ア・ラ・カルト
ウオーキング・観光
●比良・蓬莱山遊覧
さわやかな秋晴れに恵まれて、琵琶湖の展望が素晴らしい打見山、蓬莱山へ。近年、施設がまるごと新しく作り替えられたロープウエイのゴンドラは120人乗りという大バコのうえ、所要時間も5分という快速で上り下りします。ただし、運賃も往復1800円と、尻込みしそうな高さです。
その代わり、JR志賀駅と山麓乗り場間のバスは、平日のみ無料です。土休日はバス代片道320円が要るので、大阪駅からの利用を考えると、交通費だけで5000円くらいかかり、気軽に出かける気にはなりません。
六甲山上からの大阪湾の眺めと夜景のすばらしさ。そして、この蓬莱山からの琵琶湖の大観は、京阪神の行楽客にはお馴染みになっていますが、関東や名古屋方面の人には見ることができない絶景です。この二つを組み合わせた名古屋発バスツアーを関東、中部方面の観光客向けに売り出せば、企画の珍しさで売れるかも・・と、貧乏性駄目男はセコいこと考えてしまうのでありました。(9月29日)
■びわ湖バレイの案内はこちら・・・
http://www.biwako-valley.com/
ゴンドラというより、部屋ごと上昇する気分。
山頂近くは、傾斜が35度くらいある。画面中央下にゴンドラ。
ロープウエイ駅から蓬莱山まで、スキー場の草原をハイキング
ただいま測量中・・・蓬莱山山頂三角点
蓬莱山山頂には一等三角点があります。たまたま当日は業者が測量に来ていたので、少し話を聞きました。測量といっても、今や計測自体はすべてIT化していて、目で測るなんて作業はありません。
三脚の上、即ち三角点(+印)の真上にお盆型の受信機をとりつけ、24時間、衛星からの電波を受信し、データを専用のソフトで解析して答えを出します。24時間も測量するのは、複数の衛星間の距離に多少のズレがあるため、何度も測って補正する必要があるからです。
機器やソフトの能力がアップするにつれ、計測も緻密になってきて、測量誤差は小さくなります。月の満ち欠け=潮の干満によって地球の地殻への圧力もビミョーに変わり、それが基準点間の距離の変化に影響することもあるそうです。最近、日本が打ち上げた測量衛星「みちびき」が本格活用されたら、精度はさらに向上すると思われます。
それはいいとして、国土地理院からの仕事の発注はだんだん減っており、業者間の仕事の取り合いは、なかなか厳しいらしい。ひと昔まえは、業者のテリトリーは概ね決まっていたが、今は、大阪の業者が静岡の仕事を取りに行くこともできる。入札できれば、どこでも仕事できるという自由競争が測量業者の経営を脅かしてる。はためには、大きなリュック担いだハイカーのようにみえるこの人たちも、しっかり、不況や規制緩和の影響を受けているのでした。