閑人帳

■普天間、書簡でも首相「トラスト・ミー」米紙
 【ワシントン=小川聡】29日付の米紙ワシントン・ポストは、「米国が日本の首相に懸念」と題する記事を掲載し、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題を巡る鳩山首相の言動が「米政府高官たちをいらだたせている」と報じた。

同紙は、首相の一連の言動から、「米当局者たちは、鳩山首相を気まぐれな指導者と見なしている」としている。

同紙によると、鳩山首相は、11月の日米首脳会談のほか、米側が首相の意図に非公式に懸念を伝えた後にオバマ大統領に出した書簡でも、「トラスト・ミー(私を信じてほしい)」と伝え、普天間問題の年内解決を約束した。

だが、今月17日にコペンハーゲンで会談したクリントン国務長官に、年内解決を先送りする方針を伝達した。首相が長官への方針伝達後、記者団に「十分に理解いただいた」と述べたことについて、「事実でなかったことは明らか」と指摘した。

(2009年12月30日01時38分  読売新聞)
■http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20091229-567-OYT1T00619.html

ここまで不信感をもたれたら、首相とアメリカ政府との信頼関係は無に帰したも同然。鳩山サンの発言の有効期間は15分という、米国高官の認識は正しい。すでに「ハトヤマ無能」情報は世界中をかけめぐっている。なのに、肝心のご本人はケロッとして、何の話?みたいな感覚なのだから、救いようがありません。自民党政権でも無能な首相はいたが、ここまで言葉の軽い、無責任な首相はいなかった。少なくとも、昨日自分は何を語ったかくらいは覚えていた。もう閣僚や議員は、いかに穏便に首相を退場させるか、アイデアを練ってるのではありませんか。(駄目男)

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たまには外メシ

●今どき、コーヒー1000円の喫茶店、実は・・・

 友人三人と難波で昼メシを食べた帰りに「カフェ・ド・ラ・ペ」というなんとも言いにくい(書きにくい)名前の喫茶店へ寄りました。閉鎖した新歌舞伎座の北隣、御堂筋に面したビルの二階にあり、天井が高く、フロアはゆったりしていて、まるでホテルのロビーのようなリッチな空間に、ゆったりとテーブルが配置されています。この店の名前、なんか聞き覚えがあるなあ・・と、必死に思い出したところ、九月に開催される「大阪クラシック」の演奏会場の一つなのでした。

フロアにはピアノがあって、曜日によってピアノやヴァイオリンのナマ演奏もあるそうですから、喫茶店としては最上級になるでしょう。ゆえに、値段は高く、四人で四千円くらい払ったので、コーヒー1000円かと、タイトルに書いたのですが、昼間は800円台らしい。ケーキセットなら1200円くらいします。それにしても、今どきこんな高い値段でやっていけるのかと、貧乏人はすぐ台所事情を気にしてしまいます。

で、念のために店名で検索してもホームページが見つからない。そんなアホな・・、ようやく見つかりました。それがさ、いやさ、どやさ、今くるよと正面衝突したような衝撃、は大げさですが、このエレガントな店の経営は「S」という大手パチンコ業者なのでした。オヨヨ。店の上が本社事務所らしいのです。 

ま、ものは考えようです。喧噪のパチンコ店で一時間に一万円スッてしまうことに比べたら、一時間千円でこの リッチな部屋で過ごすほうが、よほど有益かと。あるいは、この店の社長さんは「パチンコ客なんか来るなよ」の思いで、こんな店をつくったのかもしれない。いっそ「パチンコ客の入店お断りします」の張り紙出したらどうです?(笑)

カフェ・ド・ラ・ペ  ホテルのようなリッチな雰囲気がウリです(12月10日)
コーヒー1000円喫茶店 

閑人帳

●たった一行の記事で首相のアタマの中が見透かせる

 カタイ話でスイマセン。
各新聞の2面か3面の隅っこには「首相動向」とかいう題目で、首相の一日の行動記録が簡略に記されている記事があります。その12月26日(土)午前の面会者の名前を見て、オヤ?なんでこの人が、と怪訝に感じたのは駄目男だけではありますまい。その人は岡本行夫氏。自民党政権時代に首相の外交補佐官などを勤めたひとです。

この人、現鳩山ブレーンのトップ?寺島実郎氏に比べたら明快に親米的思想の持ち主。で、当日午前中に首相と会談(あるいはレクチャー)の時間をもった。ジャ~ン、当日の午後、首相は東京の民放ラジオ局で収録。何をしゃべったのかといえば、米軍普天間飛行場のグアムへの全面移設を否定する内容。おいおい、それって午前中に岡本氏からアドバイスされた内容そのまんまじゃありませんか。こう勘ぐったのも駄目男だけではありますまい。おそらく日本中でン千人か、ン万人が同じように勘ぐったでありませう。つまり、首相は岡本氏に進言された内容をそのまま首相の考えとして発言したのです、と自信をもって言えます。(笑)勘ぐらない人でも、この発言内容に「唐突感」を覚えた人は多いはずです。

要するにポッポさんは、寺島氏が「アメリカのいいなりになることはない。突っ張れ」と言われれば、その通りにしてアメリカ首脳を怒らせてしまい、社民党の親分、ミズホさんに「グアムへの全面移設を」と求められたら、ハイハイ、ごもっとも、それも視野に入れますね、とか言い、リアリストの岡本氏に、グアムへの全面移設なんてあり得ないでしょーが!!、ときつくアドバイスされたら、数時間後には「グアム全面移設否定」発言をする。もう馬鹿丸出し。

アメリカ政府高官に「15分脳男」とかのあだ名をつけられてしまったように、相手に合わせてコロコロ考えが変わり、何一つ自分で決められない。そもそも「自分の考え」というものが無いのですね、この人は。26日午後の「グアム全面移設否定」発言の賞味期限が何日までなのか、注目しませう。今日明日、寺島氏に「そんな弱気でどーする!!」と言われたら、またまた「全面移設否定も選択肢の一つ」なんちゃって・・もう、キリがありませんが。こんな男が国家のトップだなんて、嗚呼情けない。

さて、もう一つの興味は、誰が岡本氏を公邸に差し向けたか、です。ポッポさん本人が招いたのなら最良の選択。そうでないなら誰が?・・。ポッポさんの無能ぶりに焦りまくった民主党幹部なのか。それとも外野席の誰かか・・。案外、早々にわかるかもしれません。 

■岡本行夫氏のホームページ
http://www.yukio-okamoto.com/index2.html

■ たった一行で首相のアタマの中が見透かせる12月27日の記事
(共同通信=大阪日日新聞)
首相動静記事 

閑人帳

●亡国のビジネス・・パチンコ

★24兆0488億円
★ 7兆3813億円
 ひさしぶりにパチンコをネタにします。古い読者は、またかいな、と辟易されるかもしれませんが、興味なければパスして下さい。

上の数字24兆・・は昨年(08年)のパチンコ業界の売り上げ金額です。下の数字は何でしょう。・・・08年の百貨店業界の売り上げ金額です。日本中のデパートが必死のパッチで頑張ってセールして7兆円台。パチンコ店の三分の一にも達しないのです。

すごく単純な発想ですが、パチンコ店の売り上げの2割をデパートでの買い物に消費すれば、軒並み赤字体質のデパート業界は一気に黒字になります。7兆円台が12兆円になりますからね。
 この差額の約5兆円という数字は、流通業界ナンバーワンの「イオン」の年間売り上げに相当する金額でもあります。恐れ入ったか、パチンコの実力! 逆に言えば、イオンの5倍の売り上げに相当する金がパチンコ屋に吸い取られていることになります。ゾッとする金額ですよ。

モノが売れない、不況だ、デフレだと嘆きながら、日本人は24兆円もの金をパチンコ屋に注ぎ込んでいる。この金額、来年度予算(92兆円)の約四分の一です。身近なところで勘定すると、赤ちゃんから寝たきり老人まで、日本人等しく一年に20万円くらいパチンコ代に費やしていることになります。自称パチンコファンは100万円くらいつぎ込んでる。なのに、誰も気にしない、社会問題にもならない。
 財源が大問題になった「子供手当」の2010年度予算額は2兆2554億円。パチンコ代のたった10分の1の金額にしかならない。

 
 パチンコ業界は民主党とも自民党ともズブズブの関係を築いてるから、政治家の発想でこれを問題にすることはありません。むしろ業界擁護の立場です。マスコミも最近は業者がテレビCMの上顧客になってるので、批判など出来るわけがない。サラ金CMの大幅減少の穴埋めにパチンコ店のCMが増えたようにも思えます。

要するに、日本国民がパチンコを日本一の巨大ビジネスに育てたのです。その裏側でスーパーや百貨店や旅行業界が苦境に陥ったとしても、原因はパチンコのせいだという発想は起きない。国家予算の四分の一の金をギャンブルに費やしてる国って他にあるのだろうか。こんな疑問をもつ人、業界もないのです。

もっとも、パチンコ業界も売り上げはジリ貧であり、90年頃のピークにくらべたら2割くらい落ちています。業界は大手の寡占化が進み、独立店はほぼ淘汰されてしまったようです。

業界のトップは「マルハン」。この名前を知らない人は、世間に何ほどの興味もない、長閑な人生を送ってる人ですね。2位はダイナム、3位はガイア・・書くだけムダか。     トップのマルハンの売り上げは年間約2兆円。
一日当たり55億の現金を吸い込んでいます。チエーン店の数は250だから、1店あたりの年商は80億円。1店当たり、一日の売り上げは2000万円台、還元率80%としても、毎日400万くらいの祖利益があるでしょう。この巨大な利益を年収200~400万円台の庶民が貢いでいる。アホクサ、と思わないのか。思わないそうですよ。

ギャンブルといえば、競馬も取り上げなければならない。どれほどの売り上げがあるのか。JRA(中央競馬)を調べたら年間2兆6000億。なんだ、パチンコの10分の1ではないか。というより、マルハン一社の売り上げとさほど変わらない。いずれ肩を並べるかもしれない。恐るべしマルハンであります。

「パチンコ亡国論」を唱えた人は少なくない。しかし、現実は依然として大盛況。デフレ、不況を嘆きながら、国家国民みんなで力を合わせてパチンコ業界を支えてる。この図式、いつまで続くのでしょうね。

■パチンコ産業の概要 2008年(プレスリリース)
http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=35854
                          
■マルハン 決算報告書(PDF)
http://www.maruhan.co.jp/corporate/ir_data/maruhan_report_38i_ja.pdf

■JRAの売り上げ(リンク切れの場合あり)
http://sankei.jp.msn.com/sports/race/091227/rac0912271952003-n1.htm


たまには外メシ

●もう、ヤケクソや!!・・の値引きサービス

 下のジャズコンサートの帰りに寄った「わたみん家(ち)」は和民系列店のなかではローエンドに位置する大衆酒場。客単価は2000円~2500円 で我らマルビ派の味方であります。しかし、外食ビジネス不振のなか、この価格でも客は寄りつかないのか、下の写真のようなヤケクソ気味のサービス券を配布している。当日、4人で8000円の飲食をして、渡されたのが4000円分の「食事券」 次回も4人で8000円の飲食したら、半額になるのだから、一人1000円で済んでしまう。

もっとも、一人当たり1000円という限度と有効期間があるから、常にオイシイ割引ぶりではないけれど、もうヤケクソ的サービスではないですか。これでどうして採算をとるのか、社長サンでなくても危機感は分かる。 デフレの様相はこの業界にも及んで、かつて5000円台が相場だった「飲み放題つき忘年会」がいまや3000円台にまで落ちている。ユニクロ志向が世間全般に広がって、オール討ち死に、共倒れになりかねない。お金ありすぎのハトヤマさんにはとうてい理解できない庶民社会の窮状です。

8000円払ったら、4000円分戻ってきた
和民んち割引券 


読書と音楽の愉しみ

●80歳・北村英治・・まだまだ元気

 今年最後のミュージックシーンは、北村英治とアロージャズオーケストラのコラボによるクリスマスコンサートでした。(24日・西宮芸セン) プログラムは、オールドファンは涙ちびる「なつメロ」特集。レッツ・ダンス、ムーンライト・セレナーデ、A列車で行こう、ホワイト・クリスマス、メモリーズ・オブ・ユー、シング・シング・シング・・など、ホント、涙ちびりそうでした。

 何が驚いたって、クラリネット・北村英治の若々しさ。 パワー、テクニックから体格まで中年時代のそれと全く変わっていないのには、もうあきれるくらいです。この人、年取るのを忘れてるんちゃうか? あんた、ホンマに死ぬんか?・・こんな素朴な疑問湧きましたよ。とにかく80歳にして「老いぼれた」という印象をマッタク感じさせないのだから凄い。彼に比べたら、駄目男なんかもう半分死んでるようなもんで・・。 素敵な演奏を楽しむとともに、元気パワーをおみやげにもらって帰りました。

■北村英治の公式ホームページ
http://www.eijikitamura.com/

アロージャズコンサート 



プチ・ケチの研究

●けふもニコニコ、即席100円昼メシの研究

 カテゴリー「たまには外メシ」をごらんになってる方は、管理人、駄目男は食生活でけっこう贅沢をしてるのでは、と想像しているかもしれない。しかし「たまには外メシ」ということは、裏返せば「ほとんど内メシ」であり、食生活の大半を占める内メシの研究に、日夜励んでおるのでございます。今回は100円昼飯の研究・・・にしては全然独創性がありませんので、ま「研休」というのが正しいようで。

★むらせの「じゃこご飯」
 一食ちょうど100円という商品があるので試してみました。
うたい文句は「とがずに炊ける、具入り無洗米」要するに、かやくご飯のインスタント版です。無洗米と具材をパッケージにしてあり、そのまま水加減して炊飯すると、かやくご飯ができあがります。お茶碗4杯ぶん(2杯ぶん×2袋)で小売価格399円。一食分100円です。メーカーのHPによると、この製造方法に特許が認められたということで、ヒット商品になるかもしれません。試してみた結果、水加減を正確にしないとべちゃついたり、パサパサになったりすることが分かりました。
■むらせのHPはこちら・・
http://www.murase-group.co.jp/

100円ひるめしの1 

★焼き飯
 いろいろ試してみたけれど、一番安いと思われる「永谷園の五目チャーハンの素」がいちばん無難でつくりやすい。具材をあれこれ加えると、フライパンにくっついたりして失敗率が高くなる。ご飯35円+卵30円+チャーハンの素22円、合計87円。
100円の2 

★即席ラーメン
 安上がりという点では、これが一番でしょうが、昨年、小麦価格の高騰で値上がりし、80円台になったこともありました。現在は価格競争の目玉商品になり、近所のスーパーで、ばら売り48円。「塩」「醤油味」2種類あって、包装にはPB商品とあるけど、どうやらサッポロの製造らしい。玉ねぎやキャベツの細切りを加えると味が丸くなり、紅ショウガをトッピングすればなお良し。もしくは、キムチを載せればデラックス版となるのであります。本体48円+具材30円? 合計78円。
100円の3 


★焼きそば
 ピンからキリまでいろんな価格がありますが、当然、いっちゃん安い「3食入り」180円のものを買うのであります。これもストレートではあまりにわびしいので野菜なんか加えて誤魔化す。または鰹節をまぶす。年寄りにはこれで十分でございます。焼きそば(メーカー不詳)60円+具材40円 合計100円。
100円の4 

★天津飯 (失敗作)
 ただいま研究中の新メニュー。ヒガシマル醤油から「天津飯の素」が発売されてるので試してみましたが、なんだかな~・・。味もなんだかでありますが、卵を炒りすぎるのか、外見が天津飯にならないのであります。
なんか、玉子入れすぎの玉子丼みたいになって・・。それに器に移すときに形が崩れて、玉子の上にとろみが乗っかったようにならない。あと2回テストしてなお失敗なら、メニューから削除しませう。ご飯35円+天津飯の素47円+玉子2ヶ60円 合計142円 アチャ、予算オーバーや。
100円の5 


(注)ご飯35円は生米75㌘ぶん。 光熱費含まず。

■朝食も100円以内
 朝食は年中トーストとコーヒーと決まってるので、コストは100円以内。夕食のみ少しアップして、食材は300~400円。ほかに果物代。ときどき安いにぎり寿司(600円くらい)も買うから、かなりばらつきがあります。トータルでは一ヶ月で15000~18000円。一人ぶんの食費としては生活保護世帯のそれとあまり変わらないはず。(注・酒代は別)察するところ、夫婦二人で30000円、親子4人で4万円台あたりが中心帯ではないでせうか。(想像です)
 問題の? 外食頻度は月に5~7回くらいで、これを全廃すれば15000円くらい浮きそう。ならば、計算上では、お酒を飲まず、人付き合いもしない人は、もっとリッチな食事をしたり、趣味を楽しんだりできるはずですが、さて、どうなんでしょう。

読書と音楽の愉しみ

●ウツも吹っ飛ぶ「ショージ君の マンガ文庫傑作選」 
                  東海林さだお著

 図書館のコミック部門の本棚には、オジンが読む漫画本など皆目ないのでありますが、たまにはこんな掘り出し物に出会います。
 著者、東海林さだおが自選したこの単行本は実に700頁、漫画とはいえ、読むのに一日かかります。描いたのは1980年代前半だから、もう30年くらい昔の作品なのに、笑いの鮮度は十分保たれ、読み出したら止められない。電車の中ではゼッタイ読めない本であります。

もし、この本を読んでクスとも笑わない人がいたら、直ちに精神科のお医者さんに相談にまいりませう。ホンマ、かなり重症の心の病にかかってるかもしれません。じっさい、この本を精神科の待合室にさり気なく置いて隠しカメラで読む人の表情なんか観察したら、問診のときに役立つかもしれません。患者さんが「ククク・・」とか「ムヒョ~」とかの反応を示していたら、おおむね軽症でありませう。逆に、手に取ろうともしない人は深刻な症状の持ち主かもしれない・・と、これは冗談。

ギャグのおもろさ、画の上手さは無論、感心するのはコマ割の巧さですね。
一テーマは47コマで構成されているのですが、巧いのは、シンプルネタをいかに引き延ばすかのテクニック。91頁の「タイミング」なる作品は会社の応接室へ通した来客に、社員であるショージ君が煙草の火をつけてあげる。たったこれだけのシーン、普通は4コマでもオチがつくのに、それを延々47コマに引き延ばす。まるで無声映画時代のドタバタ喜劇を見てるような面白さです。

とかなんとか、文字で説明しても全然伝わらないので、行きつけの図書館で探してみて下さい。乏しい書籍購入予算のなかで、この漫画を選んでくれた司書さんに感謝です。大阪市立中央図書館でのコードは1017738343です。予約もできます。(2003年9月30日発行 (株)文藝春秋)

ショージ君表紙 

大阪日暮綴

●御堂筋イルミネーション
 
  忘年会の帰り、淀屋橋から本町まで散歩。12日からイルミネーションが始まっていて、9時過ぎなのに相当な人出でした。長さは約1キロ、
コストダウンのために、飾り付けは幹だけという節約型デザインですが、特に貧相というのでもないから、まずは及第点でしょう。(12月14日)

イルミ1 

イルミ2 

イルミ3 

たまには外メシ

●人生最後のウマすき焼き   ~松阪・和田金~

 1986年、ハイキング同好会「旅行ぎらいの会」で伊勢本街道(大阪玉造神社~伊勢神宮 176キロ)を歩いて、無事ゴールインしたあとの打ち上げに使った店が「和田金」。 当時は木造オンボロの店舗で、なのにすき焼き一人前5000円と言われて、へなへな~となったのでした。

行く年来る年、あれから23年、会が出来て30年(すごい年期だ)になるのを機に「あのすき焼き」で30周年を祝おうということになり、遠路松阪まで出かけたのであります。23年前に食べたすき焼きの味を参加者全員等しく思い出せるというところが「和田金」すき焼きの絶対的強みでありませう。これに勝るレシピは思いつかない。

 かつてのオンボロ木造店舗はパンパカパ~ン・・見上げるような立派なビルに生まれかわり、記憶と合致するところが全くないという変わりようでした。そんなリッチぶりに会わせて、すき焼きの値段も当時の倍の9240円ナリ。ビール一本飲むと1万円。タイトルに書いた「人生最後の・・」はウソでも誇張でもないのでございます。他の人はいざ知らず、駄目男にとっては99,9%の確率で人生最後のウマすき焼きになったのでありました。(と、結論づけるところがわびしい)

肉は一人当たり二きれ(130㌘)年寄りには、これで十分でありますが、お酒を飲まない人どうしで行くと30~40分で終了というはかない宴であります。往復5時間かけて本番30分。一分間300円やおまへんか。嗚呼空虚。その上、客は鍋作業には一切タッチできないシステムだから、自分流にゆっくり味わうなんてことも出来ない。

2年くらい前に、伊賀上野の「金谷(7000円)」でもすき焼きを食べ、むろん美味しかったが、完成度では負ける。京都、先斗町の「いろは(5000円)」になると肉質の差が歴然となるけど、有り体に言えば、これで十分、文句なしに美味しく頂けます。赤塚不二雄ふうに言えば、すき焼きは「これでいいのだ!」和田金は別格として脳のメモリーから削除しておいたほうがいい。
■和田金のHP
http://hp-mie.net/wadakin/

■金谷のHP 
http://www.gansoiganiku-kanaya.co.jp/shop/menu.html

■いろはのHP
http://www.sukiyaki-iroha.com/


和田金の玄関・フロント
五階建てのビルで3~4階が個室客室。5階は皇族や外国の賓客用の特別室らしい。
和田金1 


これで4人前。肉は自社の6万平方メートルの牧場で育てた牛で供給される。年中、最高かつ均質な材料を使うには自家生産しかなく、委託生産や個別の買い付けでは品質の維持が難しい。
和田金2 


♪ はあ~るばる来たぜ 松阪~~・・なのに、宴はたちまち終わって
「ほな、帰ろか」シオシオと家路につき、あとは静かに余命を全うするだけの日々となりました。合掌。
和田金3  

大阪日暮綴

●うしろ姿のしぐれてゆくか

 11月23日の大阪日暮綴「小野竹喬展を愉しむ」記事で、小野画伯は芭蕉の句を絵に描いたと書きました。そして、山頭火の句を描いたのが池田遙邨で駄目男はこちらのほうが好きとも書きました。むろん、好みの問題でしかないけど、これが遙邨の描く山頭火の句です。(講談社刊 風に吹かれて山頭火」より。実際の画像をトリミングしています)

うしろ姿のしぐれてゆくか・・・
20年以上前、京都の近代美術館で初対面したとき、おお、こんなふうに描くのか、とカンドーした作品。ススキは池田画伯の得意のモチーフなので、すんなりイメージが浮かんだのではないでしょうか。
山頭火1 


鉄鉢の中へも霰・・・
すごい急坂の家並みをとぼとぼ歩む山頭火。背景の黒い雲がいかにも霰を降らせそうで、冷え冷えした空気が感じられます。
山頭火2 

たまには外メシ

●湊町 珈琲艇「キャビン」

 四つ橋筋の南端、ふかり橋の北角にある喫茶店。
今年夏頃に改装工事をしていたような記憶があるが、先日はじめて利用しました。建物は昭和10年築だから十分古く、それにしては随分遊び心のある設計で、船のキャビンを模したデザインになっている。ただ、玄関のブリッジふうの設計は今回の改装で作ったのかもしれない。(記憶あいまい)ドアを入るとすぐ階段で地階へ下り、室内は船室ふうのインテリアで雰囲気は良い。奥さんの「いらっしゃいませ~」の声がカン高くて耳障りだけど、ガマンします。

サンドイッチにいろいろあって「ポパイサンド」を注文したらえらく時間がかかり、しかし、現物を見て納得。名に背かず、ハムとほうれん草、ニラ、玉ねぎを味付けして(おかずふうにして)パンはスライスせず、真ん中だけ切り込んで袋の形にして具を詰めるという苦心の作。時間かかるはずです。えらいボリュウムなので、余るか、と気になったが、なんとか残さず食べました。

客が常連さんばかりみたいなのは、一見客が気づきにくいせいもありそう。ぜんぜん喫茶店らしくない鉄板づくりの外観だから仕方ない。スターバックスとか、セルフ系のカフェがのさばる昨今、店主はこんなアカデミックなイメージのインテリアで店を構えることに躊躇したかもしれない。いまや絶滅危惧種といってよいような店ですからね。湊町へ行ったら訪ねてみて下さい。

船のブリッジふうの玄関
喫茶キャビン 

道頓堀川に浮かぶがごとく・・
キャビン2 

シックなインテリア
キャビン3 

丸窓の真鍮製のフレームは本物を使っている 。日立造船製の情報あり。
キャビン4 

ポパイサンド、珈琲とセットで800円
キャビン5