駄目男の安旨ごちそう行脚

●鶴橋「すし吉」のオリジナルにぎり

文藝春秋四月号のグラビア頁に作家、朱川湊人さんの案内で出ていた店。
鶴橋本通り商店街にあり、千日前通りから入ればすぐ分かるが、近鉄、JRの改札から近道しようと細道へ入ると迷宮的ややこしさになります。

店はなんということもない下町的雰囲気で14席しかなく、大将と店員の二人だけでやってます。
さっそく、雑誌にのっていた「オリジナルにぎり」(別名グルメにぎり)を注文。
はじめにカニとカニみそをネタにしたにぎりが出ます。(これが出るのは二人前以上のときだけ)続いてタイやヒラメといった普通のネタがでるけど、あとで気づいたら醤油を使って食べたのはひとつもない・・ということは、ネタに合わせて味がつけてあるのですね。

え!?と思ったのはフォアグラのネタ。
ご飯の上にフォアグラ。なんちゅう取り合わせやねん、といぶかりつつ食べたらオイシ~~ 。 寿しで「熱いうちに食べて下さい」と言われたのもはじめてやなあと妙な感心したりして。

下の写真がセットで2900円ナリ。ネタもシャリもミニサイズだから、おなか一杯食べたい人には不向きですが、われらオジンにはこれで十分です。安くて旨いもんをちょびっと主義。日本酒の鶴岡「大山」がまた丸くまあるく、かといって甘口でもなく、結構な美味しさでした。

けっこう流行ってるようで、予約したほうがベター。(3月25日)

すしよし1

カニとカニみそのにぎり
すしよし2

タイとヒラメ
すしよし3

サーモンとアジ
すしよし4

芽ネギとフォアグラ
すしよし5

具だくさんの卵焼きと水ナスのソテーにタラの白子?(忘れた)
すしよし6

店の案内はこちら・・・
http://sushiyoshi.net/index.html

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●「北越後だより」        ヤマメ

3月23日(日) 当クラブ3月例会を行った。前は日本海、後は越後山脈の村上地方は、この時期はまだまだ残雪多く野道歩きできるところが少ない。

三面川河岸ウオークを始めて今年で13回目、河口からダムまで約24Kmを歩いた。当日は、絶好のウオーキング日和となる。先月の猛吹雪を思い出しながら季節の変化を実感した。

北越後は桜の開花はまだ先だが、三面川のサクラマスは今が溯上シーズン。
我々もマスになって一足早く花を咲かせた。

(別件)
  小生の「英国歩き旅」を小冊子にまとめてみました。
  ブログに紹介してありますのでご覧ください。
   http://sa4410.at.webry.info/

読書と音楽の愉しみ

●「千の風になって」の意外な作詞者

新井満の訳詞、作曲で秋川雅史が歌って大ヒットしたこの詩の原作者は不明で、もしやアメリカの先住民がつくり、伝えられてきたものでは、という説もあります。
しかし、実はアメリカ人の主婦が一時のインスピレーションでつくった詩であることがわかりました。その作詞のきっかけはインディアンの哀愁ではなく、ナチスに迫害されるユダヤ系市民の悲しみであることも分かりました。

メアリー・エリザベス・フライ・・・2004年9月、98歳で死去。
プロの詩人、作家ではなかったこともあり、著作権申請云々の手続きをしなかったため、詩は世界中に広まったのに、彼女は一円、いや一セントの収入もなかった。むろん、そんなこと悔いてはいませんが。(元ネタは大阪日々新聞)

■「千の風になって」作詞のいきさつはこちら・・・(かなり長文です)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~wagamama/a%20thausando%20wind.htm

■Wikipedia メアリー・フライ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4

読書と音楽の愉しみ

●熱演、高関健のブルックナー5番

■アサヒ スーパードライの味?
朝比奈隆没して7年、そろそろカリスマの呪縛も解けるかと、今月の大フィル定期は高関建がブルックナーの5番を振りました。若い(といっても50歳?)指揮者の振るブルックナーなんて、なかなか聴く機会がないので一年前から楽しみにしていました。

印象をいえば、ビールのCMじゃないけど、キレとコクのある演奏でしっかり聴衆の心をつかんだようです。大フィルのブルックナーは1980年ごろから聴いていますが、金管がこんなにパワフルに鳴った演奏を聴いたことがありませんでした。

第4楽章の終曲部分は、昔はスタミナ切れでへなへな~となる場面もあったのですが、今回は最後までガンガン鳴り、ほんとに、なだれ込む、といった感じで終わりました。
そして、全く期待していなかったのですが、最後の一音がフォルテで終わったあと、静まりかえって誰も拍手しませんでした。

朝比奈隆の指揮では何度か経験しているけれど、これって、舞台と聴衆の呼吸がピタッと会わないと実現しません。フォルテで終わる曲は、普通は鳴り終わったとたんに「ブラボー」と拍手です。しかし、それをさせなかった。
 ケンさん、カッコイイ! この演奏でかなりファンを増やしたのではないでしょうか。(3月14日・ザ・シンフォニーホール)

■熟成ウイスキーの味わい
モルトウイスキーは樽に何年、何十年と寝かせて熟成するように、クラシック音楽も何十年もかけて「聴きこなす」楽しみがあります。特にブルックナーの交響曲なんかはヘタすると玄関払いというか、最初の出会いで聞き手に拒絶反応が起きやすい、難解にして長大な曲であります。ラジカセでながら的に聴く音楽とは最も縁遠い曲といえるでしょう。

しかし、難解長大であることは、聴きこなしの楽しみがあるわけです。私の場合は彼の5曲の交響曲(4,5,7,8,9番)の聴きこなしに20年を費やしました。まさにウイスキーなみです(笑)・・といっても、ビンボーゆえ、CDを買いまくるなんてことはできず、はじめの10年くらいはもっぱらFM放送の録音で曲を覚えました。あとはライブ鑑賞中心です。

どの曲も60分~80分を要する長ったらしい曲で、主旋律を覚えるだけでも大変ですが、何十回も聴いてると、なんとなく頭にメモリーされてしまうもので、そのうちにオーケストラの力量や指揮者のクセ(個性)、ホールの響き具合も分かってきます。メモリーが蓄積され、その中で好き嫌いが出来てきます。もちろん、聴くだけでなく、作曲家の伝記や作品論も読みます。(伝記を読むのは鑑賞にとても役立ちます)

ほんま、アホちゃうか?と自分で思いつつ、コツコツ、延々と聴き続けるわけです。こんな聴きこなし、熟成の楽しみはポピュラーや歌謡曲ではあり得ないでしょう・・といいながら実は何でも聴いてる無節操駄目男でありますが。
将棋の差し手を覚えたり、盆栽を育てる楽しみもこんなふうかも知れません。
 知識や経験を蓄積し、熟成すると「蘊蓄」になります。それにはウイスキーと同様、少なくても10年はかかるでしょう。蘊蓄を積み、熟成がうんと進んだ人が人間国宝なんでしょうね。

■今年も大阪城で「星空コンサート」
4月26日 土曜日 午後6時30分開演 場所・大阪城西の丸庭園
料金・1000円(65歳以上の人は無料・要証明)

詳しい案内はこちら・・・ 
http://www.osaka-phil.com/news/detail.php?d=20080305

読書と音楽の愉しみ

文藝春秋拾い読み

●国谷裕子さん

週に一回か二回くらいNHKの「クローズアップ現代」を見ます。そのキャスターの国谷さん、昨年あたりから時々老眼鏡をかけてお出ましになるので、え?もうそんなトシか、と自分もトシとってること忘れて「時は過ぎゆく」を実感しておりました。
この番組がもう15年も続いてることにもびっくり。

年齢はむろん、プロフィールについて全く知らなかったけど、文藝春秋4月号のモノクロ写真頁にちょっと紹介されていて、ついでにネットでプロフィールをのぞいてみたら、おんとし50歳であられました。老眼鏡むべなるかなであります。

彼女も美人ですが、写真に見るお姉さん、妹さんも彼女以上のすごい美人。器量よし、頭よし、金回りよし・・こんな家庭(家系)も現実にあるのですなあ。
美人で金持ちというだけでも実存確率はギューっと小さくなるのに、頭脳明晰がプラスされていうことなし。でも、ま、いろいろ悩みもあるんでしょうが。(無いか)

政治問題から身辺のベタなニュースまで、あらゆるテーマをネタにして、よくぞ無事にこなせるもんだといつも感心しています。英語ペラペラだし。
驚いたことが二つ。彼女はNHKの職員でも契約社員でもなく、全くのフリーでこの仕事をしていること。

もう一つは大阪出身であること(帝塚山女学院~米国ブラウン大学)
なんや、大阪のおばちゃんやんか、と思いたいが、もう大阪弁忘れたんちゃいまっか。願わくば
、NHKなんかで仕事しないで100%フリーで活躍してほしいですなあ。

読書と音楽の愉しみ

●田代光枝さんの詩を紹介

数年前、古い掲示板で紹介したことがあるようなないような・・ワスレマシタ。
同人誌「ひろしま随筆」の大阪在住メンバーの一人、田代さんのつくった詩で駄目男の「お気に入り」があるので許可を得て紹介します。田代さんは今年八十二歳、詩やエッセーを書くのが趣味で、この詩は作家伊藤桂一氏が主宰する同人誌「花筏」に掲載されたものです。
後日、あと二編紹介します。


ご縁

五円(一)


 

 

国東半島へ野仏を見に行った


観光バスのガイドさんは

入社して日が浅いと言って

手帳を出し賽銭の説明をした

五円をあげればご縁があり

十五円であれば充分縁がある

四十五円は始終加護があると

緊張し小学生が本を読むように

ところどころ間違えて

ゴメンナサイと頭を下げた


ご縁があってまたお逢いすることがあれば

上手に説明しますからと謝った

一生けんめいしてくれたので

とても心に残る良い旅だったと

客の声に泣き出したガイドさん

大きな瞳と美しい声

長く伸びた髪毛にミカンの花の一枝をさしていた


富貴寺の阿弥陀如来のお姿も

たくさんの野仏のお顔も

いまは思い出せないが

五円玉を見ると

あの時のガイドさんの顔が

野仏のような気がする

ア・ラ・カルト

●富田林のひな祭り

町おこし、にぎわいづくり目当てのひな祭りが各地で盛んになってるようです。
富田林市でも3月8~9の両日、寺内町中心にひな祭りが催され、たくさんの人出がありました。今回でまだ二回目なので内容の点では先輩各市の立派な展示には劣りますが、そこはアイデアと遊び心でなんとか盛り上げようと努力する様子がうかがえます。

寺内まちの景観整備も、一般住宅の修景がほんの少しづつ進み、町並みはだんだんかっこよくなってきました。財政難のおり、町もタイヘンです。
雛飾りの展示では、古典的な格式高いものは皆無でこれを期待した人は不満でしょう。 代わりにミニチュアやアイデア雛というような現代風の飾りが多く、保育園児の手づくりによる紙の雛人形が可愛くて人気でした。


近鉄富田林駅も、この日はちょっぴりおめかししていました
ひなまつり1


ひな祭りに協賛?して、古着や骨董品のセールスも。
ひな祭り2


こんな伝統的な雛飾りは少なく、もともと町内での保有数がさほど無いのかもしれません。
UNI_0475.jpg


ひなまつり8


いつもは閑散としている通りも今日は大にぎわい。
ひなまつり6


古い蔵を改造したギャラリー。取り壊されそうになったのを、待ったをかけ生き残ったということですが、関係者の苦労が忍ばれる救済物語です。
ひなまつり14


こんなミニチュアの飾りがあちこちに展示してあります。
ひな祭り9


これは陶板でつくったもの。もうちょっと洗練されたカタチにすれば傑作になりそう。
ひな祭り15


小さく、小さく・・・どんぐりサイズにまで小さくしてみました、という作品。
ひな祭り16


保育園の5歳のクラスがつくったひな人形。 元気、やんちゃぶりが表れて楽しい。
ひなまつり10


「頬紅」の意味がわからずに?塗ったらこんな顔になりました。
ひなまつり12


無粋な電柱もきょうはよそ行きに飾って・・。
ひなまつり13

(完) 3月8日 土曜日

読書と音楽の愉しみ

●138回 芥川賞作品「乳と卵」 川上未映子著 を読む

文学作品かくあるべし、といったアカデミックな概念をもつ年配の読書ファンが、この作品を読んだら、5頁目くらいでめまいがし、10頁目で吐き気を催すかもしれない・・は大げさとしても、まあ、それに近い感想をもつでしょう。
 前回芥川賞の「アサッテの人」でも同様の、とてもついて行けない違和感を覚えたものですが、それを言えば、アンタが遅れてるねん、なのでせうね、今は。

こんな作文で芥川賞を目指したのか?といぶかりながら、ひたすらガマンして読み進めば、最後のほうでなんとか恰好がついて、それなりのまとまり方もするのでホッとしました。
 読んでるうちに、この語り口、何かと似てるな、・・と思い起こせば、そう樋口一葉スタイルではありませんか。句読点も段落も最少にしてズルルル・・・と切れ目なく文字を連ねる、駄目男の一番嫌いな文体。実際、著者は一葉を意識していたらしい。あるいは一葉のはかない人生を自分に重ね合わせてみたのか。
でもなあ・・あの内容でなあ。

正直なところ、作品より、インタビュー記事のほうが興味深く読めました。
前に書いたように、著者は駄目男と同じ高校の出身で子供時分は城東区で住んでいたらしい。文中、京橋の場末的飲屋街の描写がやたら詳しく出てくるのも納得です。

家庭は文学的環境ゼロで、本など一冊も無かったという。で、仕方なく読書はまず教科書の読み直しからはじめた。高校卒業後、定職につかず、結局、北新地でホステス稼業。表向きの理由は弟の学資稼ぎのためらしいが結構かせいだのでしょう。歌手もやったけど全然売れなかったらしい。

 ええ!?と思うのはホステスしながらカントやニーチェを勉強し、人生論では解けない人間存在のコンポンを学んでいたという。去年?亡くなった池田晶子にも傾倒したらしい。そのへんが只のホステスと違うのかもしれないが、なにはともあれ、もっと読みやすい文書いてくれえ~とオジンは切に願うのであります。
(文藝春秋 三月号に掲載・インタビュー記事も)

駄目男の安旨ごちそう行脚

●久しぶりに「鯛よし百番」へ

6、7年前に忘年会で使ったことがある、元遊郭のこの店(西成区山王3丁目)へ出かけました。環境も店構えもぜんぜん変わってない感じで、なにやら街ごと文化遺産みたいな、懐かしさを覚えるたたずまいです。

 近鉄デパート西側の再開発による風景の変貌ぶりがすごいだけに、コントラストが鮮明で、よけいそんな気分になるのかもしれません。大阪市内では最もディープな風景の街でしょう。もっと知られて良いけど、まわりの町並みは天下御免?のアウトローの世界なので、明るく宣伝するのもなんか気が引けるしなあ・・とおすすめの声も   
つい小さくなります。


建物は平成11年、文化庁により「登録文化財」に指定されています。
コテコテ俗物趣味もトコトン徹底すると「文化財」になるという希有な例です。
百番1


インテリアデザインの構想は「東海道五十三次」 玄関上がって二階への階段が「三条大橋」という具合ですが、その横にナゼカ日光東照宮陽明門が・・。
百番2


一階中庭の渡り廊下
百番3


壁を白いまま残しても良さそうなのに、とにかく描かねば気が済まない性分だったのか・・ 
百番5

これは天神祭の絵です。
百番6

この日使った部屋は「島田宿」です。老朽化で床が傾斜していました。
百番7


引き戸の裏側の日本画   かわせみが描かれている。
百番8


天井には彫り物が。おんぶされて大井川を渡る場面です。
百番9

お客さんは舟でどうぞ・・とこんなデザインに。板は本物の舟板を使ってる。
百番10

腰板の下にこんなものが。ただのイチビリ?
百番11

値段はすき焼きの場合、ビール一本飲んで一人3500円くらい。味付けは割り下を使う関東風。セルフサービスです。肉の味もまずまず、野菜もたっぷりあって良心的な値段といえるでしょう。小グループの会食には手頃な店と言えます。未成年者の同行はアウトがベター。
 快道ウオーキングプランにこじつければ、「西国七低山巡り」中の「なにわ六峰めぐり」コースで大阪城から上町台地~茶臼山のあとにここへ寄ることができます。

店は月曜日が休み。 必ず予約すること(一人は不可) 阿倍野の交差点から歩いたら10分くらい。地下鉄動物園前からも歩けますが、わかりにくいかも。

■お店の情報はこちら・・・
http://g.pia.co.jp/shop/52485