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たまには外メシ


●今年の飲み納め、聴き納め

 天王寺のバー「ゴールウエイ」でクワルテットのライブ。tp唐口一之、g大野こうじ、b山本学、 ds石川潤二。狭い店内なので当然アコースティックサウンドです。カウンターのお客さん、詰めても10人くらいしか座れないから贅沢なライブです。店は大赤字。マスター、スビバセンね。

ジャズ業界での今年の気になる話題は、大西順子が引退(廃業)したこと。真意をおもんばかって、いろんな説が流れたみたいですが、音楽ビジネスの衰退を悲観視したから・・ふうな見方もあるらしい。一生懸命がんばって来たけれど、ジャズの衰退は止まらない。今以上シャカリキに活動することに何ほどの意味があるのか、と思った??(想像です)


では、偉大なる先輩、秋吉敏子おばさんなんか、とっくに引退、廃業したのかと検索したら、おおお、78歳で現役、CDも出してるではありませんか。彼女の場合、夫とともにビッグバンドの運営が基本だから、マネージメントのしんどさは並大抵ではないと思うのですが・・。アチラとコチラでは音楽市場に大きな違いがあるのか。あるのでせうね。
 自分のまわりを見ても、ジャズを聴きに行きたい人は皆無、若い世代でも大して変わらないでせう。ひょっとしたら歌舞伎ファンより少ないかもしれない。


  最後にTOMATINを飲んで帰る。 トマーティンとは蒸留所のある村の名前で、スコットランドの、あのネッシーで有名なネス湖の近くだそうです。(12月30日)


■秋吉敏子 オフィシャルサイト
http://toshikoakiyoshi.net/


■バー「ゴールウエイ」の案内はこちら・・
http://r.goope.jp/galway2010


ゴールウエイライブ 


ゴールウエイライブ

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読書と音楽の愉しみ


●最近の演奏会から

~大フィル12月定期演奏会~

■ボロディン作曲 「交響曲第二番」
 出だしのメロディを聴いて、わ、これやったんかいなあ、と思い出した。低音の弦楽合奏で始まるクセのある旋律は、昔々、映画館で本編の前に上映したニュース映画のバックによく使われた曲であります。


テレビの無い時代、大きな事件は映画で報じられた。むろん白黒画面で、5~10分程度の短い上映。その背景にクラシック音楽がよく使われて「東西巨頭会談開催さる」とか「スターリン死去」とか「○○炭鉱で落盤事故 ン百人絶望」なんて大事件は、音楽も重々しい、または緊迫感を醸し出す曲が選ばれた。このボロディンの曲やフランクの交響曲ニ短調の冒頭、ショスタコヴィッチの交響曲五番の第四楽章冒頭などが常連でありました。テレビ放送が始まっても、しばらくはこの手法が続いたように思います。(記憶あいまい)


当時はガキの年頃だったから曲名など分かるはずがないけど、後年、クラシック音楽に親しむようになって、次々と「わ、これやったんかいなあ」と正体が判明したのであります。今回のボロディンは、たまたま聴く機会がなくて忘れていたが、メロディは記憶に残っていたというわけです。ファーストシーンがご大層なわりに30分弱と短い交響曲です。


■チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調
 ソリストはハンガリー生まれのクリストフ・バラーティ。なんとストライプ柄のニットシャツという軽装でお出ましになり、この難曲を服のように軽々と弾きこなすのでありました。もはや難曲ではないのかしらん?といぶかるくらい。まだ三十代半ばだから、さらに高みを目指し、将来、大物になりそうな予感がする。楽器はストラディヴァリウス「レディ・ハームズワース」(1703年) ストラドにしては、やや線が細いかな、という印象です。指揮はヤクブ・フルシャ。(12月11日)


■サンクトペテルブルグ室内合奏団 演奏会
 Mさんに招待していただいて、タダで拝聴。歌謡曲以外のライブはなんでも聴きこなします、というパンシロンみたいな消化力(または、断るのはもったいないという貧乏性)のせいで、いそいそと出かけました。
 クリスマス需要を当てにした、家庭名曲集ふうプログラムで、自分でチケットを買うことは少ないから、どの曲も懐かしい。ポッケリーニ「メヌエット」ヘンデル「オンブラ・マイ・フ」エルガー「愛の挨拶」モーツアルトのハレルヤはソプラノのデュエットで、いずれも美しいアンサンブル、編曲もすぐれています。


客席はほぼ満タンで、皆さん楽しそうに聴いておられましたが、この聴衆の3割くらいが「家庭名曲集」のファンから「普通のクラシック音楽ファン」にステップアップしていただいたら、苦境の音楽市場もかなり救われると思うのであります。しかし、これがなかなか難しい。(12月16日 いずれも ザ・シンフォニーホール)


イメージ画像
サンクトペテルブルグ

たまには外メシ


●居酒屋百名山の一軒「スタンドアサヒ」へ

 12月5日の「読書と音楽の愉しみ」で紹介した、太田和彦著「居酒屋百名山」に出てくる「スタンドアサヒ」をちょい訪問。
 JR阪和線南田辺駅の改札口から南へ100m、なんということもない外観の店へ着いたのが5時10分、5時の開店だから一番客だと思って戸を開ければ、あぎゃ、カウンターは満員。お客さん、そこへ、と一つだけ空いた椅子へ割り込まされたのでした。


ななな、なんなん?この繁盛ぶりは・・。安くて美味しいという評判だけで、こんなにはやるもんか?同じレベルの店、いくらでもありそうに思うのですが。これって、行列のできるスイーツの店に並ぶ心理と同じでせうか。
 テーブル席含めて30人くらいのキャパで6人が働いてる。包丁を持つのは二人。親父さんと息子さんだろうか。テーブル席は予約の客でふさがり、フリで訪ねても座れそうにない。忙しすぎて店員と客の会話など全くなく、注文と勘定のとき以外は話しかけてくれるな、という雰囲気であります。


で、滞在40分ほどで、焼酎お湯割り2杯ときずし、ナスの田楽、おでん三つ、勘定1890円なり。おでんは売れすぎて煮込みが間に合わず、味が染みてない。ま、しゃーないか

■スタンドアサヒの紹介(ぐるなび)
http://r.gnavi.co.jp/6170128/


 
カウンター本体から少し隙間をあけて設けたビニールレザー巻きの肘掛けがなかなか心地よい(写真は食べログから拝借)
スタンドサヒ 


店の外観。向かい側は阪和線の高架になる。
あさひ 

プチ・ケチの研究


●お湯の節約、使い回し

 レトルト食品を温めるとき、お湯をちょびっと多めに沸かして、食品の温めだけでなく、まな板と包丁専用のふきんの熱湯消毒にも使います。まな板にふきんをのせておくと熱湯の滞留時間が長くなり、効果が高まります。木のまな板に塩素系洗剤を使うのは抵抗があるので、このほうがベターかと。(まな板はぶら下げて乾かしています)
 さらに、卵を1、2個、ゆで卵にします。賞味期限の迫った(過ぎた)卵もこうしておかずに使ったり、おやつにしています。ガス代の節約と手間を省くためのプチ・ケチアイデアです。食品温め→熱湯消毒に利用してる人は多いかもしれません。


熱湯消毒

たまには外メシ


●寒い夜はホットワインがおいしい

 「ホットワイン」で検索すると、わんさとレシピが出てきて驚きます。電子レンジでチンするだけみたいなイージーな作り方もあるけど、そんなミジメなレシピではおいしく飲めない。


西梅田の「クルラホン」で注文したら写真のようなレシピでつくってくれます。右手の白い皿にあるのは向こう側から丁子、シナモンのバー、ナツメグです。丁子とナツメグを入れてシナモンでかき混ぜます。
 熱すぎるくらいに温めるので、香り、風味がしっかり出て普通に呑む赤ワインとは似て非なる飲み物になります。ドイツあたりでは子供が日常的に飲むので、はじめからホットワインに仕立てた商品があるそうです。寒い夜にぴったり・・と分かっていても、自分で作る人は少数でせう。


■ホットワインレシピの一例(エスビー食品)
http://www.sbfoods.co.jp/info/2012/hot-wine/


クルラホンのホットワイン
ホットワイン


■丁子(クローブ)
 形が釘に似ているので中国語では釘を意味する「丁子」と書き、「釘」文字の由来もここにありそう。英語のクローブも釘の意味。ほんとによく似ています


ホットワイン

読書と音楽の愉しみ


●関容子著「中村勘三郎 楽屋ばなし」を読む

 タダで入手した、図書館の払い下げ本。大活字なのでスイスイ読めます。書名を見て、先日亡くなった勘三郎の話かと思われそうですが、先代(十七代)の勘三郎、亡くなった勘三郎の父親の楽屋話です。先代は昭和63年に78歳で亡くなってるので、生きていたら百歳超になります。


歌舞伎ファンである著者が楽屋に勘三郎を訪ねて「密着取材」をお願いしたのが昭和55年、以後4年にわたって、歌舞伎世界のウラ話を聞き取りますが、これができたのは勘三郎が著者、関容子を人間的に信用し、好感をもち続けたからで、もし、男性の芸能記者や演劇評論家だったら、かようなセキララな内輪ネタはしゃべらなかったと思われます。


ヨソ者の素朴な感想を言えば、まあ、役者の世界は特殊で、普通の市民感覚では納得できない倫理観やしがらみがあり、これらが世間の規範から外れていると批判しても、何ほどの意味もないと思われます。
 特に「不倫」とされる男女関係では、歌舞伎世界ならではのDNAがあるらしく、それを世間の常識ではかってとやかく言っても仕方ない。
勘三郎の二人の兄、六代目菊五郎と初代吉右衛門も異母兄弟であり、勘三郎自身がいわゆる妾の子とあっては、どこか一カ所で血がつながっておれば許されるくらいの寛容さがなければ、役者世界が成り立たない。そんな感じです。

 ゆえに、この楽屋ばなしで語られる人事問題も自分みたいな無知な者が読むとチンプンカンプンもいいとこで、相関図を書いてもらっても、なお理解できないのではと思います。


人事問題はややこしいけど、芝居の演出や稽古、実演での創意工夫、失敗談などは無茶おもしろくて、読み出したらやめられない。勘三郎自身もワルサやイチビリが好きだったけど、名優と呼ばれた六代目菊五郎もワルサ好きは相当なものだった。芝居で按摩の役をやり、相手に按摩する場面では按摩のふりしながら相手の体をこそぼり、悶絶するのを楽しんだとか。対して、もう一人の兄、吉右衛門はきまじめな性格で、何事もセオリー通りにやるのが第一という主義だから、勘三郎には「おもろない兄さん」と映っていたようです。


勘三郎自身が仕掛けたワルサの一例。「戦後、新橋演舞場で忠臣蔵が通しででたとき、ぼくは勘平を勤めながら、ぬいぐるみの猪に入ってた竜太郎という弟子を呼んでこう言った。おまえ、猪が小便して見せたら小遣いやるよ、と。すると、ほんとにやっちゃったんだね。松の木に犬みたいに片足上げて小便ひっかけて、おまけにシャッシャッと後足で砂かけするとこまでやって見せたから、これが大受けに受けて、客席が沸いちゃったんだ。おかげで後の芝居がやりにくくて仕方なかったけど、自分が言い出したことだから小言も言えない。それで褒美に5円やったんだったかな」。(茶色文字 下巻198ページを引用)


猪が出たあとは愁嘆場(悲劇)になるので、そりゃ、やりにくかったでせう。仕掛けた勘三郎も、ホントに小便した猪役者もイチビリ精神ありすぎって場面でした。


本書のいいところは、著者はもっぱら話の引き出し役に徹していて、解説や自分の意見はほとんど述べないため、読者も勘三郎の楽屋にいて一緒に話を聞いているようなライブ感を楽しめることです。客席からしか見えない歌舞伎世界を楽屋でも見聞できた気になり、なんかトクをした気分が味わえます。目立たないけど、著者の大きな功績でせう。
 先日、惜しくも亡くなった十八代勘三郎には先代以上の楽しい楽屋話がわんさとあったはずだから、これが聞けないだけでも残念この上ない。
(底本は1987年発行の同名文春文庫版)


Tさんから借りたNHK録画放送から・・・
先日亡くなった十八代勘三郎 「髪結新三」
勘三郎


同「春興鏡獅子」小姓弥生
勘三郎  


勘三郎

たまには外メシ


●カンパネラ de 忘年会

 北新地の隠れ家的バー「カンパネラ」を借り切って忘年会・・といえば、ものすごいゼータクな会に聞こえますが、予算は世間の平均額と同じです。今回もマスター独自のアイデアとセンスの料理で楽しいディナータイムを過ごすことができました。


メニューは
①前菜 和風総菜小鉢を一皿
②白菜と豚しゃぶ、巻き寿司風仕立て
③手作りのぶり大根
④特製洋風茶碗蒸し
⑤お口直し

③の手作りのぶり大根 の写真撮り忘れてしまいました。
④の「洋風茶碗蒸し」が大好評で、見た目は茶碗蒸しふうなんですが、味はチーズを加えた洋風で、しかし、グラタンやシチューではなく・・とビミョーな味わいがグッド。十分に手間をかけないと出せない美味しさでした。


■店は当ブログのカテゴリー「下戸の止まり木」で紹介
http://oskjk.blog107.fc2.com/blog-category-12.html


カンパネラ 


カンパ 


カンパ 


カンパ

読書と音楽の愉しみ


●寺師睦宗著「安岡正篤~最上の人生設計~」を読む

 安岡正篤(まさひろ)は吉田茂から中曽根康広に至る歴代首相の陰の相談役をつとめた学者にして黒幕でした。表に出ないと自動的に黒幕呼ばわりされてしまうけど、今でいう「ブレーン」のことです。こういう大所高所から権力者にモノの言える人物がいなくなってしまったのは、少し残念な気がします。


七歳にして四書五経を修め・・式の天才で、少年時代から天下国家如何にあらん、ふうの思想を身につけていたので、大学を出て就職して、なんて境遇に甘んずるはずがなく「東洋思想研究所」を設立して、ひたすら人間とは何か、国家は、指導者はいかにあるべきかの研究に励む日々。マルクスも学んだかもしれないが、ベースが東洋思想だから必然として国家主義に向かい、保守派政治家の崇めるところになって、言うところの「黒幕」的存在になりました。


本書は弟子の一人で医師の寺師氏が安岡哲学のサワリをやさしく説明した本で、途中で、これって昔読んだような・・気になりましたが、思い違いかもしれない。とにかく、日々是勉強勉強の人生だから、教養のカタマリみたいな人物であったでせう。かつ陽明学の教えから「知行合一」を唱え、考えることと行動は一致せねばならぬ、理屈をこねてるだけじゃ只の物知りに過ぎないと自他を戒めたのであります。こういう生き方って、誰かに似てる・・と思い出したのが中江藤樹です。もっとも、著者は安岡センセイを現代の吉田松陰になぞらえておられるのでありますが。


終戦時の昭和天皇の「玉音放送」の原稿づくりに携わったとか、「平成」元号の発案者ともいわれているが本人は沈黙のまま亡くなった。こんな生き方だから、中高年でも名前を知らない人が多い。現在、この人に似たタイプの学者、思想家はいるか、と思い巡らせても名が浮かばない。(1998年8月 三笠書房発行)


■アマゾンの安岡正篤関連著書はこちら・・・
http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%89%E5%B2%A1-%E6%AD%A3%E7%AF%A4/e/B001I78T3E


安岡本 


安岡本 

たまには外メシ


●中華料理「龍坊(ロンファン)」~宝塚店~

 宝塚のガーデンフィールズにあるレトロな建物(かつては宝塚歌劇場の付属施設だった)を改装したレストラン。地元で人気が高いようで、平日のランチタイムでも順番待ちの人がいた。庭園の中というロケーションの良さと「安くて美味しい」というCPの高さは納得できます。客の8割はおばちゃん連中というのも、まあ普通の風景。


あと一年で閉鎖・・・
残念なことに、ガーデンフィールズが経営不振で来年12月に閉園となり、このレストランも無くなるそうです。ファミリーランド時代の賑わいを知ってる人は「時代やなあ~」とさびしく思うかもしれません。
 これが無くなると、宝塚の集客装置は宝塚劇場だけになり(温泉目当てに行く人は少ない)街自体の雰囲気が変わってしまうでせう。阪急さん、宝塚市さん、跡地にはマンションがずらり・・な風景にならないよう知恵を絞ってくださいまし。


ランチメニューは、店のHPで・・・
下の写真は日替わり定食(1890円)7品の一部です。
http://www.takarazuka-longfang.com/

すべて三人前です。
ロンファン 


ロンファン 


ロンファン


ロンファン 

昭和6年築の図書館・資料室を改装した
ロンファン

読書と音楽の愉しみ


●中島らも著「中島らものたまらん人々」を読む

 心斎橋筋商店街の北端、長堀通りをわたったところにブックオフの新しい店ができていて、店員が呼び込みをやっています。本屋で客引きとは珍しい。釣られてはいってみると壁面にぎっしり古本が詰まっていてすごいボリュウム。よくぞこれだけ集めたもんだと感心します。
 ここで買ったのが本書であります。定価550円のところ、350円だから、さほど安くは無い。仕入れ値は10円か20円でせう。ぼったくり値段に近いが、販売経費を考えるとやむを得ないか、とも思います。


さて、中島らもの本を読むのは「明るい悩みの相談室」以来の気がするけど、これもなかなか楽しい。ま、インテリは絶対読みませんけどね。文に出てくる「たまらん人々」「わからん人々」「最低人」「いばりんぼ」みんな身辺に実在の人々で、おかげさまで誰も寄りつかなくなったとか。


この人のキャラクター、漫画家でいうと「鼻血ブー」の谷岡ヤスジと同じ感じです。作品も生活もハチャメチャにして、アル中で、50代でポテチンと死んでしまったことが似ている。しかし、本当はやさしい人柄だった?という点も。あと10年くらい生きて活動したら不朽の名作が生まれたやもしれず、惜しい。尼崎市出身ですが、地元では有名人、文化人扱いしたくないのか、知らん顔してるように思えます。(2009年4月 講談社発行)


ページ中の漫画は単なる添え物ではなく、文章の代わりになっていて、必ず見よ!と著者は言うてます。
中島らも

ウオーキング・観光


●ハルカスまでアルカス!!
        
~「いこい」誌で日本一長い商店街歩きを紹介~

 当ブログで案内している、新発想「日本一長い商店街」コースを簡略に紹介しています。地下鉄本町駅から天王寺駅まで5駅の距離をすべて商店街で連ねた5600mのコース。7割はアーケードがあるので、雨天でもあまり苦になりません。好奇心旺盛なヒマジンは歩いて見てください。


大阪にン十年住んでいるのに、「せんば心斎橋商店街」「法善寺横丁」「道具屋筋」「じゃんじゃん横町」を知らん人、意外に多いです。また、「新開筋商店街」なんて、どこにあるのか見当もつかない人には探検気分で歩いていただけます。そして、ゴールは日本一ノッポのビル、ハルカス(近鉄あべの本店)。全面オープンは再来年ですけどね。


単独で一番長い「天神橋筋商店街」の2倍以上あるので、かなりくたびれますが、途中でリタイアするのは簡単、地下鉄駅がコースにくっついてます。願わくば、スタスタ歩き通すだけなんて無粋なことしないで、新世界で串カツ食うて帰るとか、うろちょろ寄り道もお楽しみください。
 「ハルカスまでアルカス」は駄目男の考えたセールス文句です。近鉄はん、どない?


■日本一長い商店街 地図送信サービス
ご希望の方にA4でプリントできる地図を送信します。「天神橋筋商店街」と自称・日本一短い「肥後橋商店街」(79m)も掲載しています。全部歩けば、8279mになります。 

請求先<快道ウオーキング管理人> kai545@violin.ocn.ne.jp

■「いこい」誌は信用金庫協会加盟店の一部で配布しています。


ここがスタート点です。この東側に平行する筋が、昔人には懐かしい「丼池筋商店街」(どぶいけすじ と読みます)
日本一 


法善寺横丁 水掛不動の燈籠で昼寝するネコ
日本一 


リニューアルした「なんばグランド花月」この右手が「道具屋筋」の入り口。
日本一長い・・ 


ゴールのハルカスまで、もう一息です。
日本一・・・ 



日本一長い

読書と音楽の楽しみ


●太田和彦著「居酒屋百名山」を読む

 11月10日に吉田類著「居酒屋歳時記」という本を紹介したあと、図書館でこの本を見つけたので借りました。趣向は同じですが、中身の濃さ、文章力、ボリュウムはこちらが上です。本書の著者も吉田氏と同じく登山が趣味で、だから、こんな書名になりました。北海道から石垣島まで百軒の居酒屋を訪ね、紹介しています。


それにしても、居酒屋訪ねて東奔西走、ものすごい行動力です。百の店を選ぶために、200,300の店は訪れたはずだし、各店最低2回は飲食し、オーナーとも親しくなる状態でのセレクトです。いやはや・・。
 著者の昔の仕事はグラフィックデザイナーで、資生堂の宣伝部に勤めたこともある。それが、あちこち飲み歩いているうちにレポートを書くようになり、文章が上手いので出版社の目にとまり・・で、いつのまにか斯界のナンバーワンライターになりました。才能があるからとはいえ、幸せな人ですねえ。


百名山ならぬ「百名居酒屋」のうち、関西にあるのは大阪9軒、京都5軒など。その中で、自宅に一番近いのは「スタンド アサヒ」で、阪和線南田辺駅近くらしい。訪ねたら、ここで紹介したいと思います。


百軒のうち、客筋の華やかさでいえば、京都先斗町の「ますだ」です。といっても、過去形になるのが残念ですが、先代の女将がなかなかの傑物で客あしらいが抜群に上手かったらしい。
 著者が現オーナーから聞いたところでは、女将が亡くなった昭和56年ごろに常連だった客は、奈良本辰也、司馬遼太郎、谷崎松子(谷崎潤一郎の妻)佐々木久子、桂米朝、山川静夫、金子信雄、ドナルド・キーン、荒木道子、篠田正浩、梅原猛、瀬戸内寂聴・・・そうそうたる顔ぶれであります。また彼らの導きで、かのサルトルとボーボワールのカップルが来たこともあるそうな。これが居酒屋かい?とマユにツバしたくなりますが。


そんな店、今はどうなってるのかと検索してみれば・・・

■食べログに出ています。
http://tabelog.com/kyoto/A2603/A260301/26000698/dtlrvwlst/1473422/


■雰囲気を知りたければ、こちらがいいか
http://osake.opal.ne.jp/03/masuda/index.html


著者が言うように、良い居酒屋というのは、酒肴が美味しいのむろん、オーナーに人間的魅力があるかどうかが評価の分かれ目になります。かといって、誰しもが魅力的になれるものではなし、おおかたは、持って生まれた資質が客商売に向いてるかどうかでせう。天性の居酒屋、なんてキャラクターがあるのかもしれない。(2010年2月 新潮社発行)

読書と音楽の愉しみ


今をときめくピアニストとヴァイオリニストの自伝ふうエッセイ二冊

●小菅優著「情熱のカデンツア」を読む  

 何年か前、大フィルの定期演奏会で協奏曲を弾いて(曲名忘れた)アンコールで演奏したのが、ショパンの夜想曲20番「遺作」。これがグルメ評ふうにいえば「絶品」だったので一目惚れ、いや一耳惚れしました。だから、この本を読んだ次第であります。ま、ミーハーでおます。


名曲に親しむための近道が作曲家の伝記を読むことで、いきなり作品論を読むより有益です。その伝で、演奏家を身近に感じたければ、本人の書いた本を読むのが手っ取り早い。生い立ちや特定の曲への思い入れを知れば、親近感がぐんと増します。中には、音楽の話を離れてなお達意の文を書ける人もいて、ピアノ界では、大御所の中村紘子が一番でせう。エッセイだけでメシ代が稼げるくらい。指揮者では故人の岩城宏之が一番好きでした。


さて、小菅さんのこの本はひたすらマジメな音楽修行記ですが、それだけじゃ退屈するので、食い気の話や、旅先で目的地に着かず、オロオロした話なんかも交えて軟らかくしています。演奏中に起きた想定外の事故として、あるホールで演奏中、突然、片方の目のコンタクトレンズがずれてしまい、痛いだけでなく、楽譜が見えなくなって大ピンチに。わ、えらいこっちゃ・・と思いつつ、演奏を中断するか、とも考えたのですが、見えない楽譜は暗譜に頼ってなんとか弾き終え、素知らぬ顔で引っ込んだそうでありますが、汗タラの経験でした。


ところで、一目惚れならぬ、一耳惚れしたショパンの夜想曲20番、映画「戦場のピアニスト」のテーマになった曲です、といっても駄目男は観てないので、どんなふうに扱われたのか分かりませんが、ご覧になった方は曲を覚えておられるでせうか。夜想曲20曲のうち、演奏の上手、ヘタが如実にわかる曲で、この曲の演奏に魅力がなければ、他の曲もイマイチの可能性アリ、と勝手に考えています。弱音をいかに美しく弾くか、が聴かせどころです。


図書館でマリア・ジョアン・ピリスとユンディ・リのCDを借りて聴いてみれば、さすが、甲乙つけがたいが、抒情性ではピリスが一枚上か、という印象でした。


■映画「戦場のピアニスト」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=RnG7GnaIXH4

■Valeriy Shkarupa  が弾く20番
http://www.youtube.com/watch?v=hfs8LZ9zuz0

■フジコ・ヘミングが弾く20番
http://www.youtube.com/watch?v=xuCtoy3Yvbk

■アマチュアが弾く20番
http://www.youtube.com/watch?v=r9wcJKbrtiw


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●川井郁子著「レッドヴァイオリン」を読む 
 
 小菅優が優等生的きまじめピアニストという印象であるのにくらべ、川井郁子は間口の広いエンタテイナーという感じです。つまり、クラシック・オンリーではなく、お呼びがあればなんでも引き受けますの万能タイプ。作曲もするし、女優としてテレビにも出る。よって、彼女の演奏会プログラムに「チゴイネルワイゼン」はあっても、バッハの「無伴奏パルティータ」なんかは登場しないでせう。不純を嫌う人もいそうだけど、お堅い音楽世界には珍しい、貴重な存在といえます。


本書の中身も、音楽の話より、恋愛やファッション、メイクの話が多い。しかし、一番字数多く書いてるのは自分の性格のこと。他人や世間と波長を合わせることと「自我の強さ」との葛藤が悩みだそうで、アーティストなら誰でも同じようなものですが、まだ斯界の女王的ポジションには達しないいま、ワガママの抑制(恋人を含めた他人との折り合い)に苦労しているのであります。そんなことをセキララ(でもないか)に書いてるのは、もしや予防線かもしれないが、日本人としては珍しいキャラクターなので、そこそこワガママにさらなる活躍を期待します。

■音質悪いけど・・川井郁子  「宵待草」
http://www.dailymotion.com/video/xswy4w_yyyy-ikuko-kawai-yyy_music

■川井郁子 着物姿で弾く「さくら」
http://www.dailymotion.com/video/xgob7u_ikuko-kawai-sakura_music


本・レッドヴァイオリン