FC2ブログ

プチ・ケチの研究


●あわてました「流し台排水管の詰まり」トラブル

 ひと月ほど前からシンクの排水がもたついてるな、と気が付いていたのに放置していた。そしたら昨日、詰まってしまったのか、シンクに逆流する状態に。古い、粘度の高い調味料を捨てたのが詰まりのきっかけらしい。


夕食時にこれが起きると、かなり慌てます。で、どうするか。昔と違って、とりあえずネットで調べます。症状によって方法が四つあることが分かりました。面白いのは、工事サービス業者や薬剤商品の広告を見るより、ユーザーの「困った体験記」のほうが役に立つことです。軽症から重症、費用が安いから高い、四つの方法とは・・( )内は購入先。

1・市販の家庭用洗浄剤を使う。(スーパー・ドラッグ)
2・より強力な業務用洗浄剤を使う。(ホームセンター)
3・素人用ワイヤーを買い、物理的に詰まりを取る。(ホームセンター)
4・業者を呼んで本格洗浄してもらう。


ケチンボは4の発想はできないので、まず、1からと、近所のスーパーで洗浄剤を買ってきました。説明をきちんと読み、チョロチョロと排水管に流し込み、30分放置します。そして、蛇口を全開にして、ドドドドと水を流す。このとき、お湯を用意しとけば良かった、と気づいたのですが、もう遅い。当然、水はシンクに溢れますが、ちびちび減るのを待ってまた流す。これを繰り返したら、ズボボッと音がして勢いよく流れるようになりました。エガッタ~。やれやれです。


排水管がヘドロで完全にふさがらず、少しは流れていた、というのが幸いだったかもしれません。参考までに費用を書くと、1は198円、2は未調査、3は1500~2000円、4は15,000円~です。3は初心者には難儀みたいで、労多くして失敗のケースが多そう。それにしても、198円と15,000円~の差は大きい。


集合住宅では共用のタテ管清掃のときに格安料金でやってくれる業者もあるので、その機会に洗浄してもらうのも一案です。洗濯機の水槽のカビとりのように、定期的に洗浄する習慣にしておくのが一番よいと思います。

流し台排水ジェル

スポンサーサイト
Theme: 日々出来事 | Genre: ライフ

読書と音楽の愉しみ


●遺物を発掘するような気分で探す・・JAZZのCD

 大阪市立中央図書館には、ジャズとフュージョン系のCDだけで2000枚くらいのストックがありますが、このジャンルの好みに関して、自分はなぜか、えらく保守的、ナツメロファンであります。

 ガキのころはビッグバンドが好きで(今でも嫌いではないけど)ドンチャカ派手なサウンドに惚れていたのですが、バンド自体が音楽界で「不要品」みたいになり、ほとんど消えてしまいました。ビッグバンドって、経済学的に言うと、とても生産性が低いのですね。人件費に見合う売り上げを上げるのが難しい。


CDをコレクションする趣味など無いので(お金もないので)もっぱら図書館で借りて「タダ聴き」していますが、主流はピアノトリオ。それもLP時代に活躍した面々が好き、という保守派、懐旧派であります。さすがにMJQなどは聴かなくなったけど、最近借りたのは・・

★トミー・フラナガン・トリオ
★ビル・エバンス・トリオ
★ジョージ・ウオリントン・トリオ
★レイ・ブラウン・トリオ
★マンハッタン・トリニティ
★キース・ジャレット・トリオ など。

みんなまとめて、ふる~~~~で、ございます。
なんというか、精神安定剤みたいな、懐かしいサウンドです。
こんな古いCDは、どれもこれも解説書がボロボロか、全く無くなってるものが多く、中には演奏者しか分からないものもあって、曲は帰ってのお楽しみ、という、遺跡発掘ふうのスリルもあります。


ジョー・パス(ギター)のCD「いそしぎ」 も見事にボロボロ。
夜更けに聴いていると、城 卓也「ジェット・ストリーム」を思い出したりして。テーマミュージックは「ミスター・ロンリー」でした。たぶん。
CDジャケット

たまには外メシ


●無茶おいしいポートワインに遭遇

 久しぶりにゴールウエイに行って、最初、甘口のシェリーを飲んだところ、マスターが「これ、旨いですよ、ゼッタイ」と勧めてきたのが「グラハム・ヴィンテージ・ポート 1980なるポート(ポルトガル)ワイン。ぜんぜん知らんけど、ほな飲んでみよか、と注文し、一口含んで「おお!」のカンドー。いったい、なんちゅう味やねん、これは。


自分みたいな酒オンチは「なんちゅう味やねん」くらいしか表現できないのが、いと悲しい。しかし、何も書かないのは更に悔しいので、どこの国の人か知らないけど、ネットからほめ言葉を借りてきました。(以下の茶色文字)
 

 「ヴィンテージポートの年代物は色も宝石の真紅色を失って茶褐色を帯びてくる。甘味がないとは言わないが、くどい甘さは姿を消し、甘味を超越した味になっている。ブルゴーニュの古酒は枯淡の味わいになるが、ヴィンテージポートは老いてもなお活気を失わない。豊かだった酒肉はスリムなものに転じ、香りも味わいも深奥そのもので、濃厚・豊潤でありながら濃厚を感じさせない。複雑極まりないその味わいはひとえに歳月だけがワインに与えるものだ。もしヴィンテージポートの逸品を飲んだことのない人が居たら、一度でいい、だまされたと思って試したらいい。ワインが熟成することはこういうことなのだということを実感させてくれる。神の恵みと人類の努力が共に手を取り合って磨き上げた類まれなワインの傑作が飲み手を至福の瞬間へと誘ってくれるだろう」


「神の恵みと人類の努力」やて、そんなキザな言葉、よう書きません。しかし、この文句、実感であります。こんな濃ゆくて複雑な味のワイン、飲んだことありませんでした。ワインの味なのにブランデーの香りがする(ホンマか?)1980年モノということは、30年も前に仕込んだわけで、こんな年期の入ったワインを飲むのもはじめてでした。


6月13日の「プチ・ケチの研究」で、メルシャンの298円ワインのことを書きましたが、一月のあいだに「ピンとキリ」両方のワインを経験したことになります。このグラハム~1980、もともと生産量が少ないうえに、すでに売り切れて市場から消えてしまったそうな。・・ということは、生涯たった一度の出会いだったと。 これでいいのだ、○ビは。


■ゴールウエイさんは、当ブログ「下戸の止まり木」で紹介しています。
http://oskjk.blog107.fc2.com/blog-category-12.html


■ゴールウエイのHPはこちら・・・
http://r.goope.jp/galway2010



ポートワイン

Theme: ワイン | Genre: グルメ

ア・ラ・カルト

●千早赤坂村の棚田風景

 この風景のありかを思い違いしていて、金剛山山麓の標高の高いところにあると思っていました。実際は、村の北端、河南町や富田林市と接する、平地に近いところにあります。バスなら、富田林駅から20分の「森屋」下車が近い。棚田のあるところは「下赤坂城趾」でもあり、近くには楠正成や一族の資料館、正成が使った産湯井戸跡などもあります。足利軍を悩ませた奇襲戦法はこの城ではなく、南の山岳部の険しいところです。


城跡には中学校があって、その裏手が棚田。棚田へ行くには校舎の間をすり抜けるしかなく「すんません、とほらせてもらひます」気分で行きます。
 棚田の面積は7ヘクタールくらい、かなりきつい傾斜です。「日本棚田百選」に選ばれているとあって、きれいに維持されています。むかし、棚田は田植機が使えず、人手で植えなければ・・が常識だったように思いますが、今は小型の田植機があって、変形の20坪くらいの田んぼなら20~30分で作業終了。棚田においても「腰をかがめての辛い労働」はもう昔話になっています。もっとも、見ていると、機械の操作、方向転換は両手でやるので、足腰より腕が疲れるのでは、と思いました。(6月3日)


楠正成誕生地
赤阪棚田 

赤阪


産湯井戸跡
赤阪


棚田風景
赤阪 

赤阪 

赤阪おわり 

読書と音楽の愉しみ

●最近の演奏会から

■大阪フィル 6月定期演奏会

プログラム
ルトスワフスキ・・小組曲
シマノフスキ・・・ヴァイオリン協奏曲第2番
ストラビンスキー・・バレエ組曲「火の鳥」1945年版
指揮・・クシシュトフ・ウルバンスキ
ヴァイオリン・・諏訪内晶子


指揮者、ウルバンスキはまだ28才のポーランド人。今日のプログラムは彼の希望であったのかもしれない。
 シマノフスキのヴァイオリン協奏曲、舞台のオケを見て、ちょっと編成が大き過ぎるのではと思った。コントラバスが8人もいるなんて・・・。
現代音楽だから、メロディの美しさで聴衆を魅了、なんて曲ではありませぬ。ヴァイオリン一挺とオケの決闘みたいなもんです。諏訪内晶子が宮本武蔵、大フィルが吉岡清十郎一家。一乗寺下り松で、寄せ来る敵をバッタバッタとなぎ倒し・・。しっかし、ストラディバリウスのなんと良く鳴ることよ。しかも最強奏でも、音はまるく、まあるく、たおやかに響きわたるのでありました。(6月17日 ザ・シンフォニーホール)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


■吹田市交響楽団 第71回定期演奏会

プログラム
ブラームス・・ハイドンの主題による変奏曲
シベリウス・・ヴァイオリン協奏曲
シューマン・・交響曲第2番
ヴァイオリン・・坂 茉莉江


今日の楽しみはシベリウス、と決めて、2階席のサイド、タイル壁の際の席で聴きました。響きの悪いホールでは。これも一案です。独奏の坂さん、まだ修行中で本格的なプロ活動はしていないようですが、難しいシベリウスを臆せずバッチリ、堂々の演奏でした。期待以上で、将来楽しみです。こんな逸材が次々と生まれてるんですねえ。しかし、このクラスのソリストもすでに供給過剰、活躍の場がもっと増えてほしい。
 

指揮者はY氏とS氏の二人。Y氏の右手が無粋に拍子を刻んでるだけなのが気になってしようがない。これじゃブラスバンドの指揮と同じです。ミスは防げるかもしれないが、表現が平板になるのは避けられない。
 シューマンを振ったS氏の指揮は身振り大きく、これでヨシと思っていたら、第一楽章半ばで右手はY氏と同じ振り方になってしまった。アマ・オケをアマの指揮者が振る演奏会はこれが普通なのかもしれない。・・とかなんとか、招待券で鑑賞してるのに、文句ゆうたらバチ当たるやもしれませぬ。次回のプログラムには、レスピーギ「ローマの松」が予定されているので期待しています。
(6月19日 吹田市文化会館 メイシアター大ホール)

Theme: 音楽 | Genre: 音楽

プチ・ケチの研究


●節電策・・うちわもあるぞ

 エアコンを止める、扇風機を活用する・・いろいろ節電を呼びかけられていますが、もう一つ、人力送風装置「うちわ」も見直してみませう。購入価格、たいていゼロ円、動力代無料、これ以上エコな冷房装置はありません。できれば、バタバタあおぐ手の動きを利用して少~し電気を起こし、ケータイの充電をする・・だれか考えませんかね。風呂上がりなんか、エアコンや扇風機より、うちわバタバタのほうが涼感あり・・は、オジンの郷愁でっけど。

うちわがあるぞ 節電対策 

たまには外メシ


●六甲 弓削牧場 
~チーズハウス ヤルゴイ~のランチ

 テレビや雑誌で度々紹介され、かなり有名らしいですが、駄目男はぜんぜん知りませんでした。訪ねてみれば、オジンは知らなくて当たり前みたいな感じの店でした。


三宮駅から北神急行で谷上駅へ。ここからバスで10分、さらに徒歩で12,3分、閑静な森の中にあります。ま、歩いて来る客なんて、百人に一人もいないでせうね。環境や建物の雰囲気は、昔、行ったことのある、信州安曇野のシャロームヒュッテに似ています。


さいわい、暑くも寒くもない快適な気温だったので、アウトドアでランチを賞味しました。規模は大きいのに、ランチしか供さないのは営業的にどう?と思えますが、そこはあんじょう計算できてるのでせう。自家製チーズとそれを使った料理、デザートがウリなので、女性客がほとんどなのは当然、オジンはメニュー見て、何を注文していいのやら、いささか困惑するのでありました。メニューは下に紹介のHPにあります。


ここから30分くらい歩いて森林植物園へ行けるとのことでしたが、晩はコンサートのため、残念ながら、一人早退しました。(6月)17日)


■弓削牧場のHPはこちら
http://www.yugefarm.com/


六甲弓削牧場 

六甲  

六甲おわり

駄目男が注文した「ベーグルサンド」 六甲

Aランチのサラダ
六甲

同・パンとスープ
六甲

同・メインディッシュ 地鶏のハーブ焼き
六甲 

読書と音楽の愉しみ


●高峰秀子著「私の梅原龍三郎」を読む

 4月に「シネ・ヌーヴォ」で高峰秀子特集を観たあと、たまたま古本屋で見つけた文庫本。女優を引退した後、梅原センセイと一緒に写った写真がどっさりあることに気づき、楽しい思い出がいっぱいあったことを伝えたくて書いた、軽いノリの本。


ウィキなんかで彼女の略伝を読むと、幼女、小学生の時分から人気スターであったこと、しかし、実生活は義務教育もろくに受けさせてもらえず、養父や義母といった他人にコキ使われ、孤児同然の悲しい生い立ちであったことが分かる。芸能界ではよくあることとはいえ、幼心に人間不信を刻みつけられてしまった。


・・と、伝記を書くのが本意にあらず。前略、中略して、20代のころ、
「カルメン故郷に帰る」という映画のロケ先、軽井沢で梅原センセイの絵のモデルになったことが付き合いのはじまり、以後、40年の長きにわたって、センセイは秀子を娘のようにかわいがり、秀子はセンセイを慈父と思って付き合う。梅原夫人にすれば、心おだやかならざるところあり・・と想像してしまうけど、夫人にとっても秀子は無くてはならない若い友人、相談相手であった。度々の外国旅行も三人一緒で、というのが普通だった。大画家夫妻と映画女優、三人のファミリー。これは稀有な関係でありませう。


いきさつはさておき、本書からもかいま見える交友関係の広さ、華やかさはいかばかりか。大方が梅原センセイを介しての付き合いにしても、映画女優としては、この上ないハイクオリティの人間関係であります。

 古い白黒写真に彼女と一緒に写ってる人物名を挙げれば・・佐藤栄作、
川口松太郎、中川一政、高田博厚、谷川徹三、美濃部亮吉、獅子文六、阿川弘之、舟橋聖一、三浦朱門、呉清源、秋山ちえ子、有吉佐和子、曾野綾子、・・と多彩な面々。なに、おおかた知らん? 40才以下なら知らんかもなあ。さらに、美智子皇后とも面談したことがあるという。


育ちの悪さ、学歴コンプレックスといったマイナス要因をスルリとかわして、人脈を築き、華やかな後半生を送った。彼女が一番付き合いを嫌ったのは、俳優やスタッフなど映画関係者だったというのは、なんとも皮肉であります。(1997年10月 文藝春秋発行)


梅原龍三郎が高峰秀子を描いた最初の肖像画。永く高峰秀子が自宅に置いていたが、東京国立近代美術館に寄贈された。
 高峰秀子

高峰秀子

読書と音楽の愉しみ


●ぐわんばれ、イーゼル芸術工房さん

 昔、マンガ青年が共同生活した「トキワ荘」にならって、音楽家が一つ屋根の下で暮らし、収入は山分けで生活を維持する・・そんなスタイルで音楽活動やってるのが「イーゼル芸術工房」 ジャンルはクラシックもジャズもオリジナル曲も、注文に会わせてなんでもこなします。


それで、メシが食えるのか、というと、う~ん、厳しいらしい。食うや食わずのサイテー暮らしも経験して、今はとにかく場数をこなして各地を飛び回る、それでなんとか売り上げを維持していると。メンバーの平均月収10万円くらいらしい。彼らがしんどいのは、本職があって余技で音楽やってるのではなく、音楽にモロ生活を託してる。巷に多い、ストリートミュージシャンとは一線を画して「これ一本で勝負」という律儀さのせいでしょう。


食うために、売り上げ至上で営業すると、若いといっても過労になるだろうし、そのためかどうか分からないけど、聴いたライブの現場では進行にミスを連発してしまい、有料なら「金返せ!」のブーイングがおきそうなカッコワルさ。若さで許されてるって感じはありましたけど。


でも、演奏テクニックやアレンジではべつにイチャモンつけるような欠点はないし、ヘンに自己主張しない点は、オジン・リスナーとしては評価します。願わくば、オリジナル曲で大ブレイク・・は無理でも、中ブレイクくらいすれば、存在感が一気に増し、注文増えて生活安定・・してほしい。あちこちでライブやってるみたいだから、出会ったら聴いてみて下さい。


昔、1970年ごろ?「生活向上委員会大管弦楽団」という、気宇壮大な名前の怪しげなバンドがありました。名前が気に入って覚えています。しかし、さしたる向上もしないまま消えてしまったことを思い出しました。(6月12日 なにわの海の時空館 展示場にて)

イーゼル芸術工房 

イーゼル



■イーゼル芸術工房のHP
http://blog.livedoor.jp/easel_art_cafe/

■イーゼル芸術工房を紹介している、どこかのニュース番組(動画)
http://www.youtube.com/watch?v=mYn4yaXqdBg

プチ・ケチの研究


●探せば見つかる・・激安乾電池

 乾電池が電源のデジカメを使っているので、単三電池は日常的消耗品です。今までローソン系100円ショップで買っていた「4本入り105円」が最安値だと思い、満足していたところ、Kodakブランドで69円の商品を発見、下には下があるもんだ。店員さんに聞くと、短期間の激安セールではないということでした。(カメラのキタムラ あべの店で購入)

未使用なので、性能(寿命)は分からないけど、シナ製だから、同じ商品をブランドのみ変えて大量に製造してるやも知れず、ならば、品質に大差はないだろうと。なんにせよ、有り難いことです。
 つい先日まで、電池は大震災後の需要で店から消えていたというのに、このパワフルな供給力と値段競争の激しさ・・デフレはまだ続きそう。なお、デジカメで御用済みになった電池は、電池式シェーバーで使い(2週間くら使えます)それも終わったら、リモコンや目覚まし時計などに使っています。


Kodak LR6-4B/K 69円
コダック乾電池  

プチ・ケチの研究


●激安の酒(ワイン)&サイテーの肴の研究

 以前、この「プチ・ケチの研究」で人参のナマかじり、なんて究極の貧乏アテを紹介したことがありますが、今回の研究もテーマは夕餉の一杯をどこまで安くできるか、であります。で、まず、前から気になっていた激安ワインを試してみました。

■激安ワインの研究・・いずれもメルシャンの商品
648円 フロンテラ シャルドネ(白ワイン・チリ産)
298円 ビストロ(白ワイン・メルシャン=国産)


メルシャンはワイン業界のユニクロかい? 安価な商品を大量に売る。この営業方針に特化して新商品をドカドカ出しています。

 まず、フロンテラ。さすがにこのクラスになるとスクリューキャップになるのは仕方ない。ラベルのうたい文句は「爽やかな酸味とトロピカルフルーツのようなアロマに満ちたエレガントな辛口」であります。この文句を信じ、胸中三回唱えてクイと飲めば、家庭用ワインとしては合格です。世評にいう、チリのワインは安くて美味しい、の中のローエンド商品ではないでせうか。ただし、この味と値段が来月、来年も維持できるか、分からない。


次にビストロ。驚きの298円ワインであります。一口飲って・・当然、初体験の味でありました。むむむむむむ・・・言うべき言葉見つからず。ワインはブドウを原料にしたお酒、という概念を爽やかに消してくれる味であります。しかし、298円だ。工場出荷価格は100円前後でしょう。コーラやカルピスとあんまり変わらない値段のワインに、なんたらかんたら蘊蓄を傾けてもしょーがない。


メルシャンのHPを読むと、正直にこう書いてあります。「ぶどう果汁を濃縮して輸入しました」と。ということは、濃縮から元のボリウムに戻すときに、ブドウ果汁以外の別の液体を加えるということですね。ナットク。こういう製造法は欧州では許されない、とどこかに書いてあったような。


自分は二度と買わないけど、家庭の夕食で、ノンアルコールで食事している人は試してみては、と思います。というのは、このワインはアルコール度数10%でとても飲みやすい。酒飲みには欠陥になるが、下戸には、これは取り柄です。下戸がビールや日本酒を嫌うのは、酔うことの不愉快さもあるけど、そもそも味が嫌いだからです。その点、これは超薄味、ジュースに近いから飲みやすい。キンキンに冷やして、試してみたらいかがでせうか・・と、少しは応援CMも書いてみるのでありました。


なお、同じグレードのワインが、1,8リットルのペットボトルでも売っていて、値段は800円台、おお、ここまでやるか、って感動します。ならば、ワインはワイングラスで飲む・・そんな常識ともおさらばして良いでせう。駄目男はずっと前からオンザロック用のタンブラーで飲っております。ハイ。買って、飲んで、大後悔しても損害額は298円。悔しくて泣き明かした・・なんてことない安心価格の酒であります。(価格は近所のグルメシティの価格)

左・ビストロ  右・フロンテラ
激安ワイン煮干し 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


■サイテーの肴の研究  ~煮干しの丸かじり~
 「人参の丸かじり」に互する安い動物性の肴はないか。さうだ、これを試してみようと選んだのが「煮干しの丸かじり」であります。丸かじりにこだわるのは、東海林さだおの本「ブタの丸かじり」とかに影響されているせいであります。

 煮干しは、そのまま食べると、ちょっと生臭い。なので、フライパンで少し色がつく程度に煎ります。噛み心地もよくなり、香ばしい匂いがして、かなりの改善。「食べる煮干し」よりサイズが大きいので、かじるという感覚も味わえます。メザシがえらく高価になって庶民のおかずといえなくなってきましたが、煮干しなら、一回あたり、30円~40円で済むのではと思います。

煮干し 


しかし、なんでおます。安酒飲みながら、人参をポリポリ、煮干しをシガシガかじっておりますと、なんだか、今様山頭火の気分になってまいります。  山頭火の句から・・・


  朝焼け夕焼け食べるものがない


      酔うてこおろぎと寝ていたよ


          夕焼けうつくしく今日一日つつましく


  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■まちがい・お詫び・・6月11日にアップした長居公園のアジサイは、シチダンカではなく、ガクアジサイでした。(削除済み)

読書と音楽の愉しみ

●森岡浩著「名字でわかる日本人の履歴書」を読む

 名前の来歴など皆目興味がなかったのですが、この本は、従来のように
家系(系譜)をさかのぼる時間軸の研究ではなく、地理的分布を主にした調査の成果なので、地理好きには楽しく読めます。田中さんや佐藤さんといった、メジャーな名前がなぜメジャーなのか? そーゆーことだったのかと腑に落ちる。妙に説得力のある研究成果です。


日本一多い名字は佐藤さん、二番目は鈴木さん、三番目は高橋さん・・・
 全国調査の結果はこの通り。しかし、関西人は「ちゃうやろ、それは」って思いませんか。全国の統計では上記の通りですが、関西では田中さんと山本さん、それに井上さんが断然優位。これなら納得できます。では、東京、神奈川ではどうか。鈴木さん、佐藤さん、高橋さんの順です。日本の東と西では名字の分布が大きく異なるってこと、はじめて知りました。土着性が薄れ、引っ越しがずいぶん盛んな現代でも、地域性が色濃く残ってることに驚きます。


では、佐藤さんがなぜこんなに多いのか。説明すると長くなるのでヤメますが(おいおい)カギになるのは「藤」の字です。藤の字がつく最も古い名字はなんでせう。そう、藤原・・藤原鎌足さんですね。ふる~~~。
  それがどないしてん、と問われてもまた説明がながくなるので・・。要するに、東日本、とりわけ東北地方には「藤」の字を使う名字が俄然多い。佐藤さんのほか、伊藤さん、加藤さん、斎藤さん、後藤さんとか多々。


ほんまか?となお疑って、新聞の片隅に掲載されてる、東日本大震災で亡くなられた方の名前をみると、たしかに多いことが分かりました。では、東西の境目はどこか。北側では新潟県上越市、あの往来が命がけだったという、親不知子不知 のあるところです。南側は三重県。細かく言うと雲出川流域が境界だという。なあるほど。日本の東西文化の境界と似ています。


全国2位で関東の7都県ではトップの鈴木さん。実は鈴木家の総本家は和歌山市の南、熊野街道沿いの藤代神社にあります。それがなんで東日本を制覇したのか。このワケも面白いですねえ・・といって、長くなるから説明しない。では、日本中まんべんにある名字はなにか。代表は池田さん、中村さんです。なるほどなあ。おおざっぱに言えば、東日本には名字の種類が少なく、西日本は多い。これは、中世~近代の人口や人口密度の多少が影響しています。人が多いと名字を増やさないと混乱するからです。


著者が長年研究しても未だに解けない謎がある。東と西では名字の字画数がえらく違うと言うのです。西に多い、田中さん、山本さん、井上さん・・ほんと、書きやすい。もしや、西の人間は面倒くさがりやが多いのか。この駄目男説はウソです。それはともかく、田んぼの田、山、井戸の井、と地形や自然の事物を取り入れた名前が多い。池田、中村も同じです。


名字が広く使われ出したのはいつごろか。平安時代後期から鎌倉時代に普及したそうです。武士の台頭が名字を広めた。名前を名乗れない武士なんてカッコワルイし。馬上、刀を振り上げて「田吾作じゃ~」ではすぐやられそう。学校では「武士以外は名字を名乗れなかった」と教えられたような気がするけど、名字はあるけど公に名乗れなかっただけで、庶民みんなが田吾作だったのではない。坂本龍馬だって、実家は商家だったし。小林一茶も、本業は農家だったはず。


最後に、本書の78頁に掲載されてる、とてもシンプルにしてイージーな名字の付け方例を紹介しませう。本家が杉本さんというのですが、その分家は単純に本家との位置関係だけで、東さん、西さん、南さん、北さんという名になりましたとさ。石川県能美市での実例です。(講談社α新書 2011年3月発行 838円+税)

名字の歴史 

名字の歴史