大阪日暮綴


●緑陰カフェ in 靱公園

 ビルやマンションがぎっしり並ぶ都心にあって、靱公園(西区)が住民やビジネスマンにとってどれだけ貴重な「心やすまる」グリーンゾーンになっているか、ヨソ者でも察することができます。もし、この公園が無いとしたら、一帯はおそろしく殺風景なコンクリートの街でしかなかったでしょう。都会のオアシスという表現がぴったりの公園です。木立の向こうにビル群が望まれる風景は、ニューヨークのセントラルパークに似ている、と誰かが言ってました。

この公園の回りに、何軒かのカフェやレストランがあって、2,3軒の店は木立に面した構えになっています。公園の緑を借景にした、この効果は絶大です、コストはかからず、売り上げアップに貢献しているのです。実際、店内から公園風景を眺めていると、とても落ち着いた気分に浸れます。ここでは、たまたま利用した2軒の店を紹介しておきます。

■ATRIO
公園の北東端にあり、公園に面した入り口前は未舗装で、雨の日はじゅるじゅる。公共地だから舗装できないのでしょう。カレーやオムライス中心。

靫公園 

靫公園



■カンテ・グランデ

公園の南側、玄関は車道に面している。四つ橋筋から西へ150mくらい。
メニューはアレンジされたインド料理がメイン。窓外風景のきれいさは、この店が最高かもしれない。

靫公園 

靫公園 

■カンテ・グランデは こちらに店の写真がたくさんのってます。
http://www.mmjp.or.jp/cante/utsubo.html


ところで、この公園が、昔は・・といっても、敗戦の1945年以後の数年間は、米軍専用の飛行場だったことを知る人も少なくなってきました。ホンマカイナ?とマユにツバしたくなるけど、ホンマです。駄目男自身、ここで飛行機の発着を見たことがあるのです。憎っくきアメリカの飛行機が地面で間近に見られるというので、見物人が押し寄せ、すごい混雑だったことを覚えています。(10才ぐらいの頃です)

それまでのアメリカ製飛行機は全部、真下から見上げてた。つまり空襲でやってきた爆撃機や戦闘機は下から見上げるしかなかったもんで・・。
 しかし、この靫飛行場で見た飛行機にガクゼンとなりました。「なんや、これ!?」見慣れた(下からだけですけど)ボーイングB29や、グラマンF6に比べてあまりに貧弱で、薄っぺらなデザインだったからです。この、初めてみた民間機は「セスナ」でした。これって、今でもほとんど同じデザインでそこらへんを飛んでます。単発で胴体の上に翼がある、いかにも軽そうな飛行機です。もう60年来のロングライフ商品です。日本をボロボロにやっつけたアメリカにこんなチャチな飛行機があったのか。大人たちはシラケまくったかもしれません。

■空襲体験者には懐かしい?爆撃機B29の写真
http://military.sakura.ne.jp/world/w_b29.htm

■ゼロ戦を負かした戦闘機 グラマンF6 ヘルキャット(意地悪女)
http://ja.wikipedia.org/wiki/F6F_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

靱公園が東西に細長いのは、滑走路であった名残です。しかし、真ん中へんで「なにわ筋」が横切ってるやん? 当時はそんな道路ありませんでした。飛行場はその後、講和条約締結による返還物件となり、大阪市が公園用地に取得、整備をはじめました。この緑ゆたかなオアシスは、米軍が接収、飛行場にしたから生まれたといえます。ただの民有地の焼け跡だったら、役所にも公園にしようという発想はなかったでしょう。何が幸いするか、分かりませんね。

時は過ぎゆく・・ここが飛行場だった、なんて言われてもなあ。靫公園

靫公園おわり 

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閑人帳


●よく出来てますなあ・・感心。


イラ菅ポスター

 なにげに政治ブログ開けたら、このポスター。どなたがデザインされたのか存知ませんが、コピーもCG?写真もスグレモノです(笑)。
 菅政権の支持率が急降下して、はや30%台に。駄目男の寿命予測一年が又外れそうな気がします。早ければ9月の代表選挙でポテチンかもしれません。それなら寿命は3ヶ月余りです。嗚呼・・。

■画像引用元(孫引き)
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52528446.html

大阪日暮綴


●猛暑で家に引きこもり・・
     ・・のあいだに、お風呂の掃除をしませう

 寒い季節は、時間かけてお風呂の掃除をする気になりません。猛暑のいま、ふだんしない部分の掃除をしてみませう。ヒマつぶしにおすすめの作業です。

■浴槽の前パネルと内側を洗う
 新しい浴槽の構造は知らないので、古いタイプのユニットバスの掃除です。浴槽の前板を外してパネルの裏側や湯水の流れる溝の周囲をきれいにします。この前板が外せることを知らない人がいるかもしれません。下の部分はカビができやすいので、定期的に洗いたいものです。
 外し方は、下部の隙間に両手を入れてグイと持ち上げ、手前に引けばカンタンにはずれます。古歯ブラシなどで汚れを落とします。取り外しのときは軍手をはめたほうが安全です。

このタイプなら前板を外せます。
浴槽のパネル1


前板パネルを外したところ (掃除した後なので、きれい)
浴槽パネル2 

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■換気扇のファンを洗う
 これも経験者は少ないかもしれません。浴室の天井換気扇は、台所のレンジフードファンと同じ「シロッコファン」です。これの羽(ブレード)についたホコリを取り除きます。スプレー式の洗剤をブシュブシュとかけ、古歯ブラシなどでこそげ落とします。仰向きの作業なのでやりづらく、また暗いので、懐中電灯などで照らしながら作業します。足下に汚い汁がボタボタ落ちるので、床に新聞紙を敷いておいたほうがいいでせう。

ファンの掃除を怠ると、付着したホコリのために空気抵抗が大きくなってモーターの負荷が増えます。当然、換気能力も低下し、騒音が大きくなります。
 パネルの外し方は、縁に手をかけて下へ引くと、針金のバネが現れるので、これを手で挟んで本体から外します。

浴室換気扇


換気扇本体  円筒形のがファン
換気扇パネルを外したところ 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■洗濯槽用洗剤はこれがアタリ。
 ついでの情報です。これにもいろんな商品があって、何種類か試してみましたが、期待外れ続きでした。(約3ヶ月毎に使用)しかし、今回使った「洗濯槽ハイター」は大量の垢(カビ)が取れ、すすぎ運転を余分に一回増やしたくらいです。「薬剤を入れて2時間放置」という仕様のところ、外出して忘れてしまい、半日後に再運転・・もしや、これが効果をアップさせたのか? 不明ですけど。商品は「花王」製。250円くらい。
洗濯機用ハイター 



閑人帳

●食べてみたいよ<GOPAN>

 三洋電機が苦心の末、開発に成功した、米が材料のベーカリーが10月に発売されますが、これって、久しぶりに家電のヒット商品になる予感がします。何かと落ち目のイメージにとらわれている三洋電機にとっても、明るい話題になりそう。GOPANって、ごはんとパンの合成語なんでしょうか。

この新製品のエライところは、米を粉末加工せず、そのまま使えることで、おうちでは、米で御飯を炊くか、パン焼くか、自由に選べる。これが大進歩した点です。御飯とおかずという伝統的食卓風景が、材料は同じ米なのに、将来はパンとおかずの風景が増える可能性大です。むろん、自分で作るのが面倒な人は、パン屋さんで米パンを買えばいい。

ネットでCMや動画(下にリンク)を見ると、とても美味しそうに見え、早く食べたくなります。東京では、さっそくメーカーが期間限定のカフェをつくって試食できるようになりました。

もう一つの関心事は、ゴパンの普及による社会的影響が大きいことです。CMには「国民全部が毎月2斤(材料500グラム)のゴパンを食べれば、食料自給率が1パーセント向上する」とありました。
 一ヶ月500グラムなら一年に6キロ。これは現在の一人当たり米消費量の一割に相当します。つまり、この分、小麦の消費量(輸入量)が減り、米の消費量が増えることになります。6キロ×1億人=6億キロ=60万トン・・すごい量です。現在の小麦の輸入量が年間500万トン程度なので、その一割以上が減る。逆に米の需要が増えます。このボリウムは米作農家に元気を与えること間違いなしです。ゴパンに適した米の品種改良も進むでしょう。

もし、ゴパンが、安くて、美味しくて、栄養価でも問題なしであれば、日本の食料事情に大きなインパクトを与えること必須です。食材だけでなく、日本中のパンメーカー、街のパン屋さんが新たな設備投資を迫られ、この分野での需要増大で機械業界が潤います。また、ゴパンにマッチした「おかず」の研究もされ、食品業界は、なんだかんだと新製品を開発して、こちらも売り上げを伸ばす。ゴパンに合うドリンクもできるかもしれない。

・・というわけで、この新製品、昭和20年代の「電気炊飯器」発明以来の画期的商品になるかもしれません。メーカーの開発チームは「国民栄誉賞」受賞に値すると思います。

■三洋電機のGOPAN宣伝ホームページ
http://jp.sanyo.com/gopan/index.html

■東京渋谷・表参道にオープンした試食カフェの動画(削除の場合あり)
http://www.youtube.com/watch?v=qjCqhsq2Sc8

■小麦の需要や輸入に関する農水省のデータ
http://www.seifun.or.jp/seisan_kakou/ryuutuu.html


★快道ウオーカーからの便り


●やまなみ快道レポート 

■八日目 JR古市駅~白髪岳登山~古市駅
                 
2009年7月5日

曇り空ではありましたが、雨もそんなには振りそうもないので、前回に目標になった白髪岳に登ってみることにしました。番外編ではありますが、とりあえず、やまなみ快道の一部として投稿します。

古市の駅から住山経由で、白髪岳に登り、尾根伝いに松尾山へと続き、篠山へと下りようかとも思ったが、見晴らしのいい所が松尾山の向こう側にあるそうなのでそのまま古市へと下りてきました。今日は天気は曇り空で先週とは違い、展望はあまり良くなかったですが、気温も高くなく歩きやすかったです。
 次回はよりみちせず、今回行けなかった、篠山に到着します。   
           
                                                       ~やまなみ最後のたびびと~

山口白髪岳 

山口白髪岳 

山口白髪岳 

山口白髪岳 

山口白髪岳 


閑人帳

●知りませんでした・・鹿児島の「天保山」

 東京在のいちびり山男、KさんのHPを久しぶりに開けたら、鹿児島市の「天保山公園」にある「天保山」へ行ったきたとのことです。アリャ、ほんまかいな、気になって読んでみると・・薩摩製天保山は、公認の山ではなく「天保山砲台跡」だそうで、当地の町名が天保山町です。いや、そっくりさんがあるもんですね。驚きました。

大阪、鹿児島、いずれの天保山も、近くの川底の土砂をさらえて積み上げた人工の山で、そこに砲台を築いたのも同じ、それに、いずれも天保山公園のなかにある・・違うのは、公知の山か否かの点くらいで、山といえど、両方ともペチャンコの高さであること、似たもの同士です。この公園には坂本龍馬とお瀧の「新婚旅行記念碑」もあるので、もっかの人気の点では鹿児島の勝ちですね。

薩摩天保山のほうがエライのは、砲台を実戦に使ったことです。敵は英国の軍艦、いわゆる「薩英戦争」でドンパチ撃ち合いました。この戦争の勝ち負けの評価はいろいろあるようで、薩摩のボロ負け説や、まあ、トントンとちゃうか説もあるそうです。(駄目男はボロ負け説を信じていました)

話戻って、超低山ハントに邁進して、この道の第一人者?になったKさんの低山巡り実績は只今246座。そのアホくささを認められて、以前、NHKの「熱中時間」という番組に出ていました。

■Kさんの「低山倶楽部」ページ(九州の項目をあけて下さい)
http://home.k00.itscom.net/tozan/index.htm

■坂本龍馬新婚旅行碑の案内はこちら・・
http://community.travel.rakuten.co.jp/community/spot.do?spotCode=31794

たまには外メシ


●知りませんでした・・日本酒ハイボール

 黄桜の本社売店で見つけました。ハイボールの流行に悪のりして?の新商品。と言いつつ買ってしまうのだからアホですわ。キタのクルラホンのマスターに言うたら「はい、うちでも日本酒に炭酸まぜてレシピにしてますけど」やて。さよか。

栓を開けると、シュワと音がして、いかにも涼しげ。アルコール度数は8度と普通の日本酒の半分です。口当たりよく、きつい香りがせず、至って飲みやすいので、日本酒嫌いの人でもイケそうです。値段300円くらい。

さて、どんな料理が合うかなと考えましたが、思い浮かばない。刺身や鮨には甘すぎるし、鍋物もあかんし・・。味のはっきりしないサラダなんかにええかも。アウトドアに向いてるけど、冷やさないと飲めないから、これもイマイチです。

■黄桜の情報はこちら・・
http://www.kizakura.co.jp/ja/highball.cgi?id=2

黄桜ハイボール

アジア ウオッチング

●知りませんでした・・中国の最新インチキビジネス、

 都会に「ニセ路線バス」登場、荒稼ぎ

 アイデアの斬新さ、実行力とも、中国のインチキビジネスはますます盛んです。大紀元報によると、広東省深センに、最近、路線バスのニセモノが登場しました。車体のデザインから標識まで本物そっくりにつくってあり、堂々とバス停に横付けして客を乗せる。まさかニセバスと思わない人が乗ると、正規の4倍の運賃を請求され、ヤラレタアルヨ、と気づくという。

どう考えても、日本ではあり得ない話ですが、これがビジネスとして成り立ってるのだから、唖然呆然であります。当然、犯罪行為であるから、直ちに警察が取り締まって・・と誰しも思いますが、アチラの当局は知らんふりしてるらしい。混雑する路線なのにバスの本数が少ないところに目をつけ、ここでなんとかゼニ儲けを・・。で、パッとアイデアが閃いたのでせうね。あっぱれです。「全中国インチキ商売コンペ」なんちゅうのがあれば、推薦したくなります。

日本では、昔「白タク」問題というのがあって、正規のタクシーの少なさに目をつけ、自家用車をタクシー代わりにして、不正営業した例がありました。しかし、タクシーそっくりのデザインにするほどの凝り性の運転手はいなかったように思います。白タク商売はニセではなくヤミ商売。なんとなくネクラなイメージがありました。

■「大紀元報」ニセ路線バス、只今営業中のニュースはこちら・・
http://www.epochtimes.jp/jp/2010/07/html/d87637.html

北京では最近「ニセATM事件」というのもありましたが、これで思い出したのが、梅田地下街で起きた「ニセ夜間金庫事件」です。とにかくアイデアの良さに感心しました。(感心してる場合か)あの「三億円事件」のユーモア版と言ってもいい。中国と違い、日本の警察は必死のパッチで捜査しましたが、三億円事件同様、迷宮入りになってしまいました。50才以下の人は知らないと思いますので、ヒマな方はこちらをどうぞ・・・。

■ニセ夜間金庫事件のアイデアと顛末
http://yabusaka.moo.jp/yakan.htm

閑人帳


●知りませんでした・・羽根
のない扇風機

 近所のスーパーの雑貨売り場で妙な商品が目についたので、近寄ってみたら、これが新型の扇風機(下の写真)。商品名は「エアマルチプライアー」で、扇風機につきものの羽根がない。どうして風を起こすんだろうと説明書を読んでも分かったような、ワカランような・・。でも、アイデアは素晴らしい。うたい文句は、安全、掃除がラク、デザインが斬新、です。たしかに、これは評価できますね。

掃除機で名を上げてきた「ダイソン(dyson)」の新製品で、非常に巧妙な空気力学を駆使した画期的商品だそうであります。新しもの好きの人はさっそく飛びついたのでは、と思います。で、実際使っての採点は・・「価格com]で購入者の投稿を読んでみると、意外に悪評です。

一番の欠点は音がうるさくて寝室で使えない、というものでした。店の売り場では環境騒音が大きいので分かりにくいのですが、自宅でONしてみるとブイ~ンとやかましいそうであります。

買うてえらい損したわ。「大損」や。こんな駄洒落は載ってませんでしたが、いずれ品質改良されて、値段も安くなったら、ほしくなる商品です。

■価格com の値段比較とユーザーの評。
http://kakaku.com/item/K0000063900/

ダイソン 羽根のない扇風機  

大阪日暮綴


●28年間、ずっと思い違い。
      
~ザ・シンフォニーホール 並木道の樹木~

 前記、千住真理子の演奏会が終わって外へ出たら、久しぶりに日が差して、ホール前の並木の緑がとてもきれいに映ったので、下の写真を撮っていたら、五十年輩のおっちゃんが、つつと寄ってきて言うに、

「あの、横からなんでっけど、これ、何の木か知ってはります?」
「これって、メタセコイアでっしゃろ?」
「ちゃいます、もう、皆さん間違うてはるんやけど、これはラクウショウちゅう木ですねん」
「ラクウショウ? どんな字書きますねん」
「落ちる、羽、松、で落羽松、ラクウショウですわ」
「ひえ~、知らなんだ。メタセコイアとどこが違いまんねん」
「外見はそっくりやねんけど、よう見たらね、ラクウショウは葉っぱが互生、メタセコイアは対生ですねん」
「そうでっか。ほな、私は三十年近く、ずっと思い違いしたままやったわけで・・。こらええこと教えてもらいましたわ。おおきに」

過ぎたるおせっかいオジサンのおかげで、知識がイッコ増えました。みんな思い違いするのは、都会の公園などでは、メタセコイアを見る機会のほうが多くて、見た目そっくりのこの木も、メタセコイアに違いないと思いこんでしまうからでせうね。ラクウショウは「沼杉」ともいうそうです。

晩秋のコンサートのときに実が拾えたら、植木鉢に入れてみよう・・たぶん、忘れますけど。(ザ・シンフォニーホールは1982年オープン

■ラクウショウの説明
http://www.ponnitai.com/database/taxodium/distichum.shtml

カラマツ並木道 

読書と音楽の愉しみ

●千住真理子  ~デビュー35周年記念~

「無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ全曲演奏会」

 「えらいハードなプログラムやなあ、大丈夫?」チケットを買った人の多くは、3000円という安さに満足しながら、一方でこんな危惧を抱いたのではありませんか。大丈夫?というのは、最後までスタミナ切れせずにちゃんと弾きこなせるやろか、という心配です。

一曲目、無伴奏ソナタ第3番がはじまるや「えらいこっちゃ、こりゃ」いきなり、重音奏法の連続です。これは旋律と伴奏、和音を一度に弾くことで、要するに一人で二重奏、三重奏をやってしまう高度な技法。
 演奏者も聴衆も集中力を高めるために、いつもと違ってホールは映画館並みに暗くし、舞台の一点、奏者にスポットライトを当てるだけのスタイルで演奏が始まりました。休憩が二度あるのは体力回復のためでしょう。

当日のプログラムに千住真理子はこう書いている。
「嘆きの歌だ、とブゾーニは語った。シャコンヌへの言葉だった。その言葉を知ってから、それは私にとって、バッハに対する永遠のテーマになった。バッハの全曲が弾きたい・・
 時折、私はそんな衝動に駆られる。しかし、バッハの全曲演奏というのは、演奏家として醍醐味であると同時に、ものすごく怖いのだ。精神力と体力のバランスを維持しながら、独りステージに立つとき、私はこの世にたった一人で生きているような孤独を感じる。
そして弾きはじめるバッハの音楽は、険しくも神聖なる世界へと私を導く。まるでエベレストへ単独登山するような気持ちで、一歩、一歩、音の山肌を歩く。時に遭難しそうになりながら、時に光だけを道しるべにして・・。
 孤高のバッハは、それぞれの心のなかにそびえ立つ崇高なるエベレストなのだと思う」
(ここまで引用)

それにしても、バッハは何の意図あってこれらの曲をつくったのだろうか。ヴァイオリンの演奏技法の極点を追求したかったのでは、という論が一般的だが、それを最高難度の練習曲と言い換えたら、この曲は高度に芸術的過ぎる。無伴奏チェロ組曲のような、楽器が哲学を語るみたいな趣はないにしても、耳とアタマを素通りして魂の奥にズンと響く音楽だ。そういえば、睡眠導入剤としてつくった「ゴルトベルク変奏曲」だって、今じゃ堂々のゲージツ作品だし・・。
 ゲージツ云々はさておき、何より大事なことはライブで聴くこと。CDで無傷の演奏を100回聴くより、傷(演奏ミス)があってもナマで一回聴くことに価値がある。故・朝比奈隆がよく言っていた「演奏の一回性」大切さのことである。

2002年、ン億円の借金をして手に入れたストラディヴァリウス「デュランティ」は、客席後方の音響的にマズイはずの自分の席まで、ときに「やかましい」と感じるくらいに良く響き、鳴り渡る。・・ちゅうことは、わずかなミスも聞こえてしまうわけで、奏者は辛い。その上、延べ2時間以上の、ものすごく複雑な技法の演奏が暗譜である。さらに、無伴奏演奏では、リズムを全部自分でカウントしなければならない。いったい、どうやって拍子を数えているのか不思議でしようがない。

最後の曲、パルティータ第2番。終曲「シャコンヌ」の何とも言えない哀調を帯びた、ブゾーニが嘆きの歌と言った主旋律が何十回も繰り返されて終わる。立ち見席まで満タンの超満員の客席から万雷の拍手。ソロ演奏では珍しいスタンディングオベーションのオマケ付き。
 ご本人は、達成感と誇りと、精魂尽き果て、疲労困憊の体がミックスされた、何とも言えない表情。頭の中は真っ白だったかもしれない。楽屋へ戻る足がもつれそうで、上半身前のめりのまま引っ込んだ。

明日は参議院選挙投票日。ホールを出たら、消費税だの何だのと喧しい日常空間をよぎって帰るわけですが、多くの聴衆の頭の中では、相当の時間、あのシャコンヌの旋律が朗々と鳴り響いていたのではありませんか。(7月10日 ザ・シンフォニーホール)

プログラム(演奏順)
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第一番ト短調BWV1001
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第一番ロ短調BWV1002
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第三番ハ長調BWV1005
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第三番ホ長調BWV1006
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第二番イ短調BWV1003
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第二番ニ短調BWV1004

■千住真理子公式HP
http://www.marikosenju.com/ja/

★快道ウオーカーからの便り


MM子さんの Newさざなみ快道ー紀行文ー ④

●京阪八幡市駅~京阪丹波橋駅  7月4日(日)歩行
 前日の大雨にたじろぐような輩とちがいますう、というわけで運良く雨も止んだような気配の中、涼しいやん、日も差さずええ感じやん、と調子よく出発したのが、八時。

毎回頼りの地図に、御幸橋を渡りきってすぐの右折の道に×がついていたのが頭にたたき込まれ過ぎて、事もあろうに三本在る道の一番右を選択。マーフィの法則を実感。戻る面倒に負け、危ない車道を歩いたり渡ったり、或いは橋の下を潜ったり、そのまま続行。
 しかしながらよくよく見ればその道は、淀競馬場から先で歩く予定の宇治川沿い。終始蕩々と流れる川と緑の草原と整備された遊歩道の続くまことに心地良いコースで、あっという間に伏見に到着。三栖閘門記念館に入り、この歳になって初めて閘門と水門、扉問の違いを知り、得しました。

そこから始まる運河沿いの小道は龍馬ブームで賑わう町中の道と大違い。殆ど誰も歩いておられません。こんなに風情があるのにぃ。駄目男さんに感謝です。大倉記念館を過ぎた辺りで、空腹に勝てず、開店するのを20分待って「鳥せい」という店に沈没。三十石船よろしく酒盛りしてすっかり寛いで店を出てきたら、何と外はがんがん日の照る真夏に大変身。予定を変更し、とっとと帰路につきました。次回集合にはうってつけの特急も止まる丹波橋で十四時、本日の打ち止めと相成りました。 MM子 

■マーフィーの法則     
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

伏見「鳥せい」の店舗
鳥せい店舗

読書と音楽の愉しみ


●山野博史著「人恋しくて本好きに」を読む

 著者は関西大学法学部教授。専攻は日本政治史、書誌学。この本は、題名から分かるように書誌学のほう、本を通じての文壇よもやま話でありますが、半分近くは司馬遼太郎に関してのよもやま話になっています。

世に司馬遼太郎ファンは多いけれど、山野センセイの情熱、ツッコミぶりは尋常でなく、なんせ小学生時分、つまり司馬遼太郎がデビューして間もなくの頃からのファンだというからスゴイ。読むだけではなく、長じては、自筆原稿とか、関連文献漁りにも精を出し、その質量、司馬遼太郎記念館・山野分室くらいの充実ぶりかもしれません。
 のみならず、自分の娘に、福田みどり夫人と同じ「みどり」の名前までつけてしまった。で、司馬センセイ言うに「山も野もみどりか。タカラヅカみたいでよろしいなあ」と。なかなか洒落っ気ありますなあ。

145頁「大学図書館で働く人に捧げる十章」に、日頃、自分が思っていることとそっくりのことが載っているのでコピーしました。
「万巻の書を読みあさって、ついに人生のなんたるかを悟らぬままの人もいれば、書物なんか知るものかの人生の達人もいる。この世には、文字とも書物とも学校とも縁がないまま、かしこく心おだやかに暮らした人がいっぱいいたことを時折想いおこそう」
 書き漏らしましたが、著者は関西大学図書館館長でもあります。
(五月書房 2006年8月発行)

表紙イラストは、関大出身の漫画家、いしいひさいち。
本棚にしがみついてるのが山野センセイ。
本・人恋しくて本好きに

大阪日暮綴

●落ちましてん・・第二回「大阪検定」

 7月4日に府立大学・中百舌鳥キャンパスで行われた第二回「大阪検定」の2級テストを受けたところ、自己採点ではあえなく不合格。昨年の問題よりレベル高かったんや、なんて言い訳は無用であります。

 問題は四択のマークシート方式で100問。制限時間は90分です。当然、大阪に関する問題しか出ないのですが、出題ジャンルがメチャ広くて関心に偏りのある人はヤバイ。駄目男の場合、若者ファッションや歌謡曲や吉本芸人や大阪プロレスのことなんか、まるで無知なので、このジャンルで出題されるとお手上げです。例えば、こんな問題(文章は簡略化しています)みなさん、分かります?(解答は文末に)
第46問:次のタレントのうち、NSC(吉本総合芸能学院)の一期生でないのはどのコンビか。
①トミーズ  ②清水圭・和泉修  ③ハイヒール  ④ダウンタウン

第68問:本年3月、戎橋北東詰(キリンプラザ大阪跡)に出店したスエーデンのカジュアルファッションブランドは何か
①FOREVER21 ②GAP ③ZARA ④H&M

逆に、駄目男の得意なのはこんな問題です。
第71問:以下の駅の組み合わせのうち、距離が最も遠く、乗り換えに適さないのはどれか。
①JR西九条駅~阪神九条駅
②JR今宮駅~地下鉄動物園前駅
③JR大阪天満宮駅~地下鉄南森町駅
④JR野田駅~地下鉄玉川駅

テレビを見ない習慣が仇になって?ペケになった問題も。
第72問:京阪電車のイメージキャラクター「おけいはん」の苗字はどれか。
①森小路 ②淀屋 ③楠葉 ④京橋

数年前、ガイドづくりの下見でウロウロ町歩きしたことが役に立って、正解できたのがこの問題。
第14問:長年の争いの末、織田信長との講和条件に従い、大阪を退去した、時の本願寺の宗主は誰か。
①蓮如 ②顕如 ③教如 ④汝如

この5問を迷わず正解できた人は、駄目男より博識間違いないですから、2級受験資格十分です。

7月5~7日にわたって、大阪日日新聞に問題と解答が掲載されたので、3級、1級もやってみました。3級も去年よりはやや難しいと感じましたが、結果は84点。(昨年は88点、合格点は65点)
 落ちた2級は自己採点したところ、67~69点(解答の記憶あいまいで点数もあいまい、誤差あり)の予想です。合格点は70点なので、69点ならヤケ酒でっせ・・と、酒場へ行く口実にしよう。

今年から実施された1級もトライしてみました。採点したら74点! アリャ、2級より高得点ではありませんか。1級と2級のねじれ現象です。・・とは言うものの、1級は合格点が85点とえらく高いので、やはり不合格です(涙)。

日日新聞を購読している知り合いのおばあさん(88才)から電話あり「わても新聞の問題集で「3級」やってみたら、52点でしたわ。もっと勉強せにゃ」自分では密かに「物知り」と自負している人だったので、52点という結果にちょっとショックだったようですが、駄目男も落ちたとわかって、なぐさめになりました。なお、今年の受験者は1~3級で約4000人だったそうです。

■問題の解答・・46問=② 68問=④ 71問=① 72問=③ 14問=②

■大阪検定案内HP
http://www.osaka-kentei.com/

老いも若きも、続々試験会場へ・・府立大中百舌鳥キャンパス(7月4日)
大阪検定 中百舌鳥キャンパス  

閑人帳


●映画「RAILWAYS」観賞

 いま、出雲大社の由来に関する本を読んでいて、島根に興味を持っていたところ、この映画の広告を見つけて出かけました。~49才で電車の運転士になった男~という、長いサブタイトルがついています。

地方出身で東京に出てエリートサラリーマンになり、仕事バリバリだが、故郷には老いた親が淋しく暮らしている・・。エリートかどうかは別にして、こんな境遇の人はゴマンといる。この映画は、そんなエリートが一流企業を辞め、子供時分に憧れた、田舎の私鉄の運転士になって後半生を生きるという話。同じ境遇の人がこの映画を見たら、あまりに大甘なストーリーにシラケること必定でありますが、そこんところを我慢すれば、しみじみホームドラマの佳作であり、鉄道ファンにはオンボロ電車活躍物語として楽しめます。刺激のきついCG映画全盛のなかで「田舎でこさえた手作り映画」という雰囲気も好感がもてます。監督さんが地元出身だそうで、それもプラスになっていそう。

平日の午前に観たら、お客さん12人。人気ないのかなあ。もし、これがヒットしたなら、全国各地の死にそうなローカル線をロケ地にした映画を次々企画してもらったら、我らオジンは居ながらにしてローカル線の旅ができそう・・とムシのいいことを思いつきました。「男はつらいよ」寅さんシリーズの鉄道版ってやつです。全然売れそうにない? そうかもね。

主演・中井貴一、高島礼子、奈良岡朋子、デハニ50(ボロ電車)
(7月6日 アポロシネマ8・・上映は9日まで)

■ここに詳しい解説が出ています。
http://www.kankou-shimane.com/mag/mov/railways/

★快道ウオーカーからの便り


●やまなみ快道レポート 

■七日目 JR藍本駅~虚空蔵山登山~JR古市駅
  
                    2009年6月28日

梅雨入りしても晴れ続きなので、前回に撤退してしまった、虚空蔵山にチャレンジすることにしました。向こう側に降りて行き、古市まで歩きました。藍本の駅から南下して途中で近畿自然歩道と合流。そのまま快道は進み、虚空蔵山の山頂経由で反対側の立杭陶の郷へと降りて行き、下界へと到着。

暑くて歩きにくかったので、川の土手の小道を北上して小さな峠を越えて古市の駅へとたどり着きました。峠の向こうの池が静かで気持ちよかったです。駅の向こう側に白髪岳が聳え立ち次回の目標となりました。なにより暑い一日でした。

              ~やまなみ最後のたびびと~

山口虚空蔵山1 

虚空蔵山2 

虚空蔵山3 

虚空蔵山4 

虚空蔵山5完 


泣かせます・・大阪昔風景画集

 ●泣かせます ~大阪昔風景画集~
    ~野村廣太郎「明治・大正 大阪百景」から~ (完)

■その8・・四天王寺西門の風景
 今まで紹介してきた大阪風景は、昔と今の風景の変化が大き過ぎて、ピンとこない場面が多々ありました。最後に紹介する四天王寺西門風景は、今昔の差が小さい、珍しい例です。やはり、神社仏閣は変化が少ないロケーションといえるでしょう。明治時代どころか、創建以来1400年、平城京より古い歴史をもち、かつ、伽藍配置など基本設計は当時のままだから、この風景の「変わらなさ」スゴイと思います。

明治時代の風景
明治時代の西門風景を描いた絵も、もしや写真を元にしているのでは、と察します。鳥居や堂塔の遠近感が写真的にリアルな感じがします。人物は全部和装、タクシーの変わりに人力車が客待ちしているのが明治らしくて、左手前の男も客の膝掛けに使う赤毛布を手にして客を呼び込んでる感じです。当時は石畳がなく、地道だったようで、雨の日は歩行がたいへんだったでしょう。
四天王寺今昔1 

現代の風景
 この明治の絵から現在に至るまで、四天王寺は、鳥居や六時堂などを除いて、二度にわたりカンペキに倒壊、焼失した経験をもっています。昭和9年の室戸台風と20年の空襲です。いや、明治以前にも、台風や火災、戦乱の災難はあって当然で、シンボルといえる五重塔は、コケては建て、焼けては建てを繰り返し、現在八代目。これは日本で一番かもしれない(未確認) 塔に比べて石の大鳥居は約700年前の建立で重要文化財指定。石づくりでこの巨大サイズとしては日本最古級です。
四天王寺今昔2 現代


四天王寺七代目五重塔炎上を目撃
 余談ですが、昭和20年の3月の空襲で五重の塔が炎上、倒壊するシーンを偶然、目撃しました。当時6才でしたが、未だにそのシーンが脳の隅っこ記憶されています。夜中だったので、塔の各層から吹き出す炎によって五重塔の輪郭がシルエットになって浮かび(映画なら絵になる場面でありますが)まもなく下のほうが折れてドドドと崩れ落ちたのでありました。

塔から家まで約300m、こんなに迫力ある火事シーンを見たのはこのときだけです。・・と、書いてみたものの、記憶のリアルさを確かめるためにあれこれ検索しました(ヒマ人やなあ)。結果、画像が見つかりました。自分が見たのとは反対方向(北西)から撮影したみたいですが、炎上の様子は記憶と同じです。塔の左手は金堂と思われます。
 この七代目の木造五重塔は、室戸台風で倒壊後、昭和16年に再建されたもので、わずか4年の寿命。こんなに薄命な塔も珍しいと思います。

■四天王寺五重塔炎上の写真(大阪市のHPより)
http://www.city.osaka.lg.jp/somu/page/0000004095.html

■四天王寺五重塔の履歴については、こちらで詳しくみることができます。http://www.d1.dion.ne.jp/~s_minaga/sos_sitennoji.htm

この今昔風景シリーズは当分の間保存します。専用カテゴリーをつくっていますので、そちらから入って下さい

読書と音楽の愉しみ


●最近の演奏会から

大フィル6月定期演奏会

■ショパン ピアノ協奏曲第一番 ホ短調
ピアノ=中村紘子

■マーラー 交響曲第一番 「巨人」
指揮=ヤクブ・フルシャ

 先月に続いて肩の凝らないポピュラーな曲なのでラクチン。二曲とも、駄目男にとってはクラシックの「なつメロ」であります。中村紘子の一番を最初に聴いたのは、もう45年くらい昔のことで、ならば、今はすっかりおばあさん風情になっているのかといえば、それが違う。ウエストはどどど~んと太くなっているが、顔立ち、髪型は20代のそれをエンドレスコピーしているかの如く、なのであります。世評はともかく、一番売れたときの容貌をとことん維持、固定化して老いカバーすることに成功している例で、女性では、この中村紘子と黒柳徹子がツートップではありますまいか。ショパンの一番、多いときは、一ヶ月に5回くらい弾いているらしく、演奏には特に言うべきことナシであります。

■中村紘子の公式サイト
http://www.nakamura-hiroko.com/top.html

マーラーの一番も無性に懐かしい。昔、NHKーFMで聴いた、ズビン・メータ=イスラエルフィルの演奏に惚れ込んで、これをスタンダードにして聴き比べるクセがついてしまった。特に第四楽章の切なくメランコリー、また、ゲージツはバクハツだ、ふうの激情逆巻く場面は指揮者のセンスと技量の見せ所で、ここを凡庸無難に流した演奏はペケであります。通俗的という批判もあるが、過ぎ去ってゆく青春時代への追慕の念を味わうには最高の曲。ポピュラーのシャーリー・バッシー「帰りこぬ青春」と共に、老いて枯れたココロに、シュワーっと染み込むのであります。 

 まだ30才のヤコブ・フルシャ、少々楽譜を見過ぎではないかという気もしたけど、大フィルの熱演を引き出し、やんやの喝采でした。
(6月25日 ザ・シンフォニーホール)

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●ヴィルトゥオーソの復権 ~大阪アーティスト協会主催~

■メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調 岩渕晴子
■ショパン ピアノ協奏曲1番ホ短調 安積京子 
■シューマン ピアノ協奏曲イ短調 田中伴子

管弦楽 モーツアルテウム管弦楽団 指揮 門良一

 T君の招待で、いずみホール最良の席で鑑賞。
よくもこんなベタなプログラム作るなあ・・と、ため息が出そうになりますが、いろいろワケがあるらしくて、これがベストだとなったらしい。ショパンのコンチェルトは昨夜、御大中村紘子の演奏を聴いたばかりで、二日連続同じ曲を聴くなんて珍しい体験。

ソリストの三名、ほぼ無名の人ながら、タイトルのように十分名人芸を積み、技量では文句なしの素敵な演奏でした。今日のステージのために、いかほどの練習を重ね、本人や家族などが、集客のための苦労を積んだかと思うと、この演奏会の成果が広く知れ渡ることを願うばかりであります。(6月26日 いずみホール)

いずみホール演奏会 

大阪日暮綴


●一ヶ月の交通費、一万円ナリ・・

 一昨年と昨年、交通費をカード代やチャージ金額で計算したら、年額で一昨年は12万円、昨年は11万円でした。交通費として月に一万円くらい使っていたことになります。
 今年は大阪市の「敬老優待乗車証」=無料パス=が年初から使えるので、削減効果のほどが分かりやすくなります。で、1~6月末までの運賃チャージ金額、即ち、大阪市営交通以外の乗車賃を領収書で計算すると32000円でした。一ヶ月当たり、約5300円です。

これで分かりました。一ヶ月の交通費のうち、半分が市営交通(地下鉄・バス)半分がJRや各私鉄の運賃でした。市営交通費が無料になって、年間の交通費支出が半分になったわけです。月5000円としたら、年間6万円。仕事や習い事や病院通いで頻繁に地下鉄・バスを利用する人なら、年間10万~20万円ぶんタダで乗車していることになります。

駄目男の交通費、月一万円ナリ。ブログ読者の中には、意外と少ないやんか、と思う人、ま、そんなもんやろ、と納得する人、オジンのくせに使いすぎやで、とブーイングの人、いろいろだと思います。本人は平均的な利用者だと勝手に思っています。

誰に聞いたのか忘れたが、大阪市内で一人暮らししているおじいさんが、堺市に住む息子に同居を求められたとき、この無料パスを楯に、ガンと拒否をしたという。おじいさんにとっては、それくらい価値のあるカード、まるで黄門さんの「葵のご紋」の印籠で、これが目に入らぬか、と見せびらかしたのか。いや、それはタテマエで、別のワケありで同居を断りたいが、言いにくいので、言い訳用小道具として使ったのかもしれない。

このカード、チャージしておけば、JRや関西の各私鉄ほとんど使えるので、一枚で何処へでも行けます。一万円札を崩すとき、券売機で千円をチャージし、九千円をつくるというのも、よくやります。

(注・・ジパング割引を使うような長距離乗車の運賃は除外しています)
 

乗車券チャージ領収書