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ウオーキング・観光


●京都水族館

 梅小路公園の北東端にある京都水族館を見学。オープン当初は大行列ができたようですが、今は混雑なし、しかし、小中学生の団体見学が多くて賑わっています。チケット代は2000円ナリ。

 となると、どうしても大阪の海遊館と比較されてしまいます。だから、満足度を高めようと、狭い建物なのにめいっぱい展示に工夫しています。スケールは海遊館の三分の一くらいですが、見学の最終コースでイルカのショーを見せることで海遊館コンプレックスを帳消しにしてる感じ。ガイドさんも愛想がよくて好印象の見学でした。ハコモノ企画としては成功と言えます。(6月18日)


鴨川水系の生き物を展示

水族館 



大水槽
水族館 



クラゲの水槽
水族館 


イルカのショー。観客代表と握手します。
水族館

豪快にジャンプ
水族館
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読書と音楽の愉しみ


●最近の演奏会から

大フィル6月定期演奏会(第469回)

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲ニ長調

 よく知っている曲は、それゆえにウカウカ聴いてしまいがちで、今回もそんなふうに聴いていたところ、なんだか演奏時間がやたら長いことに気づきました。ふつうは45分くらいなのに、ゆうに50分は超えていました。はて、これはどうしたことか。別にテンポが遅いというのでもないのになあ・・。もしや、カデンツアが長かったのかも知れない。しかし、結局わからずじまいです。よく知ってる曲でもシッカリ聴きなさい! ハンセー、であります。


独奏は大フィルのコンサートマスター、崔 文洙。ソリストとして聴くのは初めてでしたが、独奏者としてなんの遜色も無く、堂々たる弾きっぷりで拍手喝采。いずれはソリストとして活躍すると思います。
 楽器は1661年製、ニコラ・アマティ。350年昔につくった道具を現在も商売道具として使ってる・・これって、すごいことですね。こんな商売って他にあるかしらん。千利休が愛用した茶碗などと違って、楽器は「動態保存」ですから、メンテナンスの困難さはケタ違いに大きい。本当にすばらしい文化遺産の活用です。

で、アマティとストラディヴァリウスとの違いは? となれば、ストラドのほうが音量が大きいことと、音色に「色気」があること、これが駄目男の印象です。むろん、アマティだってすばらしいですが。ヴァイオリンの音の色気ってなんやねん?・・説明出来る言葉が見つからない。
 アンコールで弾いた、バッハ「無伴奏ヴァイオリンソナタ第一番」も ほれぼれする名演でした。


高齢化は指揮者の世界にも及んで、座って指揮する演奏会にもすっかり慣れてしまいました。本日のレオン・フライシャーも85才とかで、足元がおぼつかない。だから指揮もヨタヨタ、ではなく立派な棒さばきで、ラベルの「クープランの墓」ウオルトン「管弦楽のためのパルティータ」の2曲をこなしました。(6月21日 ザ・シンフォニーホール)

ウオーキング・観光


●ミュージアム巡りの旅 ソーカツすれば・・・

楽しい10日間はあっという間に過ぎて、財布空っぽになって、ただいま蟄居、謹慎中の身であります。トホホ。それはともかく、今回の旅での「楽しかったシーン、ベスト5」を選べば・・


1ーニッカウイスキー余市蒸留所のシングルカスク試飲

2-プライスコレクション鑑賞(岩手県立美術館)

3-横山大観「焚き火」との出会い(熊本県立美術館)

4-青森「りんご茶屋」の津軽三味線ライブ

5-鹿児島「かごっま屋台村」の酒肴

という感じ。次点は八甲田山の雪中ハイキングかな。大切なお金を、こんなしょーもないことに使ってしまったのか、ぐぬぬ・・と、嘆く人もいるかもしれないけど、ひととき、ハレ(非日常)の時間と空間に身を置いて心身リフレッシュできたように思います。ワシならこんなテーマでもっと楽しい旅をするぞ、と考えるヒントになれば幸いです。


山歩きとちがって、ほとんど都市から都市への移動だから、一日中いろんな人と接触しますが、今回は対人サービスで不愉快な思いをしたことは一度もありませんでした。乗り物のなか、駅員、タクシーの運転手、ミュージアムの係員、酒場の隣客、従業員、ホテルのフロント、道を教えてくれた住民の方々、出会ったすべての皆さんに感謝します。


・・というわけで、カビの生えそうな「日常」生活に埋没している方は、ちょっと風穴をあけるべく、小さな旅をしてみませんか。おなじみ「青春18キップ」でのんびり田舎をめざすもよし、近頃は長距離バスも安価なので面白いプランができるかも知れません。(6月20日)


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小樽駅~鹿児島中央駅 乗車券 よいお土産になりました。

              使用前
きっぷ 



             
              使用後
きっぷ 

ウオーキング・観光


●キタとミナミ  ミュージアム巡りの旅  ~その11(完)~

桜島観光・仙巌園・尚古集成館 見物

  6月9日、最終日はお上りさん観光です。昨夜の雨は上がって、暑くも寒くもない行楽日和り。午前中は桜島観光で、フェリーで渡り、アイランドビューという小型バスで、約1時間の展望台巡りをします。山頂にかかった雲がとれず、間近で山の全貌を眺めることはできませんでしたが、なかなか快適なドライブでした。

 桜島は噴火という大災害の発生源であり、しかし、観光の目玉でもある、なんだか付き合いの難しい山で、地元としては、ひたすらおとなしくしてほしいとお祈りするしかありません。町のあちこちで見かける「克灰袋」は、平穏に慣れすぎたらアカンで、という警告の意味もあるのでせう。
 

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利用した「アービックホテル」にはトレインビューという、鉄ちゃん愛用の部屋があり、ここしか空いてなかったので使いました。フロントで駅発着の時刻表をくれます。今回の旅で一番高価な6000円。しかし、ランドリーが無料なので、実質5700円という価格になります。
鹿児島9日 


フェリーで桜島へ。わずか15分ほどで着きます。
9日 


小型のバスで見晴らしのよいコースを巡ります。
9日 


フェリー乗り場近くの公園には足湯がある。源泉に近いところは熱くて入れない。向こうの建物は国民宿舎。
9日 


2004年、長渕剛が溶岩台地の特設広場で7万5千人を集めてコンサートを開催。これを記念して「叫び」と題する石像がつくられた。
9日


湯ノ平展望所で15分休憩します。
9日 


山頂に雲がまとわりついて、見慣れた桜島とは思えないシルエットに。
9日 


昭和61年の大爆発を報じる新聞(山麓の資料館にて)
9日 


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仙巌園・尚古集成館 見物
 これも鹿児島観光の目玉、歴代藩主、島津家の別邸で、海に面して広い庭園があり、京都の庭のように侘びだのさびだの言わない開放的なつくりです。なんせ、桜島を庭の築山に、錦江湾を池泉に見立ててという豪快な設計だから、コマイこと言うなよ、って感じですね。燈籠のサイズもバカでかくて、笠石の大きさは畳8畳ぶん、日本一らしいです。


これで庭の前が白砂青松の浜辺だったらどんなにすばらしい景観でありませうか。残念ながら、国道とJRの線路が邪魔をしています。島津の殿様がこれを見たら、頭かきむしって嘆くでありませう。
 
 尚古集成館は大いに期待したのですが、展示物が少なくて少々期待はずれでした。イギリスの産業革命時代の機械があり、ちょんまげの時代にこんな機械を使っていたなんて信じられない思いです。
 明治維新において、江戸から見たらド田舎である薩摩藩が常にエラソーな態度でおれたのは、この先進性ゆえです。ヤミ貿易で稼いだたっぷりの資金と最新型の武器をそろえて徳川幕府何するものぞ、と上から目線で世情をみていた。


これで予定のスケジュールを全部こなして、鹿児島発16時43分発の「さくら」に乗車、21時30分、無事、自宅へ戻りました。


仙巌園庭園
9日 



人気スポットなので団体客が続々来園します。
9日 



こんな大砲で英国艦隊と撃ち合った。結果は「ボロ負け」「五分五分」「善戦」いろいろな説がありますが、アチラの大砲の性能の良さを認めて仲直り、英国から武器を買うことになります。

9日 



大きさ日本一の石灯籠。畳8畳の大石をどうして持ち上げ、乗せることができたのか。
9日 



「猫神」という小さい祠があります。「犬神」って聞いたことあるけど、猫ははじめてです。
 9日


9日 



尚古集成館 西洋式の「工場」をつくって一挙に近代化をめざした。
9日 



降灰処分専用の袋。レジ袋では破れて役立たないので、厚手の丈夫な袋を配っている。この袋で出せば無料で回収してくれる

9日 



***************(完)**************


ウオーキング・観光

●キタとミナミ  ミュージアム巡りの旅  ~その10~ のつづき

熊本県立美術館
 城内の二の丸、静かな森のなかにあり、昨日訪れた福岡市美術館と同じく、前川國雄の設計。高さを樹木より高くせず、森に埋もれたようなたたずまいです。ここでも常設展のみ拝見。


ランチはテラスでコーヒーとサンドイッチを
熊本美術館 


 細川コレクションの部屋に入って最初に目に入ったのが、横山大観の「焚き火」。おおーーっ、目が点になりました。まさか、ここで出会えるとは。疲れがいっぺんに吹き飛びました。

 今まで作品の感想などかいもく書きませんでしたが、ここではウンチクを少々。題名は「焚き火」とあるけど、これは「寒山拾得図」の横山バージョンです。寒山拾得とは人名で、寒山(かんざん)と拾得(じっとく)という男の名前。実在したのかしないのかはっきりしない、おそらくは伝説の人物で、世俗を避けて山の中に住み、食うや食わず、衣類はボロボロという、ホームレスふうの人物でありながら、実は高僧だった、思想家だった、いや、仏の化身だといろいろ解釈されています。


この、外見は乞食同然である・・しかし、実は偉大な人物かもしれないという、なんか、ようわからん人物像が絵描きたちの想像力を大いに刺激しました。ワシならこんな人物に描いてみせると、いろんな寒山拾得像が生まれました。「焚き火」は横山大観が「ワシならこう描く」と想像した寒山拾得の姿です。駄目男のお気に入りは、右側、拾得のなんともいえない笑みの表情です。陰影をつけない日本画で、よくぞこんなに微妙な表情が描けたもんだと感心し、惚れてしまったのです。(何十年も昔のことです)また、これが最もエレガントな寒山拾得像ではないか、と思っています。


興味深いのは、かの伊藤若冲も曽我蕭白も自己流の寒山拾得像を描いていることです。当然ながら、個性強烈、ここまでやるか、と感心する、自由な発想です。彼らが寒山拾得をどれほど理解していたのか分かりませんが、若冲の、二人を童子の姿にした絵は、もう四次元的に飛躍したというしかない。なんか、一瞬のひらめきでパパッと筆を走らせた、そんな感じさえします。(同じ作者の別の寒山拾得図もあります)


曾我蕭白の絵は、昔、京都国立博物館で見て強烈な印象を受けました。横山大観のエレガントな描き方に比べたら、同じ人物とは思えないボロボロぶりです。こんなふうに描いてなお尊敬や畏怖の気持ちを込めているのか、それとも逆に皮肉や貶める意図で描いてるのか、よく分からない。かくいう自分も寒山拾得の何たるかは不勉強で、たんなる印象に過ぎないのですが。しかし、このテーマは本当に面白い。これだけを集めた「寒山拾得大集合展」という企画展を催してほしいくらいです。

(注)横山大観も、同じ「焚き火」というタイトルで別の寒山拾得図を描いてることがわかりました。豊田市美術館所蔵の「焚き火」です。発想が自由にできるぶん、これでキマリ、という自信作も描きにくいのかも知れません。


横山大観の「焚き火」 左が寒山、右が拾得

熊本美術館 


曾我蕭白が描いた寒山
熊本美術館 


同じく拾得
熊本美術館


伊藤若冲が描いた寒山拾得
熊本美術館


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鹿児島市立美術館
 熊本から1時間くらいで鹿児島中央駅着。小樽から延々2700キロの列島縦断旅、8本の特急列車を乗り継いで、ここで終了です。改札の係員に「このキップ、記念に残したいのですが」というと、検印して返してくれました。これが一番のお土産になりました。


市電に乗って城山公園の近くまで行き、市立美術館を訪ねます。もう築40年くらい経つのですが、石貼りの堂々たる構えの建物です。
 どこの美術館でも、常設展が混雑するってことはあり得ないので、一人で借り切りみたいな贅沢な鑑賞ができます。海老原喜之助、和田英作、シスレー、ルオー、ピカソ、マリー・ローランサン、カンディンスキーなど、地方の美術館にしてはよく集めたなあと思いながら鑑賞しました。


鹿児島市立美術館

鹿児島8日 


エントランスホール
鹿児島8日 


パブロ・ピカソ「女の顔」1943年

鹿児島 

マリー・ローランサン「マンドリンのレッスン」1923年
鹿児島 


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安くて美味しい「かごっま屋台村」
 ホテルで洗濯と風呂を済ませて、どっか安い酒場ないかしらんとフロントに行くと「かごっま屋台村」のパンフがあり、徒歩10分くらいで行けそうなので、ここに決まりです。雨が降り出したので近場がいい。全10日の行程中、傘をさしたのは、この酒場往復の30分ほどで済み、とてもラッキーでした。

 雨降りだからがら空きのはずと想像して行ってみれば、なんと大繁盛でどの店も満員御礼状態。ようやく丸イス一つが空いてる店を見つけ、スビバセンネ、皆さん、な感じで割り込ませてもらいました。こんなに窮屈な酒場って近頃経験したことがない。でも、新しいのに「場末感」ふんぷんというのが好ましい。ふと「こんな狭い、ぐちゃぐちゃの配置、消防法でアウトちゃうか」の疑問が湧きましたが、ビール飲むとすぐ忘れた。

 ぎゅうぎゅう詰めなので、お皿一枚置くにも隣客にスビバセンネ。だから、自然に会話がはじまります。青森の酒場でもそうだったけど、メニュー見てもなんの料理か分からないのがあります。隣のおっちゃんに尋ねて、注文して、すごく美味しかったのが「首折れ鯖の刺身」でした。屋久島の沖合で一本釣りしたゴマサバを血抜き(活け締め)したものです。トロふうの食感で、ナマの鯖ってこんな味だったのかとカルチャーショックを受けました。日頃、食べ慣れている「しめ鯖」や「塩鯖」からは想像できない味と食感です。


この「かごっま屋台村」は珍しくNPO法人の運営で、開業に際してはいろいろアイデアを盛り込んで「共存共栄」を意図したという。たとえば焼酎のお湯割りは全店一律200円にして過当競争をふせぐとか。鹿児島へ旅する方おられたら、晩メシはぜひ「かごっま屋台村」へ。ラーメンやおでんの店もあります。(6月8日)


■屋台村のHP
http://www.kagoshima-gourmet.jp/


この場末感が気に入りました。ショボショボ降る雨も雰囲気を高めます。
鹿児島8日 


人生最初で最後かもしれない「首折れ鯖の刺身」を賞味
鹿児島 


豚足
鹿児島 


にぎり寿司 左・きびなご 右・とびっこ(トビウオの卵をイクラふうに味付け)
鹿児島

焼酎は姶良の白銀酒造のナントカをロックで。

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●キタとミナミ  ミュージアム巡りの旅  ~その10~

熊本城・熊本県立美術館・鹿児島市立美術館 

 熊本城が大阪城や姫路城よりたくさんの観光客を集めているなんて知りませんでした。2008年には年間220万人を集めて日本一になった。(大阪城の1,5倍以上)なんでそんなに?と思いますが、理由は「本丸御殿」の復元が人気を博したからです。この御殿の集客力には国宝姫路城もお手上げ、大阪城も白旗あげるしかない。
 


熊本城の城郭(敷地)はとても広くて98万㎡あり、大阪城公園とさほど変わらない。設計は加藤清正、この人はかなり凝り性だったみたいで、特に石垣の設計にはあれこれアイデアを盛り込んだ。在任中はここを攻められることがなく、西南の役ではじめて戦場になったが、石垣はほぼ無傷で残ったという。ただし、天守閣は火災で焼失し、現在のは大阪城と同じ鉄筋コンクリート製です。
 昔の姿を残す「宇土櫓」と天守閣を見学すると、ビル10階ぶんくらいの階段上下を強いられ、年寄りにはいささかコタエますです。



ゼーゼーハーハーの息を整えて本丸御殿を拝見します。御殿は殿様の接見や接待、会議に使う部屋で、接待用の厨房もあるから、江戸時代のスーパーLDKですか。木造平屋建て、約3000㎡の建築に5年の歳月と54億円の工事費をつぎ込んだ。坪単価にしたらなんぼやねん・・貧乏人はこれでネウチを計るのであります。


これを「客寄せパンダ的ハコモノ」と批判することもできますが、古典技術の継承という面からは有意義です。実際、工事中は熟練職人から若者への技術習得がなされた。これがないと、20~30年後の修理が出来なくなる。(6月8日 この項続く)


見る位置によっては天守閣が三つあるように見えるのが面白い

城 



「宇土櫓」は昔の姿を残していて、かつては国宝だったが、見学用の階段をつけるとか、いろいろ手を加えすぎて重要文化財に格下げされた・・とは、ガイドさんの説明。
熊本城 



宇土櫓の内部(つなぎ廊下)
城 



本丸御殿下の通路 お城に地下道があるのは珍しい。
城 



天守閣からの眺め 芝生の向こうの森の中に美術館がある
城 



本丸御殿のふすま絵
城 



ふすま絵や天井画は時代考証のうえ、京都の美術工房に製作を依頼した。
城 



このアイデア「武将もてなし隊」 大阪でもマネしたらいかが? 記念撮影にひっぱりだこです。夏はタマランけど。
城 


抹茶で一服
城 

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●キタとミナミ  ミュージアム巡りの旅  ~その9~

太宰府天満宮・九州国立博物館・福岡市美術館

 6月7日。 キタの旅では毎日気ぜわしいスケジュールだったのを反省して、少しでも時間に余裕をもたそうと、今日は午前7時15分発の新幹線に乗ります。こんな早起きなんて、年に一回もありません。
 10時前に博多着。地下鉄と西鉄を乗り継いで、まずは太宰府天満宮へ。太宰府駅前の参詣道は団体客と修学旅行生で大賑わいです。でも、よく見ると、大人の観光客の半分くらいは外国人(中国、台湾、韓国)で道頓堀より外国人の比率が高い感じ。おそらくここが外国人向けの超定番コースになってるからでせう。


型どおりに参拝して九州国立博物館へ。天満宮の境内から専用の道があって、天満宮参拝とワンセットで訪問出来ます。国内で四つ目のこの博物館は建物が斬新なのは当然ですが、雰囲気が奈良や京都のそれとは全くちがいます。とてもポピュラー、大衆的で、マニアックな鑑賞者のための・・という感じがない。これは良いことだと思います。平日なのに続々と観覧客が繰り込みます。


ただいまの企画展は「大ヴェトナム展」でしたが、これはパスして常設展のみ見学。これならゆっくり見られると思って二階のフロアに入ったとたん「わ、こりゃアカンは」と直感、ワンフロアが無茶広いのです。丁寧に見たら時間切れ必至なので、古代はパスしてシルクロードや遣唐使あたりの時代を主に見ました。レプリカが結構多いのですが、それでも展示物の充実ぶりはさすがです。・・と書いて、以下省略です。


そそくさと昼飯食べて、また西鉄に乗って福岡市美術館へ。しかし、アクセスをちゃんと調べておかなかったので、経路がよく分からず「薬院」という駅からタクシーに乗ります。金と時間、どちらが大事かとなれば、断然、時間のほうが大事なので、これの繰り返しです。もったいないけど仕方ない。


福岡市美術館は大濠公園という広大な池のほとりにあり、一昔前の建築界の大御所、前川國雄の設計(1977年)。赤茶色のタイルの外観で内外とものびのびした空間が心地よい。ここでも常設展のみ見ましたが、一室に草間弥生のミニ回顧展ふうの展示があり、なかなか面白かった。また、ポール・デルヴォーの「夜の通り(散歩する女たちと学者)」があって、なんとも懐かしい。こんな予期せぬ嬉しい出会いがあると、さらに他の美術館へも行きたくなります。知らない美術館のほうが遙かに多いのだから・・。


係員に最寄りの地下鉄駅を教えてもらい、池のほとりを10分ほど歩いて「大濠公園駅」から博多駅に戻ります。今日こそ余裕綽々のスケジュールで、と予定したのになんだか焦り気味。知らない街を移動するときはカードが使えないし、切符買うときも、乗換駅の確認などで小さなタイムロスができて、なんとなくもたつく。ヨソの町では田舎者です。


「さくら」で博多へ行きます。
福岡 


太宰府天満宮参道の賑わいぶり。
福岡 


天満宮拝殿
福岡 


境内に樹齢1000年の大楠がある。年齢3年の園児が散歩しています。
福岡 


菖蒲が見頃です。
福岡 


天満宮から博物館への通路。車いす、ベビーカーには斜行エレベーターもある。
福岡 


長い「動く歩道」で退屈しないよう、こんな光の演出サービスも。
福岡 


博物館の外観。山の中にガラスの山をつくった、という感じ。
福岡 


エントランス。国立博物館の堅苦しさがない。
福岡 


広いフロアを生かして、休憩スペースも広くとってある。
福岡 



展示品の一部
福岡 



福岡 


福岡市美術館2階玄関 草間弥生の「かぼちゃ」を展示
福岡 


三岸好太郎「海と射光」1934年作
福岡 

アンディ ウオーホル  [Elvis]

 

福岡 


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博多から「つばめ」に乗って熊本へ。新幹線のなかのローカル線といった感じの短距離区間、かつ各駅停車の電車です。終点、熊本までがら空き。なんだかわかりにくい構造の熊本駅を出て市電で熊本城に近い停留所で降り、サンルートホテルへ。ホテルは銀座通りという繁華街の雑居ビルの上階にあり、一階の入り口が見つけにくい。


熊本にはなんの義理もないけれど、折角だからと晩メシは馬刺しと馬肉の焼き肉。人気店では馬刺しは2000円以上するので安い店でがまん、両方で120g、十分美味しかった。(6月7日)


各駅停車の「つばめ」 東海道新幹線の「こだま」の感じ
熊本7日 




市電の線路敷きを芝生にすると、こんなにかっこいい
7日 



熊本城そばの「城彩苑」という飲食街で晩メシ
7日熊本 



馬刺しと馬肉の焼き肉
7日 

7日

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●キタとミナミ  ミュージアム巡りの旅  ~中休み~

 かくして6泊7日の「キタ」編は終了です。5日間自宅泊して「ミナミ(九州)」へ2泊3日のプランで出かけます。旅行に関係の無い「宿題」を仕上げるためにえらく忙しい日々で、中休みの5日間はあっという間に過ぎてしまいました。


ミュージアム巡りという旅は昼間の時間の大半を美術館とか、ハコモノで過ごすことであり、しかも、ほぼすべての美術館は展示室の撮影が禁止されてるので、ブログでお伝えできる情報がえらく少ない。美術品の印象をヘタクソな文章で書いても、誰も読まないでせうし。(美術品の画像はすべて絵はがきをスキャンしたものです)
 ゆえに、読者に「しょーもない旅行してるなあ」と思われても仕方ないけど、ここは自分の趣味嗜好優先です。
 一日の行程を文章と写真で3分くらいの閲覧時間にまとめたら良いかと思って書いてます。10日ぶんで30分。これ以上長くすると飽きられそうです。「ミナミ」編は16日から掲載する予定です。

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●キタとミナミ  ミュージアム巡りの旅  ~その8~

東京駅、ちょい拝見

 新幹線の乗り継ぎに一時間ほどの余裕をとり、大改装された東京駅を見物。長年、仮の姿で通してきた駅舎を、当初の設計通りに戻したことになります。間口が330mもあって、どこまでバックしたら全幅をカメラに収められるのか。今回の旅ではレンガ造りの古い建物をたくさんみましたが、どの町にあっても、存在感が大きいというか、とても印象が強い。(6月2日)


東京駅は、建物はとても立派だが、その前面の車寄せにあるガードレールが目障りで、折角のリッチな駅前風景を壊している。(写真の右下に少し見える白い部分)ここだけ「田舎駅前」「高速道路のランプウエイ」風景です。
 駄目男が都知事なら「あかん、建物にマッチした特注品に変えなさい」と指示するでせう。都民の皆さんは見慣れすぎて、ミスマッチ、ブサイクさに鈍感になってるのだと思います。 
東京駅 



駅 


両端のドームの内部
駅


この夜景写真は東京ステーションホテルのHPトップページから引用。
http://www.tokyostationhotel.jp/about/

駅

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●キタとミナミ  ミュージアム巡りの旅  ~その7~

盛岡散歩・・県立美術館ほか

 6月2日(日)ミュージアム巡り、キタ編は今日でおしまいです。幸い晴天、朝は冷え込み、8時頃に青森駅へ行ったら、電車のドア開閉が冬モードになっていて戸惑いました。(ドアボタンで開けて乗ります)


毎朝、ワンパターンの朝食です。量は他人の三分の一くらい?
盛岡 


新青森発「はやて」に乗ります
盛岡 


盛岡に近づくと、どっしりした岩手山が現れる。
盛岡


新青森駅から盛岡まで約1時間。きょうも気ぜわしいスケジュールなのでタクシーで県立美術館へ駆けつけます。ルンルン気分なのは、ただいまのダシモノ(企画展)が「若冲が来てくれました」だから。そう、あのプライスコレクションが震災復興の支援になればと特別に企画した展覧会です。仙台、盛岡、福島、の順で開催され、収益金は震災復興支援金として寄付されます。料金もうんと安めの800円。仙台では10万人を集める盛況だったとか。


東北のこの地で若冲ほか、江戸時代の絵画の逸品に出会えるなんて僥倖というしかありません。さらに嬉しいのは、2,3年前、一日がかりで滋賀県の山奥まで鑑賞に出かけた「象と鯨図屏風」が賛助出品として展示されていること。協力したMIHO MUSEUMさんに大感謝です。


作品鑑賞のことはパスして、この美術館はとても快適です。青森県立美術館とは大違いです。ゆったりした空間、わかりやすいレイアウト、あちこちに設けられている休憩スペース、基本のキをおさえた設計にすぎないといえますが、これが全部ペケだったのですね、青森さんは。


■岩手県立美術館「若冲が来てくれました」展の案内
http://jakuchu.exhn.jp/



岩手県立美術館のロビー
盛岡 


伊藤若冲「虎図」
本物の虎を見たことないはずの若冲が、どうしてこんな構図を思いついたのか。

盛岡 



 ロビーの一画に参考展示してある「デジタル複製画」 特別のカメラ、メモリーで美術品を本物そっくりに再現します。画素数は1億~2億だそう。その細密な再現ぶりには感心するばかり。いくら目を凝らしてもドットは見えません。(キヤノン提供)
 盛岡



バスで市役所のあたりに移動し、「深沢紅子(こうこ) 野の花美術館」へ。清流、中津川ほとりの住宅街にある個人美術館です。三岸サンと同じく、夫婦ともアーティスト、かつ、ヨメさんのほうが有名人というのも共通しています。(すべて故人)女性が画家になることが難儀だった時代に、めげずに精進し、後の「一水会」創立に尽力したというから、ただのオバサンではなかったはず。しかし、絵は植物画を中心に、優雅、上品な作品ばかりで、この点は三岸節子とは天地の違いがあります。


深沢紅子 野の花美術館 (手前の白い壁)
盛岡 



わすれなぐさ
盛岡 

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若冲展で時間を使いすぎて、ほかに予定したところは徒歩やバスでは間に合わず、タクシーで名所巡りする始末。その車中で運転手いわく、大震災からの復興をすすめるに「絆」とか「共助」といったフレーズがはやって、東北が一体になって仲良く取り組んでるようなイメージがあるけど、それは表向き。「絆」なんて東京人の発想とちがいますか。地元では震災前も後も、よそものには分からない反目や嫌悪感が残ったままです。お互い、イヤなものはイヤなんです。


まだ三十代とおぼしき人なのに「会津」や「伊達」の話が出てきて、東北ナショナリズムの根深さを聞かされたのでありました。あたふたと駅に乗り付けて3時前の「はやて」に乗ります。



岩手銀行中ノ橋支店
設計は辰野金吾・・次回紹介の東京駅を設計した人であり、大阪中央公会堂の実施設計者でもあり・・で、デザイン、雰囲気に共通点があります。明治時代の末に完成したこの建物の工事費は13万円! 
盛岡 

 

重文指定 啄木と賢治青春記念館にて  
盛岡 



石川啄木 新婚時代のマイホーム
盛岡 



宮沢賢治も学んだ 岩手大学農学部 付属農業教育資料館(重文)
盛岡 

ウオーキング・観光


●キタとミナミ  ミュージアム巡りの旅  ~その6~


八甲田山・・ワ・ラッセ(ねぶた展示館)・・バー「F」

八甲田山は冬景色
 6月1日 今日は、午前中八甲田山へ、午後は青森駅前の「ワ・ラッセ」を訪ねます。早起きして、駅前からJRバス十和田行きに乗ります。路線バスだけど観光バス仕様の快適な車両です。50分くらいで萱野高原に着き、一人下車して近辺を散歩。青い空と新緑の森林、残雪の山肌がとてもきれい。風景としてあまりに整いすぎていて「なんとかならんかい?」とゼータクな不満。


 次のバスでロープウエイ乗り場へ行き、100人乗りの大型のゴンドラで1300mほどの山頂へ。標高差600mをわずか10分で運んでくれます。眼下の樹海風景は秋には錦に染まって大人気のスポットです。
 
 山頂に着いて駅舎屋上の展望台に上がってビックリ「ドヒャー、なんやねん、この風景は」どうみても冬景色です。えらいこっちゃなあ・・期待した高山植物なんかあるはずもない。大半の客は次の便で下りてしまいますが、ロープウエイ代1800円も払たもんなあ・・とまた貧乏性が頭をもたげる。で、駅で長靴を借りて山頂遊歩道を歩くことにしました。他にも「1800円もったいない組」が数人いて、ヨタヨタしながら歩いてます。  


本来の道になるところにポールが20mおきくらいに立っているので、道迷いの心配はないけど、ときどきゴーッと突風が吹くとコケそうになります。しかし、まあ、なんと雄大な眺めでありませう。金剛山より200mほど高いだけの山なのに、6月になってもこの雪景色。すぐ近くの「酸ヶ湯」が日本一の積雪量を記録したのが頷けます。係員が30分で戻れますというコースを45分かかって歩きました。


萱野高原からの北八甲田の山並み
青森1日 


秋の紅葉風景がすばらしい樹海 (ロープウエイから)
青森 


秋はこんな眺めになります。 
画像引用元 http://abegumi.com/kouyou.html
八甲田紅葉 


山頂(約1300m)に着けばこの風景
青森



6月とは思えない雪山風景にびっくり。幸い、気温は15度あって、寒くはなかった。 写真下方の平地が花のいっぱい咲く湿原です。
青森 


ポールを目印にして雪原を歩きます。 ポールの向こうの山が最高峰の「大岳」(1584m)です。
青森 


モンスターと呼ばれる樹氷は、このアオモリトドマツでできる。
青森 


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ねぶた展示館「ワ・ラッセ」見物
 青森駅前にできた新しいハコモノです。夏の「ねぶた祭り」に出た山車の一部を展示、歴史や作り方の説明があります。シーズンオフに青森を訪ねた人に山車を見てもらい、本番にもぜひお越しを、という狙いもあります。お囃子のライブもあって、一所懸命のサービスです。


展示は五基。デザインの優れたものを選んであるのですが、展示は一年きり、他のものは祭りの終了と同時に壊してしまいます。これが「ねぶた」の特色です。
 みんなすばらしい出来映え、それを間近に見られて満足です。しかし、
ガイドさんへの最初の質問は「造るのに、なんぼかかります?」であります。「デザインにもよるけど、ざっと2000万円」「んぐぐ・・そんなに金かけて、終わったら即解体?」「そうです」ああもったいない!


気になっていた「電源」のことも尋ねる。一基あたり1000個~1500個の電球を使うので、蓄電池じゃもたない。だから軽油で駆動する発電機を積み込む。見本にあったのは出力40kwタイプで、家庭用エアコン室外機の四倍くらいの大きさがある。近年は省エネ電球が使えるようになったので、発電機の負担が小さくなった。


制作の主役は「ねぶた師」と呼ばれるデザイナー兼プロデューサー。実際の作業は市民が行う。であれば、親分ー子分の固い絆のもとで制作されると考えてしまうけど、そうでもないらしい。去年手伝ったねぶた師の、今年のデザインが気に入らないとヨソさんへ浮気する(してもかまわない)だから、優秀な作り手を集めるために「ねぶた師」は必死のパッチでデザインする。これが山車のレベルアップにもつながる、というわけです。


おしゃれなデザインの建物です。
わらっせ 



わらっせ 



わらっせ 



わらっせ 


わらっせ 


内部はこうなっています。材料は寸三角材と針金、紙は厚手の美濃紙。
わらっせ 



わらっせ


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なんでも300円バー「F」
 昨夜は「りんご茶屋」で散財したので、けふはコンビニおにぎり一個とハムサンド、計340円の夕食です。この落差を気にしなくてよいのが一人旅の気楽なところです。
 とはいえ、まだ日も暮れず、な~んもすることないので、どっか、安い酒場ないかしらんと町へ出ます。10分も歩かないうちに見つかりました。「ハイボール300円」の張り紙がしてある、素敵にみすぼらしい店「F」。音楽記号にかけて、ふらっと立ち寄る、シャープなお店、やて。


まだ明るいのに満員。ペコペコ頭下げて割り込ませてもらいました。店主と客がみんなお友達関係、というこんな店に一見客が割り込むと、一瞬、場がしらけます。しばらくはチーンとおとなしくしてるのがマナーです。
 メニュー見て驚きましたね、酒もアテもぜ~んぶ300円。ビールはモルツです。この値段でようやるなあ。なんで、こんなに安いねん。

 赤ワインばかりカパカパ飲んでる、隣の同年配のじいさんに小声で尋ねました。「安いのはうれしいけど、近隣同業者とモメません?」「同業者は負けじといっせいにマネした。しかし、ぜんぶ潰れた」という答えでした。やっぱりなあ。界隈には敗者の怨念が渦巻いてるのであります。


300円でウイスキー飲むと、ニッカ余市蒸留所の至福の経験がホーカイしそうな気がするので、カクテル「ダイキリ」続いて「雪国」を注文しました。しかし、唇をグラスに当てたとたん、わ、ナニコレ珍カクテル!であります。カキーンとした冷たさがない。雪国はみぞれになっている。 原因はたちまち推察できました。シェークに冷蔵庫の氷を使ってるのです。だから生ぬるいカクテルになってしまう。さらに、氷が溶けて酒が薄まってしまう。でも、文句は言えません。300円でまともなカクテルを作れというほうが厚かましい。


もう一杯、店主のオリジナルだという「TSUGARU」を注文。ジン、ライム、日本酒というレシピで、これも生ぬるでしたが、雪国よりマシでした。枝豆含めて1500円ナリの安さに感謝してホテルへ戻ったら、ありゃ、部屋番号が思い出せない。生ぬるでも、酒でした。



家庭用冷蔵庫が置かれた店内。居抜きの物件を使ったのかも。
バーF  



生ぬるの「雪国」
バーF 

ウオーキング・観光


●キタとミナミ  ミュージアム巡りの旅  ~その5~

青森でも2泊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

青森県立美術館・三内丸山遺跡・りんご茶屋

 5月31日 朝7時にホテルの食堂へ行くと行列ができる混雑ぶり。見渡したところ、7割がビジネスマン、2割が観光客、1割がスポーツ人という割合。しかし、皆さん、朝からぎょうさん食べるなあと感心します。

札幌から特急2本(北斗・白鳥)を乗り継いで青森へ。5時間近くもかかります。新幹線の青森~大阪が約6時間だから、いかに遅いか。津軽側では新幹線の工事現場があちこちで見られるので、開通したら2時間くらいに短縮されるかもしれない。


車中で老夫婦に質問された。「大館へ行くが、新青森駅と青森駅、どちらで乗り換えたらいいのか」答えは「どちらでもいいが、新青森駅乗換のほうが少し便利」。地元人でないのに答えられるのは、頭の中におおまかな地図がインプットしてあるからで、これが時間とお金の無駄遣いを減らします。貧乏性も役にたちます。

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青森県立美術館
 青森市の南西部の丘陵にある真っ白にペイントされた美術館です。最初に案内されるのが仰天の大空間「アレコホール」。シャガールの描いた舞台背景画が三点あり、それぞれ、タテ9m、ヨコ15mというビッグサイズ。この全体像を見るためにはハコのサイズがバカみたいに大きくなくてはならないのです。これだけデカイと鑑賞ではなく、見物しかできませんね。・・にしても、これを描いたときの苦労いかばかりか。

■画像拝借元はこちら・・解説もあります。
http://www.aomori-museum.jp/ja/exhibition/1/


青森といえば棟方志功。幸いなことに「棟方志功の多面体」という企画展があり、生涯の年代ごとの画風の変化がわかりやすいカタチで展示してあります。若い頃の油彩画を見ると、けっこうメランコリーな作品が多く、後年の元気ハツラツ画風と大違いです。
 棟方志功に次ぐ青森出身の有名アーティストといえば奈良美智さんでせうか。名前は知らなくても作品をみれば「見たことある」と10人中9人は言いそう。一つの人物キャラクターでここまで名が売れるか、と不思議に思います。当館では彼の「青森犬」が目玉作品で、半野外展示のわんちゃんは高さが8,5mという、これまた大変なデカ犬。なのに、表情はなにやら瞑想しているような、観念してしまったような、情けない人相、いや犬相です。


いままで多くの美術館を訪れたけど、館内順路のややこしさ(レイアウトのヘタさ)ではここが一番ではないかと思いました。巨大な「アレコホール」をつくったせいかも知れないが、とにかくややこしい。平面的にややこしい上に、階段を上がったり下りたりを何度も繰り返さないと
作品の鑑賞ができない。ある部屋を出ようとすると、係員が追いかけてきて「お客さま、こちらもご覧下さい」と引き戻される始末です。


巨大「青森犬」は唯一撮影が許可されてる作品ですが、作品前までは、一旦外へ出て、これまた何度も階段の上下があり、くたびれてしまいます。なので、客の苦情を恐れてか、最初の出口に「作品まで徒歩で数分かかります」とことわりの張り紙がしてあります。遊び心でわざと遠回りさせるのなら楽しいけど、これはどう考えても設計ミスでせう。
 
 建物の外観デザインも野暮ったくていただけない。今回のミュージアムめぐりで訪ねた美術館では余裕の最下位です。



津軽平野をゆく。遠くに新幹線の高架が見える(スーパー白鳥から)
青森31日 


青森県立美術館の玄関
31日 


シャガール「アレコ」
31日 


棟方志功「妃神図」
31日 


奈良美智「Standing  on  the  lonely  Stilt」1995
31日 


奈良美智「あおもり犬」
31日 



正面から見る
31日 


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三内丸山遺跡
 美術館から専用の快適な遊歩道を10分ほど歩くと遺跡に着きます。1992年以後の発掘調査で縄文時代の大規模集落跡であることがわかり、九州の「吉野ヶ里」とともに有名になりました。調査はまだ続いています。当地のシンボルといえる太い柱を使ったタワーは土建技術の優秀さを表していますが、何のために、というのは未だに分からないらしい。大型の倉庫などの復元建物を見ても、なんか「縄文時代」のイメージを覆すような高度な技術が使われています。

 イヤハヤ、と感じ入ったのは、札幌の開拓村で見た「開拓小屋」のつくりと、ここの縄文時代の住居のつくりがそっくりなことです。現地で採取できる材料を使うという点では、縄文時代も明治時代も大して変わらない。北海道へ入植した人たちは、さながら縄文時代人と同じようなレベルから新生活をはじめざるを得なかったと言えます。先人たちの苦労に頭が下がります。



31日 



31日 



31日 



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「りんご茶屋」で津軽民謡のライブを楽しむ
 ライブをやる店は、市内の中心部に数軒ありますが、コース料理とセットになった店では高額になるので、単品注文できるこの店をネットで探しました。7時半頃に行って10時ごろ出るまで、お客は5名きりというがら空きぶりです。店は女将さん含めて4名で切り盛りしており、みんな親戚らしい。


小さい店なのに三味線はPA(アンプ・スピーカー)を使う設定です。なんの必要あって?と疑ってましたが、はじまって、たちまち納得しました。マイク無しなのに、歌の声がバカでかい、すごい声にびっくり。
これとバランスをとるために三味線の音を大きくしています。


ナマ演奏を聴きながら、美味しいお酒(地元の「田酒」)を飲み、料理をいただいて、至福のひとときであります。安いだけが取り柄のパックツアーでは決して味わえない、手作り旅の楽しさです。


津軽三味線は太棹なので、浄瑠璃好きな人には感性が合うでせう。では全く同じ音色かというと、違いますね。皮が猫でなく犬の皮という点やバチの扱いにも微妙な差があるのかもしれない。全部で10曲くらい演奏してもらいましたが、有名な「津軽じょんがら」も実は3曲あって、歌詞も旋律もばらばらです。「津軽あいや節」「津軽よされ節」・・みなさん、コンクールに出る技量の持ち主で歌っても弾いてもプロのワザ、5人で聴くのがもったいないライブでした。



31日 


ホタテの刺身
31日 



竹の子焼き(ねまがりだけ) 皮をむいたところ
31日 


じゃっぱ汁
31日  

ウオーキング・観光


●キタとミナミ  ミュージアム巡りの旅  ~その4~

札幌散歩のつづき  北海道開拓村・JRタワー・・・・・・

北海道開拓村
 実は、昨夜、鹿児島から帰って来たのですが、ブログはまだキタの旅の続き、早く書かないと忘れてしまうのでアセッて書きます。
 道立近代美術館を出て地下鉄で新札幌駅へ行き「北海道開拓村」行きのバスに乗ろうとしたが、タッチの差で間に合わず、やむなくタクシーに乗ります。料金1290円ナリ。ついさっき、タダで美術館利用できて1300円トクしたばかりなのに、たちまちパーです。世の中、うまいことイカンガーとボヤキながら受付に行くと、ここも65歳以上は無料ではありませんか。830円トクしました。ヨロコビと落胆、めまぐるしく入れ替わります。しかし、札幌はオジンに優しいなあと感謝しつつ、食堂でサイテーのメニュー「開拓そばとおにぎり一個」を注文。


開拓村は明治はじめの入植期から昭和までの苦難の開拓と発展に関わる建物を中心に展示する、アウトドアのミュージアム。広大な敷地にゆったりとレイアウトしてあり、森の中の道はハイキングコースの趣です。
 建物だけでなく「馬車鉄道」というライブの文化財もあるので乗りました。500mほど揺られて270円ナリ。鉄道が開通するまでの一時的な利用でしたが、庶民にはずいぶん有り難い乗りものでした。ただ、1馬力では、坂道は駄目なので、開設場所は限られていますが。


この機会に、敷地を接する「野幌森林公園」も訪ねてみたかったのですが、大阪城公園の20倍もの広さがあり、探訪にはまる一日を費やすのであきらめました。



開拓村の入り口は、昔の札幌駅を模したもの
開拓村 



これ、うどんちゃうか? と思った太いそば。
開拓 


馬車鉄道の車中から。
開拓 


こういう場面をメルヘンチックというのかも。
開拓 


北海道でも養蚕の研究と生産が行われた。その大手業者のひとつ。
開拓 


蚕棚
開拓 


一番印象深いのは、この開拓小屋。内地から裸一貫で移り住んだ人が最初に建てるマイホーム。これで10坪くらい。
開拓 


屋根や壁は茅、窓にはムシロを垂らして・・ガラス窓なんかあるはずがない。
開拓 



地面に茅を重ねて敷き、ムシロをおいた。床をつくる余裕がなかった。
開拓 


これは森林伐採の飯場小屋。
開拓 



まん中にいろりをつくり、食事づくりや洗濯物の乾燥をする。
 まわりに蒲団を並べる ともう余裕スペースがない。ここで、酒と博打以外、なんの楽しみもない生活に明け暮れた。
開拓 


「働けど働けど 楽にならざり我が暮らし」と言いいたげな・・。
開拓 


こんな素敵な古建築もたくさんあります。これは昔の役所。
開拓



JRタワー・天空の小便処
 札幌駅へ戻って、晩メシには少し間があったので、駅ビルの一部であるタワーを見物。入り口へたどり着くのが大変で、2度尋ねてようやく到着。ここはロージン割引なしで700円。
 快晴だったので、地上160mからの眺めは最高、南方はるかに恵庭岳が見えます。眼下の都市風景はヨソと同じでビルやマンションがぎっしり。そんな街並みに天から小便かけたろか、という気になるのが写真のトイレ。この大胆な発想にはパチパチ拍手であります。
 女性用はどうなのか。外から見るかぎり、天空からジョジョジョーのデザインではなさそう。ならば、男性用が前面ガラス張りなら、女性用は床面を透明にして・・あかんか。


こんな楽しい?トイレ、誰が設計したのか、帰ってから調べると、設計事務所ゴンドラ代表、小林純子先生でした。トイレの設計専門でメシ食えるなんて、エライではありませんか。

■ゴンドラの作品例はこちら
http://gondola-archi.com/index.php?catid=1&blogid=1




JR 



なんか天下人になったような気分で放水。
しかし、黒い四角、その下の丸いところに カメラが仕込んであったりして・・。考えすぎ。
JR 



夕暮れの札幌駅とJRタワー
 JR   



  ヒルニネル
 晩メシどこで食うか。情報ありすぎで迷います。高い店は敬遠なので、すすきのと大通りの間にある「狸小路」という長いアーケード商店街を歩き、西端で見かけたのが写真の「ヒルニネル」。なんやねん、この人をバカにしたような名前の店は。ひどいオンボロの雑居ビルにちっちゃい飲み屋がすし詰めで、案内図では2階が入り口になってるので階段を上がると「一階で営業してます」の張り紙、降りると入り口は普通に路面にある。アホクサ。


入ってみると、素人の手作りでこさえたと思われるプアな店に、30代とおぼしきおとなしそうなママさんが一人。いささか拍子抜けでありました。ビールと焼酎とあさりの酒蒸しとトマトカレーを食して駅前ホテルまで歩いて帰りました。この店、姉妹店ができたら、名前は「ヨルニオキル」ですね。(5月30日)


立派なアーケードを備えた「狸小路」商店街
JR

 

ヒルニネルの玄関。こんな店を見ると素通りできない。
JRタワー ・ヒルニネル 
  


JR 

ウオーキング・観光


●キタとミナミ  ミュージアム巡りの旅  ~その4~

札幌散歩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

北海道庁旧本庁舎・三岸好太郎美術館・道立近代美術館

 5月30日、雨が上がるのを待って、9時前に出発。札幌駅から徒歩10分くらいで重厚な赤レンガ作りの北海道庁旧庁舎に着きます。アメリカ風のネオバロックふうデザイン、外観、内装すべてが大ぶりな造りで「まちごうて1,5倍サイズで造ったんちゃうか」と思うくらい。2階へ上がる階段のしんどいこと。これに比べると、大阪の中央公会堂はちんぴら風情といった感じです。


展示物の中で一番脳にシミルのは樺太関係の資料。ふだん、何気に口にする「北方領土」という言葉にはぜんぜんリアリティがないけど、ここで「樺太」に出会うと、そうや、他人事やないんや、という気になります。通常の外交交渉で4島が戻る可能性はゼロ、だからといって奪還のために戦争を仕掛けるわけにもいかない。
 最後の手段は「札束」ちゅうのはどない?。ロシアが衰退し、日本が発展するという最良のシナリオができれば、相手の弱みにつけこんで、どや顔で「どや、ぷーちん、これでどや」と迫るのであります。日本海でのメタンハイドレード開発が現実になれば、一縷の望みが生まれるか。

北海道庁旧庁舎
札幌 


札幌 


札幌 

昭和20年8月16日の樺太新聞 敗戦なのに「休戦」と書いている
札幌 


庁舎の前庭は八重桜が満開
札幌 


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三岸好太郎は札幌出身の画家。大阪人が佐伯祐三を誇りにするように、札幌ではこの人が郷土の誇り。ほぼ同世代で、ともに30歳~31歳という早世も似ている。うんと長生きして、女性では初の文化功労賞を授与された三岸節子のダンナさん。
 亡くなる数年前から画風がころころ変わり、いったいどこへ向かうのか、本人も分からなかった? その軌跡の一端が展示作品で読み取れます。なお、当美術館は65歳以上が無料でした。

三岸好太郎美術館 玄関
札幌 


カフェから庭園を見る
札幌 


同じ敷地に知事公舎がある。写生を楽しむ人たち
札幌 

猫(昭和6年)
札幌


乳首(昭和7年)
札幌 


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さらに西へ数分歩くと、道立近代美術館に着きます。ただいま、企画展では「いわさきちひろ展」を開催中で、たいへんな人気です。これは敬遠して、新コレクションの「岩橋英遠展」を鑑賞。この人も北海道出身の日本画家です。軸物も描くけど、洋画感覚の作品も手がける。功成り名遂げて文化勲章受章。・・と、こんなこと書いても、読むほうは全然面白くないですね。
 当館もロージンは無料でした。受付のおねえさんが観音様に見えた。二館合わせて1300円節約できました。シアワセ~。


近代美術館玄関
札幌 


岩橋英遠「氷結する湖」(昭和63年)
札幌 


片岡球子の作品を期待したのですが、運悪く一点も展示されてませんでした。

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ウオーキング・観光

●キタとミナミ  ミュージアム巡りの旅  ~その3~

小樽散歩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■ホテルヴィブラント オタル
 旅のテーマはミュージアム巡りでありますが、泊まったホテルが文化財とは知りませんでした。なんか古めかしいなと思ったら、昔の北海道拓殖銀行の小樽支店だったそうです。
 通称「拓銀」の名で親しまれたこの銀行、バブル崩壊の大波を受けて戦後初めての都市銀行の倒産というハデなコケ方をした。1997年といえば、山一証券とか大手金融会社がバタバタつぶれた時期です。


それはともかく、小樽経済発展の絶頂期にこのビルはでき、斜め向かいの日銀小樽支店とともに「北のウオール街」の象徴だった。銀行だから、ロビーや事務室の天井が高く、泊まった部屋も4mくらいの天井高があり、ロフトが設けてあって3人泊まれます。何よりカッコイイのは一階のロビー。写真のように高い柱列があって、フォーマルな雰囲気がある。

 館の説明によると、小説「蟹工船」で知られる小林多喜二は、地元の学校を出てここに勤めていたそうです。しかし、だんだん労働運動にのめり込み、結局クビになった。以後、常に警察にマークされ、29歳のとき捕まって拷問死。でも「蟹工船」は当時大ヒットし、一躍プロレタリア文学の旗手として有名人になった。どの分野でも、先駆者は辛い。



小樽 



小樽 



小樽 


二階にある金庫室も客室に改装してあり、泊まれます。当然、窓はなく、ドアがこれでは、閉所恐怖症の人でなくても、ちょっとコワイ。
小樽 


無料の朝食はここで食べます。室料は朝食つきで5850円。
小樽 

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■昔の栄華、いま何処・・「旧日本郵船小樽支店」へ
 大正硝子館とかヴェネチアなんとかはパス。海岸に近い通りに古い建物が残っていて、もう廃墟寸前という建物に風情があります。文化財指定されなかったものは朽ちるしかない。写生の好きな人にはとても魅力的なロケーションです。

おなじみの風景です。
小樽 




小樽 


旧渋沢倉庫。今はライブハウスになっている。
小樽 



小樽


昔の線路跡が遊歩道になっています
小樽 


重要文化財、日本郵船小樽支店の建物のリッチさには驚きます。あこぎな経営で日本一の船会社になった、その象徴的な建築と言えます。北海道の物流を牛耳るとともに、樺太関係の産業や利権でもガッポリと・・。
 二階の大きな会議室は、日露戦争後の国境画定に関する交渉会議の場になり、国境の線引きについての細かいやりとりが行われた。地図に線をひくのは簡単だけど、現地でのそれは難作業だったと思います。





小樽 




小樽 




小樽 




小樽

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■童謡「赤い靴」の哀話はねつ造だったのか・・?
 日本郵船ビルの前の公園に、ひっそりとブロンズ像が建っています。野口雨情が作詞した有名な「赤い靴」をモチーフにしたものです。解説文には「幼いきみちゃんは、異人の養子になってアメリカへ渡り、二度と戻ってこなかった。彼女の両親はきみちゃんの無事を祈りつつ、小樽でひっそり暮らし、亡くなった。二人は市の中央墓地に眠っている」とあります。


そうだったのか。両親は小樽で暮らし、亡くなった。像は、親子の愛情や絆の大切さを知ってほしいという思いで、地元有志の浄財で作られた。
納得。これで落着すればよいものを、きみちゃんの両親にはどんな辛い事情があったのだろうと、何気なく「小樽 赤い靴」で検索すると仰天の情報が出てきたではありませんか。きみちゃんは「赤い靴」の歌詞よりもっと悲惨な、短い人生を強いられた。異人さんと渡米どころか、東京の孤児院で亡くなっていた。告発側の文を読めば、親子三人のブロンズ像は、親子の愛情ではなく、親の非情を伝えることになる。


・・と、書き出せばキリがないので、下のHPを開けて読んで下さい。
ただいま世間を騒がせている「慰安婦」ねつ造問題と同じことを「北海道テレビ」のプロデューサーがやった。歌詞の内容に合わせて作り話を仕立て、ドラマではなく、ドキュメンタリー番組として放送した。これで「赤い靴」の哀話は定説になってしまった。


■日本赤い靴の会
http://sky.geocities.jp/akaikutsunokai/frame.html

■Wikipediaでは、こういう解説になっている
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E3%81%84%E9%9D%B4



小樽 



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■鉄ちゃんには楽しい「小樽市立総合博物館」
 日本郵船ビルから数分のところに、昔の操車場を利用した鉄道中心の博物館があります。予算がないのか、いかにもショボイ展示で、本日は休館かと思ったくらい人影がない。
 なんでこんな所にあるのかといえば、明治から昭和前期まで、小樽が北海道の物流基地だったから。古風にいえば「殷賑を極めた港町」でありました。金融と物流で大発展したのが小樽です。

 展示の目玉はアメリカ製の蒸気機関車「しずか」号。明治18年(1884)ごろから活躍したかわいらしいSL。よくぞ無事に残ったもんだと感心します。西部劇に出て来るSLは、大方このタイプでせう。
 その後ろにあるのが、その頃の一等客車、アンティーク感がすばらしい。「なんでも鑑定団」番組に出したら、なんぼの値段つくやろか、としょーもないこと想像してしまいます。


なぜか大型の機関車がないのがさびしいけれど、ラッセル車やロータリー車といった北国ならではの車両と古いディーゼル車がたくさんあります。ただ、保存が悪くて、鉄道博物館というより、鉄道墓場みたいな雰囲気なのが残念です。一般の観光客の来場はほとんどなさそうです。


小樽博物館 


機関車庫も重要文化財指定です。
博物館 


博物館 


上の機関車の正面プレート。舶来の機関車をモデルに、見よう見まねで苦労してつくった国産機関車。明治28年に、ここまで出来たのだからエライ。
博物館 


こんなに小さくて仕事ができたのか?と思うくらい、かわいらしい機関車。
博物館 


昔のレールも展示してあります。これは、アメリカのカーネギー製。
博物館 


明治時代の一等車。今では「トワイライト エクスプレス」か。
博物館

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■はるばる来たぜ ニッカウイスキー「余市蒸留所」
 ミュージアム巡りの旅、一番のお目当てはココです。小樽の美術館や文学館はそっちのけで来ました。小樽駅からJR函館本線で20分、田舎町、余市の駅前歩5分のところにあります。
 受付で案内地図をもらって工場巡りします。たしかに「工場」はあちこちにあるけど、職人が気張って働いてる場面や、材料や商品を運ぶ車が行き交う場面はナシです。どちら向いても、牧歌的風景が展開するのみ、シーンと静まりかえって人影なし。唯一の作業場面は、下請けさんがやってる草刈り作業でした。
 ええ加減なこと言わせてもらえば、ここは世間で一番ストレスの起きない「職場」ではあるまいか。この工場の従業員が「ウツになりまして」なんてあり得ん!と、勝手に決めてしまいました。


約12万㎡の広い敷地には、見学者のためのレストランや無料試飲室もありますが、駄目男が行ったのはウイスキーミュージアムの奥にある有料試飲室、立ち飲み式のバーです。とても雰囲気がいい。
 竹鶴17年のファンですと言うと、薦めてくれたのが25年のシングルカスク。つい貧乏性が出て、まず「なんぼ?」と値段を聞いてしまった。「15ccで900円です」タッカーと思ったけど、注文する。


このバーではストレートで飲むのがルール。水割りやオンザロックを頼めば「お帰り下さい」と言われそう。水と交互に、舐めるようにチビチビと飲む。香りのええこと、たまらんのでありますが、58度とあらば、食道から胃袋へポタポタ落ちるのが分かる?くらい強烈でもあります。若い女の子が数人でサービスする、賑やかなサントリー(山崎蒸留所)の試飲所とちがい、熟年マスターと対面してのボソボソ会話がまた楽しい。しかし、至福の時はたちまち過ぎて、未練あるけど3時ごろの列車で札幌へ。


ニッカ 


蒸溜器(ポットスチル)燃料は石炭です。
ニッカ 


工場はスコットランド風につくっても、お守りはニッポンの神様です。
ニッカ 


発酵タンク
ニッカ 


ニッカ 


ニッカ 




ニッカ 


有料試飲できるバー。ほとんどの客がマイカーで来るので、飲みたくても飲めない。
ニッカ 


シングルカスクとは、樽から出したままの本当の原酒。シングルモルトは同じ蒸留所内にある複数の樽どうしでブレンドしたもの。その味を決めるのがブレンダー。
ニッカ 

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札幌駅から徒歩10分足らずのところに北海道大学のキャンパスがあるので道草。残念ながら総合博物館はタイムアウトで入れず、キャンパスを散歩してホテルへ。風呂入って、洗濯して、阪神の試合見てたら9時になってしまい、晩メシはホテル地下の酒場で済ませました。(5月29日)


総合博物館を見学したかったけど、時間切れでした。残念。
北大 


古河記念講堂 現役で授業につかっている。
北大 


広いキャンパスは子供の遊び場。手前の白いのは、春先の除雪で積み上げた雪。
北大 


寿司「いくらこぼし」他にしめ鯖と大根サラダ。ビール。酒は石川の「吉田蔵」
北大 


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ウオーキング・観光


●キタとミナミ  ミュージアム巡りの旅  ~その2~


フェリーで小樽へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 5月27日、なんばOCAT、20時30分発のバスで舞鶴へ。終点のフェリーターミナルまでの乗客は自分一人だけでした。「いつも、こんなん?」と運転手に尋ねると「まあね」。全然、人気ないじゃん。
 <はまなす>乗船は午後11時すぎから。定員約800名の船に乗客は150人くらい(トラックドライバーは別)大半がマイカー客で、徒歩客はざっと数えて40人。がら空きであります。稼ぎは大型トラック輸送でまかない、マイカー族や徒歩客の売り上げは微々たるものでせう。


駄目男の部屋は、上中下のランクで中、七畳くらいのツインベッドルーム。一人でつかっても値段は同じだから、トクした感じ。バス・トイレはないけど洗面台付きで、これで十分です。(18500円)
 0時30分出航。翌朝、8時前に朝食案内のアナウンスで目が覚める。ただいま佐渡島沖を航行中ですというが、もやがかかって水平線も見えない。陸地から200キロ以上離れているのに池のようなフラットな海面で、これなら燃費いいなあ、安く走れると、つい貧乏性が・・。

 この船は特殊な推進システム(ポッド推進)で航行すると前に書きましたが、仕様説明板を見ると、主機関25700㎾とあり、通常の「馬力」表示と違う。船に小型の火力発電所を積んで、オール電化で航海してるってわけですか。ワカラン。


フェリー


朝メシ済んだら、もう、な~んもすることがない。だから、アナウンスで「まもなく、姉妹船の<あかしあ>とすれ違います」と告げたら、みなさん、ぞろぞろデッキに集まってくる。すれ違うときに汽笛を鳴らす。なにしろ、相対速度は時速100キロだから、たちまち船影が見えなくなる。
 両舷にデッキはあるのに、出入り出来ない。デッキで海風に吹かれて・・という場面がないのはちょっと不満ですが、これは、自殺防止、転落防止のためらしい。海へ飛び込めない構造です。自動車なみのスピードだから、落ちたら救いようがない、という理屈です。昔の船のデッキには、必ずドーナツ型の浮き輪がくくりつけてあって、万一のときは投げ込んで助けるのでした。そんなの、もう歴史的光景であります。


あらためて乗客を観察すると、熟年のカップルが一番多い。しかし、75歳以上の後期高齢者はほとんどいない。見知らぬ土地で長距離ドライブとなれば、リスクが高くなるからでせう。船内はバリアフリーになっていて、エレベーターや障害者用のトイレもあります。


午後3時ごろ、本日の最終上映がはじまりますとの案内でホールへ行き、
映画を見る。ダシモノは「ツレがウツになりまして」。会社のパワハラでウツになった夫と妻の愛情物語。この人、見覚えがあるなと思っていたら、つい先月上映の「舟を編む」に出ていた宮崎あおいさんでした。
 しかし、コミカルな描写もあるとはいえ、観光客にこんな深刻なテーマの映画見せなくてもええのに・・って気もしますけど。


映画すんだら、まもなく夕食で、みなさん、な~んもすることないからレストランのオープン前にいそいそやってくる。食事処は三カ所あって、これも上中下の格差つき。上等は予約制で最低3500円の和食か、洋食。中等は一番利用者が多くて、おかずの単品チョイス制。トレーに好きなものを乗せて並び、レジで勘定する。小食の駄目男はサイテーのチョイスで1100円ナリ。最安のカフェは、かけそば390円からあるけど、午後2時~3時にしか売らないから、食事にならない。


予定より少し早く、20時30分に小樽港着。舞鶴から20時間。海が見事なべた凪のせいもあったけど、とても快適な航海でした。もう一度北海道へ行く機会あれば、またこの船を使いたい。


なお、案内所で下のようなチラシを見つけました。神戸三宮からバス代込みで9400円!! 仰天の安さです。この場合、部屋は8人~12人とかの大部屋(二段ベッド)ですが、船内でクラス変更可能とあります。北海道へ安く行きたい人には朗報です。ただし、8月の盆休みは使えません。(5月28日)


神戸から小樽まで9400円!!
フェリーチラシ  


 吹抜のロビー
フェリー 

B 級客の部屋。ツインを一人で使っても値段は一人分。電車や長距離バスに比べると天国的ラクチンさです。18500円。
フェリー 


室内のテレビに、船の現在位置が表示される。
フェリー 


操舵室下のサロン。出入り自由。
フェリー 


唯一の開放デッキ。夏はバーベキューも出来るらしい。


フェリー 


ホールで映画を見物。一日3回上映あり。無料。
フェリー 


B級レストランはセルフサービス。ただし、食器の下げはしてくれる。
フェリー 


一番美味しかったのは昼食の「鮭・いくら丼」でした。1280円ナリ。
フェリー 



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ウオーキング・観光

●キタとミナミ     ミュージアム巡りの旅  ~その1~

プロローグ

 珍しく、一週間もブログを休んでしまいました。
昨夜おそく、キタの旅を終えて帰宅、今日はミナミのプランをどうするか思案して、さきほどキップとホテルの手配を済ませたところです。前回書いたように遠距離キップの有効期間の長さを生かして「青春18きっぷ」のような使い方をします。


5月27日に出発して、昨夜帰宅して、今日6月3日も「旅の途中」であります。中休みというか、芝居の幕間というか、ヘンな感じですが、今回のように東奔西走型の旅ではとても有り難い中休みになります。
すなわち、
・服装をキタ用からミナミ用にチェンジできる
・荷物の整理ができる
・有効期間内の天気予報を見て日程がつくれる
・休憩できる ・・など、メリットがあります。

もっとも、これは大阪や東京など、国のまん中あたりに住んでる人だけできることで、札幌とか鹿児島に住んでいたら、こんな中休みはつくれません。予定も含めて今回は次のような日程になりました。


5月27日 船中泊 フェリー<はまなす> (月曜日) 
        28日 小樽泊  ホテル ヴィブラントオタル
        29日 札幌泊  ルートイン札幌駅北口
        30日 札幌泊  ルートイン札幌駅北口
        31日 青森泊  ルートイン青森駅前
6月01日 青森泊 ルートイン青森駅前    

   02日 自宅泊
  03日 自宅泊(月曜日)
  04日 自宅泊
  05日 自宅泊
  06日 自宅泊

  07日 熊本泊  熊本サンルート ホテル  
  08日 鹿児島泊  ホテル アービック
  09日 帰宅  
        10日 (月曜日)
(注)きっぷの有効期間は12日まで。
日程はキタが6泊7日 ミナミが2泊3日となります。 
 ミュージアム巡りが趣味の者にとって月曜日は厄日なので
これを避けて計画します。


おおまかな行程
大阪~舞鶴~小樽~札幌~青森~盛岡~東京~大阪~福岡~熊本~鹿児島~大阪。乗り物の移動距離は約5000キロ。
 

日本地図


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