犬町・猫町情報



●23日 岡本梅林プラン 中止のお知らせ
 
藤家さんから連絡あり、当日は雨天の予報なので、
例会は中止します。
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読書と音楽の愉しみ



●山下澄人著「しんせかい」を読む

 第156回芥川賞受賞作品。例によって、月刊「文芸春秋」を買って作品部分をナイフで切り取って読む。単行本で買うと1728円もする。 毎回、今度こそは読み応えある作品を、と期待するのですが、残念ながら今回もアウトでした。話は、倉本聰氏が主宰する演劇塾に参加した青年(著者)の経験をもとにフィクションに仕立てたものですが、毎度のことながら、身辺10m内のことしか書けない。そもそも「しんせかい」というタイトルからして、脱力感しか感じられない。


もしや、自分に鑑賞眼がないだけかもしれませんが。これが傑作でないことは審査した各氏の論評でもわかります。何人かが「なんでこの作品が選ばれたのか」と他人事のように無責任な発言をしている。だったら、今回は受賞作品ナシ、という結論でもよいではないか。(受賞作ナシの回もかなりある)あるいは、選考を現在の年二回から一回に減らしてはどうでせうか。少なくとも現在よりはレベルが上がると思います。


芥川賞を受賞して、その後も作家として活躍している人は意外に少ない。みなさん、なんでメシを食ってるのかと心配するくらいです。過去10年間の受賞者を調べてみると、青山七恵・諏訪哲史・楊逸・磯崎憲一郎・赤染晶子・朝吹真理子・鹿島田真希・黒田夏子・田中慎弥・藤野可織
・小山田浩子・小野正嗣・滝口悠生・・・の各氏は、はやばやと有名作家から無名作家になってしまった。しょせんは「一発屋」でしかなかった。「火花」で億単位の稼ぎをした又吉直樹氏だって、名前は知られてるけど、評価された作品はこれ一作きり。なので、これの焼き直し(文庫本化とか)とテレビへの露出でなんとか世間に顔つなぎしている。


芥川賞に比べたら、直木賞作家のほうがずっと存在感が大きいような気がします。知名度、収入、において芥川賞作家より上ではないか。分かりやすい話ゆえに、TVドラマ化、映画化がしやすいのも有利です。むろん、直木賞作家にもピンとキリの落差は大きいでせうが。直木賞作家、朝井まかてさんは講演会で「芥川賞や直木賞を受賞した作家でも、年収200万とかの人が普通にいる」と業界裏話をしていましたが、誇張ではないと思います。・・と、芥川賞作品に文句言いながら、半年後、新作品が発表されると、つい「文藝春秋」を買ってしまう駄目男であります。 

しんせかい 






大阪日暮綴



●こんなにいるのか、古地図ファン

 地元、住吉区の文化事業団体が「古地図にみる住吉」というタイトルで講演会を開催。市大の教授や作家三人がそれぞれの知見を述べる一般向けの内容でしたが、定員300人のところ、何十人かオーバーする人が詰めかけて主催者を慌てさせる盛況でした。区の広報誌の隅っこに案内が出ているだけだったので、せいぜい100人までの参加だろうと予想した駄目男もびっくりです。


スピーチで語られたのは、主に、天王寺~住吉~堺のエリアで、古代から現代までの地形や川の変遷と道路の発展、また、田畑や住宅地の開発で風景がどのように変化していったか、などです。概ね、自分の知識の範囲の話でしたが、住吉大社ができるまでの考古学的な話は、やや別世界という印象でした。(自分に知識がないため)


あらためて思うのは、上町台地や難波津、住吉津の歴史の古さで、神話時代と古代の境界になるくらい古い土地だということです。神功皇后と住吉大社との縁を考えだけでも、フィクションとノンフィクションの両方が楽しめる。また、住吉大社ができた時代の大和への道がごく一部残ってるだけでも驚きです。そんな大昔から戦中戦後あたりまでの住吉を古地図からイメージしようという趣味人がたくさんいることを知りました。近代では、は南海線、阪堺線、阪和線 の由緒来歴と街の発展ぶりを知るだけでも十分楽しい。歴博あたりで大規模な古地図展を企画してくれないかな、と願うものであります。


会場風景(住吉大社 吉祥殿)
住吉大社




犬町・猫町情報



2017年 2月~3月のプラン ご案内
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クチマメさんの3月の追加情報を紹介します

 3gatu hyousi

        歩道橋がピアノに?  ~作・梅本三郎~


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●お知らせ
 創立25周年記念に「絵はがきセット」をつくりました。毎月、楽しいイラストを提供して下さる梅本さんに猫の絵6枚を選んでもらい「野楽猫三昧」のタイトルをつけて絵はがきセットにしました。近日中に昨年の記念写真とともに郵送します。制作費は会費で賄いました。なお、絵はがきは、旧野道ネットワークのグループ代表の方々にもプレゼントします。

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2/23(木)岡本梅林コース 約3KM <担当藤家>
集 合:阪急岡本駅 10:00
コース:駅~南公園~梅林公園~保久良梅林~保久良神社~岡本駅着
申込みは藤家さんへ
*3月のクチマメは9日予定してます

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●ちょい歩き、ちょい呑みの会 ~担当 小西~
 高津神社から「ウラなんば」界隈へ

■3月3日(金曜日)雨天の場合、4日に延期
■集合・・午後4時 地下鉄谷町線 谷町九丁目駅
西側改札口(大日方面行きホームの改札口)
■コース・・谷九駅~高津神社(ミニ梅園あり)~生國魂神社~源聖寺坂~黒門市場~ウラなんば界隈の店~難波駅 徒歩3キロ。
一部階段、坂道あり。
■店は未定、予約しません。
■小西へお申し込み下さい。

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クチマメさんの追加情報です。

3/9(木)雄岡山・雌岡山方面へ 約8.5KM
 集 合:神戸電鉄 粟生線 みどりがおか駅9:30
 コース:駅~雌岡山(249ⅿ)~住吉神社~
     神戸市立農業公園ワイン城着

 *弁当持参・ワイン城へは要入城料

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3/23(木)宇治で食事会

 集合:京阪宇治駅 11:00
 場所:中華薬膳料理 じゃすみん

 *予約制なので申し込んでください
 2月25日までにどーぞ

4月は13日(木)を予定しています。

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●鶴見緑地 あんずのお花見会  ~担当 小西~

 鶴見緑地「風車の丘」の北側に30~40本のあんず園があります。桜より少し早く咲きます。ここで昼食にして、午後は緑地を横断して京阪関目駅又は地下鉄今里線関目成育駅まで歩きます。徒歩5キロ アップダウン50m。弁当持参。

■3月28日 火曜日
(担当者の都合で27日に変更するかもしれません)
■11時00分 地下鉄鶴見緑地駅改札口集合
(心斎橋駅から鶴見緑地駅まで20分)
■最少催行3名。前日までに小西へお申し込み下さい。

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●予告 ~4月お花見プラン~
近つ飛鳥 風土記の丘~叡福寺 5キロ
■日程・・4月6日又は7日を予定   ~以上~

閑人帳



●トランプ大統領=サイコパス説

 中野信子という脳科学者がトランプ大統領の強烈な個性や罵詈雑言に近い発言の数々をとらえて、もしやサイコパス(精神病質、あるいは反社会性人格障害)では?と述べている。(文藝春秋3月号)外国の現役大統領をサイコパスだなんて無茶失礼な論でありますが、読めば、そうか、なるほどと納得できる点も多い。しかし、それならそれでなんだか不安が募る。世界の頂点に立つ権力者がサイコパスで委員会?。


米国はむろん、日本や世界中のジャーナリストがトランプの勝利を予想できなかったのは、彼らがエリート(知的階級)だからで、トランプ氏の強烈な個性も社会人の性格の振れ幅に収まると考えた。あるいは選挙戦のための大げさなポーズだと考えた。脳科学という視点で判断できないのは仕方ない。


サイコパスの特色はなにか。別の資料から引っ張ると・・
1:社会的規範に順応できない
2:人をだます、操作する
3:衝動的である、計画性がない
4:カッとしやすい、攻撃的である
5:自分や他人の身の安全をまったく考えない
6:一貫した無責任さ
7:他の人を傷つけたり虐待したり、ものを盗んだりしたあとで、良心の呵責を感じない


こういうタイプの人間がサイコパスだという。いつかここで紹介した、池田小学校の大量殺人事件の犯人、宅間守はこの条件が全部当てはまる。中野氏は、日本の歴史では織田信長がこのタイプだという。古い秩序を敢然と打ち破り、神仏を恐れず、冷酷な仕打ちや裏切りをためらわずに実行できる。心配や反省という言葉が似合わない。このような非情さは人間としてマイナスの評価になりがちだが、国家の命運がかかる場面では、ときに冷酷非情な判断が國を救うこともある。


程度の差はあれ、トランプ氏以外にもサイコパス的気質をもった大統領はいた。いまでも人気の高い、ケネディやビル・クリントンにもその要素があるという。そして、プーチン大統領もサイコパス気質があるそうだ。だったら、トランプと波長は合うかもしれない。


なんにせよ、地味でコツコツ努力するというのが大の苦手、分かりやすい結果を求める性急なトランプ流政治は前途多難であります。トラブルが山積した挙げ句に「や~めた」と放り出す可能性もあると中野氏はいう。もし、そんなことになれば、1974年のニクソン大統領以来の珍事だそうだ。


ウオーキング・観光



●太子快道再歩行 ~近つ飛鳥風土記の丘から叡福寺へ~

 太子快道の番外コースで聖徳太子の御廟がある叡福寺を訪ねます。近鉄「喜志」駅からバスで終点の「阪南ネオポリス」へ。ここから東側が風土記の丘で、百以上の小さな古墳があります。歩けば、坂道、階段だらけの道なので敬遠して博物館を訪ねます。前回来たのが2005年だから12ぶり。それにしては建物や展示の印象はまったく変わっていないので、妙に安堵感を覚えました。考古学の博物館だから当たり前かも知れませんが。


博物館から叡福寺までのコースはどうか。これも変化はありませんでした。車道沿いにコンビニが一軒できたのが唯一の変化です。そして叡福寺は相変わらず、しんと静まりかえっています。博物館からの道は誰も知らない?ので無人境ですが、里山の雰囲気が味わえる魅力的な道です。
(注)このコースは、4月のお花見プランでも訪ねる予定です。


博物館は安藤忠雄の設計。これは駐車場から玄関へ通じる道です。
風土記



梅が咲き始めています。
風土記



展示室の中心部。展示は充実しているが、子供には難しい。
風土記


発見から保存処理まで12年かかった巨大な「修羅」
風土記



レプリカですが、近くの鹿谷寺の十三重の石塔の再現。パーツを積み上げたのではなく、凝灰岩の山を掘り下げてつくった、ソリッドモデルです。
風土記


博物館の裏から山道がはじまります。
風土記



叡福寺の聖徳太子御廟
風土記 終わり



閑人帳



●安楽死は是か非か・・日本も議論を始めるべき

 「文藝春秋」昨年12月号で脚本家の橋田壽賀子さんが「私は安楽死で逝きたい」を掲載したら大きな反響があった。なかなか積極的に言い出しにくいテーマを91才の橋田さんがキッパリ公言したことで大きな説得力があった。そこで、編集部ではあらためて有識者(文春と付き合いのある人)にアンケートを試み、60名から回答を得た。


問いは
A・安楽死に賛成か
B・尊厳死に限り賛成か
C・安楽死、尊厳死、に反対か、 の三択。
これに短いコメントを加えてもらって回答とした。

■大半が安楽死、尊厳死を望んでいる
 結果はどうだったか。60名中、安楽死に賛成が33人、尊厳死に限り賛成が20人、安楽死、尊厳死に反対が4人、選ばず、が3人だった。60人中、53人が安楽死または尊厳死を認めている(求めている)。しかし、不治の難病を患ってる人がみんな安楽死を求めているとは限らない。回答者の一人、元学習院大学の教授、篠沢秀夫氏は自ら重いALSの患者だが、この病と闘う気概があり、安楽死、尊厳死を拒否している。


安楽死、尊厳死を是とする人の考えをまとめると・・
・人は出生に関しては選択の自由がないが、死ぬときは自分の意志を貫きたい。
・重い認知症やひどい苦痛に襲われる前に、自分の人生の最後はこうあるべきと決断し、ベターな処置を医師等に依頼しておきたい。
・回りに迷惑をかけたくない。単に「生きてる」だけでは無意味である。
 安楽死、尊厳死に賛成の人は、肉親など身近な人の終焉を見たことがあって、自分もこうありたい、または、あのような末路は真っ平ご免と体験で語るケースが多い。逆に、反対論の人は、人はすべて自然死するものであり、自分自身や回りの者の意志で死期を決めるなんて傲慢である、といった死生観を優先させている。


一般人を対象に世論調査しても、このような「安楽死は是」の結果は覆らないような気がします。但し、自分の死をどこまで真摯に考えての判断なのか、少々怪しいけれど。人間、60才を過ぎたら、誰しも自分なりの死生観をもつべきと思いますが、考えたことがない、考える気もしない脳天気な人もいる。まあ、人生まるごとミーハーで終始するのも悪くはないでせうが。


多くの人が安楽死を是としても、日本では残念ながら不可能です。本人の固い意志や、身内の強い懇願があったとしてもアウトです。現状では医師が告発され、有罪になる例があるだけで、安楽死=無罪の例はない。しかし、尊厳死の場合はたくさんの実績?が積み上げられており、すでに社会的に認知されている。いずれは、安楽死と尊厳死の境目があやふやになることも考えられます。


橋田壽賀子さんは、自筆で遺言書を書き、回復の見込みのない病気や認知症になった場合、安楽死したいと望み、それを叶えてくれる施設を探したけど、なかなか見つからなかった。先進国といわれるベルギーでも審査が厳しくてパスしそうにない。ようするに、安楽死を望むにしては、橋田さんはアタマも身体も健康過ぎる。これが大弱点なのです。さりとて、ボケてしまってからでは意志の確認が難しい。それでも橋田さんが有利なのは、貧乏人と違って、ベルギーやスイスという安楽死先進国?を選ぶだけのお金があることです。人生の店じまいにおいても経済格差が表れる。貧乏人は死に方の選択肢がすくない。


■安楽死の現場を見た
 今回の安楽死特集は70頁もあって、いろいろな視点から人生のラストシーンを見つめ、問題点を書いている。宮下洋一氏のレポートには著者が安楽死の現場を見たときの生々しい場面が綴られている。

 英国人の81才の老女は、英国は安楽死を認めないのでスイスで最期を迎えた。夫に先立たれ、身寄りがない。かつ、末期ガンの患者だった。
 以下引用 ~260頁~ 
医師から数々の質問をされ、それでも安楽死(自殺幇助)の決意は変わらなかった。自らの81年間が「良き人生だった」と口にすると、老婦の目から涙が溢れ出た。そして、その人生が身体の衰弱によって失われることは避けたいと断言した。
(略)女医が最後に質問した。「これからあなたに何が起こるか、分かっていますか」老婦は一瞬、たじろぐ姿も見せたが、しっかりした声で答えた。「はい、私は死ぬのです」女医が心の用意ができたら点滴のストッパーを開くように伝えると、老婦はためらわずに致死薬を体内に流し込んだ。それからわずか20秒、老婦の口が半開きになり、頭部が右の枕元にコクリと垂れた。まるでソファでうたた寝をはじめたかのようだった。

 橋田さんがこのレポートを読んだら「ん!スイスに決めた」と大喜びするかも?しれない。


■安楽死承認が生きる力を与えることもある。
 重い病や障害をかかえ、なお精神も病む人は自殺願望が強い。このような絶望感をもつ人に安楽死承認の判断を下すとどうなるか。すぐ死にたいと思う人もいるが、逆の判断も生まれる。いつでも死ねると分かったら、今の生を大事にしようという欲が湧く。少なくとも自殺はしなくてよいのだという安堵感が生まれる。安楽死承認にはこのようなポジティブな反応もあることが分かった。


昨年のリオ・パラリンピックの陸上競技でメダルをとったベルギーの女子選手は「進行性脊髄疾患」による苦痛から安楽死の承認を得ていたが、これによる安心感が「今、がんばらなくては」の意欲を起こさせ、素晴らしい成績を獲得した。安楽死承認が大きな安堵感となって競技に専念することができた。自分の死は自分で決めるという自由がハンディを克服させた。とはいえ、当のベルギーでもスイスやオランダでも、安楽死に対する考えはまだバラバラで、実績を積むほどに問題点も浮上しているというのが実情である。それを承知の上で、日本でも議論をはじめることが求められている。すでに現実になった、高齢化、大量死の時代。なのに、安楽死問題どころか、死に関する話題を「縁起でもない」と火葬場の建設にも反対するアホな某県某市民もいる。


安楽死 





閑人帳



●雪で遅延・・東海道新幹線の泣き所

 関ヶ原~米原当たりで雪が積もると、当たり前のようにダイヤが乱れる。ここよりもっと雪の多い北陸新幹線や上越新幹線、北海道新幹線では雪による遅延はないのに、なぜ東海道新幹線だけトラブルのか。原因は線路の路盤の違いです。雪国を走る新幹線はコンクリート製の高架構造で消雪用の水を大量に撒いても問題はないけど、東海道新幹線は盛り土構造の区間があり、ここに大量の水を撒くと、水分で盛り土自身が緩んでしまう。(大雨が長時間続くのと同じ状態)散水によって雪を消すことができないのです。


線路に雪が積もると、列車通過時に雪を巻き上げ、それが車両下部の機器に付着する。高速走行で低温のため、雪が氷になり、それが積雪のない区間で落下するとバラスト(敷石)に当たって車両下部の機器を傷めたり、線路外に飛散して危険になる。
 以上の理由から、雪の多い米原~関ヶ原~岐阜羽島 区間ではスピードを落として線路の雪を巻き上げないようにする。これが遅延の理由です。1964年の開業時は、時速200キロ以上の走行の経験がなかったため、このような雪の障害が予測できなかった。


この状況を学習して、以後、寒冷地方の線路構造は盛り土をやめ、コンクリート構造を採用、散水による消雪の技術を確立して「雪による遅延」をなくすことができました。散水作業は自動化され、人間が操作することはありません。しかし、このシステムの構築自体に多額の費用がかかります。乗客の私たちは「線路への水撒き」が乗車券の価格に含まれてるなんて考えないものですが、当然、水撒き代も含まれています。


話を戻して「雪に弱い東海道新幹線」は将来解消できるのか。あれこれ情報を探してみましたが、半永久的に解決は難しいみたいです。技術的には可能でも、コストの面から不可能といえます。せいぜい遅延時間を短くすることで我慢するしかない。ならば諦めて、関ヶ原の雪景色を楽しむという逆転の発想はいかがでせうか。



新幹線


新幹線 





犬町・猫町情報



●サントリー山崎蒸留所 見学記  ~F~
 
以前NHK朝ドラ「マッサン」の舞台となったサントリー山崎蒸留所を見学しました。創業は1899年(明治32年)葡萄酒製造販売の「鳥井商店」から「壽屋」、そして現在の「サントリー」へと発展と共に社名を変更しています。社名の由来は、赤玉ポートワインの「赤玉」を太陽に見立ててサン(英語のSUN)とし、これに創業者鳥井の姓をつけて「SUN」+「鳥井」(とりい)=「サントリー」としたそうです。その他「鳥井さん」(とりい・さん)を逆さにしてサントリー、鳥井三人の男子から「三鳥井」という説もあるそうです。


私の関わりは小学生の頃、兄が購入した「壽屋」の赤玉ポートワインを盗飲みしたことに始まります。トリスウイスキーは高校時代。社会人になりたてはサントリーレッド、給料が出らホワイト、角瓶やオールドは高嶺の花でした。ちなみに私が現役の時、ウイスキーやビールのラベル印刷を担当する会社がお得意先としてお世話になっていました。


さて山崎蒸溜所ツアー、中々好評のようてす。 内容は前半製造工程を追って工場内を見学し、後半はシングルモルトウイスキー「山崎」の構成原酒(非売品)をテイスティングします。所要時間約80分。 参加料金1,000円のコース、お金を取った上に宣伝もなさり流石商売上手です。定員25名中10人くらいは同じ顔で通訳ヘッドホンをつけていましたがマナーは良かった様に思います。
 
御待ち兼ねのテイスティングに用意された3種の原酒は
①ホワイトオーク樽で熟成のシングルモルト
②ワイン樽熟成のシングルモルト
③ブレンド後の山崎 について色、 香り、 味を比べます。
ホワイトオーク樽は蜂蜜の香り、薄めるとリンゴの香り。ワイン樽は良くわからん。ブレンド後は雑味がある感じか(あくまでも個人の感じです)。
 
見学を終えて近くで会食。やはり生ビールと日本酒が身体に合っていると実感しました。


山崎蒸留所外観
サントリー

創業者銅像
サントリー

テイスティングプレート
サントリー




大阪日暮綴



●ようやくデザインが決まる・・大阪市立新美術館

 天王寺公園にある市立美術館に代わる新しい美術館が発案されてから実に30年以上迷走したあげく、ようやく新美術館の設計が決まりました。大阪人はイラチといわれるけれど、これに関してはまったくの外れ、呑気もいいとこです。実際、早くつくれという市民の要望はなかった。


こんなにもたついたのは金の問題。市の財政が厳しいなか、文化に関する施策はいつも後回しにされてきました。そのくせ、ガラクタと言って良いハコモノはどんどんつくり、壊しては大赤字を生んだ。南港のWTCビルや新世界の「フェスティバルゲート」なんかが悪しき見本です。


愚痴はさておき、美術館の設計はコンペ方式で競われ、遠藤克彦建築研究所の作品が選ばれました。次点は日建設計大阪オフイス。駄目男の個人的願望としては、江戸時代の蔵屋敷をシンボライズした外観が好ましいと思ってましたが、これはアウトでした。しかし、当選案、次点案とも、蔵屋敷の舟入(堀)の風景をイメージさせる設計も含まれており、蔵屋敷街という歴史を全く無視したプランではないのが救いです。


完成すれば、界隈の風景はがらりと変わります。中之島一帯で唯一「荒れ地」の風景が残っていたところが、文化、アートシーンに変身します。南隣の国立国際美術館やツインタワーの新朝日ビルにできる香雪美術館(分館)とあわせて、美術ファンにはうれしいゾーンが生まれます。完成予定は2021年・・・まだ生きてる? それが問題ダ。


新美術館の外観。黒色のシンプルな直方体になる。
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読書と音楽の愉しみ



●新之介著「大阪高低差地形散歩」を読む

 著者の新之介氏は「十三のいま昔を歩こう」という人気ブログの管理人さんです。長年、大阪の街歩きを続けているあいだに、大阪を「地形」で見直すことの面白さにはまり、独学を続けたあげく、とうとうこのような本を出版するまでになりました。ただいま、大阪の歴史や文化を地形という視点から語れる第一人者でありませう。
 ご自身は十三界隈で生まれ育ったことから、大阪はずっと平坦な街だと思い込んでいた。しかし、あるとき、中沢新一著「アースダイバー」を読んで地形の歴史的変遷に興味をもち、坂の多い上町台地を歩いて地形探索に開眼したと述べています。


新之介氏でなくても、大阪は平坦で坂道が少ない街だと思い込んでる人は多いはずです。なぜなら、坂道や崖(急斜面)が多いのは、中央区、天王寺区、阿倍野区の三区、上町台地にある区に限られているからです。淀川区とか、西区とか、生野区といった街に住んでる人には「坂道の多い街」のイメージはしにくいはずです。


新之介氏に比べたら、関心度は百分の一くらいですが、駄目男も街の風景にアクセントをつける坂道や迷路(ラビリンス)を面白がるタチなので、本書はとても参考になります。ただいま平坦な街に暮らしてる人も坂の街に興味をもつきっかけになる本だと思います。
 この、大阪の地形問題、昨年秋はNHK「ブラタモリ」の企画にもなって著者が出演されました。また、本書は梅田の紀伊國屋書店一店だけで1000冊も売れたとのことで、こんなマニアックな本が?と訝りつつ、ニンマリしてしまいます。同好の士がどんどん増えてほしい。(2016年 洋泉社発行)

ブログ:十三のいま昔を歩こう
(ブラタモリのロケのレポートがあります)
http://atamatote.blog119.fc2.com/

下の写真は、本書でも紹介されている阿倍野区西端の崖と坂道風景、そして周辺のラビリンスふう町並みのワンシーンです。(阿倍野墓地の西側、南側になります)


大阪市内でこういう風景は珍しい

地形


地形

古墳の跡にマンションが建つ
地形 


大谷学園の通学路
地形 


古い民家の向こうにハルカスが見える
地形 


偶然、アトリエ コーナスを見つけた。アーティストを目指す知的障害者のアトリエ。
地形 



地形散歩





閑人帳



●慰安婦像の次は「軍艦島」だって

 きょうの産経新聞によると、韓国では世界遺産に選ばれた長崎県の通称「軍艦島」を韓国人の少年が強制労働をさせられた「地獄のような島」というテーマで映画や絵本を制作しているという。慰安婦像の設置が成功したことを受けて、次は軍艦島で日本の非道、残虐ぶりをアピールするそうだ。もちろん、地獄島は捏造である。反日のためならなんでもネタにしたいだけだ。それに、軍艦島が世界遺産(産業遺産)に選ばれたことへの妬みも加わる。


朝鮮人が軍艦島で炭坑夫として働いたのは事実だが、あどけない少年が危険な石炭掘りをしたことはなく、家族で移住した場合は、子供は普通に学校に通い、日本人と同じように教育を受けた。しかし、それでは反日ネタにならないので、少年を強制労働させたとウソのシナリオをつくった。映画は今年の夏に公開予定だという。同じような趣旨で児童向け絵本も発行された。軍艦島で働いた労働者は高齢化したがまだ元気に暮らしてる人も多い。だから、デタラメなシナリオをつくったらすぐバレてしまう。それでも「反日」の執念のほうが強いから気にしない。


最近の世論調査では、韓国に嫌悪感や不信感をもつ日本人は7割を越える。心情的に韓国よりだった人も「いい加減にしろ」との思いが強くなってきた。かつての「韓流」ミーハーファンも十分白けたのではないか。 韓国嫌いの人の半分くらいは、国交断絶を望んでるような気がする。むろん、実現はしないが、要するに付き合いたくない国家、国民である。スワップ協定の再開など断固反対である。


言わなきゃよかった?
反日団体「のりこえねっと」のリーダーである辛淑玉(シンスゴ)氏の演説が動画で流出し、たちまち拡散してしまった。彼女のアジ演説はうまい。話し方がなめらかで、内容はわかりやすいので誰の胸にもストンと落ちる。動画が話題になったのは次のような発言のためだ。
「これから私は一生懸命稼ぐ。私は体力がないので若い子には死んでもらう(笑)」 「爺さん婆さんは警官に嫌がらせをしてみんな捕まってください(笑)」「70歳以上がみんな捕まったら刑務所にどうせ入れない(笑)」


昨年9月の集会で沖縄ヘリパッド基地反対運動に関しての、軽口を叩くといった感じの話し方だが、まあ、よくもこんなことが言えるもんだとあきれてしまう。二言目には、人権侵害だ、差別だ、とアジる人物が運動仲間に死ね、とか警察に捕まれと。冗談で言うのなら、もうちょっと気の利いたセリフはなかったのか。
 もう一つ大事なことは、沖縄での反基地運動は地元沖縄の住民主体でなく、内地から日当付きで派遣された人物、それも在日朝鮮人が多いことを自らしゃべっていることだ。沖縄県民の味方をするために活動するのではなく、自分たちの反日活動の場が沖縄県という場所であるということだ。

参考情報
http://ksl-live.com/blog7551


軍艦島
gunnkannjima 




犬町・猫町情報



●明日の例会中止のお知らせ

 明日 2月9日の「一庫ダム周遊」プラン(藤家さん担当)は雨天予報のため中止します。

閑人帳



●安くて美味しい「生姜湯」

 寒い時期は生姜湯がお気に入りの飲み物ですが、生姜湯は名ばかりでインチキ商品が多かった。美味しいのはえらく高価で気軽に飲めない。 今年、近所のスーパーで見つけた写真の「蒸し生姜湯」は生姜味が濃くて好みに合うので愛用しています。値段は6袋入りで276円(税別)。一袋約50円です。メーカーは広島のイトク食品。

イトク食品のHP
http://itokufood.info/


生姜湯  





閑人帳



●パチンコ店、ついに一万店割れ

 最盛期の1995年には、全国で18000軒ものパチンコ店があったのに、以後はジリ貧を続け、昨年度で1万軒を割ってしまった。20年間で45%も減少した。売上げも30兆円から20兆円に下落した。それでもレジャービジネスの売上げでは断トツの1位であります。


パチンコが順調に衰退中というのは明るいニュースでありますが、業者や機器メーカーには深刻な問題で、特にパチンコ台メーカーは、不景気だからと簡単に業態のチェンジができない体質だから、いずれ縮小、倒産に至る恐れがある。「平和」や「SANKYO」といった一部上場会社も焦ってると思われます。パチンコは日本独自の文化で、国内が不振だからといって輸出に力をいれるという方策もうてない。


パチンコが衰退する第一の理由は若い世代を取り込めなかったこと。顧客の主流は団塊世代とその息子たちである。30才以下の若者は知らん顔をしている状態で、彼らはスマホのゲームはしてもパチンコには興味がない。パチンコ客の高齢化は、そのまま低所得化でもあるから、一人一回で何万円も消費することは期待できず、ヘタすれば貧乏人の一時収容所になりかねない。そんな店へ若者が行くだろうか。


約500万人いるというギャンブル依存症のほとんどはパチンコが生み出した世捨て人。しかし、業界にとっては貴重なカモでもある。心入れ替えて健全な生活者に戻ってもらっては困るのだ。業者がいくらキレイゴトを並べてもこの現実は変わらない。パチンコが生んだ不幸な人生の例は山ほどあるが、パチンコが生んだ幸福な人生の例は聞いたことがない。そもそも、パチンコ業界人や機器メーカーの人間はパチンコ客を軽蔑の眼で見ている。お客様は神さま、ではなく、カモさまでしかない。

参考情報
https://hbol.jp/115863
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170109-00124788-hbolz-soci



パチンコ




読書と音楽の愉しみ



●数学オンチだった?・・三浦朱門氏死去

 曾野綾子さんの評論集は数冊読んだ記憶があるけど、夫の三浦朱門氏の作品で読んだ記憶があるのは「第四次元の小説」一冊きり。しかも、これは翻訳書だから、作品と言ってよいのかどうか。
 前書きか後書きの文で三浦氏が言うに「私は数学が大の苦手である。なのに、こんな数学的テーマの本の翻訳を手がけてしまった。そもそも、「四次元」とかいう面妖なテーマに興味を持つのは、自分と同じような、数学大苦手な人間ではないか」という趣旨の文を書いていた。


これに妙な安堵感を得て買ってしまったような気がする。読んだのは1970年ごろで、もう半世紀昔のことであります。名もなく貧しく、三次元世界でしみじみ生きてる者にはなかなか楽しい内容でした。今ではだれでも知っている「メビウスの環」や「クラインの壺」の概念にはじめて出会った本です。なかでも面白かったのは「メビウス」理論をつかった話で、ロンドン(?)の地下鉄がすごく発達して地下を網の目のごとく多種類の路線が交錯した挙げ句、ある日、一編成の車両が乗客を乗せたまま消えてしまう。当局は必死になって捜索するが見つからない。ところが、何日目かにその車両は何事もなかったように現れ、予定の駅に着き、乗客も無事だった・・。こんな話だったと思います。


三次元世界があまりに複雑になると四次元の罠に吸い込まれてしまうという楽しい?物語ですが、アタマの悪い人は三次元の解析より、さっさと四次元という仮想世界に逃げ込んで解決したフリをするわけです。当時の四次元世界の表現はかくも素朴でありました。
 いま、映像世界では仮想四次元が大流行で、SF映画やアニメでは、タイムトリップとか「四次元もどき」の表現が普通に見られます。「もどき」であるのが残念ですが。



4次元の小説






大阪日暮綴



●節分風景 二題

 昼前、歯医者へ行ったついでに「あびこ観音」へ。うすら寒い日なのにここは大賑わいです。一年分の稼ぎの9割は、この節分の三日間で得なければならないので、祈祷の受付に30人以上配するというぬかりの無さであります。護摩焚きの炉もフル稼働、山伏も祈祷に忙しくて、ホラを吹いてるヒマがない。

 夕方、西梅田のジュンク堂へいくと、こちらは北新地「堂島薬師堂」の節分会。奈良の薬師寺から数名の坊さんが来て念仏唱和=アカペラがなかなかの迫力。日が落ちると、新地のきれいどころが花魁に扮してネオン街をそぞろ歩きします。


あびこ観音
節分


節分 



北新地 堂島薬師堂
北新地 




北新地 



近所の店で買った恵方巻とイワシ、計700円ナリ。
北新地 






プチ・ケチの研究



●けちんぼの風邪対策

 今まで、風邪を患って病院へ行ったことが一度もない。人並みに風邪はひくが、いつも自分の判断で対処してきた。そして、長年の経験から、自分の風邪にはA級、B級の2パターンがあることを承知している。 A級は本格派の風邪引きで、必ず扁桃腺が腫れる。食事にも困るくらいなので、症状に見合う市販薬を買って飲む。あとは安静にして症状が和らぐのを待つだけであります。


B級風邪は、くしゃみ、鼻水、寒気オンリーで、扁桃腺は腫れない。これを確かめて「葛根湯」を飲む。葛根湯だけで治すには早めの手当が大事で、症状を自覚してから2時間以内に飲めば、たいていはすんなり治ります。このタイミングを外してしまうと、2,3日は辛い症状が続く。 しかし、春先は花粉症も出て、風邪とまぎらわしいときがある。涙目になったら花粉症と判断していますが。


人は生涯になんべん風邪をひくか。年に3回で80年生きたら240回。4回なら320回。多いような、少ないような。このあいだに風邪の学習をするわけです。繰り返してるうちにチエがついてきて、前記のように、A級、B級と勝手に自己診断する。ええかげんな自己診断より、予防のほうが大事ではないか、という考えもあるけど、予防に神経を使うというのは苦手で、外出時にはマスクをするという類いの気遣いができない。風邪がうつるのを恐れて、映画館にも酒場にも行かないなんて敗北主義的発想だと思いますよ。どんなに用心しても、ひくときはひく。


B級の風邪なら葛根湯数百円の投資でたいてい治る。自分の医療費は、なるべく自分の支払った健康保険費用以内で済ませたい。我ながら殊勝なけちんぼ精神であります・・と、自画自賛していると「ハアックション!」葛根湯の出番が来ましたよ。


長年愛用の葛根湯
葛根湯  


読書と音楽の愉しみ



●音楽喫茶「あんさんぶる」

 西成のココルームさんに教えられて初訪問。地下鉄今里筋線の関目成育駅または京阪関目駅の駅前にある外観は至って地味な店です。今どき、クラシック音楽を聴かせる喫茶店があるだけで珍重するべきでせう。 コーヒー550円というのは高いけど、設備投資の一部負担で納得します。この店のウリはタンノイのGRFーメモリーというSPシステム。もう骨董に近いオールドスタイルで、とっくに生産は中止している。メンテナンスはタンノイの代理店であるティアックがやってるらしい。


店主が言う「聴き疲れしない音」であることがタンノイ定評で、営業時間中、ずっと稼働するのなら、それが第一条件になるのは仕方ない。 それはともかく、いつかこのシステムでバッハの無伴奏パルティータやチェロ組曲を聴いてみたいと思いました。


午後の陽射しが差し込む店内
アンサンブル 


タンノイGRFメモリー
アンサンブル





大阪日暮綴



●初春文楽公演鑑賞

 昼の部のダシモノは「寿式三番叟」「奥州安達原」「本朝二四考」の三本。映画はなんでも90分以内にまとめよ、と勝手な主張をする駄目男の論で言えば「奥州安達原」はいかにも冗長で退屈な作品であります。タイトルから察すれば、題材は謡曲(能)の安達ヶ原をモデルにしたように思ってしまうけど、全く無関係な内容で、謡曲ファンには取りつく島もない。歌舞伎の「黒塚」が「安達原」をアレンジした作品で親しまれているのに比べてもクオリティが低すぎる。


話は武家社会の陰謀やテロを主題にしているものの、人事相関がややこしく、また、物語の進行を語り(義太夫)だけに頼るため、動きが少なく、退屈この上ない作品になっている。観客の半分は寝ていましたね。
 前にも書いたけど、200年以上続く古典作品にも駄作はある。こんな退屈な話を継承するより、能の「安達原」の物語を文楽にアレンジしたほうが余程面白い。能での謡いだしはワキによる「旅の衣は鈴懸の・・」だけど、この覚えやすい詞章を義太夫でやれば、文楽、能、両方のファンに親しまれるのではないか。上演時間も40分くらいで済みそうだし、と勝手に想像するのであります。(1月20日 国立文楽劇場)

能の公演「安達原」 狂言は野村萬斎が出ている
https://www.youtube.com/watch?v=I5j87foiwY0


 文楽劇場







大阪日暮綴



●喝采はトップとラストのランナーに

 1月の最終日曜日は大阪国際女子マラソン大会の日。曇天ながら、穏やかな天候のもとで行われ、人出は多かった。しかし、スター選手が不在なうえに、記録もパッとしない凡庸なレースになってしまった。 TVで中継を見ながら、あと20分くらいでゴールしそうというタイミングで家を出て長居公園へ。スタジアム手前のコースで待つと、まもなくトップの重友選手が通過、35キロあたりで先行の堀江選手を追い越して独走態勢でゴールした。


二位以下も競り合いという場面がなくて、ぽつりぽつりと選手が現れるだけ。50位くらいからは団子状態でスタジアムにかけいります。 むしろ、沿道の皆さんが注目するのはラストランナーであります。トップから一時間くらい遅れて、ひとりぽっちで現れたけど、別に苦しそうな表情でもなく淡々と走る。さすがにもうジョギングに近いスピードであります。しかし、後に2台の白バイを従え、さらに「救護車」「選手収容車」が続く。こんなにリッチなランニングは望んでもかなうものではありません。何より、うんと数が減った沿道のファンから最大の拍手と歓声が送られる。半端な成績のランナーより100倍目立つゴールインです。


白バイを従えて走るラストランナー (362位・三重)
ラストランナー





大阪日暮綴



●黒米入りご飯

 一月ほど前、むかごご飯をアップしましたが、今回は写真のような色つきご飯。やはり、千葉在の弟から贈ってもらいました。色つきのご飯といえば赤飯しか知らないけど、この黒米入りご飯は炊くのが至って簡単、普通の米が2合なら、大さじ一杯分の黒米を加えて炊くだけです。
 食べると粘りけが増して、なんかグレードが上がったような気がします。ごま塩をふりかければ、おかずなしでも美味しく食べられるかもしれない。


なぜ黒いのか。理由は、果皮と種皮の部分に青紫の天然色素・アントシアニン(ポリフェノールの一種)が含まれているからだそう。また、黒米は白米に比べて、たんぱく質・ビタミンB群・ナイアシン・リジン・トリプトファンが豊富で、鉄分・亜鉛・カルシウム・マグネシウムなどミネラル分も多く含んでいるとのこと。栄養的にもスグレモノです。
 別に高価な材料でもないし、余分に手間がかかるものでもないから、食堂などで供するご飯をこれに変えたら評価が上がるかもしれません。


古代米 


古代米






閑人帳



●トランプ政治の〇×△評価

 政治家も学者もジャーナリストもお手上げの、魑魅魍魎トランプ政治がはじまりました。彼以外の権力者はぜんぶ影が薄くなった。プーチンも習近平も存在感がうすれて凡庸な男に見えてしまう。安倍さんなんか、ヘタすればトランプの使い走りになりそう。・・で、ありますから、政治ドシロウトの一般国民にことの成り行きなんか皆目わからないのであります。マッタク、難儀なオッサンが出てきたもんだ。


戦国時代でいえば、織田信長が出現したようなもんか?と思ってみたが、信長よりは頭悪そう。もしや橋下徹サンの拡大モデルか、と想像するに、橋下サンのほうがずっとまともだしなあ。では、万里の長城を築いたシナの皇帝に近いのか。それって、あまりにバカにしすぎでしょ。トランプで言えばジョーカー掴まされたみたい。


国境に3000キロの壁を造るのだ。このトンデモ政策を止められなかった側近(閣僚)の無能さにあきれた。大統領もブレーンも世界中の笑いものにされても仕方ない。侵入を防ぐために壁を造るって、どう考えても万里の長城レベルのアイデア。ベルリンの壁のリアリティからもほど遠い。いまどき、塀や壁なんか造ったって簡単に越えられる。10mの壁なら10mのハシゴをつくればいい。ハシゴが使えないような意地悪設計だったら、ドローンにぶら下がって越えればいい。人間をぶら下げる程度のドローンならもう開発されてるか、実用間近なはず。


すると、すかさず、これを商売にする輩が現れて「人間は10万円、荷物は1キロ千円で運びます」なんちゃって、大もうけを企む。そのドローン自体はメキシコで作れないから米国製が使われます。マッタク、何をしてることやら。


不法滞在者を含めた外国人は、南部の果樹園などでは貴重な労働力になってることはあきらかで、もし、全部追い出せば人手不足で倒産する恐れもある。都会でも3K労働の多くは外国人が担っている。だからといって、代わりに米国人が就業すれば、ものすごく人件費がかさむ。これのミニモデルは日本にもありますが。というわけで、不法移民問題だけとりあげても裏事情は複雑で一朝一夕には解決できない。


駄目男はTPP反対論者なので、米国が早々とTPPを離脱したことには賛成であります。でも、あの複雑怪奇な内容をどれほど理解した上で決断したのか、本人もわかっていないのでは? 駄目男の理解では、TPPはアメリカファーストの内容だった。アメリカ在のグローバル企業があこぎに稼ぐための協定だと思った。そもそもルールの作り方自体が邪悪で、国民をバカにしたような独善的なシステムになっている。もし、中国を牽制するために必要なら、現在のTPPを解体して、日本主導で一から作り直す・・これなら賛成です。アメリカファーストに対抗してジャパンファーストのTPP。誰もついてこない? まあ、ありえますね。


トランプ大統領のゴリ押しの度が過ぎると、彼を支持した選挙民の中にさえ不満を持つ者が現れる。これがコワイではありませんか。外は敵だらけ、そして内にも不穏なサイレントマイノリティー
が・・。なんだか、劇的な終末を迎えそうな政権であります。


トランプ本で儲けるぞ、と、関連本が続々出版されている
トランプ






読書と音楽の愉しみ



●わぐりたかし著「地団駄は島根で踏め」を読む

 ふだん何気なく使ってる言葉の語源はこれだ!・・と日本中を旅して23の言葉のモトを突き止めた楽しいレポート。例えば、書名の「地団駄を踏む」は島根県生まれの言葉ですが、現地へ行くと本当に「地団駄」なるモノがあって踏むことができる。ぜんぜん知りませんでした。


取り上げられた23の言葉のうち、自分がすでに語源を知っていたのはどれほどあるか、チェックすると、京都の「あとの祭り」三重県の「関の山」同じく三重県の「あこぎ」徳島県の「うだつ」と、四つしかありません。大方は言葉の由緒を知らずに使ってました。ま、たいていの人はそんなもんかも知れない。「あこぎ」を知っていたのは、昔、能楽堂へよく通ったからです。(阿漕という謡曲がある)


「つつがなく」という言葉の源が重い病を引き起こす害虫「ツツガムシ」だなんてビックリです。その語源を探ったのが 山形県は出羽三山の一つ、修験道の山として知られる羽黒山です。ここに藁でつくった巨大なツツガムシの模型をまつって祭礼に使う。それくらい恐れられていた虫ですが、虫自体はダニの仲間でサイズは1ミリ以下というミニサイズ。昔はこれに咬まれると有効な治療法がなかったために命を失う人が多かった。ツツガムシのツツはツチ(土)でガは咬む、土から出て来て人を咬むから「ツツガムシ」です。


この虫の名前と言葉の用法は聖徳太子の時代にすでにあったというから、千年以上の昔から恐れられてきた。ツツガムシに刺されないよう、つつがなく暮らせますようにという願い、祈りが広まって現代でも使われている。いま、この言葉を聞いてダニを連想する人なんかいないけど、歴史を遡れば「ダニに刺されませんように」が本来の意味でした。まあ、勉強になりましたよ。これは一生覚えているかもしれない・・といっても、あとちょっとの間ですけど。


著者が語源探しに出張した旅先にはとても魅力的なところが多い。羽黒山もそうだし「うやむや」の発祥地である鳥海山山麓、象潟近くの三崎峠なんか昔の険しい峠道が荒れた状態で残っていて歩いてみたくなります。「ひとり相撲」の語源地、愛媛県の大三島、「うんともすんとも」語源地、熊本県人吉も訪ねてみたい。語源の話だけでなく、当地の宿やうまいもんの紹介もあるから、余計、そそられます。


悔しい・・と思ったのは「縁の下の力持ち」の語源が、大阪四天王寺の境内で舞われる舞楽に関わることだった。四天王寺のすぐ近くで生まれ育って、境内を遊び場にしていた、というくらい身近なところだったのに知らなかった。残念であります。(2009年 光文社発行)

わぐりたかし





読書と音楽の愉しみ



●マーラー「復活」を聴く ~京都大学交響楽団定演~

 創立100周年、第200回定期演奏会という節目のイベントに出会えてラッキーでした。ネットで情報を見つけてチケットを買おうとしたら、あと2枚しか残っていなかった。冷や汗ものです。この学生オケは、1917年に第一回定期演奏会を催してから、戦時中も、終戦の年も、そして阪神大震災のときも演奏会を中止しなかった。しぶとさは抜群です。


何年か前にこの曲を聴いたときは「人生最後の<復活>」と覚悟したのですが、早とちりでした。今回こそ人生最後になりそうですが・・・。
 今回の演奏では、オケと合唱団の両方をステージに載せたので、もう満員ぎゅうぎゅう詰め、200人以上いたかもしれません。なにしろ、オケはトランペットが7本、ホルンは9本という大編成、ハープも2台用意されました。指揮は十束尚宏。


全体の印象はパワフルな熱演でしたが、アマ・オケの常で出だしがもたつく。演奏者も指揮者も、慎重に、間違えないようにと神経を使うあまり音楽が流れない。プロと同じレベルを要求するのはあつかましいが。合唱も京大の学生、OBたちでそろえたのか(不詳)技量は上出来だったと思います。アルトとソプラノはプロ。


年末の巷にあふれる「第九」が飽きられたら、次はこの「復活」が主役になると思っていたけど、残念ながら、それはなさそうだ。単純に言って、演奏コストが高く付きすぎることと、会場の制約がネックになる。「第九」は、オケ50人、合唱50人でも十分演奏できるけど「復活」はその二倍のスケールと高度な演奏技術が要る。それ以前に、アマ・オケでは引き受ける指揮者がいない。(ギャラ的にもしんどい)


それでも、第九に変わってこれを年末にとり上げようというプロのオケが出てくるかも知れない。これはちょっとした革命?です。
 帰り道にふと思いついたのは、この曲の合唱部分だけ切り離して演奏できないか、という珍案です。全曲演奏は85分くらいかかるけど、ソロを含めた合唱だけの演奏なら35~40分。オケの演奏は編曲してカラオケでやる。冗談?・・誰か本気で考えてくれませんか。


第五楽章の歌詞の一部を紹介すると・・・

(略)
おお 信ぜよ
お前が誕生したことが無益でなかったことを
お前の人生と生の苦しみが無益でなかったことを

生まれたものは滅びてゆく運命にある
滅びたものは ふたたび蘇るのだ
震えおののくのを止めよ
生きるための支度をするのだ
(略)
死んでいこう 生命を亭けるために
蘇るであろう まさにお前は蘇るであろう
わが心よ たちまちのうちに
お前の倒したものが
お前を連れていくだろう 神の御許に


「より良く生きるために 私は死ぬ」というのがテーマ。「第九」が民族や宗教の垣根を越えて人々を感動させるように、この「復活」も同じようなチカラを与えてくれる。明日、死のうと思っていた人がこれを聴けば「ん?」と思い直すかもしれない。(1月17日 ザ・シンフォニーホール)


マリス・ヤンソンス指揮 コンセルトヘボウ管弦楽団
さわりだけ聴きたい人は、1時間15分あたりからが聴き所
https://www.youtube.com/watch?v=sHsFIv8VA7w



当日のザ・シンフォニーホール
シンフォニー