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たまには外メシ


●御堂筋の銀杏もきれいでした

 Kさん夫妻と本町「梅の花」で昼食。淀屋橋から本町まで、落ち葉舞う舗道をゆっくり歩き、都会の秋の風情を楽しんでいただきました。銀杏並木の風景はさほど変わってないけど、両側のビルがどんどん改築されて、10年前とは様変わりしています。立派なビルを見上げては、どこが不景気やねん、という思いがします。

 二日前は、大阪マラソンでここを3万人のランナーが駆け抜けるという大イベントがあったのに、そんな形跡は全くなく、平常通りの街路風景でした。「都市の成熟」はこんなところに表れるのかも、と思いました。


■梅の花 本町店のHP
http://www.umenohana.co.jp/n_ume_no_hana/2012/05/-1-191.html


御堂筋イチョウ 


月替わりランチとお酒で3000円くらい。
梅の花ランチ 

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読書と音楽の愉しみ


●最近の演奏会から  ~大フィル11月定期演奏会~

「ハーメルンの笛吹き」幻想曲  コリリアーノ作曲

 中世ドイツの町、ハーメルンで起きた不思議な事件(子供の大量誘拐事件)は、様々に解釈、脚色されて、一般には「ハーメルンの笛吹き男」として知られています。未だに真相が分からないのが何となく気味悪さを感じさせます。これを現代音楽で表現したのが今回演奏された曲で、現代音楽としては、ストーリー性があるだけでもマシと言えます。


初演は1982年。作曲者はなんとか聴衆に親しんでもらいたいというサービス精神を発揮して?演奏では視覚的な工夫も試みています。演奏開始時はステージも客席も真っ暗にして、とか、フルート独奏者(笛吹き男)にド派手な衣装を着せたりとか、最後に客席から少女の笛吹き隊が登場したりとか・・・。おかげで、現代音楽の常識「チンプンカンプン」のイメージはかなり薄まり、客席の反応も良かったです。


とはいえ、耳慣れたクラシック音楽のメロディやリズムが奏されるはずはなく、凝りまくった打楽器の扱いや不協和音の咆哮は現代音楽そのものです。
 後半、ヴァイオリンのパートで大雑音を発する場面があるのですが、楽譜に雑音記号があるわけがないから、「ここんとこは無茶苦茶な音を出す」と譜面に指示があるのでせうか。ほんとに音階を外してグチャグチャな音を出してる奏者や、弓で譜面台をパカパカ叩いてるおねえさんもいました。


フルート独奏は瀬尾和紀、指揮は下野竜也。フルートはものすごい早いパッセージが連続し、ハイテクとスタミナが要求されるので、こなせる演奏者は少ないのではと思います。

 ほかに、ベートーベンの交響曲第8番。ベートーベンの交響曲のなかでも一番スケール感の小さい「かわゆい」曲なので、小編成のオケでの演奏が自分の好みなのですが、今回はフル編成の演奏でした・・ここが勝手な不満です。指揮の下野さん、朝比奈隆の弟子をやってるときは「ボクちゃん」のイメージが似合う青年でしたが、すっかりオッサンの風情をたたえて・・でも、着実に実力を貯えています。これからが楽しみです。(11月16日)


■ハーメルンの街中で行われる寸劇の動画(約3分)
http://www.youtube.com/watch?v=FjtIn839uDI

■ハーメルンの笛吹き男 事件の概説
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%AC%9B%E5%90%B9%E3%81%8D%E7%94%B7


イメージ
ハーメルン

ウオーキング・観光


●京都芸術センター 見学

 四条烏丸の交差点から北へ200mほど、室町通りに面してクラシックな佇まいを見せる建物が京都芸術センター。元は明治時代に開校した「明倫小学校」で内部を改装してアーティストの制作と発表の場にしています。ここからさらに北へ数百メートルのところにあるのが、いつぞや紹介した漫画専門の図書館です。


内部は当然古びていますが、丁寧に補修され、往事の小学校の雰囲気が十分味わえます。一階には教室を使ったカフェもあります。奥にはギャラリーもありますが、展示中の作品は模範的前衛作品でありました。
 ここを観て、大阪、難波の精華小学校(跡)を思い出したのですが、こちらは既に閉鎖され、売却することが決定済みとのこと。しかし、買い手が決まったわけではなく、宙ぶらりん状態らしい。なんとか解体せずに古い教室を生かした利用案ができればいいのですが。アイデアを公募し、それに企業が入札・・という方法はいかがでせうか。


■京都芸術センターのHP
http://www.kac.or.jp/



京都 



京都芸術センター 



京都 


京都 



古い教室を真っ白にペイントしてギャラリーに改装
京都

読書と音楽の愉しみ


●古本、タダであげます・・図書館の在庫処分会に参加

 友人の情報でこんなサービスがあることを知り、大阪市立中央図書館へ出かけました。賞味期限切れとかの理由で処分する本を市内各区の図書館から集めて、希望者にタダで進呈するという有り難いサービスです。
 事前申し込み制で、のべ数百人が参加、一人10冊まで持ち帰り出来ます。文庫本なら50冊までOKなので、多読の人には有り難いサービスです。


大会議室の箱台に推定1万冊くらいの本が並べられていました。制限時間は1時間。最終組として100人くらいがドヤドヤと繰り込んで好きな本を探します。本は粗っぽくジャンル別に分類してあるので助かります。奥付を見ると、おおむね、1970~1990年代に発行された本が主流です。古本といってもボロボロではなく、下の写真のようにきれいなものがほとんどです。


高価な美術書や「南方熊楠全集」という、定価なら数万円する本もありましたが、これは目方が20㌔くらいあり、車でなければ運べません。せっかく意気込んで出かけたのに、駄目男が頂戴したのは写真の5冊(6点)でした。
 「中村勘三郎 楽屋ばなし」は有り難い大活字本で、上下巻で6600円もする高価な本です。(図書館配布用に500部しか作らない弱視者用限定版)100人が一人10冊ずつ持ち帰っても合計1000冊、箱台がガラ空きになることはなく、9割はアブレで残りました。最後はゴミとして処分されるのでせう。自分が頂戴した本も早晩ゴミになります。しかし、いきなりゴミ扱いされるより、こんなサービスで「最後のご奉公」ができる本はシアワセです。(11月18日)
 

古本タダ

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●横田増生著「潜入ルポ・アマゾン・ドットコム」を読む

 アマゾンで買い物をしたことがある人にはとても興味深い読み物であります。著者が「潜入」までしてルポルタージュを書きたかったのは、アマゾンがえらく謎めいた企業だからで、特に巨大物流システムの中身はほとんど外部に知られていない。このため、著者は現場のアルバイト従業員として就職、半年間勤めて内側から実態を探った。しかし、得られた情報は少なく、その後何年も後追い調査を続けている。本書はその成果を著したもので、文庫本ながら、400頁の力作であります。


このアマゾン批判本といっても良い本を、駄目男は、アマゾンのネット上の中古本売り場で買いました。送ってくれたのは、奈良県生駒市の古本屋さんでした。結果的に、駄目男が生駒の本屋さんから買ったことになるのですが、その注文情報は、駄目男のパソコン→アマゾン日本支社→アマゾン本社(米国・シアトル市)→生駒の本屋さん→駄目男に納品、ということになります。このネットワークがアマゾンの生命線なのです。


内容の全てをまとめて書くのは難儀なので、アマゾンの企業姿勢と書籍販売の内実の一部だけ紹介します。
 アマゾン流ビジネスの要は「顧客第一主義」です。これを徹底したために、アマゾン独自の企業イメージが出来上がり、一度つかんだ客は離さない式のサービスが出来るようになった。本であれ、他の物品であれ、客の購入実績を個人情報として保存し、この客は何に興味をもっているか、個人のライフスタイルまで勘案して「次の購入」につなげる。すごい手間とコストをかけ、赤字の山に耐えて、微細な個人情報の蓄積、分析、活用の研究を続けた。その苦労が実って、今じゃ顧客の情報管理ではアマゾンを越える会社はないと言われるまでに成長した。業界ナンバーワン、ネットビジネスの独占企業になりつつある。


■ロボットのようにこき使われるバイト員
 物流が命、のビジネスでもあるため、顧客第一の姿勢の裏側では過酷な労働現場がある。著者がアルバイトで体験した書籍の発送作業現場は(2003年当時)50万点の在庫がある倉庫で400人のバイトが注文のあった本を探してカートに入れていくのが仕事だった。「ピッキング」とよばれる単純な仕事だけど、当然、スピードが求められ、1分間に3冊がノルマだった。1冊平均20秒で探すわけだ。これで時給900円(後に850円に引き下げられる)アマゾンの仕事といっても、雇用者は発送を請け負ってる「日通」なので、日通のアルバイト従業員になる。


いくら仕事に習熟しても、欠勤が少なくても、月収は手取りで15万円程度。勤務成績がいいからといって日通の社員に昇格とかはあり得ない。朝から晩までロボットのように作業を繰り返すだけで、やりがいや達成感を感じることがない。なので、飽きたら、疲れたら辞めるだけ。実際、入れ替わりが激しく、また、簡単に辞められる手続きになっている。単純作業ゆえ、会社にとっては、常に必要な人数を確保さえしておればいいのであって、従業員個々の資質や貢献度など顧みなくていいという考えである。


■新・旧本を同時に売る不思議・・の裏側
 アマゾンで本を買おうとネットで検索すると、アマゾン自体が売る新刊本とともに、同じ本の古本が紹介されることが多い。しかも、古本の値段が定価の3分の1とか、ひどいのは1円という本もあります。
 こんな売り方をすれば、安い古本ばかり売れて、アマゾンが仕入れた新刊本はかいもく売れなくなるのではと、つい余計な心配をしてしまいます。しかし、実は古本でもちゃっかり儲けられる仕組みになっています。著者が試しに古本の出品者として登録したところ、次のように「手数料」を取られて、アマゾンはしっかり儲けていました。以下は、著者の経験から勘案した売買の一例です。



古本出品者はアマゾンに・・・
1・・売価の15%の手数料(定価でなく古本の売価)
2・・一冊ごとに、カテゴリー成約料として80円
3・・一冊ごとに基本成約料として100円
を支払います。


定価1500円の本を古本として800円で売った場合
1の手数料120円+2の手数料80円+3の手数料100円 。合計300円をアマゾンに払います。800円で売っても手取りは500円、クッション入り梱包材費用などを引くと、利益は400円そこそこになります。


アマゾンが新刊本を売った場合のコスト
本の仕入れ価格1170円+物流経費100円(推定)+送料160円(推定)合計1430円(アマゾンは送料無料のサービスをしているので、アマゾンの負担になる)1500円-1430円=70円=アマゾンの利益


外部の古本出品者が売った場合、300円の利益。アマゾンが新刊本を売った場合、70円の利益。単純比較すれば、古本のほうが儲かるのです。しかも、自社経費はゼロ、リスクもゼロという大メリットがあります。
 一方、購入者から見ると、アマゾンで新刊本を買うと、送料無料なので支払いは1500円。古本で買うと、800円+送料340円(ゆうメールの場合)で合計1140円になります。その差360円。(メール便の場合、厚さ制限や大口契約による割引き問題があり、料金詳細は不明)


新刊本と古本を同時に売るなんて非常識に思えますが、読者にとっては選択肢が増えて有り難い。こんなこと既存の本屋さんではマネできません。アマゾンの顧客第一主義の思想によるサービスですが、そう見せかけてチャッカリ儲けてもいるのです。定価1000円そこそこの本一冊の注文は赤字になること承知の上でスケールメリットを狙う。大資本とケタはずれの情報網があればこその、他社ぶっちぎり作戦です。


■依然として秘密主義の経営姿勢
 利用者には大いにモテているアマゾンですが、しかし、明るい企業というイメージがないのは、決算から物流、営業の実態までが外部に伝わらず、幹部や社員の動静が世間で話題になることもないからでせう。
 表には出ないけど、著者の弁によれば、アマゾンは書籍の再販制度くずしをジクジクとすすめており、業界の慣習も変えつつあると。さらに電子書籍の登場で出版業界が浮き足立ってきた。アマゾンは出版業界に現れた「黒船」やも知れず、歴史ある大手出版社や印刷業界も、その動向にピリピリしているのが現状です。(2010年12月 朝日新聞出版 発行)


アマゾン本

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●吉田類著「酒場歳時記」を読む

 好きなことをして、それでメシが食える・・のが理想の人生なら、この著者はかなりいいセン行ってます。人生の裏側に「辛酸なめ男」の場面があったとしても、まあ、それは知らないことにして、とりあえずはうらやましいオッチャンであります。自称、画家、イラストレーター、作家、酒場詩人。趣味は登山と俳句づくり。この本は酒飲みの作家の顔で下町の居酒屋をルポしたもの。どこか民放の酒場めぐり番組で訪ねた店を紹介しています。


もっとも、この本を読んで、紹介されてる酒場へ行こうと思う人は少ないはず。どの店の何が旨い式のグルメ本ではなく、描かれてるのは店主や客など人間だからです。これが酒場めぐりならではの面白いところで、スイーツの店めぐりではドラマや詩は生まれない。残念ながら、東京の店がほとんどなので親近感はないけど、どの町にも個性的な酒場、オーナーがいて楽しませてくれます。著者は俳句づくりも好きで、巻末に酒場遍路?と称して八十八の句を紹介しており、駄目男のお気に入りを拾ってみると・・・

徳利より 白蝶ほろりと 舞ひ立ちぬ

酒瓶に 秋の夕日の 沈みけり

ずっしりと 女将のむすび 手に温し

店主老い 味深まりぬ 温め酒  (2004年9月 NHK出版発行)



■ハイボールの由来は西部開拓史に・・・
 本書にも書いてあるが、ウィキに分かりやすい説明が載っていたので紹介。
ここから引用・・
・ハイボール (Highball) とはカクテルの一種。広義ではスピリッツ、リキュールをソーダやトニックウォーターなどの炭酸飲料や、フレッシュジュースなどアルコールの含まれていない飲料で割ったものを指す。日本ではウイスキーをソーダ水で割ったもの(ウイスキー・ソーダ)をこう呼ぶのが一般的。


ウイスキーの「ハイボール」語源については諸説ある。
 1・・・
.開拓時代のアメリカにおいて、蒸気機関車による長距離移動のときに、途中で水の補給のための停車の際、棒の先にボールをつけたものを掲げて合図した。そのときに、バーボンのソーダ割りのサービスがあったことから。

 2・・・.同じくアメリカの鉄道で、ボール信号というのが一般的に使用されていた。ボールがあがっていれば進行 (go)、あがっていなければ停止 (don't go) である。駅員が隣の駅のボール信号を望遠鏡で見ながらバーボンをちびちびやっているときにボールが上がったら(ボールがハイになったら)列車がくるというのでソーダ水を入れて一気に飲み干して駅に行ったというのが語源という説。(引用終わり)


本場のハイボールも「酎ハイ」も、度数が高くてあまり美味しくない(安物の)酒を飲みやすくするためのアイデア。ならば、上等のウイスキーをハイボールで呑むのは邪道、もったいないということになります。


信号機のボールが高い位置にあるから「ハイボール」


ハイボール由来 


引用元・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB



たまには外メシ


●グリーンハウス「コラボ」  ~京都梅小路公園~

 京都中心部で最も緑豊かな環境にある店かもしれません。よく手入れされた庭園をながめながらのランチが売り物ですが、緑豊かな環境が災いして、夜は真っ暗なので営業できない。うまいこといかんもんです。

 ランチは1000~1500円程度で、サラダなどは京野菜を使ってるそうですが、和食はありません。近隣に店がないため、平日でも混雑し、休日は順番待ちの列ができます。

■詳しいことはこちらで・・・
http://www.gh-collabo.com/ 


「緑の館」の1階がレストラン
グリーンハウス 


日替わりセット 1000円
グリーンハウス

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●ドラム缶のハピーな使い方
             
~ワンハート スチールオーケストラ~

 ドラム缶といえば、もっかは「尼崎連続殺人事件」での死体コンクリート詰め容器を連想してしまい、いささか気が滅入ります。ここで紹介するのは同じドラム缶でも、楽器に転用して楽団をつくってしまったという、とても楽しい話です。


山村誠一という人が、カリブのどこやらへ行って現地の情熱的な音楽に魅せられ、何のヒラメキがあったのか、ドラム缶をあれこれ加工して楽器に変身させ、最大40名もの楽団をつくりました。すごいアイデアと実行力です。


11月3日、大阪城天守閣前の広場で演奏をしていたので、30分ほど拝聴。全ての楽器が「打楽器」という奇想天外な編成の楽団ですが、それでメロディも奏でます。つまり、打楽器(ドラム缶)でドレミファ・・の音も出すのです。演奏技術的にはすごく難しいのですが、クラシックから歌謡曲までのレパートリーをこなしていました。あの無粋な形態のドラム缶でこんなことができるのか。その腕前の確かさと、陽気な演奏スタイルに集まったお客さんは拍手喝采、大いに盛り上がっていました。



■楽団のHPはこちら・・・
http://saezuri.net/?page_id=35


手前、白いドラム缶は太鼓に似た音を担当。隣のクロームメッキした缶がメロディ用で、左端のものは2オクターブの旋律が弾ける。これで主旋律を奏で、他のものはハーモニーを受け持つらしい。
ドラム缶2 


ドラム缶