閑人帳


●読売新聞経済部 河野越男記者 屈辱の日

 昨日(1月30日)は「廣宮孝信著「国の借金 新常識」を読む」というタイトルの記事を書いたところ、本日の三橋貴明氏のブログにおいて、その内容をしっかり補完してくれる記事がありましたので紹介します。駄目男の記事のはじめのほう、9行目に「こんな言い方は、マスコミのアホな記者が、日本の財政は深刻だと危機感をあおるために思いついたもの」というきつい表現があるけど、まさに「アホな記者」の書いた記事です。あまりのタイミングのよさに驚いた次第。


三橋氏に名指しで批判された河野記者さん、もし、この三橋氏のブログを読めば眠れないでせう。ヤケ酒10杯あおっても収まらない。完膚無きまでにバッシングされて、読売新聞経済部記者のプライドはズタズタです。三橋氏のブログに掲載されると、のべ数十万人の読者が読み、かつネット上で拡散される。河野越男の名前は多くの読者に記憶されてしまいます。ああ、コワ。


ボコボコにされた河野さんが一層ミジメなのは、実は共同通信も全く同じ手法で記事を書いてること(下の写真参照)もしや、他の新聞も同じ表現で書いていたかもしれない。ただし、共同通信の記事は無署名です。河野さん「署名記事にするんじゃなかった~」と悔やんでも後の祭り。


読売と同じ趣旨の共同通信(大阪日日新聞)の記事
アベ家の借金記事

前置きが長くなりましたが、アホと決めつけられた河野記者の記事と三橋氏の批判文、両方を引用します。

■河野越男記者の書いた記事(茶色文字)

 
■年収431万円で生活費540万円…「アベ家」

 政府の2013年度予算案について、歳入と歳出の単位を1兆円から10万円に置き換え、「アベ家」の家計に例えてみた。地方の大学に通う息子への仕送り(地方交付税など)を減らそうと思っているが、借金は増えるばかりで、台所事情はますます厳しい。
 
 昇進したアベさんの13年度の年収(税収)は431万円で、前年度より少しだけ増えそうだ。しかし、住宅や自動車ローンなどの返済(国債費)だけで222万円を取られる。息子には家庭教師のアルバイトに精を出してもらうつもりだが、164万円は必要だ。

 
 高齢になった同居する親の医療費や介護費用など(社会保障費)に291万円かかる。自宅が古くなっているので、地震にも耐えられるように、53万円かけてリフォーム(公共事業費)もしなければならない。高校生の娘の学費(文教・科学振興費)などを含め、仕送り以外の生活費は年間で540万円かかる見通しだ。
 お金は出る一方なので、奥さんのヘソクリ(税外収入)41万円にも手をつけざるを得ない。それでも資産を担保に入れて、455万円の新たな借金(新規国債発行額など)を銀行に頼みにいかなければならない。

 
 このままでは、積もり積もった借金の残高(国債発行残高)は13年度末には7500万円までに増えてしまいそうだ。会社の業績も今ひとつで、昇進後の給料は増えそうにない。仕送りをもっと減らしたいが、息子は怒るだろうし、悩みは深い……。 (河野越男)
 
(2013年1月30日10時05分  読売新聞)
 
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130130-OYT1T00345.htm?from=main1


■この記事に対する三橋氏の批判文(青色文字)

 あのね、河野さんね。頭が悪いあなたには理解できないかも知れないけど、政府は家計じゃないの。NPO(非営利団体)なの。しかも、徴税権と通貨発行権という二つの大権を持っているNPOなんでちゅよ、わかりまちゅか?


 現在の日本の長期金利(新規国債十年物金利)は、ついにスイスを下回って「世界最低水準」なの。(スイスが0.8%、日本が0.77%)世界の中で、最も安い資金コストでおカネを借り入れられる経済主体が、日本政府なんでちゅよん。金利が低いということは、銀行側が、
「日本政府さん、お願いだから国債を発行してください」
 と頼んできているような状態なの。もちろん、デフレが深刻化し、民間企業や家計の資金需要が無いためなのですよ。日本に問題が無いわけじゃ決してないけど、問題は「デフレ深刻化」であり、財政云々じゃないの。しかも、日本政府は「子会社」の日本銀行に国債を買い取らせることで、実質的な借金の返済負担がなくなっちゃうの。


「日銀に国債を買い取らせると、インフレ上昇が止められなくなる~っ!」などと頭の悪いことを言わないで下さいね。
 民主党政権の期間中を含め、日本銀行は国債や短期国庫証券を買っていたの。そうしなければ、通貨発行できないでしょ。分かる?


【2012年6月末時点(確報値)日本国債・国庫短期証券の所有者別内訳(総額:940兆円)】
 
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_40.html#JGB2


 上記の内、10.23%の日銀保有「日本国債・国庫短期証券」については、政府は別に返済する必要がないの。百万年後まで放っておけばいいのですよ。親会社と子会社のお金の貸し借りや金利の支払いは、連結決算で相殺されてしまうから。仮にも「経済部」に籍を置いているわけですから、連結決算くらい分かりまちゅよね、河野さん。


 河野さん、あなたのご家庭は、日銀に国債を買い取らせて、負債の実質的返済負担をなくす」 ことができますか? あるいは、スイスをしのぐ「世界最低の金利水準」で借り入れができますか? できませんよね。


 結局、あなたは「ウソのレトリック」を用い、「ウソの情報」を撒き散らし、社会不安を煽ろうとする経済的自虐主義者なのですよ。


■引用元記事「新世紀のビッグブラザーへ」
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11460490078.html

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この「アベ家の家計」の話は「国民一人当たり800万円の借金」の言いぐさと同じです。アホな記者が経済オンチの国民をミスリードしていることに三橋氏はカッカ怒ってる。読売と共同の読者はン千万人ですから悪影響は大きい。(地方紙のほとんどは共同通信の配信記事をそのまま掲載している)新聞やテレビの報道を鵜呑みにする愚かさを、今一度ハンセーしませう。

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犬町・猫町情報


private
    
        2月号表紙 by ぽんさん


2月号表紙 


           
長いトンネルを抜けると 寒い!


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●2月ミニ例会 ご案内

大阪天満宮「盆梅展」見物とランチ   担当 駄目男  
 
 恒例だった「ぜんざいウオーク」の代わりに短時間の街歩きプランを実施します。梅田から旧老松町通りを歩いて天満宮へ行きますが、この道はかつての参詣道でした。古い民家が数軒残っています。
 盆梅展を見物したあと、天神橋筋商店街を歩いてJR天満駅近くのお好み焼き屋「風月」で昼食にします。2時頃解散の予定です。徒歩3,5キロ。参加の方はお申し込み下さい。

■実施・・・2月20日(水)雨天実施(集合場所・時刻変更注意)
■集合・・・10時30分 地下鉄御堂筋線 梅田駅 南改札口出て
 阪神電車階段の先30m マクド前(改札から60m)
■雨天の場合・・11時00分 地下鉄堺筋線 南森町駅 
 東改札口集合(天下茶屋行きホーム側)

■盆梅展・・入場料500円
■申込み・・2月17日までに連絡下さい。最少実施・・3名

   
   
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2013年 例会予定
(メールでもお知らせしています)

 1月・・・14日(祝) 新年会 ~終了~
 2月・・・20日(水) 大阪天満宮「盆梅展」見物とランチ
 3月・・・03日(日) 豚汁ウオーク
 4月・・・07日(日)   雨天の場合は14日(日)に延期
 5月・・・09日(木) 天ぷらウオーク
 6月・・・09日(日) 
 7月・・・07日(日)   たそがれウオーク
 8月・・・なし
 9月・・・16日(祝) 
10月・・・12日(土) 
11月・・・03日(日) 
12月・・・02日(月) 雨天の場合は08日(日)に延期

お知らせ・・3月の旅の申し込みは2月15日締め切りです。

    

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サウダージさんの水彩画を紹介。南米大陸の南端、パタゴニアの氷河
南さんスケッチ 

読書と音楽の愉しみ

 ●廣宮孝信著「国の借金 新常識」を読む

 100円のうどんの話の次は1000兆円の借金の話。もう、ついて行かれへんと、読者が一人去り、二人去り・・。あかんがな~。

 この手の本には明快に二つのタイプがある。楽観派と悲観派であります。本書は楽観派。国の借金が1000兆円? どんまい、どんまい、それがどないしてんと安心論を述べています。ときどき紹介する三橋貴明氏も楽観派です。しかし、国民の多くは膨大な借金が積み上がり、マスコミに国民一人当たり800万円とか書かれると、憂鬱になってしまう。「800万円も借金した覚えはない!」と思っても何か不安が消えない。


こんな言い方は、マスコミのアホな記者が、日本の財政は深刻だと危機感をあおるために思いついたもの。なのに、無知な国民の一部は真に受けて本気で心配している。外国でこんな表現をしているのを聞いたことがない。スペインの失業率26%のほうがよほど深刻なんですが。


借金1000兆円、一人当たり800万円。しかし、国民の貯金額1500兆円。アメリカやギリシャと違うところはこれです。しかも借金の九割は国内で消化している債権。ヨソの国の危ないところは、外国からの借金の比率が日本よりはるかに大きい。デフォルトの理由は大抵これです。
 ・・と書いてきて、本書の内容の要約はかなり難しいと気がついた。国家経済、国際経済の話をあんまり端折って書くと、えらいミスをしそうなので止めます。(テーマごとに書いたほうが良いかもと思案中)


日本人は、心情的に借金を悪と考える風潮が強くて、家計でも、貯金は○、借金は×と白黒で判断しがち。その感覚を企業レベルにまで持ち込んでしまったのが、この20年のデフレ経済です。バブル景気崩壊の後遺症もあって、経営者は融資の返済を第一にして、社員の給料をケチり、新規投資を控えて、ひたすら守りの経営に徹してきた。だから、銀行は、本業の融資で金が大余りしてしまい、四苦八苦が続く。なのにまだ庶民はチマチマと貯金に励み、年寄りは年金や退職金をしまいこんで使わない。デフレ、不景気は当然です。


何年か前、三橋氏の本を読んでハタと気づいたことの一つは、私たちは銀行に預金をすると、銀行経営に寄与、貢献していると思ってしまう。少なくとも悪いことしてるなんて思わない。しかし、有り体にいえば、こんなデフレ景気のときに預金するのは、銀行にとってはありがた迷惑なんですね。ほんま。

 慇懃無礼企業の代表である銀行は決して迷惑顔なんかしませんが、ま、ぜんぜん嬉しくない。なぜなら、私たちが預金することは、銀行にとっては借金になるから。駄目男が10万円預金する=銀行は駄目男に10万円借金すること。くそジジイに10万円借りるなんて真っ平や、と思っても断れない。その上、借金だから、例えちょびっとでも利息を払わなければならない。十万、二十万の預金にも利息を払わなければならない。本当は預かり手数料、金庫代を要求したいくらいでせう。

 
 ところが、インフレになると話がひっくり返る。ヒャー、駄目男さん、10万円預金してくれはるんですか、うれじ~、スリスリと揉み手する。帰りに名入りタオルをくれたりする。もっとぎょうさん預金してもらうために利率を上げる。そんな時代がありましたねえ。あれから、はや四半世紀。


話が飛躍するけど、国の借金が1000兆円に達するというのに、国債の利率が0,7%そこそこなのをご存じでせうか。こんな低利率、日本だけです。国(正しくは政府)が国債を発行し、銀行が買い受ける。銀行は国から0,7%とかのケチな利息を受け取る。だから私たち小口預金者には、0,01%とかの有るか無きかのような利息しか払えない。当たり前です。(これも極論だから誤解なきよう)


なんで1000兆円もの借金が積み上がったのか。税収が少ないから。税収で予算をまかなえたら借金の必要なしです。収入がないのにサービス(支出)を優先し、無駄遣いもした。これを解決しようと消費税を上げたら、増収どころか、逆効果になった。・・以後、低空飛行が続いて今日に至る。テキストになる本がたくさんあるので、興味ある人は自分で勉強して下さい。 


本書の著者、廣宮氏や三橋氏は、マスコミのインチキ経済論に対抗するため、騙されないために、啓蒙が主目的で本を出していますが、逆に国民の不安をあおる内容ばかり書いて、本の売り上げだけをもくろんでる著者、出版社があります。
 船井幸雄、大前研一、藤巻健史、朝倉慶・・こんな著者の本を読んで共感する人は、間違いなくB層の人間でせう。不安にあおられ、欲につられて、しょーもない金融詐欺に引っかかるのもこのレベルの人たちです。彼らの主張において大前提にしているのが「日本はダメの国」です。日本は破綻する、崩壊するぞ。ハタンとホーカイの二本立てで日本をけなしてメシのタネにしている。


朝倉慶氏は「2012年 日本経済は大崩壊する」という勇ましい本を書いてるが、2012年はもう過ぎちゃいましたよ、朝倉さん。大ホーカイ、どうなってるんですか。こんな本が売れてるとは思えないが、ネット世論ではしっかりバカ呼ばわりされている。この人をサポートしたのが船井幸雄氏。老いぼれてボケたか。しっかりして下さいよ。(2012年8月 技術評論社発行)
 
 


朝倉慶氏の「あおり本」のいろいろ
あおり本 


あおり 

 
これも賞味期限切れたけど、ホーカイの気配なし
あおり

プチ・ケチの研究


●うどんを上等にする「黒七味」

 自宅での昼飯を100円そこそこで済ませようとすれば、うどんが一番簡単。100円台の総菜パンよりはマシでせう。素うどんに切り餅一個を加えたら、ロージンには十分なボリュウムになります。近所の店では、うどん玉の安いのは年中25円で、どうしてこんなに安くできるのか不思議です。(冷蔵保存用)


うどんにネギを散らして、だけでは余りにシンプルとご不満の向きにおすすめするのが「黒七味」 普通の七味より香りのグレードがうんと高くて、二階級上等うどんになった感じです。具材なしの素うどんだから、七味の香りを邪魔されずに味わえます。(なんか、負け惜しみっぽいな)


黒七味といえば、京都四条通の原了郭(はらりょうかく)。七味だけ売ってて商売になるんかい、と素朴な疑問を抱いてしまうのでありますが、老舗で専門店の強みをフルに発揮してしっかり稼いでる模範例です。
 ・・と書いて、念のためにお店のHPを開けると、初代は赤穂義士四十七人の一人、原惣右衛門の子であると。へえ~~。漢方の研究成果の一つとして生まれたのが黒七味だそうであります。これで300年間メシ食ってきたのだからエライ。しっかりもうけて本店の近くにカフェを持ち、オリジナルスパイスのカレーを提供している。う~ん、赤穂義士の末裔がカフェをやってる。このミスマッチは面白い。


■原了郭のHP
http://hararyoukaku.co.jp/about/


箱入りは一回用パック35袋入りの商品
うどん

いただきものの黒七味で素うどんをグレードアップ
うどん

アジア ウオッチング


●飛ぶ? へたり込む?

~韓国のロケット、30日に最後のチャレンジ~

 失敗続きの韓国ロケットが、30日午後に最後の打ち上げを実施します。失敗すれば、自称先進国、韓国民の屈辱と劣等感はMAXに達するでありませう。成功しても「しょせん、舶来部品の寄せ集め」と冷笑される。日本が偵察衛星の打ち上げに成功し、北朝鮮がミサイル発射の実績を重ねている。そのはざまで焦りまくる韓国。大統領から小学生まで、フラストレーションは満タン状態です。


今回が最後となるのは、1段目を製作するロシアのメーカーとの契約が切れるため。韓国に自作能力がないから、もうお手上げです。成功しても次のロケットがないので、日進月歩のハイテク世界で絶望的な空白期間ができてしまう。
 なのに、韓国政府は、2020年目標に純国産ロケットを開発するとか、月面探査の計画をつくるとか、200%不可能な絵空事を公言する。すべて韓国民の負け惜しみ、虚栄心の発露でしかない。


三度目の正直で、今度はうまく飛ばせても、衛星をきちんと追跡できるかどうかも心配。なにしろ、初経験ですからね。韓国人の悪しき国民性をきっちり表現している「羅老(ナロ)」号。奇跡(まぐれ)の成功を祈っておりますぞ。


■参考記事(中央日報)
http://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=167465&servcode=300&sectcode=330
 


準備は出来た。飛ぶか・・。
韓国ロケット   

閑人帳


●同輩も GOOD JOB !

~与謝野晶子“忘れられた歌”453首を発掘~

 前々回で奈良在住の昔の職場仲間が良い仕事をしていると紹介しましたが、やはり、奈良在住の高校の同輩が現役時代の経験を生かして、ニュースヴァリュー高い仕事をしたという情報です。27日の産経新聞記事WEB版から引用(茶色文字 一部省略)

「みだれ髪」で知られる歌人、与謝野晶子(1878~1942)の知られざる歌がまだこんなにも-。晶子が新作着物の発表会「百選会」(高島屋主催)で詠んだ短歌453首が調査で明らかになった。晶子は同会の顧問として大正から昭和の20数年にわたって作品を発表したが歌集にも全集にも収録されておらず、いわば“忘れられた歌”だった。その全容が判明するのは初めてという。

 調査したのは、高島屋の図案室や美術部で百選会の仕事に携わっていた元社員の表田治郎さん(73)=奈良県橿原市。在職中に百選会と晶子の関わりを知り、退職後、高島屋史料館(大阪市浪速区日本橋)に残る埋もれた資料から丹念に調べ上げた。

 晶子は高島屋の要請で大正7年から百選会に関わり、やがて審査会で歌心を触発された着物や工匠の技などを題材に歌を詠み始めた。調査では、病気で顧問を辞める昭和15年までに短歌453首、詩7編を発表。この間、毎回の流行色にも「聚楽紅」「慶長紫」などと造語で命名、その数も286に及んだ。

 

これらの詩歌は当時、顧客向けの冊子やグラフなどに掲載されたが晶子は随筆で百選会のことにふれる程度でその作品を歌集にも取り上げていない。昭和46年に高島屋がまとめた「百選会百回史」に50首が掲載されたが、これ以外に顧みられることはほぼなかったという。「百貨店の催事であることを超えて、それらは晶子の和装文化に対する讃歌だったのでは」と表田さんは話している。


■引用元記事
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130127/art13012713090006-n1.htm


第17回「百選会」会場の与謝野晶子。
着物への思いを詠んだ=大正10年4月(高島屋史料館提供)
与謝野晶子 


良さの


生涯につくった歌、三万首以上と言われる、与謝野晶子猛烈作歌人生のなかで、まだ、こんなに知られていない歌があったとは。当時も超有名人だったのに、歌集にも入らないまま埋もれてしまったというのはちょっと意外です。今回、表田さんが発掘しなければ、永久に忘れられたままになったかもしれない。退職後10年以上たつのに、昔の職場で見た資料が気になって・・というのが発掘の動機かもしれない。誰も気づかないのだったら「百選会」に関わった自分がやろう。「資料館」をもつ企業風土も幸いしての快挙です。与謝野晶子を顕彰する団体の人たちにとっても興味深いニュースになります。

 某日、晶子さんより冥界通信あり「そやそや、百選会でぎょうさん作ったん、すっかり忘れてましたわ。コピーして送ってもらえまへんやろか」
表田さん「は、ただいま、カーボン紙を切らしておりまして・・」

閑人帳


●勘三郎親子の「連獅子」を観る  ~シネマ歌舞伎~

 舞台を高画質の映像で記録するシネマ歌舞伎。昨年、急逝した中村勘三郎の出演作も数本あり、今となってはとても貴重な記録になった。
 早速、追悼をうたっての上映があったので、高い木戸銭を払って大阪ステーションシネマへ。どうして情報を得たのか、平日にもかかわらず、かなりの客入りで、勘三郎ファンの多さが想像できる。


幸運なことに、TさんがどこかのBS放送で放映した、中村家の連獅子の修練ぶりを撮ったドキュメントをDVDで送ってくれたので、とても役だった。先代勘三郎の時代から、連獅子は中村家のおはことして、誰よりも大事に、より難度の高い舞踊に励んできたことが分かります。


その、シネマ歌舞伎の舞台は山田洋次監督が撮影指揮したとあって、カメラアングルや編集に映画技法が取り入れられて、密度の高い絵づくりになっている。固定カメラでは伝わらない迫力やリズム感がグッド。
 それにしても、なんとしんどい、かつ難しい舞踊でありませう。観てるほうが疲れてしまいそうです。普通は、親獅子、子獅子、二人で踊るところ、今回は勘九郎、七之助と三人なので、リズム、呼吸を合わせるのが一層難しい。もう、ひたすら練習を積むしかないのか。


約1時間の演技中、跳躍や足拍子が何十回もあるけど、着地のタイミングのズレが100分の1秒くらいの誤差に収まっている。以前に観た舞台では、二人の演技でも、ときに二人の足音が「タン」でなく「タタン」とずれて聞こえる場面が普通にあったが、その誤差が極限まで小さい。
 で、もしや、複数回の舞台を撮影して、編集で「ええとこ取り」したのでは、と疑いたくなるほどでした。


これを観て思い出したのは、能の「二人静」。亡霊の静御前と里女に乗りうつった静御前の両方が現れて二人並んで舞を舞う場面が見せ所。二人は横並びの上、面をつけているので、相手の動きを目で追うのは不可能です。二人の動作がずれると観客は「夢うつつ」の気分台無しですから、ぴたりと揃わなければならない。
 歌舞伎はバックの音楽が長唄囃子連中なので、音楽である程度リズムを計ることもできるが、能の囃子ではそれが難しい。よって、この舞は、血縁者同士で演じないとぴったり合いにくいと誰かの解説にありました。


閑話休題。なお、上記「連獅子」と「らくだ」の二本立て上映は、3月30日から4月5日まで、下記の映画館で上映の予定です。
なんばパークスシネマ・MOVIX堺・同八尾・同京都・同尼崎・神戸国際松竹。両方で約2時間。料金2000円。(ロージン割引なし)


■連獅子 予告編
http://www.youtube.com/watch?v=YJjUwynuq3Y


連獅子 

閑人帳


●奈良でがんばってます

 昔の職場仲間で、定年退職後も奈良で暮らし、好きな道に精進して、すばらしい成果をあげたのが鮎川さんと北井さん。両名とも工業デザイナーだったので、仕事の延長ではなく、趣味世界での精進が実った。
 鮎川功さんとは昨年秋に、絵画のグループ展で何十年ぶり?に会い、その達者さに感心していたところ、まもなく「一水会」の会員推挙になったという知らせがありました。

 下の絵がその作品で「鍛冶場」という題。昔ながらの技法で仕事する職人の作業風景を連作で描いていたら、その安定した技量が認められて会員推挙となりました。よくこなれたテクニックはアマチュアの青臭さなどなく、中堅プロの作品といっても十分通用する腕前です。200号の大作です。(絵はがきを複写)


鮎川さんの絵 


もう一人の北井勲さんは、若いころから写真が趣味で、抽象的表現が得意でしたが、このたび「ならもの こころの旅」という本を発行。地元奈良でつくられる名品、また身近な日用品などをデザイナーのセンスで選び、得意のカメラワークで表現しています。作文やレイアウトなどグラフィックも自分でやったらしいけど、とてもおしゃれに仕上がっていて、人に勧めたくなります。

 ずっと写真趣味人として知っていただけなので、「ここまでやるか」と正直、驚きました。陳腐な言い方「好きこそものの上手なれ」がハイクオリティで実現したという感じです。選んだ品物が世間の評価をもとにしたのではなく、自分の好き嫌い、センスで決めているところも潔い。各ページに紹介されてる商品もなんだか誇らしげに写っているのが頼もしい。


定年退職後、呆けたような怠惰な生活に落ち込んでしまう男が多いなか、ご両人のように「これが好きやねん」のテーマをもってる人は強い。そんな人は、三日あけず病院通い、なんてライフスタイルと縁遠い。
 なにもすることがないから「病気でもするか」と身体のアラ探しを始めるのである。一週間で治るとまた無為の日々になるから、あちこち検査して、なるべく病院通いが途切れないようにする。こうして、後期高齢者の年間医療費70万円台を達成し、しっかり国のお荷物になる。多くはそんな人間になりたくないと思っているが、なかには「今まで、ぎょうさん保険料払うたさかい、使わんと損や」とうそぶく輩もいる。その卑しい根性に鉄槌を。 なんか、脱線してしまいました。


本は1575円。オンデマンド出版
案内は「冬至舎」ホームページ
http://toujisya.com/


ならものがたり 


吉野杉や檜のかんなくずでつくった行灯
なら 

五條で選んだナカコ(株)のぽん酢

なら

アジア ウオッチング


●チャイナリスクにもご用心

 アルジェリアの襲撃事件は、海外進出事業のリスクを一番酷いかたちで思い知らされることになり、御遺族は「なんで・・」という問いが一生続いてしまいそうな気がします。とりわけ、平和ボケが甚だしい日本人は、日本人の感覚で加害者集団の民度や人間性を計ろうとしがちだけど、そんなの通用しない。同じ人間なのに・・という思いも寝言以下。

 きのう、久しぶりに関テレ「アンカー」で青山繁晴氏の時事解説を聞くと、今回の事件も絡むことで、海外にいる日本人がテロや内乱に巻き込まれた場合、今の法律では日本から救出に向かうことにいろんな障害があり、実務的には世界最低の能力しかないと言ってました。


その障害の最たるものが「憲法」。単純に言うと、現憲法を順守すれば、外国でテロや内乱が起きて、多数の日本人が生命の危険にさらされた場合、見殺しもやむを得ないということになる。自国民さえ救えない国家なんて、国家と言えない。サイテーの国です。
 そういえば、あのイラク人質事件のときだって、救出以前に法律の解釈と援用が問題になった。正当防衛とはどの範囲をさすか、そこから合意しなければならない。

 いつぞや紹介した「2014年 中国崩壊」本の中身がハッタリであることを願うけど、中国で働いてる日本人の多くはチャイナリスクから逃れられない。安全なのは共産党幹部や地方政府の幹部とカネでつるんでる大企業のトップだけだ。それさえ100%命が保証されるものではない。

つい最近、1月21日の報道では、「中堅電子部品メーカー、神明電機(本社・川崎市)が中国上海市に置く工場で、日本の本社から訪れた社長を含む日本人幹部10人と中国人の管理職8人が、労働条件に不満を持った中国人従業員ら約1000人に2日間にわたって軟禁され、19日深夜に警察隊が突入して解放されたことが20日、分かった」。
■引用元 
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130121/frn1301211133002-n1.htm

事件のあった神明電機上海工場
神明電機

 幸い、けが人はなかったが、病人がでた。警察が介入して救出なんて、どうみても暴力事件だが、アチラでは大事件ではなく、日常的に各地で起きている。小さい会社なら報道もされない。


もっとタチの悪いのは、国家の法律で外国人社長や財務責任者を拘束する「中華人民共和国民事訴訟法255条」負債がある会社の社長や財務責任者は出国を禁ずるという、とんでもない悪法で、実際、これを適用されて大難儀した日本人社長が何十人もいる。民主主義国家ではあり得ない、法による暴力が中国ではまかり通る。「法による」といえば法治国家みたいに思うけど、中国は法律より人事が優先する人治国家である。白黒を決めるのはルールではなく、裁判官のハラ一つというわけだ。法律はタテマエに過ぎない。


この法律が出来たのは2008年と新しいが、制定のきっかけは、現地の中小韓国企業が経営不振に陥り、社長の夜逃げが続出したことによる。社員に給料も払わず、ある日突然トンズラして帰国してしまう。これを防ぐために出来たもので、そのとばっちりを日本人が受けてる、というわけだ。「社長の拘束」を解くために、難儀な交渉(裏取引)が要ること言うまでも無い。


そんなリスクがあることくらい、わかってるやろ?と思うけど、分かってないアホな社長さんがゴマンといるのですね。無知は災いの元。
 「尖閣問題」が何時火を吹くかもしれない。一発の銃弾で戦争が始まった例はいくらでもある。反日暴動という「実績」もあるのに、なお中国に媚びる日本企業の多さに不安を覚えるのは普通の感覚です。社員の生命よりカネもうけが大事だ、文句あっか。これが本音の経営者は、社員の生命が失われても、けっして反省しない。たとえば、あの人とか・・。


■1月24日「アンカー」のビデオ
http://ameblo.jp/blogdetox/entry-11455256289.html

■中華人民共和国民事訴訟法255条
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E5%9B%BD%E5%88%B6%E9%99%90%E6%8E%AA%E7%BD%AE

大阪日暮綴


●半畳雑木林 冬景色

 どこが雑木林やねん、と言われそうな、植木鉢むき出しの風景。葉が散って常緑樹、落葉樹の種別がよく分かります。ただいまの緑葉は、クスノキ、シラカシ、モッコク、マキ、ホルトノキの5種です。
 左奥の2本の枯れ木は今年三年目のラクウショウ。大きい方は、幹の高さ90センチ、直径が5円硬貨くらいの太さになって、鉢が小さいから少しの風でこけてしまう。根元近くから伐採の予定。


冬の半畳雑木林

ウオーキング・観光


●柏原市太平寺地区の修景すすむ

 橋下市長が大阪府知事の頃から進められていた「大阪ミュージアム構想」で選ばれた街並み修景事業の一つです。(他の地区は、・箕面市(阪急箕面駅周辺・箕面公園沿道地区)・枚方市(枚方宿と枚方浜周辺地区)・富田林市(富田林駅南地区)・河内長野市(高野街道周辺地区)・岸和田市(岸和田城周辺地区)


JR大和路線 柏原駅の南東の山手にある古い集落で、他の地区と同じように、道路の化粧舗装、街路灯の設置、道標や案内看板の整備、一部民家の改装などが実施されています。「業平道」という歴史道が南北に通じているので、ハイキングファンは「ああ、あそこか」と思い出すかもしれません。山の斜面はぶどう畑が多い。

 この集落の上手に通じる道が拙著「新高野快道」に選んでる道で、道のすぐ下に大和棟の立派な民家があり、しかし、手入れされずに朽ちてゆくさまを見ていたので、気になってました。もしや、この「大阪ミュージアム構想」施策によって保存作業が行われたのでは、という一縷の望みをもっていたのですが・・。


残念ながら、保存はされず、屋根は抜けた状態で崩壊寸前といった有様です。この地区のシンボル的な立派な古民家なのになあ。(写真参照)
 修復には莫大な費用がかかるから、はじめから対象外だったのか、所有者が役所の介入を嫌ったのか。事情はわかりませんが、惜しい。


計6地区のうち4地区は、拙著「さざなみ快道」「新高野快道」で訪ねる町だったので、これらの修景事業は、快道メーカーとしては「遅かりし・・・」の思いが少しはあります。いや、快道メーカーがセッカチなんや、というほうが正しいか。


崩壊寸前の立派な大和棟の民家
太平寺


2005年はこんな状態だった。
大平


地区の風景
大平 


大平


地区の中に「カタシモ ワイン」という小さなメーカーがあり、西日本では最古の醸造所という。
大平

プチ・ケチの研究


●だしじゃこを佃煮に格上げ

 Oさんから頂いただしじゃこ(煮干し)は頭を取り除いた上等品。日頃、じゃこや昆布で出汁ををとって・・なんてハイソな料理をしない駄目男にはもったいない。そこで、これは佃煮にして、おかずで食べようとしたのであります。ただ、普通の煮干しに比べたらものすごく固い。それで、液体出汁と砂糖とお酒で煮たのでありますが、期待したほど柔らかくならなかった。その硬さといったら、杉箸をかみ砕いてるみたいなもので、アゴがだるくなります。そうか、アゴを強くするという効果もあるのだ。 アゴ強靱化だしじゃこ。


冷蔵庫で保存し、食べる前に10~15秒ほどレンジでチンするとかなり噛みやすくなることが分かりました。次は重曹を入れるとか、工夫してみよう。なんにせよ、出汁とってポイと捨てるよりずいぶん有益な食べ方です。世にケチンボは多いけど、だしじゃこを佃煮にして、おかずに格上げする人なんて、あんまりいないかも。 でも、日本酒のアテにはぴったりなんですよ、これが。 今飲んでるのは、これもいただきものの「賀茂鶴」・・なんかもう、現物支給「生活保護」状態であります。感謝。


だしじゃこ 

読書と音楽の愉しみ


●司馬遼太郎著「司馬遼太郎短編全集 その六」を読む

 図書館で「新撰組血風録」を探したが、見つからなかったので、この短編集に収められている血風録の一部を読む。お目当ては「芹沢鴨の暗殺」。芹沢は新撰組の最高幹部だった。


なんでこの短編を読もうとしたか。去年の秋にたまたま京都・島原の「角屋」を見学したからであります。入館料1000円という高額ゆえか訪問者は少なくて、駄目男が訪ねたときも客は自分だけ。角屋の御当主?と思われる方が角屋の歴史由来を説明して下さった。その話の中に芹沢鴨が殺される当日、新撰組はここで大宴会を催したという。台所隣の立派な和室だが、大正時代?にボヤを出し、改装したために、台所は重要文化財指定なのに、この部屋は外されているそうだ。このような和風の古建築は築200年以上でなければ重文指定は受けられないという。


それはともかく、館の説明では、芹沢は新撰組のリーダーなのに性格粗暴で陰険、町民はもとより新撰組隊士からも嫌われていたと。あの近藤勇は当時部下だったが、彼もホトホト手を焼いていたらしい。
 それはほんまか。彼はそんなにワルだったのか。確かめる義理などこれぽっちもないのでありますが、観光客相手の歴史話は、面白くするために誇張や脚色がされやすいので、ちょっと興味をもっただけのことです。それで、司馬サンの小説を読んでみようと。「小説」だから事実ではないですけど。


角屋での大宴会=暗殺の下ごしらえを企画したのは他ならぬ近藤勇。つまり「内ゲバ」であります。実力行使は土方歳三と沖田総司、原田佐之助だった。夕方から角屋でどんちゃん騒ぎをしたあと、午後9時ごろ、それぞれの屯所(民家を借り上げた宿舎)へ引き上げ、芹沢がぐでんぐでんに酔っ払って寝たことを確かめて襲いかかる。

以下、208ページから引用。
 沖田の刀が一閃してから、この殺戮がはじまった。
右肩を割られた芹沢が「わっ」と起き上がって、刀をつかもうとしたが、ない。あきらめたか、芹沢はふすまを体で押し倒して隣室に転がりこみ、その背後を原田佐之助が上段から切り下げたが、刀が鴨居に当たって、芹沢はあやうく逃れ、そのまま泳ぐようにして廊下へでた。
 廊下に文机があった。ぐわらりと転倒し、両手をついてやっと体を支えた芹沢の背から胸にかけて、土方歳三の一刀が、氷のような冷静さでゆっくりと刺しつらぬいた。


まさに「講釈師 見てきたような 嘘を言い」の場面であります。いや、ウソだなんていうのは司馬サンに失礼でありますが、小説で描けばこうなるのでございます。ただし、細密な情報をもとに描くことの第一人者である司馬サンのことだから、部屋の間取りや文机の有無など、複数の資料を調べて書いたはずです。この時代になると、文献資料はいっぱいあるので、最初に襲ったのが沖田総司、なんてのも記録にありそうな気がします。


こんなえげつないテロで殺しておきながら、近藤勇は守護職に「病没」と届け出た。そして盛大に葬式を催して、近藤は涙を流しながら長文の弔辞をを読んだ。この日をもって、近藤勇は新撰組のトップになった。本文には「近藤は彼の生涯のなかで最も見事な演技を示した」とある。


 
 
■角屋の案内はこちら・・・
http://www16.ocn.ne.jp/~sumiyaho/


角屋の外観
角屋


芹沢鴨にとって「最後の晩餐」会場になった広間
角屋


重文指定の台所
角屋


芹沢鴨
新撰組


沖田総司
新撰組沖田

閑人帳


●書いても、貼っても、忘れる

 日付の下に大きな空欄があるカレンダーは生活必需品であります。何月何日の予定用事を書いておく。しかし、用件を詳しく書くほど安心するのか、頭のメモリーには皆目情報が残らないという難儀なことになる。
 カレンダーへの書き込みだけでは不安で、用件関連のことなど書いたメモをその周りに貼り付ける。とにかく、記憶だけで三日先、一週間先の用件を無事こなすのは、もう不可能に近い。


多忙な人ならともかく、ヒマジンでこの体たらくだから情けない。だったら、多忙生活にはとても耐えられないか、というと、たぶんそうではない。本当に多忙なら、それに対応した頭の働きや、やりくりの工夫をするし、責任感も増すから、忘れっぱなしにはならない・・と想像する。覚えるべきことが少ないから緊張感に欠け、忘れやすいと。まことに身勝手な言い訳であります。

この記事をアップするのを忘れていた(笑)

カレンダー 忘れる  

閑人帳


●お勧めしたい「天然毛歯ブラシ」 しかし・・・

 2ヶ月ほど前に、歯茎が腫れて歯磨きが辛くなったとき、これはどんなんかなーの興味で初めて天然毛歯ブラシを購入(LION製品)しました。しかし、口に入れたとたん、わおふがももんが~・・歯ブラシのヘッドが大きすぎて口の中がブラシで満タン状態、ヘッド(ブラシ部分)を細かく動かせない。歯ブラシに「大口用」の表示なんか見たことないので、これも普通なんでせうが、とにかく通常の人相のままでは歯磨きできないのであります。無理にシガシガやり続けると、えづきそうになります。


・・と、悪口書きながら、天然毛のブラッシングの感覚がとても良いのです。歯茎への当たりがソフトです。近頃はブラシの先が「極細・高密度」をうたった製品が多くなってますが、それでも少し強くこすると歯茎がチクチク痛い。その不快感がない。樹脂と天然毛との違い明瞭です。なんのことはない、最新型極細毛ブラシは天然毛を真似してるのです。当たりがソフトなぶん、寿命が短いのではと懸念したけど、意外にタフなのも気に入りました。(材料は馬と山羊の毛)


この難儀な歯ブラシを快適に使うためにはどうするか。大き過ぎるヘッドを小さくすれば良い。で、カッターナイフでブラシの奧側を7ミリほど切り取りました。(写真参照)これで試すと、うんと楽にというか、普通に使えるようになりました。あと、ハンドルの長さが標準より15ミリほど短い。このわずかの差でハンドリング(持ち具合)がえらくやりにくい。ブラシのサイズも、ハンドルのデザインも人間工学的な配慮がされていないのです。


ハブラシ


これで一件落着ですが、しかし、購入者がいちいち歯ブラシを整形加工して使うなんてヘンであります。メーカーがデザインを改良するのがスジでありませう。そこで、メーカーの「お客さま相談室」に手紙を書いて改良できないかと相談したら、三日目に担当者から電話がありました。
 なんでこんな使いにくいデザインになったのかという問いの答えは「40年くらい前にこの商品を売り出してから、一度もモデルチェンジをしていない。クレームがなかったから改善など考えたこともなかった」というものでした。発売後40年を経て駄目男が最初のクレーマー(苦情を言う人)なのでありました。この製品の製造は全くにルーチン化され、おそらく、ライオンの社員さえ使わなくなったというのが実情らしい。


40年くらい前、樹脂製歯ブラシが普及したときに、一部の「保守派」が樹脂製への乗換を拒み、天然毛にこだわった。その保守派の残党がいるから今でもほそぼそ売れ続けているのだそうです。その時点では、ヘッドのサイズは樹脂製も含めて大きいのが普通だったので、だれもクレームなどつけなかった。よって「保守派」が愛用し続ける限り、デザインを変える必要は無い・・というニュアンスの対応でした。駄目男のように、樹脂製品ユーザーが保守派の天然毛製品に乗り換える例は皆無なのです。ライオンのような、消費者の批判,反応にえらく敏感なはずのメーカーにおいても、スポット的に鈍感なところもあるということが分かりました。

 「私(駄目男)が御社の企画担当者なら、この優れた品質を生かし、現在の需要に合わせてヘッドの小さい新製品を発売しますけど」と言うと、相手は「・・・・」でした。供給力の大きいメーカーで天然毛歯ブラシを生産しているのはライオンだけらしいので、ならば、競争の激しい業界でオンリーワンの製品にできるではないかと、お節介なことも言ったのですが「・・・・」でした。


納得できないけど、昔の人はみんな大口だった・・ということにして、現在のユーザーはいちいちカッターで加工して使うしかない。(本当に大口の人はそのまま使って下さい)でも、歯ブラシとしてはスグレモノであります。もし、この天然毛歯ブラシの良さを認める人が増えたら、そして、ライオンが改善要望を無視し続けたら、別のメーカーが現れて・・ こんな展開になれば面白いですね。(スギ薬局で購入 軟毛タイプ 330円)


 パッケージデザイン 珍しい紙箱入りです。
ライオンハブラシ

たまには外メシ


●居酒屋「北新地農園」のトマト鍋

 北新地に農園なんか無いやろっ、とツッコミを入れたくなりますが、大阪駅前第一ビルの南向かいにある酒場です。野菜のメニューが多いからこんな店名になったみたい。お刺身とかは無さそうです。
 具材は和風なのにダシがトマトソースというのは、なんだかなあ・・の懸念があるけど、食べたらなんつーことはない鍋ものでした。ダシはほかに大根おろしを使ったもの、シンプルな塩味のものがあって、一人前約1500円。野菜類は、大阪はじめ、関西産を使ってるそうです。珍しく、土曜、休日も営業しています。


■北新地農園のHPはこちら・・・
http://r.gnavi.co.jp/k469200/

トマト鍋
トマト鍋 


おろし鍋
おろし鍋

閑人帳


●朝日新聞の若宮主筆が退社

 「竹島なんか、韓国にあげちゃえばいい」と反日思想丸出しにしたり、「安部叩きはうちの社是」と言って、安倍氏への憎悪をむき出しにしていた若宮氏が、1月16日で退職するとの報。ご本人はさぞかし無念でありませう。朝日新聞や週刊朝日でさんざん安部総理のアラ探しをし、政策にも噛みついたのに思うようにはならなかったのだから。


1948年生まれ。団塊世代の典型的左翼人だった。彼の思想、言論が国益に反することは多々あったけど、国益を守るためには何の役にも立たなかった。のみならず、朝日新聞の部数減を招いた悪役の一人だった可能性もある。朝日の社内でも「退社してホッとした」声が相当あるのではないか。社内外の嫌われ方では読売の渡邊頑固爺以上かもしれない。


朝日の言論をリードしてきた主筆が退場するのだから、少しは,媚中、媚韓の姿勢が変わることが期待できる。退職を惜しむ声、皆無であればめでたし、めでたしであります。もっとも、65歳で即年金暮らしをはじめることは考えられないから、あちこちに愚論をまき散らす恐れあり、ひょっとすると、密かに「天声人語」でアルバイトしたりして・・・。

 今年は巳年だし、伝統を誇る「アカが書き ヤクザが売って バカが読む」朝日新聞・・のネガCMも、そろそろ脱皮致しませう。


■若宮啓文氏のプロフィール
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%A5%E5%AE%AE%E5%95%93%E6%96%87 


■参考記事
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5449

犬町・猫町情報

private
*********野楽路会21周年記念*********

~これが見納め 食べ納め 歩き納めはまだ早い!~
         岡山の旅ご案内  担当 梅本
 
実施===3月11(月)・12(火)・13(水) 2泊3日
行き先==「岡山県」 日生(ひなせ)諸島の 頭島(かしらじま)に1泊 備前焼の近くに1泊


プランの概略
■3月11日
集合・・・大阪駅 4番線ホームの中央付近に8:45 遅れぬ様に!
大阪駅発 9:04に乗車ー10:05 姫路乗換10:07-10:38播州赤穂乗換10:41-10:56日生駅着。
(行きのキップはJR赤穂線の日生(ひなせ)駅まで買って各自入場して下さい)
日生駅(昼食)~12:10定期船~頭島ーー島内散策ーー宿へ
民宿  よしのや 1泊 1万円少々 0869-72-1671
******************************
 
■3月12日
宿~8:30定期船で~日生港・日生駅ーJR赤穂線ー伊部駅(いんべ)
伊部の古い町並み&備前焼探訪(昼食)
伊部駅ー10分ー伊里駅 駅より1400mぐらい海に近い宿 
山本旅館 1泊 11、550円  0869-67-0124
******************************

■3月13日
宿ー徒歩約7キロー閑谷(しずたに)学校(国宝)見学(昼食)-徒歩約3・3キロー吉永駅(山陽本線) 相生・姫路・大阪駅へ

二日間で徒歩 約10キロ アップダウン なし。
******************************


■費用概算  2泊+交通費・含む船代  約3万円
■参加申し込みは・・・2月15日まで梅本にお知らせください。
尚・・・一泊二日の参加でも可


日生・頭島「よしのや」のHPから
露天風呂 
備前旅行


料理見本
 備前旅行


旧閑谷学校 
備前旅行

大阪日暮綴


●イージー「ホットワイン」

 運良くワインを頂戴したのでナイトキャップ用?ホットワインをつくる。混ぜ物は100%オレンジジュースのみ。ワイン6、ジュース4くらいの割合で混ぜ、レンジで1分30秒(700W) これでできあがりです。ワインは100ccくらい使うので、下戸はこれでホコホコ温まります。お酒の苦手な人でも、ワインを飲むよりはずっと口当たりが良いので、睡眠導入剤としていいかもしれません。
 なお、グラスは耐熱タイプでないと割れるかもしれないので注意。写真のハンドルつきグラスは一番安物で800円くらい。


ホットワイン 

読書と音楽の愉しみ


●佐藤輝彦著「本物を見極める」を読む

 ヴァイオリンに関わる本はかれこれ10冊くらい読んだけど、どれもおもしろい。ヴァイオリン自らメイクドラマの主役であり、使い手である人間が振り回されるってところが、外野席の読者には興味津々のお話になる。(当事者は、しばしば悲劇の主人公になるのもこの世界)


本書の著者は現在「日本弦楽器」というヴァイオリン専門の販売店の社長さん。だったら、子供時分から音楽環境に恵まれてヴァイオリンを愛し、それが高じてこの道に、と想像してしまうけど、ぜんぜん違うのですね、それが・・。
 大分県生まれ、県立工業高校を卒業して日産自動車の生産ラインで働き、すぐやめてトヨタ自動車のセールスマンに。これも成績さっぱりで辞め、以後、宝石のセールスや、喫茶店の雇われ店主やギャンブルの世界とかを転々、何をやっても長続きせず、バイトで稼いだわずかの金もパチンコですってんてん。アパートの家賃さえ払えない地べた暮らしの日々が続く。


20代の後半になって、たまたま広告で見つけたのがヴァイオリン販売店のセールスマン募集の広告。音楽や楽器に関してなんの素養もないのに「セールスマンの経験あります」だけで面接したら受かってしまった。これが運命の分かれめであります。これもすぐに退職かと思いきゃ、そこそこ実績をつくり、社長さんに信用される。
 やれやれ、これでやっと生活安定とホッとしていたら、その会社がつぶれてしまった。あちゃちゃ・・・。


この続きを書くとキリがないので打ち止めです。とにかく、夢も希望もない、その日暮らしの青年がヴァイオリンに出会ったことで、人生がぐわらりと変わってしまった。こんなの、ピアノやトランペットやギターでは起こらないのではないでせうか。ほんと、ヴァイオリンは魔物です。 以後、二十数年を経て、ヴァイオリンの鑑定、売買ビジネスにおいては国内一級の業者になりました。もちろん、成功に至るまでには数々のドジやピンチも経験するのですが。


ヴァイオリンの名器といえば誰でも知っているブランドがストラディヴァリウス。これと同じレベルのものがグアルネリとアマティ。すべて制作した人の名前です。三つ合わせて世界で700本くらいが残ってるそうです。その中で、現在、世界で最高の価格がつけられているのは、ストラディヴァリウスの某で12億円。これらの名器と呼ばれるヴァイオリンはおおむね5千万円以上で取引されます。(他のブランドでも高価なものがある)


何億という高価なヴァイオリンでも、所有者(演奏者)が変わるとメンテナンスが必要です。状態によってはバラバラにして修理、組み立てます。接着剤が「ニカワ」という牛の骨からつくったものを使うと何回でも解体、組み立てができます。ニカワを覚えてる人は少数かもしれませんね。製作後300年以上たったヴァイオリンが今も朗々たる響きを奏でられるのは何十回もの修理を経ているからで、この先の300年も使えます。法隆寺や薬師寺の堂塔が千年以上たっても健在なのは修理をしっかりしているからで、木材は上手に使えば半永久的な寿命を保つことができます。


しかし、どうにも不思議なのは、これだけ科学技術が進歩した現代に、300年昔のヴァイオリンをしのぐ良い音の出るものが作れないことです。木の板を張り合わせたハコにすぎないのに、なんで現代のハイテクが負けるのか。材料と手間賃に100万円もかければ「名器」が出来そうな気がするのですが、出来たためしがない。技術や金だけではないナニモノカが小さなハコに宿ってる。やっぱり「魔物」です。(2011年9月 ヤマハミュージックメディア発行)


ストラディヴァリウス(本書から)
ストラド 


本物を見極める 

大阪日暮綴


●中村勘三郎のシネマ歌舞伎 追悼上映のご案内

 昨年、惜しまれながら亡くなった中村勘三郎が残したシネマ歌舞伎の上映案内。関西では大阪ステーションシネマだけです。木戸銭は2000円と高額で、シニア割引もありません。
 以前、このブログで紹介した「らくだ」も「連獅子」とセットで上映されます。1月18日まで。スケジュールはこちらで・・・

http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/sche/

連獅子
勘三郎シネマ

大阪日暮綴


●枝豆に飽きたら「そら豆」はいかが?

 ニチレイから冷凍の「塩ゆでそら豆」が売り出されています。中国産というのが気に入らないけど、軽く塩味をつけてあり、お酒のあて、おやつに適してます。皮は取ってあるので、レンジでチンするだけ。250g入りで198円。 常備しておいて、週に1~2回つまみにしています。


空豆 


空豆

大阪日暮綴


●最低室温16度・・兎小屋はしのぎやすい

 長野県茅野市の町外れに住むSさんから「毎日毎日寒くてかなわん、家の中でも吐く息が白い、手袋はめたくなる」とボヤキのメールがありました。室内でも吐く息が白いって・・5~6度なんでせうか。冷蔵庫並のたまらん寒さです。暖房費高くつくなあと、とりあえず貧乏性的同情をしてしまいます。


以前にも書いたような気がするが、駄目男の住む兎小屋(UR団地)では、真冬でも明け方の最低気温は決まったように16度です。15度というのが一冬に2,3回あるけど、それ以下は経験したことがない。(玄関ドア付近では10度位になる)狭苦しい兎小屋に住むメリットはこれくらいしかないのであります。京阪神でも郊外の一戸建てなら起床時に室温10度前後というのが普通かもしれませんが、10度ならそんなに寒いと思わないでせう。しかし、室内で吐く息が白いなんて・・田舎には住みたくないっ!


温度計16度 

読書と音楽の愉しみ

●山本博文著「忠臣蔵の決算書」を読む

 武士の暮らしは「忠」や「義」といったメンタルな面が主で、エコノミー(経済)にはさしたる関心をもたないのが普通です。その忠と義のドラマの典型である「忠臣蔵」をゼニ勘定でとらえたのがこの本。別に皮肉やイヤミで「金と忠義」をテーマにしたわけではなく、クソまじめに、討ち入りを支えた経済的裏付けを研究したものです。


はじめに、討ち入りの決算報告書から述べると、総費用は8400万円になります。当時の金で約700両、一両を12万円としての計算です。う~ん、そんなもんかなあと、駄目男は納得出来る金額でありますが、高すぎる、いや、安いもんや・・いろいろ見方があるでせう。


どうしてこんなにリアルな金額が算出できたのか。それは主人公の大石内蔵助がマメに帳簿をつけていたからです。忠臣蔵といえば、主君の仇討ちという忠義の思想から生まれる人間ドラマばかり取り上げられるのですが、義士といえど普通の生活人でもあるから、衣食住にお金がかかります。それが47名もいるのだから、経理担当の大石内蔵助は銭勘定の面でも苦労が絶えませんでした。


大石が丹念に書き付けていた帳簿は「金銀請払帳」です。これがきちんと残っていた。元禄14年(1701)3月に主君、浅野内匠頭が殿中松の廊下で刃傷沙汰を起こし切腹。幕府は赤穂藩取りつぶしを決めます。赤穂藩を会社に例えるなら倒産です。重役から平社員まで全員解雇。強力なコネのある人は他の藩に仕官できますが、大方は失業者になりました。しかし、ここで救いになったのは、赤穂藩がひどい貧乏藩ではなかったことです。領地は小さく、藩士も少ないのに、塩田の経営などで、そこそこ潤っていました。


家老であった大石内蔵助は藩にあった金をかき集めてみんなに退職慰労金として配ります。刃傷事件は3月でしたが、6月には残務整理も大方落着して、各種支払いのあとの残金が700両となりました。これが「討ち入りプロジェクト」の資金となり、この時点から帳簿付けが始まります。帳簿付けといっても当然「収入の部」はありません。全部支出です。その支払い相手は討ち入り参加予定者だけど、これがなかなか決まらない。忠義のタテマエから言うと、主君に近い幹部、会社でいえば重役、部長クラスがメインになるはずなのに、実際の義士は課長や係長クラス、平社員が中心になりました。エグゼクティブほど忠誠心が薄いのでせうか。


著者は支払いの内訳を分類して,何に多くの費用がかかったか計算しています。222ページの文をコピーすると、こうなります。

討ち入りプロジェクトの費用内訳
■仏事費・・・・・・・1524万円
■御家再興工作費・・・・780万円
■江戸屋敷購入費・・・・840万円
■旅費・江戸逗留費・・2976万円
■会議・通信費・・・・・132万円
■生活補助費・・・・・1584万円
■討ち入り装備費・・・・144万円
■その他・・・・・・・・360万円

はじめの仏事費と御家再興工作費は討ち入り計画とは直接関係のない費用なので、実際には約6000万円が資金になりました。また、江戸屋敷購入費は、アジト用に買った物件が、幕府の公共工事予定地とかち合ってしまい、使えなくなって840万円がパーになっています。


帳簿によると、出費のほとんどは大石が家来に直接手渡しており、すべて領収書をとっています。武士とは思えないこまめさです。「討ち入装備費」では衣装や帷子、槍や長刀、木戸を打ち破るための木製ハンマーの値段までいちいち書いてある。
 さらに感心するのは、帳簿の締め切りを討ち入りの二日前とし、義士全員に借家の家賃や掛け買いの精算を済ませるよう命じていることです。町民に借金を残しては折角の大義がすたると考えたのでせう。


討ち入りは元禄15年12月14日に行われた。刃傷沙汰から1年9ヶ月も経っており、当時は遅すぎたという批判が多かった。外野席だけではなく、義士の間でも遅い、もっと早く実施すべきという意見が多かった。途中で怖じ気づいたり、シラけて脱退した者もいる。大石内蔵助は家来の突き上げや批判に悩み、一方で資金はずんずん減っていく。この 「人事と金」の案配を計りながら決定したのが12月14日という日程だと言えます。帳簿締め切り時点では資金が底をつき、大石個人の財布から払うような場面もあった。


討ち入りをもってプロジェクトは終了し、義士たちは江戸在各藩にお預けの身となった上、翌年の2月4日、幕府の命により切腹します。
 以上が忠臣蔵の決算物語でありますが、歌舞伎や文楽で忠臣蔵に親しむと、ドキュメントとフィクションが頭のなかでごっちゃになってしまいます。萱野三平(ドキュメント)と早野勘平(フィクション)を「仕分け」しながら読まねばなりません。また,大石の京都での遊興費用なんて出費があると、つい「祇園一力茶屋の場」の場面を想像してしまいますが、これは芝居での場面です。芝居しか知らない人は、遊女「お軽」の身請け代に何両使ったの?と気になったりして・・。


もうトコトン解説され尽くしたと思える忠臣蔵でありますが、こんなウラ話もなかなか興味深い。著者は現在、東京大学大学院情報学教授です。(2012年11月 新潮社発行)


金銀請払帳
忠臣蔵 


忠臣蔵 

プチ・ケチの研究


●定番酒肴になった「プア・サラダ」

 ワタミとかの酒場で付だしに出るキャベツのサラダ、家でつくる場合のレシピは、キャベツ+オリーブオイル+塩昆布で定着しました。キャベツの甘みと塩昆布の塩味が引き立てあって美味しく食べられます。この組み合わせが肝心で、ドレッシングなんか使うとキャベツの甘みが消えてしまいます。キャベツを細かく刻みすぎても味が分からなくなります。葉先より芯に近い固いところをガシガシ食べるほうが美味しい。

塩昆布は、30g入り98円(イオンブランド)で5回くらい使える。酒は、日本酒にも合うけど、どちらかといえばビール向き。見た目はプアでありますが、栄養的にはスグレモノでは、と思います。


プアサラダ 

プアサラダ 

大阪日暮綴

 
●マスダさんちの「昭和レトロ家電展」拝見

 天神橋筋6丁目の「大阪暮らしの今昔館」で開催中。実は2年前にもここで開催して大人気だったので再登板しました。昭和30年代の電化製品を中心にしたコレクションで、大げさにいえば「生活用品文化財展」にもなる貴重な品々です。中古品もきれいに洗い、修理をしての展示だから、骨董品の感じはなく、新品と見まがうものもたくさんあります。


昭和30年代の「三種の神器」といえば、テレビ、冷蔵庫、洗濯機のこと。これを備えた家庭が「世間並み」を誇示できた。とりわけ、テレビは高価だったので、ステータスシンボル的価値があり、ある家とない家では格差感があった。だから、みんなテレビを買うために一生懸命に働いた・・ 。それが高度成長期のライフスタイルでした。


会場におられたマスダさんに「これって、とてもユニークな企画やから、引く手あまたで・・儲かりまっしゃろ」と尋ねたら、「それがねえ、よくてトントンですねん」とさえない返事。謙遜しておられるのかもしれないが、商売にはならない、好きでやってると。搬入、搬出、展示作業が大変な苦労らしい。しかし、開催の場数を踏んで、いろいろハウツーを積んでいけば、そこそこのビジネスになる気がします。何よりの強みはライバルがいないことです。また、大もうけは出来なくても、会場のお客さんとの懐旧話や情報交換で十分報われ、やりがいを感じることができます。


50年前にはどの家にもあった家電製品も、いまや希少価値十分な珍品に格上げされ、有料で展示される。そこまで見越しての収集ではないかもしれないが、マスダさんの苦労は十分報われてるのではないでせうか。同展は2月15日まで(火曜日休館)企画展のみの料金は300円。


■大阪くらしの今昔館の案内
http://konjyakukan.com/



最初期のテレビは14インチが標準で木製のキャビネット。ラジオの前面にブラウン管がついた感じのデザインだった。値段は7~8万円。サラリーマンの初任給が1万円くらいの時代だったから、今でいえば軽自動車を買うくらいの出費になった。
レトロ 


テレビは買えないけど・・。せめて「テレビらしい」カタチの製品で我慢しようという人のために作られた「テレビ型ラジオ」 ブラウン管に見立てたガラス面に周波数ダイヤルを表示してある。
レトロ 


テレビは買えないけど・・その2。 ガスストーブのデザインをテレビふうにしました。なんともいじましい、なんて言ってはいけません。本気で作ったのであります。
レトロ 


洗濯機は買えないけど・・・で、開発されたのが人力洗濯機。小型のドラム缶のような容器(長さ40センチ位)に水、洗剤、衣類を入れ、上部の環を持ってゆすります。でも、たらいのほうが洗いやすいような気がしますけどねえ。(駄目男はこの商品を知らない) 
レトロ 


初期の電気洗濯機。底にパルセーターがある。脱水機能はないので、手で絞ります。このあと、ローラー式絞り器つきの洗濯機が開発されたが、おおむね不評。その次に二槽式洗濯機が生まれ、これは大ヒット。
レトロ 


電気天火・・・電子レンジが発明される前なのでヒーターのみのオーブン。なんか笑えるデザインです。
レトロ 


新製品開発ラッシュの当時は「考えすぎて失敗」という商品も多々ありました。これは「3スナック」という調理器で、主に朝食用として、目玉焼き、トースト、ホットミルク(またはスープ)がスイスイ出来るように工夫してあります。しかし、実際は各調理のタイミングが思うようにいかず「練習を要した」そうです。
レトロ 


SPレコードがLPに進化し、「電蓄」が「ハイファイステレオ」と呼ばれるようになりました。居間にこれとサイドボードを並べ、百科事典やウイスキーボトルをセットすれば、リッチ感十分。家はガタピシ建て売り住宅でも。
レトロ 


昔は電話回線が少なくて、オフイスでも一本の回線を複数の電話機でつかいました。向かい合わせの席でこの電話機を使うと、ダイヤルするときに、いちいち向きを変えなくて済みます。
レトロ おわり



同展のちらし。ご本人はまだ50歳代の愛想のいいオジサンです。
レトロ家電

大阪日暮綴


●平成25年 正月三が日・・・

■ウイーンフィル ニューイヤーコンサート
 正月三が日で、テレビの前に座って30分以上見た番組は、これと
2日夜のEテレ歌舞伎中継番組(大阪・松竹座)、もう一つ、和食が世界遺産になる?かもというドキュメント作品(NHK)の3本だけ。あの活字がぎっしり詰まったテレビ番組欄を見るのがうっとうしいから、どこで何をやってるのか、知る気にもならない。


ウイーンフィルのコンサート映像を見て、いつもながら、客席に日本人が多いのに感心。100~200人はいるような気がする。皆さん、どうしてチケットを入手するのだろうかと余計なこと気になったりして。
 年々、カメラワークが多彩になってリモコンで動くカメラがホールのあちこちを写すけれど、おかげで、音の響きの良さで知られるこのホールにも、最悪の席があることが分かった。


下の写真、中央のパイプオルガンの左右の奥まったところに各10人分くらいの席がある。オルガンの陰だから、肝心の舞台が全く見えず、音もまともには聞こえず・・サイテーの席であります。よくもこんなスペースに席をつくったもんだと、ホール側の悪意を感じるのですが、逆に、一人でも多くのお客様に聴いていただきたいという善意のせいかもしれない。日本ならこんなひどい席、絶対つくりませんね。


正月三が日


もう一カ所は、正面後部、二階席の下になる席。ここはステージは遠くに見えるけど、低い天井(二階席の床)のせいで音量は3割くらい減衰しそうな感じ。この席で聴いた人が「さすがはウイーンフィル、すばらしいサウンドだった」なんて言えば、ま、今年のウソのつきはじめになります。


■枝雀の落語DVDで初笑い
 珍しく、新品を定価で買ったのであります。大事件やあ~。5枚組、10席のシリーズの第一巻で、噺は「代書」と「つぼ算」の2本。「代書」は、うかうか聴いてると古典落語と勘違いしそうですが、昭和14年の作というから現代モノです。ということは、戦後も代書屋という職業はあったわけで、これがうんとグレードアップして行政書士になった。
 ゲタゲタ笑って、ひょいと奥付を見ると、録画1990年とある。もう20年以上昔の高座なのでした。(名演集の発行は小学館)

正月 


■パティ・ページ死去のニュース
 自分の音楽趣味を開眼してくれた歌手の一人。「テネシーワルツ」が大ヒットして、江利チエミ出世のモトにもなりました。チエミがとっくの昔に亡くなったのに、本家は最近まで活動していたらしい。
 この人の名を聞いて、連鎖的に当時の女性人気歌手の名を思い出した。ドリス・デイ、コニー・フランシス、ペギー・リー、ジュリー・ロンドン、ダイナ・ショア、ブレンダ・リー・・・嗚呼、なづがじい。昨日会った人の名前忘れるのに、半世紀昔の外国人スターの名前はすらすら出て来る。とりわけ、パティ・ページとペギー・リーが好きでした。


■ここで「テネシー・ワルツ」が聴けます
http://www.youtube.com/watch?v=_Ek3eCbfqp0


正月



■絶滅していなかった「お化け屋敷」
 年末来、あまりに運動不足なので、難波の書店へ行くのに自宅から住吉大社まで歩いて行く。三日なら、もう大混雑はないはずと想像してましたが、まあ中混雑くらいの賑わいでした。年寄りや家族連れより若者が目立ったのはちょっと意外でした。
 ん百軒ある露店に混じって、おお、お化け屋敷が出てました。足場丸太を組んだ古典的小屋です。しかし、この商い独特のダミ声での呼び込みがないのが惜しい。それにしても、今時、これをメシの種にしてるって、半端な時代遅れではない。どんな人が経営してるのか、小沢昭一的探求心がわきます。入ってみたら、最新デジタル機器による仕掛けがいっぱいあったりして・・。


正月 

読書と音楽の愉しみ


●三浦しをん著「舟を編む」を読む

 待てば海路の日和あり・・いえ、待っていたわけではないけれど、運良くTさんから回覧あり、タダ読みできる幸運に恵まれました。感謝。
 今は難しい言葉の意味や文字遣いもネットで簡単に調べられ、また電子辞書なる便利なツールもあるけれど、それらのソースはすべて分厚い紙の辞書であります。本書はその紙の辞書の企画から完成までのプロセスを描いた苦難物語です。著者自身が「辞書って、どないして作るん?」と大いに興味をもったことが本作品の執筆動機になったのではと、駄目男は勝手に想像するのであります。


あの膨大な言葉の収集、解釈、用例、レイアウトなど、どのようにして構築していくのか。辞書専門編集員の仕事は今でもアナログ=鉛筆と紙が主役で、この仕事をこなすためには編集者の記憶力と言葉に対する高度な感受性、広義には文学的センスが求められます。加えて、いかに低コストで見栄え良くつくるかというビジネスライクな感覚も必要です。ま、興味津々の世界でありますが、駄目男には200%不向きな仕事です。


ストーリーは、馬締光也(まじめみつや)という風采の上がらない、話し下手な男が主人公で、彼が出版社の営業部から辞書編集部に配置換えになるところから「大渡海」という大部の辞書が完成する十数年間が描かれます。テーマ自体がえらく地味なので、アクションシーンやドラマティックな恋愛シーンは全然ないけれど、そこをなんとか読者を引きつけておくにはどうしたらよいか、著者、三浦しをんのワザの見せ所です。駄目男は、地味でかび臭い話を深刻に描かず、ライトノベルに仕立てたところが好評を得た理由だと思っています。しかし、シリアスなテーマを軽薄に描いた、と低評価する人もいるはず。


物語のラスト近く、編集責任者が【血潮・血汐】という単語が漏れていることに気づき、真っ青になって編集関係者を非常招集、バイトも含めて数十人が,他にも見落としがあるのではという恐怖にかられながら、全編を再チェックする場面があります。何重ものチェックをしていても人間のやることに完璧はなく、100点満点の仕事はできない。しかし、99点で満足するような人間に辞書の編集をする資格はない。単語を一つ掲載忘れしても人命に関わることではないけれど、編集発行者にとっては「死ぬほど辛い」屈辱的経験になる。いや、辞書に限らず、世に有るあらゆるモノが無名人間の地味な苦労や汗から生まれたのだと、たまには感謝するべきでありませう。


本書が2012年度の「本屋大賞」に選ばれたことは納得できます。しかし、これを映画化して13年4月公開予定とか。え?だいじょーぶかい、と心配になりますが、むろん,勝算あっての映画化でせう。ただ、本書を読んだ人の大半が映画館へ足を運ぶということはあり得そうなので、収支トントンくらいはいくかもしれませんね。主演は松田龍平、宮崎あおい、ほか。最後に、三浦しをんって、てっきり男性だと思っていたら、女性でした。1976年生まれ、36歳。(2011年9月 光文社発行)


■「舟を編む」映画の予告編(松竹配給)
http://fune-amu.com/


三浦 


三浦しをん 

閑人帳

  
あけまして おめでとうございます。
今年もヒマつぶしにお付き合い頂ければ幸甚です。

キョウイクテレビ 

         沖縄の新年祝歌 ~NHK・Eテレから~
   
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●山本一太 特命大臣の意外な「裏キャラ」に驚く

 正月早々から政治の話かい? いへいへさうではありませぬ。政治家の裏の「ゆるキャラ」的なキャラクターを見つけたので紹介する次第です。参議院議会では、ガキッとかみつくマングースみたいな攻撃精神旺盛な山本センセイでありますが、実は音楽に造詣深く、趣味?で作詞活動もしている・・なんて、知りませんでした。


その作品の一つ「マルガリータ」の動画に出会ったのでご紹介。作詞が山本一太、作曲は安藤直弘。歌手は不明ですが、透明感のあるすてきな声の持ち主です。下に歌詞をコピーします。定型詩ではないので、作曲、編曲に大苦労したかもしれない。とても歌いにくく、長さも約6分と長い。伴奏のギターはじめ、バックのミュージシャンの演奏は堂々のプロ仕様で、えらく贅沢なレコーディングになっています。小田和正が好きな人にうけるかもしれない。


マルガリータ      ~作詞 山本一太~

マルガリータのつま弾くギター
 悲しく透き通ったボサノバ
 小さな部屋の片隅に
 忘れていたはずの過去がよみがえる
 
クリスマスイブの夜
 待ち続けたいつもの笑顔
 サイレンの音
 飛び込んできた突然の知らせ
 
父が撃たれたのは大通りの交差点
 赤く染まったプレゼント胸に抱いて
 
古い写真握りしめながら
 君はそう話してくれた
 長い沈黙
 時計の音だけ聞こえた部屋
 「平和であることを当たり前と思わないで」
 泣いていた君を慰めることできなかった
 
マルガリータの奏でるメロディー
 甘くハスキーなボサノバ
 夜更けの二人キャンパスに
 二度と帰らない思い出が寄り添って
 
すべて失われても魂は生き続けるだろう
 神父の言葉
 黒いベールと人々の涙
 
考え続けてる
 人はなぜ争うのか
 憎しみからは何も生まれないのに
 
変わる季節を確かめるように
 君はふと動きを止めた
 孤独な瞳いつも遠くを見つめていた街
 「大切なものほど失うまでわからないの」
 凍えそうな君を暖めることできなかった
 
マルガリータのつま弾くギター
 悲しく透き通ったボサノバ
 小さな部屋の片隅に
 忘れていたはずの過去がよみがえる
 
マルガリータの消えそうなため息
 異国へと誘うボサノバ
 白いグラスを傾けて
 今もよみがえる悲しみを忘れるため
 忘れるため
 忘れるため


■♪歌はこちらで・・・(約6分)
http://www.nicovideo.jp/watch/1293440476


どないです? これが内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策担当・科学技術政策担当・宇宙政策担当)山本一太のつくった歌、なんて信じられないでせう。意外な「裏キャラ」という由縁です。


■山本一太のブログ「気分はいつも直滑降」
http://ichita.blog.so-net.ne.jp/