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ウオーキング・観光


■第64回 正倉院展 見学

 秋晴れの午後、Mさんに頂いたチケットで見学。満員、行列並びが普通だと思ってる人が多いけど、夕方に入館というタイミングで行けば、難なく入れます。当日は4時過ぎに入り、一時間で見学。真っ暗になるまえに駅へもどりました。

今回の一番人気は「瑠璃杯」(るりのつき)この展示だけ10分ほどならびました。瑠璃色のワイングラスのようなデザインで、側面に2センチほどのリングが貼り付けてある、一度見たら忘れないデザインです。このグラスの受け金具がめちゃ細かい細工もので、これがあるためにグラスに気品を与えています。食器=木製品の時代、初めて見た人にはカルチャーショック大だったと思います。


もう一つの目玉展示は聖武天皇が愛用したという琵琶。二度目の拝見です。厚みがとても薄いので、えらく貧弱な音しか出ないはず、と想像しますが、それはさておき、装飾模様のハイテクぶりには感心します。今回はこれを見るために遠眼鏡を持参して、数メートル離れたところから細部を見ました。
 制作後1200年以上経ってるのに「賞味期限」の来ない超絶技術と完璧なフォルムを見ると、生身の職人がコツコツ作ったというより、完成品が天上から舞い降りたのではと、しょーもない想像をしてしまいます。
 これを弾く「撥」が何故か朱色の象牙でできており、色、形とも洗練の極みといったデザインです。(同展は11月12日まで)


■正倉院展の案内
http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2012toku/shosoin/2012shosoin_index.html



瑠璃杯
正倉院2 



昼間は行列で埋まる廊下も、4時を過ぎるとこんな状態に・・
正倉院 

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読書と音楽の愉しみ


●室谷克美著「日韓がタブーにする半島の歴史」を読む

 「貴国は我が国に最も近い隣国であり、人々の交流は、史書に明らかにされる以前のはるかな昔から行われておりました。そして、貴国の人々から様々な文物が我が国に伝えられ、私共の祖先は貴国の人々から多くのことを学びました」(本書11頁)

1994年3月、韓国の金泳三大統領が来日したさい、天皇が宮中晩餐会で述べられた「お言葉」である。覚えておられる方も多いでせう。


著者は「お言葉ではございますが・・」と異論を唱える。それが本書の内容であります。天皇陛下のこの言葉に違和感を覚える日本人は少ない。常識だと思っている。なので「これって、ホンマか?」と疑ったことがないが、常識=事実にあらず、間違ったことを教えられ、信じているかもしれない。


1世紀頃から中世に至るまでの膨大な資料を渉猟して「日本人の常識」は間違っていると解説するのでありますが、あまりに情報が多くて、年寄りの頭の錆びたメモリーにはとても入りきらない。人名や書名の文字、読み方が難解で男女の区別さえつかない・・ので、二回読んだけど、何回読んでも難解でおます。結果、これは著者の作文がヘタだからわかりにくいのだ、と勝手に決める始末であります。


著者が言いたいことの要点はこういうことです。
■天皇のお言葉のように、朝鮮半島から日本へ一方的に文化(文物)が流入したのではない。むしろ、日本(倭国)が半島へ進出し、現地を統治したり、新しい文化、技術を伝えた。
■韓国人は、自国の古代史の詳細な検証すらせずに、都合の悪いことは無視、歪曲、ねつ造によって「立派な歴史を有する国」に書き換えている。歴史教科書も事実を伝えていない。


神功皇后による朝鮮征伐のような勇ましい話とは別に、朝鮮最古の史書「三国史記」(「三国志とは無関係)によると、1世紀ごろに倭国の人物=脱海が新羅へ来て宮廷に取り入り、有能さを認められて出世、最後には王になるという記述がある。こんな成功物語ではなくても、倭人は半島の南東部、南西部の一部を支配していたようで、融和と対立を繰り返しながら交流を続けた。ただ、これを象徴するような「任那日本府」の存在については、あった、無かったの両説があり、今でも論争中らしい。


近年になって半島の南西部では前方後円墳がたくさん発掘され、日本のそれの手本と思われたが、築造年代を調べると5~6世紀だった。日本では3~4世紀にはもう出来ていたので、逆に日本から朝鮮に伝わった文化であることがわかった。また、発掘物の一つであるヒスイの勾玉など装飾品は化学分析から日本産であることが分かっている。当地を支配していた倭人が日本の古墳設計を朝鮮に持ち込んだのであって、朝鮮経由で日本へ、という常識を覆す一例である。


歴史のサイドストーリーとして面白いのは、古代から朝鮮国は宗主国シナに媚びるための一方法として「献女」という外交手段をとっていたこと。新羅の宮廷はとびきりの美女(高官の娘)二人を玄宗皇帝に献上した。玄宗皇帝大ヨロコビ・・と思いきゃ、なんと、返送すると言ったのだから、嗚呼、もったいない。しかし、当時の皇帝には、かの絶世の美女、楊貴妃をはじめ26人の后がいた。いまさら・・であったのか。


送り返された美女はどうなったのか。史書には書かれなかった。朝鮮へ戻らず、唐へ帰化したかもしれない。美人をウリに異国で暮らすとなれば・・。韓国で最も伝統的、かつ安定したビジネスは「売春」という常識の原点はこんなところにあるのかもしれない。宮廷自らシナの皇帝に慰安婦を差し出すような国である。(2010年4月発行 新潮新書)

本・日韓がタブーに・・

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参考■売春は韓国の国際ビジネス、の最新情報

悪質ダマシ文句“日本人とやれる”
2012年10月27日 14時06分

 ニューヨークで韓国人女性に売春させていたグループが摘発された。米メディアが23日までに報じた内容によると、ホームページ(HP)で「日本人女性のキメ細やかなサービス」を売りに客を集めながら、いざ客が日本人女性を“注文”すると「今日はいないし、日本人は本番をしないよ」と韓国人女性を勧めていたというから悪質だ。それでも一流企業の重役やセレブたちが常連で「顧客名簿が流出したら、全米を揺るがす大スキャンダルになる」という。

 韓国人女性の売春が日本同様に米国でも社会問題になっている

 韓国人ジャーナリストは「韓国では2004年に、性売買特別法が施行され、風俗への取り締まりが厳しくなった。風俗街は壊滅的ダメージを受けて、売春女性は海外に大量流出した。韓国の国会議員が調査して発表したところによると、国外で売春をしている韓国人女性は10万人以上いて、そのうち5万人が日本、3万人が米国といわれている」と説明する。

 米紙「ニューヨーク・ポスト」によると、ニューヨーク警察が数か月の内偵を経て先日、マンハッタンに4か所ある売春店の代表ウイリアム・トマス容疑者(42)と、売春店「E4Aコリア・プライベート・メンズ・クラブ」従業員の韓国人女性イ・ジョン容疑者(28)を逮捕した。
 ほかに国籍が分からない受付の男レイ・スペイン容疑者(38)も逮捕された。潜入捜査官が店に入ると、オリビアと名乗るイ容疑者が接客してきたため、逮捕に至ったという。

 トマス容疑者らは店のホームページ「E4AKOREA」「E4ANY」を開設し、集客していた。「E4A」とは「エンジョイ・フォー・エニバディー」の略で、誰でも楽しめるという意味。サイトによると本番ありのサービス料は30分200ドル(約1万6000円)、1時間260ドル(約2万円)で、メイドや学生服のコスプレでサービスしてくれるという。

 サイトでは「GFE」なるキーワードが強調されていたが、これは「ガールフレンド・エクスペリエンス」の略。直訳すると「恋人体験」という意味で、要するにコンドームなしのセックスができるとうたっているわけだ。

 同紙などでは「顧客はニューヨークの有名企業の重役やセレブたちで、万が一そのリストが流出したら、米国中が大騒ぎする大規模なセックススキャンダルになる」と報じている。

 また、驚くことにこのグループは米国で人気の高い“日本人女性”をエサにしていた。トマス容疑者は風俗情報紹介サイトで「E4Aグループは本物の日本人女性のセラピストを揃えました。セラピストはお客様のニーズにお応えします」と宣伝。自店のHP「E4A」に誘導していた。

 しかし、22日付のニューヨーク・ポスト紙は「警察によると、潜入捜査官が店に行って日本人女性を指名しようとすると、スペイン容疑者は『日本人女性は本番なしで、マッサージをするだけだ。抜きたいなら100ドルとチップ40ドルをよこせ』と言ってきた」と報じた。同店にマッサージ嬢として、日本人女性が在籍していたという情報は一切ない。


■引用元
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/50973/


たまには外メシ


●ワイン一杯、旅気分・・・マディラワイン<バーベイト10>

 昨年6月、この項目で、めちゃ美味しいと紹介した「グラハム ヴィンテージポート1980」 これほどでもないけど、美味しいワインに遭遇。タイトルのマディラワインで、10年熟成モノです。普通のワインと違って賞味期限がやたらと長く、開栓後も常温で保存できるそう。
 マディラとはポルトガルの島の名前で、リスボンから南西へ1000キロほどの温暖な気候の島だそうです。ネットで見つけた写真がとてもきれいで風光明媚そのもの。同じ酒でも、スコッチの産地の荒涼とした風景とはえらい違いです。


ワインの好きな人は、アドレスを詳しく調べて現地の風景写真を見ながら一献というのも粋な飲み方ではないでせうか。安物でもちょっぴり美味しく飲めるかもしれません。イタリアやチリやアルゼンチンにも、かっこいいワインヤードがありそう。「ほなら、河内ワインはどやねん?」てか。んぐぐ・・。

天王寺「ゴールウエイ」にて
ワイン 


マディラ島の風景 標高差を利用して、いろんなブドウを栽培する。
ワイン 


マディラワイン

読書と音楽の愉しみ


●井形慶子著
「古くて豊かなイギリスの家・便利で貧しい日本の家」を読む

 全編にわたって、イギリスは素晴らしい、日本はカス、という評論で埋め尽くされているので辟易します。え~かげんにしーや、と言いたくなるけど、しかし、日本はカスの論はおおむね納得できる。要するに、著者の言いたいことは、日本人は、イギリスの家や街造りというハード面だけでなく、イギリス人のライフスタイル、人生観も見習いたい、見習うべきということであります。そんなこと言われても、わてら日本人やしなあ・・。


著者は嘆く。現代日本人は、家づくり、街づくりにおいて、個人も行政も企業もまともな哲学もポリシーももっておらず、行き当たりばったりの繰り返しで、どうにか言える街づくりの思想は「スクラップ・アンド・ビルド」。これじゃ美しい街なんて永久にできっこない。
 ほんま、おっしゃる通りであります。セキスイとかダイワとか、大手のハウスメーカーの住宅設計は家電製品のデザインと同じような感覚で、高機能、便利さ、コストダウン、といった面での努力はするが、一生住むに値するマイホームというコンポン的な価値、理念などは埒外になっている。築わずか10年、20年でデザイン的な劣化が起き、最新型に比べるとえらく古びて見えるのは、家電製品や自動車と同じコンセプトで設計されるからである。


それに比べてイギリスでは・・となります。イヤハヤ、お説ごもっともと同調するふりして、しかし、そんなこと言われてもなあ・・を繰り返すしかない。ま、イギリスに学ぶところ多いことは承知して、日本流の家づくり、街づくりの哲学が必要です。
 敗戦後、70年近くたつのに、このあいだに、国民の誰もが認める「美しい街」が一つもできなかったのは先進国としてみっともない。著者が褒め称えるイギリスの街並みに匹敵する日本の街並みは・・と考えてみれば、文化財として保存されてる江戸時代~明治時代の街並みしかない。


ならば、いっそうのこと、国家プロジェクトとして、京都市中京区に100ヘクタール規模で昔の京の街並みを再現してはどうか。「生活者、事業者がいるディズニーランド」って構想の街づくりです。実はこのアイデア、20年くらい前に京都市が公募した都市計画コンペに、駄目男がいちびりで応募したプラン「京都市夢京区プラン」のことです。もちろん、予選で落選しましたけど。(2000年12月 大和書房発行)


本・イギリスの家  

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●小川榮太郎著「約束の日 ~安倍晋三試論~」を読む

 次期政権を担うこと、ほぼ間違いなしの安倍晋三自民党総裁をヨイショする本であります。わずか1年で総理を辞めたので、悪評が蔓延したのですが、実は、短期間でしっかり業績を残したと、その内容を説明しつつ、安倍政権の真の敵は野党ではなくマスコミ、中でも朝日新聞が最大の敵だったというところが本書の重要ポイントです。


「安倍の葬式はうちで出す」と朝日新聞の幹部が言った。
このフレーズはたちまちネット世界に広まって常用語になっていますが、本書の巻頭にはもう一つのエピソードが紹介されています。(以下引用)


3頁 
「私(著者)は先頃引退した政治評論家の三宅久之から次のような話を聞いたことがある。

朝日新聞論説主幹の若宮啓文と会ったときにね、朝日は安倍というといたずらに叩くけど、いいところはきちんと認めるような報道はできないものなのか。と聞いたら、若宮は言下に「できません」と言うんですよ。で「何故だ」と聞いたら「社是だからです」と。安倍叩きはうちの社是だと言うんだからねえ。社是って言われちゃあ・・・。(引用ここまで)


朝日新聞しか読んでいない人の多くは、この「安倍の葬式」や「安倍叩きは社是」のことなんか知らないと思うのですが、いかがでせうか。朝日が紙面にこんなえぐい言葉を書くわけがないので、知らなくて当然でせう。

 なにゆえに朝日はここまで露骨に安倍を憎悪するのか。それは安倍政権が「戦後レジームからの脱却」を看板にした政策を企画したからであります。戦後レジーム(体制)とは、すなわち朝日新聞や左翼が、憲法擁護や教育問題や対中、対韓外交姿勢で、日本はこうあるべき、こんな国にしたいと意図した体制です。それを安倍政権は「脱却」するべきと唱えた。そりゃムカついて当然です。朝日新聞の思想を否定するのですからね。このがきゃ、ボコボコにしたるで!と、全力を投じて叩きまくり、そのあげくに「安倍の葬式はうちで出す」となった。


実際、安倍政権が倒れたときは、週刊朝日で全40頁もの大特集「安倍逃亡」を掲げ、二度と政権に復帰できないように「葬式」を出したつもりだった。
 ところが・・であります。死んだはずだよ晋三さん、なのに次の政権でリターンやて。再度、戦闘開始しなければならない。安倍叩きを「社是」にしてでも「反安倍」キャンペーンをするぞ、と必死のパッチであります。


朝日新聞を長年「無批判に読んでる人」は、当然、朝日に洗脳されているので、朝日の記事に反感や違和感はもっていない。よって、批判的に読むのはなかなか難しい。 
 ただ、朝日は「戦後レジームへの執着」が強い=変化を好まない、という点で、自民党より保守的な思想に凝り固まってる。時代が変われば体制も変わるべきという考えに同調したくないのであります。(その象徴が憲法問題)ともあれ、これから二度目の「安倍叩き」がはじまるので、よーく観察しませう。


ちなみに、安倍叩きは、何も朝日の専売ではありません。駄目男の考えるところ、安倍憎しの度合いはこんな順になります。
①朝日新聞 ②毎日新聞 ③読売新聞 ④産経新聞
(2012年8月 幻冬舎発行)


安倍本

安倍総理を叩きのめす「週刊朝日」大特集号(07年9月)
安倍本


反朝日新聞デモで掲げられたイヤミ・プラカード(12年10月)新聞社にデモ隊が押しかけるのは珍しい。
安倍本   
 

プチ・ケチの研究


●6,881円・・ニコンのデジカメ

 愛用していたキャノンのデジカメが、わずか5000ショットくらいの撮影で壊れてしまいました。これじゃ、モト取れんなあ、といささか不満です。仕方ないから、安さ最優先でニコンのS-3300というのを購入。いまどき、こんな安物でも機能は多彩で「笑顔自動撮影」とかいう機能があって、カメラが被写体人物の笑顔を認識すると自動でシャッターが切れるというもの。「泣き笑い」の顔だったらどうなのよ、とイチャモンつけたくなります。


経験からいえば、大体一万ショットくらいで故障する。メカでなく、回路の不具合が起きます。もしや、一万で壊れるように設計しているのか? いえ、そこまでは疑いませんけど。
 結局、いちばん長持ちしたのは、もう生産撤退した「ユニデン」のデジカメで、約3年、一万ショット越えても無故障です。B級製品なのにエライ。

 ちなみに「カシオ」の新しい機種の中にはGPSを内蔵したものがあり、どこで撮影したかが記録される。便利と言うよりお節介という気がします。なんでも自動化が進むと、「ヘタな写真は自動的に削除します」なんちゃって、旅行から帰ったら 一枚も写ってなかったりして・・。 


ニコン COOLPIX S-3300
ニコン デジカメ

読書と音楽の愉しみ

●掘り出し物CD 2枚

 7日に訪ねた天満音楽祭 OAP会場にフリーマーケットがあり、CDがよりどり200円のワゴンを見かけたので、つい足が止まってしまった。買ったのは、ムジカ・アンティクワ・ケルンのバロック音楽とオスカー・ピーターソンのピアノ。いずれも大衆受け狙いのポピュラーな選曲ですが、ムジカ・・のほうは演奏も録音も良くて、秋の夜長に聴くにはぴったりのスグレモノ。バッハの「管弦楽組曲第2番」なんか、古楽器ならではの味わいが十分楽しめます。O・ピーターソンのほうも「枯葉」や「いそしぎ」のテーマなど、しんみり聴くにふさわしいプログラム。
 1980年代に売り出されたときは、3000円くらいしたディスクなので、貧乏性には有り難さひとしお。


かなり、くたびれています。
CDジャケット

読書と音楽の愉しみ


●宇田川敬介著「2014年 中国は崩壊する」を読む

 中国は崩壊するという本や雑誌記事を何編読んだことか。しかし、中国はまだホーカイしないのであります。♪もういくつ寝たら御崩壊、するのでせうか。今や中国崩壊待望本はマンネリになってしまい、売れなくなりました。そこで、イチかバチか「2014年崩壊」と期限特定したらどないや、と編集者が考えたのかも知れません。当たるかなあ・・。

 著者は、流通業のプロジェクト企画、海外進出での実務を担ってきた人で、いわゆる評論家とは少し経歴が違い、現場経験が多い人といえます。中国に関してはマイカルの進出時に交渉役も経験した。


内容にさほど斬新な情報はないけれど、本書の後半で述べている「中国崩壊のプロセス」から興味ある部分を紹介します。中国社会の歴然とした階級差が国家崩壊の大きなファクターになるという説です。

中国の人口が13億人として、現在はおおむね次のような三層に分かれている。えらくシンプルですが、わかりやすさを優先しての分類です。

■上層階級・・共産党政府の幹部、役人、地方政府の幹部、役人、人民軍の幹部、武装警察の幹部、共産党員になった資本家など、体制側の人間が約1億人。(いざというときに、海外へ逃亡できるのはこの階級の一部)

■中層階級・・一般のサラリーマン、工員、中小企業経営者、自営業者、など、ごく普通の生活者が約4億人

■下層階級・・農民、地方出身の出稼ぎ労働者、日雇い、アウトロー(やくざ)など、低学歴、無学歴の人、黒子(無戸籍者)などが約8億人。 


大発展した中国とはいえ、人口の過半は下層階級、どうにかメシが食えるというレベルの人たちです。日本へ買い物旅行にくる人は大方中層階級の人で、彼らを見て平均的中国人と思ってはいけない。

 著者は、中国が崩壊するか、しないかは、下層階級8億人を政府がコントロールできるか、否かにかかっていると言います。その基本要素は、8億人にメシを食わせることができるかどうかであり、メシを食わせるために必要な施策が「毎年8%成長」であると。日本人から見ると、8%成長なんてスゴイ高い成長率に思えるが、中国にとっては必須条件であります。


これを維持できないと下層階級はその日のメシ代にも事欠く貧困に陥り、不満や怒りを政府に向け始める。なんか「国家挙げて、自転車操業」の感がありますが、思想や人権問題以前の「メシが食えるかどうか」という根源的な問題に政府が腐心している。とても分かりやすい話です。


ところが、その8%成長が怪しくなってきた。大きな原因は、EUの不況、混乱による輸出の大幅な低下。加えて、人件費の高騰等が原因での外国資本の引き上げ、他国への移転・・すなわち、失業者の増加であります。そのため、国内需要を喚起させるべく資金の投下をおこなっているが、簡単に景気上昇はしない。まず、下層階級の仕事が無くなり、次いで都市労働者の失業が増える。一方で、大学卒の就職率が5割という状況があり、中層階級でも食い詰める若者が増えてきた。要するに「不満の蓄積」が進みつつある。


このような社会状況を考えると、尖閣諸島問題における反日暴動の「企画・実行・収束」の何たるかがとても分かりやすい。企画において中国人ならではの「面子(メンツ)」問題があり、これと、中層、下層階級に蓄積されてる不満の矛先をかわすために「反日暴動」プランをつくって、しかし、あたかも一般市民の自発的行動のように見せかけた。いわゆる、ガス抜きです。企画から終息まで、逐一政府が関わっている、ヤラセもいいとこの官製暴動。


では、尖閣奪取は本気ではないのか、というと、本気です。著者によれば、中国の経済力を含めた国力には、尖閣諸島周辺の地下資源は中国のもの、という前提があり、分かりやすくいえば、もう中国の「資産台帳」に計上済みだと言うのです。よって、これを放棄したり、諦めたりはしない。そんな弱気になれば、即政権の転覆に至る。中国人に「欲シガリマセン、勝ツマデハ」なんて日本人的発想はあり得ない。これは南シナ海での資源ゴネ得問題でも言えることです。


中国は2014年に崩壊する、と著者が断定的に言ってるのは、来年(2013年)に政権トップの交代があるからです。選挙ではなく、あくまで個人、グループ間でのパワーゲームによって政権トップが決まる。国民の意思など一片だに反映されないシステム。こんな前近代的な政権交代がいつまで許されるのだろう。もし、習近平をトップとする新政権が下層階級8億人のコントロールをしくじり、不満を募らせるようなことになれば、とても安定など望めず、また、人民解放軍の掌握に失敗すれば、内側からの反政府行動もあり得る。


さらに難題は、アラブの春(ジャスミン革命)の例があるように、インターネットによる情報発信、拡散が大きな脅威になる。下層階級のリーダーが反政府をあおり、政府が尖閣問題での反日暴動でやったような、煽動ー暴動ー収束が上手くコントロール出来なくなるかもしれない。政府の演出の通り反日を叫んでいたデモ隊が突然、反政府暴動に豹変する可能性大であります。なにしろ、政府トップが、いざとなれば海外逃亡を企てているくらいだから、中層、下層国民にまっとうな愛国心など、あるはずがない。


万一、政権崩壊が現実になったら・・中国はどうなるのか。仮にそういう事態が起きても、国内が混乱するだけなら、しょせんは内政問題で有り、外国はどうすることもできない。中国に進出した日本企業が大損害を被っても、日本政府は看過するしかない。
 
 もし、現地の日本人の生命が脅かされる最悪の事態になったら・・普通は自国の軍隊が武器を携え、救出に向かうのですが、自衛隊はスムースに救出活動はできない。過去に、カンボジアやイラク、リビアで内戦状態になり、救出活動が迫られたが、自衛隊機が騒乱の現地から日本人を救出した実績はない。(近くの空港まで行ったことはある)きつい言い方をすれば、日本政府は「憲法」をタテに、現地にいる何万人もの日本人を見殺しにするかもしれない。
 能天気サヨクや護憲派のみなさんは、自分の家族や友人が現地で恐怖に震えていても、憲法違反の自衛隊出動ハンタ~イ、と叫ばなければならない。また、自分が不運にも旅先で内戦に巻き込まれ、自衛隊の輸送機が護憲派の反対を押し切って、救出にきた場合、断固、搭乗を拒否しなければならない。当然ですね。難儀な人たちです。(2012年6月発行 扶桑社新書)


本・中国は崩壊する 

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●最近の演奏会から

リーナル クラシックバンク

 なんのこっちゃねん?なタイトルでありまして、知名度ゼロですが、りそな銀行が主宰する、新人音楽家の活動支援音楽会のことです。
 ABC音楽振興会で行う新人発掘オーディションで上位の成績をおさめた人に発表の機会をつくってあげるのが趣旨。毎年、有望な若手が続々生まれてくるのに、発表の場がない。そこへ、りそな銀行が援助しませうと申し入れた。


よって、会場はりそな銀行本店(堺筋本町駅北側)のホール、聴衆はりそなの口座を持ってる人にメールで募集というローコストな音楽会です。入場料は無料。幸い、回を重ねるほどに入場希望者が増えて、今では半日くらいで定員満タン(500名)になるそうです。
 今回は、ソプラノの宝木かおりさんが、メンデルスゾーンの「歌の翼に」や、モーツアルトのオペラ「フィガロの結婚」のアリアを披露。ピアノの寺島千紘さんが、シューマンとモーツアルトのソナタを演奏しました。


モーツアルトのピアノソナタ第11番 K311は有名な「トルコ行進曲」付きのポピュラーな作品です。案の定、楽章の間で拍手する人が50人くらいいて、こういうのはプレイヤーの集中力をプッツンしてしまうのですが、まあ仕方ない。こんな機会がきっかけで、音楽ファンが増えてくれたら、と思います。(9月26日)


りそな銀行本店 地下ホール
りそなホール

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●立呑処「ぶんちゃっ♪」

 難波界隈でこんな場所のわかりにくい店あるんかい? とボヤキつつ、ようやくたどり着いた立ち呑み屋さんです。千日前の南、道具屋筋の東側になるのですが、堺筋側から入ったほうが見つけやすいと思います。


バー「ゴールウエイ」へ行ったとき、隣に座ったおばちゃんが教えてくれて、えらく時間かけて地図まで書いてくれたので、これは行かねばならないと・・。えらく時間かかったワケ、分かりましたよ。
 店は、鉄骨むき出しの倉庫のようなつくりで、建具や什器は店主が日曜大工でつくった感じ。奥にロフトがあるので「あれで何するん?」と聞いたら「ライブの時の二階客席やねん」「ここでライブ? どひゃ~」壁の張り紙には「10月13日土曜日 あずみけいこ ライブ」ってあるから、ホンマにライブハウスなのであります。


バーでとなりのおばちゃんと話が弾んだのは、なんでか「きずし」食べたいなあの話になったとき。「ほな、ここ行き」と、この店を教えてくれたのでした。大将に、一番にこれを頼むと「まだちょっと浅いんやけど」といって出してくれたのが写真のキズシ。少々酢味が足りないけど美味しかった。

何より、安さに感謝感激です。酒は黒霧島のロックとスペインワイン(ワイングラスではなく、コップで飲む)アテは先記のキズシと、どて焼きと、とり肝の生姜煮の三品で合計1350円ナリ。ふところ淋しいときは足が向きそうやなあ・・。

 なお、オーナー(大将)の山本隆志さんもミュージシャンだそうで、店名の由来、納得です。一見客なんか絶体来ない環境ゆえ、コアな常連さんの支持で成り立ってるのでせう。


陽気なママさん
ぶんちゃ 


目が回りそうなメニュー看板
ぶんや 


きずし
ぶんちゃ 


どてやき
ぶんちゃ 


鶏肝の生姜煮 
手前のはやとうりのピクルスは隣のおっちゃんからの差し入れ
ぶんちゃ


たまには外メシ


●シングルモルト転々・・ただ今「竹鶴17年」
                 
 ~Bar GALWAYにて~

 マッカラン、ボウモア、アードベック・・etcと、8年間、転々としてたどり着いたのが「竹鶴17年(ピュアモルト)」。シングルモルトウイスキーの旅、ただいまココです。まだ先があるかどうか不明。

以前から、ときどき飲んではいたのですが、他と比較して特に美味しいとは思わなかった。それがだんだん香りや濃さ(コク)の魅力にハマるようになって、今はこれかカリラ。 ・・なんて書けば、まるで酒飲みの談義みたいですが、何度も書くように下戸であります。これで経済的ハタンを免れているのであります(笑)。美味しい酒をちょびっと飲んで満足する。貧乏人のための「天の配剤」というべきか。


■バー ゴールウエイさんのHP
http://r.goope.jp/galway2010

竹鶴17年