を工面する術は尽きた。最後の選択肢は・・

・ホームレスになる。
・自殺する。
・犯罪で金を得る。 の三択だった。

 当時58歳だった彼には、生活保護の申請という発想はなかったらしい。そして、最後に手元に残った一万円札を見本に、パソコンとスキャナーを使って贋札をつくる。カラーコピー機を使う方法よりずっとハイテクであったが、結局バレて捕まった。もともと小心なタチだから、はじめてタクシーで偽札をつかうときは缶酎ハイ2本をがぶ飲みして乗車した。2500円ぶん乗って停車させ、札を渡すときは喉がカラカラに乾き、手が震えた。


しかし、本書は偽札づくりの解説書ではなく、約4ヶ月に及ぶ留置所暮らしのレポートであります。昨日までふつうの市民がいきなりタイホされてブタ箱に放り込まれたときのカルチャーショックと雑居房で出会うプロの犯罪者との同居生活のありさまが克明に描かれる。克明なのは初めから詳細な日記をつけていたから。文体もまるで小説みたいでとても読みやすい。


偽札づくりは惜しくも?失敗したが、文才を生かして本書を著し、2008年の「幻冬舎アウトロー大賞」を受賞した。マッタク、人間の運命はどう転ぶか分からない。もう一つの大ラッキーは、偽札造りという反社会的犯罪を犯しておきながら、求刑は懲役4年だったものの、判決は懲役3年、執行猶予5年で刑務所送りを免れたこと、こんなに軽くて委員会?という気がするけど、この格段の情状酌量は恐らく彼の人柄、人徳によるものと察する。


留置所暮らしで接する、担当刑事、看守、弁護士、検事、同房のワルの面々、すべてに誠実に接し、悪印象を持たれずにいると刑期が軽くなることもあるという見本でありませう。こんなことは意図してやってもバレるからプロの犯罪者にはできない天然ワザと言える。あのライブドア事件のホリエモンだって、服役中はチーンとおとなしく模範囚ぶりを示していたのかもしれない。


留置所と刑務所とでは待遇がどれくらい違うのか。本書は留置所だけのレポートだけど、一番の違いは労役がないことでせう。それと、同房者が毎日のようにコロコロ変わって落ち着かない。三食昼寝つきを狙ってホームレスが小さいモメごとを起こして入ってくることもある。それを「志願兵」というそうだ。そんなオッサンが強面のやくざより嫌われるのは最高に不潔で臭いからで、彼が風呂に入るときは、仲間はみんなキャンセルするそうだ。同じ湯船に入りたくない気持ち、ワカリマス。


ちなみに、風呂は2週間に3回。食事は弁当式でおかずはコロッケが一番多い。お茶は出ず、お湯か水だけ。これは辛そう。一方、お金を出せばおやつを買うことができる。一回で千円分買えるが、アメとかせんべいとか品目の指定はできない。近所のコンビニが金額分見繕って届けてくれる。本や週刊誌も買える。回し読みするが、具合の悪い記事は切り取ってある。著者は「週刊文春」「週刊新潮」のファンだった。なんか駄目男と似てますな。


サラリーマン、商売人問わず、現役時代に一度も失業の憂き目に遭わずに過ごせた人はそれだけで十分幸せだと言えます。昇進が遅いとか給料が安いという不満も「失業」の恐怖に比べたらチョロイ悩みではありませんか。まして、苦労は多々あるにせよ、生涯一つの会社勤めで定年を迎えたなんて最高に恵まれた人生でありませう。(2009年4月 幻冬舎発行)



偽札本

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閑人帳



●ナニコレ珍百景舶来版 「遮断機のある滑走路の風景」

 地中海の玄関、ジブラルタル海峡近くの街にある空港は敷地が狭くて一般道路が滑走路を横切るという構造になっています。ゆえに、飛行機が発着するときは鉄道の踏切と同じように道路に遮断機が下りて通せんぼします。通行止めの時間は鉄道の踏切より長いと思われ、人も車もガマンして待つしかありません。遮断機の向こうを電車でなく、飛行機が滑走していくという、珍しい風景です。
 実は伊丹空港も滑走路と車道が交差しているのですが、道路が地下トンネルになっているので問題ありません。



滑走路と道路が交差している風景
ジブラルタル



この写真では、中央の右下に交差路が見える。
ジブ



場所はこのあたり
ジブ 





動画で見る離陸シーン。車の通行量が多くて,皆さんイライラしてるのでは。
http://rocketnews24.com/2014/02/24/416386/?utm_medium=partner&utm_source=livedoor




大阪日暮綴



●~郷愁の日本風景~ 川瀬巴水展 鑑賞

 川瀬巴水(はすい)の名を知ったのは「開運なんでも鑑定団」にときどき版画が出品されたから。大正~昭和の日本各地の風景を写して「昭和の広重」と讃えられたそうだ。江戸時代の浮世絵に比べたら、時代が近いぶん、見る者にはリアリティが感じられ、また、写真では味わえない郷愁感に魅せられる。活躍のさなかに関東大震災に遭遇し、写生帳など資料を一切失うといった悲運もあったが、版元の助力もあり、立ち直って生涯旅を続け、死の直前まで日本各地の美しい風景を描き続けた。


版画の表現には不向きと思える暗い夜景の作品も多く有り、江戸時代には出来なかった微妙なグラデーションの表現がいっそう情緒を高めている。百貨店売り場の喧噪を忘れて、しみじみと郷愁感に浸れるひとときをお楽しみ下さい。(800円 3月10日まで 難波高島屋グランドホール)


川瀬巴水
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E7%80%AC%E5%B7%B4%E6%B0%B4


展覧会パンフ。絵は昭和8年の大阪ミナミ・宗右衛門町通り
川瀬ハスイ


大ヒット作 芝増上寺(東京二十景より)
川瀬


小千谷旭橋(大正11年)
川瀬


絶筆 平泉金色堂(昭和32年)   ~3点は絵はがきをコピー~
川瀬 


大阪日暮綴



●ご苦労さん、24年間勤続の洗濯機 

 1990年に製造、購入したナショナルの洗濯機、運転中に異音がするようになって買い換えを決断、24年ぶりにチェンジしました。洗濯機を故障なしで24年使ったなんて珍しいかも知れない。ただし、これにはウラがあって使用頻度が一般家庭の半分くらいだから長持ちは当然とも言えます。普通に毎日稼働したら12年くらいの寿命になります。


ゆえに、24年間に性能がどれだけアップしたか、まったく知識がない。洗濯機の進歩改良における知識では浦島太郎状況であります。
 新しい東芝の洗濯機を買うと、操作ボタンの数が旧型の8個から12個に増え、使用説明書は旧型の23頁から55頁と倍以上になって、読むのがとても鬱陶しい。洗濯と脱水だけに、なんでこんなにぎょうさんボタンがいるねん、と腹が立ってくる。


洗濯物を放り込むと、パルセーターがじわっと回転して洗濯物の重量を量り、重量に見合った水を給水する・・浦島太郎は全然知りませんでした。洗濯、脱水が終わったら、洗濯槽の裏側にカビが生えないように高速で空運転して水分をはじき飛ばす・・へえ、知らんかったなあ。
 便利な機能なのかも知れませんが、ありていに言えば「ほっといてんか、かまいすぎや」であります。洗剤の適量の判断については未だによく分からない。(使用水量は旧型と同じでも洗剤は半分で済むのはなんで?)近頃、ジェネリック家電なる商品が売上げを伸ばしてるそうですが、ぜひ、簡単操作の「ジェネリック洗濯機」もつくってほしい。


かくも文句たれながら、東芝の<AW-60DM>を選んだのは、運転音が小さいことと、ふろ水ポンプがついてること、の二つのメリットがあるから。旧型の運転音はずいぶんダイナミックで、特に脱水のときは「ゴゴゴゴ・・ゴンガラゴンガラ、ダダダダダっ」と、うちは町工場かい、と勘違いしそうな騒音で、近隣に気兼ねして朝晩は使用を「自粛」していたのであります。それが新型ではウソのように静か。時間を気にせず使えます。これは「ダイレクトドライブモーター」のせいらしい。

 ふろ水ポンプは「プチ・ケチ」発想によりますが、洗濯だけの利用では水道料金に反映するくらい節約効果があるか、不明です。


洗濯容量が旧型の4,2キロから6キロに増えたので、使用は週に2回くらいで済みそう。間違いなく「人生最後の洗濯機」になりませう。


24年使った、ナショナル NA-F42Z5
洗濯機


東芝 AW-60DM
洗濯機 



読書と音楽の愉しみ




● unbelievable! 2010年生まれのソプラノ歌手誕生

 当ブログを訪問して下さったjyakkoさんのブログ<周辺の散策>に紹介されてるジャッキーエヴァンコの歌を聴いてビックリ!今年13歳の少女ですが歌唱力はプロの歌手なみで、これホンマか、と疑ってしまうくらいです。すでに米国では大人気らしいけど、天才としか言えない歌唱力には感心するばかり。何十年かに一人、何百万人かに一人、こういう希有の人物が現れる。


成長して「二十歳過ぎればただの人」で終わるのか、さらに開花してマリア・カラスの再来と言われるような名歌手に至るのか、なんとも言えないけれど、ジャンルを超えて、世界中で愛される歌手になってほしい。


ジャッキーの美声を聴きたい人はこちらへ・・・
ブログ<周辺の散策>にたくさんの動画があります。
http://jyakko.blog.fc2.com/ 


evannko

閑人帳



●TVで長谷川等伯の傑作に遭遇

 2月22日夜、テレビ大阪の番組「美の巨人」に等伯の名作が紹介されました。はじめて見る番組で出会うなんてラッキーであります。
 香雪美術館所蔵の「柳橋水車図屏風」を中心に、むろん「松林図」もチラリと紹介されていました。Eテレの「日曜美術館」に比べたらずっとポピュラーな内容で、おおざっぱながら分かりやすい。最後のほうで「柳橋水車図」の図柄、センスが約百年後に生まれた尾形光琳の「紅白梅図」に大きな影響を与えたのでは、という説明をしていますが、なるほどと納得した次第です。下の画像はテレビ画面を撮影したものです。


柳橋水車図の橋は宇治川橋ではないかと・・・
等伯 


柳橋水車図
等伯


同 ディティール (水車と蛇籠)
等伯テレビ



柳橋水車図(上)と紅白梅図の比較(相似)
等伯



香雪美術館学芸員の解説
等伯


松林図
等伯

プチ・ケチの研究



●「週間文春」拾い読み (2月27日号)

認知症予防に「カレー」が効く ~認知症予防の最新レッスン~

 カレーのルウに含まれるスパイスが脳血流量のアップに役立っていることが分かった。これがアルツハイマー型認知症の予防になる。
 調査によると、アメリカとインドで70歳以上の老人の認知症発症率を調べたらインド人はアメリカ人の四分の一の低い率だった。カレーファンには明るいニュースであります。


カレーを食べると脳の血流量がどれくらい増えるか。「おかゆ」との比較をしたグラフが下の画像。この差の意味は「狭心症の患者がニトログリセリンなどの血管拡張剤を飲んだときの効果とほぼ同じ」だそうであります。血流が増えて脳活動が賦活することが予防に役立ちます。


カレーの何が有益なのかというと、辛みの主役唐辛子ではなく、少量ずつ何十種類も含まれるスパイスが役立つ。よって、激辛カレーが甘口より有効なのではない。ここんとこ、間違えないように。スパイスの多くは漢方薬原料と共通しており、例えばターメリックというスパイスは漢方ではウコンと呼ばれる原料である。スパイスたっぷりのカレーは「食べる漢方薬」とも言える。だからといって毎日食べる必要も無い。週に一、二度で十分、ただし、ライスもたくさん食べると糖尿の人には具合悪いので、代わりに生野菜を摂ったほうがベター。


タイカレー


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ヤマモリのタイ「レッドカレー」

2月10日に紹介したタイカレー2種のうち、レッドカレーはハウス食品の商品でしたが、ヤマモリがタイで製造したレッドカレーが見つかったので試食しました。味はハウス食品製よりずっと良く、お買い得です。辛さの表示は5段階の4ですが、十分辛い。レッドカレーに関しては、中途半端な味付けをしたハウスの商品はおすすめできない。


タイカレー 


読書と音楽の愉しみ


●百田尚樹著「モンスター」を詠む

 昨年、映画化されたそうだが知らなかった。不美人がトコトン整形手術を施して抜群の美人に生まれ変わる。そして、不美人時代に軽蔑、嘲笑した男や世間へ復讐を始める。しかし、一人だけ憎めきれない、恋心を抱いた幼友達の男がいて・・。


著者、百田センセは整形美容のハウツーを相当勉強したらしく、小さな「二重まぶた」の手術から、アゴを外して顔の外形を変えてしまう大がかりな手術まで丹念に説明してくれます。むろん、リスクや副作用もあり、それを承知で美人をめざす心情は男性にはなかなかわかりにくいが、美人になることでヒエラルキーを上げることができるのはほぼ間違いない。生まれつき美人の類いなのにそれを生かさない女はアホだとヒロインは言う。


ヒロインは事件を起こして家におれなくなり、家族と絶縁。そして、いつのまにか世間では事故で死んだことになってしまう。整形手術で人相を変え、名前も変えたらもう別人だ。さあ、復讐するは我にあり。
 これでバッチリ、という満足できるまでの整形手術に1000万円を投じた。そんな大金、真面目な仕事で稼げるはずないからフーゾクに身を落として必死に貯金し、30歳をまえに2億円貯めた。物語はここからはじまる。


不美人時代と超美人の今、二つの体験をしたヒロインは、あらためて「美人はこんなにトクするのか」を実感する。街を歩いても、買い物をしても、レストランへ行っても、まったく扱い、もてなしようが違う。但し、美人ぶりをひけらかすのはサイテー、おとなしく、控えめの身のこなし、遠慮がちな話し方・・といったサイドのテクニックも必要だ。出会う人の全てが羨望と尊敬の眼で見てくれる。かくして夢は実現した。復讐も果たした。しかし・・あっけなく死んでしまうのであります。


本書が語るに、フーゾクで働く若い女の子は普通に整形する。美人になりたいためもあるが、人相を変えることで過去の容貌を消し、他人の顔になることで正体がバレないようにする。ウン悪く身内や友人に出会っても気づかれないことでのびのび仕事ができる。
 そして、足を洗って堅気の暮らしにチェンジするときは元の顔に近い容貌に戻すため、再度手術する。これでフーゾク歴を外見で消すことができる。AVに出演する場合は整形手術による人相のチェンジは必須だそうだ。(親が見たってバレないくらい整形しておく必要がある)


巻末の解説を整形しまくりの中村うさぎが書いていてホンネぶっちゃけ、なかなか楽しい。「人を外見で判断してはいけません」なんてエラソーに言う男も、美人を前にすれば全員メロメロになる。例外はないと。(2012年4月 幻冬舎文庫発行)


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不美人を美人に変身させる技術の素晴らしさは分かりました。しかし、一つ気になることがある。整形美人になって結婚しても、生まれる子供は整形前の容貌をコピーするのが普通だから、これはこれで難儀な問題になる。美しい母親とぜんぜん似ていない子供の顔。ダイジョーブかい?
 整形したことをぜーんぶ彼に話して、整形前の写真も見せて「了解」を得ておけばいいが、隠したまま結婚すると・・疑われる可能性大でありませう。DNA検査しよう、なんてことに至れば信頼関係ガタガタになります。検査で〇となっても疑心暗鬼は簡単に消えない。よって、老婆心で言えば、せいぜい数十万円くらいの投資で変身するのが無難ではないでせうか。整形美人は賞味期限が短いというのも難儀です。


モンスター

大阪日暮綴



●寒さに負けず「カワセミ」観察するおじさんたち

 一年ぶり?に大泉緑地(堺市)を散歩。雑木林の中の小川に行くと、なにやら人の群れが・・。皆さん、とても上等のカメラや望遠鏡を並べてカワセミの観察、撮影をしているところでした。大方が自転車利用なので、毎日のように通う常連さんなのでせう。


たまたまカワセミがお出ましになるところでしたが、もうすっかり人間に慣れてるようすで、人から10~15メートルの距離でうろうろしています。サービス?のつもりか、水面上でホバリングもしてカメラマンを喜ばせます。ひょっとしたら、平日は午後二時より三十分登場とか、出演スケジュールが決まってるのか。


しかし、どう考えても緑地内では産卵や子育てに適した環境はなさそうで、だったら、ヨソから出張してくるのだろうか。カワセミはん、どこから来てはりますねん、と訊いてみたくなります。(2月19日)

カワセミの出演を待つ人たち
大泉緑地 カワセミ


コンパクトデジカメではこんな写真しか撮れない(デジタルズーム)
カワセミ



ロウバイが満開です
大泉緑地



今年はじめて見た満開の梅。
大泉緑地


大阪日暮綴



●寒風に負けず咲く「十月桜」

 長居公園の周回路沿いに数本の桜が咲いています。十月桜という品種だそうで、年に二回咲くのが特色とか。
 寒風にさらされてる桜なんて風情もイマイチというか、そんなに無理せんでも・・の感。ネットで調べると「冬桜」という種類もあるので、これではないかと思いましたが違う。冬桜は一重、十月桜は八重で明快に違う品種です。しかし、冬に咲くのだから、両方とも冬桜という呼び方もされるらしい。嗚呼、ややこしい。


十月桜

閑人帳



●与謝野晶子が歌に詠んだ着物柄の復元

 高島屋には戦前「百選会」というサロンがあり、文化人の交流の場にもなっていた。歌人・与謝野晶子もそのメンバーの一人で、新作の着物を歌で評したり、今で言うCMふう短歌もつくっていた。それらの非公開の歌を探し出し、整理してまとめたのが同窓生のOさん。地味な調査の成果が世に出て与謝野晶子の未知の作品が知られるようになりました。


歌の発掘とともに、戦前にデザインされた着物柄の復元も試みられて、その一部が「上品会」の内覧会で展示されました。
 下の写真の「流線美式天象」は昭和10年(1935年)に発表された柄ですが、今見ても驚くほど新鮮でかっこいいデザインです。そして、この着物を見て寄せた与謝野晶子の歌が

「流線の 秋袷見よ こころよく さへぎるものの あらざる調子」です。

一流の歌人にこんなに讃えてもらって、さぞ幸せでせう。
 これだけではありません。当時、既に大家だった画家、小磯良平がこれを絵に描いたのです。下の写真の「日本髪の娘」です。二人の偉大なアーティストに見そめられて、文字通りの「晴れ着」になりました。


しかし、この絵を私たちが鑑賞することはできません。描かれてまもなく、朝鮮の李王家のコレクションに選ばれ、戦後は韓国の国立中央博物館に収蔵されています。残念ながら日本へ戻ることはないでせう。


他にも戦前のデザインが20点くらい復元展示してありました。お値段は訪問着で150万円~350万円。ぐぬぬ・・。(高島屋グランドホール)


引用情報
http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008111301000606.html



タカシマヤ


小磯良平「日本髪の娘」 昭和15年
タカシマヤ



読書と音楽の愉しみ



●安部龍太郎著「等伯」を読む

 安土桃山時代の絵師、長谷川等伯の生涯を描いた直木賞受賞の力作。昨年の秋にTさんから頂いたものの、上下二巻、700頁のボリュウムなのでなかなか進まず、3ヶ月近く経ってようやく読了しました。


等伯といえば、頭の片隅に「松林図」という、ぼや~んとした水墨画が浮かぶくらいで何もしらなかったけど、本書を読めば、信長~秀吉時代のアーティストの生き方、仕事ぶりがとてもよく分かる。上巻はやや退屈するところもあるが、下巻は結構波瀾万丈で面白い。ただ、あくまでも小説なので歴史事実とごっちゃにならないよう注意が要ります。


長谷川信春(のちの等伯)は北陸、七尾の生まれ、地元で仏像を描く絵師としてそこそこの実力者であったがこれに満足せず、30歳を過ぎてさらなる修業と出世をめざして京都へ移る。都では全く無名であり、また既に狩野永徳を頭とした狩野派が業界を牛耳っていたので仕事を取るのが容易でない。言ってみれば、パナソニックにアイリスオーヤマがチャレンジするが如しで大きな仕事は望めず、扇の絵付けの仕事でメシ代を稼ぐ日々。しかし、これが好評でガッポリ儲けることができた。


野心家であった等伯は千利休や近衛前久など有力者のコネクションをつてに大型物件の契約にこぎつけた。いつの時代も人脈は大事であります。賄賂を要求されたら断り切れないという場面も出て来る。
 話を分かりやすくするためには人物を善悪に色分けしたほうが良い。本作では狩野派と石田三成一派が悪役にされており、彼らが等伯の仕事の邪魔をする。肝心の腕前はどうか。まあ、五分五分と言えませうか。


等伯のひいき筋の一人に近衛前久(さきひさ)という公家がいる。珍しく文武両道をわきまえた、貴族らしからぬ「やり手」で政治にも裏で関わるが、本書では、あの「本能寺の変」のプロデューサーは彼だ、ということになっている。安土城にいた信長を京都へおびき出した張本人だそうであります。ほんまか? 


戦国時代が終わり、秀吉が天下を支配して、とりあえず平和な時代になると、それまでは戦争のための施設であったお城が文化施設になる。武器や兵隊への投資が減った分、当然、財政にゆとりがでるので、大名たちは競って「カッコイイ」お城や客殿を作るようになり、これらのインテリアを受け持つ絵師たちはバブル景気に湧きます。大作、名作が次々生まれたこの時期が安土桃山時代であります。


腕前は等伯に迫るほど成長した息子の久蔵が狩野派の陰謀?で事故死するなど難儀はありますが、最後は秀吉ほか権力者の覚え目出度く、傑作の数々を残すことができた。
 ラストのクライマックスシーンは新築オープンセレモニーが開かれている伏見桃山城の大広間。どんちゃか大騒ぎのなかで等伯は水墨画の「松林図」を披露する。これを見た秀吉や家康や諸々の大名たちはいたく感じ入ってたちまちざわめきは消え、寂として声なし・・の場面になるのでありました。


この場面はフィクションですが、等伯の最高傑作を持ち出すためのシチュエーションとしては良く出来ている。松林図が醸し出す余韻を小説の最後にも味わってもらおうというのが著者の魂胆でありませう。


<追記> 今月13日に57歳の若さで亡くなった山本兼一氏(「利休にたずねよ」「火天の城」等の作者)の遺作が狩野永徳の生き様を描いた「花鳥の夢」で、狩野永徳から見た長谷川等伯がどう描かれているか、興味あります。こちらでは等伯が悪役だったりして・・。


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等伯に関する本を3冊借りて読みました。

「名画日本史」朝日新聞社 2010年発行
「ひらがな日本美術史」橋本治 1999年発行
「長谷川等伯」黒田泰三 2010年発行


いずれも図版の多い解説書です。
 文章で面白いのは「ひらがな・・」で、美術評論家ではない、作家の橋本治が既存の価値観にとらわれず、私見を自由に述べていることです。
「松林図」でも長文の蘊蓄を述べているが、かの傑作を論ずるに「ジャズが聞こえてくるような感じの作品」だと。

122頁「松林図」からはブルースが聞こえる。幽玄とは、紙巻き煙草の煙と一つになる黄昏の暗がりである。そう言っておかしくないだけのモダンさが、この桃山時代の日本の水墨画にはある」(以下略)


日本の水墨画の最高傑作と評価される「松林図」しかし、皮肉にも、これは大名や貴族の注文で描いたのではなく、等伯が習作として気ままに描いただけの絵だろうと言われている。営業用ではなく、自分の趣味、手すさびで描いたにすぎない。それが、等伯の人生最高の傑作になろうとは・・。(2012年9月 日本経済新聞社発行)


日本の水墨画の最高傑作と評価される「松林図」屏風(東京国立博物館蔵)
等伯 


等伯 


参考図書
等伯 


等伯 

犬町・猫町情報



2月ミニ例会レポート

タウンウオーク ハルカスまでアルカス (その1)

 寒風シミる「建国記念日」淀屋橋駅から難波までの約3キロを2時間がかりでウオーキング。本町からはアーケードのある商店街なので寒さはしのげましたが、ゴールの「ミュンヘン大使館」は休日とて満員であぶれてしまい、急遽、向かいの「こがんこ」に変えてランチにありつきました。「こがんこ」は「がんこ」より価格設定がワンランク下の大衆店で、千円くらいで定食があり、繁盛しています。


途中の「ダイソー」心斎橋店では、めいめいテキトーに100円ショッピングを楽しんでいただきました。駄目男が買ったのはペン立てが2個です。(2月11日)


サウダージさんのスケッチ「愛珠幼稚園」玄関風景。現役では日本最古、重要文化財の幼稚園です。
愛珠幼稚園

閑人帳



● 「生姜力」を試してみた

 今年1月2日にアップした「石原結實著 生姜力」本の内容に興味があったので、約一ヶ月間、生姜入り紅茶と生姜湯を試してみました。生姜はもともと好きなので義理、無理なしの実践です。


著者、石原センセは「わたしは生姜紅茶を一日に5~6杯飲む」と書いています。さすがにこれはマネできないので、実践したのは生姜紅茶と生姜湯合わせて一日に2~3杯でした。(生姜重量で約20gくらい)
 生姜の主な薬効は身体を温めることと新陳代謝の促進です。この寒い時期、生姜紅茶や生姜湯は確かに身体が温まり、また生姜のピリ辛感が美味しい。家で紅茶なんかほとんど飲まなかったので、ゆるめの習慣に出来ればええかな、と思ってます。


約一ヶ月続けて実感した効果は次の2点です。
■踵(かかと)の荒れが消えた。
 冬場はほぼ毎日薬用クリームを塗っていたが、いつのまにかガサガサが消えた。(クリーム使用を止めた)

■便通が良くなった
 ビオフェルミンやヨーグルトを止めて生姜紅茶だけにしたところ、状態は変わらない。一日4杯飲んだ日は、効き過ぎて?翌日は軟便状態。(こんなのは個人差が大きいと思われる)


実感したのはこれくらいです。薬やサプリメントに比べ「美味しい」分だけトクしてる感じです。何より安上がりなのが助かります。


大事な点は、生姜をナマで摂取しても効果が無く、むしろ、身体を冷やす逆効果を起こすので「熱した状態」で摂取することです。なので、すり下ろしたものを熱い紅茶に入れて飲むのは手軽で理にかなっています。


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生姜紅茶のつくりかた
 紅茶は安もののティーバッグでOK。生姜は毎回すり下ろすのは面倒なので、まとめてすり下ろし、写真のように製氷用トレーに入れて冷凍保存しています。一個で7~10gくらい。(生姜は皮付きのまますり下ろすこと。栄養分は皮のすぐ下にある)保存は一週間くらいまで。
 砂糖は、石原センセは黒砂糖を勧めているので買いましたが、別に白砂糖でもかまわない。すり下ろしが面倒だからと、チューブ入り生姜を使っても肝心の薬効はゼロらしい。おろしたてが一番です。チューブ入りは品質の怪しい中国産が多いのでご用心。


モラモラの繊維も気にしないで飲む。茶こしなどで漉すと生姜の風味が失われてしまう。カップはしっかり温めておきませう。


生姜の栄養等の情報はこちらで・・・
http://kenkou-tabemono.info/index.php?%E7%94%9F%E5%A7%9C%E3%81%AE%E5%8A%B9%E8%83%BD

http://生姜効能.com/category4/


製氷用トレーに小分けして保存。一個は7~10gくらい。
生姜 


冷凍した生姜をそのまま入れると紅茶が冷めてしまうので、レンジで30秒くらいチンして溶かす。
生姜 



生姜湯は本来「葛粉」を使うが、とても高価なので片栗粉で代用。
生姜 



「生姜力」本で述べている、石原式カンタン生姜健康法
生姜  



閑人帳



●けふもニコニコ三太郎


昭和50年(1975)の作品。昔も今も「てっちり」は高級メニューで、東京は大阪よりさらに高価だったはず。気絶した三太郎はてっちり初体験だったのか。
三太郎 



昭和54年(1979)の作品。大流行したぶら下がり健康器具のなれの果てがコレ。その後、ランニングマシンとかいろいろ売り出されたが、全部粗大ゴミに、というのが定番。家庭で一年使った人なんていなかったでせう。
三太郎 



昭和57年(1982)の作品。当時、もう「義理チョコ」って言葉はあったのだろうか。三太郎はポケットにハンケチなんかさして精一杯のおめかし。
三太郎 


平成3年の作品なので、団らんはコタツとみかん・・時代の末期かもしれない。暖房も石油ストーブからエアコン時代へと移ったが、エアコンはまだ冷房が主で、暖房できるタイプは高級品だったような・・。
三太郎


引用元
http://www.j-cast.com/

閑人帳



●偽ベートーベン事件、三番目のワルはNHK?

 「週間文春」2月13日号は全8頁を費やしてこの事件を詳しく書いている。ほかにも関連情報がフツフツと湧いてきているが、現時点では、主犯ー佐村河内守、共犯ー新垣隆は確定。そしてもう一人はNHKに「NHKスペシャル」の企画を持ち込んだK氏(元TBSディレクター、現フリーのディレクター)と番組を製作したNHKのスタッフだ。NHKは「騙された」みたいな態度をとっているが、実は騙した側ではないのか。佐村河内とグルになって「感動物語」をあおり、数百万の視聴者や音楽ファンを欺いた・・という疑惑が消えない。


K氏はNスペ番組の製作にかかる数年前から佐村河内と付き合っており、このあいだに佐村河内が楽譜を書けないことやピアノを弾けないことに気づかないのは不自然だし、常に手話通訳つきで会話したのか、という点も気になる。ニセ作曲家と分かっていて「感動物語」の脚本をつくり、NHKに 売り込んだのではないか。このとき、NHKは独自に基礎調査として佐村河内の履歴、身辺調査を行ったはずなのにインチキを見抜けなかったことになる。また、番組の編集や完成後は100人近いスタッフへの試写(チェック)があるのに誰も怪しまなかった。


全編まるごとインチキ作品というのは「NHKスペシャル」がはじまって以来の大スキャンダルだという。 これを一片の「お詫び」で済ませるのは視聴者をバカにした態度だ。少なくとも、なぜこんな内容になってしまったかの検証番組をつくり、二度、三度、放送して視聴者に納得してもらう必要がある。


無知な人は、NHKの番組はすべてNHKのスタッフが作ってると思いがちだが、これは間違い。民放と同じように普通にアウトソーシングしている。エンドタイトルにディレクター=〇〇〇〇の名前が出ても、今回のように外部のフリーのディレクターが企画、製作しているケースもよくある。しかし、番組の制作費は間違いなく私たちの支払った受信料で賄われている。大インチキ番組を放送してスミマセンの一言で済ませるのはあまりに無責任だ。


全国に「軽トラ」百万人?
 今回の事件でまんまと騙され、みっともないどころではない、識見や教養を疑われてしまった有名人がかなりいる。大恥をさらし、重いトラウマを抱えてしまったのは、作曲家の三枝成彰、音楽学者・野本由起夫、作家・五木寛之、物理学者・益川敏英(ノーベル賞受賞者)、画家・横尾忠則、広島市長・秋葉忠利、などの各氏だ。五木寛之氏は『佐村河内守をもってして真の天才と呼ぶ』と最大級の賛辞を贈って最大級の恥をかいた。


フツーの市民では、18万枚も売れたCDを買ってしまった人、コンサートへ詰めかけた無慮数万人のファン、演奏したオケのメンバーや指揮者、音楽事務所や出版社・・上記の有名人ほどではないが、軽いトラウマ「軽トラ」患者は100万のオーダーで全国に存在する。そのうちの何割かはインチキ感動物語「NHKスペシャル」の視聴者と重なるはずだ。


最後に、この方↓も「軽トラ」に落ち込んだのではと思える、一般人のブログ投稿文を紹介しませう。2010年、京都コンサートホールでの「交響曲題意一番 HIROSHIMA」演奏の感想文です。(青色文字)


「あのコンサートに行かれていたんですね!わたしも行きました。たまたま観ていたワイドスクランブル(すでにYouTubeに上がっていますね!何度観ても感動は薄れませんね)に大感動して、大忙しのお盆の行事もほったらかして京都コンサートホールへ・・・・。


行って大正解・・というより、歴史的瞬間に立ち会えたんじゃないかとおもっています。佐村河内守さんは本物の天才だとおもいます。五木寛之さん、辰巳拓郎さん、コロムビアさんのお花がありました。たぶんCDは出るんじゃないかなぁ。


会場には、ラサール石井さん、三枝成彰さん、the brilliant green川瀬さんの姿をおみうけしました。最後の救済のコラールでおもいっきり泣いてしまいました。ほんとうに奇跡のような時間でした
」(引用終わり)


2月12日に本人直筆の謝罪文を発表したが、今さら何を言ってもムダという感じ。もはや、彼には娑婆で生きる術は無い。詐欺罪で告訴されて、なるべく重い懲役刑を受けて、ムショで静かに暮らすのがベストライフでありませう。
 

自分もそこそこのクラシック音楽ファンなのに、サムラゴーチという名前も、HIROSHIMA という感動名曲のことも、騒ぎが起きるまで知らなかったのは無知鈍感の類いであります。主な情報がテレビを通じて流されていたのだったら知る機会は少ない。クラシック音楽ファンで彼のことを話題にした人もいなかった。
 もし「Nスペ」とかの番組を見ていたら、CDを買ったり、コンサートに出かけたりしただろうか・・曲への関心や評価より、お金が惜しいというケチンボ精神が勝って無視したでせう。


引用・参考記事
http://rockandother.blog73.fc2.com/blog-entry-118.html
http://www.nicovideo.jp/watch/sm22855317
http://mediaresearch.blog.jp/archives/1551507.html


えらいことゆうてしもた・・野本センセイ
ニセベートーベン 

ニセ 


日経ビジネスは「2014年 日本の主役100人」に選んでしまった
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疑惑の身障者手帳
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プチ・ケチの研究


●即席の「タイカレー」を食べてみる

 お湯で3分温めるだけの即席カレーは昼食に愛用していますが、100円~300円までのカレーはもう食べ飽きた。(300円以上は贅沢品ナリ)
 そこで、目先を変えてタイカレーを試してみました。グリーンカレーとレッドカレーの二種で、値段はいずれも238円。グリーンカレーは三重県の「ヤマモリ」の商品で味も見栄えもタイらしくて美味しい。辛さもまあまあ及第点です。見栄えから考えると、もしやタイで製造してるのかもしれない。


レッドカレーはハウス食品製。辛みのレベル(1~5)は5の表示だったので期待したのに食べるとぜんぜん辛くない。インチキやんか~と、こちらは落第点です。タイカレーの辛さは口の中が「ヒーハヒーハ」状態になるのが普通でせう。妙に日本人向けにコントロールするからええ加減な味になってしまいます。この辛さで「5」なら「1」はぜんざいみたいに甘いカレーかい?とイヤミを言いたくなります。


ヤマモリでもレッドカレーを販売しているそうなので、こちらに期待します。


合格のグリーンカレー(ヤマモリ)
タイカレー 


落第のレッドカレー(ハウス食品)
タイカレー 


パッケージ
タイカレー

大阪日暮綴



●マルハンの新世界「韓流テーマパーク」は頓挫?

 パチンコ最大手、マルハンが新世界フェスティバルゲートの跡地を入手したのは2009年。長らく放置したあと、昨年(2013年)夏になってようやく跡地に「韓流テーマパーク」を企画、秋には着工するという報道がありました。しかし、今に至るも更地のままで工事がはじまる気配はありません。


昨年の報道では「総工費は約100億円で、今年秋に4階建ての建物を着工。韓流スターがプロデュースする衣料、グッズ販売店、飲食店などを集積させるほか、韓国からの輸入食材を扱う食品スーパーを展開。多目的ホール「K-POPホール(仮称)」を併設し、韓流スターのショーなどを楽しめるようにする。年間売上高50億円、来場者300万人の目標を掲げた」とありますが、これじゃ皆目客が来ませんね。


運がわるいというか、企画を発表した時期から日韓関係はさらに悪化し、現在でも改善の見込みはない。今さら「韓流」をぶち上げても、日本人はシラけるだけです。強行すれば、先代のフェスティバルゲート同様、開業早々から閑古鳥が鳴くこと必至です。マルハンの見込みは大きく外れて、幹部は次善の作づくりに苦労してるのではないでせうか。


新世界を国際観光地に
 そこで、駄目男が助け船になるアイデアを提案。前回記事の「西成区が外人観光客の拠点に」からヒントを得て、韓流ではなく国際的な交流の場をここにつくる。ただいまはコテコテだけが売りの新世界をアジアンマーケットプレイスにしてはいかが?という提案です。(敷地は新世界商店街と接しています)むろん「韓流」も含めての新開発事業です。


格安価格で500室規模のホテル、飲食施設、大衆劇場、大道芸広場、など、コストがかさまない施設を昭和初期の新世界の街並みを再現したような雰囲気でつくります。外国人はむろん、日本人観光客にもウケるのではと思いますが。敷地は推定1万5千㎡くらいあるので無理なく設計できます。敷地の隣に「スパワールド」があるのも幸い、宿泊者には格安利用できるサービスを取り入れたら双方の利益になります。


いうならば「新世界の世界デビュー」です。浅草に負けない有名観光地になれば、商売繁盛だけでなく、雇用が増え、税収が増え、犯罪も増え・・これはアカン。


引用情報
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130709/biz13070915510011-n1.htm


在りし日のフェスティバルゲート正面
新世界更地 


更地のまま放置されている跡地。右手の建物はスパワールド。
新世界更地




大阪日暮綴



●西成が外人観光客の観光拠点になった

 産経の記事を読んで驚いた。かつて「ドヤ街」と呼ばれた西成の安宿街に宿泊した外人観光客は昨年、12万6千人に達した。一日平均で300人以上になる。対して、奈良市の外人観光客の宿泊者は5万6千人、西成の半分以下であります。これで国際観光都市と言えるのか。


長年の建設不況や労働者の高齢化で西成の簡易宿は四苦八苦のありさまだった。そこで、代替わりした若手の経営者が「発想の転換」を行い、対象を外人観光客にして宣伝活動をしたところ、国内ではほかにこのような安くて交通至便な宿がないことから人気を呼び、利用者は右肩上がりの好調を続けている。
 むろん,ドヤのままではなく、改装し、ネット環境など設備も充実させて、しかし、値段は2000円~3000円に抑えた。これがウケた。はじめは、バックパッカーと呼ばれる、大きなリュック背負った若者が多かったが、次第に一般観光客も増え、ドヤのイメージがなくなるとともに、日本人の学生やビジネスマン、就活する人の拠点にも利用されて、最近では稼働率が80%という盛況を続けている。


一般のビジネスホテルは最低でも4000円台後半なので、価格競争では一線を画しており、競争にならない。安さに加えて、スタッフには英語、中国語、韓国語、のできる人を採用して親身なサービスを提供している。贅沢をいわなければ、まずまずのホテルライフができるのだから、リッチならざる観光客にはとても有り難いホテルになっている。


対策を打たなければ衰退するだけで、街並みは荒廃し、治安も悪くなるばかりだったドヤ街が「エコノミーなホテル街」に変身したのだから、ホテルオーナーの功績は大であります。また、阪南大学の教授や学生も勉学をかねてこの活動をサポートしており、相乗効果を生んで街の活性化に役立っている。


一昔前は近づくことも憚られた「西成のドヤ街」ですが、雰囲気はずいぶん明るくなってきました。ヒマな人はぶらり散歩してはいかがでせうか。 但し、当地への訪問がはじめてという人はやや緊張するかも知れません。地下鉄動物園前駅の東側の商店街を抜け、南海本線の萩ノ茶屋駅まで歩くのが西成の雰囲気を味わうコースとしておすすめです。


引用情報
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140205/wlf14020507010002-n1.htm


外国人向けホテルに変身して成功の「ホテル中央」 (地下鉄動物園前駅前)
ホテル 



客室(ホテル中央のHPより)
西成ホテル 




西成の外国人宿泊客数の増加を示すデータ
ホテル 



たまには外メシ



●「奴寿し」中崎町店

 5年・・いや、10年ぶり?かもしれない懐かしい店。相変わらず実用本位の店ですが、よく流行ってます。1時すぎに入ってようやく座れた。しかし、寿司店ブームのころは行列ができたことを思うと、界隈の寿し店は全体にパワーダウンしてるのでせう。
 昔に比べて、ネタが小ぶりになったんちゃう?と小声でささやく者あり。そうかなあ・・ワカラン。それより、胃袋の縮んだオジンには、しゃりの小さいのが助かります。100円回転寿し店にはもう行けない。


奴寿し 


奴寿し


犬町・猫町情報



private


             3月号表紙 by ぽんさん


三月号表紙 


              陽だまり ウオーク


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3月例会 ご案内   ~担当 ぽんさん~


豚汁ウオーク・・・飛鳥

今回は豚汁では初めての飛鳥方面です。昼食の場所は豚汁では最高のロケーションのところです(地元の「景観ボランティア明日香」のクラブハウスを有料で借ります)眼下には石舞台と飛鳥の大パノラマが広がっています。参加してくださいね。

■日時・・・3月2日(日) 小雨決行

■集合場所・・・近鉄橿原神宮前駅 東改札口 10時30分
 参考ダイヤ・・大阪阿倍野橋駅 9:24 橿原神宮前駅行き準急
        橿原神宮前駅 10:22着 
10:41発のバスに乗車しますので遅れぬように。

■コース・・・万葉文化館(下車)ー岡寺の手前ー少しの登りー豚汁の場所-石舞台ー橘寺     ー飛鳥駅*疲れた方は石舞台からバスがあります。約8キロ 高低差 約50m(少しのキョリです)

■持ち物・・・お弁当 豚汁の具材(水、トイレは有ります)

■その他・・・クラブハウス借用費 一人200円
                 不足分は会費から支出します。

             
■景観ボランティア明日香の活動はこちらで・・・
http://www.ascva.com/asuka/08topics.html
https://www.facebook.com/ascva.asuka?hc_location=timeline


閑人帳


●他人事ではなかった、大欠陥マンション

 昨年8月、スペインの超高層マンションで「エレベーターのつけ忘れ」というトンデモ欠陥建築とか、別記事で中国ではひどい手抜き工事が横行しており、建設直後に倒壊したマンションなどの椿事を紹介しました。

 日本ではこんな悪質な工事は起こりえないと思っていたところ、実は起きていました。常識では考えられない単純ミスで販売中止になった東京の高級マンションと大津の詐欺に等しい悪質工事の例をご紹介。


■億ション「ザ・パークハウス グラン 南青山高樹町」解体?

 売り主が三菱地所、建築工事が鹿島建設という一流企業のプロジェクトで、しかも、全86戸、最多価格帯が1億4000万円という超高級物件で問題が起きた。問題の元は「スリーブの開け忘れ」。天井や壁、梁などに配管用の孔(スリーブ)をあける箇所、全部で約6000箇所のうち、一割の600カ所が施工図のミス、又はその前のチェックミスのせいで、孔のないまま工事が進んだ。


気がついたときはもう手遅れ、ミスに気づいてから孔をあけると鉄筋を切ってしまったりして、梁や壁の強度自体に悪影響を与えるなど問題が生じ、補修には大変な手間とコストがかかる。配管工事は関電工の請負なので、鹿島建設と関電工のあいだで何らかのミスがあったらしい。


要するに、完売に近い人気物件なのに、建設会社の大チョンボのせいで工事がストップしてしまい、完成の見込みが立たなくなってしまった。最悪の場合、売価百数十億のマンションが瓦礫になりそうだ。
 三菱地所はこのトラブルを認め、全購入者に謝罪の上、解約するらしい。手付け金を1000万払ってる購入者には「倍返し」の2000万+経費(購入のため、既に仮住まいをしているとか、元の家を既に売ってしまったとかの金銭負担)も含めて3000万円くらいの支払いを覚悟しているとか。こんなの三菱地所だからできることで、マイナーな業者なら倒産しかねない大赤字額である。


発覚は内部者のネット書き込みから
 問題は当事者の気づきで表に出たのでは無く、事情を知る関係者がネットで暴露したことで購入者の知るところとなった。もし、この告発がなければ事態の公表はさらに遅れ、大きな事件になったかもしれない。
設計、施工ミス自体はずっと以前から気づいていたはずなのに、ミスの箇所が分かりながら「後加工」でごまかしていたが、余りの多さ、施工の困難さにお手上げ状態のところで誰かが暴露した・・と想像できる。


エレベーターつけ忘れの高層ビルに比べたらまだマシなトラブルと思いがちだが、一流業者ばかりのプロジェクトでは起こりえない大チョンボであり、信用はガタ落ちになる。鹿島建設の歴史に大汚点をつくってしまった。


■引用元記事
http://www.j-cast.com/2014/02/01195718.html?p=all

「新築解体」の可能性もある「ザ・パークハウス グラン 南青山高樹町」
欠陥マンション


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マンション


■今どき珍しい、スーパー手抜き工事マンション

 大津市の琵琶湖岸に建つ 「大津京ステーションプレイス」は地元の(株)大覚が販売した約50戸のマンション。この建設工事を請け負った「南海辰村建設」が契約内容とは異なる仕様でひどい手抜き工事をしたため、大覚は工事の是正を求めて裁判を起こした。


その提訴の内容、欠陥工事の詳細を専用のサイトをつくって世間にアピールしている。この点が珍しいというか、当事者の内輪もめに終わらせず、情報公開して相手の非ををなじっている。しかし、被告の立場にある南海辰村建設は完全に無視している。


感情論では無く、欠陥工事の内容をこれでもか、というくらいに細かく洗い出し、手間をかけた動画もつくって訴えている。この動画は良く出来ていて訴求力が高い。最後に出て来る「台風で共用廊下のガラススクリーンが枠ごと外れて40m落下」のシーンは当事者でなくてもゾッとする。もし、人に当たって死傷事故になれば「殺人マンション」と言われても仕方ないひどい手抜き工事の結果である。マンションで暮らしている方はぜひご覧下さい。

■(株)大覚が手抜き工事の実情を訴えている専用サイト(動画もあり)
http://daikaku-saiban.com/


中国のインチキマンションのように完成したとたんにコケたなんてダイナミックな悪質さには及ばないが、このマンションも住居としての価値はあらかた失われていると言える。売りに出しても買い手が見つからないこと必定だから財産価値はゼロに近い。しかし、入居者は何十年もローンを払い続けなければならない。


では、裁判では原告「大覚」が望むような有利な展開になってるのかというと、そうでもない。欠陥をあげつらうことイコール「法的に瑕疵がある」にならない。双方の権利や金銭的利害が複雑に絡んで簡単に白黒を出せる状況ではないらしい。一方で欠陥工事が災いして建物の老朽化、品質劣化のスピードが速く、早晩、安全性が問題になりそうな気がする。


南海辰村建設は名の通り南海電鉄の資本が入った中堅の建設会社。関西ではそこそこ名の知られた会社で「なんばパークス」開発等にも携わっている。(東証第二部上場)
 ここに紹介した二例はチョー運の悪いケースでありますが、名の通ったゼネコンの建築だから安心品質とは言えないことを教えてくれます。
 三菱地所や鹿島建設を疑うなんて考えられないけど、現実に問題は起きた。購入者の辛苦に同情しつつ、賃貸1DK、兎小屋暮らしも悪くないと思う今日このごろであります。

大阪日暮綴



●あびこ観音 節分大法会

 自宅から10分ほどで行けるので身近なお寺でありますが、節分のときは大混雑、ふだんの静かなたたずまいが一変します。まあ、年に一度の稼ぎ時でもあります。露天商も数百軒が並びます。
 節分といえば「太巻き寿司」 観音さんの地元とあって、市内でもっとも売上げが多い地区では、と思います。界隈の小さいながら繁盛している寿司店は営業を三日間休んで仕込みに専念し、今日(3日)は「予約の2500本、完売しました」と店頭に誇らしげな張り紙がしてありました。1本400円とすると・・100万円! すごいなあ。


スーパーでも陳列台にてんこもりしてあるのが次々にカゴに入れられる。おかみさんにすれば、これを買って帰れば、料理の手間が省ける、てな思惑もあるのではないか。(駄目男もそのつもりで買った)


「厄除け饅頭」の店も、ふだんは開店休業みたいなしょぼい店なのに、節分のときは長蛇の列ができます。年間売上げの9割をこの数日間でこなしてるのではと思うくらいです。(まだ食べたことが無い)
 太巻き寿司とちがって、これは地元の人は買わない。遠方からの客で、かつリピーターの購入がほとんどでせう。参拝の証、みたいな感じで買うのではないでせうか。4


あびこ観音 


あびこ



あびこ 



あびこ 


値段は300円~500円 売れ筋は圧倒的に398円の太巻き
あびこ