読書と音楽の愉しみ


●櫻井よしこ著
「GHQ作成の情報操作書「真相箱」の呪縛を解く」
 ~戦後日本人の歴史観はこうして歪められた~

 なんとも長い題名の本であります。本文も長くて444頁もあります。長いのはかまわないが、読み進めるほどにユーウツになる本であります。ま、楽しい内容でないこと、題名見たら想像つきますけど。


日本の歴史上、はじめて味わった「敗戦」。それだけでも大ショックなのに、続いて、勝ち組が負け組である日本国民を「洗脳」するというオマケがついた。日本という強力な国家を二度と米国や連合国に刃向かわせないために。


その洗脳がいかに巧妙に行われたか、「真相箱」というラジオ番組を例に挙げて説明しているのが本書です。著者は、昭和20年代に放送されたこの番組の紙資料を入手し、ほぼ全部を活字で再現した。具体的な内容は、下の写真の目次の通りで、戦争が起きたいきさつ、日本政府の内部体制、開戦時の混乱、そして戦時中の具体的な丁々発止と終戦における日本の扱われ方がQ&A式で書いてある。


そんな、まっとうな内容がなぜ洗脳?・・いわずもがな、まるで日本人が書いたかのような内容、表現にみせかけて、実はアメリカ側の思想、判断で書かれている。といっても、露骨に日本を貶めるような書き方ではないので、無知な人が読むと、すんなり納得してしまうような、巧妙な作文になっている。それも全文がそうではなく、一部は、ごく客観的に、つまり日本にも優れた点はあるみたいな書き方もされているので、かなり厄介であります。現代史に無関心な、50歳くらいまでの人が読めば、100%騙されるでせう。


このラジオ番組が、1946年から3年も続いた。その前に「真相はこうだ」という、もっと露骨な日本ダメ論的内容の放送もあり、のべ4年にわたって洗脳番組が放送された。むろん、日本人みんながこの放送を聞いたわけでなく、そもそもラジオの無い家庭が普通にあった時代だから、今のテレビの視聴率何パーセントふうにいえば、聴取率は少なかったといえる。


こんなラジオ番組だけでなく、GHQはあらゆる手段を講じて日本人の洗脳、思想改造を試み、結果的には成功したといえるでせう。その成功の延長上に今の日本がある。成功の例をいえば、ポツダム宣言の解釈や東京裁判、終戦時のソ連の突然の参戦、広島、長崎への原爆投下の賛否について、多くの日本人が事実の認識すらできていないことがある。これらの問題について、誰からどんなことを教えられたのか、自分はどう考えているのか、明快に述べることが出来る人は少ない。


終戦時に20歳~30歳だった、知識吸収力の強い人が結婚し、生まれたのが現在の団塊の世代。しっかり洗脳された親が戦前の思想や道徳観を伝えるはずがない。なにはともあれ、彼らに共通しているのは「戦前の全否定」だった。コレですべて事足りる。吟味や反省は無用、戦前の日本を全否定することが考え方の出発点になった。もっと年長の世代だって同じで、戦前の日本は明治以来、民主主義など無かったかのような物言いをする人が多い。


・・・と、ぐだぐだ書き続けてもキリがないので、最後に205頁の著者の解説文を引用しておしまいにしませう。(茶色文字が引用文)

 GHQは日本を占領した翌1946年、27名の教育使節団を米国より呼び寄せた。彼らはわずか一月の滞在で、日本の教育に関する報告書をまとめた。軸になったのが「古い日本の教育の否定」であり、米国流の徹底した民主化だった。
 そして戦後の教育がどのような結果をもたらしたのか、私たちはすでにその欠陥に気づいている。軍国主義を否定するあまりに、過去の歴史や伝統や家族のあり方までをも全否定するかのような教育によって、私たちの社会が根っこの外れた草のように頼りない存在となっていることも認識している。


GHQの行った行政のなかで、恐らく最も憎むべきは、この戦後の教育行政であろう。日本人を日本人として慈しみ、育んできたこの国の伝統や価値観を破壊して自由と権利を主軸においた。慎ましやかに自分で責任をもって人生を築くことは軽んじられ、もっぱら自己主張を強くすることが是とされた。
 教える側と教わる側に区別はなくなり、人間の平等のみが強調された。学ぶのは、量は少なくても良い、学ぶ方法さえ知っていればよいとして基礎学力を軽視した。漢字を教えず、ローマ字のみを学ばせることまで検討された。そうした方針が現在の愚かなゆとり教育に表れている。


私たちは、軍国主義に走った社会と時代を念頭に、あのように誰もが同じ意見になって誤れる熱狂に走らなくて済むように、しっかりと自分の頭で考える子供たちを育てるために、日本の教育を作りなおして行かなければならない。(
2002年8月発行 小学館文庫)


■GHQ・・・General Headquartersの略で「総司令部(連合国最高司令官総司令部)」を意味する。終戦時からの親分はD・マッカーサー元帥。


真相箱 

真相箱  
 

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プチ・ケチの研究


●けふもニコニコ、百円ランチ

 下の写真、なんだか、昔のお坊さんの食事のように見えますが、駄目男の昼メシであります。オジンらしく、質素、かつ少量。のみならず、実は、写真のおかずはみんなイタダキもの、すなわちタダであります。


ふきみそはTYさんから、イカナゴの釘煮はMTさんから、インスタントみそ汁はTTさんから、らっきょうはMYさんから、浅草海苔は親戚がくれた彼岸回向の供え物、それぞれ有り難く頂戴したものでございます。自前はご飯だけ。しみじみと食しながら、なんか、バチが当たりそうな気もするのでありますが、とにかく、100円でお釣りがくるローコストランチであります。ふきみそや釘煮は、夕食には結構な酒肴として頂いております。


おかげさまで、食材費が節約でき、エンゲル係数は低く抑えられているのであります。しかし、ときどき顔を出す「たまには外メシ」の場面において、かような質素倹約の努力、感謝報恩の念は空しく水泡に帰すのでありました。


100円ヒルメシ 

ア・ラ・カルト


●閑散都市、関西NO,1「大津」

 所用のついでに、大津市中心部の旧東海道を少し散歩しました。JR東海道線大津駅で下車して、ハテと思案したのは「もしや、この駅で下車するのは生涯で二度目か三度目では?」という疑いです。県庁所在地の中心駅なのに、用事や観光でこの駅を利用した記憶がない。京都や奈良、神戸では考えられないことです。観光やグルメでJR大津駅を利用したことがありますかと問えば、たいていの人は「ナシ」と答えるのではないでせうか。


県庁所在地という都市には、駅前や駅前でなくても、街でいちばん賑わうエリアや商店街があるものですが、大津にはそれがない。街じゅう何処へ行ってもガラ~ンとしていて、活気や人間くささが全くない。閑散都市と呼ぶ由縁です。いや、関西では和歌山市なんかも似たようなものでは、という見方もできますが、賑わいはともかく、和歌山市には和歌山城というシンボルがあって、街の顔、集客装置の役目を果たしています。大津にはそれもない。


行政も市民も、街づくりには何の興味も必然性も感じないまま、京都市のベッドタウンという役割に甘んじてきた。静かでええやん、ほっといてんか。市民のホンネはこんなところでせうか。
 閑散都市には良いところもある。駅前や商店街にパチンコ屋を見かけなかった。これも「閑散」を演出している大きな要因かも、と思います。(見落としてる可能性あります)今どき、駅前に大規模パチンコ屋が無いなんて、大津市民の密かな誇り・・いや、人によっては嘆きですか。


同じ滋賀県でも、長浜や彦根や近江八幡は人集めにあれこれ努力し、実績をつくってるのに比べ、元締めの大津市が「ベッドタウンでええやん」というわけであります。しかし、ムリして観光振興するより、逆転の発想で「閑散」を生かして、子育てや教育環境で他府県の羨望の的になるような、そんな街づくりもあり得る。「大津育ち」が誇りになるような街になれば最高。幸い、ただいまは、県知事も大津市長も女性なので人集めより、人育てでヒット政策が生まれるかもしれません。


肝心の旧東海道散歩記、写真だけで紹介しておきます。

珍しい、鮒鮨の老舗
大津市


こんな立派な民家も残ってるんですが・・。
大津市


趣のある料亭と竹細工の店
大津市


民家の角に「大津事件」の現場を示す石碑が・・
大津市


しかし、それを説明するのが、このしょぼいプレート一枚。
プレートの下に書かれた「大津まちなか元気回復委員会」を検索したら
活動のようすが掲載されてましたが、最近は休業?。
大津市


朽ちてゆく木造洋館。ほかの街なら引く手あまたで、カフェやケーキ屋さんに使われるだろうに・・もったいない。
大津市


駅前で見つけた、ヴォーリズ設計の教会。かなり改装されて文化財価値は低いけど、現場にはなんの説明もない。(教会の案内書きはあります)
大津市 


■大津まちなか元気回復委員会のホームページ
http://www.city.otsu.shiga.jp/www/contents/1232608771486/index.html

閑人帳


●なんのこっちゃねん?TPPはビートルズ」


首相「TPPはビートルズ」=参加の意義、独自解釈で説明
時事通信 3月24日(土)18時4分配信

 「環太平洋連携協定(TPP)はビートルズだ」。野田佳彦首相は24日の都内での講演で、TPP交渉参加を検討している日本の立場を、英人気ロックバンドのメンバーに例えて説明、政府の方針に理解を求めた。

 首相は「日本はポール・マッカートニーだ。ポールのいないビートルズはあり得ない」と強調。その上で「米国はジョン・レノンだ。この2人がきちっとハーモニーしなければいけない」と述べ、日本の交渉参加への決意を重ねて示した。(ここまで引用)


野田さんの唐突なこの発言、一体、何を言いたかったのか、理解できた人いるのでせうか。どうせ、側近の誰かにたとえ話のネタとして吹き込まれたのでしょう。・・にしても、TPPとビートルズ、なんの関係ありんすか?
 日本はポール・マッカートニー、米国はジョン・レノンやて。ハーモニーどころか、二人は犬猿の仲になり、ポールが脱退してビートルズをぶっ壊してしまったのが事実のはず。だったら、日本は米国に喧嘩売ってTPPなんかぶっ壊してしまうのだ、と言いたかったのですね。それなら分かります。ハイ。


民主党三代目首相、野田さんも「無能」の評価が確定した今日、こんなシャレにもならないこと言ってもバカにされるだけ。どなたかが書き込んでいたけど、民主党歴代の馬鹿首相、野田、鳩山、菅、の頭文字をとってNHKと呼ぶそうだ。覚えやすいです。

アジア ウオッチング


●韓国人は盆栽を食べるのか?
 
マジメにつくってるとは思えない「韓国最高の美食」

 久しぶりに2ちゃんねる経由の韓国ネタです。孫引き情報なので、どこまでホンマかウソか分からないけど、結構話題になったそうで・・・。


3月22日に読売テレビで放送された「ぐるナイ」という番組で、芸能人が韓国で最高級の料理を食べ、値段を想定する・・という趣旨の番組らしい(見たことないから、分からない)その料理の画像が紹介されて視聴者はびっくりしたそうでありますが、自分も引用画像を見てボーゼンとしました。あまりに悪趣味、センスが悪いからです。以下、引用画像をご紹介。


韓国の一流レストランで供されたという最先端のレシピと盛りつけをご覧あれ。注文したいメニューありますでせうか。駄目男はタダでもいらんと思いました(笑)。あちらでも、それなりに努力はしてるのでしょうが、韓国人の料理センスが日本のそれに追いつくことは永久にムリでせう


■引用元情報
http://news.livedoor.com/article/detail/6395599/


かんこく 


韓国 


韓国 


韓国  


キムチわるう~!
韓国グルメ  


韓国 

閑人帳


●夫婦で日本一周徒歩の旅・・やまさんのスーパーウオーク

 3月7日の「閑人帳」で紹介した石田俊雄さんのほか、筆者の知るスーパーウオーカーとして山浦正昭さんの名を挙げました。通称「やまさん」(東京都在)です。先日、ハガキが届いて懸案の日本一周、今回は四国を500キロ、宇和島まで歩くと書いてありました。予定日数は19日間、一日に25キロくらいのペースになります。途中で休んだら30キロのハイペースになります。


やまさんが「歩いて日本一周の旅」を目論んだのはバブル景気の時代、千葉県犬吠埼を出発点に選んで第一回の歩行を始めたのが1988年でした。折を見て足跡を延ばし、のべ3500キロを歩いて下関に達していました。今回は方角を変えて四国を歩きます。一周すれば、1200~1500キロくらいになりそうです。


日本一周となれば、合計何キロ歩かねばならないのか、想像するだけでドッと疲れが出そうです。当然、1万キロは越えるでせう。それを夫婦で・・。マジッすかあ?なんて言いませんけど、言いたくなりますなあ。
 やまさんの場合は、歩きながらイラストマップを描き、一日数点のスケッチもするので、カメラ記録だけの歩行よりタイムロスが多い。しかし、このスタイルは今更やめられないのでずっと続けるでせう。


日本一周達成の目標は2023年だそうです。今年69歳になるから、達成するのは80歳。でも、石田さんの前例をみれば十分可能です。犬吠埼を出て戻ってくるまで35年ががりというわけです。
 やまさんの歩き旅は自己満足のためにあらず、青少年に向けて「後に続け」というメッセージが込められている。自称「歩く旅の伝道師」の願いはどこまで通じるだろうか。


歩き旅50年を記念して発行した自費出版本
やまさん


最近届いたハガキ
やまさん 

閑人帳


●「いこい」春号 配布中・・

 近畿信用金庫協会の店に配布中(置いてない店もあります)の春号で案内しているのは。神戸市の舞子公園、明石海峡大橋のたもとにある海浜公園です。ご存じの方も多いと思いますが、近年「武藤山治邸」と「木下家」という二つの文化財邸宅が復元、公開されたので紹介しています。ほかに「移情閣」という昔からある孫文ゆかりの素晴らしい建物もあり、この三物件で和・洋・中の三様式が見学できます。


木下家は、昭和16年に完成した、地元のお金持ちの屋敷で、数寄屋づくりと呼ばれる、遊び心、粋の精神優先の設計です。庶民はむろん、大金持ちでも、今後このような和風建築を注文する人は皆無と思われるので、貴重な文化財と言えます。

雄大な展望が楽しめる「海上プロムナード」などと合わせて、一日のんびり過ごしてみてはいかがでせうか。ごく狭い範囲にあるので、徒歩は2キロ以内、ガイド地図がなくても、現地の案内情報だけで巡ることができます。
 

和室のしつらえ
木下家



■金持ちもした「プチ・ケチの研究」
木下家には戦前のお風呂も復元されています。五衛門風呂が普通の当時では、タイル貼りは上等の設計です。
 木下さんのケチの研究は床の木のスノコの下です。丸穴に指を入れてスノコ(脚つき)を引き上げると四角いスペースが・・ 実は、使い終わったお風呂の湯を捨てずに、ここに貯めて洗濯に使ったのです。なあるほど、考えましたねえ。こうすれば、冬でも冷たい水で洗わなくても済んだと。金持ちのケチンボぶりに拍手! (このケチ研究話は「いこい」誌には書いていません)

木下 


木下 



いこい春号 表紙 

たまには外メシ


●これぞ、すきまビジネス  ~バー・カンパネラ開業10周年~

  北新地のバー「カンパネラ」が、昨日(19日)で開業10年。常連がわさわさ詰めかけて満席の盛況でした。常連というには出動率サイテーの駄目男でありますが、忘れられない程度に通って8年になります。古さでは5指に入ると思うけど、売り上げにはかいもく貢献していない客です。


当店は「クラシック音楽ファンのための小さな隠れ家」をウリにしてスタートしたのですが、常識でいえば無茶な発想です。そもそも新地のバーへ行く人自体が限られているのに、さらに、50人に一人くらいしかいないクラシック音楽ファンに限定してしまったら「誰が行くねん、そんな店」とバカにされて当然でせう。その上「隠れ家」だから、初訪問の客は、雑居ビルの隅っこの店のドアを開けるのに相当な勇気がいります。ためらって、帰ってしまった人、多々おられると思います。


ニモカカワラズ、無事に十年目を迎えられたのはなぜか。他人が詮索するのもナンでありますが、クラシック音楽ファン限定という、超狭いスキマを狙ったことが功を奏した。こんな狭いスキマ、他に狙う人がなかったために、数少ない客をみんな取り込んでしまった。新地だけで何百軒とあるバーのなかで一軒しかない。いや、大阪・・関西というエリアでも一軒きりの店かもしれない。要するに、商売敵がないのです。また、一度きた客の多くはリピーターになる。これでじわじわ常連客を増やし、無事安定経営に・・。


他人の成功例を見てマネする業者がいますが、水商売で、かつクラシック音楽通というキャラクターの持ち主は皆無だし、にわか仕込み、中途半端な知識では客にバカにされてしまうから商売にならない。実は、同じ北新地で開業した店もあったのですが、2年くらいでつぶれました。音楽通ぶりはともかく、マスターの人柄に魅力がなかったのでは、と察します。このあたり、水商売のしんどさというか、本当に難しい。


上から目線ではなく、かといって、へりくだりもせず、しかし、気に入らない客は隠微に、又は露骨に追い出す。マスターの気に入らない客は、他の客にも「好かんタコ」であるから、このワザも必須になります。幸い、音楽ファンはマナーをわきまえる、という基本はできているので、一見さんでも「予選通過済み」みたいな好都合もありますが。


かように書けば、なんだか堅苦しいイメージを想像されてしまいそう。しかし、クラシック音楽なんて、わしゃ知らん、なお客さんもまれにいて、それはマスターが催す「合コン」の客です。年に数回、30~40歳くらいの男女を人脈だよりに集めて店で開催。すでに8組のカップルが出来た(結婚した)そうですから、ものずきの冷やかし企画とは言えませんね。


裏ではいろいろ苦労もあること、百も承知で言えば、マスター橋本さんは、このブログで何度か書いた「フツーの人の理想の人生」にかなり近いセンいってるのではと思います。すなわち・・・

①好きなことをして
②それでメシが食え
③しかも人に喜ばれる

・・人生であります。(地球物理学者・東大教授で雑誌「ニュートン」の編集長だった竹内均氏(故人)のエッセーにあった言葉です)あなたは、いかほど合致しているでせうか。
 

■カンパネラの紹介は、当ブログの「下戸の止まり木」で・・
http://oskjk.blog107.fc2.com/blog-category-12.html

犬町・猫町情報

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●わんぱく「たつの&淡路島」延期のお知らせ

 先般、お知らせしていた上記のプランは、淡路島公園とセットで整備が進められている「神戸地区」の一部開園が平成二十四年度中に行われる予定との情報がありますので、そのタイミングに合わせて実施します。神戸地区とは、神戸電鉄藍野駅~しあわせの村間の里山の整備のことです。したがって、たつの市は除外します。


●代わりに「加賀海岸ウオーク」を企画します。

 バカの一つ覚えと笑われても仕方ない(駄目男は6回目です)おなじみの加賀海岸歩きを 企画します。なんの義理もないのに、1995年ごろから2005年にかけて会のメンバーとでも4回は行ったところですが、当時の国民宿舎はなくなり、今回は片山津温泉泊になります。また、多少不便ながら、費用節約のためにツーリスト又はジパング倶楽部の企画商品を使います。 ミュージアム見物は、石川県立九谷焼美術館と深田久弥「山の文化館」を予定。


プランの概略です
■実施予定日 5月17日(木)~18日(金)
■大阪駅集合 出発9時台~帰着18時台
■費用 基本代金15,000円程度(JR運賃+宿泊費)
ほかに現地経費要 今回は保険はかけません。
■歩行距離 2日間で15~20キロ程度
アップダウン200m程度(断崖道の上がり下り)

■申し込み 4月15日までにお知らせ下さい。(先着順)
最少催行4名 募集は5名まで。

閑人帳


●A・ヒチコック監督「汚名」鑑賞

 Fさんにチケットを頂戴して、弁天町の学習センターまで出かける。午前10時、雨天なのに、ほぼ満席(100席)の客がいて驚いた。
 1946年の作品。日本では終戦の翌年、映画どころではない時代に、こんな映画が作れたアメリカがうらやましい。日本での公開は1949年だった。


FBIと犯罪組織との駆け引きがテーマのサスペンスものでありますが、6割方メロドラマであり、ピストルを一発も撃たずじまいで話が終わるという、アメリカ映画らしくない趣向の映画でもあります。
 主役、ケーリー・グラントとイングリッド・バーグマンがなんともかっこよくて惚れ惚れしてしまいます。その魅力を最大限に引き出すのが監督の腕前ですが、文句なしに成功していると言えます。それはいいけど、話の発端や展開がなんだかわかりにくくて戸惑うところもあり、これはちょっとミスってますね。後半になってようやく筋書きがつかめたという人、多かったのではないでせうか。


この映画会は「弁天シネマ倶楽部」の企画で、次回は5月19日(土)にイタリアの戦後ネオ・リアリズム作品の傑作「自転車泥棒」が上映されます。

問い合わせは、弁天町学習センター 06-6577-1430へ。


■ここに映画のワンシーンがあります(動画)
http://d.hatena.ne.jp/tougyou/20070507/p1

閑人帳


●南座「秀山祭」三月大歌舞伎 鑑賞

 夜の部のダシモノが「俊寛」と「船弁慶」の2本。どちらも能をアレンジして取り入れたものなので、つい能舞台を思い浮かべながらみてしまう。両方見てる人は少数派だけど、両方を鑑賞するって、なんかマズイような気がする。仕組みや表現の違いを比べるには良いが、もともとジャンルやクオリティの違うものを見比べたって何ほどの意味もない。オペラとミュージカルを比べてなんのかんの言うのと同じであります。


とはいえ「船弁慶」の長唄囃子連中勢揃いの華やかな舞台は文句なしに楽しいもので、能の「船弁慶」の深刻さ、どこへ捨ててしまったのかと。間狂言の代わりにひょうきんな踊りも入って祝祭的気分さえ漂うのであります。能のファンが見たら「コラ、マジメにやらんかい」と文句たれたくなるでせう。


2本の芝居の間に三代目中村又五郎と四代目中村歌昇の襲名披露口上があり吉右衛門が二人を紹介。身内の役者それぞれが贔屓の挨拶をするのですが、よくよく考えれば、こういう血筋に生まれた男の子は、オギャアと産声あげた瞬間「職業は役者」と決まってるようなもので、就活不要であります。しかし、なんだか気の毒な気もするし・・ま、ええけど。(3月13日 京都南座)


南座 


ロビーに飾られた襲名披露お祝いの花束
南座 

大阪日暮綴


●恐竜博覧会、展示物も進化 ~大阪市立自然史博物館~

 10年くらい前までは、恐竜の骨格見本が展示されるだけでも「すごいなあ」と感心して眺めたものですが、今や恐竜各氏は実物そっくり?かつ、ガオ!と唸り、巨体を動かすというところまで「進化」しています。
 ハヤイ話、こうしないと客が来ないのでせうね。学術的には問題ありそうですが、素人が見るぶんにはなかなか楽しいです。絵本や映画で恐竜を見慣れていない幼児の中には、お父さんの背中に隠れて、こわごわのぞいてる子もいてカワイイ。    


むろん、今の恐竜は体の一部(前半身)が動くだけですが、将来は、野外で恐竜型ロボットが走り回るようになるかもしれない。「ジュラシックパーク」の実体版です。だったら、ゴジラも生まれかわって登場するかも知れません。


■「恐竜の成長」展のご案内
http://dinogrowth.jp/


展示の一部をご紹介
恐竜展 


恐竜 


恐竜 


恐竜 

●大阪市のロージン、ミュージアムの無料入館を一部廃止

 70歳以上の大阪市民は、市立の美術館、博物館が無料で利用できましたが、これが改められ、企業や外部団体が主催、共催する催事については通常の大人料金が必要になりました。「常設展」や美術館企画の催事については従来通り無料です。
 上記の恐竜展については、期限が6月3日までのうち、3月31日までは無料、以後は通常の大人料金1200円が必要になります。気をつけませう。

犬町・猫町情報


private

                                       4月号表紙 by ぽんさん


4月例会表紙   

                                    
                      「桜の花びらたち2008」  歌ーAKB48


                       *********************


●4月例会ご案内

   富雄の桜を愛でる    担当 風さん

■4月12日 木曜日 (雨天中止)
■午前10時 近鉄奈良線 学園前駅 南改札口集合
参考ダイヤ 近鉄難波駅9時25分発 鶴橋駅9時31分発
快速急行 学園前9時51分着 10時09分発バスに乗車

■コース・・西千代が丘2丁目バス停~西千代2番公園~富雄川
~霊山寺~近畿大学(昼食T)~途中でぜんざい~富雄駅
約10キロ 多少の高低差あり

■注・・3月20日に近鉄のダイヤ改正があり、上記の時刻が変わる場合は再度お知らせします。

大阪日暮綴


●ようやく満開・・大阪城公園梅林見物

 平年より2~3週間遅れて見頃になった梅林、平日でも閑人大集合の賑わいです。20日頃までは楽しめそう。 今回は、先月から公開された大阪府庁5階「正庁の間」も見学。殺風景な官庁街に貴重なカルチャーシーンが生まれました。十分にオンボロな庁舎の中で、ここだけピッカリ輝いてる感じです。隣の小部屋では、戦前のおもちゃを展示するサービスもあり、戦前生まれの人には懐かしさひとしおでありませう。なお。公開は、水曜日、金曜日のみで、入場は無料です。


正庁の間 式典や人事発令の場として使われた、ハレの間。
大阪府庁


国内最大級という天井のステンドグラス。復元に苦労したらしい。
大阪府庁


今や珍しい回転窓から、大阪城とOBPのビル群が見える。
大阪府庁


懐かしいおもちゃの展示
大阪府庁 


大阪府庁


ようやく満開になった梅林。
UNI_1312.jpg 

閑人帳


●「週間新潮」拾い読み (文章は編集しています)

漂流金庫5780個の中から出てきた、命の次に大事なもの
 大事なお金や証書は金庫に入れておくのがベター、ということを先の大震災が教えてくれた。岩手、宮城、福島の3県で震災後に警察や自衛隊の手で収集された金庫の数、5780個。入っていたお金、合計28億円。


ルールでは、拾得後3ヶ月たって持ち主が現れない、特定出来ない場合は拾った人か各県の所有になる。しかし、今回は、各県や警察が特別の配慮をして公告期間を延ばし、また、普通は許されない、所有者に無断での開扉(鍵を壊して開ける)を行い、所有者の特定に懸命の努力をした。


その結果、28億円中、27億円以上、実に99%の所有者が判明し、返却された。最高額は1億円近くが入った金庫が石巻市の会社に無事返却された。このような高率の持ち主判明は、金庫には、通帳や不動産の証書など、住所氏名がわかるモノがしまわれているケースが多いからだ。
 まれに、現金しか入ってなかった金庫もあったが、水でふやけたお札に紙片がついていて、それを丹念につなぎ合わせたところ、札束の帯封だとわかり、銀行名、支店名を割り出して所有者を特定、返却できたこともある。


所有者が分かっても、ほとんど避難して何処へ行ったか分からず、行き先を突き止めるのも大苦労。しかし、持ち主が、ある日突然、警察や県庁から「あなたの金庫を回収し、ン千万円を保管しています。お返しします」なんて伝えられたらどんなに嬉しいだろう。金庫に入れてなかったら戻る見込みはなかったはずで、金庫サマサマと拝みたくなったかもしれない。


逆に、悲劇もある。逃げるが第一と正しい避難を行い、本震が治まったあと、金庫の中身を取りに家へ戻ったとき、津波が襲ってきた・・。大事な財産を守るための行動が命取りになった。札束の入った金庫がなければ、こんな悲運に会わなかった。だったら、銀行の貸金庫利用という手はどうだろう。
 その是非を考える必要は全くない身分であるゆえ、駄目男の思考はここでプッツンと切れるのでありました。(3月15日 震災1周年追悼号)


週間新潮記事


プチ・ケチの研究


●ナンにキーマカレー  ~200円未満のヒルメシ~

 スーパーで売ってるナンを「らしく」食べるには、レトルトのキーマカレーをつけて食べるのが一番手っ取り早い。しかし、それだけでは余りに少食すぎるので、バナナを1本加える。オジンはこれで夕方までもちます。

ナン1枚99円(2枚入り198円)、キーマカレー130g、最安は98円。これで3~4回は使えるから、一食なら30円。(一回ごと、レンジでチンして、残りは冷蔵庫へ)4本で100~120円の安物のバナナを加えて合計約160円。だったら、カレーパン一つとバナナというコンビでも値段は似たようなものになる。しかし、やはり、似て非なるメニューで、ナンのほうがずっと美味しい。


ナンとカレー 

ア・ラ・カルト


●閑古鳥ももらい泣きする?・・南紀勝浦 閑散旅行

 昨年秋の大雨で大きな被害を出し、すっかり観光客に敬遠されてしまった那智勝浦町。交通網はほぼ正常に戻り、観光客の受け入れには支障がないのに客が戻らない云々のニュースを知って、ほんじゃ、雀の涙ほどのみみっちい協力ながら「消費応援」に参りませうと6人で勝浦へ。


しかし、利用した「ジパング倶楽部」の企画商品がもうヤケクソみたいなバーゲン価格で、私たちは大助かりだったものの、業者はうまみ全然なしのツアーでした。それでも、どどどと大勢が繰り込んでくれたら薄利多売でなんとか恰好つけられるけれど、町中どこへ行ってもシ~~ンと静まりかえって、なんか旅行にきたのが悪いような気さえするのでありました。実際、こんなメジャーな観光地へきて観光バスを一台も見かけないなんて、あってはならないシーンです。


勝浦温泉の宿泊キャパは3000人を越えるはずですが、察するところ、平日の稼働率は10~20%くらいではないかと。私たちが泊まったNホテルも、140室、500人収容の規模なのに、せいぜい数十人しか泊まらなかった。100人?くらい入れるバカでかい露天風呂に一人で浸かってると、貧乏性駄目男は罪悪感すら覚えるのでありました。オジン一人しか入らなくても、湯を減らすわけにはいかない。嗚呼もったいない。


当地に限らず、有名観光地のホテルは、高度成長期やバブル景気時に団体客をアテにしてドカーンと拡張、新築したところが多いが、今やすべてがお荷物の状態。関西近辺では、南紀と北陸が競って?倒産、買収騒ぎを繰り返している。まったく供給過剰で、ホテル数が半分になってもまだ余るかもしれない。さらに「湯快リゾート」のような価格破壊型の格安業者が少ない客をかっさらえていくという事態も生じて、全面的ピンチに陥ってるのが実情であります。


昔は、宿泊することがステータスになったような有名、高価な宿が、今じゃ国民宿舎なみの値段で泊まれる。だからといって客が押し寄せるわけでもない。それが常識になってしまったら、何ほどの有り難みも感じない。
 ・・というわけで、閑古鳥も涙するような、有り難くも切ない、南紀勝浦の小旅行になりました。(3月1日 太地町ハイキング 2日 那智山参拝)


(注)閑古鳥とはカッコウのこと。

憂きわれを さみしがらせよ 閑古鳥・・・芭蕉


特急列車もがら~ん。乗車率20%以下。
かつうら


太地駅からタクシーで燈明岬へ。「吉備真備(きびのまきび)漂着地」の碑がある。天平時代、聖武天皇の下で活躍し、遣唐使も勉めた学者、政治家。当時は行きも帰りも、目指す港にぴたりと着くことはまれで、帰るときも「日本のドコカ」へ着けばヨシとするくらい、ええ加減な航海だった。
かつうら


ところで、この名前、どこかで聞いたような・・そう、昨年の「平城京遷都1300年記念博」で会場の一角に展示されていた船が吉備真備の乗った船です。唐の高僧、鑑真和尚を日本へ案内したのもこの人です。
勝浦


■吉備真備ってこんな人
http://funabenkei.daa.jp/yononaka/go/kodansho.html

岬から断崖沿いに遊歩道が続く。年中湿度が高く、人が通らないので、路面に苔が生えている。
かつうら


「継子投げ」というオソロシイ名前の崖からの眺め。
かつうら


太地町の小さい神社の鳥居は、鯨の骨を利用したシンプルなデザイン。
かつうら


くじら公園では捕鯨資料館として使う船の入れ替え工事中でした。この「第一京丸」の後継になった調査捕鯨船が、かの「シー・シェパード」になにかと妨害されている。
かつうら


ホテルの広いロビーもがら~ん。シャンデリアの電気代がもったいないなあ。
かつうら


明くる日は昼ごろまで雨だったので、バスで那智山へ。ポスター、絵はがきでおなじみのショット。那智大社も青岸渡寺も閑古鳥なくヒマぶり。
かつうら


那智駅近くの「補陀洛山寺(ふだらくさんじ)」へ立ち寄る。観音信仰が盛んになった時代、海の彼方に観音浄土があると信じて、写真のような特別の船を仕立て、僧侶が死出の旅に出た。
かつうら

かつうら


被災した勝浦町をはげまそうと、同名のよしみで、千葉県勝浦市と徳島県勝浦町から多数の雛飾りが寄贈され、町内の会館で展示している。
かつうら  

読書と音楽の愉しみ


●赤塚不二夫著「葉隠」を読む

 図書館のマンガコーナーで、何やら趣の変わった表紙が目についたので開けてみるとお馴染みの赤塚マンガ。表紙と中身、ぜんぜん違うので面くらいます。おまけに「葉隠」とは・・参りました。


武士の人生指南書みたいな「葉隠」と赤塚不二夫・・なんの関係あるねん、と思いますが、あとがきによると、赤塚センセイはこれをマンガで書きたくて十数年も構想を温めてきた。しかし、あまりのキャラクター違いなので躊躇していた。そこへ某出版社から声がかかり・・で、ようやく発行にこぎつけたそうであります。しかし・・なんで赤塚が葉隠やねん?という思いは読者の誰もが抱くでせう。


駄目男も昔にこの本(フツーの本)を読んだことがあり、もしや、三島由紀夫が割腹自殺した1970年頃だったかもしれない。三島自身「葉隠入門」という本を出していて、そこそこ売れたのではないかと思います。
 ・・にしても、クソまじめな内容、文体の「葉隠」をバカボンやニャロメも動員してマンガに置き換えるのはしんどいことで、赤塚センセイ、ありったけのギャグを駆使して笑いをとりながら、葉隠の言わんとする思想や教訓はアレンジせず、本来の意を伝えるようにしています。おかげで?駄目男も「そやそや、こんなこと書いてあったなあ」と思い出したところもありました。


内容に興味があっても、原著「葉隠」は難しくてぜんぜん読む気がしない。三島の「葉隠入門」でもあくび連発しそう、という向きには、この、要点のみピックアップしている赤塚版「葉隠」が役立ちそうです。しかし、昭和61年の発行だから、市場から消えてるかもしれません。借りた本も何百人の手を経て解体しそうなくらいくたびれていました。


「武士道とは死ぬことと見つけたり」がキャッチフレーズの本書は、要するに「覚悟と決断」に重きをおいて書かれた本であり、現代人はこれをビジネス社会にも敷衍して・・と、葉隠ソフトみたいな著書がたくさん出ています。赤塚版も自らのぐうたら、優柔不断を顧みつつ、ビジネスマンの「覚悟・意思決定」場面に役立てばという思いがあったのかもしれません。


それにしても、当時(昭和60年前後)注文殺到、寝る間もない多忙なマンガ家生活のなかで、よくぞこんなに手間のかかる作品を書いたものだと感心します。巻末には「私は文章もかけるのだ」と葉隠思想に関わるエッセーも載せており、そのマジメぶりにニヤリとさせられてしまいます。(昭和61年 ダイヤモンド社発行)


■葉隠の口述者、山本常朝の略歴
(注・聞き書きで本にしたのは田代陣基という別人)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E5%B8%B8%E6%9C%9D


■三島由紀夫の略歴
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%B3%B6%E7%94%B1%E7%B4%80%E5%A4%AB


赤塚ワールドと無縁の表紙デザイン
はがくれ


開ければ、例の調子の赤塚ワールド
はがくれ

閑人帳


●83歳のスーパーウオーカー 石田俊雄さん

 駄目男の知るところ、三人の歩きの達人=スーパーウオーカーがいて、東京の山浦正昭さん、新潟の佐藤由弘さん、そして、近所にお住まいの石田俊雄さんであります。佐藤さんは「稲荷山」の件でも先日記事にさせてもらいました。10キロ歩いてもしんどがる駄目男からみれば、皆さん、雲上の人ばかりであります。


「会うなら、歩かない雨の日に」との石田さんの希望通り、雨天の昼にファミレスでランチをたべながら、最近の活動ぶりを拝聴しました。83歳にもなると、かつての歩き友達はむろん、友人の多くが鬼籍にはいるか、寝たきりになるとかで、話を聞いてくれる人がいないという。「もう、あんただけやねん」と言われると、いささか切なくなります。


石田さんの輝かしく、キ印じみた実績のナンバーワンは、環境省が整備した「長距離自然歩道」のほとんどを踏破したことです。青森から鹿児島まで、全部歩けば2万6000キロ。地球一周が4万キロですから、気の遠くなるような数字ではありませんか。世に奇人変人多しといえど、これだけ歩きまくった人、日本中に10人もいないのでは、と想像します。いま流行の「熊野古道」も、中辺路、大辺路、伊勢路など、関連コースは全部踏破。よって、国民栄誉賞とは言わないけど、せめて環境省大臣閣下からねぎらいの金一封があっても、と思ってしまいます。


歩くだけでも大難儀なのに、そのためには、準備とお金の工面、歩き終わってからは記録の整理、保存という作業もあります。それを、自営業現役の時代に大方成し遂げたのだから、石田さんの一日は48時間あっても足りないくらいです。「好きでやってまんねん」にしてはスケールが大きすぎる。
 石田さんや、前記の山浦さん、佐藤さんの記録を知ると、たとえば、有名無名人の「日本縦断3000キロ歩行」とか「四国歩き遍路1200キロ」なんてのはもうハナクソみたいな、ケチな歩きで、苦難物語ふうの紀行文を書いてもシラけて読む気がしなくなるでしょう。上には上があるもんです。


歩行レポートを記録したCDをいただいたので開けてみた。ドヒャ~~・・ものすごい密度の文と写真。たまりませんなあ。
 タイトルをよく見ると、拙著「新高野快道」のレポートも入ってます。これは見ずばなるまいと、力作を読ませてもらいました。石田さん、72歳のときの記録。その最後のコースがまたえげつない歩き方です。早朝、初発の電車で南海橋本駅へ行き、そこから高野山奥の院までイッキ歩き。さらに、まだ元気残ってる、バス代、ケーブル代節約しようと、奥の院から極楽橋駅まで歩いて戻った。1000mのアップダウンを含めて11時間、歩行距離32キロ。え~加減にしーや。


石田さんの目標は、米寿(88歳)まで元気に歩きまくること。あと5年だから、これはかなえられそうです。そのとき「また話聞いてくれ」とお呼びがかかっても、駄目男が生きてるかなあ・・。これのほうが心配でおます。(3月5日 デニーズ長居店で会食)


歩行記録をまとめたCD 左は西国三十三観音札所巡り
石田さん CD写真

犬町・猫町情報


●3月例会レポート 恒例 ブタ汁ウオーク  担当 ぽんさん

 3月は恒例の「豚汁付きウオーク」 歩くより、食べるのが楽しみな例会。今年は、神戸市の鈴蘭台~石井ダム~烏原貯水池の下り坂コースを歩いて貯水池ほとりのあずまやで実施。あいにく小雨の降る天気でしたが、さほど寒くもなく、具だくさんのゴーカな豚汁とお酒で、ほこほこ温まりました。


サウダージさんのスケッチ 烏原川の古い堰堤
3月例会 


例会 


例会 


例会

■お知らせ・・4月例会は、当初予定日を変更して、4月12日(木曜日)に実施します。(桜の見頃を考えての変更です)

アジア ウオッチング


●安全のはずが、命取りになりそうな・・中国式視覚障害者用タイル

 久しぶりに「大紀元」から楽しい、いや、オソロシイ情報をお伝えします。


元記事 「歩くと大変な視覚障害者歩道」
【大紀元日本1月20日】中国のネットユーザがまとめた「中国式」視覚障害者歩道の写真。施工した人はもしかして、それは何のためのものかも知らされず、ただ舗装タイルの一種だと思っているかもしれない。事情はどうであれ、誰も歩かないことを祈るばかりだ。(ここまで引用)


安全誘導タイルに沿って歩いたら、ガキ~~ン! その1
安全タイル


ガキ~~ン その2
安全タイル


ガキ~~ン その3
m59642.jpg


ドボ~~ン その1
渡る川は、もちろん「三途の川」ですね。合掌。
安全タイル


ドボ~~ン その2
 この写真、撮影者がいちびりでわざとマンホールの蓋をはずしたのではないかという疑問も湧く。中国人ならやりかねない。
安全タイル


お、おれ、酒飲んでへんのに、なんでこないに千鳥足やねん?
中国安全タイル1 


■大紀元報 元記事
http://www.epochtimes.jp/jp/2012/01/html/d75645.html

犬町・猫町情報


●たなかよしゆきさんが、朝日カルチャーの講師に

 長年の「古道紀行」の実績が評価されて、この春から朝日カルチャー中之島教室のプログラムの一つ、やまと古道紀行のABコースを担当されます。奈良県を中心に、京都や大阪を含むエリアで、たなかさん流の切り口でつくったウオーキングコースを歩きます。
 ネタの在庫は豊富にあると思いますが、朝日のA・Bプログラムと従来の「古道紀行」も合わせると、月三回の例会を企画することになり、大忙しになります。たなか流ウオーキングに新しいファンができそうです。


■朝日カルチャー 中之島教室のたなかさんのプログラム
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=157216&userflg=0

読書と音楽の愉しみ


●苫米地英人著「洗脳広告代理店 電通」を読む

 こんな本を出せば、自分自身に大きなリスクがふりかかる・・ことを予想しつつ、とりあえず書いちゃった電通糾弾の本。このブログでも電通の悪口は再々書きましたが、世間には、ほんの少数ながら「電通許すまじ」の言論人がいて、社会の隅っこで吠えている。しかし、国民のほとんどは無関心、電通ってナニ?のレベルの人が大方であり、苫米地センセイはそれを歯がゆく思ってるようであります。


期待して読んだのに、新ネタはあまりなかったのが残念ですが、それは自分がすでに電通の悪行のアウトラインを知ってるからで、無知の人が読めばけっこうインパクトが大きいかも知れません。特に、未だにマスメディアへの信頼度が高い人に読んでほしい本です。


電通という企業の存在自体が社会悪と言っても過言ではないのに、新聞、テレビ、出版などのメディアが電通の批判をしないのは、電通がメディアを支配しているからである。すごく単純にいえば、電通に都合の悪いニュースを報じる新聞やテレビがあれば、その会社に広告やCMの出稿を止める。それだけで新聞、テレビ会社がオロオロしてしまうのは、広告やCMの取り扱い量の大半を電通が占めているからです。電通様に逆らえば仕事が無くなる


近年の「韓流ブーム」は電通が韓国政府と結託して、その宣伝窓口にされたのがフジテレビだが、ドラマや映画など大量のコンテンツをすごく安い値段で提供され、スポンサーがそれを認めてしまうと、事実上、電通がフジテレビを支配したことになる。そうなれば韓国批判など封じられて当然で、たとえば、在日韓国人が殺人など重大犯罪を犯しても、敢えて報道しないなど、報道責任より、電通の顔色をうかがうほうを優先することになる。


CMやドラマなどの番組は、スポンサーとテレビ局が交渉してつくるものと勘違いしている人が多い。実際はスポンサーと電通が番組の企画をし、テレビ局に作らせる。一番視聴率の高い時間帯は電通が買い取っていて、どの番組をどのテレビ局で放送するかは電通が決める。テレビ局が独自で決められるのは昼間とか、視聴率の低い時間帯である。電通は、スポンサーの代理店であると同時に、テレビ会社の代理店でもある。


著者が電通の悪質さの根元と指摘するのがこの点だ。要するに、スポンサーとテレビ局を天秤にかけ、ええとこ取りして稼いでいる。テレビ局が逆らえば、番組はよその局に持って行かれてしまう。また、たとえば、スポンサーに不祥事が起きたら、それをきちんと報道すべきところ、電通が「報道するな」と指示してくる。そんなことは普通に行われている。そのうちにテレビ局が自主規制してしまう。電通がうるさいから知らん顔するのである。メディアを支配するとは、こういうことである。


このようなタチの悪い報道規制、干渉はテレビが生まれる前からあった。1950年代に「森永ヒ素ミルク事件」という痛ましい事件が起きたとき、電通は得意先を失いたくないために、新聞社などに報道規制の圧力をかけた。のみならず、大ピンチに陥った森永がそのための工作資金を電通に提供した。(これは著者の推定であると断っている)人命に関わる問題でもあくまで金が大事、これが電通の企業ポリシーだ。


電通という企業の存在自体がスキャンダラスこの上ない。著者は「電通を解体せよ」と述べるが、国民世論の高まりでそんなことが実現できるほどヤワな会社ではない。広告業界での寡占率が高く、競争原理を阻害しているとして「独占禁止法」を盾に告発するというまっとうな方法もあるが、それは公正取引委員会の仕事だ。しかし、電通は委員会のOBを役員に迎えている。ちゃんと先読みして「対策済み」なのである。


テレビ番組の大方がバラエティなど愚劣きわまるものしかないのは、政権の意向も踏まえた「愚民化政策」の一環だろうと著者は推測する。要するにバカな国民の比率が高いほど政治もビジネスもやりやすい。洗脳しやすい。何が事実か、正しいことか、きちんと学んで政府や企業に立ち向かう国民が増えたら困るのだ。選挙で、バカも賢人も一票の価値が同じだったら、バカの数を増やす(育てる)ほうがずっと有益である。かくして、今日も明日も愚者の楽園は安泰である。(2012年2月 サイゾー発行)


電通本