閑人帳



●低山ハンター 加藤さん、YTVに出演

 全国の低山登山 ならまかしとき、という加藤さんから連絡があって、4月21日(土)の深夜01時28分からの読売テレビ「ワケありレッドゾーン」に出演します。関西の低山ガイドというテーマで、天保山や蘇鉄山、唐船山などを紹介するそうです。ヒマジンは御視聴を。

番組案内
http://www.ytv.co.jp/wakeari/

加藤さんのブログ
http://home.k00.itscom.net/tozan/index.htm








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読書と音楽の愉しみ



●冨野治彦著「円空を旅する」を読む

 日本の歴史上でスーパーマンと言える人物3人を挙げよ、と言われたら、空海、役小角、円空、の名をあげます。身体能力抜群のうえに霊感をまとった超俗の人、という条件で考えるとこの三人です。と、いいながら、円空については皆目知らないので本書を読みました。三人のなかで最も新しい時代に生きたので情報もたくさんあるのですが、それでも「?」がけっこうある。出自、生い立ちについても諸説あってよくわからない。


「わしは生涯に12万体の仏像を彫るぞ」と言って全国行脚し、大は2mくらいの大作から、2,3センチの、キーホルダーみたいな小さい「木っ端仏」まで彫りまくったのであります。12万を数えた人がいるのか不明ですが、現在でも5000体くらいの像が残っているから、12万はホラ、ハッタリとも言えない。・・と、書きながら、円空さん自身、ちゃんと数をカウントしたのかしら、と素朴な疑問も湧きます。(10万目に達した、という本人の墨書きがあるので、本当に数えていたかも)


なにしろスーパーマンですから、新幹線も自転車もないのに、北海道から東北、関東、東海、近畿まで、歩きに歩いて、かつ現地で彫刻作品を残した。宿なんかなくても、洞窟や崖下で雨露をしのいだ。霊感を得るために厳しい山登りもいとわず、青森の恐山や大峰の山上岳にも登っている。美濃生まれの円空だから、伊吹山は「ふるさとの山」だった。


経歴はさておき、円空作品の魅力は、伝統様式や時代感覚にとらわれない優れた造形力にあります。木を見つめ、木のクセを読んでイッキに鉈(ナタ)で彫り、刻む。作業をはじめたら最後までノンストップで掘り続ける、という感じです。ゆっくりと、丁寧に・・の真逆の制作方法だと思います。そのスピード感や力強さが造形に反映される。300年前の制作とは思えないモダン感覚が観る者を魅了します。


円空は彫刻作品制作だけでなく、約1600首もの歌を詠んでいる。12万の仏を刻み、1600の歌を詠み、経典にも詳しい・・のであれば大変な教養人でもあります。いったい、どこでそんな修養を積んだのか。空海とともに、スーパーマンの上に「インテリ」の冠を載せてもいい偉人です。1695年(元禄8年)64歳で没。(2005年 産経ニュースサービス発行)


円空 


秋葉大権現像
円空 



閑人帳

 

●豪華客船の「排泄」が気になる

 先日、天保山岸壁に係留した14万トンの客船を「まるで大型マンションみたい」と紹介しました。乗客と乗員合わせて5000人が「同じ釜のメシ」を食いながら旅をする。それはいいけど、5000人が使う水の調達や糞尿の処理はどうしているのだろう。ゴーカ旅行に無縁の貧乏人は余計なことが気になるのであります。


排水はどう処理されるか。入浴とシャワー、洗濯に使った水はそのまま海へ放流される。糞尿と恐らく調理の排水はバクテリアによる分解等、処理してから海へ放流する。まさか、港に停泊中にやるとは思えないので、外海に出てから海へ流すのでせう。しかし、太平洋、大西洋といった大海ならともかく、エーゲ海とか瀬戸内海といった、キャパの小さい海で航行中にやったら、海洋汚染は避けられない。


水の補給はどうするのか。方法は二つあって、寄港地の給水業者から購入するか、船に造水装置を設けて、海水を真水に変える。または、二つの方法を併用する。(飲料水のみ給水業者から購入するとか)どちらの方法にしても陸上の水道料金に比べてずっと高価になる。船内では、水は貴重品という認識が乗船客にも必要です。ここから、料金の安い船室ではバスタブがないのは当然という発想になります。トイレの便器も最新型の節水タイプを採用しているでせう。


では、港で水道水を買えば、値段はいくら? 大阪市の場合、1トンあたり640円で売っています。1000トン買えば64万円。これは桟橋から直接給水する場合で、水専用運搬船から買えば1トン900円とずいぶん高くつきます。短い停泊時間に大量の水を買う場合、二つの方法で給水することもある。大型客船だからといって長期間寄港せずに航海できないのは、水の補給の問題があるからと言えます。


上記の水の値段を大阪市の水道料金と比べるとどうか。家庭使用の場合、即ち、駄目男宅の場合、一ヶ月10トン使用で料金は1100円でした。1トンあたり110円。ゴーカ客船の6分の1~9分の1の料金です。船では水は大事に使わねば、の意味、納得できます。
 乗客のほとんどが日本人という船なら、入浴は大浴場で、というシステムが合理的です。水の節約になるばかりか、船室のバススペースが省け、室内面積に余裕ができます。(国内の大型フェリーがこれを採用)


一般のゴミはどうしているのか。一部は船内で焼却し、生ゴミなどは寄港地で業者に引き取ってもらう。これにもお金がかかります。というわけで、貧乏性はあれこれ気になって、ゴーカクルージングは似合わないのであります。


参考情報
http://www.city.osaka.lg.jp/port/page/0000431324.html
http://tabiyukeba.com/contents-purifier/



豪華客船







閑人帳


●なぜか珍名が多いカープの選手

 昔、カープには外古場や北別府という投手がいて「変わった名前やなあ」と思っていたのですが、名監督といわれた古葉竹識さんも(こばたけし)珍しい名前だった。カープに珍名の選手が多い理由なんて、いくら考えても答えは出ない。先日、TVで何気にカープの試合を見ていたら下水流という選手が出ていて、わ、また珍名選手登場としょーもない感心をしました。この人は「しもづる」と読みます。でも、カープの珍名選手で一番インパクトの強い選手は「梵」さんでせう。野球に関心がない人はほとんど読めないのではないか。読み方は「そよぎ」です。現在、主砲として活躍している「丸」さんだって珍しい名前だと思います。


カープの珍名選手、ほかに
千代丸・・・銭村・・・苫米地・・・井生・・・鞘師
鈴衛・・・畝さんなど、珍しい名前の選手がいます。
(読み方は・・ちよまる・・・ぜにむら・・・とまべち
・・・いおう・・・さやし・・・すずえ・・・うね)


文字は月並みなのに読み方が特殊という選手もいて、巨人の長野(ちょうの)や阪神の岩崎(いわざき)も、知らなければ「ながの」「いわさき」と読んでしまいます。試合中継のアナウンサーは絶対間違えてはいけないので、珍しい名前、珍しい読み方の選手を口にするときは少しプレッシャーを感じてるかもしれません。


阪神 岩崎投手
岩崎選手



ウオーキング・観光


●嗚呼、気ぜわしい ~長居植物園花ごよみ~

 花の見頃が桜以外でもどんどん前倒しになって気ぜわしい。シャクナゲは例年GW前ごろに咲いていたと思うけど、もう満開です。桜が散ってから10日も経たないのに。ぼたんも来週あたりから見頃になりそう。なんとか例年通りなのはツツジでせうか。(まだ咲いていない)


長居 


ライラック
長居 


シャクナゲ
長居




長居 



池のほとりに立つ樹木に毛糸で編んだ服?を着せてアート作品として展示しています。造形的に楽しい表現になっていますが、こんなの、よく考えるなあと感心。ペインティングの代わりと思えばいいのでせうか。これで樹木が傷むということはなさそうです。


長居 


長居






閑人帳


●73年前の記憶のカケラを発掘調査
   
~「1945 大阪大空襲」ノート~

     
 あの世が近づくと、人は懐旧譚を好むようになります。駄目男の場合、6歳時に体験した空襲に関する記憶をボケるまえに発掘、整理したいと思い、文献やネット情報を集めて時系列と場所を特定しました。今さらこんなことしても生活には何の役にも立たないのですが、モヤモヤしていた記憶がまとまってスッキリしました。やって良かったと思います。同時に、記憶には間違いが多いことも分かりました。勝手な思い込みを事実とカン違いしてしまうのです。ハンセー。


6歳の体験だから記憶といってもカケラばかりです。映画でいえばワンシーンだけ覚えてる感じです。ワンシーンから連鎖的に記憶が蘇ることを期待しましたがダメでした。73年経って脳みそが化石になっています。そんな、至って中身の薄い内容ですが、時系列順にノートにまとめてみました。1945年2月から10月くらいまでの出来事です。空襲がらみの記憶しかないのは不幸というしかないけど仕方ありません。


昨年の「半畳雑木林」につづいて、一冊を「まちライブラリー@もりのみや」に寄贈(植本)しました。同世代の人が見て下さったら、あれこれ記憶が蘇ると思います。人生店じまいの前に、簡単でもいいから自分流に記録しておいてはいかがでせうか。意外に少ない自筆の遺書の良いネタになると思います。この「1945 大阪大空襲」ノートも不特定少数の他人あての遺書になります。


手づくり本 A5バインダーノート 40頁
大空襲本

一番鮮烈な記憶は四天王寺五重塔炎上シーン
大空襲本 







読書と音楽の愉しみ



●「相撲」江戸時代は女人禁制ではなかった

 三田村鳶魚(みたむらえんぎょ)は江戸風俗研究の大家で膨大な文献を残したが、そのコンパクト版が稲垣史生編集の「江戸生活事典」。コンパクトといっても500頁に細かい文字がぎっしり詰まっているので読むのは大変であります。自らは明治生まれなのに、江戸の市井の細部を自分で見てきたかのように書く。現代でいえば、杉浦日向子さん(故人)のような「江戸のことなら何でも訊いてんか」の博学者でありました。


江戸時代の相撲についてもあれこれ書いていて、現代の相撲の原形は元禄時代に成立したと述べている。原形とは勧進相撲、すなわち「興行」としての相撲が世間に広まったとことをいう。勧進元(プロモーター)と力士と観客による興行で、現代と同じです。しかし、大事なことが違っている。興行する場所が国技館や体育館ではなく、神社やお寺の境内だった。浄瑠璃や歌舞伎は専門の芝居小屋を作って興行するが、相撲にはそんな発想がなく、神社、お寺で場所を借りるのが普通になった。そのベースになったのが深川八幡宮だそうです。


現代でも横綱が明治神宮などで土俵入りのセレモニーを披露することがあるのはその流れでせう。神さまに奉納するから神事というイメージが浮かぶけど、本書には相撲が神事という要素をもつことは触れていない。基本的に芝居と同じように娯楽だった。少なくとも観客は娯楽として楽しんだ。興行期間は10日間が普通だった。


今問題になっている土俵への女人禁制、江戸時代は「女相撲」もあったから当時は禁制もナシだったが、いっとき大人気を博したことでかえって風俗上の問題が起き、結局、幕府によって禁止された。風俗のなにがダメだったのかは書いてない。女人禁制の風習は明治以後にできたことになります。今どき女人禁制なんて時代錯誤も甚だしい。全部撤廃するべきという考えに賛成でありますが、たとえば、歌舞伎にこれを認めると歌舞伎のシステム自体が崩壊してしまうことになり、歌舞伎を見たことがない人は大方賛成するでせうが、少なくとも多数決で決めるものではない。歌舞伎を女性に開放せよ、と言う人は、当然、宝塚を男性に開放せよ、も言わなければならない。理屈と現実の乖離はなかなかに大きいのであります。

江戸事典

閑人帳



●お宝ぞくぞく・・開運なんでも鑑定団

 4月10日はなぜか2時間の拡大版でドッキリのお宝が出現しました。田中一村の障壁画が3000万円(購入額1200万円)、伊藤若冲の掛け軸が1500万円(購入額不明 数十万円?)、そして、板谷波山の壺が7000万円(購入額700万円)。こういう名品が無名の個人の手元にあったことが信じがたい。みんな美術館に収まっていい傑作であります。


田中一村の作品は、アメリカのコレクターの手にわたる直前に情報を得た奄美大島のホテルのオーナー(大島紬のメーカーでもある)が大慌てで銀行に借金をして入手した。1200万円はものすごく安い買い物になった。「一村の作品があるホテル」で俄然、ステータスが上がります。


田中一村の作品(部分)
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伊藤若冲の作品
kannteidann


板谷波山の作品
kannteidann






閑人帳



●そこまで刷って委員会?

 聖教新聞の発行部数550万部 がハッタリでなければ、押紙込みで600万部の朝日新聞を抜いて読売新聞に次ぐ国内2位の発行部数になる。そんなに大部数の新聞を印刷する工場が創価学会にはない。全部アウトソーシング(外注)であります。どこへ発注しているのか。かなりの部分が大手新聞社、というのが気になります。


部数で一番たくさん受注しているのが毎日新聞社。下の引用記事にあるように聖教新聞を下請受注していることを公にしている。部数の減少に悩む毎日新聞にとっては、創価学会は救世主かもしれない。ほかに、読売や朝日も聖教新聞を印刷している。阪神地方は朝日新聞が請け負ってるらしい。地方もそれぞれ地元紙がアルバイトみたいに聖教新聞を印刷している。(各社とも印刷工場は本社とは別の組織にしている)


なぜ自社工場をつくって印刷しないのか。その意図は明白、創価学会や公明党への批判を封じることができるからです。実際、各紙が創価学会を記事にすることは極めて少ないし、自民党の小判鮫である公明党の振る舞いを批判する記事はほとんどない。要するに注文主に「忖度」している。これはまずいよ、と思っても、背に腹は替えられぬ、売上げ維持のためには仕方ないという状況にある。公明党の存在自体が憲法違反の疑いがあると考えてる人も多いはずですが、それを論ずる新聞社はひとつも無い。TVで創価学会のCMを見ることが稀にあるけど、委員会?と思うのも駄目男だけではないでせう。


参考記事
http://mainichisc.jp/info/seikyo_komei/
https://www.seikyoonline.com/
http://nippon-senmon.tripod.com/soukagakkai/katsudou/sinbunsya_yuchaku.html

聖教新聞埼玉版の印刷開始を伝える毎日新聞の写真
聖教新聞 




犬町・猫町情報



●5月例会 ご案内

 イラスト 梅本三郎
 青春81シリーズ  「宿につくまで 旅は道草」


4月例会


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■南さん宅でバーベキュー(日程は4月に繰り上げ)
                        
「バーベキューパーティー」 担当 山本、辻、南

 のらくろ会25周年も記念した標記行事が雨で中止でした。再度山本さん、
辻さんの協力を得て以下のように計画しました。今春は気温が例年より高く、つるバラなどの開花も早くなりそうなので時期を前倒しにしました。

日時:4月25日(水)雨天中止
場所:南宅庭
集合:山陽電車板宿駅改札口 12時30分
参考ダイヤ 阪神梅田発特急 11時40分  板宿着 12時29分             
定員:申し込み先着順10名 南まで
費用:材料費割り勘 2,000円程度?

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■くちまめ 5月例会
 5月10日(木) プランは追ってメールでお知らせします。

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■童心にかえって動物園見学・・と「風月」お好み焼き

□5月17日(木) ~雨天の場合18日(金)~
□集合・・・午後2時30分
地下鉄御堂筋線 天王寺駅西改札口出て右手花屋の前
(動物園へは「天芝」を歩いて「天芝ゲート」から入ります)
□入園料500円 市内在住65歳~は無料(要証明)
4時~ごろ「風月」新世界店へ
□動物園見学のみの参加もOKです。

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●4月例会 レポート 

□夙川~広田神社 お花見ウオーキング ~担当 南さん~

 夙川の桜並木は概ね葉桜でしたが、午後に訪ねた臨時公開の浄水場では八重桜などが満開でした。想定外の見ものは広田神社境内の「コバノミツバツツジ」ちょうど満開で、こんなにたくさんの群落を見るのははじめて。紫がかったピンクの花びらがなんともエレガントでゴージャス。みなさん大満足でした。環境の悪化で衰退が続いていたのを見て保存会が発足、丹精の結果、見事に蘇り、今後も植栽を続けるそうです。(4月4日)


貯水池から見た甲山(右手)池の向こうの森の大半は松下幸之助旧邸の敷地。
4月 


震災記念碑公園の犠牲者の銘板
4月


広田神社鳥居
4月


満開のコバノミツバツツジ
4月


4月



南さんのスケッチ
4月 




ウオーキング・観光



●紛らわしい風景

 大阪市港区に大型マンション完成・・しかし、良く見ると、間取りは狭いワンルームばかりのように見えます。とカン違いする人もいても仕方ない。本当にマンションみたいに見えるのだから。


マンションではなく、大型クルーズ船の外観です。船籍は英国ですが、設計は中国人向きにデザインされたカジュアルタイプのクルーズ船。サイドの外観がワンルームマンションみたいに見えるのは、室内面積が20~25㎡とまさにワンルームマンションサイズです。乗客定員3560人、乗員1350人、計5000人が乗るのだから、ちょっとした町の人口に等しい。


「マジェスティック・プリンセス」 14万3000トン。全長330m、全巾38m。このような大型船になると、どうしても「内側船室」を設けざるを得ず、料金は安いけど海が見えない船室が多数できます。せっかくのクルージングツアーでストレスが貯まったりします。(笑)

この船の案内はこちら・・・
http://www.princesscruises.jp/ships/majestic/


マンションが出来たのか・・とカン違いしそう
クルーズ船



ワンルームタイプがずらり

クルーズ 



クルーズ


久しぶりに天保山公園を訪ねて名残の桜を愛でつつ「風の森」を頂きました。

クルーズ






読書と音楽の愉しみ


●畑尾一知著「新聞社崩壊」

 著者は朝日新聞の販売局に定年まで勤めた人だけど、タイトルで言う新聞社崩壊は朝日新聞のことではなく、新聞業界全体の崩壊を懸念するもの。販売サイドから見た業界の実情をレポートしています。

新聞の購読部数はドカドカ減っている。
2005年には5000万人の読者がいた。
2015年には3700万人まで減った。
2025年には2600万人まで減ると予測する。
 つまり、20年間に読者は半分に減ってしまう。全国には90社の新聞社があるが、いかほどが生き残れるのか。現在、購読者の中心は60~70歳代ととても高齢化している。2015年の調査では、50歳代の購読は40%しかない。一番読んでほしい世代が新聞を読まないという結果は衝撃的であります。


なぜ新聞はこれほど嫌われるのか。
・値段が高い
・記事が劣化した
・新聞社自体が嫌われている

こんな紙の新聞なんか読まなくても、情報はネットで得ることができるから不要。こうした風潮が一般化して新聞はアナログ老人御愛用の読み物になってしまった。しかし、ネット情報の多くは新聞社の取材によるものというのも事実であります。ここんところの案配が難しい。


全国紙5社で生き残れるのはどこか。
勝ち組・・朝日・読売・日経
負け組・・毎日・産経
 販売部数、生産性。財務内容からみてこれは決まりです。逆転はほぼあり得ない。問題はいつギブアップするかでせう。もっとも、毎日は十年以上前からコケそうと言われてきたが、まだ踏ん張っている。産経は東京と大阪しか拠点がないから実質ローカル紙でせう。自己資本比率など基礎体力の面で両社は常にアブナイ状態です。


なんで負け組になってしまったのか。毎日は戦中、戦後の業績が絶好調で慢心が生まれ、次世代での投資をさぼったことで朝日と読売に大差をつけられた。焦って追いかけたが時既に遅し、借金ばかり増えてピンチに陥る。産経は大阪発祥だが調子にのって東京に進出したものの、部数は伸びず、拡販資金も足りない。無理に先行投資した負い目がいまだに経営を圧迫している。中日新聞のように大阪で頑張れば良かった。


若者から見れば、新聞社って[将来性のない企業」の見本みたいで優秀な人材を取り込むのはきわめて難しい。で、著者が言うには今の経営形態をがらりと変える、例えば全く別の資本がオーナーになるとかの革新が必要だ。しかし、かのマードックがそれをやってゴタゴタだけ残した例もある。ただ、旧来の新聞社がオーナーであることは必須ではない。なんらかの大転換は必要であります。ま、すでに計画を練ってる社があるかもしれない。


新聞を読まない人が増えるとどんなことが起きるか。選挙の投票率が下がるという事態が起きる。これはなんとなく分かります。選挙情報は今でも新聞に頼るところが多い。世間の有り様が一目でパッとわかる・・これは新聞の強みです。スマホでは感得しにくいでせう。

 著者は新聞の改革で以下のような提案をしています。

・値下げ
・夕刊の廃止
・サイズを小さくする(現在の半分にする)
・人件費の抑制
・販売店の経営多角化 など。

これらの提案には賛成です。上の三項目はぜひ実現してほしい。

honn





閑人帳



●アートの始まりは〇△?

 1日夜のEテレ「日曜美術館」は縄文時代から古墳時代までの祭祀に関わる造形において地域を問わず〇□△が普通に用いられていることを伝えていました。例えば、人体を簡略に表現するとき、この三つの記号の組み合わせで大方の形状が表せる。要するに抽象表現ですが、そのシンプルな技で描いたものがとても魅力的です。かの岡本太郎が縄文土器の美しさにぞっこん惚れ込んだワケがわかります。


〇□△というあまりに単純なカタチゆえに、古いとか新しいとか、時代性を感じない。さりとて誰でも美しい造形ができたかというと、恐らくそうではない。千年、二千年を経て見る者を惹きつけるワザがあるはずですが、それを考えるとアタマがわやわやとなります。昨年、京都博物館で国宝の縄文土器を見たけれど、作り手が芸術作品を作ろうと意図したことはないとしても、出来たものは時空を超えて一級のアート作品であります。〇□△のあしらい方に教育や教養は無縁でありませう。だとすれば、カギになるのは宗教? 合理的思考ではどうにもなりませぬ


縄文 



縄文 




縄文 




縄文 






大阪日暮綴



●まだやってます・・花見の場所取り

 西区靫公園のさくら広場では近隣の小企業が花見の宴兼新入社員の歓迎会を行います。そのため、場所取りが必要で、ブルーシートを敷いた専有スペースに社員が1~2名張り付いています。 仕事よりこっちのほうが大事ってことですか。なかには段ボール箱を30個くらい積み上げた会社もあり、何をするのでせうか。


こんな古典的花見、若い社員には不評?とりわけブルーシートに座らせられる女子社員には嫌われてると思うのですが、なぜか無くならない。たぶん、ワンマン社長の好みで習慣的にやってるのでせう。第一、レストランを予約してやるよりずっと安上がりですし。以前は新入社員の初仕事がこれで、真新しいスーツのにいさんが所在なげに座っていたものですが、今回は年長の人もいました。宴会部長かもしれません。


花見場所取り 






犬町・猫町情報



●桜満開、人も満開 ~3月例会レポート~

 お花見日和としてはこれ以上がないと言える快晴、微風のなか、JR桜宮駅から大川端を散歩して大阪城へ。平日なのにえらい人出で驚いたのですが、人出の半分くらいはインバウンドみたい。特に大阪城は7割くらいが外国人だと思われました。昨年、大阪を訪れた外国人は1111万人。一日に3万人が来た勘定です。大阪城へも数千人は来るでせうから混雑は当然です。満開の桜を愛でることができ、よい思い出になったと思います。(3月30日)担当 小西


南さんのスケッチ「源八橋からの大川の眺め」
花見例会2018


クルーズ船も屋根をはずして観光
花見


藤田邸庭園にて
花見


大川端の桜のトンネル
花見


桃と桜を同時に愛でることができました。
花見  






大阪日暮綴



●パナソニックミュージアム見学

 何気に訪ねたら、創立100周年で全面リニューアルして開館したばかりというタイミングでした。建物は戦前の外観のデザインを踏襲して新築したというからン十億の投資かもしれない。敷地の桜が満開とあって平日なのに多くの見学者で賑わっていました。


館は「松下幸之助歴史館」と「ものづくりイズム館」の二棟あり、質の高いディスプレイで見学者に語りかけます。印象としては、モノの歴史を伝えるというよりは、松下幸之助の企業家精神をうたうことに力をいれている感じです。学歴は小学校中退で即丁稚奉公に出され・・という人物がどうして世界的企業家に成長したのか。そのプロセスがディスプレイを見るだけで概略がわかります。ま、偉大な企業家にして実践的哲学者でもありました。唯一残念なのは、夢を託した「松下政経塾」から有能な政治家を輩出できなかったことでせうか。(入場無料・日曜休館)


戦前の本社の建物だったものを新たに作り直して展示場に。アクセスは京阪西三荘駅の西改札でてすぐ。
パナ 


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歴史館のエントランスロビー
パナ


巨大スクリーンがある展示室
パナ


生活が苦しかった時代、質屋通いもした。
パナ


死去した日には号外がでた(日経新聞)
パナ


ナショナル白黒TV第一号(1952年)価格は29万円。隣は冷蔵庫の第一号(1953年)価格は12万9000円
パナ


3球ラジオ(1931年)価格は45円
パナ


ダブルコーンのハイファイスピーカー。パナソニックの名称がついた商品の第一号
パナ


サーモスタットの開発ができて木製電気あんかを発売
パナ


このタイプのランプはほとんどの家庭でもっていたかも。
パナ


隣接する「さくら公園」も満開でした。
パナ









閑人帳



●みんなが飢えていた時代

 図書館で借りた「大阪・焼跡 闇市」という、昭和50年発行の本を読む。終戦直後の混乱、退廃した世情をたくさんの人が書いていて、当時はまだガキだった自分もなんとなく雰囲気を察することができます。最大の問題は食糧不足。明日ではなく、今日の米、食べ物を手に入れるためにみんな必死でした。お米は配給制だったが欠配が日常でひと月で10日ぶんしか手にはいらないこともあった。足りない分はヤミで買うしかない、


守口市に住む「裕福な家庭」の主婦が、昭和21年5月の献立を日記につけていた。朝・昼・夕食のメニューはこんな具合。

5月12日
朝・・よめな入り蒸しパン
昼・・にぎりめし、蒸しパン、にしん
夕・・大豆入り飯、玉ネギ、菜っ葉煮、干しカレイ

5月13日
朝・・大豆飯、干しカレイ、梅干し
昼・・菜っ葉煮、タケノコ入り蒸しパン、にしん
夕・・タケノコ入り飯、鯨。タケノコ煮付け、漬け物

5月14日
朝・・タケノコ入り飯、鯨、タケノコ煮、漬け物
昼・・だんご入り雑炊、カレイ
夕・・干し大根、昆布、芋づる入り飯、にしん、カレイ


タケノコが大活躍ですが、これは自宅敷地に竹林があるか、近所の竹藪から掘り出したのか。裕福な家庭でこれだから、貧乏人はこれ以下、というか、一日三度の食事ができない人も普通にいた。学校は給食制度ができたけど食材がない。駄目男の記憶では、小学三年くらいでも雑草を煮たどろどろの煮物を食べた気がする。あるときはコッペぱんに赤味噌をはさんだものが出た。(普通はジャムやマーガリンをはさむ)


上のメニューに「蒸しパン」が度々登場しますが、これは誰か頭のいい人が「電気パン焼き器」を発明して普及した。普及したといっても、そんな商品があるわけでなく、各家庭で手作りする。(下の写真)板と金属板があればつくれたそうで大発明品と言われた。しかし、しょっちゅう停電するからこれもあんまりアテにできない。年輩の方なら一升瓶で米つきをしたこと覚えておられるでせう。漏斗で米を注ぎ入れ、木の棒で突く。えらく単純で退屈な作業だから、たいてい子供がやらされた。(下の写真)


酒飲みが工業用アルコールを加工?して中毒死するのは日常茶飯事だったけど、その逆もあったそうだ。名付けて「金魚酒」。酒は本物だけど、あまりに薄めすぎて金魚が平気で泳ぐ「酒」だという。笑えます。


電気パン焼き器
戦後



一升瓶米つき
戦後

昭和50年 夏の書房発行
戦後 







たなかよしゆきさんの古道紀行案内


●たなかよしゆきさんの新詩集「宇宙の愛」発行

 「文文舎」たなかさんの十二番目の詩集です。2014年いらいの作品33編を掲載しています。今回は手作りで100部限定。ご希望のかたはたなかさんに直接お申し込み下さい。頒価1000円。
 電話・FAX 0745ー79ー6452 たなかよしゆきさんへ。

 

たなかさん 詩集




ウオーキング・観光



●スモモが満開に

 久しぶりに長居公園に行くと、日曜日とあってすごい人出です。ほんとうに「公園が満員」という状態。植物園も大賑わいで家族連れ、グループが花見を楽しんでいました。酒盛りをしている人が見当たらないのは「植物園」というイメージの縛りがあるからでしょうか。今週末に満開になりそうです。バラ園の隣に一本だけあるスモモが満開、樹形もいいのでカメラファンに人気です。(3月25日)


スモモ
長居スモモ 



長居さくら



 濃いピンクの洋光桜
長居さくら 



コブシももうすぐ満開に
長居こぶし 



ウオーキング・観光



●はやっ! もう五分咲きのさくら

 近所の公園のさくら、三日前に通ったときは咲いていなかったように思うのですが、今日はもう3分~5分咲きになっていてびっくりです。この数日、べつに気温が高かったわけでもないのに、何をあわてているのでせう。これじゃ月末までに満開になりそうです。桜名所の飲食店など、かなりあわてているはず。大川端の露店も段取りくるって準備に追われていると思います。
 ふつうは学校の入学式の日あたりが満開になります。今年は葉桜というタイミングになりそうです。31日~1日の土日は各地大混雑になりますね。


さくら 

さくら 





閑人帳



●今ごろになって「本とはなにか」

 本と冊子の違いは奈辺にあるのかと気になっていたけど、ウキで「本」を開けると明快な説明がありました。そうだったのか、と納得です。「1964年のユネスコ総会で採択された国際的基準は、「本とは、表紙はページ数に入れず、本文が少なくとも49ページ以上から成る、印刷された非定期刊行物」と、定義している。5ページ以上49ページ未満は小冊子として分類している。  本と冊子の境目は49頁以上か、以下かで決まる。なんで49頁なのか、かなり議論されたことでせう。


「非定期刊行物」という定義もあるから、雑誌は本に非ずということです。では、本と書籍の違いはなにか。なんか意地の悪い問いですが、答えは「同じ」です。「本、書物、書籍、図書、典籍、現在はみな同じものを指します。 紙が作られる以前は、木や竹の札に文字を書いて紐で結わえていました、そこで竹冠の籍の字が生まれ、本のことを書籍といったのです」。 たったこれだけの単純な問いなのに答えはけっこう奥深い。尤も、英語では本、書物、書籍、図書、すべてがBOOKで表現する。シンプルでいいけど、日本語が「本」だけだったりすると困るような気もするし・・。 ちなみに、日本で一番古い本は聖徳太子の自筆といわれる「法華義疏」とされる。

読書と音楽の愉しみ



●又吉直樹著「劇場」を読む

 芥川賞受賞作「火花」は芸人の話、本書は演劇人(自称、脚本家、演出家)の話。読み始めると「火花」より読みやすくて文章もこなれている。しかし、半ば過ぎて、友人とメールで悪口兼演劇論を交わすあたりから退屈になる。難解な議論をスマホのメールでやりとりするに及んで読者のほとんどはシラけてしまうでせう。しかし、これを省けば安直なラブストーリーになってしまうから外せない。著者の自己満足であります。

ストーリーは、食うや食わずのしがない演劇人の失恋物語。自称、脚本家のくせに彼女との会話に四苦八苦し、結局、振られてしまうのでありますが、そのダメ男ぶりをいかに文学的に表現するか、がキモでせう。主人公がコテコテの大阪弁を通すことでそれなりの情感は醸し出せるのですが、もし標準語に置き換えたら陳腐この上ないメロドラマになること必定であります。又吉さんは標準語での愛の会話は生涯書けないのでは、と予感。(本人がシラけたりして)むろん、生涯、大阪弁でもかまわないのですが、物語のつまらなさが表現で救われている感は免れない。


昔、石原慎太郎が選者であったときは、作者のみみっちい世界観を「身辺10mのことしか書けない」といつもくさしていましたが、又吉さんも芸人や演劇世界に拘泥しないで、身辺100キロくらいの視野でテーマを選んでほしいと思います。(2017年 新潮社発行)

本、劇場 






閑人帳


●肩の上に顔が載っている

 豪栄道に勝ってインタビューを受けている千代丸関の姿を見て驚いた。お相撲さんはみんな首が太いけど、この人は格別、というより首がない(ように見えた)。肩の上にダイレクトに顔が載っている。なので、この人には「首投げ」という決まり手は通用しないでせう。見た目のどっしり安定感、という点では角界ナンバーワンかもしれません。

追記・・この姿、どこかで見たような、と思い巡らせてみると、石仏ファンならご存じの、木曽路の「万治の石仏」のダイナミックな容姿と似ている・・と。後半戦、頑張って下さい。鹿児島県出身。

chiyomaru 


石仏


閑人帳



●みんなが「鉄ちゃん」だった時代

 わけあって戦時中、戦後の写真を探しています。そこで見つけたのが下の鉄道写真二枚。ホンマか?と目を疑うシーンだけど、ホンマです。今なら1000%あり得ない場面ですが、終戦直後は普通でした。蒸気機関車の「C57125」写真は鉄道マニアの弟に尋ねてみると、昭和18年に宇都宮機関区に配属、東北本線などで活躍したあと千葉へ転属、房総半島のあちこちを走ったということです。こんな危ない乗り方、当然事故も多く、年間何百人も転落死したらしい。


下の貨物列車の写真、東京の郊外らしいけど路線は不明。客車と貨車を混ぜて編成するが、貨物の代わりに人間がぎっしり詰まって貨物なみの扱いです。みなさん、ちゃんと切符を買って乗車してるのでせうか。これだけの人数を改札できる駅員はいないから、大方はタダノリだと思います。何のために乗ってる? 食料の買い出しです。


kisya




kisya 







犬町・猫町情報



4月例会 ご案内
イラスト 梅本三郎

~青春81きっぷシリーズ~
小さな改札をくぐれば 大きな旅のはじまりだ
イラスト 4月号2018

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■桃見物 3月30日(金)~担当 小西~
JR桜宮駅西改札口 11時集合 弁当持参要

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■お花見ウオーク   ~担当 南さん~
 夙川駅から西宮北口駅へ  約5Km
  いくつかのお花見ポイントをめぐるウオーキングです
★ 日時:4月4日(水) 雨天中止
★ 集合:10時30分 阪急夙川駅南改札口 
★ コース:夙川駅~苦楽園口~二テコ池~震災記念碑公園(ランチ)
~越水浄水場~広田神社~新池~総合運動場~西宮北口駅
一部アップダウンありますがほぼ平坦路、疲れた方は広田神社前から
最寄鉄道駅までバスの便もあり
★要弁当持参

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■くちまめ例会 ~3月プランと同じです~
4月12日(木)とんちロード探し 約8.5KM
★集合:JR片町線 京田辺駅 9:30
★コース:駅~とんちロード~一休寺~花見山公園
~玉木橋~玉水駅着
★昼食持参のこと
*大学学内で一服できればいいんですが~