閑人帳


●映画「プリンセス トヨトミ」鑑賞

 ポスターを見ると、なにか奇想天外なストーリーや映像が楽しめるのでは、と期待してしまいます。しかし、それは裏切られて,観客の大方は「なんだかなあ」気分で席を立つのではないでせうか。SFやファンタジーのセンスを持ち合わせない人が見れば、最後まで「なんじゃこれ、ワケワカラン」で終わってしまいそう。


徳川家康の軍に亡ぼされて豊臣一家は全滅したはずなのに、じつは幼い子が一人難を逃れて生き延びる。その子と子孫を密かに守ってきた「大阪国」の国民が400年後、徳川=東京に反旗を翻して独立戦争開始!・・と、これは駄目男がポスターを見て勝手に想像していたストーリーですが、これなら面白そうでしょ。

 しかし、この映画の物語では、話の落としどころが「親子の絆が大切」とか、なんか教訓めいたドラマになって、THE END。いささかシラケます。主役の会計検査院の検査官3人が、大阪滞在中、お好み焼きとたこ焼きとソフトクリームしか食べないという安直、ワンパターンな発想もお粗末すぎる。ええ加減にしいや、ちゅうねん。こんな設定に、原作者はかなり不満ではないかと察するのであります。
 この映画のキャッチコピーは「大阪全停止」ですが、実は脚本家と監督さんの思考力も「全停止」だったりして。


でも、道頓堀や心斎橋を完全に無人空間にして撮ったロケや、大群衆を大阪府庁前に集めたシーンの苦労を思えば、シニア1000円の投資も、ま、しゃーないか、で一件落着であります。(5月31日 アポロシネマ8)

■プリンセス トヨトミの公式HPはこちら・・
http://www.princess-toyotomi.com/

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●團菊祭五月大歌舞伎 
鑑賞(松竹座 昼の部) 

プログラム
女暫
汐汲娘
極付幡随長兵衛 

 團十郎と菊五郎、二大スターで関西の客をむんずと掴もうという魂胆の企画であります。ハヤイ話、出稼ぎでありますけどね。加えて坂田籐十郎も舞踊でお出まし。


「女暫」は「暫」の主人公を女に変えたらどうなるか、という芝居。パロディと言えます。芝居の主人公にスーパーマンは数多いけれど、スーパーウーマン、女のそれは誰か、となると、江戸時代の芝居好きなら、衆議一決「巴御前」となるらしい。木曽義仲の女房にして薙刀の使い手であります。演ずるは時蔵。


こういう芝居を見ると、歌舞伎の面白さの真髄は「様式美」ってこと、納得できます。筋書きなんぞ詮索しても、それがどないしてん、の荒唐無稽全開、ゆえに、フツーの人が見ると「けっ、こんなしょーもないもんに、よう金出すなあ、アホクサ」となるのであります。ほんま。


「極付幡随長兵衛」(幡随院長兵衛とどちらが正しいのか?)
 話を現代に移せば、東映のヤクザ映画そのものであります。侠客と旗本はヤクザと政治家ってわけでござんす。ヤクザが團十郎、政治家が菊五郎、ヤクザの女房に、さっき巴御前やった時蔵。ヤクザの暗殺を企て、指示する旗本は、どうみても悪役なんですが、当時、こんな脚本が許されたのかな?。但し、悪いヤツでも、カッコよくて、洗練されてるところが大事。長年の間に培った貫禄や気品は演技の上手下手とは別物、御両名が舞台に出てるだけで絵になる、そんなダシモノであります。(5月25日 同公演は5月26日に終了)

閑人帳


●最近の演奏会から

大フィル第448回定期演奏会 ~5月20日~

プログラム
プロコフィエフ 古典交響曲 ニ長調
モーツアルト ピアノ協奏曲第20番ニ短調
プロコフィエフ カンタータ「アレクサンドル ネフスキー」
指揮 アレクサンダーリープライヒ

大規模な合唱付きの「アレクサンドル・・」は、13世紀ロシアの英雄、アレクサンドル ネフスキーの活躍を讃える曲、といっても純粋なクラシック音楽ではなく、映画の伴奏音楽というところがミソ。ようやく無声映画がトーキーになった頃の作品だという。


歌詞を見て驚いた。「我らは邪悪な敵を倒した 敵どもを、スエーデン軍を倒したのだ」なんて、昔話とはいえ、敵意丸出しであります。当時はスエーデンやドイツがしばしばロシアに侵入したらしい。だだっ広い国土を守るのは大変であります。この曲、欧州で演奏してもモメないのだろうか。なんて、余計なことを考えてしまうのでありました。


モーツアルトの20番を久しぶりに聴く。トレンドなのかもしれないが、とても軽い。ニ短調の深刻さ、三割引って感じです。ピアノはピョートル・アンデルシェフスキ。しかし、透明感の高い、すがすがしい演奏だった。


チック・コリアがこの20番を弾いていた
 ジャズピアニストがクラシックの名曲を弾くこと、珍しくはないけれど、問われるのは腕前ではなく、センス。モーツアルトをどう調理、味付けするか、難しい。ここでは大幅なアレンジはせず、曲の頭にボブ・マクファーリンのヴォーカル(スキャット)を加えたりして雰囲気を出している。
 カデンツアなど、もっと大胆にアレンジすればウケるのでは、と思うが、いや、やはり難し・・かったのでせう。加工のしやすさという点では、バッハのほうがいいかもしれない。他に23番も。(図書館でCDを借りた)

閑人帳


●食べる「スパム」

 スパムといえば、電子メール世界でのオジャマムシ(迷惑メール)として知られていますが、これはアメリカ製の缶詰食品。大文字でSPAMと書けば缶詰の商品名、小文字でspamと書けば迷惑メールのことだそうで。


なんだか良く分からないので、フライパンで焦がして中濃ソースをかけて食べてみましたが、ソースは不要でした。十分に塩辛い。ポークハムの柔らかいもので、適当にスライスまたは四角に切ってチャーハンにいれるとか、使い方自由ですが、お奨めは、焼いたものを、大きめのおにぎりに載せ、海苔で巻くのが簡単で美味しいとか。沖縄では日常的食品らしい。パッケージには「20%減塩」と表示してあるが、この辛さでなあ・・。アメリカ人って、よほどデリカシーに欠ける?。340gで380円(いただきものです)

■メーカーが宣伝しているレシピはこちら・・・
http://www.spam-jp.com/recipes/


缶詰スパム 

ソースは要りません
缶詰スパム

読書と音楽の愉しみ


●おねえさんたちの「オーレ!」 ~帝塚山音楽祭~

 天王寺の書店へ行くのにものすごい遠回りして音楽祭会場へ。あいにくの雨で、会場の万代池公園はぬかるんでぐちゃぐちゃ。それでも雨天決行とスケジュールをこなしてるようでした。しかし、100軒くらい出た露天は昼過ぎに早々と店じまいしていました。


お目当てはフラメンコ。地元で教室を開いてる市川恵子さんと生徒さんの、日頃鍛えた腕のお披露目です。もちろん、ギターも歌もナマでっせ。カラオケとちゃいまっせ! 
 つくづく思うに、日本人ってホントに器用やなあ・・・。オペラを観るときにも同じこと感じるけど、全く異質の文化を自前でまるごとコピー、消化してしまう能力は、世界中で日本人しかいないのではないかと。アメリカ人が「忠臣蔵」やったり、インド人が藤間流舞ったり、ギリシャ人が落語やったり・・しませんです。しかも、趣味や余技のレベルではなく、それでメシ食ってる人(プロ)も結構いるんだから、たいしたもんです。

 運動量でいえば、フラメンコはハワイアンダンスの10倍くらいエネルギーが要りそうに見えました。(5月28日)

帝塚山音楽祭 

音楽祭  

 音楽祭

音楽祭おわり

大阪日暮綴

●センダンの花が満開  ~長居植物園~

 長居植物園にこんな大きなセンダンがあること、知りませんでした。花が咲くか、実が成るとき以外は特に目をひくような木ではないから気がつかなかった。只今、花が満開で、くすんだ薄紫の花は遠くから見ると幻想的です。秋には大量の実がぶら下がり、その芯は数珠に使われるそうです。


「栴檀は双葉より芳し」の栴檀は、実は白檀のことで、優れた人物というのは、子ども(双葉)のころから並はずれた才能を発揮するものだ、という意味。反対語は「大器晩成」かな。駄目男の場合は「小器晩惨」トホホ。(5月26日)

センダンの花 

センダンの花 

読書と音楽の愉しみ


●中野剛史編集「TPP開国論のウソ」を読む

 自分と同じようなシモジモの国民の皆様の中にTPP参加賛成の人がいたら、大方はマスコミや評論家の推進論にすんなり洗脳されている人でありませう。そんな人に「TPP賛成の根拠は?」と尋ねるとしどろもどろになって答えられない。せいぜい「新聞の解説に書いてあったとか、TVでそう言っていた」としか言えない。経済のグローバル化は時代の趨勢、乗り遅れてはいけない、てな、あいまいな観念論しか言えない。


シモジモではないはずの政治家、経営者、評論家など、TPP推進論者でさえ観念論しか言えないのに対し、反対論である本書は、明快に反対の論拠をあげ、TPP参加は日本の国益を損なうばかりでプラス効果は皆目期待できないと断じています。三人の著者が300頁を費やして反対論を述べているのですが、最後の中野氏の国際社会の過去と行方を見通す概論はグローバル化とナショナリズムの相克を分かりやすく説明していて、大人向けの教科書を読むような感じです。


経済のグローバル化が「善」で「正」であるというような思い込みはもう止めた方がいい。そんな風潮がジワリと現れ、勢いを増すかもしれない。アメリカの没落、EUの蹉跌、中東の反政府運動・・いずれもすごく難しい問題であることを考えたら、グローバル化だの、多文化共生なんて発想は、ミーハーレベルの思想ではないかと思えてくる。ルーピー鳩山の唱えた「東アジア共同体構想」なんか、アホかいな、のレベルです。中身も検討せずにワンフレーズの政策を是とするのは、日本人の悪いクセであります。


「日経新聞が本書の広告掲載を拒否」
 著者の一人、三橋貴明氏のブログにこう書いてありました。出版社の飛鳥新社が広告掲載を依頼したところ、TPP推進論を展開している日経の姿勢に反する内容なので掲載はできないと。おいおい、言論の自由、社会の公器をもって論じてるはずの新聞社が、ウチの論説に反対する言論は許さないって、なんといふミミッチイ、情けない姿勢でありませうか。

■三橋貴明氏のブログ「新世紀のビッグブラザーへ」5月21日の記事
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/day-20110521.html

朝日と読売も無論「TPP推進論」の新聞ですが、こちらはクレームなしで掲載できたそうです。ついでに言えば、毎日、産経、共同通信を含めて、大手新聞社、通信社は全部推進論を唱えている。要するに政府の言うままになってる「御用新聞」でございます。(飛鳥新社 2011年5月発行 1400円+税)

本・TPPのウソ

犬町・猫町情報


●山浦さんから「日本一周歩行」のレポートも届きました

 先日「近畿縦断500キロ歩行」レポートのことを書きましたが、昨日は首記のレポートも届きました。日本国内では究極のスーパーウオークといえる「日本一周」 山浦さんは、22年前(1989)に千葉県犬吠崎をスタート、太平洋沿いに足跡を重ねて、つい先日、山口県下関、すなわち本州の西端に到着しました。


今回は夫婦で徳山~下関150㎞、10日間の歩き旅です。これで、犬吠崎からの延べ距離は3500㎞、154日間を費やしています。次回は四国一周だそうです。しかし、これだけ歩いても、日本一周の三分の一か四分の一にしかならないでしょう。一周には10,000キロ以上の歩行が必要かもしれません。これに比べたら「日本縦断3000㎞歩行」なんてカワユイもんですね、なんちゃって。


山さんは今67才、あと、毎年、500~1000㎞歩いてようやく達成かな、という感じです。たぶん、やり遂げると思います。山さんのライフワークとしての歩きの目標は、徒歩の旅4万㎞、ユースホステル泊2000泊だそうです。4万キロは地球一周ぶんの距離です。すごい。(外国の歩き旅、YH泊も含みます)


手書きレポートの表紙
山さんのレポート1


同レポートから・・写真・上は山浦さん夫妻。下は山口県長府の功山寺で散歩中の君原健二さん夫妻の奥さんに声をかけられた。かつてのマラソンランナーにして、オリンピックのメダリスト。(5月17日)
山さんの・・2


■君原健二さんのプロフィール
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%9B%E5%8E%9F%E5%81%A5%E4%BA%8C

閑人帳


●さらば、ワープロ

 わ、ワープロなんて久しく見たこと無い、ってな人もおられるかも。これは、自称「捨て魔」にしてはずいぶん長持ちしていたワープロです。1999年から2009年まで愛用しましたが、とうとう粗大ゴミとして処分することになりました。10年間無故障だったので、ネットで、回収、再生情報にも当たってみましたが「評価不可」とあっては捨てるしかありません。嗚呼、モッタイナイ。


このワープロに未練があるのは、拙著「湯めぐりマップ」など、出版物のの原稿のほとんどをこれで書いたからです。趣味だけでなく、ゼニ儲けもさせてもらった道具というわけです。品番は、シャープの「書院」WD-VP3。メール機能もついており、ワープロとしての最終製品だったかも、と思っています。ワープロで書いてフロッピーで記録する・・そんな時代もあってんなあ。あと数年もすれば、ワープロ(専用機)を知らない若者が普通になります。

 ちなみに、ノートパソコンを業者に回収してもらうと3000円くらいかかりますが、ワープロなら清掃局担当で200円、この差だけが救いですかね。


ワープロ処分

ア・ラ・カルト


 ●おばちゃんご愛用のリゾートホテル  ~みのお山荘・風の杜~

    みのお山荘

 週刊文春4月28日号の「今週のお泊まり」という地味な記事に紹介されていた、限りなく街に近いリゾートホテル。箕面のホテルといえば、昔はケーブルカーで上下した「箕面観光ホテル」が有名ですが、これより知名度も規模もはるかに小さいジミ宿です。


梅田から電車と送迎バスで40分、電車賃260円というアクセスの良さと夜景のきれいさがウリ。これは「箕面観光ホテル」も同じですが、東京や名古屋にはあり得ない立地、景観です。京都や奈良のホテルもこのロケーションはマネできない。
 もとは大阪府の研修施設だったという、古びた建物を改装してロビーやレストランはおしゃれになってるけど、客室は基本的に昔のまま、苦しいリフォームです。収容人数が少ないため「別館」は増築したようです。


朝食のときにレストランへ集まった客を見て驚いた。9割が女性。そのうちの9割が60才以上のおばちゃんではありませんか。しかも、みんな大阪弁。有馬や白浜が大阪の奥座敷なら、ここは大阪の「応接間」ってことか。震災後2ヶ月目、かつ平日というのに、推定ほぼ満室というのは、おばちゃんたちの支持あればこその盛業。

安いだけが取り柄という実用本位タイプではなく、かといってセレブご愛用のレベルには届かない、ええ加減(良い加減)なコンセプトがウケたのでせうか。男とちがい、夕食での歓談が難しいおばちゃんたちがランチでの集いを一段グレードアップして「泊まりがけ」にした。これなら上げ膳据え膳、時間を気にすることなくおしゃべりに没頭できる。ならば、遠い所より近場のほうが楽ちん、便利。コレがええのですね、たぶん。 この業界、おばちゃんを制したものが勝ち組になるようであります。
 (標準料金 一泊二食付き 13,000円)


■みのお山荘 風の杜のホームページ
http://www.minoo-kazenomori.com/


夕食メニューの一部
みのお山荘 

みのお山荘 

みのお山荘 

みのお山荘


ロビー
みのお山荘


昼間の眺め
みのお山荘


夜の眺め
みのお山荘

大阪日暮綴


●震度7の体験ができる・・
阿倍野防災センター 見学・体験

 役所の発想による「無駄なハコモノ」の見本みたいに思える防災センター。しかし、3・11大震災の発生によって、かなり面目を回復したのではと思われます。少なくとも、当分は「無駄である。廃止せよ」の世論は起きないでせう。


Nさんの提案で6名のグループで申込み(予約が必要です)60分コースというプランで見学しました。大阪市立防災センターは、先日新規開業した「あべのキューズタウン」の裏手にあり、アクセスは便利です。利用料は無料、むろん、他府県の人も参加できます。

地震体験は、震度3,5はイスに座って揺れを体験します。7は阪神大震災と想定される南海大地震の二つを立ち姿勢で、バーにつかまって体験します。イスだと放り出されて怪我するかも、という配慮があるのかもしれない。直下型の阪神大震災は当時の地震波波形に合わせた揺れが約20秒、南海大地震は想定されるプレート型地震と仮定して65秒と長い。いずれも、両足を開き、しっかりバーにつかまっていないとコケてしまいます(怪我しても自己責任ですよ、という係員によることわりがあります)


イス体験では、床の揺れとともに眼前のスクリーンで家が壊れていくシーンが映されるので、なかなかリアリティがあり、ほとんどの人は「ほんまにこんなんになったらかなわんな」と思うでしょう。震度7体験では、地震の波形が映し出されます。もし、高層マンションの20階、30階なら、揺れ巾が3~6mにもなり、時間も10分くらい続くので、心身にもうタマランくらいのダメージを受けると察せられます。


下の写真は、映画のスタジオセットのように、館内につくられた住宅街です。破壊された街を実寸大でつくってあり、他人事やおまへんで、をアピールしています。室内にはタンスの下敷きになってる人もいます。
 ほかに、消火器の使い方体験、分かりやすい119番通報の話し方などのトレーニングがあります。時間がかかるのは、参加者全員が体験するからです。


■大阪市立阿倍野防災センターのHP
http://www.abeno-bosai-c.city.osaka.jp/bousai/bsw/a/a/bswaa010.aspx


あべの防災センター

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●5月例会レポート

京都・宝ヶ池から植物園・下鴨神社へ ~担当 きなこさん~
 新緑のきれいな宝ヶ池公園を歩き、久しぶりに北山植物園訪問。シニアは無料という有り難い施設です。ここでランチタイムにして、いろとりどりの花が咲く園内を散策、加茂川べりから下鴨神社へ、ここも久しぶりに訪ねました。境内は「葵祭」の準備中。流れ解散して、出町柳駅前でビール飲んで帰りました。(5月8日)


宝ヶ池公園
11年5月例会京都宝ヶ池~ 


5月例会 


北山植物園
5月例会 


5月例会 

サウダージさん描く「加茂川風景」
5月例会

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●映画「高峰秀子特集」鑑賞(その2)

★「華岡青洲の妻」(1967年)
 有吉佐和子の原作を買ったのに、読みかけてしばらくの間に無くしてしまい(間違って捨てた?)、今回、これ幸いと映画で鑑賞。青洲は市川雷蔵、妻は若尾文子、高峰は青洲の母を演じます。話の半分はヨメ、シュウトメの確執、若尾は高峰にいじめられ通し・・で、青洲は間にはさまって難儀ですが、麻酔薬の研究第一だから、ヨメも母も危険な薬の人体実験のモデルになってもらう。その副作用で妻は失明した。


和歌山県紀ノ川市に「華岡青洲の里」という顕彰施設があり、行ったことあるので、ロケーションはなんとなく想像でき、住居などのセットも復元施設とよく似ていた。江戸時代の当地では言葉の語尾に「~~でのし 」をつける方言があったらしいが、いつ頃まで続いたのだろうか。


★カルメン故郷に帰る(1951年)
 日本初の「総天然色映画」というだけで選んだのでありますが、後年は名匠と言われた木下恵介監督が、よくもまあ、こんなしょーもない映画を作ったもんだと感心しました。

 初めから20分くらいたったとき、ビックリするシーンが現れます。鉄道ファンなら感涙滂沱間違いなし、あの「草軽電鉄」が登場するのです。
カルメン故郷に帰る、とは、カルメンという芸名のストリッパー(高峰秀子)が東京で成功して、故郷の浅間山麓の貧しい村に錦を飾る話、そのときに乗ったキシャが「草軽電鉄」であります。電気機関車+客車+無蓋車という編成で、これ以上ない、ヨレヨレのオンボロ列車であります。特に機関車は「鉄道界の奇形児」といってもよいケッタイなデザイン。動画を紹介しますので、ぜひご覧下さい。

■草軽交通のHPに動画があります。(映画と同じ車両が出てくる)
http://www.kkkg.co.jp/museum/movie.html


★放浪記(1962年)
 シネ・ヌーヴォは、定員70名のコヤで、いつも3~5割の入りなのに、この作品では補助席までぎっしりの超満員でした。林芙美子=放浪記=高峰秀子 イメージが強いのかもしれない。(後年、舞台で森光子がロングランを成し遂げた) 実感として、観た6本のうちではこれが一番良かったと思います。


女性はすべて素材をちょびっとでも美しく見せるためにメイクアップをするのでありますが、林芙美子役の高峰秀子は明らかに「メイクダウン」している。林芙美子は不美人だったという表現でありませうが、これって林サンに失礼ではありませぬか。もっとも、林サンは1951年に亡くなってるので、本人から直接抗議されることはないですけど。Wikiで写真みると、美人ではないけど、決して不美人でもないと思いますよ。


この作品は、いわば原作者の自伝。どこまでが真実か不明なれど、子ども時分から中年までは極貧と言ってよい、家賃払えない、三度のメシもままならないミジメ暮らし。加えて男運の無さが描かれます。ま、これは多分に自己責任でありますが。

 見かけ倒しの駄目男に宝田明、善良でお人好し隣人に加東大介、マジメ学生に小林桂樹などが「青年」で出ている。もう50年、半世紀前の映画。昭和も遠くなりにけり・・であります。林のライバルの女性作家を演じる若き草笛光子がえらくチャーミングでほれぼれしましたね。それより何より、大正時代から昭和の敗戦までの荒んだ巷の風景、風俗が身にシミます。


貧乏が骨の髄まで染み込んだ林は、有名作家としてリッチになってからも、頼まれた仕事は断らない(断れない)という暮らしを続け、過労?で急死する。享年47才。晩年の林芙美子の姿はメイクダウンやめてアップ。すると、林ではなくてどうしても高峰秀子そのものに見えてしまい、これもなんだかなあ・・という思いです。


この「放浪記」と「浮雲」のラストには「花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき」の有名なフレーズが映されます。ほんまやなあ、世の中、思うようには行かへんねん・・観客はしんみりとして席を立つのでありました。


 思うに、高峰秀子はものすごく芸の巾が広い女優だった。コメディからシリアスドラマまで何でもこなし、ちゃんと及第点を取る。同じ大女優でも、山田五十鈴や原節子はこんなワイドな活躍はできなかった。
 仕事以外での交友関係の広さも抜群で、要するに、誰にでも好かれるタイプにしてインテリ。いま「私の梅原龍三郎」という本を読んでいるが、
梅原センセイを軸にした付き合いの広さに感心します。近日紹介の予定。


しょぼいマンションの地下にある、九条「シネ・ヌーヴォ」。ぴかぴかのシネコンに通い慣れた人がいけば、思わず尻込みしそう。
九条映画館
 

閑人帳


●映画「高峰秀子特集」鑑賞

 西区の「シネ・ヌーヴォ」で上映された34本の中で6本を鑑賞。観た順に「銀座カンカン娘」「浮雲」「無法松の一生」「華岡青洲の妻」「カルメン故郷に帰る」「放浪記」(4月12日~30日)
 筋書きや役者がどうこうではなく、作られた時代の世相を観るのが一番の楽しみ。それは十分満足できました。


★「銀座カンカン娘」1949年
 敗戦後4年目、まだ日本中オール貧乏人の時代に、なんとか明るい話題を・・の意図かどうかしらないが、他愛ないコメディに映画の質を云々してはいけないでせう。共演は灰田勝彦、笠置シズ子・・ぜんぜん知らん?
ま、しゃーないですね。
 

銀座が舞台の話なのに、銀座の風景は全く出てこない。なぜなら、銀座もまだ「廃墟」でしたから。銀座が映画のロケ地として画面に出てくるのは、小津安二郎「東京物語」あたりからではないでせうか。だから、銀座の酒場の場面はすべてスタジオでのセット、それがもうなんとも安っぽくて泣けます。すごいな、と思ったのは、アウトドアシーンで舗装道路がまったく出てこないこと。

 共演の笠置シズ子は、娘時代から立派なオバチャン顔でした。でも、憎めない、ハッピーフェイス。主題歌の歌詞はこんなんでした。


あの娘可愛や カンカン娘
赤いブラウス サンダルはいて
誰を待つやら 銀座の街角
時計ながめて そわそわにやにや
これが銀座の カンカン娘 (作曲 服部良一) 
~以下略~


★「浮雲」1955年
 一転、深刻な男女愛憎ドラマであります。原作は林芙美子で、略歴を読めば、筋書きは彼女自身の流転人生をネタにしていることが分かる。高峰秀子が演じるヒロインはイコール林芙美子。女にだらしない男(森雅之)とくっついたり離れたりの繰り返しで2時間。逢い引きの場になる伊香保温泉街のうらぶれよう、汚さが印象的。あれがフツーだったのですねえ。
 ラスト、ヒロインは屋久島で病死するが、その前の会話で、屋久島が「日本の南端の島」というセリフがある。

 そうだったのか!?  そうだったのですよ、その頃は。


★「無法松の一生」1958年
 冒頭、あの笠智衆がヤクザの親分役で出てきて、のけぞりそうになりましたが、さすがというか、羽織袴のフォーマルスーツでえらくものわかりのいい親分。なので無法松は悪さの罰から救われるのでありました。
 無法松は三船敏郎。その片思いの相手の人妻を高峰秀子が演じます。身分の差から思いを伝えられず、最後はのたれ死にするのですが、三船の一人芝居みたいなもので、秀子サンもなにやら影が薄いのでした。(つづく)

高峯秀子チラシ

閑人帳


●タダでアナログを「地デジ」に変える方法

 市役所の広報紙に「貧しき民に地デジ簡易チューナーを無償給付します」というPR記事があったので申し込みました。無償でもらえる人は、生活保護所帯と市民税非課税世帯に限ります。
 区役所へ行って「住民票の写し」と「市民税非課税証明書」を発行してもらい、総務省の「地デジチューナー支援実施センター」へ郵送します。


さすがはお役所仕事、待つこと2ヶ月でようやく届きました。さっそく繋いで設定、地デジが見えるようになりました。一件落着であります。箱形アナログテレビは14型の、もう10年以上使ってるものですが、視聴時間が少ないせいか、なかなか寿命が来ないのであります。なお、申込みは7月24日まで。該当のかた、おられたら・・・もう、ほとんでいないかも知れませんね。


■総務省の地デジ推進HP
トップページの「主な支援策」を開けて説明を読んで下さい。
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/dtv/index.html

右の黒い箱が簡易チューナー
時デジチューナー


これでもか! といわんばかりのデカ文字説明書
時デジチューナー

犬町・猫町情報

private

              6月号表紙 by ぽんさん

表紙11年6月号


                予感「的中」!


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●6月例会
  くろんど池 天ぷらウォーク  担当 ぽんさん
 
6月2日(木) 雨天中止
■集合 京阪交野線 河内森駅改札口 10時
参考 淀屋橋 9:10発 特急 枚方駅9:31着 乗り換え
京阪交野線9:36発  河内森駅9:47着

■コース 河内森駅ー住吉神社(村社)-かいがけ道(古道・少し登り続きます)-くろんど園地(昼食)-月の輪の滝ー私市駅   
約8キロ  標高差 250m

■今回天ぷらする場所は「府民の森・くろんど園地」です、利用料等使用許可をうけていますので 堂々と揚げてください。(途中で草摘みします) 

■お酒の持参について・・いつも余り気味なので、小瓶を買うか、ペットボトルへ移してお持ちください。
 
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●山さんから「近畿縦断歩行レポート」届きました

 北から南へ580㎞を一ヶ月足らずで歩いた記録です。一日20~30キロ程度を歩き、宿泊はユースホステルを中心に、民宿と野営も。足跡をみると、近畿の優れた景観、歴史の名所を合理的に選んだコースと言えます。67才でこんなにパワフルに歩けるのは希でせう。
 4月28日の記念食事会に出席された方から順に回覧します。次の人への転送、よろしくお願いします。

山さん近畿縦断歩行レポート 

山さん記念会 

大阪日暮綴


●ようやく買えた「お米食パン」

 もうそろそろスーパーの売り場にデビューしていいはずのお米食パン、なかなか見つからないのは何がネックになっているのか? まさか米不足ってことないでしょうね。


先日、あべのキューズタウンのパン屋さんで目にとまり、出来たてアツアツを買いました。外見はふつうの食パンと同じですが、感触がゴムマリみたいにぷよんぷよんで柔らかい。冷めてもこの感じは変わらず、パンナイフでもえらく切りにくい。

 味は期待通り美味しい。もちもち感も十分で、小麦粉パンより腹持ちしそうな気がします。美味しいパンはワインと相性がよくて、それだけで一食になるけど、お米パンもOKです。この味、感触って欧米人にも受けるのでは、と思います。


しかし、一斤(420g)399円というのがイケマセン。ふだん使いの食パンの2倍で、マルビには贅沢品です。なんとか下げてくれい。

 このお米パンが普及すれば、食料自給率の数値を動かすほど大きな貢献が期待できます。学校給食で採用とかになれば安定需要になり、お米の消費をがぜん増大させます。さらに、上に書いたように、パン用としてお米の輸出ができたら最高。要するにいいことずくめです。どこのどなたか知らないけれど、お米パンを開発してくれた人に感謝!。

お米パン

閑人帳


●ユッケ食中毒事件 
~悪いのは業者だけか~

 4人もの死者を出した中毒事件。もっか、焼肉店や卸売り業者が捜査されていて、早晩、業者の衛生管理不備を問われて事件が落着しそうですが、食べた人に油断はなかったのか。


ユッケは、生肉は危険という認識が少しあれば注文することのないメニューです。認識というより本能というほうがいいか。なんかアブナイな、程度の思いがあれば、口にはしない。実際、焼き肉が好物なのにユッケは食べない、なんとなく敬遠してる人は多いと思う。そんな、漠然としたアブナイ感の有無が時に生死を分けることになる。また、重症には至らなかったけど、下痢や嘔吐を経験したユッケファンは何千人、何万人もいたはずで、それによってアブナイを学習した人も多いと思われる。リスク感覚ゼロで食べ続ける人がいたら、相当頭が悪いか、胃腸がステンレスでできてる人にちがいない。


亡くなった人に、5、6才の子どもがいた。幼児に生肉を食べさせるという親のセンスが自分には理解できない。子どもは大人よりずっと免疫力が低いという知識の有無の前に、子どもを危険にさらしてはいけないという、親としての本能が働かなかったのではないか。幼い子は悪質業者の被害者になっただけでなく、鈍感な親のもとに生まれた不幸にも見舞われた。親は、業者の責任の100倍、自分の責任を感じているだろうか。


フリーアナウンサーの小倉智昭という人は、自ら焼肉店を経営していて、今回の事件では、番組の中で焼肉店擁護の発言をし、視聴者から非難殺到とか。世相に一番敏感なはずの仕事人にして、この鈍感さ。
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4238.html 

大阪日暮綴


●出た!! ラクウショウの芽

 当ブログ、昨年12月29日の「大阪日暮綴」で、ザ・シンフォニーホール前の並木道で拾ったラクウショウ(落羽松)の種を植木鉢に蒔いたと書きました。それが、ジャ~ン・・芽が出たのであります。10粒くらい蒔いて二つ芽が出ました。当たり前やろ、と言えば身も蓋もない。あの並木道の風景の分身が誕生したのであります。これぞ本当に「芽出たい」なんちゃって。樹木の種をヒマつぶしのタネにするとは。長生きせんかい。

(ラクウショウの並木は長居植物園にもあります)


ザ・シンフォニーホール前のラクウショウの並木風景(冬)
ラクウショウ


一つの実に5粒くらいの種が入ってる。(はじける前の形)
ラクウショウ


発芽10日目。
ラクウショウ


発芽一ヶ月目。
ラクウショウ2

読書と音楽の愉しみ


●武者小路実篤著「お目出たき人」
 志賀直哉著「城の崎にて」「小僧の神様」を読む

 古本屋の「よりどり一冊100円」の台で買った文庫本。計200円の投資にしてはずいぶんトクした感のある名作です。古本屋ならではの幸福な出会い、というべきか。今どきの芥川賞作品なんかより十倍はネウチがあります。

■武者小路実篤著「お目出たき人」
 冒頭「自分は女に飢えていた」なんて文がでてきて、ムシャコウジさんにして、なんとはしたないことをとドッキリするのであります。ええしのぼんぼんが近所の女学生に片思いをし、実際は一度も口をきいたこともないのに、勝手に妻になるはず、なるべきだと思いこみ、しかし、彼女は別の男と結婚してしまい、主人公はよよと泣き崩れる・・・。そんな駄目男を自虐的に「お目出たき人」と呼ぶのであります。


もしや、田山花袋「蒲団」のラストシーンもこんなんだったのでは(忘れた)。はたまた、基本的に片思いといえば、ゲーテの「若きウエルテルの悩み」もひたすらラブレターを書いて書いて、結局、あかんかった~の話でした。ゲーテの恋心に比べたら、この「お目出たき人」は、今風にいえば「ストーカー」でありまして、いささか格調に欠ける。しかも作文が上手くない。なのに、今日、名作とされるのは、ヘタでも下品でも、一日25時間、彼女への妄想に明け暮れるパッションの強烈さ、執念深さが読者の心に無理やり食い込むからでせう。悲劇なのに、なんか笑うてしまいそうになります。


■志賀直哉著「城の崎にて」
 主人公は、電車にはねられて重症を負い、治療後の養生に城崎温泉に逗留する。ならば、温泉街の情緒が少しは描かれていいはずなのに、全く知らん顔。描かれるのは、旅館の屋根で死んでいた蜂、首に串を刺されてもがき苦しむネズミ、石を投げたら当たってしまって即死するイモリ、の三匹の小動物の死の光景であります。よって、城崎温泉観光協会と致しましては、ぜんぜん面白くない話であります。一回くらいは、芸者をあげてちんとんしゃんの場面があってもええではないか。ぷんぷん。


なのに、こんな作品が「暗夜行路」についで名作とされるのはなぜか。著者は、小さな生き物の死を通して、危うく死にかけた自分の命の大事さを思い、生きていることの儚さに悄然とする。しかし、一見、つまらなさそうな内容に思えるのに、結構、印象が強いのは、上記の「お目出たき人」 に比べて、断然、文章が上手いせいでありませう。

巻末に阿川弘之が記してる解説文がまた面白い。 
 志賀と同時代人であった芥川龍之介は、師である夏目漱石に尋ねた。「志賀さんの文章みたいなのは、書きたくても書けない。どうしたらあんな文章が書けるんでしょうか」漱石はこう答えた「文章を書こうと思わずに、思うまま書くからあんな風に書けるのだろう。俺もああいうのは書けない」
 名声では志賀を上回った二人にしてギブアップ、一目置かざるを得なかった志賀直哉の文章。でも、読者すべてが「上手い」と感じるかどうか、ちょっと疑問であります。


■志賀直哉著「小僧の神様」
 秤屋の小僧、仙吉は貧しいゆえに番頭が話す「美味しい鮨」を腹一杯食べるのが夢だった。そのことを知った客の一人Aが可哀想に思い、ちょっとしたはかりごとを仕組んで仙吉の夢を叶えてあげる。で、めでたしめでたし・・に終わったのかといえば、そうではなかった。


最後の行を書き終えて、著者は「実はラストシーンを変更しました」と言い訳する。はじめの構想通りに書いては、主人公、仙吉が可哀想すぎる。だから、オチは書かなかったと。自分の創った物語の主人公に、自分が感情移入しすぎると、こういうことになるのか。わずか13頁に収められた、人生の悲哀。こんな作品に出会うと、読書の愉しみを知らない人には、同情の念を禁じ得ない。


■志賀直哉が逗留した城崎温泉の宿「三木屋」のHP 
http://www.kinosaki-mikiya.jp/


志賀直哉本 

★快道ウオーカーからの便り


■やまねこさんの「さざなみ快道を往く」⑨

京阪坂本駅からJR堅田駅 12.5km(4月30日)

 4月30日快晴 8時出発 京都まで近鉄¥730 京都よりJR坂本まで¥320。電車の乗り継ぎで坂本駅11時15分。
 日吉大社手前から西教寺へ。明智光秀一族の墓あり、団体客に混じって参拝する。西教寺へ多額の寄進をしたとかの立て札あり。それゆえにまつられいていた由。西教寺の山門の門構えの立派さや 門から見える琵琶湖の風景にすばらしさを感じ入った。12時05分 30分西教寺内をさまよう。


松禅寺への近道から山へ入りますが途中雨のため道の崩れた所あり、その所だけ気をつけて歩く。山の中で男の人が一人向こうから来るのに出向う。女一人ではやはり心細い、二人でよかった~。昼食をすませて(13時00分)非公開の松禅寺は門だけ見て階段を下りる。石彫工房すぎて千野の里にでる。こんな山の中に田圃を作るために水を引いたとは近江米のうまさを感じた。おごと温泉駅には寄らず北大津高校へ向う。

 高校裏の公園でトイレを使用し、しばし休憩。天神川へ行くまで地図とにらめっこする。東洋紡まで来てほっとした。浮御堂着17時30分 時間切れで浮御堂は浜の方から見る。堅田より帰阪する。


松禅院への道
やまねこさん

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■やまねこさんの「さざなみ快道を往く」⑩
 
JR堅田駅からJR比良駅 13.0km(5月2日)

 5月2日 前回 浮御堂から早々と引き上げたのでもう一度行ってみる。拝観料¥300入用なので又、浜の方へおりてゆっくりと眺める。前回より1時間早く家を出たが浮御堂のアンコールで1時間の遅れ。今日は黄砂が多く比良の山が霞んで見えた。山の稜線が遠くになるほど見えず時々突風が吹きつける。真野の入江碑12時15分 JR小野駅でトイレ使用12時45分 


和邇公園で昼食14時00分 公園で14時50分まで過ごす。途中ベトナム商品の店に入り小物数点購入する。和邇駅よりサイクリングロードを歩く。風が強くて黄砂の中ゆっくり歩く。サイクリングの若者、ジョギングの人達とすれ違う。蓬莱駅手前で浜道に出る。大石灯篭手前の公園でトイレ休憩。休憩していたら犬が近づいてきて食べ物をねだったが人間の2、3才位の子供に言い聞かせるように断るとあきらめて飼い主の方へ去っていった。リードをつけていないので犬嫌いの人なら怖かったと思う。比良駅近くで喫茶店があり若者達が賑やかだった。その角を曲がり比良駅へ向う18時15分。電車は18時37分発で家路をたどった。


びわ湖畔の風景
やまねこさん

読書と音楽の愉しみ


●高槻ジャズストリート 初訪問

 なぜか行きそびれていた高槻ジャズスト、ようやくお目に、いや、お耳にかかることができました。もう13年目になるというから、音楽祭では老舗といえるかもしれない。今年は市内の46の会場で570組のバンドが出演、プレイヤーが4000人、二日間で聴衆動員10万人以上になるビッグイベントです。運営に携わるボランティアも1000人を越えるらしい。


移動距離を少なくするため、会場の密度高い、阪急高槻市駅と城跡公園の間をウロウロしました。ここが良さそう、と目星をつけた会場は超満員で入れず、地元の皆さん、よく調べておられます。
 名前はジャズストリートですが、実際はラテンやフュージョン、自作オリジナルソングまで巾広い。しかし、人気が高いのはスタンダードなスタイルのジャズという感じでした。


出演者でビッグネームは、日野 皓正 、中本マリ、松永貴志、古谷允、ケイコ・リーなど。誰がどこで演奏しても無料で聴けます。これがスゴイところで、莫大な運営経費はどうして賄ってるのか、貧乏性はつい気にしてしまいます。会場では「ハイネケン」の名前が目立ったけど、スポンサーにあまりオンブされすぎると市民の企画運営という基本スタンスが失われるし・・難しいところです。


この、すごい数の聴衆の一割でも、五分でも、ふだんの一般営業のライブのファンになってくれたら・・ミュージシャンの願いはこれに尽きるでしょう。これだけ立派な動員実績をつくっても、音楽業界(ライブハウス)の底上げにはならないのが悲しい。(5月3日)


城跡公園
高槻ジャズ 


ジャズ


バンドというより、オーケストラの規模で演奏する団体。
ジャズ


こちらは、西宮の中学生のジャズバンド。なかなかお上手でした。
ジャズ


公民館の狭い集会室で。
ジャズ


カトリック教会の玄関先で。「ミスティ」なんて、懐かしい歌を歌ってました。バンドは定年後のオジサンのグループ。
ジャズ教会


集客力がないグループは、こんな淋しいことに・・。
ジャズ


同じ場所で18才と13才の「奥村きょうだい」が登場するとたちまち満員に。本気でプロを目指してるらしい。
ジャズ


歩道橋下の狭いスペースで。
ジャズおわり 

ア・ラ・カルト


●街はずれに「秘境」あり・・・
  
~枚方市穂谷の里山風景~

 Sさんに案内されて枚方の里山をハイキング。新緑のグラデーションの美しさ、まさに「山笑う」感でほれぼれする。タイトルの「秘境」は大げさだけど、草花や虫たちにはサンクチュアリ(聖域)と言ってもよいくらい、素朴な里山シーンが残っている。年輩の人は自然に「うさぎ追いし かの山・・」の風景を重ね合わせてしまいそう。

 このエリアは、2009年、朝日新聞社などが全国から募集した「にほんの里100選」に選ばれたけど、ネウチは十分にあります。大阪府では、ここと能勢の長谷の2カ所が選ばれたが、市街地に近いここのほうが知名度が低いのがちょっと楽しい。(応募は全国から4000カ所以上あったらしい)

 今回はSさんの尻について歩いただけなので、地形図を買ってルートを研究してみよう。当日歩いた地域の中心部は、道標や案内看板など一切なく、民家もない。できれば、今後もそういうサービスはしないでほしい。(4月29日)


■にほんの里100選のリスト
http://www.sato100.com/news/100/index3.html


下の写真は、穂谷集落の近辺で撮したもの。
穂谷4月 

穂谷4月 

穂谷4月 

ウラシマソウ
穂谷4月 

穂谷4月 

読書と音楽の愉しみ


●最近の演奏会から

大フィル定期演奏会(第447回)
■バーンスタイン 交響曲第2番「不安の時代」
■シベリウス 交響曲第2番 ニ長調
 指揮・・大植英次  ピアノ・・小曽根真


 シベリウスの七つの交響曲の中では、この2番がもっとも優れた作品だと思っていたら、ちゃいます! と異を唱える人が結構いるらしい。有名であることと、優れていることとは別だという。熱烈なシベリウスファンに言わせれば、この2番は「若書き」で奥行きに乏しいとか、なんとか、傑作ではないというのであります。


さよか、ほな、マニアが名曲という「7番」聴いてみるべしと、図書館でCDを借りて聴いてみました。この曲は単一楽章で二十数分の短かさだから、繰り返し三度も聴いた。しか~し・・どの辺がスグレモノなのか、さっぱり分からない。こころ(感情)に訴えてくるものが何もない。

 マニアさんには失礼だが、全曲聴いて感じるのは「楽想の貧しさ」だけでした。 名曲とは、メロディやリズムが泉のごとくこんこんとわき出て、作曲家はそれをオタマジャクシでかっこよく表現する。一音、一小節、頭かきむしって考えてるようではアカンのです。その点、2番はこんこんと涌きでる泉のごとく・・なんですけどね。ま、こちらの感受性が乏しいのかもしれない。


バーンスタインの曲でピアノを弾いた小曽根さんは、もうジャズとクラシックの「二足のわらじ」をはきこなしてしまったようで、お見事というしかない。「ウエストサイド物語」からのアンコールピースも実にカッコよかった。

大阪日暮綴


●歌川国芳展 ~浮世絵版「ゲージツは爆発だ」の面白さ~

 北斎や広重と同時代に活躍した歌川国芳の集大成展覧会。前期、後期に分けて合計400点くら展示される。前期ぶんだけでも、丁寧に見れば2時間くらいかかり、くたびれます。


大名お抱えの絵師などと違い、浮世絵作者は庶民の中で暮らしたのだから、幕府やお役人に対しては常にアンチで、ナニナニ風俗の絵は禁止のおふれが出ても、裏をかいたり、誤魔化したりして規制をすりぬける。そんな、反骨、諧謔精神の現れた作品が面白い。


それと、フツフツとアイデアが涌いて、バクハツしそうになって、それを表現するに、既存の絵のサイズではどうしても小さくて収まらない。そこで国芳が考えたのが「シネラマ浮世絵」 大判の既成サイズの紙をタテ使いにし、それを横に3枚つないだら、巾90センチ、縦35センチくらいの大画面にできます。但し、継ぎ目ができるのは仕方ない。

 このアイデアって、最初期のシネラマと同じですよね。バカデカスクリーンに迫力ある画面が映しだされるが、継ぎ目がありました。観たのは、梅田のOS劇場。シネラマサイズのファーストシーンはコースターの前部からの撮影で、あまりの迫力に汗が出た。時は1950年代?嗚呼、なづがじい~。歌川国芳は、100年も前にシネラマ画面を開発していたのだ。


なんて、話が脱線しましたが、美術館で鑑賞するのはすべからくゲージツ作品だと勘違いしないで、空想、妄想交えて楽しく見物しませう。彼らの職業は、イラストレーター、アニメ作家であり、なにもかしこまって「鑑賞」する必要などありません。ホント。


ほかに、すごいなあ・・と感心するのは、絵とともに、彫る、摺る、の職人たちのハイテクです。関わった人、全員人間国宝にしてあげたいくらい。彼らの素晴らしい技術やセンスが、アニメ大国日本のルーツになってること再認識しました。(大阪市立美術館 最終6月5日まで)

■駄目男と同世代と思える人のシネラマ鑑賞記。
http://www.winpal.net/~jiro/l/cinema.html


当展のチケット料金は1300円ですが、65才以上の大阪市民は無料。
歌川国芳展 

新緑のきれいな美術館裏手の「慶沢園」で一服しませう。
歌川・・