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たまには外メシ



●TOMATIN  ~DECADES~ の美味しさ

 今年は「グラハム 1980」というめっちゃ美味しいワインに出会えてシアワセでしたが、それを飲んだゴールウエイさんを久しぶり訪ねて出会ったのが標題のウイスキー。といっても、サービスで試しに一口なめただけ。その前に飲んだ竹鶴も十分に美味しくて満足だったのに、ムムム、これは、あの、その、へてから、ほら、さうか、こういふ味もあるのか、ンガガ。なんのこっちゃねん。


料理の美味しさを言葉で表すのも難しいけど、お酒はもっと難しい。だから「ウマイ」と一言のべて余計なことは言わないのがベターであります。しかし、それは素人であってプロには許されない。美味しさをいかに言語化するか、知恵や経験を総動員して伝えなければなりません。では「TOMATIN」の美味しさはどう説明されてるのか。東京のあるバーのマスターがブログに書いてる文をコピーすると・・・


「ダグラス・キャンベル氏が自分の勤続50年を記念して作り上げた逸品が、先日発売されました。自分で厳選した1967年、1976年、1984年、1990年、2005年のカスクを巧みにブレンド(メインは1990年らしい)し、それぞれの樽の個性と多彩な味わいを余すところ無く引き出した至高のウィスキーとなっています。円熟さとフレッシュさが一体となり、またシェリー樽やバーボン樽のベールをまとった原酒たちが絶妙なバランスで交わることで、深みのある味わいと若さ溢れる爽やかさが共存し、上手に主張し合っています。バーボン樽由来のバニラ香が立ち上がった後、桃や洋梨といった夏果物系のフルーティーな香りを感じられます。味わいはトロピカルフルーツやフルーツケーキのような爽やかな甘さの裏に見え隠れする、アニス、シナモン等の刺激的な味わいが印象的です。余韻は比較的短めですが、シェリー樽由来の重厚な甘みが感じられ、最後までいろいろな表情が楽しめます。」


「あの、その、ンガガ」では商売にならないのであります。ワインを評価するボキャブラリーもこれと同じ。日本酒はもう少しシンプルに語れそうに思うのですが、いや、そうではないという通がおられるかもしれない。


 
 平穏な大晦日。それでは皆様、酔いお年をお迎えくださいませ。


トーマティン

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読書と音楽の愉しみ


●人生最後の?「第九」鑑賞

 聴き飽きて10年くらい封印してきた「第九」。今回、大植英次が振るというので、これはパスすることもないやろと出かけた。人生最後かどうかは怪しいけど、大植さんの棒で聴くのはこれが最後になります。


彼のことだから、定食的な中身にしないはずと思っていたが、案の定、楽器の配置が定食に比べてヘン。ティンパニーが舞台右端、大太鼓が左端。トランペット、トロンボーンが右端、ホルンと木管が左端。セカンドVが指揮台右手で第一Vと向かいあっている。プログラムの解説では、大植氏が初演時の配置を研究、再現したものらしい。通常のように管楽器を中央にまとめるよりは「ステレオ」感が強調されて面白い。


合唱団はこのホールでは通常、舞台後ろの客席を使うが、それをせず、150人を舞台に載せたので、ステージは満員押しくら饅頭のありさま。また、通常は女声のほうが大巾に多いところ、今回は男声を増やして本来のバランスを持ち得た。ソリストはオール外国人。


1824年のウイーンの初演でどんな音がしたか。紙資料しか残っていないから想像するしかないけど、もろもろの事情で、今のアマオケの演奏よりヘタだったかもしれない。誰が聴いても感動するというハイレベルの演奏ができるまで、50年~100年くらいかかったのではないだろうか。
それは、演奏技術の問題だけではなくて、戦争や革命という社会問題も大きく関わるから仕方ない。とりあえず平和な環境に身を置いている現在の私たちは、もう錬磨、成熟を極めた最高の演奏が聴ける。なんと幸せなことでありませうか。


・・てな、堅い話はさておき、醒めた耳で聴いてると、けふはティンパニーがやけにハデに叩いてるなとか、ベーはんもまだトロンボーンを使いこなせてないのが惜しいなあとか、つい余計なこと考えてしまうのでした。同じ旋律を使って、ベルリオーズやチャイコフスキーがこの曲を書けば、どんなオーケストレーションになるか、興味尽きないものがあります。


75分のこの曲で一番好きなところは?と訊かれたら、第4楽章の終わりのほう、最後の四重唱と答えます。こんな美しいハーモニーを耳の聞こえない人がつくったなんて信じられない。
 そして、合唱の終わったあとのコーダ、大植さんは競馬の騎手が残り100mでビシバシ鞭を入れるごとく、これ以上はよでけへん!というスピードでゴールへなだれこんだのでした。(12月30日 ザ・シンフォニーホール)


第九チラシ

大阪日暮綴


●ヒガシマルの「とり塩 焼めし」 

 チャーハンの素といえば、なぜか永谷園の商品が目立つようでありますが、比べれば、近頃試してるヒガシマルのほうが美味しい。前回紹介した「ソース焼きめし」に続いて表題の「とり塩」を試したところ、なんの加減か、ご飯のパラパラ感が明快で好感がもてます。ちょっと時間のたった冷や飯を使うときなど、これがぴったり。味を比べると、永谷園の味にはデリカシーが無いといえるかも。「カニチャーハン」はサイテーです。

 ヒガシマル商品で一番のお気に入りは、これも紹介済みの「ちょっとどんぶり<うすくち>」です。インスタントということを忘れそうになるスグレモノ。値段はいずれも3袋入りで100~110円くらい。


■ヒガシマルのHP
http://www.higashimaru.co.jp/products/detail/pdt0057.html


ヒガシマル 

ヒガシマル

読書と音楽の愉しみ


●東京キューバンボーイズ VS アロージャズオーケストラ

     ~なつメロコンサートに酔う~

 この二つの楽団を知っている人と知らない人との境目は何歳くらいになるのだろうか。45歳くらい? 40歳以下の人にはもう「歴史遺産」ですね。


12月25日 日曜日。補助席まで出る満員の兵庫県立芸術センター大ホールで、自分の知らない曲は一つも無いという懐かしいヒット曲が演奏されました。平均60歳台の聴衆、みんな満足したと思います。中には、もう5割方死んでるような高齢のおじいさんもいたけど、あの世へのよい土産になったでせう。両楽団が同じステージにのって演奏するのは半世紀ぶりだというから、なおさら貴重なシーンです。


東京キューバンボーイズは1985年に解散後、20年のブランクを経て2005年に再発足、リーダーは見砂直照さんの息子の和照さんがやっていますが、この人、芸能人にあるまじき実直というか、誠実な人というか、オープニング直後、大ホールてんこ盛りの聴衆と大拍手に思わず涙ぐんでしまうという珍しい場面がありました。再発足後の辛かった道のりが一挙に脳裏によみがえったのかもしれない。


北野タダオが引退して、宗清洋がリーダーになってる、アローの演奏した曲がグレン・ミラーバンドの「ムーンライト・セレナーデ」「イン・ザ・ムード」など、キューバンボーイズは「マンボ No,5」や「セロソ・ローサ」など、おなじみの曲、これにヴォーカルのKIKOが加わって「煙が目にしみる」「コーヒールンバ」を熱唱。

 最後は両楽団の合同演奏で「エル・クンバンチェロ」。合わせて8本のトランペット、8本のトロンボーン、計16本のホーンが咆哮し、パーカッションの汗だく熱演もあって、耳が痛くなるほどの大音響、大いに盛り上がったのでした。これで5割方死んでいたおじいさんも、少し寿命が延びたかも知れません。


そんなもん、年寄りの懐古趣味や、安物の虫下し(下らん)、などと、シラけた見方もできるけど、お互い老い先短いのだから、このさい、素直に楽しみませう。貴重な歴史遺産楽団を消滅させないためにも、気軽、尻軽にお出かけ下さいまし。


■東京キューバンボーイズの演奏動画 マンボNO,5
http://www.youtube.com/watch?v=_FLLxCgqTBQ&feature=related


■東京キューバンボーイズの公式サイト
http://www.tokyocubanboys.com/


キューバンボーイズ


■アロージャズオーケストラの公式サイト
http://www.arrow-jazz.co.jp/

閑人帳


●「46円年賀はがき」が生む妄想

 友より注進あり。年賀はがき,金券ショップで買うたら安いでえ、と。ホンマかいなと、梅田の駅前ビルの地下商店街の金券ショップで買ったら46円でした。100枚買ったので400円のトクです。10枚単位で売ってくれます。ショーケースの後ろに50センチ角くらいの段ボール箱があり、100枚の束がドバッと詰まっていました。なんでこんなにぎょうさんあるの?・・不思議な気がしました。


どうやら、販売ノルマに悲鳴をあげた郵便会社の社員が売りにくるらしい。店は1枚40円くらいで仕入れ、45~47円くらいで売る。儲からないように思うけど、会社関係なんか1000枚とか、まとめ買いするだろうから、一日に一万枚売れば、5万円くらい儲かる。悪くはありませんぜ。


ミジメなのは売る側でせう。ネット情報では、郵便会社では一人当たり3000枚とか5000枚のノルマを課すらしい。しかし、どうしても捌けずに、仮に、2000枚売れ残ったのをショップに40円で買い取ってもらったとすれば、10円の損×2000枚で2万円。これ、自腹を切ることになります。全国一律ではないかも知れないが、バイトの従業員にまで1000枚、2000枚のノルマを課してるらしい。こんなの、ルール違反にならないのか。問われたら、会社は「ノルマではありません、努力目標です」とか言い訳するんでせうね。郵便会社って、巨大なのに、ものすごくセンスの悪い企業というイメージが自分にはあるけど、基本的な体質は昔と変わってないのかもしれない。


センスの悪さの最たる例が、お年玉抽選の景品。ナニコレ?と目を疑うような、しょーもない景品ばかりです。戦後のモノ不足の時代の感覚を未だに踏襲している。でなければ、当選番号照合する気を失なわせるために、こんなしょーもない景品をえらんだのか。あるいは、当選者が名乗り出ないことを見越し、景品仕入代金を浮かすというセコイ魂胆なのか。社員にきついノルマを課すより、どうしたらもっと売れるかを考えるほうが、まともな方策ではないですか。


そこで、たった今思いついた年賀状の売り上げを増やすためのアイデアを提案。年賀状のお年玉を景品ではなく、現金にします。正しい「お年玉」です。 賞金は5万円1種類だけとして、1万枚に1本の割合で当たるようにする。なんか率が悪い気がするけど、賀状を100枚もらう人は倍率100倍、100枚に1枚の割で当たるのですよ。ビリ等の景品、切手シートが50枚に1枚の割合で当たる(平成24年度)。これに一度も当たったことない人なんていないでせう。


20枚しかもらわない人でも、確率500分の1、ならば、番号照合をサボる人、いなくなるのではと思います。要するに、年賀状を頂戴する楽しみが増えるわけです。少ないよりは、たくさん欲しいと思うようになります。たくさんもらうには、たくさん出さなければならない。これが道理であります。かくして年賀状の売り上げ、パンパカパーンと大アップ。郵便会社はもちろん、プリンターのインクのメーカーなんかもニンマリ、でございます。


宝くじ当選のヨロコビは当たった本人だけですが、年賀状なら、もらった人はむろん、送った人も、ちょっと恩着せがましい気分になったり、悪い気はしません。気の弱い当選者だと、送ってくれた人に電話して「あ、あ、あんたの年賀状当たってん、こんど会うたら、メ、メシおごるさかいな」と声ふるわせながら、言ってしまうかもしれない。こうなれば、年賀状のくじは、外食産業の売り上げに貢献し、GDPの成長にも役立つのであります。


5万円という、駄目男のような貧乏性の生活感にピッタリ合う金額が大事です。5万円あれば、液晶テレビや洗濯機やスーツが買え、小旅行もできる。孫のランドセルや学習机セットなんかも買えます。送ってくれた人にメシをおごっても、4万円くらい残るという「小さな幸せ」感に浸れます。送った人も満足するでせう。
 けれど、住宅ローンの返済やベンツの頭金にはイマイチ足りない。かといって、賞金を100万円にすると、貯蓄にまわる割合が増え、消費しなくなる懸念があります。これじゃ景気のアップに役立たない。5万円という、使い切っても悔いのない金額であることが大事です。


思いつきで書いた・・と言いながら、数字で裏付けしたくなるのも貧乏性たるゆえんです。夢だけを語れないミジメさよ。
 年賀状の実売、20億枚として、当選が1万枚に1枚なら、当たりは20万枚。必要原資は5万円×20万枚=100億円。はがきの売り上げ50円×20億枚=1000億円 つまり10%が還元されます。競馬やパチンコの還元率よりやや低い。これで郵便会社が利益を出せるかどうか。

(注)現在の景品のビリ等「切手シート」の額面が130円で、当選率2%としたら、130円×4000万シート=52億円。これを廃止したら、賞金用原資100億円の半分がまかなえる。


そもそも、年賀状の販売、利益に関して詳しい原価計算がなされているのかどうか知らない。公表数字を見たことがないのですが、売り上げと経費くらいはオープンにするべきでしょう。(発行枚数は公表されている)
「会社」のくせに、独占販売、配達しているのも気にいらない。クロネコが35円の年賀状を売ってはいけないという法律があるのだろうか。年賀状に関しては競争原理がまったく働いていないこと、誰も言いませんね。


話変わって・・・
パチンコの売り上げ、年間20兆円。
年賀状の売り上げ、年間1000億円(仮)

パチンコの0,5%の売り上げです。
ギャンブルと比べるのはナンセンスだとしても、広く、まんべんに小さな楽しみをばらまき、パチンコのような生活破綻の心配もない。万年石頭の日本郵便さん、これくらいの発想の転換をしてもいいのではありませんか。 


■年賀状抽選の景品
http://www.yubin-nenga.jp/otoshidama/

 
46円で買った年賀はがき
年賀ハガキ

閑人帳

 
●子を亡くした母の哀しみ切々・・歌舞伎で見る「隅田川」

 能では三度か四度見た「隅田川」歌舞伎ではどんな演出になるのかと興味津々で見物しました。我が子梅若丸が誘拐され、探し求めてようやく隅田川のほとりで探し見つけたものは子の塚だった・・。物語は母と渡し船の船頭の二人の会話だけで進む。能舞台での地謡の役目は歌舞伎では清元が受け持つ。


能に比べて抽象化の度合いが低く設定され、説明的な演技も多いので、分かりやすい点では歌舞伎が勝るが、感銘深さでは劣る。しかし、もとより表現方法が違うのだから、優劣をつけても意味がない。歌舞伎としては何の遜色もない舞台だと思います。狂乱の母を演じた藤十郎がややオーバーアクション気味に見えたけど、これも持ち味だといわれたら納得できます。


歌舞伎の隅田川は、当たり前のことながら、舞台そのものを見て感情を動かされるのでありますが、能では、舞台を見ながら、実はアタマの中にディスプレイ画面を設けて、現実の舞台の演技や装置を脳内で「変換」し、それを映し出して鑑賞する。などど書けば、ものすごく高度にして難解な鑑賞みたいに誤解されますが、それが普通だと思います。
 それは歌舞伎にも言えることで、能に比べたらよほどリアリティがあるけど、お客さんは舞台を見つつ、なかばアタマの中で「変換」しながら見てるわけです。でないと「女形」なんて存在を許されなくなります。


文樂なんか、人形が芝居しているのだから「変換」能力がなければ、アホらしくて10分も見ていられないでせう。古典芸能になじめない人は、半分は食わず嫌い、半分はこの「変換」能力のない人だと思ってます。広義の感受性といっても良いかも知れません。感受性は年齢とともに鈍くなるので、60歳過ぎて歌舞伎や文樂を初体験した人の大方は「もうええわ、こんな退屈なもん」と敬遠してしまいます。芝居に限らず、若い時分に愉しみの「仕込み」を怠った人は、老後にツケが回ってくる。


何十年か前、能ではじめて「隅田川」を鑑賞したとき、とても感動しましたが、あとでつくづく考えるに・・
○若い母親を70歳代のおじいさんが演じている。
○おじいさんは面をつけてるだけで、顔全体を隠していない。
○声はおじいさんそのものの声である。
○悲しみのあまり気がふれた女性なのに、リアルな動作はしない。
○舞台には舟の作り物と竹籠に布をかぶせて塚にみせかけた装置があるだけで全くリアリティがない。


要するに、インチキ、デタラメ極まりない芝居なのであります。なのに観ているものをかくも魅了するのはなにゆえか。その答えが脳内「変換」であります。その変換状態にふさわしい言葉は「夢幻」でありませうか。
(12月13日 京都南座)



隅田川 

プチ・ケチの研究


●これも節電策のひとつ・・がら空きの冷蔵庫

 何かの記事で「モノを捨てられない人は、鬱病にかかりやすい」とありましたが、納得できます。年中、冷蔵庫を満タンにしておかないと気が済まない人も「うつ」の予備軍かもしれません。


がら空き冷蔵庫の一番のメリットは、在庫が一目瞭然ゆえに、余分な食材を買わなくて済むことです。田舎暮らしならともかく、都会に住んでいたら、スーパーや商店が「うちの大型冷蔵庫」という感覚でよく、こまめに買い出しに出かける方が運動にもなりますしね。


言うまでもなく、がら空き冷蔵庫は掃除がらくちんです。冷蔵庫年中満タン族は、庫内が不潔であること承知しながら掃除をしない。する気が起きない。そのうち、そのうちと思ってる間に、半年、一年が経つ。奥にしまわれた食べ物がミイラ化してゆく。おそろしや~。

 食材を買いすぎないことはお金の節約になり、庫内をスカスカにすることで電気代も節約できる。フル運転しないから冷蔵庫の寿命も少しは延びる。良いことづくめであります。


がら空き冷蔵庫

Theme: 節約 | Genre: ライフ

ア・ラ・カルト



●師走の京都・・花街散歩はいかが

 「いこい」誌、冬号で花街散歩コースを案内しています。有名な祇園を知らない人はいないでしょうが、宮川町、祇園、祇園東、先斗町を一筆書きコースで散歩した人は少ないと思います。(もう一つ、上七軒を加えて京の五花街と呼ばれている) さっさと歩けば一時間で済みますが、そんな無粋は願い下げにして、食事やお茶とともに半日がかりであるけば、ちょっぴり京都通になったような気分になります。


スタートは、京阪清水五条駅、駅の東側が宮川町で北へ上れば祇園につながります。四条通りを渡って花見小路の東手が祇園東になるのですが、観光客はむろん、京都市民でもあまり知らない、ミニラビリンスふうのエリアです。規模が小さくて、いずれは祇園に吸収されるのではと想像しますが、企業のそれみたいに簡単にはコトが運ばないのでせう。白川沿いを歩き、鴨川を渡って、先斗町の細道をたどれば京阪三条駅。


ちょっと変わった体験をしたい人には、祇園「弥栄会館」のギオンコーナー見物がおすすめです。本来、外国人と修学旅行生のために考えられた企画ですが、満員でなければ誰でも利用できます。
 日本の伝統文化のエッセンスをわずか50分で、かつライブでご覧にいれますというのがウリで、茶道、華道、琴演奏、雅楽、狂言、京舞、文樂の七種を演じます。ホント、よくぞこんなにコンパクトにまとめたものだと感心します。但し、あくまで初心者むけの催事なので、これらの趣味をお持ちの方、鑑賞能力のある方は敬遠するのがベターかと思います。

■「いこい」誌は信用金庫の一部の店で配布しています。(無料)


■ギオンコーナーの案内はこちら
http://www.kyoto-gioncorner.com/performance/index.html


祇園弥栄会館
京都花街   


花街は裏道を右往左往しながら歩くのが楽しい
花街  


花街 

Theme: 京都・奈良 | Genre: 旅行

大阪日暮綴


●きのむかうところ・・倒れた巨木をアート作品に再生中

 大阪市住之江区「住之江公園」の南東側、草野球場の隣にフェンスで囲まれたスペースがあって、のぞいて見ると、大きなポプラが横たわっている。おじさんに「何してはりますのん?」と尋ねたら、話せば長いことながら・・と説明してくれた。


この木は40年前、ここにあった「住之江競輪場」が廃止され、公園に生まれ変わったときの記念樹として植えられたが、近年、なぜかひどく傾きだし、倒れる恐れが出てきた。(下の写真)万一、倒れてけが人でも出たら大変なので公園事務所は伐採、撤去を決めた。しかし、近隣には植樹した当時を知っている住民がたくさんおり、切って捨てるだけという措置に「思い出のある樹木、なんとか他の方法はないのか」と要望がでた。


実は、伐採、撤去を決めた公園の事務所長自身が無情な措置をためらっており、なんとかならないのかと思案しているとき、同じ思いを抱いていた伊原セイチさんが所長と会って話し合い「おおさかカンヴァス事業」に参加して、この巨木をアート作品に仕立てて保存することに決め、認可を得て作業を始めたという。
 作品制作を始めたものの、なかなか進まず、完成は大巾に遅れて、現在でもようやく土台ができたところで、ご本人は1月中旬にはなんとかカタチにしたいとおっしゃってるが、間に合うかな?


お役所の普通の感覚では、樹木は公園のパーツという考えだろうから、伐採、廃棄は日常的措置になるところ、今回は、それを決めた所長さんが大いに悩んだ。これ自体Good Job と言えなくもない。それに伊原さんや住民の思いが重なって廃棄処置から救われ、アート作品として再生することになった。黙って横たわってる樹にみんなの善意がこもっている。 


■おおさかカンヴァス推進事業のHP
http://osaka-canvas.jp/


■伊原セイチさんのプロフィール
http://osaka-canvas.jp/?page_id=1528


傾いていたときのポプラ
住之江

現在の現場の様子(同じ場所)
住之江

これがどんな作品になるのだろうか。
住之江公園ポプラアート

幹を乗せる金物ができた
住之江

伊原さんのメッセージ
住之江

読書と音楽の愉しみ


●立石泰則緒「さよなら! ぼくらのソニー」を読む

 子供の頃からソニー製品のファンだった経済ジャーナリストのソニー批判本。内容のほとんどが経営陣の人事問題なので、ちょっと退屈するところもある。しかし、ソニーの栄光の過去とミジメな現状を経営思想の面から描いていて、著者と同じような、昔、ソニーファンだった人には興味深い読み物でありませう。


ソニーの栄光物語は長く続かず、井深大、盛田昭夫の両トップのときだけだった。トランジスタラジオからウオークマンまでの時代である。次の大賀典雄時代はCDの開発というヒット作があるが、ここが曲がり角、大賀会長が選んだ出井伸之会長の時代にソニーは妙な方向転換を図る。金融や保険業界へ進出しはじめたのである。


本書で最も厳しく批判されてるのは出井会長の経営思想や手腕で、優れたモノづくりの企業から、間口ばかり広げて、何がウリなのか分からないような「ネットワークビジネス」の会社に変身させてしまった張本人として、著者の「出井嫌い」精神がビシバシ責め立てる。


実際、経営者の評価が「結果」で問われるのなら、出井氏は落第といわれても仕方ないかもしれない。「世界に冠たるソニー」を「ありきたりの会社」に悪しき方向転換させたのはこの人なのだから。出井会長時代に、ソニーはモノづくりへの情熱を失ってしまい、パソコンでは後塵を拝する羽目になる。一番象徴的なのは、主力であるはずのテレビで、液晶ディスプレイパネルは開発そのもを放棄して、他社製品を仕入れて組み立てる、およそソニーらしくない発想に落ちぶれてしまったことだ。この祟りは大きく、テレビ部門は今年度まで7年連続赤字計上という情けない状況が続いている。


不幸はまだ続く。不人気の出井会長が後任に選んだ現会長、ハワード・ストリンガー会長は、出井会長に輪をかけてモノづくりに興味のない人だった。当然、生産力はガタ落ちになり、大規模なリストラを余儀なくされ、優れたエンジニアが流出した。その主力が韓国のサムスンに移り、技術開発に貢献し、市場でソニーブランドを食い荒らしている。因果応報でございます。(ソニーだけでなく、東芝やNECなどからもたくさんサムスンに移った)


なんとか生き残った「技術」はゲーム機づくりだけというミジメな状況のなか、今年になって、その関連個人情報が七千万人分以上流出するというスキャンダルを起こした。少し前には、パソコン用バッテリーが火災を起こし、世界中で回収騒ぎを起こした。・・にもかかわらず、トップは責任を取らなかった。バッテリー事故では、メディアへの説明さえしなかった。


ソニーの凋落を横目に見ながら,急激に成長したのがアップル。アイフォーンやアイパッドで世界中を席巻している。これが日本の会社だったらなあ・・と思う人、少なくないでせう。もし、ソニーがこんなに陳腐化しなかったら、作れたかもしれないのに、と。

 でも、アップルだって、いずれはソニーと同じ道をたどるかもしれない。井深大やスティーブ・ジョブスがそんなに都合良く現れてくれるわけでもないし、現れても、その才能の継承はさらに難しいこと、あまたの例で学習してきた。いつか流行った「会社の寿命三十年」説って、当たってます。
(2011年11月発行 文春新書)


さよならぼくらのソニー

大阪日暮綴


●生き残れなかった・・・ユーゴー書店閉店

 久しぶりに阿倍野筋を歩いたら、老舗のユーゴー書店のシャッターが降りていた。12月6日に閉店したという。創業83年というから、昭和のはじめに開業した、阿倍野に根が生えたような地場書店だった。最近はめったに寄らなかったとはいえ、なんだか淋しい。
 昔は(自分が高校生のころは)この店の向かいあたりに旭屋書店があって、よきライバルだった。旭屋書店のあった場所は今「キューズモール」になっている。旭屋は「天王寺ミオ」に新店を展開して生き延びたが、資本力の小さいユーゴーさんはジリ貧の道をたどるしかなかったのか。


閉店と言えば、梅田の旭屋本店も今月限りで閉店する。ここも何百回も通いましたね。ペンシル型のビルなので、何階にどんな本があるか覚えやすく、一階以外は落ち着いて本探しできた。ビルを建て替えて再開するのか、しないのか、決まっていないらしいけど、たぶん、再開はないでせう。向かいに「ブックファースト」ができたし・・。


書店業界は、パチンコ業界に似て大手の寡占化が進んでおり、中小の店は淘汰される一方。おまけにアマゾンなどの通信販売が伸びてるから、本屋さんはますます影が薄くなっている。自分も古本はたいていネットで買うクセがついてしまった。だからといって、本屋さんが無くなっていいとは全く思わないのですが・・。そんなの、たんなるワガママですね。


ユーゴー書店は沈んだけど、北隣の超高層、近鉄「ハルカス」ビルは順調に伸びているようで、ただいま160m。全高300mの半分を超えたところです。


ユーゴー書店閉店  

書店裏側のHOOPはこんなに賑やかなのに・・・
ユーゴー書店 

Theme: 大阪 | Genre: 地域情報

大阪日暮綴

 
●源流(水源)が大阪市内にある珍しい川 ~その2~

      ===細江川 散歩記===

 前回に紹介した、東住吉区を北へ流れる「今川」、後日、資料を読むと、昔は水源が「狭山池」だったというから驚きました。こんなこと知ってる大阪市民はかいもくいないでしょう。江戸時代に大和川が開削されて、周辺の南北方向に流れる川はすべてプッツンされ、以後、人の歴史知識においても、大阪と堺は、昔から地形的に分断されてると思い込んでしまったのです。


さて、今回は細江川を歩きました。源流(水源)は自宅から10分あまり西へ歩いた、南住吉2丁目、地下鉄長居駅の西600mくらいのところです。水源は今川と同じく、平野の下水処理場の高度浄化水をポンプで運んでいます。ただし、水量は今川の十分の一くらいしかありません。


念のために、昔の源流はどの辺だったのかと、明治19年発行の古地図を開くと、どうやら現在の長池から流れ出ていたらしい。長池とは阿倍野区西田辺、シャープの本社ビルのそばにある、文字通り長い形の池です。これも大、いや小発見になりました。当時の長池は延々2キロに及ぶ細長い池でした。


細江川は西へ進み、住吉神社の南側を通ってクネクネしながら阪神高速堺線下で昔の十三間堀川跡の水路と合流し、その先で直角に曲がって幅広い住吉川になります。この川の遊歩道を下流へ向かうと住之江公園に着き、その西向かいは住之江競艇場です。細江川沿いが約2,5キロ、住吉川が約1キロ、地下鉄住之江公園駅まで約4,5キロの散歩コースを設定できます。


今川のようにコースのおおかたが緑道というのではありませんが、史跡や公園はこちらのほうが多い。今川もこのコースも桜見物も楽しめそうな、おすすめコースです。(12月4日)


細江川源流。向こうの小屋がポンプ室。
 細江川

昔、このあたりは沼沢地でカキツバタの名所だった。風情を愛でた歌碑が立っていて、写真は藤原定家の歌「いかにして 浅沢沼のかきつばた 紫ふかく匂ひそめけん」の碑。

細江  


川というより溝にしか見えませんけど・・。
細江


住吉神社南東にある浅沢神社。シンボル的にカキツバタを植えた堀があって、昔の名残をとどめている。万葉集の時代から、ここは有名観光地だった。カキツバタは住吉区の区花でもある。
細江


住吉神社太鼓橋下の池は、昔は住吉浦の入り江のどんづまりで海水だった。
細江


道筋で見つけた戦前の長屋建築。庶民の住宅なのに、精一杯ハイカラ趣味とリッチ感を表現している。登録文化財に指定されてもいいような、希少な建物。
細江

細江川は風景として絵にならないが、住吉川に名を変えると、途端にこんな川らしい風景に変身する。両岸は桜並木が連なる。
細江


ゴールの住之江公園風景。
細江 

細江 

Theme: 大阪 | Genre: 地域情報

大阪日暮綴


●「金のなる木」に育ってくれ

 11月25日に日本銀行大阪支店を見学したこと、記事にも書きましたが、お土産?にもらったお札の裁断屑、ポイと捨ててしまっては貧乏人らしくない。くよくよ考えたあげく、写真のように最終処分しました。ハナミズキのタネを埋めた植木鉢にパラパラ・・と。


なんだか、永谷園のふりかけみたいですが、一万円札のカケラがふりかけてある植木鉢なんて前代未聞の超豪華版ではありませんか。かくなる上は、ハナミズキではなく「カネノナルキ」が芽生えてくれること祈りますぞ。


元一万円札をふりかけたデラックス植木鉢。肝心のタネは拾いものですけど

お札のクズふりかけ 

閑人帳


●新潟県の「稲荷山」山名登録運動進む

 同県村上市で「大栗田十里」歩行など、ユニークなウオーキング活動をされてるヤマメさんほか地元住民や世話役の尽力で、このほど、市内の塩屋にある通称「稲荷山」を正式名称として地図に記載するよう要望書をつくり、国土地理院富山支局に申請手続きを行いました。


塩屋は日本海に面した小さな町ですが、昔は北前船の寄港地として賑わい、今でもその面影が町並みに残っています。その町並みの南端に小山があって山頂に稲荷明神が祀られてることから「稲荷山」と呼ばれてきました。わずか15mの高さでも展望は抜群だそうで、できれば外部の人にもっと知ってもらい、観光客やハイキングファンを増やしたい。そんな願いも込めての住民運動になりました。趣旨に賛同する人はだんだん増え、最終600名もの署名が集まったそうですから、ひえ~~、ようやるなあ、と感心するばかりす。


もし、地図上にデビューできたら、この山が新潟県の最低標高の山になります。また、当地周辺には同じような可愛い山が点在しているので、これらを結んで楽しい低山巡りコースができるかも知れません。市内には有名な瀬波温泉もあるので、単なる温泉観光客ではない、アクティブな、元気印のビジターが増えたら楽しいですね。


当地には、ヤマメさん主宰の「大栗田十里」など、山にも海にも、ウオーキングファンを楽しませる自然、観光素材は十分に揃っており、鮭をメインに山海の珍味にも事欠かない土地ですから、グルメファンの満足度も高いはず。受け入れ体制を練った上で東京圏のシニアにアピールしたら、ピピッと食いつきそうな気がします。


瀬波温泉をベースに、一日は山や渓谷歩きを、一日は海岸の遊歩や粟島観光を、2~3泊のゆったりプランでもてなせば、ロケーションの新鮮さもあって人気を博す・・とは駄目男の無責任な空想でありますが、残念なことに、地元の人が自分の町の魅力に気づいていない。


村上市観光協会のHP見ても、通り一遍の観光案内しかなくて、こんな人に来てほしい、歓迎しますという「的」がない。当然、見る側も漫然と見ただけで終わってしまう。もっとも、日本中の観光案内が同じような スタイルかも知れませんが。
 でも、そのうちに、東京のツーリストがハイカー対象に独自の企画をつくるかもしれず、あるいは市民のなかにユニークな村上セールスマンが現れるかもしれない。宝の山を生かす達人の出現に期待しませう。


■村上市観光協会のHP
http://www.sake3.com/kanko.html


中央上、15,3数字のあるところが稲荷山。現在、無名。
新潟 稲荷山地図

現在の新潟県最低峰、木崎山(16,7m)は、インターチェンジ誘導路沿いにある。柿崎城の城跡でもある。上越市柿崎区。
新潟 木崎山地図

閑人帳


●パソコン 万年初心者向きの助っ人・・OCNプレミアムサポート

 万年初心者とは、他ならぬ自分のことであります。パソコンを使い始めて9年にもなるのに、未だにイロハのことが分からなくてオロオロする。先般、パソコンを買い換えて、プロの方に初期設定してもらい、しばらくしてメールに自分の署名を入れようとしたら、ハテ、どうするんだったか、さっぱり分からない。


9年前なら、とりあえず製品付属の「使用説明書」なる助け船があった。ものすごく分厚くて、600ページくらいあった。「メール文章の後ろに署名を入れる」方法の説明もあったはずだ。4年まえにビスタに買い換えたら、分冊で計350ページくらいに減っていた。今回セブンを買ったら、説明書は160ページしかなかった。メールやインターネットの初心者向きの使い方の説明は一切なくて、ほとんどが製品の仕様とサービスマニュアルに関する内容だった。自分みたいな万年初心者はとりつく島もナシ・・であります。


書店で「まるわかり ウインドウズ7」みたいなガイドブックを売っているが、なんだか面倒くさいし、メーカーの電話相談サービスは年中混雑していてつながりにくい。

 で、ふと思い出した。たしか「OCNプレミアムサポート」というサービスに加入していたはず、ここで尋ねてみよう。加入しているのに、一度も利用したことがありませんでした。
 電話すると、待たされることなくつながって「あのー、署名の入れ方教えてほしいのですが」かくかくしかじか、丁寧な応対ですぐに解決。ヤレヤレ。要するに空いてるのですね、ここは。メーカーの電話相談と違って有料だからでせうか。(費用は月額契約)


後日、別のもうちょっとややこしいことも尋ねたのですが、このサービスの特色は、相手のオペレーターが駄目男のパソコンを操作できることです。お互い、同じ画面を見ながら、電話であーだ、こーだと会話し、操作します。相手が「ここをクリックして下さい」とマウスで位置を指すのだから、会話だけよりずっと確実で早い。


しかし、最初はなんだか気味悪いのも確か。自分のパソコンの画面を相手も見ていて、彼又は彼女が操作を指示する。なんか、乗っ取られたような、知らない人に家に上がり込まれたような・・気分になります。

 この画面操作に至るには、登録ナンバーの書き込みとか、記号の記入が必要です。次回に利用するときも同じ手間が必要です。個人情報をさらけだすぶん、玄関に二つくらいの錠を掛けるのは当然でしょう。


困りごと相談もさることながら、このサービスのウリは、パソコンの内部点検で、言うなら「掃除屋さん」をやってくれること。貯まりすぎた不要情報や余計なソフトを片付けてくれます。また、結果を点数で知らせてくれます。お掃除前65点、お掃除後83点とか、ゴミの片付け具合を知らせてくれます。(プロは最適化と言うらしい)しかし、これこそモロに中身を曝してしまうのだから、エロサイトとか、見られたくない情報をてんこ盛りにしている人は困っちゃうなー・・でせう。


■OCNプレミアムサポートの案内はこちら
http://www.ocn.ne.jp/remote_support/ 
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ケータイに恐ろしい仕掛けが?・・・・・・・・・・・・・

 ケータイを持たない自分には無縁の話ですが、この数日来、ネット上で大きな話題になっているのが、米国での大規模な個人情報の漏洩疑惑です。ケータイには、使用者に知らされていない秘密の回路、発信装置が製造時に組み込まれていて、個人情報がそれを収集する企業に送信されている。メールの内容や位置情報(誰が、何時、どこにいたか)クレジットカード情報など、本人しか知らないはずの情報がテキスト化されて、C社に集められる。ふつーの市民でも大問題ですが、政治家や官僚、軍人などの個人情報が筒抜けになれば、国家の安全に関わります。業者の言い分は「マーケティング」の資料収集となってるのですが。はて・・・。


どのメーカーのどの機種にその秘密装置が組み込まれているのか、ただいまワーワー大騒ぎになっているようです。これを暴いた米国人E氏はたちまち「時の人」になった。該当製品は一億台を越えるという情報もある。もし、この問題が犯罪だと認識されたら、天文学的数字の賠償問題になりうる。あるいは、関係業界の必死の工作でうやむやになるのか・・。なんにせよ、便利さにかまけてクレジットカード情報を入力するなんて最も危険な使い方だということくらいアタマに入れておきませう。


上に紹介した「OCN」のサービスも、通話内容はすべて録音されています。パソコンデータも記録されているはずです。トラブル防止のため、サービス向上のため、なのだそうですが。


■問題を報じるサイト
http://ascii.jp/elem/000/000/654/654029/

閑人帳


●モミジバフウの種の観察

 街路樹で見かけることが多いモミジバフウ(アメリカフウ)の実が面白い形をしているので拾って帰り、しげしげと眺める。落ちてる実はほとんど穴があいていて中身は空っぽ、とても軽い。では、中の種はどんな形をしているのか、見たくなりました。


ネットで調べると、イガイガだらけの実は、熟して落下する前に、空中で種をまく、ということが分かりました。それで、まだ枝にぶらさがってる未熟の実を持ち帰り、写真のようにガラス瓶にぶら下げて待つこと約10日・・瓶の底にごま粒よりまだ小さい粒が貯まってきました。外皮に穴があいて落ちてきたのです。これが種かと思ったら、間違いでした。紙の上に広げてよ~く見ると、長さ6ミリほどの細長いものが点々、なんだか、害虫の羽蟻に似ています。これが種で、本当に羽がついています。


なんで羽が? 枝から落ちるときに、なるべく遠くへ、広範囲に飛ぶように工夫されたのか。ドングリのように、愚直にポタリと地面に落ちるのではなく、軽く、小さく、さらに羽をつけて遠く、新天地を求めて・・営業範囲拡大のためのアイデアでせうか。えらいなあ。(松の実もこんな感じで種をまくそうです)


では、ごま粒みたいな物体は何の役目をしているのか。これの説明が見つかりません。う~ん、ナンデアル? なんの専門知識もないのに思いついた答えは「種の入ってる部屋壁との隙間充填材」です。種と種部屋のあいだに空間がなければ、少々風に揺れたくらいでは種が飛び出せない。なので、わざと大きなすき間をつくり、ごま粒でがさがさ状態くらいに満たしておく。ごま粒は細かくても重量があり、風で枝が揺れたときに反動がついて飛び出しやすい。そのとき、種もいっしょにポイと飛び出す・・。種を確実に外界へ送り出すための脇役、サポーターというわけ。どないです?このアイデア。(この推理、たぶん、間違ってると思います)


たかが木の実一個でも、あれこれと想像を誘い、ヒマつぶしの役に立つのであります。なお、この実に金粉や銀粉をスプレーしてデコレーションに使う人もいるとか。なるほどなあ。
 モミジバフウは外来種で大正時代に輸入され、紅葉がきれいので公園樹や街路樹として広まったそうです。


長居公園のフウの並木
モミジバ 


モミジバ 

木から落ちて時間が経つと、イガイガがとれる(下)
モミジバ 

ガラス瓶に入れてゆすると、ごま粒みたいなものと種が落ちる・
モミジバ 

下側の細長いのが種。長さは6ミリほど。
モミジバフウ 

熟して穴があいた状態。ここから種が飛び出る。
モミジバ おわり 

大阪日暮綴


●遅い紅葉風景・・長居植物園

 例年より一週間くらい遅れて、今が紅葉の見頃。しかし、植物園は花を愛でるところと思ってる人が多いので、花のない今時分はお客さんが少ない。平日の午後はがら空きです。(午前中は幼稚園児の団体多し)紅葉見物というほどの風景はないけど、家から徒歩で行ける秋景スポットです。(12月1日)


長居公園 秋色 


長居公園 

閑人帳


●ノンアルコールワインの試飲

 ノンアルコールのビールが結構売り上げを伸ばして、メーカーはホクホク。これで下戸が救われたか、というと、違いますね。メーカーは下戸のお客さんへの販売も期待したかもしれないが、売り上げを支えたのは、下戸ではなく、大方ビール党ではないかと思ってます。そのビール党も、もちろん、イヤイヤ、仕方なしに飲んだはず。(酒酔い運転防止のためとかで)苦労して開発したのに、下戸にも酒飲みにも愛されない不幸なビールといえそうです。


仮に、ビールとそっくりの美味しさを保ち、しかし、ノンアルコールという商品が出来たとしても、下戸は救われません。なぜなら、下戸はビールやワインを問わず、お酒の味自体が嫌いだからです。美味しくない上に、酒酔いの不快さもあるのだから、こんなマズイもんに金使うやつはアホちゃうか、と思って当然です。

 

前置きが長くなりました。(株)シャトー勝沼のノンアルコールワイン(白=950円)を飲んでみました。苦みも酸っぱさもなく、かつ、甘さを抑えたジュースの味です。これなら下戸でも抵抗なく受け入れられそうな感じ。当然、ワインの味はしないけど、ノンアルコールビールよりはお金の払いがいがありそうな・・ま、好みによりますけど。和食には不似合いな感じですが、サラダなんかと合いそうです。(赤のほうはどうなのか)


下戸の味方として申せば、メーカーは、ノンアルコールのビールやワインと言わず、独立したカテゴリーの飲料として販売したほうが売り上げが伸びるのではと想像します。食事用ソフトドリンクとして、既存のウーロン茶、ジンジャエール、にもう一つ「○○○」を加える。お酒の仲間としてではなく、新型のソフトドリンクとして販売する。多くの人に支持されたら、せっかくの美味しい料理をウーロン茶でいただく不幸から救われます・・と言えば、余計なお世話だとウーロン茶ファンにしかられそう。
 店で「ノンアルコールビール、お願いします」と注文するときの妙にいじけた気分を払拭するためにも「独立」してほしいものです。


こんな文章は、酒飲みには書けませんね。酒がマズイという発想ができないから。下戸なのに、酩酊が不快でない、ちゅうとはんぱなポジションにいる駄目男の酒談義でした。


■シャトー勝沼のHP カテゴリーは<その他商品>です。
http://www.chateauk.co.jp/


ノンアルコールワイン

大阪日暮綴


●源流(水源)が大阪市内にある珍しい川 ~その1~

      ===今川緑道 散歩記===

 川の源流は深山や山里にあるとは限らない。大都市の街なかからはじまるヘンな川もある。大阪市内では今のところ、東住吉区発の今川と住吉区発の細江川の二つしか知らないが、他にもあるかもしれない。「水の都」大阪の知られざる水辺風景をご紹介。


今川は長居公園の東2キロくらい、バス停・湯里6丁目(東住吉区)の北側からはじまる。道路下からザーザーと勢いよくでていて、さあ、ここから川が始まりますよと新調の看板も立っています。この川、実は、水源は平野区の下水処理場で、高度に浄化された水を延々5キロも運んでいるとか。今川の全長が約4キロだから、なんとも大層な源流づくりではあります。


川岸は9割がた遊歩道がもうけられて植樹され、ところどころに桜並木もあって快適です。惜しいのは、周辺に史跡や魅力的な町並みがないことで、このため、駄目男のように、余所から散歩に来る人は皆無です。地元の人しか散歩しないせいか、案内看板や道標もまったく無いという、徹底した地元民専用型遊歩道です。したがって、自分のようなヨソ者には、今どこを歩いてるのか、さっぱり見当がつきません。こんなに長くて不親切な遊歩道も珍しいと思います(笑)


とはいえ、御堂筋と同じ長さの緑道の風景は、大阪市の東部ではここだけで、散歩ファンなら「大発見や~」 は大げさにしても「小発見や~」くらいのヨロコビは味わえそうです。帰りは、国道25号から市バスで「あべの橋」へ、又はJR大和路線の「東部市場駅」利用になります。途中に公衆トイレが3カ所あり、ベンチも多数あります。「♪知らない町を 歩いてみたい♪」物好きな散歩ファンにおすすめです。


これが源流。毎分10トンを放流しています。
今川 

はじめは傾斜がきついので、なんだか渓流の風景ですが、源流と4キロ先の終端では、地表面の標高差が1mしかありません。これじゃ水は流れないので、下流へ行くほど川底が深くなり、無理に傾斜をつけて流れるようにしています。
今川 

今川 

今川 

今川 

昔、まだ農村だった時代の養鶏場の名残です。
今川 

遊歩道は,国道25号の手前の水門で終わります。流れはなくなって水はよどみ、ゴミが浮いてる情けない風景。この先で平野川と合流します。(国道から撮影)
今川おわり